JPH0650136B2 - 捩り振動防止ダンパー - Google Patents

捩り振動防止ダンパー

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JPH0650136B2
JPH0650136B2 JP62220931A JP22093187A JPH0650136B2 JP H0650136 B2 JPH0650136 B2 JP H0650136B2 JP 62220931 A JP62220931 A JP 62220931A JP 22093187 A JP22093187 A JP 22093187A JP H0650136 B2 JPH0650136 B2 JP H0650136B2
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JP
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fixed
wheel
torsional vibration
spring
movable wheel
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JP62220931A
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保男 鍵山
冬樹 吉井
登 木下
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ダイハツデイ−ゼル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ディーゼル機関のクランク軸などの自由端に
取り付けられ、軸に生じる捩り振動を防止する捩り振動
防止ダンパーに関する。
〈従来の技術〉 近年、中小形ディーゼル機関の多シリンダ化,高速高出
力化に伴って、クランク軸が特定の機関回転数で共振
し、顕著な捩り振動が多発するようになった。そして、
この捩り振動を防止するため、従来、例えば、チューン
ダンパーと呼ばれるものが用いられている。このチュー
ンダンパーは、クランク軸の自由端に固定した内輪の外
周にスプライン溝を設ける一方、回転ホイールを固定し
上記内輪に外嵌する外輪の内周に、中間ピースと重ね板
バネを交互に放射状に突設して、重ね板バネの先端を上
記スプライン溝に嵌合するとともに、重ね板バネと中間
ピースの間の間隙に潤滑油を充満している。そして、ク
ランク軸で発生し上記内輪に伝わる捩し振動を、内輪の
スプライン溝に嵌合する外輪の重ね板バネと間隙間の狭
い通路を流れる潤滑油の剪断抵抗および外輪の回転ホイ
ールの慣性力で緩和するようにしている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来のチューンダンパーは、外輪の内周
に1ブロックをなす重ね板バネを中間ピースと交互に多
数個固定するものであるため、バネ力を調整するにはこ
れらを全て新たな部材に取替えて固定し直す必要があ
り、調整が煩雑かつ手間のかかるものになるという欠点
がある。また、ダンパーの減衰係数の調整は、重ね板バ
ネと中間ブロック間の間隙寸法を変化させて行なわれる
が、同様に調整が煩雑化するうえ、上記間隙に潤滑油を
充満する必要があるため、シールが必要になるなどして
ダンパーが高価になるという欠点がある。
そこで、本発明の目的は、減衰用潤滑油を必ずしも必要
としないで、しかも従来のダンパーよりも、低コストで
構造が簡単であり、メンテナンスも容易なダンパーを提
供することである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明の捩り振動防止ダンパ
ーは、円盤状をなし、外周に環状溝を有して、一側が駆
動軸に、他側が被駆動軸に夫々固定されるとともに、周
方向に延在し軸方向に貫通する長穴を有する固定輪と、
この固定輪の上記環状溝に相対回転可能に嵌合され、周
方向に延在し軸方向に貫通する長穴を有する可動輪と、
上記固定輪と可動輪の長穴に軸方向に挿入した一対のバ
ネ受けと、この一対のバネ受け間に縮装した非線形特性
を有するコイルバネと、上記可動輪の外周縁に固定した
環状ブロックとを備えたことを特徴とする。
〈作用〉 駆動軸と被駆動軸に両側が夫々固定された円盤状の固定
輪と、この固定輪の外周の環状溝に相対回転可能に嵌合
された可動輪には、夫々例えば4個の軸方向に貫通する
長穴が周方向に等間隔をおいて設けられており、各長穴
に対をなして挿入したバネ受け間には、特定の回転数で
上記駆動軸に生じる捩り振動時の捩りトリクピーク値に
応じた圧縮力で予圧縮されたコイルバネが縮装されてい
るものとする。いま、駆動軸に上記特定の回転数で捩り
振動が発生し、駆動軸の正転方向に過大な捩りトルクが
働くと、この捩りトルクは固定輪とバネ受けを介して4
個のコイルバネを正転方向に圧縮するように作用し、作
用する圧縮力がコイルバネの予圧縮力を超えるとコイル
バネが縮み、慣性部材としての環状ブロックをもつ可動
輪は、逆方向に相対回転して固定輪に上記捩りトルクを
打ち消すような大きさの等しい逆方向の復原力を瞬時に
与えて、捩り振動を急速に減衰させる。また、作用する
圧縮力がバネの予圧縮力よりも小さい時は、固定輪と可
動輪との相対運動はなくなり、両輪間に相互力は作用し
ない。逆転方向についても同様の作用が奏される。この
ように、非線形の特徴である不安定領域を利用して、捩
り振動が減衰され、緩和される。
〈実施例〉 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図,第2図は捩り振動防止ダンパーの一実施例を示
す軸方向の断面図および径方向断面図であり、1は自由
端1aを外部へ突出させて軸受2で支承される駆動軸と
してのディーゼルエンジンのクランク軸、3はこのクラ
ンク軸の自由端1aにボルト4,4,…で固定した取付
スリーブ、5はこの取付スリーブ3に外嵌して固定され
るリング状の取付フランジ、6はこの取付フランジ5に
軸方向に重なるリング状のフランジ7およびこのフラン
ジ7に軸方向に重なって内嵌し、外周に環状溝8bと中
心に凹部8cを有する円盤状のブロック8からなり、ボ
ルト9,…で上記取付フランジ5,取付スリーブ3に一
体に固定される固定輪、10はこの固定輪6のブロック
8の環状溝8bに相対回転可能に嵌め込まれるととも
に、周方向に延在し軸方向に貫通する4個の長穴10a
(第2図参照)を有する可動輪、11は上記長穴10a
およびこの長穴に一致するように上記固定輪6に設けた
長穴7a,8aに軸方向に挿入した1対のバネ受け、1
2はこの1対のバネ受け11,11(第2図参照)間に
3本並列に縮装したコイルバネである。
また、13は上記バネ受け11の端面に当接するように
固定輪6のブロック8の端面にボルト14,…で固定し
た押えリング、15は上記固定輪6を構成するブロック
8の端面中央に螺着されかつボルト16,16,…で固
定される被駆動軸としての中心軸、17は上記取付スリ
ーブ3,取付フランジ5,固定輪6,可動輪10を覆
い、蓋板17aのシールリング18を装着した中心穴1
7bに上記中心軸15を挿通して、上記軸受2にボルト
19,19,…で固定されるカバーケース、20は上記
蓋板17aに固定した潤滑油吐出ノズル、21はこの潤
滑油吐出ノズル20に対向するブロック8の端面から環
状溝8bに抜けるように設けられた潤滑油供給穴、22
は上記カバーケース17の下端に接続した潤滑油排出パ
イプである。
上記長穴7a,8a,10aは、第2図に示すように両
端が半円形をなし、ここに半円柱状のバネ受け11,1
1を挿入している。バネ受け11,11には、夫々3個
の丸い突起11aが対向するように設けられ、対向する
突起11a,11aにコイルバネ12の両端を外嵌し縮
装している。長穴7a,8a,10aの長さおよびコイ
ルバネ12のバネ定数は、3×4本のコイルバネのバネ
力の和が、クランク軸1に特定の回転数で生じる捩り振
動時の捩りトルク最大値Tmaxに応じた値Ts=α・T
max(0<α<1)になるように調整されており、これ
らのコイルバネ12は、3×4本の予圧縮力の合計は上
記値Tsになる状態で長穴7a,8a,10aに縮装され
ている。
上記構成の捩り振動防止ダンパーの動作について、第3
図,第4図を参照しつつ次に述べる。
第3図は、長穴7a,8a,10aに縮装されるコイル
バネ12が1本の場合における第2図のIII−III線断面
を模式的に示した図である。4本のコイルバネ12は各
長穴に第3図(a)に示すように縮装され、この状態で夫
々Ts/4の力で予圧縮を受けている。いま、クランク軸
1(第1図参照)が駆動されて特定の回転数に達する
と、クランク軸に捩り振動が発生し、これによってクラ
ンク軸の正転方向(第1図中矢印A参照)に過大な捩り
トルクTが働き、この捩りトルクTは、取付スリーブ
3,取付フランジ5を介してフランジ7とロック8から
なる固定輪6に伝達される。そして、上記捩りトルクT
が4本のコイルバネ12の予圧縮力Tsを超えると、固
定輪6は、同方向に慣性力をもって回転する可動輪10
に対して第3図(b)に示すように相対回転し、長穴7
a,8aおよび10aに挿入されたバネ受け11,11
を介してコイルバネ12を図示の如く押し縮める。この
とき、可動輪10から固定輪6へ上記捩りトルクTを打
ち消すような大きさの等しい逆方向の復原力が作用す
る。即ち、第4図中の実線で示すように、固定輪6から
可動輪10に働く捩りトルクTがコイルバネの予圧縮力
Tsを超えると、両輪の相対回転角θに比例した復原力
F(>Ts)が逆に可動輪10から固定輪6に働き、こ
れによって上記捩りトルクTは最大値Tmaxに至ることな
く減衰せしめられ、クランク軸1に発生した捩り振動が
緩和される。一方、上記捩り振動でクランク軸の反転方
向に過大な捩りトルクTが生じた場合は、固定輪6と可
動輪10が前述と逆方向に第3図(c)に示すように相対
回転し、コイルバネ12の圧縮により可動輪10から固
定輪6に第4図の下半分の実線で示すような復原力Fが
働いて、同様に捩り振動が緩和される。なお、第4図中
の破線は、コイルバネ12を予圧縮することなくバネ受
け11,11間に装着した場合の復原力を示しており、
捩り振動によって僅かでも捩りトルクが生じると、これ
を打ち消す復原力が働らくのには変わりないが、その際
固定輪6と可動輪10が大きく相対回転し、捩り振動阻
止時の両輪の相対角変位を低く抑えることができないと
いう従来例と同じ弊害が現われる。
第5図は捩り振動の減衰を早める方法を示した第1図の
部分詳細図である。この方法は、可動輪10の周縁に断
面L型の環状ブロック25を複数のボルト26で固定
し、固定輪6に対向してコイルバネ12を押し縮める上
記可動輪10の慣性を大きくして復原力を瞬時に発現さ
せ、捩り振動を急速に停止させるようにしている。
上記実施例によれば、3×4本のコイルバネ12をバネ
受け11,11を介してその予圧縮力の和がTs(=k
・Tmax)になるようにして固定輪6と可動輪10の長穴
7a,8a,10aに縮装しているので、クランク軸1
の捩り振動による過大な捩りトルクTがTsを超えては
じめて両輪6,10が相対回転するため、ダンパー作動
時の両輪の相対角変位を低く抑えることができるという
利点がある。また、両輪を貫く長穴にバネ受けを介して
コイルバネを縮装するという簡素な構造であるので、復
原力の調整が、コイルバネ12の交換や環状ブロック2
5の付加等によって従来例に比し容易に行なえる。さら
に、潤滑油吐出ノズル20から潤滑油供給穴21を経て
固定輪6と可動輪10の摺接部に潤滑油を供給するよう
にしているので、作動時の両輪の相対回転がスムーズに
なる。
また、本発明の捩り振動防止ダンパーが、実施例のディ
ーゼルエンジンのクランク軸に限らず、捩り振動を生ず
る回転軸に広汎に適用できることはいうまでもない。
〈発明の効果〉 以上の説明で明らかなように、本発明の捩り振動防止ダ
ンパーは、外周に環状溝を有し、周方向に延在し軸方向
に貫通する長穴を有する円盤状の固定輪の一側を駆動軸
に、他側を被駆動軸に夫々固定し、上記長穴と同様の長
穴を有する可動輪を上記固定輪の外周環状溝に相対回転
可能に嵌合し、かつ可動輪の外周縁に環状ブロックを固
定するとともに、上記長穴に一対のバネ受けを介して非
線形特性をもつコイルバネを縮装してなるので、従来の
チューンダンパーに比べて必ずしも潤滑油を必要とせ
ず、構造が簡素になって安価に製造でき、しかも、バネ
定数の調整が容易で、作動時の固定輪と可動輪の相対角
変位を低く抑えつつ、駆動軸の捩り振動を急速に減衰さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の捩り振動防止ダンパーの一実施例を示
す軸方向断面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第
3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は上記実施例
の作動状態を説明する図、第5図はマスブロックを付加
した第1図の部分詳細図である。 1……クランク軸、1a……自由端、 3……取付スリーブ、5……取付フランジ、 6……固定輪(7……フランジ、8……ブロック)、 8b……環状溝、10……可動輪、11……バネ受け、 12……コイルバネ、25……環状ブロック。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状をなし、外周に環状溝を有して、一
    側が駆動軸に、他側が被駆動軸に夫々固定されるととも
    に、周方向に延在し軸方向に貫通する長穴を有する固定
    輪と、この固定輪の上記環状溝に相対回転可能に嵌合さ
    れ、周方向に延在し軸方向に貫通する長穴を有する可動
    輪と、上記固定輪と可動輪の長穴に軸方向に挿入した一
    対のバネ受けと、この一対のバネ受け間に縮装した非線
    形特性を有するコイルバネと、上記可動輪の外周縁に固
    定した環状ブロックとを備えたことを特徴とする捩り振
    動防止ダンパー。
JP62220931A 1987-09-03 1987-09-03 捩り振動防止ダンパー Expired - Lifetime JPH0650136B2 (ja)

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CN117583850B (zh) * 2024-01-19 2024-04-26 山东盛祥智能制造有限公司 一种板簧扭振减振器生产方法

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