JPH0650672Y2 - 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド - Google Patents

車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド

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JPH0650672Y2
JPH0650672Y2 JP877891U JP877891U JPH0650672Y2 JP H0650672 Y2 JPH0650672 Y2 JP H0650672Y2 JP 877891 U JP877891 U JP 877891U JP 877891 U JP877891 U JP 877891U JP H0650672 Y2 JPH0650672 Y2 JP H0650672Y2
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JP
Japan
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lining
friction pad
disc
back plate
binding hole
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JP877891U
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JPH04105642U (ja
Inventor
敦夫 堀内
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種の走行車両に搭載
されるディスクブレ―キの摩擦パッドであって、特にラ
イニングと裏板の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、四輪自動車や自動二輪車に搭載
されるディスクブレ―キには、図4に示す如き摩擦パッ
ドが用いられる。この摩擦パッド20は、ディスクロ―
タと摺接するライニング21を、鋼板材等の剛性のある
裏板22に接着剤で接合して一体化され、更に裏板22
の結着孔22aと、ライニング21の突部21aとの嵌
合によって接合強度をより高め、摺接時の制動トルクや
制動熱にも容易に剥離することがないようにしている
(例えば、実公昭64―1547号公報の第1図及び第
2図参照)。
【0003】ライニング21の突部21aは、ライニン
グ21が接合前に仮成形される場合には、仮成形時に一
体形成して裏板22との接合時に結着孔22aへ嵌合さ
れ、また粉体のライニング材を裏板22へ直接加圧成形
して裏板22へ接合する場合には、加圧成形時によって
結着孔22aへ突出するライニング材の一部を同時に加
圧して、結着孔22aに嵌合させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、近年の高性
能車両の開発に伴って、ディスクブレ―キにも高出力化
が求められ、摩擦パッドもディスク周方向に長く大型化
する傾向にある。このように摩擦パッドが大型化する
と、ディスクロ―タとの摺接でライニング21に発生す
る制動トルクも大きなものとなり、この制動トルクが突
部21aと結着孔22aとの嵌合部に剪断力としてかか
るため、嵌合部の個数が、例えば従来は2組であったも
のを、4組或いは6組に増加して接合強度を高める必要
がある。
【0005】しかし、上述の結着孔22aと突部21a
は一般に円形であるため、ディスクロ―タの回転方向A
から制動トルクBがかかった場合に、制動トルクBは、
主としてこれと直交する回入側のCと回出側のDの2点
で両者の嵌合深さに亙って線状に受けるにすぎず、嵌合
部の個数を増加しても結合強度をあまり高めることには
ならなかった。
【0006】また、このように嵌合部の個数を増加する
と、摩擦パッド20を押動するピストンやキャリパの反
力爪と重なり、ピストンや反力爪の押動力が、突部21
aと結着孔22aとの嵌合部に曲げ荷重として作用し、
結合力が弱まってライニング21と裏板22とが剥離す
る原因となる。
【0007】本考案は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、嵌合部の個数を増
加することなく、結合強度を高めるようにした摩擦パッ
ドの結合構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、本考
案は、ライニングと接合される裏板に、ライニングの一
部を収容する結着孔を形成してなる車両用ディスクブレ
―キの摩擦パッドにおいて、前記結着孔を長孔状に形成
して、ディクスロ―タの半径方向に配設したことを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】かかる構成によれば、裏板の結着孔がディスク
ロ―タの回転に対して直交方向に長く設けられ、制動ト
ルクが結着孔と突部との嵌合部のディスク半径方向×両
者の嵌合深さとの面で支承されるので、嵌合部の個数を
増加することなく高い結着強度が得られる。また、嵌合
部のディスク周方向の幅が狭くて済み、ピストンや反力
爪との重合が避け易くなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】ディスクブレ―キ1は、車輪と一体に矢印
A方向へ回転するディスクロ―タ2と、ディスクロ―タ
2の一側で車体に固設されるキャリパブラケット3と、
キャリパブラケット3からディスクロ―タ2の外側に延
設された一対の支持腕3a,3aに、スライドピン4,
4を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されるキャ
リパボディ5とを持っている。
【0012】上記キャリパボディ5は、ディスクロ―タ
2の両側に配設される作用部5aと反作用部5bとを、
支持腕3a,3aの間でディスクロ―タ2の外側を跨ぐ
ブリッジ部5cで連結したもので、上記スライドピン4
は、作用部5aの両側に突出する取付け腕5d,5dの
先端に、それぞれボルト6にて固着され、支持腕3aに
穿設されたピン孔3bへ摺動可能に差込まれる。作用部
5aには、シリンダ孔7がディスクロ―タ側を開口して
設けられ、また反作用部5bには、反力爪5e,5eが
シリンダ孔7の両側を挟むように設けられており、シリ
ンダ孔7には、底部に供給される液圧にてディスクロ―
タ2方向へ前進するコップ状のピストン8が液密且つ移
動可能に内挿されている。
【0013】作用部5aと反作用部5bとの間には、一
対の摩擦パッド10,10が、ディスクロ―タ2を挟ん
で対向配置されている。この摩擦パッド10は、ライニ
ング11と裏板12とを接合したもので、裏板12の両
側部に突出する耳片12a,12aを、前記支持腕3
a,3aの内側に対向する段状のパッド受け部3c,3
cに係止して、ディスク軸方向へ移動可能に吊持され
る。
【0014】これら摩擦パッド10,10は、作用部5
a側の一方がピストン8に、また反作用部5b側の他方
が、作用部5a側へ移動するキャリパボディ5の反力爪
5e,5eにて、それぞれディスクロ―タ2側へ押動さ
れ、ディスクロ―タ2の両側面をライニング11,11
で挾圧して制動作用が行なわれる。
【0015】各裏板12には、ライニング11の突部1
1a,11aを収容する結着孔12b,12bが長円形
に穿設されており、ライニング11及び裏板12との接
合には、接着剤の塗布と、結着孔12bと突部11aと
の嵌合とが併用される。
【0016】突部11aは、前述の如く、ライニング1
1が接合前に仮成形される場合に、仮成形時にライニン
グ11に一体形成して、裏板12との接合時に結着孔1
2bへ嵌合され、また粉体のライニング材を裏板12へ
直接加圧成形して裏板12へ接合する場合には、加圧成
形時によって結着孔12bへ突出するライニング材の一
部を同時に加圧して、結着孔12bに嵌合されるもの
で、本実施例の突部11aは、結着孔12bと長円形で
且つ裏板12の厚さと同一高さの突条に形成されてい
る。
【0017】これら2組の嵌合部は、前記ピストン8と
反力爪5e,5eとの間に、ディスクロ―タ2の半径方
向、即ちディスクロ―タ2の回動支点Oを中心とする放
射方向に配設され、両側の直線部分E,Eが、ディスク
ロ―タ2の回転方向Aに対して直交するように向けられ
る。この配向により、結着孔12bと突部11aの側
面、即ち直線部分E×結着孔12bと突部11aとの嵌
合深さFとによる面が、ディスクロ―タ2の回転方向A
と直交するように向けられることとなり、回転方向Aと
同じくディスクロ―タ2の周方向から作用する制動トル
クBに広い面積を対向させて、制動トルクBに対する結
着孔12bと突部11aとの結合強度を高めている。
【0018】本実施例は、以上のように構成されてお
り、上述のように制動作用が行なわれ、ディスクロ―タ
2との摺接でライニング11に発生した制動トルクB
が、結着孔12bと突部11aとの嵌合部に作用した場
合に、制動トルクBは、結合強度の高められた嵌合部両
側の直線部分E×その嵌合深さFとの幅広い面積によっ
て支承されるので、単位面積当たりにかかる制動トルク
Bは分散されて極めて小さなものとなる(図2参照)。
従って、長期間の使用にもライニング11と裏板12と
が妄り剥離する虞がなく、近年の高出力のディスクブレ
―キにも充分に対応することができる。
【0019】また、結着孔12bをディスク半径方向へ
細長く形成することによって、嵌合に必要な面積をディ
スク半径方向へ確保するので、結着孔12bと突部11
aの幅を狭くすることができ、更にこれらの組合わせ個
数が少なくて済むから、本実施例のように、ピストン8
や反力爪5e,5eとの重なりを避けることができる
と、これらピストン8や反力爪5e,5eの押動による
曲げ荷重を受けなくて済むので、より一層剥離を防止す
ることができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案の摩擦パッドは、
裏板の結着孔を長孔に形成して、ディスクロ―タの半径
方向に配設したから、結着孔とライニング突部との嵌合
部の結合強度が高められ、長期間の使用にも妄り剥離す
る虞がなくなり、近年の高出力のディスクブレ―キにも
充分に対応することができる。
【0021】また、嵌合部の幅を狭くでき、更に嵌合部
の個数も少なくて済むから、ピストンや反力爪との重合
を回避できて、嵌合部にピストンや反力爪による曲げ荷
重の影響がなくなり、ライニングと裏板の剥離をより一
層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI―I断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】本考案の一実施例を示すディスクブレ―キの一
部断面平面図
【図4】従来の摩擦パッドの背面図
【符号の説明】
1…ディスクブレ―キ、2…ディスクロ―タ、5…キャ
リパボディ、5a…作用部、5b…反作用部、5e…反
力爪、8…ピストン、10…摩擦パッド、11…ライニ
ング、11a…突部、12…裏板、12a…耳片、12
b…結着孔、A…ディスクロ―タ2の回転方向、B…制
動トルク、E…結着孔12bと突部11aの両側の直線
部分、F…結着孔12bと突部11aとの嵌合深さ、O
…ディスクロ―タ2の回動支点

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニングと接合される裏板に、ライニン
    グの一部を収容する結着孔を形成してなる車両用ディス
    クブレ―キの摩擦パッドにおいて、前記結着孔を、長孔
    状に形成してディクスロ―タの半径方向に配設したこと
    を特徴とする車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド。
JP877891U 1991-02-25 1991-02-25 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド Expired - Lifetime JPH0650672Y2 (ja)

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JPH04105642U JPH04105642U (ja) 1992-09-11
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