JPH0651315B2 - 樹脂製センターキャップの製造方法 - Google Patents

樹脂製センターキャップの製造方法

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JPH0651315B2
JPH0651315B2 JP22969090A JP22969090A JPH0651315B2 JP H0651315 B2 JPH0651315 B2 JP H0651315B2 JP 22969090 A JP22969090 A JP 22969090A JP 22969090 A JP22969090 A JP 22969090A JP H0651315 B2 JPH0651315 B2 JP H0651315B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、樹脂成形と同時に絵付けを施すことができる
インモールド成形、即ち樹脂成形と同時に該成形品の表
面もしくは裏面に、図柄を転写絵付するようにした樹脂
製センターキャップに関し、特にアルミホイールの中心
開口部に取り付けられた時に、アルミホイール表面の切
削目模様とマッチングさせることを目的とするものであ
る。
[従来の技術] 従来、加飾を目的として、インモールド成形により絵付
けが施された樹脂成形品は、家電製品に限らず自動車の
内装部品としても多く採用されている。
ところが、樹脂製センターキャップに前記のインモール
ド成形を適用しようとしても、製品が使われる環境の違
いにより、耐候性に大きな問題点があって全く実用化す
ることができなかった。
また、従来、アルミホイールの中心開口部に取り付けら
れる樹脂性センターキャップは、このセンターキャップ
の意匠とアルミホイール表面の切削目模様とをマッチン
グさせるために、次に示すような方法が用いられてい
た。
第1の方法は、NC旋盤により、アルミホイール表面の
切削目のピッチとか切削深さに合わせて切削加工された
別のピースのアルミ製カバーを作っておき、何ら表面に
模様が施されていない樹脂製センターキャップの表面
に、前記アルミ製カバーをかしめ加工する方法が用いら
れていた。
また、第2の方法は、別ピースのアルミ製カバーを用い
る点は、前述の方法と同じであるが、コスト低減を目的
として、アルミ製カバーを板材から加工し、その表面に
羽布等によってヘアライン加工を施し、アルミホイール
の切削目らしく見せる方法が用いられていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記した方法はいずれも次のような欠点
を有するものである。すなわち、 第1のNC旋盤により加工された別ピースのアルミ製カ
バーを用いるものでは、外観上はアルミホイールに近づ
けることができても、コストが非常に高くなる。
また、第2の板材から作られた別ピースのアルミ製カバ
ーに羽布等によってヘアライン加工を施したものでは、
コスト的には満足できても、アルミホイールの表面意匠
とうまくマッチングさせることができないから、結局ア
ルミホイール全体としての意匠を損なうという問題点が
あった。
また、前述した第1ならびに第2の方法においては、い
ずれも別ピースを用い、これを樹脂成形品(表面に模様
が施されていない樹脂製センターキャップ)にかしめる
わけであるから、工程が増えコストアップの要因になっ
ていた。
本発明は、樹脂製センターキャップに転写印刷技術を応
用することにより、従来の方法におけるコストや意匠性
の問題点を解決すると共に転写フイルムを紫外線吸収剤
にて保護することにより耐候性の向上を図った樹脂製セ
ンターキャップを提供しようとするものである。
[課題を解決するめの手段] 上記目的を達成するために、本願第1の発明に係る樹脂
製センターキャップ(1)の製造方法は、樹脂材料によ
り成形される天板部分(1a)とその外周縁部付近の裏
面に連なるホルダー部分(1b)とが一体成形された樹
脂製センターキャップにおいて、 前記天板部分(1a)の表面に樹脂成形加工によってス
ピン加工(1c)を行なうとともに、該スピン加工(1
c)の表面に、ベースフイルム(2a)と剥離層(2
b)とアルミ等の蒸着層(2c)と接着層(2d)とか
らなる転写箔(2)をインモールド成形加工により一体
成形加工した後ベースフイルム(2a)を剥離し、 その後に、前記転写箔(2)の剥離層(2b)表面に、
紫外線吸収剤を含んだ透明樹脂材料(3)をコーティン
グしたことを特徴とするものである。
また、第2の発明に係る樹脂製センターキャップ(1)
の製造方法は、前記の透明な樹脂材料を省略しようとす
るもので、樹脂材料により成形される天板部分(1a)
とその外周縁部付近の裏面に連なるホルダー部分(1
b)とが一体成形された樹脂製センターキャップにおい
て、 前記天板部分(1a)の表面に樹脂成形加工によってス
ピン加工(1c)を行なうとともに、該スピン加工(1
c)の表面に、ベースフイルム(2a)と剥離層(2
b)とアルミ等の蒸着層(2c)と接着層(2d)とか
らなる転写箔(2)をインモールド成形加工により一体
成形加工するに際し、前記転写箔(2)としては、剥離
層(2b)または接着層(2d)に紫外線吸収剤を含ま
せたものを使用して一体成形加工し、その後ベースフイ
ルム(2a)を剥離することを特徴とするものである。
[作用] 本発明は、天板部分(1a)のスピン加工(1c)面に
転写箔(2)をインモールド成形し、この転写箔(2)
を、紫外線吸収剤を含んだ透明な樹脂材料(3)でコー
ティングするか、または転写箔の剥離層(2b)または
接着層(2d)に予め紫外線吸収剤を含ませて、天板部
分(1a)のスピン加工(1c)面にインモールド成形
することにより、樹脂製センターキャップ(1)の耐候
性を向上させるものであるから、従来の製造方法に比べ
て簡単に製造でき、且つ工程の短縮や大きなコストダウ
ンができる。
また、従来の板材を加工して作られたアルミ製カバーで
は、鋳造によって作られたアルミホイールが同一の材料
であっても作り方が異なるために両者の色合わせが困難
であったが、本発明は、樹脂成形加工によって形成した
スピン加工(1c)面に転写箔(2)をインモールド成
形加工するものであるから、転写箔(2)に使われるア
ルミ蒸着の色相を選択して用いることにより、アルミホ
イールと本考案に係る樹脂製センターキャップ(1)と
の色合わせを極めて容易に行うことができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例である樹脂製センターキャップ
の製造方法について、第1図〜第4図に基づいて詳細に
説明する。
始めに、本発明に係る樹脂製センターキャップの構造に
ついて説明する。
第1図は、射出成形機と転写箔の送り装置とを有するイ
ンモールド成形装置(図示せず。)によって、射出成形
と同時に樹脂製センターキャップの表面に絵付けが施こ
された本発明の一実施例を示す外観斜視図であり、第2
図はその縦断側面図である。
樹脂製センターキャップ(1)は、ポリプロピレン、A
BS、ポリカーボネイト、変性PPO、ポリアミド等の
樹脂材料により一体的に成形される天板部分(1a)
と、ホルダー部分(1b)と、前記天板部分の表面に形
成されるスピン加工(1c)と、このスピン加工(1
c)の表面にインモールド成形加工により一体化された
転写箔(2)と、該転写箔(2)の表面にコーティング
された、例えばベンゾトリアゾール系のような紫外線吸
収剤を含んだ透明樹脂材料(3)とからなっている。ま
た、第3図は、転写箔の構成を示す縦断側面図を示すも
ので、この転写箔(2)は、インモールド成形加工時に
転写箔を連続して送り込むためのベースフイルム(2
a)と、転写表面の耐摩耗性に優れ、且つベースフイル
ムからの離型性に優れた樹脂材からなる剥離層(2b)
と、アルミ蒸着面を母材とする光輝膜や塗装面によって
絵柄が施された蒸着層(2c)と、前記のスピン加工
(1c)の表面に溶着される接着層(2d)とからなっ
ている。
また、第4図は、転写箔(2)の他の実施例を示すもの
で、転写箔の剥離層(2b)または接着層(2d)に、
例えばベンゾトリアゾール系のような紫外線吸収剤を含
ませたもので、この場合は第2図に示した透明樹脂材料
(3)を省略することができる。
なお、上記の実施例においても、紫外線吸収剤として用
いたベンゾトリアゾール系の吸収剤は、転写箔の蒸着層
(2c)がアルミによる蒸着の場合には、この蒸着層が
日射光に含まれている紫外線や雨水により侵されて透明
になるという退色現象を防止でき、耐候性を向上させる
ために効果的なものである。
なお、図中(4)は、インモールド成形の後に取り付け
られるバックアップリングである。
次に、本発明の樹脂製センターキャップの製造方法につ
いて説明する。
本発明の樹脂製センターキャップの製造方法に係る第1
の発明は、まず初めに、前記天板部分(1a)の表面に
樹脂成形加工によってスピン加工(1c)を行なうとと
もに、該スピン加工(1c)の表面に転写箔(2)をイ
ンモールド成形加工により一体成形加工する。
なお、樹脂成形金型は、前記のスピン加工(1c)が行
なわれるように、アルミホイール表面の切削目のピッチ
とか切削深さに合わせて模様付けしたものが使用され
る。
次に、インモールド成形加工機から樹脂製センターキャ
ップを取外し、転写箔(2)のベースフイルム(2c)
を剥離する。
その後に、前記転写箔(2)の剥離層(2b)表面に、
紫外線吸収剤を含んだ透明樹脂材料(3)をコーティン
グするようになっている。
また、第2の発明は、まず初めに、インモールド成形加
工に使用する転写箔(2)として、この転写箔(2)の
剥離層(2b)または接着層(2d)に、紫外線吸収剤
を含ませたものを用意する。次に、前記天板部分(1
a)の表面に樹脂成形加工によってスピン加工(1c)
を行なうとともに、該スピン加工(1c)の表面に前記
の紫外線吸収剤を含ませた転写箔(2)をインモールド
成形加工により一体成形加工する。
次に、インモールド成形加工機から樹脂製センターキャ
ップを取外し、転写箔(2)のベースフイルム(2c)
を剥離するようになっている。
[発明の効果] 本発明は、天板部分(1a)のスピン加工(1c)面に
転写箔(2)をインモールド成形し、この転写箔(2)
を、紫外線吸収剤を含んだ透明な樹脂材料(3)でコー
ティングするか、または転写箔の剥離層(2b)または
接着層(2d)に予め紫外線吸収剤を含ませて、天板部
分(1a)のスピン加工(1c)面にインモールド成形
することにより、樹脂製センターキャップ(1)の耐候
性を向上させるものであるから、従来の製造方法に比べ
て簡単に製造でき、且つ工程の短縮や大きなコストダウ
ンができる。
また、本発明は、アルミ蒸着の色相を選択して用いるこ
とにより、従来の板材から加工された別ピースのアルミ
製カバーを用いたものではなし得なかったアルミホイー
ルとの色合わせが正確に出来るので、より完成度の高い
表面意匠を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の樹脂製センターキャップの外観斜視
図。第2図は、本発明の樹脂製センターキャップの縦断
側面図。第3図は、転写箔の縦断側面図。第4図は、他
の実施例を示す縦断側面図。 (1)……樹脂製センターキャップ (1a)……樹脂層、(1b)……ホルダー部分 (1c)……スピン加工 (2)……転写箔 (2a)……ベースフイルム (2b)……剥離層、(2c)……蒸着層 (2d)……接着層 (3)……透明樹脂材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂材料により成形される天板部分(1
    a)とその外周縁部付近の裏面に連なるホルダー部分
    (1b)とが一体成形された樹脂製センターキャップに
    おいて、 前記天板部分(1a)の表面に樹脂成形加工によってス
    ピン加工(1c)を行なうとともに、該スピン加工(1
    c)の表面に、ベースフイルム(2a)と剥離層(2
    b)とアルミ等の蒸着層(2c)と接着層(2d)とか
    らなる転写箔(2)をインモールド成形加工により一体
    成形加工した後、ベースフイルム(2c)を剥離し、 その後に、前記転写箔(2)の剥離層(2b)表面に、
    紫外線吸収剤を含んだ透明樹脂材料(3)をコーティン
    グすることを特徴とする樹脂製センターキャップの製造
    方法。
  2. 【請求項2】樹脂材料により成形される天板部分(1
    a)とその外周縁部付近の裏面に連なるホルダー部分
    (1b)とが一体成形された樹脂製センターキャップに
    おいて、 前記天板部分(1a)の表面に樹脂成形加工によってス
    ピン加工(1c)を行なうとともに、該スピン加工(1
    c)の表面に、ベースフイルム(2a)と剥離層(2
    b)とアルミ等の蒸着層(2c)と接着層(2d)とか
    らなる転写箔(2)をインモールド成形加工により一体
    成形加工するに際し、前記転写箔(2)としては、剥離
    層(2b)または接着層(2d)に紫外線吸収剤を含ま
    せたものを使用して一体成形加工し、その後ベースフイ
    ルム(2a)を剥離することを特徴とする樹脂製センタ
    ーキャップの製造方法。
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