JPH0649885Y2 - 排気再循環装置の故障診断装置 - Google Patents

排気再循環装置の故障診断装置

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JPH0649885Y2
JPH0649885Y2 JP1989056969U JP5696989U JPH0649885Y2 JP H0649885 Y2 JPH0649885 Y2 JP H0649885Y2 JP 1989056969 U JP1989056969 U JP 1989056969U JP 5696989 U JP5696989 U JP 5696989U JP H0649885 Y2 JPH0649885 Y2 JP H0649885Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は排気再循環装置の故障診断装置に関する。
〔従来の技術〕
排気ガス中のNOxを低減するために排気ガス再循環(以
下EGRという)通路を介して排気ガスを吸気通路内に再
循環するようにしたEGR装置は公知である。このようなE
GR装置では通常EGR通路内にEGR制御弁を設け、EGR制御
弁によって吸気通路内に供給すべきEGRガス量を制御す
るようにしている。然しながら、EGR制御弁が故障した
り、EGR通路に目詰りが生じたりすると、EGRガスの供給
が停止し続けることがあり、このような場合にこれをそ
のまま放置しておくと多量のNOxが排出され続けるとい
う課題が生じる。また、このようにEGRガスの供給が停
止してもそのことは運転者には判らない。
そこで、このようなEGR装置の故障を判断するために、E
GR制御弁下流のEGR通路内に排気ガス温センサを設けてE
GR制御弁が開弁してから設定時間後の温度を測定し、こ
の温度が所定値に達しない時をもってEGR装置の故障と
診断する装置(特開昭61−182450号公報)が公知であ
る。
これは、第9図に示すように、EGR制御弁が閉弁状態に
あるときは排気ガス温センサの出力信号の範囲に所定温
度Toが含まれているが、EGR制御弁が開弁してEGR通路に
排気ガスが正常に流れると、排気ガス温センサの出力信
号の範囲が高温側に移動し、所定時間経過後は排気ガス
温センサの出力信号の範囲に所定温度Toが含まれなくな
ることを利用したものであり、EGR制御弁開弁後の診断
開始遅延時間tを経過後、排気ガス温センサの出力信号
≦ToとなることをもってEGR装置の異常と判定してい
る。
ところが、この故障診断装置は機関の運転状態にかかわ
らず、EGR制御弁開弁後から所定時間を経過しないとEGR
通路中の排気ガス温度を測定しないので、機関回転数が
高い場合や機関負荷が大きい場合等には故障診断までに
必要以上に時間がかかるという問題があった。
そこで、本考案者は他の考案者と共に、EGR制御弁開弁
後にEGR通路中の排気ガス温度を測定するまでの設定時
間を機関の回転速度や負荷に応じて変更し、診断速度を
早めた排気再循環装置の故障診断装置を提案した(実願
昭62−19477号)。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、先に提案したこの排気再循環装置の故障診断
装置では、機関回転速度や機関負荷の変動が大きい場合
の診断能力に問題があり、診断直前の機関回転数や機関
負荷の履歴を考慮に入れずに診断を行うために誤診断の
恐れがあるという課題がある。即ち、第7図に示すよう
に、機関回転数または機関負荷がEGR制御弁開弁時期に
実線で示すように段階的に変化したような場合、例えば
時刻αでEGR制御弁が開弁したとすると、この時の機関
回転数は低いために診断までに要するタイマ設定値t3
第8図に示すように長いが、一旦設定したタイマ値はそ
の後変更されないために、この後に機関回転数または機
関負荷が上昇して充分診断できる温度になったにもかか
わらず、診断は時間t3が経過するまで待たなくてはなら
ないという問題がある。
また、時刻βでEGR制御弁が開弁したとすると、この時
は機関回転数が開弁直前で高くなったために診断までに
要するタイマ設定値t2は第7図に示すように短く、この
時は機関回転数が破線のように以前から高い状態の時刻
βでEGR制御弁が開弁した時のタイマ設定値t2と同じに
なってしまう。更に、この後、機関回転数Nが一旦N1
達した後低下すると、排気ガス温度が充分上昇しないう
ちに温度測定されてEGR系が正常であるにもかかわらず
異常と誤診断される恐れがあるのである。
本考案の目的は前記従来の排気再循環装置の故障診断装
置の有する課題を解消し、EGR装置の正常/異常をEGR制
御弁開閉時、およびその後の機関の運転状態を考慮して
診断することにより、EGR装置の正常/異常を診断する
までの時間が短く、かつ誤診断の恐れのない優れた排気
再循環装置の故障診断装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成する本考案の排気再循環装置の故障診断
装置の構成が第1図に示される。
図に示すように、内燃機関の排気通路と吸気通路とを連
結する排気ガス再循環通路8内に排気ガス再循環制御弁
9と排気ガス温センサ17とが設けられている排気再循環
装置において、EGR領域判別手段50は排気ガスを再循環
すべき運転領域であるか否かを判別する。また、加減算
手段52は排気ガスを再循環すべき運転領域か否かの判別
結果に基づき、排気再循環装置の故障診断の実行を判定
するための単位計数値を所定時間毎に加算或いは減算
し、単位計数値演算手段51は加減算手段52で加算または
減算する時の機関の運転状態に応じて単位計数値を演算
する。そして、排気温比較手段53は前記単位計数値の加
減算値が予め定められた設定値を超えたときに、前記排
気ガス温センサ17の検出値と予め定められた比較値との
大小を比較し、故障判定手段54は前記排気温の検出値が
比較値よりも低い時に排気再循環装置を故障と判定す
る。
〔作用〕
本考案では、排気循環装置の排気ガス再循環制御弁の故
障を診断するに際し、単位計数値が排気ガスを再循環す
べき運転領域か否かの判別結果に基づき、加減算手段に
よって加算或いは減算され、この単位計数値の加減算値
が予め定められた設定値を超えたときに、排気ガス温セ
ンサの検出値が予め定められた比較値と比較され、排気
温の検出値が比較値よりも低い時に、故障判定手段によ
って排気再循環装置が故障と判定されるものであって、
排気再循環装置の故障診断の実行を判定するための単位
計数値は、加減算手段によって加算或いは減算されると
きの機関の運転状態に応じて演算される。
〔実施例〕
以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第2図は本考案の排気再循環装置の故障診断装置を搭載
した内燃機関の構成を示すものである。図において、1
は機関本体、2は排気マニホルド、3は吸気マニホル
ド、4は吸気ダクト、5は吸気ダクト内に設けられたス
ロットル弁、6は吸気管圧力センサ、7は吸気マニホル
ド3の枝管に取付られた燃料噴射弁、8は排気マニホル
ド2と吸気マニホルド3とを連通するEGR通路、9はEGR
通路8内に設けられたEGR制御弁、10は制御回路をそれ
ぞれ示し、排気マニホルド2内の排気ガスはEGR通路8
およびEGR制御弁9を介して吸気マニホルド3内に供給
される。
制御回路10は例えばマイクロコンピュータを用いて構成
され、双方向性バス11によって相互に接続されたROM
(リードオンリメモリ)12、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)13、CPU(中央処理装置)14、入力ポート15およ
び出力ポート16を有する。EGR制御弁9の下流側のEGR通
路8内には排気ガス温センサ17が配置され、この排気ガ
ス温センサ17はA/D変換器18を介して入力ポート15に接
続される。また、吸気ダクト4内には吸気温センサ19が
配置され、この吸気温センサ19はA/D変換器20を介して
入力ポート15に接続される。また、スロットル弁5には
スロットル弁5の開度を検出するスロットル開度センサ
21が連結され、このスロットル開度センサ21はA/D変換
器22を介して入力ポート15に接続される。
そして、前述の吸気管圧力センサ6は、スロットル弁5
の下流側のサージタンク(吸気マニホルド3)に取り付
けられており、この吸気管圧力センサ6の出力はA/D変
換器29を介して入力ポート15に接続されている。また、
機関本体1には機関冷却水温を検出する水温センサ23が
取り付けられ、この水温センサ23はA/D変換器24を介し
て入力ポート15に接続される。更に、入力ポート15には
機関回転数を表す出力信号を発生する回転数センサ25が
接続される。出力ポート16は一方では各駆動回路26を介
して対応する燃料噴射弁7に接続され、他方では駆動回
路27を介して警告ランプ28に接続される。
第3図は以上のように構成された制御回路10のEGR装置
の故障診断手順の一例を示すルーチンであり、このルー
チンは所定時間毎、例えば64ms毎、のタイマ割込処理に
て行われる。
ステップ301では吸気温センサ19、スロットル開度セン
サ21、水温センサ23、回転数センサ25の出力信号、およ
び燃料噴射弁7の燃料噴射時間からEGRガスを再循環す
べき運転状態であるか否か、即ちEGR条件か否かが判定
される。
EGR条件のとき、即ちEGR制御弁9がオンのときはステッ
プ302に進み、回転数センサ25から入力される機関回転
数Nの範囲に応じてEGRガスの暖気時間をカウントする
カウンタの単位計数値であるアップカウント値ΔCiを演
算する。この実施例ではアップカウント値ΔCiはΔC0〜
ΔC4(ただし、ΔC0<ΔC4)まであり、機関回転数Nに
応じて以下のように演算される。
ΔC0…機関回転数N1以下のとき ΔC1…機関回転数N1〜N2のとき ΔC2…機関回転数N2〜N3のとき ΔC3…機関回転数N3〜N4のとき ΔC4…機関回転数N4以上のとき ステップ302においてアップカウント値ΔCiが演算され
るとステップ303に進み、ここでカウンタによりステッ
プ302において演算されたアップカウント値ΔCiがそれ
までのカウント値に加算され、その積算値が新たなカウ
ント値Cとなる。そして、続くステップ304にてカウン
タのカウント値Cが比較基準値Cthと比較され、C<Cth
のとき(NO)はこのルーチンを終了し、C≧Cthのとき
(YES)はEGR装置がオンになってからの経過時間が充分
であるとして、ステップ305にてカウント値Cに上限Cth
を代入した後にステップ306に進む。
ステップ306では排気ガス温センサ17によって検出され
た温度Tが予め定められた一定温度Toよりも低いか否か
が判定される。ここで、排気ガス温センサ17によって検
出された温度Tが高く、T≧Toの状態であれば(NO)、
EGRガスの再循環が正常に行われていることが判るので
このルーチンを終了する。ところが、排気ガス温センサ
17によって検出された温度Tが低く、ステップ306にて
T<Toの状態のとき(YES)は、EGRガスの再循環が正常
に行われていないことが判るのでステップ307に進み、
警告ランプ28を点灯し、カウンタのカウント値Cをクリ
アしてこのルーチンを終了する。
一方、ステップ301でEGR条件でないと判定されたとき、
即ちEGR制御弁9がオフのときはステップ308に進み、カ
ウンタのカウント値Cから一定値Coを減算し、減算結果
を新たなカウンタのカウント値とする。ステップ309お
よび310はカウンタの値が負にならないようにするため
のものであり、ステップ309にてカウンタのカウント値
Cが正のとき(NO)はそのままリターンするが、カウン
タのカウント値Cが負になったら(YES)ステップ310に
てカウンタのカウント値を0に戻すようにしている。
このように、前述の実施例の排気再循環装置の故障診断
装置では、カウンタのアップカウント値ΔCiが所定時間
毎に演算され、しかもこのアップカウント値ΔCiは機関
回転数Nが大きければ大きな値となるようになっている
ので、機関回転数Nが低い状態のままEGR装置がオンし
続けたときはカウンタのカウント値Cが比較基準値Cth
に達するまでの時間が長く、機関回転数Nが高い状態の
ままEGR装置がオンし続けたときはカウンタのカウント
値Cが比較基準値Cthに達するまでの時間が短い。ま
た、EGR装置がオン状態のときに機関回転数が変動して
も、その変動に応じてアップカウント値ΔCiも変動する
ので、機関の運転状態に応じてカウンタのカウント値C
が比較基準値Cthに達するまでの時間が調整され、常に
最適の時間でEGR装置の正常/異常が判定される。
よって、第7図のように機関回転数Nが一旦N1に達した
後に低下しても、従来はタイマ値がT3に固定されたまま
であったが、本考案の排気再循環装置の故障診断装置に
よれば、機関回転数Nが低下するとステップ302におけ
るアップカウント値が小さくなるので、異常診断までに
要する時間が延長されて誤診断の恐れがなくなる。
第4図は本考案の制御回路10の別の制御手順を示すもの
である。第4図が第3図と異なるところは、ステップ40
2におけるアップカウント値ΔCiの演算の方法のみであ
るので、第3図と同じ手順を示すステップについては第
3図のステップ番号と同じステップ番号を付してその説
明を省略してある。ステップ402におけるアップカウン
ト値ΔCiの演算の方法の違いは、第3図においてはアッ
プカウント値ΔCiは機関回転数に応じて演算されていた
が、第4図においてはアップカウント値ΔCiは機関負荷
の大小に応じて演算される点である。この実施例におい
ても、アップカウント値ΔCiはΔC0〜ΔC4(ただし、Δ
C0<ΔC4)まであり、機関負荷を吸気管圧力PMによって
代表し、以下のように演算される。
ΔC0…吸気管圧力PM1以下のとき ΔC1…吸気管圧力PM1〜PM2のとき ΔC2…吸気管圧力PM2〜PM3のとき ΔC3…吸気管圧力PM3〜PM4のとき ΔC4…吸気管圧力PM4以上のとき なお、吸入空気量を検出するエアフローメータを有する
機関であれば、機関負荷を吸入空気量/機関回転数で代
表することができる。
以上説明した実施例の排気再循環装置の故障診断装置で
は、機関の回転数変動あるいは機関の負荷変動が大きい
場合でもその時々に最適なアップカウント値ΔCiを選ぶ
ことで、素早く、的確なEGR装置の診断が可能となる。
第5図および第6図は本考案の制御回路10の更に制御手
段を示すものであり、この制御手順が前述の制御手順と
異なるのは、EGR条件でないと判定されたときの制御で
ある。即ち、EGR制御弁9がオフのときは第2図及び第
3図の実施例ではステップ308に進み、カウンタのカウ
ント値Cから固定値のダウンカウント値Coを減算してい
るが、第5図および第6図の制御手順では機関の運転状
態に応じてダウンカウント値Coを変化させている。
このようにダウンカウント値Coを運転状態に応じて変化
させるのは、一層迅速な故障診断を行うためであり、以
下、この点について説明する。カウント値CはEGR制御
弁9の下流温度を代用するものであり、EGR制御弁9の
下流温度は運転状態によって上昇度合、下降度合が異な
るものである。例えば、低負荷でEGR制御弁9が閉弁し
ている時のEGR制御弁9の下流温度下降度合は、高負荷
でEGR制御弁9が閉弁している時のEGR制御弁9の下流温
度の下降度合よりも大きい。従って、低負荷でダウンカ
ウント値Coを決めると、高負荷で下流温度がそれほど低
くない時にEGR制御弁9が閉弁した時にカウント値Cは
小さくなり、EGR制御弁9が開弁した後の故障判定可能
なカウント値までのカウントアップ時間がかかり、本来
故障診断が可能であるためにも係わらず、故障診断を行
うことができなくなる。そこで以下の実施例ではダウン
カウント値Coを機関の運転状態に応じて変更しているの
である。
まず、第5図の制御手順について説明するが、この制御
手順におけるステップ302からステップ307のEGR故障診
断領域の制御、およびステップ308からステップ310のEG
R故障診断領域外の制御は、前述の第3図の制御手順と
全く同じであるのでここでは説明を省略する。
第5図におけるステップ501からステップ505はEGR条件
か否かを判定するものであり、前述のステップ301に相
当する。まず、ステップ501では冷却水温THWが70℃以上
か否かを判定し、THW≧70℃の時はステップ502に進む
が、THW<70℃の時はステップ506に進んでダウンカウン
ト値Coを所定値Aとしてステップ308に進む。ステップ5
02では吸気管負圧VACが400mmHg以下か否かを判定し、VA
C≦400mmHgの時はステップ503に進み、VAC>400mmHgの
時はステップ507に進んでダウンカウント値Coを前述の
所定値Aの半分の値A/2にしてステップ308に進む。ステ
ップ503では吸気管負圧VACが80mmHg以上か否かを判定
し、VAC≧80mmHgの時はステップ504に進み、VAC<80mmH
gの時はステップ507に進んでダウンカウント値Coを前述
の所定値Aの半分の値A/2にしてステップ308に進む。ス
テップ504では機関回転数Nが1800rpm以上か否かを判定
し、N≧1800rpmの時はステップ505に進み、N<1800rp
mの時はステップ508に進んで前述のダウンカウント値Co
をA/3にしてステップ308に進む。更に、ステップ505で
は車速Vが70km/h以上か否かを判定し、V<70km/hの時
はステップ302に進み、V≧70km/hの時はステップ509に
進んで前述のダウンカウント値CoをA/4にしてステップ3
08に進む。
そして、ステップ308では機関の運転状態に応じたダウ
ンカウント値Coがカウント値Cから減算される。これに
より、EGR制御弁9の閉弁後に低負荷の時は大きなダウ
ンカウント値Coがカウント値Cから減算され、高負荷の
時は小さなダウンカウント値Coがカウント値Cから減算
されるので、EGR制御弁9が開弁した後の故障判定可能
なカウント値までのカウントアップ時間が適正なものと
なる。
なお、この実施例ではステップ505でNOとなった後にス
テップ302に進んでアップカウント値ΔCiの演算を機関
回転数Nに基づいて行うが、ステップ505の後のアップ
カウント値ΔCiの演算は第4図に示したステップ402の
ように、機関負荷によっても良いものである。
次に、第6図の制御手順について説明するが、この制御
手順でもステップ302からステップ307のEGR故障診断領
域の制御、及びステップ308からステップ310のEGR故障
診断領域外の制御は、前述の第3図の制御手順と全く同
じであるので説明を省略する。
第6図におけるステップ601からステップ605もEGR条件
か否かを判定するものであり、前述のステップ301に相
当する。第5図の実施例と同様に、ステップ601では冷
却水温THWが70℃以上か否かを判定し、ステップ602では
吸気管負圧VACが400mmHg以下か否かを判定し、ステップ
603では吸気管負圧VACが80mmHg以上か否かを判定し、ス
テップ604では機関回転数Nが1800rpm以上か否かを判定
し、ステップ605では車速Vが70km/h以上か否かを判定
する。そして、ステップ601からステップ604まで全てYE
Sで、ステップ605にてONになった時はEGR条件が成立し
たとしてステップ302に進み、ここで機関回転数に基づ
いてアップカウント値ΔCiの演算を行うが、このアップ
カウント値ΔCiの演算は前記同様にステップ402におけ
るように吸気負荷に基づいて演算しても良いものであ
る。
一方、ステップ601でTHW<70℃の時はステップ606に進
んでダウンカウント値CoをΔCdoにし、ステップ602でVA
C>400mmHgの時はステップ607に進んでダウンカウント
値CoをΔCd1にし、ステップ603でVAC<80mmHgの時はス
テップ608に進んでダウンカウント値CoをΔCd2にし、ス
テップ604でN<1800rpmの時はステップ609に進んでダ
ウンカウント値CoをΔCd3にし、ステップ605でV≧70km
/hの時はステップ610に進んで前述のダウンカウント値C
oをΔCd4にしてステップ308に進む。なお、ここで前述
のダウンカウント値ΔCdo〜ΔCd4の間には、 ΔCdo>ΔCd1>ΔCd3>ΔCd2>ΔCd4 の関係がある。
そして、ステップ308では機関の運転状態に応じたダウ
ンカウント値Coがカウント値Cから減算される。これに
より、この実施例でもEGR制御弁9の閉弁後に低負荷の
時は大きなダウンカウント値Coがカウント値Cから減算
され、高負荷の時は小さなダウンカウント値Coがカウン
ト値Cから減算されるので、EGR制御弁9が開弁した後
の故障判定可能なカウント値までのカウントアップ時間
が適正なものとなる。
以上説明した実施例の排気再循環装置の故障診断装置で
は、ダウンカウント値が機関の運転状態に応じて変化す
るので、カウント値がEGRガス温度にほぼ追従するよう
になり、EGR制御弁9の故障診断領域とEGR制御弁9の作
動領域とが同じでない場合でも、また、EGR制御弁9の
故障診断領域とEGR制御弁9の作動領域とが同じ場合で
も、EGR制御弁9の故障診断領域において短時間でかつ
確実なEGR制御弁9の故障診断が行える。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば機関の運転状態に
応じてEGR装置診断時間設定のためのアップカウント値
及びカウント値を選び、一定周期毎にこのアップカウン
ト値またはダウンカウント値を積算していくことによ
り、機関の運転状態がどのようであってもその運転状態
に応じた最適の診断時間で、誤診断なくEGR装置の正常
/異常の診断を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成図、第2図は本考案の排気再循環
装置の故障診断装置を備えた内燃機関の全体図、第3図
は第2図の制御回路の故障診断の制御手順の一例を示す
フローチャート、第4図は第3図の制御手順の変形例を
示すフローチャート、第5図は第2図の制御回路の故障
診断の制御手順の別の例を示すフローチャート、第6図
は第5図の制御手順の変形例を示すフローチャート、第
7図は機関の回転数の変動の一例を示す時間−回転数特
性図、第8図は第5図の時刻αおよび時刻βにおいてEG
R装置がオンになった時のタイマ値と診断時期との関係
を示す線図、第9図はEGR制御弁の開閉に応じてEGRガス
温が変化する様子を示す時間−EGRガス温特性図であ
る。 2……排気マニホルド、3……吸気マニホルド、5……
スロットル弁、6……吸気圧センサ、 8……EGR通路、9……EGR制御弁、10……制御回路、17
……排気ガス温センサ、21……スロットル開度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気通路と吸気通路とを連結す
    る排気ガス再循環通路(8)内に排気ガス流量の制御弁
    (9)を有し、この弁(9)の下流に排気ガス温センサ
    (17)を有する排気再循環装置の故障診断装置であっ
    て、 排気ガスを再循環すべき運転領域であるか否かを判別す
    るEGR領域判別手段(50)と、 排気ガスを再循環すべき運転領域であるか否かの判別結
    果に基づき、前記排気再循環装置の故障診断の実行を判
    定するための単位計数値を所定時間毎に加算または減算
    する加減算手段(52)と、 前記加減算手段(52)で加算または減算する時の機関の
    運転状態に応じて、前記単位係数値を演算する単位計数
    値演算手段(51)と、 前記単位計数値の加減算値が設定値を超えたとき、前記
    排気ガス温センサの検出値と比較値とを比較する排気温
    比較手段(53)と、 前記排気温の検出値が前記比較値よりも低い時に排気再
    循環装置を故障と判定する故障判定手段(54)と、 を備えた排気再循環装置の故障診断装置。
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JPS62162761A (ja) * 1986-01-09 1987-07-18 Nippon Denso Co Ltd 排気ガス還流制御装置
JPH01170749A (ja) * 1987-12-24 1989-07-05 Mitsubishi Electric Corp Egrシステムの異常検出装置

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