JPS6210126Y2 - - Google Patents

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JPS6210126Y2
JPS6210126Y2 JP6693782U JP6693782U JPS6210126Y2 JP S6210126 Y2 JPS6210126 Y2 JP S6210126Y2 JP 6693782 U JP6693782 U JP 6693782U JP 6693782 U JP6693782 U JP 6693782U JP S6210126 Y2 JPS6210126 Y2 JP S6210126Y2
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JP
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layer
pigment
metallic luster
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resin layer
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JP6693782U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属光沢模様を有する装飾基材に関す
るものであり、更に詳しくは任意の色に着色され
た金属光沢部分と艷消し状の金属光沢部分とから
なる模様を有する装飾基材、例えばガラス製品、
プラスチツクス製品、金属製品に関するものであ
る。
本考案の目的とするところは、優れた意匠効果
を有し、かつ耐性、生産性及び経済性に優れた金
属光沢模様を有する装飾基材を提供することにあ
る。
従来、ガラス製品、プラスチツクス製品、金属
製品等の基材表面に金属光沢模様による装飾を施
したものとしては次のようにして得られたものが
ある。即ち、(1)紙、プラスチツクスフイルム等の
基体シート上に剥離層を設け、その上にマツト剤
層と透明着色層とを見当を合わせて部分的に設
け、更にその上に金属光沢薄膜層、接着剤層を順
次積層してなる転写材を用いて基材表面に転写印
刷加工したもの、(2)金属感を有する顔料を含有す
る塗料を基材表面に印刷塗布した後、金属光沢の
必要な部分に、金属光沢薄膜層を一構成層とする
スタンピング箔をホツトスタンプ加工したもの、
(3)前記金属感を有する顔料を含有する塗料を塗布
する代わりに、基体シート上に、剥離層を設け、
その上に着色剤として金属感を有する顔料を用い
た顔料層を設け、更にその上に接着剤層を積層し
てなる転写材を用いて転写印刷加工した後、前記
(2)と同様金属光沢の必要な部分にホツトスタンプ
加工してなるもの、(4)基体シート上に、剥離層を
設け、その上に部分的に着色層を設け、更にその
上に金属光沢薄膜層、接着剤層を設けてなる転写
材と、平滑版と艷消し版とからなる金型とを用
い、転写印刷加工と同時に金属光沢部分と艷消し
状の金属光沢部分とからなる金属光沢模様を現出
してなるもの等がある。
しかしながら、これらの金属光沢模様を有する
装飾基材においては夫々次のような欠点があり未
だ満足し得るものは得られていない。即ち(1)の製
品では製造に利用する転写材が工業的に極めて困
難な見当合わせを必要とするものであり、仮に少
しでも見当にくるいが生じると意匠効果の著しく
劣つた製品しか得ることができない。(2)及び(3)の
製品で(i)スタンピング箔を用いホツトスタンプ加
工したものは金属光沢を要する部分の耐性が極め
て弱く、(ii)顔料層を設ける工程、ホツトスタンプ
加工する工程を必要とすることから作業に手間が
かかり、経済性、生産性に劣るものである。(4)の
製品においては(i)製造の際用いる金型が高価であ
り、(ii)繊細な模様を現出するのが困難である為意
匠効果に劣り、(iii)転写印刷加工の際の見当合わせ
も困難である、等の欠点を有している。
本考案者らは上記諸点に鑑み種々実験、考察し
た結果、本考案を完成するに至つたものである。
即ち本考案は基材表面に、接着剤層が形成され、
その上に金属感を有する顔料を含有する顔料層が
形成され、その上に部分的に金属薄膜層が形成さ
れ、更にその上に樹脂層が形成され、該樹脂層が
前記金属薄膜層と接する部分のみ任意の色に染色
されていることを特徴とする金属光沢模様を有す
る装飾基材である。
以下、本考案に係る金属光沢模様を有する装飾
基材を図面に基づいて詳細に説明する。
本考案において用いる基材1は、2次平面を呈
するものであつても曲面体を呈するものであつて
もよく、例えばガラス製品、プラスチツクス製
品、金属製品等を挙げることができる。
この基材1表面には第1図に示すように、接着
剤層2を介して顔料層3、金属薄膜層4及び部分
的に染色された樹脂層5が形成されている。該顔
料層3は金属感を有する顔料を含有する層であ
り、艷消し状の金属光沢を呈する層である。この
接着剤層2、顔料層3、金属薄膜層4及び樹脂層
5を形成するには後記する転写材6を用い、前記
基材1表面に転写印刷加工を行えばよい。
次にこの転写材を作成する方法について説明す
る。
転写材の層構成は第2−e図に示す様に、基体
シート7、樹脂層5、金属薄膜層4、顔料層3、
接着剤層2からなる。
基体シート7としては、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンナイロン、セロハン等の
単体もしくは複合フイルムあるいはそれらの表面
に離型処理を施したもの等を使用することができ
る。
前記基体シート7上に樹脂層5を設ける。該樹
脂層5は前記基体シート7より剥離可能な樹脂を
用いて形成する。このような樹脂としてはアクリ
ル系樹脂、ビニル系樹脂、繊維素系樹脂、塩素化
オレフイン系樹脂、熱硬化アクリル系樹脂、エポ
キシ系樹脂等がある。この樹脂層5は転写後被転
写体側に転移し、表面保護の役割をも果たすもの
であるから透明な樹脂層であることが好ましい。
この樹脂層5は着色されたものであつても差し支
えない。
前記樹脂層5を設けた基体シート7上に、必要
に応じて金属薄膜用プライマー層を設けた後、艷
消し状の金属光沢を要する部分に水溶性樹脂層8
を設ける。(第2−a図参照)。該水溶性樹脂層8
は染料溶液にて前記樹脂層5或いは金属薄膜用プ
ライマー層を染色する際に防染層としての働きを
要求される為、染料溶液の組成により染色されに
くいものを適宜選択使用する必要がある。このよ
うな水溶性樹脂としてはポリビニルアルコールや
メチルセルロース等の水溶性セルロース系樹脂等
を挙げることができる。
前記水溶性樹脂層8を設けた後、染料溶液を用
いて着色層9を設ける(第2−b図参照)。該着
色層9は、前記水溶性樹脂層8が設けられていな
い部分の樹脂層4を染色する為に設けられる層で
あり、この染色される部分は任意の色に着色され
た金属光沢を呈する部分となる。この染色は、染
料溶液中の溶媒が、樹脂層5表面を膨潤させるこ
とによつてなされるものと考えられるが、必要に
応じ熱処理することによつて、より一層強固に染
色せしめられる。
又、該染料溶液は一般のインキと異なり、バイ
ンダーを含まないインキを用いた方が好ましい。
これは前記水溶性樹脂層8上に重ねて着色層9を
設けても、後工程の洗浄工程でバインダーが該水
溶性樹脂層8の溶解を妨げることがないようにす
るためであり、このようにすることによつて工業
的に極めて困難な見当合わせを不必要なものとす
るものである。
前記着色層9を設け、前記樹脂層5を部分的に
染色した後、金属薄膜層4を設ける(第2−c図
参照)。この金属薄膜層4はアルミニウム、クロ
ム、銀、銅、錫等の金属を用い、例えば真空蒸着
法により形成する。
前記金属薄膜層4を設けた後、洗浄することに
より前記水溶性樹脂層8及び該水溶性樹脂層上の
着色層9等の不要物を除去せしめ、乾燥する(第
2−d図参照)。
乾燥後、前記金属薄膜層3を設けた上に、金属
感を有する顔料を含有する顔料層3を設ける。こ
の顔料層3は、艷消し状の金属表面を現出する部
分になる。用いる着色剤としては、アルミニウ
ム、黄銅等の金属粉末をステアリン酸、オレイン
酸等にて作成したペーストが好適である。用いる
樹脂バインダーとしては、アクリル系、ビニル
系、熱硬化アクリルメラミン系、エポキシ系など
を用いることができる。この顔料層3によつて得
られる艷消し状の金属表面の艷消し程度は前記顔
料の選択によつて任意に決定することそでき又、
シリカ、炭酸カルシウムなどのマツト剤を用いて
調整することができる。尚、前記顔料層3は必要
に応じて金属粉末以外の顔料、染料をインキに混
入し、着色された金属表面を現出するようにして
もよい。
しかる後前記顔料層3上に接着剤層2を設ける
(第2−e図参照)。この接着剤層2としては例え
ば、ビニル・メラミン系、熱硬化アクリル系、エ
ポキシ系、ポリエステル・メラミン系等の樹脂を
用いることができる。
このようにして得られた転写材6を用いて前記
基材1表面に転写印刷加工した後、150℃〜180℃
で15分〜30分間熱処理を行い、転写層中の熱硬化
樹脂を硬化せしめることによつて本考案に係る金
属光沢模様を有する装飾基材を得ることができ
る。又、基材1がガラス、金属などの基材や、フ
エノール、メラミン樹脂などの耐熱性基材などの
場合は、基材表面を必要に応じて前処理(例えば
シランカツプリング処理、酸処理など)を行つた
後、転写印刷加工すると、より強固な密着力をも
つ金属光沢模様を有する装飾基材を得ることがで
きる。
本考案に係る金属光沢模様を有する装飾基材
は、以上のような構成よりなるから次のような効
果がある。即ち、本考案はその金属光沢を有する
部分は金属薄膜層により構成されるため光輝性に
優れた表面が得られ、一方艷消し状の金属光沢を
有する部分は金属感を有する顔料及びマツト剤に
より構成され、熱処理が行なわれるため、塗膜の
硬化時の収縮によつて顔料及びマツト剤が表面を
あらすことになり、任意の艷消し程度を有する表
面が得られるものである。また光輝性に優れた金
属光沢部分と艷消し状の金属光沢部分との見当ず
れは全く発生しないので意匠効果に優れたもので
ある。
更に、本考案の製造工程は、転写材を用いて転
写印刷加工するだけであり、またその転写材の製
造工程も工業的に極めて困難な見当合わせを全く
必要としないものであるから生産性、経済性に優
れたものである。またこの転写材は焼付すること
によつて基材に対して強固に密着するものである
から、耐性、特に密着強度に極めて優れたもので
ある。
従つて、本考案に係る金属光沢模様を有する装
飾基材をして、実用価値の極めて高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る金属光沢模様を有する装
飾基材の部分拡大断面図、第2−a図乃至第2−
e図は本考案に係る金属光沢模様を有する装飾基
材を製造する際に用いる転写材の製造工程を示す
拡大断面模式図を各々示す。 図中、1……基材、2……接着剤層、3……顔
料層、4……金属薄膜層、5……樹脂層、6……
転写材、7……基体シート、8……水溶性樹脂
層、9……着色層、10……染色部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基材表面に、接着剤層が形成され、その上に金
    属感を有する顔料を含有する顔料層が形成され、
    その上に部分的に金属薄膜層が形成され、更にそ
    の上に樹脂層が形成されて、該樹脂層が前記金属
    薄膜層と接する部分のみ任意の色に染色されてい
    ることを特徴とする金属光沢模様を有する装飾基
    材。
JP6693782U 1982-05-08 1982-05-08 金属光沢模様を有する装飾基材 Granted JPS58168422U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693782U JPS58168422U (ja) 1982-05-08 1982-05-08 金属光沢模様を有する装飾基材

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693782U JPS58168422U (ja) 1982-05-08 1982-05-08 金属光沢模様を有する装飾基材

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Publication Number Publication Date
JPS58168422U JPS58168422U (ja) 1983-11-10
JPS6210126Y2 true JPS6210126Y2 (ja) 1987-03-09

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ID=30076780

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6693782U Granted JPS58168422U (ja) 1982-05-08 1982-05-08 金属光沢模様を有する装飾基材

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JPH0344522Y2 (ja) * 1984-12-04 1991-09-19

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JPS58168422U (ja) 1983-11-10

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