JPH066272Y2 - 弛み止め付きボルト - Google Patents

弛み止め付きボルト

Info

Publication number
JPH066272Y2
JPH066272Y2 JP2311389U JP2311389U JPH066272Y2 JP H066272 Y2 JPH066272 Y2 JP H066272Y2 JP 2311389 U JP2311389 U JP 2311389U JP 2311389 U JP2311389 U JP 2311389U JP H066272 Y2 JPH066272 Y2 JP H066272Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
tip
shaft portion
plate
wedge plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2311389U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02114210U (ja
Inventor
修一 安立
浩 茂田
Original Assignee
三基防音エンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三基防音エンジニアリング株式会社 filed Critical 三基防音エンジニアリング株式会社
Priority to JP2311389U priority Critical patent/JPH066272Y2/ja
Publication of JPH02114210U publication Critical patent/JPH02114210U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH066272Y2 publication Critical patent/JPH066272Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はボルトと、これに螺嵌された雌螺子との相互間
の動きを防止する弛み止め付きボルトに関する。
(従来の技術) 従来ボルト・ナットの弛み止め機構としては、例えば、
スプリングワッシャや菊座金のように座金に板ばねを使
用し、これを特種形状にしたものや、板ばねや線材をナ
ットから突出されたボルトのねじ山に嵌め込む構造のも
の、座金を折り曲げてナットを廻り止めするもの、ボル
トもしくはナットの一方にそのねじ山に直交する向きの
スリットを設けておき、ナット螺嵌後、そのスリット内
に棒状の楔を打ち込んでねじ山をつぶすもの、ナットに
止めねじを貫通させ、その先端をボルトその他の部分に
押し付けるもの、等の各種の方式のものが多数提案され
ている。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来の各種の弛み止めの機構にあっては、例
えば高圧送電線用の鉄塔に使用する場合のように、締結
後は完全に弛み止めがなされ、しかも解体が必要な際に
は容易に外れ、、更に膨大な本数を使用するため、廉価
にて提供できるとともに装着及び取り外しの作業が簡単
に行われなければならず、更にまた解体後は再利用がで
きなければならない等の条件を全て満足するものはなか
った。
このため、高圧送電線用の鉄塔にあっては、ボルトの弛
みを点検して締め直す作業を、各鉄塔毎に定期的に行っ
ており、その作業に多大の労力と経費を要し、また高所
作業であることと、高圧送電線近くでの作業であること
から危険が大きい等の問題があった。
本考案は上述の如き従来の問題にかんがみ、上述の如き
高圧送電線用鉄塔に対するボルトの条件を全て満足した
弛み止め付きボルトの提供を目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本考案の弛み止め付きボルトの特徴は、ボルトの
軸部の両側面に貫通開口させた長穴を備え、該長穴に挿
入自在な先細りテーパー状をなし、先端が折り曲げ自在
なウェッジプレートを備え、前記ボルトを雌螺子に螺嵌
させて貫通させ、該ボルトの先端側突出部にて前記長穴
にウェッジプレートを挿入し、その先端を折り曲げ自在
にしたことにある。
(作用) 本発明の弛み止め付きボルトは、ボルトの軸部をナット
あるいはその他の物の雌螺子に螺合して貫通させ、充分
に締め付けた状態で長穴内にウェッジプレートを挿入
し、充分に押し込んだ後、スリット内を貫通して反対側
に突出したウェッジプレートの先端を、ボルトの軸部に
巻き付けるように折り曲げてウェッジプレートを抜け止
めする。
これによって、ボルトに対する雌螺子は端面にウェッジ
プレートの一辺側が当接された状態になり、ボルト軸部
先端側への移動が阻止される。一方取り外しの際は、曲
げられているウェッジプレートの先端を真っ直ぐに引き
延ばすことによって、ウェッジプレートの抜き取りが可
能になり、その抜き取りにより雌螺子は軸部先端側への
弛みが自由となる。
(実施例) 次に本考案の実施例の一例を図面について説明する。
図において1はボルト頭部であり、2は軸部、3は軸部
に成型した雄ねじである。軸部2の先端には、その長手
方向に直交する向きに両端が貫通開口され、かつ軸部2
の長手方向側に長いスリット状の長穴4が形成されてい
る。この実施例では、この長穴4の成形に際し、軸部2
の先端を一対の突片2a,2bをもって構成し、その先
端間にピン5を貫通させて架橋状に固着し、その両突片
2a,2b及びピン5によって囲まれる部分を長穴4と
なしている。
この長穴は、この他、第5図に示すように全体に雄ねじ
3を成型した軸部2の先端部に穴あけ加工により両端が
軸部2の円周面に開口した長穴4を成型してもよいもの
である。
この弛み止め付きボルトは長穴4内に挿入するためのウ
ェッジプレート6を備えている。ウェッジプレート6は
鋼製の板材7を二つ折りにして重ね合わせ、その折り返
し部6aとは反対側の端部側が先細り状になるテーパー
縁6bが形成され、全体が略直角三角形の板状に成形さ
れている。そしてその板状の厚さがスリット4内に容易
に挿入される程度になっている。また折り返された板材
7が互いに重なりあった両端の内側に、面取りされた形
状のテーパー面7a,7bが形成され、両端の内側間が
拡開された形状となっている。
軸部2の雄ねじ3には雌螺子として、例えばナット8を
螺嵌させる。このナット8には短筒状のネック9が一体
に突出成型されたものが好ましい。
このように構成される弛み止め付きボルトの使用に際し
ては、第3図、第4図に示すように、被締結物A,Bの
ボルト挿入孔10,11に軸部2を貫通させ、反対側に
突出した軸部2の先端よりナット8を螺嵌して締結す
る。そして充分に締結後、スリット4内に一方側からウ
ェッジプレート6を挿入し、(第1図に示す)充分に圧
入する。然る後、ウェッジプレート6の先端の二枚の板
材を両側に互いに開く方向に押し、軸部2の外周に沿う
ように折り曲げて抜け止めする(第3図、第4図に示
す)。これによって、ナット8のネック9a端面にウェ
ッジプレート6の一辺側が圧接された状態が維持され、
ナット8のボルトに対する弛みが防止される。
また、締結解除に際しては、ウェッジプレート6の先端
を直すぐに引き延ばして抜き取ることによりナット8を
外すことができる。
なお、上述の実施例では、板材を折り返して二重にした
ウェッジプレートを使用しているが、第6図に示すよう
に二枚の板材7,7を重ねて圧着もしくはスポット溶接
にしたものでもよく、また第7図に示すように一枚の板
材7を一重にしたものであってもよい。また第8図に示
すようにピン5の代わりに駒13を突片2a,2bにス
ポット溶接12により固着させてもよい。更に第9図に
示すようにナットの他、板材等の構造材14に貫通開口
させた雌螺子15に螺嵌して弛みを止めさせるようにも
実施できる。
(考案の効果) 上述したように、本考案の弛み止め付きボルトは、ボル
トの軸部先端に両側面に貫通開口させた長穴を設け、こ
れにテーパー状をしたウェッジプレートを挿通し、その
突出端を軸部外周に沿って折り曲げて抜け止めさせるこ
とにより、ボルトの弛みを防止させるようにしているた
め、被締結物を傷つけず、ボルトのねじ山も損傷させな
いで締結後の弛み止め、及び必要な場合の取り外しが簡
単にできるものであり、しかも構造が簡単であるため、
コスト高とならず、取り外し後の再使用も可能であり、
特に高圧送電線用鉄塔の組立に使用すれば定期的な締め
直し作業がまったく不要になり、経済的効果は甚だ大と
なる。更に、上述の他航空機や輸送車両機器、橋梁、鉄
筒、煙突、原子力発電所、火力発電所、化学プラント
等、振動、衝撃等苛酷な箇所、万一弛むと大事故に
繋がる恐れのある箇所、高所他点検が困難な箇所、
放射線、高温、高電圧、危険物、環境他立入点検が困難
な箇所、ボルトの本数が多数で点検に多くの労力を必
要とする箇所、に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は締結後の
ウェッジ挿入状態を示す斜視図、第2図は分解斜視図、
第3図はウェッジ折り曲げ後の締結状態の断面図、第4
図は同平面図、第5図は他の実施例のボルトを示す斜視
図、第6図、第7図はウェッジプレートの別々の例を示
す斜視図、第8図は長穴部分の他の例の斜視図、第9図
は他の締結弛み止め状態を示す断面図である。 A,B……被締結物、1……ボルト頭部、2……軸部、
3……雄ねじ、4……長穴、5……ピン、6……ウェッ
ジプレート、7……板材、8……ナット、9……ネッ
ク、10,11……ボルト挿入孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルトの軸部の両側面に貫通開口させた長
    穴を備え、該長穴に挿入自在な先細りテーパー状をな
    し、先端が折り曲げ自在なウェッジプレートを備え、前
    記ボルトを雌螺子に螺嵌させ貫通させ、該ボルトの先端
    側突出部にて前記長穴にウェッジプレートを挿入し、そ
    の先端を折り曲げ自在にしてなる弛み止め付きボルト。
JP2311389U 1989-03-02 1989-03-02 弛み止め付きボルト Expired - Lifetime JPH066272Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2311389U JPH066272Y2 (ja) 1989-03-02 1989-03-02 弛み止め付きボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2311389U JPH066272Y2 (ja) 1989-03-02 1989-03-02 弛み止め付きボルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02114210U JPH02114210U (ja) 1990-09-12
JPH066272Y2 true JPH066272Y2 (ja) 1994-02-16

Family

ID=31241837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2311389U Expired - Lifetime JPH066272Y2 (ja) 1989-03-02 1989-03-02 弛み止め付きボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH066272Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3172470B2 (ja) * 1996-10-21 2001-06-04 株式会社大和螺子 ボルトナット連結方法、並びにボルト引っ張り工具及びナット圧入工具
JPH1132858A (ja) * 1997-07-17 1999-02-09 Yodogawa Steel Works Ltd 突っ張り固定型の収納棚
JP2000009126A (ja) * 1998-04-22 2000-01-11 Takayuki Shishido バネ鋼ワッシャー
JP2002372012A (ja) * 2001-06-12 2002-12-26 Mitsui Miike Mach Co Ltd くさびを用いた板材の固定具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02114210U (ja) 1990-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2794422B2 (ja) 取はずし可能なピン
US3351116A (en) Lock washer
JPH066272Y2 (ja) 弛み止め付きボルト
JPS60143907U (ja) 隣接する部材を反復可能に整合する装置
DE3689666T2 (de) Sicherungsbolzen.
JPH06249221A (ja) ボルトおよびナットのゆるみ止め装置
JP2001027217A (ja) ストッパー付ナット
US6325581B1 (en) Steel setting device
JPH028498A (ja) コンクリート部材の締結装置
DE19961555A1 (de) Befestigungssystem mit Montagehülse zur beabstandeten Anordnung von Gegenständen
KR20010017272A (ko) 풀림방지 스프링을 구비한 볼트
JPH0667915U (ja) 座 金
JP3052547U (ja) ナット緩み止め具
JPS5836726Y2 (ja) ブレ−ス
GB2029493A (en) Clamp
JP4819253B2 (ja) 締付金具
JPH0545605Y2 (ja)
JP2005140272A (ja) 緩み止めナット及び固定装置
JPH08158540A (ja) 鉄筋用継手装置
JP3054940U (ja) ボルト・ナットを簡単に緩められない円筒形の座金
JPH026616Y2 (ja)
JPH0442059U (ja)
JP2608119B2 (ja) コンクリート部材接合用継手部構造
JP2556762B2 (ja) 型枠締具
JP2502011Y2 (ja) T形ボルトの締付用支承具