JPH0652047B2 - 過給機用タービンロータの製造方法 - Google Patents

過給機用タービンロータの製造方法

Info

Publication number
JPH0652047B2
JPH0652047B2 JP60069456A JP6945685A JPH0652047B2 JP H0652047 B2 JPH0652047 B2 JP H0652047B2 JP 60069456 A JP60069456 A JP 60069456A JP 6945685 A JP6945685 A JP 6945685A JP H0652047 B2 JPH0652047 B2 JP H0652047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine rotor
turbine
supercharger
titanium
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60069456A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61229901A (ja
Inventor
幸夫 西山
春樹 日野
卓也 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP60069456A priority Critical patent/JPH0652047B2/ja
Publication of JPS61229901A publication Critical patent/JPS61229901A/ja
Publication of JPH0652047B2 publication Critical patent/JPH0652047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は排気ガスタービン過給機用のタービンロータ
の製造方法に関するものであって、特に応答性と信頼性
との改善されたタービンロータを製造することが可能な
過給機用タービンロータの製造方法に係る。
(従来の技術) 過給機用タービンロータは、耐熱性、特に高温下での強
度が要求されるために、従来はNi系合金(例えばInco 7
13C )等の耐熱合金を素材として製造されている。
ところで近年、上記過給機用タービンロータの耐熱性を
向上すると共に、軽量化し、エンジンの低速域での応答
性を向上するために、セラミックを素材としてタービン
ロータを製作する試みがなされている。このような過給
機用タービンロータとしては、例えば日本工業新聞社発
行、「日工マテリアル第2巻第2号(昭和59年2月)の
第10〜13頁に記載されたタービンロータを挙げることが
できる。このタービンロータは、その全体又はタービン
羽根車が窒化珪素や炭化珪素等のセラミックによって形
成されたものである。そしてこのようにセラミックを採
用することにより、軽量化及び慣性モーメントの減少を
図ることが可能となり、そのためエンジンの低速域での
応答性の改善、加速時間の短縮、エンジン性能の改善等
を図ることが可能となる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記のようなセラミックを素材とするタービン
ロータにおいては、上記のように耐熱性の改善と軽量化
とを図ることが可能ではあるが、その反面次のような欠
点がある。まずその第1は、セラミックは不純物を多く
含み内部欠陥が多く、また欠陥バラツキが一定しておら
ず、さらに靱性に乏しいという品質上の欠点である。ま
たその第2は、セラミックは熱膨張率が小さいため周囲
の金属との熱膨張バランスがとりにくいという構造上の
欠点である。
したがって上記したセラミック素材の有する品質上及び
構造上の欠点を解消すると共に、セラミック素材と同様
に耐熱性と軽量化を図る必要性が生ずるが、本発明者等
はタービンロータを構成するための材料について種々検
討を行い、その結果、タービンロータのうち少なくとも
タービン羽根車をチタン−アルミニウム金属間化合物基
合金によって形成することにより、上記の必要性を満た
し得ることを知見した。
しかしながら金属間化合物は、セラミックスと略同程度
の難成形・難加工材であることから、その製造方法には
工夫を要する。
したがってこの発明の目的は、チタン−アルミニウム金
属間化合物基合金を用いてタービンロータを製造するこ
とが可能な過給機用タービンロータの製造方法を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの発明の過給機用タービンロータの製造方法
は、タービン羽根車と、このタービン羽根車にその一端
が連設されると共にその他端部が圧縮機羽根車に連結さ
れるシャフトとを有する過給機用タービンロータの製造
方法において、上記のうちの少なくともタービン羽根車
をチタン−アルミニウム金属間化合物基合金によって形
成するに際し、まず最初にチタン、アルミニウム及び必
要な添加元素を、アルゴン雰囲気中におけるプラズマ溶
解法にて混合溶解して母材を溶製し、次いで精密鋳造法
にてこれを成形し、その後、成形品に熱間静水圧プレス
処理を施すことを特徴としている。
上記におけるチタン−アルミニウム金属間化合物基合金
とは、チタンとアルミニウムとの金属間化合物TiAl、Ti
3Al を主体とする合金であって、さらにこれらの性質を
改善するために、NbやW、V、Mn等の添加金属を含有す
ることがある。具体的には、TiAl系合金としてはTi-36A
l やTi-36Al-5Nb (重量%、以下同じ)を挙げることが
でき、またTi3Al 系合金としては、Ti-16Al-10NbやTi-1
4Al-21Nbを挙げることができる。
上記チタン−アルミニウム基合金のうちTi3Alは成形性
のよい材料であるためタービンロータを容易に製造する
ことが可能であるが、他方のTiAl系合金は軽量かつ耐用
温度が高いためにタービンロータ用としてはより一層好
ましい。
なお上記におけるタービンロータは、タービン羽根車を
チタン−アルミニウム金属間化合物基合金によって形成
すると共に、シャフトを他の材料によって別体に形成
し、両者を接合する構造を採用することができるし、ま
たタービン羽根車をシャフトをチタン−アルミニウム金
属間化合物基合金によって一体的に形成することもあ
る。
(作用及び効果) 母材の溶製に際し、アルゴン雰囲気中でのプラズマ溶解
法を利用したことにより、チタン−アルミニウム金属間
化合物基合金の特性に敏感に影響を与えるアルミニウム
や微量添加元素の含有量を厳密にコントロールすること
が可能になると共に、汚染を極力排除することが可能に
なり、この結果、安定した品質でもって母材を溶製する
ことが可能になる。
またチタン−アルミニウム金属間化合物基合金の鋳造成
形品においては、高温割れ等の鋳造欠陥の発生が不可避
であるのに加えて、凝固中に大きな残留応力が発生し、
これらにより後加工及び稼働中に破壊の生ずる危険性が
存するのに対し、上記のように成形品に熱間静水圧プレ
ス処理を施すと、鋳造欠陥を解消し得ると共に、残留応
力を除去することができるので、製造されるタービンロ
ータの品質及び信頼性を格段に向上することが可能にな
る。
しかも上記チタン−アルミニウム金属間化合物基合金
は、セラミックと略同程度の密度を有し、また高温での
比強度の優れた材料であるため、上記方法により製造さ
れたタービンロータは、セラミックを用いる場合と同様
に耐熱性の向上と軽量化による低速域の応答性の向上と
を図ることが可能である。
また上記チタン−アルミニウム金属間化合物基合金は、
常温では1%程度、また650 ℃以上の温度では5〜10%
程度の伸びを有し、セラミックよりもはるかに靱性の優
れた材料であるため、タービンロータは信頼性の高いも
のとなる。また上記チタン−アルミニウム金属間化合物
基合金は、従来のInco 713C と略同程度の熱膨張率を有
するものであるため、その周囲のタービンケーシング等
との熱膨張バランスは良好なものとなり、セラミック場
合のようにこのバランスに細心の注意を払う必要はな
い。
(実施例) アルゴン雰囲気中でのプラズマアーク溶解法によってTi
-36Al-5Nb の母材を製造し、この母材を溶湯とした精密
鋳造法により、排気量500 CCのターボエンジン用のター
ビンロータを製作した。この鋳造成形品に、1300℃、14
00atm のアルゴン雰囲気中で約3時間の熱間静水圧プレ
ス処理を施した。このタービンロータは、第1図のよう
に羽根車の直径Dが約47mm、羽根車の幅Wが約20mm、シ
ャフト径dが約8mmのものであった。
上記タービンロータは、従来のInco 713C 製のタービン
ロータに比較して重量が約33%に軽減され、慣性モーメ
ントが約33%となった。この結果、従来のInco 713C 製
のロータよりも約10%程度低い回転数においてもターボ
が作用することとなった。また上記エンジンをガソリン
燃料にて運転した場合、毎時120 km程度の走行速度にお
いては、燃料消費率は、19km/から21km/へと約10
%程度向上した。またエンジン回転数が毎分6000回転の
場合、トルクは約7.5 km-mから約8.2 km-mへ約10%上昇
した。
なお上記テストの後、タービンロータを破断し、内部欠
陥の有無をチェックしたが、特に顕著な内部欠陥は認め
られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明方法により製造されるタービンロータ
の一例の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−96101(JP,A) 特開 昭59−180001(JP,A) 特開 昭56−241(JP,A) 特開 昭58−161754(JP,A) 特公 平1−36551(JP,B2) 特公 昭59−31433(JP,B2) 実公 昭59−2473(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン羽根車と、このタービン羽根車に
    その一端が連設されると共にその他端部が圧縮機羽根車
    に連結されるシャフトとを有する過給機用タービンロー
    タの製造方法において、上記のうちの少なくともタービ
    ン羽根車をチタン−アルミニウム金属間化合物基合金に
    よって形成するに際し、まず最初にチタン、アルミニウ
    ム及び必要な添加元素を、アルゴン雰囲気中におけるプ
    ラズマ溶解法にて混合溶解して母材を溶製し、次いで精
    密鋳造法にてこれを成形し、その後、成形品に熱間静水
    圧プレス処理を施すことを特徴とする過給機用タービン
    ロータの製造方法。
JP60069456A 1985-04-02 1985-04-02 過給機用タービンロータの製造方法 Expired - Lifetime JPH0652047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60069456A JPH0652047B2 (ja) 1985-04-02 1985-04-02 過給機用タービンロータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60069456A JPH0652047B2 (ja) 1985-04-02 1985-04-02 過給機用タービンロータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61229901A JPS61229901A (ja) 1986-10-14
JPH0652047B2 true JPH0652047B2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=13403165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60069456A Expired - Lifetime JPH0652047B2 (ja) 1985-04-02 1985-04-02 過給機用タービンロータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652047B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02173322A (ja) * 1988-12-23 1990-07-04 Toyota Motor Corp ターボチャージャ用タービンホイール
DE69724730T2 (de) 1996-10-18 2004-04-01 Daido Steel Co. Ltd., Nagoya Turbinenrotor aus Ti-Al und Verfahren zur Herstellung dieses Rotors

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56241A (en) * 1979-06-18 1981-01-06 Toshiba Corp Titanium alloy
JPS5896101A (ja) * 1981-12-03 1983-06-08 Honda Motor Co Ltd タ−ビンホイ−ルの製造方法
JPS592473U (ja) * 1982-06-29 1984-01-09 藤倉ゴム工業株式会社 塗布装置
JPS59180001A (ja) * 1983-03-31 1984-10-12 Isuzu Motors Ltd タ−ボ過給機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61229901A (ja) 1986-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5296046B2 (ja) Ni基合金、及びそれを用いたガスタービンのタービン動・静翼
US9410445B2 (en) Castable high temperature aluminum alloy
JP2678083B2 (ja) Ti―Al系軽量耐熱材料
US4849168A (en) Ti-Al intermetallics containing boron for enhanced ductility
EP2913122B1 (en) Al alloy cast impeller for compressor and process for producing same
US5503798A (en) High-temperature creep-resistant material
JP3379111B2 (ja) 精密鋳造用チタンアルミナイド
JPH1112674A (ja) 内燃機関ピストン用アルミニウム合金およびアルミニウム合金製ピストン
JP5201775B2 (ja) 高温合金
JPH0652047B2 (ja) 過給機用タービンロータの製造方法
JP2000054053A (ja) 耐熱性に優れたアルミニウム基合金およびその製造方法
JPH0649568A (ja) 高温クリープ抵抗材料
JP2951262B2 (ja) 高温強度に優れたアルミニウム合金
JP4811841B2 (ja) Ni基超耐熱鋳造合金およびNi基超耐熱合金製タービンホイール
JP2001294959A (ja) 単結晶Ni基耐熱合金およびタービン翼
JP3534633B2 (ja) 接合部材およびタービン部材
JP2592440B2 (ja) Ti―Al系軽量耐熱・耐酸化材料
JPH0588294B2 (ja)
JPH06299276A (ja) Ti−Al合金製部品
JPH02221349A (ja) 軽量鋳造材料
JP3812773B2 (ja) Ni基超耐熱鋳造合金およびNi基超耐熱合金製タービンホイール
JPH0361743B2 (ja)
JP3976214B2 (ja) Ni基超耐熱鋳造合金およびNi基超耐熱合金製タービンホイール鋳物
JP2019218612A (ja) 耐クリープ性に優れたアルミニウム合金鋳物製コンプレッサーインペラー及びその製造方法
JPH0234742A (ja) 高温用低密度高強度合金

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term