JPH0659785B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

Info

Publication number
JPH0659785B2
JPH0659785B2 JP61137013A JP13701386A JPH0659785B2 JP H0659785 B2 JPH0659785 B2 JP H0659785B2 JP 61137013 A JP61137013 A JP 61137013A JP 13701386 A JP13701386 A JP 13701386A JP H0659785 B2 JPH0659785 B2 JP H0659785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pump
shaft
planetary gear
output shaft
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61137013A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62292530A (ja
Inventor
孝二 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP61137013A priority Critical patent/JPH0659785B2/ja
Publication of JPS62292530A publication Critical patent/JPS62292530A/ja
Publication of JPH0659785B2 publication Critical patent/JPH0659785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は入力軸と出力軸との相対回転数に応じて自動的
にトルク伝達を行う動力伝達装置、特に4輪駆動車のト
ランスファ装置や差動制限装置として好適な動力伝達装
置に関するものである。
従来技術とその問題点 従来、入力軸と出力軸との両軸の相対回転数に応じて駆
動されるオイルポンプを介して連結し、該オイルポンプ
の駆動抵抗によってトルクを伝達する動力伝達装置が特
開昭60-116525号公報にて公知となっている。この動力
伝達装置は、オイルポンプの駆動抵抗のみでトルクを伝
達するものであるため、容量の大きなポンプを高圧で使
用する必要があり、装置が大型化するとともに、高圧で
使用するため耐久性の面で不利であるなどの欠点があ
る。
また、この動力伝達装置を4輪駆動車のトランスファ装
置として使用した場合、入出力軸の相対回転数は1000rp
m以下であるため、高い油圧を発生するためにはオイル
ポンプの種類が限定されるだけでなく、高い寸法精度が
要求され、結局高価となる欠点がある。
発明の目的 本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は、オイルポンプの小型化、高寿命化を図り、
かつ安価に構成できる動力伝達装置を提供すことにあ
る。
発明の構成 上記目的を達成すために、本発明は、入力軸と出力軸と
の相対回転数の大きさに応じたトルク伝達を行う動力伝
達装置において、入力軸又は出力軸の一方と一体回転
し、内部に作動油を封入したケースと、ケース内に入力
軸および出力軸と同軸上に配置された中間軸と、ケース
内に収容され、リングギヤがケースと連結され、キャリ
ヤが入力軸又は出力軸の他方と連結され、サンギヤが中
間軸と連結され、入力軸と出力軸との相対回転を増速し
て中間軸を駆動する遊星歯車機構と、ケース内に遊星歯
車機構と軸方向に並列に収容され、中間軸によって駆動
されるオイルポンプと、オイルポンプの吐出口と遊星歯
車機構の収容室との間に形成され、オイルポンプに駆動
抵抗を発生させるオリフィスとを備え、オイルポンプか
ら吐出された作動油はオリフィスを通って遊星歯車機構
の収容室に入り、遠心力によって遊星歯車機構の外径側
へ流れた後、オイルポンプの吸収口へ吸い込まれるよう
にケース内を循環するようにしたものである。
実施例の説明 第1図は本発明の動力伝達装置を例えば4輪駆動車のト
ランスファ装置に適用した一例を示し、入力軸1は例え
ば前輪に結合され、出力軸2は後輪に結合されている。
出力軸2にはケース3が一体に結合されており、このケ
ース3の端部は軸受4を介して入力軸1により支持され
ている。また、ケース3と入力軸1との間にオイルシー
ル5が配置されており、これによりケース3の内部に充
填された作動油の油漏れを防止している。
上記入力軸1の端部にはキャリヤ6が一体に形成されて
おり、このキャリヤ6にはピン7を介して複数のプラネ
タリギヤ8が回転自在に支持されている。このプラネタ
リギヤ8は、上記ケース3の内周面に一体形成されたリ
ングギヤ9と噛み合っている。上記入力軸1と出力軸2
との間には中間軸10が同軸上に回転自在に支持されてお
り、この中間軸10の左端部近傍には上記プラネタリギヤ
8と噛み合うサンギヤ11が一体形成され、上記キャリヤ
6,プラネタリギヤ8,リングギヤ9,サンギヤ11によ
って遊星歯車機構Aを構成している。
上記中間軸10の右端部近傍にはスプライン12が形成され
ており、このスプライン12には第2図に示すトロコイド
型オイルポンプBの外歯ギヤ13がスプライン係合してい
る。また、上記外歯ギヤ13と噛み合う内歯ギヤ14はケー
ス3の内側に固定されたオイルポンプボデー15内に偏心
状態でかつ摺動自在に嵌合している。上記オイルポンプ
Bと遊星歯車機構Aとの間にはケース3の内側に固定さ
れた隔壁16が設けられており、この隔壁16にはオイルポ
ンプBが第2図矢印方向に駆動された時の吸込口17(逆
駆動時には吐出口となる)と吐出口18(逆駆動時には吸
込口となる)とが形成されている。上記吸込口17と吐出
口18にはそれぞれオリフィス19,20と一方弁21,22とが設
けられており、オイルポンプBが正逆いずれの方向に駆
動されても作動油を循環させることができる。例えば、
オイルポンプBが第2図矢印方向に駆動されると、遊星
歯車機構Aを収容した室に充填された作動油は一方弁21
を介して吸込口17に吸い込まれ、吐出口18のオリフィス
20を通って遊星歯車機構Aを収容した室へと吐出され、
遊星歯車機構Aを潤滑した後、再び吸込口17の一方弁21
からオイルポンプBへ戻される。
なお、キャリヤ6と隔壁16との間にはスラストワッシャ
23が配置されている。
作動の説明 上記構成の動力伝達装置の作動を説明する。まず前輪と
後輪とが同一速度で回転し、入力軸1と出力軸2との間
に相対回転がない時には、遊星歯車機構Aを構成するキ
ャリヤ6,プラネタリギヤ8,リングギヤ9,サンギヤ
11は一体回転し、中間軸10も入,出力軸1,2と一体回
転するため、オイルポンプBは何ら駆動されず、吐出油
圧は零である。そのため、駆動抵抗は発生せず、入力軸
1のトルクは出力軸2へ伝達されない。
いま前輪にスリップなどが発生して入力軸1と出力軸2
との間に相対回転差が生じると、プラネタリギヤ8はキ
ャリヤ6及びリングギヤ9とは逆方向に自転し、そのた
めサンギヤ11は入力軸1と同方向に回転する。いま、入
力軸1の回転数をN、出力軸2の回転数をN、リン
グギヤ9の歯数をZ、サンギヤ11の歯数をZとする
と、中間軸10の回転数Nは次式で表される。
したがって、中間軸10と出力軸2との相対回転数は次式
で与えられる。
上式から明らかなように、中間軸10と出力軸2との相対
回転数は入力軸1と出力軸2との相対回転数(N−N
)の(1+Z/Z)倍である。ここで、Z/Z
は1よりかなり大きい数であるので、結局、中間軸10
と出力軸2との相対回転によって駆動されるオイルポン
プBは入力軸1と出力軸2との相対回転数(N
)を増速して駆動されることになる。したがって、
オイルポンプBは入,出力軸1,2の相対回転数が小さ
くても大きな駆動抵抗を発生し、入力軸1の余ったトル
クが出力軸2に伝達されるので、出力軸2の回転数は入
力軸1の回転数に近づく。出力軸2の回転数が入力軸1
の回転数に近づくと、これに伴ってオイルポンプBの吐
出油圧も低くなり、伝達トルクは減少する。
また、上記オイルポンプBによる伝達トルクだけでな
く、遊星歯車機構Aのプラネタリギヤ8からリングギヤ
9を介して出力軸2にトルクが伝達され、この伝達トル
クはむしろオイルポンプBを経て伝達されるトルクより
大きいため、オイルポンプBの負担を軽減できる。した
がって、オイルポンプBを小型としても動力伝達装置全
体として大きな伝達トルクを確保でき、しかもオイルポ
ンプBの負担を軽減できる分、オイルポンプBの吐出油
圧を低減でき、寿命向上を実現できる。
なお、上記実施例では、1を入力軸とし、2を出力軸と
したが、これとは逆に2を入力軸とし、1を出力軸とし
てもよい。即ち、入力軸1を遊星歯車機構Aのリングギ
ヤと連結し、キャリヤを出力軸2と連結すればよい。
また、オイルポンプBとしてはトロコイドポンプに限ら
ず、内接ギヤポンプ、ベーンポンプなど従来公知のオイ
ルポンプで代用できる。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば入力軸又
は出力軸とオイルポンプとの間、及び入力軸と出力軸と
の間に遊星歯車機構を配置し、入力軸と出力軸との相対
回転を増速してオイルポンプを駆動するようにしたの
で、オイルポンプを小型化しても効率良く油を吐出で
き、入力軸と出力軸の相対回転が小さくても大きなトル
クを伝達できる。また、伝達トルクの大部分は遊星歯車
機構を介して伝達されるため、オイルポンプにかかる負
担を軽減でき、オイルポンプの寿命を向上させることが
できる。さらに、オイルポンプの種類や寸法精度の制約
がないので、既存の安価なオイルポンプを使用できる。
さらにまた、ケースの内部に遊星歯車機構とオイルポン
プとを軸方向に並列に収容し、ケースの内部に作動油を
封入して循環させるようにしたので、極めてコンパクト
に動力伝達装置を構成でき、しかも外部に油漏れをきた
さないので、プラペラシャフトやドライブシャフトの途
中にも配置でき、配置の自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力伝達装置の一例の断面図、第
2図は第1図のII−II線断面図である。 1…入力軸、2…出力軸、3…ケース、6…キャリヤ、
8…プラネタリギヤ、9…リングギヤ、10…中間軸、11
…サンギヤ、19,20…オリフィス、21,22…一方弁、A…
遊星歯車機構、B…オイルポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸と出力軸との相対回転数の大きさに
    応じたトルク伝達を行う動力伝達装置において、 入力軸又は出力軸の一方と一体回転し、内部に作動油を
    封入したケースと、 ケース内に入力軸および出力軸と同軸上に配置された中
    間軸と、 ケース内に収容され、リングギヤがケースと連結され、
    キャリヤが入力軸又は出力軸の他方と連結され、サンギ
    ヤが中間軸と連結され、入力軸と出力軸との相対回転を
    増速して中間軸を駆動する遊星歯車機構と、 ケース内に遊星歯車機構と軸方向に並列に収容され、中
    間軸によって駆動されるオイルポンプと、 オイルポンプの吐出口と遊星歯車機構の収容室との間に
    形成され、オイルポンプに駆動抵抗を発生させるオリフ
    ィスとを備え、 オイルポンプから吐出された作動油はオリフィスを通っ
    て遊星歯車機構の収容室に入り、遠心力によって遊星歯
    車機構の外径側へ流れた後、オイルポンプの吸込口へ吸
    い込まれるようにケース内を循環することを特徴とする
    動力伝達装置。
JP61137013A 1986-06-12 1986-06-12 動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH0659785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61137013A JPH0659785B2 (ja) 1986-06-12 1986-06-12 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61137013A JPH0659785B2 (ja) 1986-06-12 1986-06-12 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62292530A JPS62292530A (ja) 1987-12-19
JPH0659785B2 true JPH0659785B2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=15188777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61137013A Expired - Lifetime JPH0659785B2 (ja) 1986-06-12 1986-06-12 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0659785B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE521149C2 (sv) * 2002-02-14 2003-10-07 Volvo Lastvagnar Ab Smörjanordning för stegväxlad växellåda

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174629U (ja) * 1984-04-27 1985-11-19 三菱自動車工業株式会社 4輪駆動用駆動連結装置
AT384283B (de) * 1984-08-30 1987-10-27 Steyr Daimler Puch Ag Antriebsanordnung fuer kraftfahrzeuge mit zwei triebachsen

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62292530A (ja) 1987-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SE9403711D0 (sv) Reversible power wrench
JP6904214B2 (ja) 車両用駆動装置
JP4700163B2 (ja) 自動車用自動変速装置
US6533695B2 (en) Hydromechanical transmission
JP4369038B2 (ja) 液圧機械式変速装置
US4756210A (en) Torque converter bypass for an automatic transmission mechanism
JPH0659785B2 (ja) 動力伝達装置
JP2007051720A (ja) 車両用パワーユニットのオイルポンプ駆動装置
US5127888A (en) Differential gear for use in an automotive vehicle
US6358177B1 (en) Power transfer assembly equipped with a coplanar gear assembly
CN114930050A (zh) 双差速器超高减速变速器
JP2513927B2 (ja) ポンプ駆動装置
JPH0544467A (ja) エンジン用ウオータポンプ
GB2110759A (en) Rotary positive-displacement fluid-machines
JP2792317B2 (ja) 潤滑調整式差動制限装置
JPH039155A (ja) 4輪駆動用駆動連結装置
JPH0728450Y2 (ja) 動力伝達装置
JP2837632B2 (ja) 変速機
FI84200C (fi) Vaexellaoda.
JPS58184343A (ja) 差動制御装置
RU2099614C1 (ru) Прецессионная передача
JP2001074125A (ja) デファレンシャル装置
JPH0670458B2 (ja) 四輪駆動用トランスファの潤滑装置
JPH09144853A (ja) デファレンシャル装置
JP2002081525A (ja) 差動制限装置