JPH0649672B2 - 2−(アミノアリ−ル)−2−(ヒドロキシアリ−ル)アルカン類の製造方法 - Google Patents

2−(アミノアリ−ル)−2−(ヒドロキシアリ−ル)アルカン類の製造方法

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JPH0649672B2 JP60256016A JP25601685A JPH0649672B2 JP H0649672 B2 JPH0649672 B2 JP H0649672B2 JP 60256016 A JP60256016 A JP 60256016A JP 25601685 A JP25601685 A JP 25601685A JP H0649672 B2 JPH0649672 B2 JP H0649672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリー
ル)アルカン類の製造方法に関し、さらに詳しくは、モ
ノアルケニルフェノール類とアニリン類とから高収率で
しかも高選択率で2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキ
シアリール)アルカン類を製造するための方法に関す
る。
発明の技術的背景ならびにその問題点 2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)アル
カン類は、合成ゴム、ポリウレタン、エポキシ樹脂、感
熱紙用顕色剤、酸化防止剤、染料、農薬などの中間体な
どとして有用な化合物である。
この2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)
アルカン類を合成するための方法に関しては、たとえば
特公昭41-17,645号公報には、原料としてイソプロペニ
ルフェノールなどのビニルフェノール類とアニリンなど
の芳香族アミンとを用いて、これらを塩酸、硫酸、スル
ホン化ポリスチロール、活性白土などの酸性触媒の存在
下に反応させる方法が開示されている。また特開昭55-6
4,552号公報には、イソプロペニルフェノール類と芳香
族アミンとを酸性触媒の存在下にフェノール類溶媒を共
存させて反応させると、2-(アミノアリール)-2-(ヒ
ドロキシアリール)プロパン類の収率が向上することが
教示されている。
このように上記公報に記載されたビニルフェノール類と
芳香族アミン類とからの2-(アミノアリール)-2-(ヒ
ドロキシアリール)アルカン類の製造方法においては、
触媒として、塩酸、硫酸、リン酸、トルエンスルホン酸
などのプロトン酸、塩化アルミニウム、塩化スズ、三フ
ッ化ホウ素などのルイス酸、あるいはカチオン性イオン
交換樹脂などが用いられている。ところが触媒として上
記の化合物を用いた場合には、ビニルフェノール類の転
化率が低く、目的生成物である2-(アミノアリール)-2
-(ヒドロキシアリール)アルカン類の収率および選択
率が低いという問題点があった。
また、出発原料としてイソプロペニルフェノールなどの
ビニルフェノール類が使用されており、このビニルフェ
ノール類は縮合しやすい化合物であるため、反応系内に
おいて、ビニルフェノール類が2量化したりあるいは3
量化したりして高沸点生成物が生成しやすい。生成した
高沸点生成物は反応混合物中に混在しているため、反応
後に得られる反応混合物から目的生成物である2-(アミ
ノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)アルカン類を
分離する際に、上記目的生成物と高沸点生成物との分離
精製が必ずしも容易ではなく、このため目的生成物の回
収率が低くしかも高純度で目的生成物を得ることが難か
しいという問題点があった。さらに、触媒として塩酸な
どのプロトン酸を用いた場合には、反応混合物からの触
媒の分離除去が容易ではないという問題点があった。
本発明者らは上記のような従来技術に伴なう問題点を解
決すべく鋭意研究したところ、モノアルケニルフェノー
ル類とアニリン類とから2-(アミノアリール)-2-(ヒ
ドロキシアリール)アルカン類を製造するに際して、触
媒として合成ゼオライトを用いれば、モノアルケニルフ
ェノール類の転化率が飛躍的に向上して、目的化合物で
ある2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)
アルカン類が高収率でかつ高選択率で得られること、そ
してアルケニル基が水酸基に対してメタの位置にあるモ
ノアルケニルフェノール類を原料として用いると特に目
的化合物である2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシ
アリール)アルカン類の収率および選択率が高いこと、
さらには反応混合物からの2-(アミノアリール)-2-
(ヒドロキシアリール)アルカン類の回収率を高めるこ
とができることなどを見出して、本発明を完成するに到
った。
発明の目的 本発明は、上記のように従来技術に伴なう問題点を一挙
に解決しようとするものであって、モノアルケニルフェ
ノール類とアニリン類とから2-(アミノアリール)-2-
(ヒドロキシアリール)アルカン類を高収率および高選
択率で得ることができ、しかも反応後に得られる反応混
合物から目的化合物である2-(アミノアリール)-2-
(ヒドロキシアリール)アルカン類を高回収率でかつ高
純度で回収できるような、2-(アミノアリール)-2-
(ヒドロキシアリール)アルカン類の製造方法を提供す
ることを目的としている。
発明の概要 本発明に係る2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシア
リール)アルカン類の製造方法は、モノアルケニルフェ
ノール類とアニリン類とを合成ゼオライト触媒の存在下
に反応させることを特徴としている。
本発明ではモノアルケニルフェノール類とアニリン類と
を反応させるに際して合成ゼオライト触媒を用いている
ため、、目的生成物である2-(アミノアリール)-2-
(ヒドロキシアリール)アルカン類が高収率および高選
択率で得られ、しかも反応混合物から該目的生成物を高
回収率で高純度に回収することができる。
発明の具体的説明 以下本発明に係る2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキ
シアリール)アルカン類の製造方法を具体的に説明す
る。
モノアルケニルフェノール類 本発明で出発原料として用いられるモノアルケニルフェ
ノール類は、下記一般式[I]で示される。
(式中R1,R2,R3,R4は同一であってもよく異なっ
ていてもよく、水素または炭素数1〜6のアルキル基で
あり、mは0〜4の整数である。) アルキル基としては、低級アルキル基特にメチル基、エ
チル基が好ましく、−CR2=CR3−R4基は−OH基
に対してメタまたはパラ位にあるものが用いられるが、
特にメタ位にあるものが特に好ましい。
上記のモノアルケニルフェノール類において、アルケニ
ル基が水酸基に対してメタの位置にあるものが好ましい
のは、アルケニル基がメタ位置にあるフェノール類の方
が、アルケニル基がパラ位置にあるフェノール類よりも
2量化あるいは3量化しにくく、したがって反応生成物
中に高沸点生成物が生成しにくく、目的生成物の分離精
製が容易になるためである。
このようなモノアルケニルフェノール類としては、具体
的には、m-ビニルフェノール、p-ビニルフェノール、m-
イソプロペニルフェノール、p-イソプロペニルフェノー
ル、m-イソブテニルフェノール、p-イソブテニルフェノ
ール、2-メチル-5-イソプロペニルフェノール、2-エチ
ル-5-イソプロペニルフェノールなどが用いられる。
アニリン類 また本発明で出発原料として用いられるアニリン類は、
下記一般式[II]で示される。
(式中R4、R5、R6、R7は水素または炭素数1〜3の
アルキル基である。) このようなアニリン類としては、具体的には、アニリ
ン、N-メチルアニリン、N,N-ジメチルアニリン、N-エチ
ルアニリン、2-メチルアニリン、2,6-キシリジン(2,6-
ジメチルアニリン)、3-イソプロピルアニリンなどが用
いられる。
合成ゼオライト 本発明では、上記のようなモノアルケニルフェノール類
とアニリン類とを反応させるに際して、合成ゼオライト
触媒が用いられる。
合成ゼオライトは、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属の含水アルミノケイ酸塩であって、一般式▲Mn+ x/y
▼[(AlO2)X(SiO2)y]・mH2Oで表わさ
れる化合物であって、このうち本発明ではゼオライト−
X、ゼオライト−Y、ゼオライト−L、モルデナイトが
用いられることが好ましい。また本発明ではこれらのゼ
オライトのMn+イオンをプロトン、アルカリ土類金属イ
オン、希土類金属または遷移金属イオンで交換した合成
ゼオライトも用いられる。また使用前に空気中で300
〜600℃の温度で焼成した合成ゼオライトを用いるこ
ともできる。
モノアルケニルフェノール類とアニリン類とを反応させ
るに際して、合成ゼオライトを触媒として用いると、目
的化合物である2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシ
アリール)アルカン類が高収率および高選択率で得られ
る。これに対して、触媒として、合成ゼオライトと同様
に酸性触媒として分類される活性白土またはイオン交換
樹脂、あるいは塩酸、硫酸などのプロトン酸を用いる
と、高収率および高選択率で目的化合物である2-(アミ
ノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)アルカン類を
得ることはできない。具体的には、メタイソプロペニル
フェノールとアニリンとの反応をカルシウム交換Y型ゼ
オライト触媒を用いて行なわせると、メタイソプロペニ
ルフェノールの転化率は98.5%であり、目的化合物
である2-(3′−ヒドロキシフェニル)-2-(4″−アミノフ
ェニル)プロパンの選択率は88.7%であるのに対し
て、強酸型イオン交換樹脂を触媒として用いて上記反応
を行なわせると、メタイソプロペニルフェノールの転化
率は38.0%と著しく、また目的化合物の選択率も3
2.0%と著しく低い。また触媒として活性白土を用い
た場合にも同様に、メタイソプロペニルフェノールの転
化率は73.0%と低く、また目的化合物の選択率も6
9.5%と低い。
また合成ゼオライトを触媒として用いる場合には、出発
原料として、アルケニル基が水酸基に対してメタ位およ
びパラ位にあるモノアルケニルフェノール類を用いるこ
とができるが、特にアルケニル基が水酸基に対してメタ
位にあるものが好ましい。アルケニル基が水酸基に対し
てメタ位にあるモノアルケニルフェノール類を出発原料
として用いると、高収率および高選択率で目的化合物で
ある2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)
アルカン類が得られる。
さらに本発明において合成ゼオライトを触媒として用い
ると、反応混合物中から目的化合物である2-(アミノア
リール)-2-(ヒドロキシアリール)アルカン類を高回
収率で回収することができる。たとえば上述した反応例
において合成ゼオライトを触媒として用いる場合には、
目的化合物の回収率は87%にも達するのに対し、強酸
型イオン交換樹脂を触媒として用いた場合には目的化合
物の回収率は32%であり、また活性白土を触媒として
用いた場合には目的化合物の回収率は57%であるにと
どまる。これは、合成ゼオライトを触媒として用いた場
合には、他の酸性触媒を用いた場合と比較して、モノア
ルケニルフェノール類の2量化体、3量化体などの高沸
点化合物があまり生成しないため、反応混合部中からの
目的化合物の分離が容易になるためであろうと考えられ
る。
反応条件 本発明に係る合成ゼオライト触媒を用いたモノアルケニ
ルフェノール類とアニリン類との反応は、100〜25
0℃好ましくは150〜200℃の温度で行なうことが
好ましい。
またアニリン類はモノアルケニルフェノール類1モルに
対して0.5〜50モルの量で用いることが好ましい。
合成ゼオライト触媒は、モノアルケニルフェノール類1
00重量部に対して、1〜100重量部好ましくは5〜
50重量部の量で用いることが好ましい。なお、合成ゼ
オライト触媒の粒径は200〜10メッシュ程度である
ことが好ましい。
反応系に溶媒を共存させることもでき、このような溶媒
としては、ジクロルベンゼン、ブロモトルエン、ジイソ
プロピルベンゼン、テトラリン、ニトロベンゼン、ニト
ロトルエンなどが挙げられる。
本発明に係る反応は、回分式であるいは連続式で行なう
ことができる。
反応終了後に得られる反応混合物から、目的化合物であ
る2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリール)ア
ルカン類を分離精製するには、通常の分離精製手段が用
いられるが、その1例としては、次のようにすればよ
い。まず反応混合物から合成ゼオライト触媒を濾過する
などして除去し、得られた濾液を冷却すれば目的化合物
の粗結晶が析出する。この粗結晶を適当な溶媒から再結
晶させれば精製された目的化合物の結晶が得られる。
以上のようにして本発明に係る一般式[III] (式中、R1〜R7およびmは前記と同一) で表わされる2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシア
リール)アルカン類が得られる。このアルカン類として
は具体的には2-(3′−アミノフェニル)-2-(4″−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2-(4′−アミノフェニル)
-2-(3″−ヒドロキシフェニル)プロパン、2-(4′−ア
ミノフェニル)-2-(4″−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2-(3′−アミノフェニル)-2-(3″,5″−ジメチル-
4″−ヒドロキシ)プロパン、2-(4′−アミノフェニ
ル)-2-(3″,5″−ジメチル-4-ヒドロキシ)プロパン、
2-(4′−アミノフェニル)-2-(3″,5″−ジエチル-4″
−ヒドロキシ)プロパン、2-[4′-(N,N-ジメチルアミ
ノ)フェニル]-2-(4″−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2-(3′−アミノフェニル)-2-(3″−メチル-4″−
ヒドロキシ)プロパン、2-(3′−アミノフェニル)-2-
(3″−イソプロピル-4′−ヒドロキシ)プロパン、2-
(3′−アミノフェニル)-2-(3″,5″−ジイソプロピル-
4″−ヒドロキシ)プロパン、2-(4′−アミノフェニ
ル)-2-(3″−メチル-4″−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2-(3′−アミノフェニル)-2-(3″-t-ブチル-4″
−ヒドロキシ)プロパンなどが示される。
発明の効果 本発明ではモノアルケニルフェノール類とアニリン類と
を反応させるに際して合成ゼオライト触媒用いているた
め、目的生成物である2-(アミノアリール)-2-(ヒド
ロキシアリール)アルカン類が高収率および高選択率で
得られ、しかも反応混合物から該目的生成物を高回収率
で高純度に回収することができる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例には限定されない。
実施例1 ナトリウム型の13Yゼオライト粉末(ユニオンカーバ
イト社製リンデLZ−Y52)を、硝酸カルシウム水溶
液を用いて通常の方法でカチオン交換することにより、
粉末状Ca交換Y型ゼオライト(交換率67%)を調製
した。得られたCa交換Y型ゼオライト触媒を空気中で
500℃の温度で焼成した後、得られた粉末10.2g
とアニリン200gとをフラスコに入れ、180℃に保
ちながらこれにm-イソプロペニルフェノール33gを約
2時間にわたってよく攪拌しながら滴下し、その後さら
に1時間にわたって180℃で反応を継続した。
得られた反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、m-イソプロペニルフェノールの転化率は9
8.5%であり、生成物の選択率は表1の通りであっ
た。
次に反応混合物を110℃で熱時濾過することにより合
成ゼオライト触媒を除去し、得られた濾過液を10℃に
冷却したところ淡い茶褐色の粗結晶が得られた。この粗
結晶をメタノール150mに溶解させて再結晶するこ
とにより2-(3′−ヒドロキシフェニル)-2-(4″−アミノ
フェニル)プロパンの白色粉末状結晶を得た。この結晶
の純度は99.9%で融点は168℃であった。また反
応後の溶液基準の回収率は87%であった。結果を表1
に示す。
実施例2 希土類金属イオン交換型13Yゼオライト(ユニオンカ
ーバイト社製リンデSK−500)を500℃で2時間
焼成した後、実施例1と同様にしてメタイソプロペニル
フェノールとアニリンとの反応を行った。結果を表1に
示す。
実施例3 触媒として、プロトン交換型モルデナイト(ノートン社
製ゼオロン100H)を400℃で3時間焼成し後使用
した以外は、実施例1と同様にしてメタイソプロペニル
フェノールとアニリンとの反応を行った。結果を表1に
示す。
比較例1 米国ローム・アンド・ハース社製強酸型イオン交換樹脂
(アンバーリスト−15)10gを触媒として用い、実
施例1と同様にしてメタイソプロペニルフェノールとア
ニリンとの反応を行った。反応終了後、反応液を分析し
たところ、メタイソプロペニルフェノールの転化率は3
8.0%であり、反応生成物としては、メタイソプロペ
ニルフェノールの2,3量体が42%も生成し、目的化
合物である2-(3′−ヒドロキシフェニル)-2-(4″−アミ
ノフェニル)プロパンはわずか32%でしか生成しなか
った。
反応混合物から未反応のアニリンを溜出させた後に得ら
れる濃縮液から晶析操作により目的物を得ることは困難
であった。純粋な3-ヒドロキシフェニル-4-アミノフェ
ニルプロパンを得るためには、アニリンを減圧蒸溜した
後、さらにメタノールで再結晶を繰返すことが必要であ
り、その回収率(反応後の溶液基準)は32%であっ
た。結果を表1に示す。
比較例2 日本活性白土社製(K−500)の活性白土粉末7.3
gを400℃で焼成した後、これを触媒として使用した
以外は実施例1と同様にしてメタイソプロペニルフェノ
ールとアニリンとの反応を行なった。結果を表1に示
す。
次に反応混合物を110℃で熱時濾過することにより触
媒を除去した後10℃まで冷却したが、副生成物の割合
が多いため、このままでは粗結晶は得られなかった。そ
こで未反応のアニリンを蒸溜により全量溜出した後、ト
ルエン200gを加えた後0℃まで冷却することにより
始めて淡茶褐色の粗結晶が得られた。
得られた結晶をメタノール再結晶することにより、2-
(3′−ヒドロキシフェノール)-2-(4″−アミノフェニ
ル)プロパンを得た。
この結晶の純度は98.8%で融点は167℃であり、
2-(3′−ヒドロキシフェニル)-2-(4″−アミノフェニ
ル)プロパンの回収率(反応液基準)は57%であっ
た。
実施例4 m-イソプロペニルフェノールの代りに5-イソプロペニル
-2-メチルフェノールを原料に用いた以外は、実施例1
と同様にして反応を行った。
5-イソプロペニル-2-メチルフェノールの転化率は9
9.0%で、生成物の選択率は2-(3′−ヒドロキシ-4′
−メチルフェニル)-2-(4″−アミノフェニル)プロパン
が87.5%、2-(3′−ヒドロキシ-4′−メチルフェニ
ル)-2-(2″−アミノフェニル)プロパンが5.7%、5-
イソプロペニル-2-メチルフェノールの2および3量体
が3.3%、その他高沸点物が3.5%であった。
実施例5 アニリンを使用するかわりに、2,6-キシリジンを使用し
た以外は、実施例1と同様にして反応させた。
m-イソプロペニルフェノールの転化率は85.1%であ
り、その生成物の選択率は2-(3′−ヒドロキシフェニ
ル)-2-(4″−アミノ-3″,5″−ジメチルフェニル)プロ
パンが87.8%、m-イソプロペニルフェノールの2,
3量体が5.6%、その他高沸点物が6.6%であっ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノアルケニルフェノール類とアニリン類
    とを合成ゼオライト触媒の存在下に反応させることを特
    徴とする、2-(アミノアリール)-2-(ヒドロキシアリ
    ール)アルカン類の製造方法。
  2. 【請求項2】合成ゼオライト触媒が、モルデナイト、ゼ
    オライト−X、ゼオライト−Yまたはゼオライト−Lで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】アルケニル基が水酸基に対してメタ位にあ
    るモノアルケニルフェノール類を用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】モノアルケニルフェノール類がm-イソプロ
    ペニルフェノールであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】アニリン類がアニリンまたは2,6-キシリジ
    ンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の方法。
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