JPH0662520U - トランスの電線固定構造 - Google Patents

トランスの電線固定構造

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JPH0662520U
JPH0662520U JP838293U JP838293U JPH0662520U JP H0662520 U JPH0662520 U JP H0662520U JP 838293 U JP838293 U JP 838293U JP 838293 U JP838293 U JP 838293U JP H0662520 U JPH0662520 U JP H0662520U
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JP
Japan
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terminal
electric wire
enclosure
wire insertion
bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP838293U
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English (en)
Inventor
敏久 北田
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Tabuchi Electric Co Ltd
Original Assignee
Tabuchi Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスに装着されるエンクロージャー3を
利用して、部品点数の増大を招くことなく、製作コスト
を低廉とし、また、組付作業性も高めながら、電線4が
1次コイル21の端子24から外れた場合の安全対策を
施す。 【構成】 トランスに装着されるエンクロージャー3の
径方向外端を径方向外方に延出させるとともに、この延
出部31に電線挿通孔32,33を形成して、これら電
線挿通孔32,33に1次コイル21の端子24に接続
される電線4を挿通し、その端部4aを端子24に固定
する。このように、電線4が電線挿通孔32,33に保
持されるから、電線4の端部4aの端子24への固定が
外れても、電線4が大きく移動して他の端子24などに
接触するのが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トランスの電線固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランスの電線固定構造は、図4に示すように、ボビンAの端子固定部 A1に棒状又はラグ端子Bを設け、1次コイルGの各端線G1(1本のみ図示) が接続された端子Bに2本のACコード(電源用の電線)Cの各端部C1を巻き 付けて半田付けしている。そして、一方の半田付け部Dが外れたとき、電線Cの 端部C1が不測に移動し、半田付けが外れていない他方のラグ端子B又は端部C 1に接触する、あるいは、2次コイルHに直接又は鉄心Iを経由して接触するこ とによりショートを起こしたりするのを阻止するため、上記半田付け部Dの手前 側で上記電線Cをラグ端子Bに結束バンドEで固定したり、又は、上記電線Cと 端子Bとの外周囲に熱収縮チューブを挿嵌させて固定するようにしている。
【0003】 また、図5に示すように、上記端子固定部A1の近くにボビンA側にテープ巻 きのような固定手段(図示せず)で支持された固定板Fを別途配設して、この固 定板Fと電線Cとを結束バンドEで固定することにより、半田付け部Dが外れた ときの安全対策を行っているものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、以上のような電線固定構造によれば、上記半田付け部Dが外れたと きの安全対策を行う上で、熱収縮チューブや結束バンドEおよび固定板Fなどを 別途必要とするため、部品点数が増大してコスト高となり、しかも、組付作業性 が悪い問題もあった。
【0005】 この考案の目的は、トランスに装着される部品を有効利用して、部品点数の増 大を招くことなく、製作コストを低廉とし、しかも、組付作業性も高めながら、 電線が1次コイルの端子から外れた場合の安全対策を施すことができるトランス の電線固定構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の電線固定構造は、ボビンの端部に形成され た端子固定部に対して、さらにその軸方向外方に配置されたエンクロージャーを 利用し、このエンクロージャーの径方向外端を径方向外方に延出させるとともに 、この延出部に電線挿通孔を形成して、電線挿通孔に1次コイルの端子に接続さ れる電線を挿通し、その端部を端子に固定している。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、1次コイルの端子から電線の端部が外れた場合でも、この 電線はエンクロージャーの延出部に設けた電線挿通孔に挿通固定されているため 、この電線挿通孔により上記電線の移動が規制される。したがって、外れた電線 の端部が1次コイルの異極の端子、これに固定された電線端部、2次コイル、又 はコア(鉄心)に接触して絶縁破壊を起こしたりするのが確実に防止される。
【0008】 また、上記電線を固定する電線挿通孔は、トランスに予め装着されるエンクロ ージャーを利用して形成されるため、従来の熱収縮チューブや結束バンドおよび 固定板などを別途必要とすることなく、低廉なコストで安全対策を施すことがで きる。しかも、上記電線挿通孔に電線を挿通するだけで、この電線を固定できる ため、その作業性も高めることができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図2,図3に示したトラ ンスは、E型およびI型の分割コア11,12からなるコア1と、1次および2 次コイル21,22を軸方向(上下方向)にずらせて巻回したボビン2とを備え 、このボビン2に設けた中心孔23に上記E型分割コア11の中脚部13を挿入 させ、上記各分割コア11,12を互いに突き合わせて固定している。
【0010】 また、上記ボビン2の上端部、つまり1次コイル21側の端部には、電源用の 電線であるACコード4が接続される端子24をもった端子固定部25を設けて いる。さらに、上記E型およびI型分割コア11,12の間には、図1でも明ら かなように、上記ボビン2に設けた端子固定部25の軸方向外方(上方)側を覆 って、この端子固定部25に固定される端子24と上記コア1との間の沿面距離 を増大させる樹脂製のエンクロージャー3を取付けている。また、上記各コイル 21,22の外周囲には、それぞれポリエステルなどの絶縁フィルム26を巻回 している。
【0011】 そして、図1に示すように、上記エンクロージャー3における各コイル21, 22の径方向外端側をさらに径方向外方側へと延出させるとともに、この延出部 31に上記ACコード4の外径とほぼ同一径ないしはやや小径とされた左右1組 の電線挿通孔32,33の2組を形成して、これら各組の電線挿通孔32,33 に、上記1次コイル21の端子24に接続される2本のACコード4を挿通させ て、これら各ACコード4の端部4aを上記各端子24に巻き付けてそれぞれ半 田付けしている。上記ACコード4は、例えば商用電源に接続されるもので、柔 軟な樹脂からなる被覆部41がその弾性を利用して電線挿通孔32,33に圧着 されることにより、ACコード4がエンクロージャー3の延出部31に強固に固 定される。上記端子24の根元部には、1次コイル21の端部21aが巻き付け られて半田付けされている。
【0012】 また、上記エンクロージャー3の延出部31には、その外方先端側から上記各 電線挿通孔32,33へと延びる案内溝34が形成されている。この案内溝34 は、各電線挿通孔32,33に上記延出部31の先端側から各ACコード4を挿 通案内させるためのもので、ACコード4の径よりも小幅とされており、ACコ ード4が挿通されたとき、延出部31を形成する樹脂の弾性変形により、溝幅が 若干広がって、ACコード4を電線挿通孔32,33へ円滑に案内する。
【0013】 上記ACコード4を上記1次コイル21の端子24に接続するときには、先ず 、上記ACコード4の先端側をほぼU形状に湾曲させて、その湾曲部位を上記延 出部31の外方先端側から各案内溝34の周囲部分を弾性変形させながら上記各 電線挿通孔32,33へと案内挿通させ、これら各電線挿通孔32,33の上部 側に上記各ACコード4の湾曲部の一部分を露出させた状態で、このACコード 4を上記エンクロージャー3の延出部31に固定する。この後、上記ACコード 4の端部4aを上記1次コイル21の端子24に巻き付けて半田付けする。
【0014】 次に、上記構成による作用について説明する。上記1次コイル21の端子24 とACコード4の端部4aとの半田付け部が外れたとき、このACコード4が上 記エンクロージャー3の電線挿通孔32,33により固定され、上記ACコード 4の移動が規制される。したがって、外れたACコード4の端部4aが1次コイ ル21の異極端子24、又はこれに固定された電線端部4aに接触するのが防止 される。また、外れた端部4aが2次コイル22に直接接触したり、コア11, 12に接触することによって間接的に2次コイル22に接触するのも防止される 。これにより、トランスの絶縁破壊が確実に阻止される。
【0015】 また、上記ACコード4を固定する電線挿通孔32,33は、トランスに予め 装着されるエンクロージャー3を利用し、その延出部31に形成されるため、部 品点数を増大させることなく、低廉なコストで安全対策を施すことができる。
【0016】 しかも、上記ACコード4を上記エンクロージャー3に設けた案内溝34から 各電線挿通孔32,33へと挿通させることにより、上記ACコード4の固定が 行われることから、電線取付けの作業性も高めることができる。
【0017】 なお、上記電線案内溝34は、必ずしも設ける必要はなく、上記ACコード4 を右側電線挿通孔33の下方から上方へと挿通させ、この上方側に挿通されたA Cコード4の先端側を、左側電線挿通孔32の上方から下方側へと挿通させるこ とにより、上記電線挿通孔32,33に上記ACコード4を固定するようにして もよい。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、トランスに装着される部品つまりエ ンクロージャーを有効利用して、部品点数の増大を招くことなく、製作コストを 低廉とし、しかも、組付作業性も高めながら、電線が1次コイルの端子から外れ た場合の安全対策を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の電線固定構造を実施したトランスの
全体を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII-III 線に沿った断面図である。
【図4】従来の電線固定構造の一例を示す図面である。
【図5】従来の電線固定構造の他の例を示す図面であ
る。
【符号の説明】
1…コア、2…ボビン、4…ACコード(電線)、4a
…端部、21…1次コイル、21a…1次コイルの端
部、22…2次コイル、23…中心孔、24…端子、2
5…端子固定部、3…エンクロージャー、31…延出
部、32,33…電線挿通孔、34…案内溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイルと2次コイルが軸方向にずれ
    て巻回されたボビンと、このボビンの中心孔に挿入され
    るコアと、 ボビンの端部に形成された端子固定部と、 ボビンにおける端子固定部の軸方向外方を覆って、この
    端子固定部に固定される端子とコアとの間の沿面距離を
    増大させるエンクロージャーとを備え、 上記エンクロージャーの径方向外端が径方向外方に延出
    されて、この延出部に電線挿通孔が形成され、この電線
    挿通孔に上記1次コイルの端子に接続される電線が挿通
    されて、その端部が上記端子に固定されているトランス
    の電線固定構造。
JP838293U 1993-02-04 1993-02-04 トランスの電線固定構造 Pending JPH0662520U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014155905A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 Fdk株式会社 巻線部品
JP2017522724A (ja) * 2014-06-19 2017-08-10 エスエムエイ ソーラー テクノロジー アクティエンゲゼルシャフトSMA Solar Technology AG 金属インダクタハウジングに熱的に結合された少なくとも1つのインダクタコイルを備えるインダクタ組立体

Cited By (3)

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WO2014155905A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 Fdk株式会社 巻線部品
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