JP3202866B2 - 建設機械用キャビン - Google Patents

建設機械用キャビン

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JP3202866B2
JP3202866B2 JP06569494A JP6569494A JP3202866B2 JP 3202866 B2 JP3202866 B2 JP 3202866B2 JP 06569494 A JP06569494 A JP 06569494A JP 6569494 A JP6569494 A JP 6569494A JP 3202866 B2 JP3202866 B2 JP 3202866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、油圧ショベル
等の建設機械に設けられる建設機械用キャビンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械は、下部走行体と該下部走行体上に旋回装置
を介して設けられた上部旋回体とを備え、該上部旋回体
には操作機器や作業者等を収容するキャビン(運転室)
が設けられている。
【0003】このような従来技術による建設機械用キャ
ビンとして、図7ないし図9に油圧ショベルおよびその
キャビンを例示する。
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回装置(図示せず)を介して旋回可能に
設けられた作業機本体としての上部旋回体をそれぞれ示
し、該上部旋回体2は、骨組構造をなす本体フレーム3
と、該本体フレーム3上に設けられた機械室4と、該機
械室4の後側に位置して本体フレーム3の最後部に設け
られたカウンタウエイト5と、機械室4の前側に位置し
て本体フレーム3の前部左側に設けられた後述のキャビ
ン7とから構成されている。
【0005】6はキャビン7に隣接して本体フレーム3
の前部右側に設けられた作業装置を示し、該作業装置6
は、本体フレーム3に俯仰動可能に設けられたブーム6
Aと、該ブーム6Aの先端側に俯仰動可能に設けられた
アーム6Bと、該アーム6Bの先端側に回動可能に設け
られたバケット6Cとから大略構成され、これらブーム
6A、アーム6Bおよびバケット6Cはそれぞれ油圧シ
リンダによって作動される。
【0006】7は本体フレーム3上に設けられ、内部に
運転席、操作機器(いずれも図示せず)等を収容したキ
ャビンを示し、該キャビン7は天井部8A、前面部8
B、後面部8Cおよび左、右の側面部8D,8D(左側
面のみ図示)から箱状に形成されたキャブボックス8
と、該キャブボックス8の底部を形成する床板(図示せ
ず)とから構成されている。そして、キャブボックス8
の天井部8A、前面部8B、後面部8Cおよび各側面部
8Dには、それぞれ天窓9、前面窓(図示せず)、後面
窓10、側面窓11,11が設けられ、左側の側面部8
Dには作業者が乗降するためのドア12が設けられてい
る。
【0007】従来技術による油圧ショベルのキャビン7
は上述の如き構成を有するもので、ドア12を介してキ
ャビン7内に乗込んだ作業者は、運転席に着席し、前面
窓、後面窓10、側面窓11等を介して外部を確認しつ
つ操作機器類を操作することにより、作業装置6によっ
て掘削作業等を行う。
【0008】ところで、上述した油圧ショベルのキャビ
ン7では、通常の作業者の乗降はドア12を介して行う
が、例えば足場の悪い作業現場での作業中に油圧ショベ
ルが転倒または水没した場合等の緊急時においてドア1
2が開かない場合には、作業者はドア12以外の非常口
から速やかにキャビン7の外部に脱出する必要がある。
【0009】このような緊急時における脱出用の非常口
として、例えばキャブボックス8の後面部8Cに設けた
後面窓10を利用したものが採用されており、このよう
な脱出用非常口を兼ねた後面窓10の構成を、図9ない
し図12に基づいて以下に述べる。
【0010】図中、13はキャブボックス8の後面部8
Cに設けられた窓枠用開口部を示し、該窓枠用開口部1
3は作業者が容易に通過することができる程度の面積を
もって四角形状に形成されている。
【0011】14は窓枠用開口部13の周縁にその全周
に亘って装着された窓枠シールを示し、該窓枠シール1
4は図10に拡大して示すように、窓枠用開口部13の
周縁に装着された外周側の窓枠用装着溝15と、後述す
るガラス板18の周縁が装着された内周側のガラス板用
装着溝16と、キャブボックス8内に開口し窓枠シール
14のほぼ全周に亘って形成された内側ライナ溝17と
を有し、ゴム等の弾性樹脂材料によって形成されてい
る。そして、ガラス板用装着溝16はガラス板18の外
周面が当接する底部16Aと、ガラス板18の周縁部が
当接する一対の側壁部16B,16Bとから形成されて
いる。また、内側ライナ溝17は円弧状の断面形状を有
する嵌合凹部17Aを有している。
【0012】そして、窓枠シール14は、内側ライナ溝
17に後述する補強用ライナ19が嵌着していない状態
では剛性が低く、ガラス板用装着溝16の側壁部16B
が比較的容易に変形するが、内側ライナ溝17に補強用
ライナ19が嵌着された状態では剛性が高まり、容易に
変形しないようになっている。
【0013】18は窓枠用開口部13内に配設されたガ
ラス板を示し、該ガラス板18はその周縁を窓枠シール
14のガラス板用装着溝16に装着することにより窓枠
用開口部13内に位置決めされている。なお、ガラス板
18は、窓枠シール14の内側ライナ溝17に補強用ラ
イナ19が嵌着していない状態にて、ガラス板用装着溝
16の側壁部16Bをキャブボックス8の内側に向けて
折曲げることにより、キャブボックス8の内側から窓枠
シール14に装着するようになっている。
【0014】19は窓枠シール14の内側ライナ溝17
に嵌着された補強用ライナを示し、該補強用ライナ19
は窓枠シール14のほぼ全周に亘る長さをもってゴム等
の弾性樹脂材料から紐状に形成されている。また、補強
用ライナ19は窓枠シール14の内側ライナ溝17とほ
ぼ等しい断面形状をもって形成され、嵌合凹部17Aに
嵌合する嵌合凸部19Aを有している。そして、補強用
ライナ19は、窓枠シール14にガラス板18を装着し
た後、内側ライナ溝17の嵌合凹部17Aに嵌合凸部1
9Aを嵌合させることにより、適度な締代をもって窓枠
シール14に嵌着され、両端部を接着剤等によって連結
することにより内側ライナ溝17をほぼ全周に亘って閉
塞している。
【0015】このようにして補強用ライナ19を内側ラ
イナ溝17に嵌着することにより、窓枠シール14の剛
性が高まり、キャブボックス8の窓枠用開口部13に対
してガラス板18を堅固に位置決めすることができる。
【0016】20は後面窓10の下側に位置して補強用
ライナ19の途中部位に設けられたU字状のフックを示
し、該フック20の互いに対向する両端側には挿通穴2
0A,20Aが形成されている。そして、図11に示す
ように、補強用ライナ19のうちのフック20が係合し
た一部が、窓枠シール14の内側ライナ溝17から部分
的に張出すようになっている。
【0017】21はフック20の各挿通穴20Aに取付
けられたプルリングを示し、該プルリング21を図12
中に矢印Aで示す方向(キャブボックス8の内側)に引
張ることにより、窓枠シール14の内側ライナ溝17か
ら補強用ライナ19を容易に除去することができるよう
になっている。
【0018】上述の如く構成される従来技術では、後面
窓10を緊急時の脱出用非常口として利用する場合に、
作業者がプルリング21をキャブボックス8の内側から
引張り、窓枠シール14の内側ライナ溝17から補強用
ライナ19を除去することにより、窓枠シール14の剛
性を低下させ、ガラス板18をキャブボックス8の内側
から外側に向けて押圧する。これにより、ガラス板18
を窓枠シール14から確実に取外すことができ、作業者
は窓枠用開口部13を介してキャブボックス8の後面部
8C側からキャビン7の外部に脱出することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く従来技術
では、キャブボックス8の後面部8Cに形成された窓枠
用開口部13とガラス板18との間に、内側ライナ溝1
7を有する窓枠シール14を設け、該窓枠シール14の
内側ライナ溝17に嵌着した補強用ライナ19を除去し
てキャビン7の内側からガラス板18を取外すことによ
り、後面窓10を緊急時の脱出用非常口として利用でき
るように構成されている。
【0020】しかしながら、ガラス板18を窓枠シール
14に装着する際に窓枠シール14の変形を助勢する内
側ライナ溝17が、キャブボックス8の内側に位置して
設けられているので、組立時またはメンテナンス時等に
おいて、窓枠シール14にガラス板18を装着する作業
を、運転席、操作機器等が収容されたキャブボックス8
の内側から、狭い作業スペースの中で行わなければなら
ず、その作業性が大幅に低下してしまう問題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、緊急時の脱出用非常口を兼ねた窓枠用開
口部にガラス板を簡単に装着することができ、その作業
性を大幅に向上させることができるようにした建設機械
用キャビンを提供することを目的とする。
【0022】また、本発明の他の目的は、キャブボック
スの窓枠用開口部に対してガラス板を外側から比較的簡
単に取付けることができ、ガラス板を窓枠シールによっ
て堅固に位置決めできるようにした建設機械用キャビン
を提供することにある。
【0023】さらに、本発明の別の目的は、キャブボッ
クスの外側からガラス板を取付けることができる上に、
緊急時等にキャブボックスの内部から外部に脱出する場
合には、簡単な操作によって確実にガラス板を窓枠用開
口部から取外すことができるようにした建設機械用キャ
ビンを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、建設機械のフレーム上に設けられ、窓
枠用開口部が形成されたキャブボックスと、該キャブボ
ックスの窓枠用開口部に装着され、該窓枠用開口部内に
ガラス板を位置決めする窓枠シールとを備えてなる建設
機械用キャビンに適用される。
【0025】そして、請求項1による発明は、前記窓枠
シールには、前記キャブボックス内に開口するように該
窓枠シールの長さ方向に沿って形成された内側ライナ溝
と、前記キャブボックスの外側に開口するように前記窓
枠シールの長さ方向に沿って形成された外側ライナ溝と
を設けたことを特徴としている。
【0026】また、請求項2による発明のように、前記
窓枠シールには、内側ライナ溝と外側ライナ溝とにそれ
ぞれ補強用ライナを締代をもって嵌着することにより、
前記ガラス板を位置決めする構成とすることが望まし
い。
【0027】さらに、請求項3による発明のように、前
記窓枠シールを弾性樹脂材料により前記窓枠用開口部の
全周に亘る長さをもって形成し、かつ該窓枠シールに
は、前記窓枠用開口部に装着される外周側の窓枠用装着
溝と、前記ガラス板に装着される内周側のガラス板用装
着溝とを設け、該各装着溝間には前記キャブボックスの
内、外に位置して前記内側ライナ溝、外側ライナ溝を一
体成形するのがよい。
【0028】そして、請求項4による発明のように、前
記窓枠シールの内側ライナ溝には、該窓枠シールを前記
キャブボックスの窓枠用開口部に装着する前に予め補強
用ライナを嵌着し、該補強用ライナにはその途中部位に
該補強用ライナ脱着用のプルリングを設けることが望ま
しい。
【0029】また、請求項5による発明のように、前記
窓枠シールの外側ライナ溝には、該窓枠シールの前記ガ
ラス板用装着溝に前記キャブボックスの外側から前記ガ
ラス板を装着した後、前記補強用ライナを嵌着するのが
よい。
【0030】さらに、請求項6による発明のように、前
記キャブボックスは前面部、後面部および左、右の側面
部にそれぞれ窓枠用開口部を形成することが望ましい。
【0031】
【作用】上記構成により、キャブボックスの窓枠用開口
部に窓枠シールを装着した状態で、該窓枠シールの内周
側を外側ライナ溝の変形に伴ってキャブボックス外側へ
向けて容易に変形させることができ、この状態でガラス
板をキャブボックスの外側から窓枠シールの内周側に簡
単に装着することができる。
【0032】そして、キャブボックスの内側と外側か
ら、窓枠シールの内側ライナ溝と外側ライナ溝とにそれ
ぞれ補強用ライナを嵌着して窓枠シールの剛性を高める
ことにより、ガラス板を堅固に位置決めすることができ
る。この場合、窓枠シールの内側ライナ溝には予め補強
用ライナを嵌着しておくのがよい。
【0033】また、窓枠シールに窓枠用装着溝、ガラス
板用装着溝、内側ライナ溝および外側ライナ溝を一体成
形することにより、キャブボックスの窓枠用開口部に対
するガラス板の着脱を、比較的簡単な構造によって確実
に行うことができる。
【0034】さらに、窓枠シールの内側ライナ溝に嵌着
した補強用ライナの途中部位に、該補強用ライナ脱着用
のプルリングを設けることにより、窓枠シールから容易
に補強用ライナを除去することができ、キャブボックス
の内側から確実にガラス板を取外すことができる。
【0035】そして、窓枠シールへのガラス板の装着を
キャブボックスの外側から行うことにより、キャブボッ
クスの外側に広い作業スペースを確保することができ
る。
【0036】また、キャブボックスの前面部、後面部お
よび左、右の側面部に窓枠用開口部を設けることによ
り、緊急時の脱出用非常口として最適な場所を適宜選択
することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図9ないし図
12に示す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0038】図中、31は本実施例によるキャビンを示
し、該キャビン31は従来技術で述べたキャビン7とほ
ぼ同様に、キャブボックス8と、該キャブボックス8の
後面部8Cに窓枠用開口部13およびガラス板18から
なる後面窓10とを備えているものの、ガラス板18を
窓枠用開口部13内に位置決めする後述の窓枠シール3
2の構成が異なっている。
【0039】32はキャブボックス8の窓枠用開口部1
3とガラス板18との間にその全周に亘って介在した窓
枠シールを示し、該窓枠シール32はガラス板18を窓
枠用開口部13内に位置決めしている。そして、窓枠シ
ール32は図2に拡大して示すように、窓枠用開口部1
3の周縁に装着された外周側の窓枠用装着溝33と、ガ
ラス板18の周縁が装着された内周側のガラス板用装着
溝34と、キャブボックス8の内側に開口し窓枠シール
32の全周に亘って形成された内側ライナ溝35とに加
え、該内側ライナ溝35と同一の断面形状をもってキャ
ブボックス8の外側に開口し、窓枠シール32の全周に
亘って形成された外側ライナ溝36を有し、ゴム等の弾
性樹脂材料によって一体成形されている。
【0040】そして、ガラス板用装着溝34はガラス板
18の外周面が当接する底部34Aと、ガラス板18の
周縁部が当接する一対の側壁部34B,34Bとから形
成されている。また、内側ライナ溝35は円弧状の断面
形状となった嵌合凹部35Aを有し、外側ライナ溝36
は円弧状の断面形状となった嵌合凹部36Aを有してい
る。
【0041】37,38は窓枠シール32の内側ライナ
溝35と外側ライナ溝36とにそれぞれ嵌着された補強
用ライナを示し、該補強用ライナ37,38は、それぞ
れ窓枠シール32のほぼ全周に亘る長さをもってゴム等
の弾性樹脂材料から紐状に形成されている。また、各補
強用ライナ37,38はそれぞれ窓枠シール32の内側
ライナ溝35、外側ライナ溝36とほぼ等しい断面形状
をもって形成され、嵌合凹部35Aに嵌合する嵌合凸部
37A、嵌合凹部36Aに嵌合する嵌合凸部38Aを有
している。
【0042】従って、内側ライナ溝35に補強用ライナ
37が嵌着していない状態では、窓枠シール32に形成
されたガラス板用装着溝34の側壁部34Bは、内側ラ
イナ溝35をつぶすように変形させることにより容易に
キャブボックス8の内側に折曲げることができる。ま
た、外側ライナ溝36に補強用ライナ38が嵌着してい
ない状態では、外側ライナ溝36をつぶすように変形さ
せることにより容易にキャブボックス8の外側に折曲げ
ることができる。
【0043】また、窓枠シール32の内側ライナ溝35
に嵌着された補強用ライナ37の途中部位には、従来技
術と同様にU字状のフック20が設けられ、該フック2
0の互いに対向する両端側に形成された挿通穴20A,
20Aにはプルリング21が取付けられている。そし
て、従来技術と同様に、プルリング21をキャブボック
ス8の内側に向けて引張ることにより、窓枠シール32
の内側ライナ溝35から補強用ライナ37を除去するこ
とができるようになっている。
【0044】上述の如くに構成された本実施例によれ
ば、キャブボックス8の後面部8Cに設けられた窓枠用
開口部13にガラス板18を取付けるにあたっては、図
3に示すように、予め内側ライナ溝35に補強用ライナ
37を嵌着させた状態で、窓枠シール32の窓枠用装着
溝33を窓枠用開口部13の周縁に装着する。
【0045】次いで図4に示すように、窓枠シール32
に形成されたガラス板用装着溝34の側壁部34Bをキ
ャブボックス8の外側に折曲げ、ガラス板18をキャブ
ボックス8の外側から窓枠シール32のガラス板用装着
溝34に装着する。その後に、図5に示すようにガラス
板18が装着された窓枠シール32の外側ライナ溝36
に、キャブボックス8の外側から補強用ライナ38を嵌
着する。
【0046】これにより、図6に示すように窓枠シール
32の内側ライナ溝35と外側ライナ溝36とに、それ
ぞれ補強用ライナ37,38が嵌着され、窓枠用開口部
13内にガラス板18を堅固に位置決めすることができ
る。
【0047】本実施例による建設機械のキャビン31は
上述の如き構成を有するもので、その基本的作用につい
ては従来技術によるものと格別差異はない。
【0048】然るに、本実施例では、窓枠用開口部13
に装着される窓枠シール32に内側ライナ溝35と外側
ライナ溝36とを形成し、これら内側ライナ溝35と外
側ライナ溝36とにそれぞれ補強用ライナ37および3
8を嵌着することにより、窓枠用開口部13に対するガ
ラス板18の位置決めを行うように構成したので、下記
のような効果を得ることができる。
【0049】即ち、窓枠用開口部13に装着した窓枠シ
ール32にガラス板18を装着する場合に、ガラス板1
8をキャブボックス8の外側から取付けることができる
ようにしたことにより、組立時またはメンテナンス時等
においてキャブボックス8の外側に広い作業スペースを
確保することができ、作業性を大幅に向上させることが
できる。
【0050】しかも、上述の如くに構成した後面窓10
を緊急時の脱出用非常口として利用する場合には、従来
技術と同様に作業者がプルリング21をキャブボックス
8の内側に引張り、窓枠シール32の内側ライナ溝35
から補強用ライナ37を除去することにより、窓枠シー
ル32が比較的容易に変形し得る状態となる。この状態
で、ガラス板18をキャブボックス8の内側から外側に
向けて押圧することにより、簡単な操作で確実にガラス
板18を窓枠シール32から取外すことができ、作業者
は速やかに窓枠用開口部13を介してキャブボックス8
の後面部8C側からキャビン31の外部に脱出すること
ができる。
【0051】なお、前記実施例では、キャブボックス8
の後面部8Cに設けた後面窓10を脱出用非常口として
利用する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、キャブボックス8の前面部8Bに設けた前
面窓、またはキャブボックス8の各側面部8Dに設けた
側面窓等を脱出用非常口として利用する場合に適用して
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、キャブボックスの窓枠用開口部に窓枠シールを装着
した状態で、該窓枠シールの内周側を外側ライナ溝の変
形に伴ってキャブボックスの外側へ向けて容易に変形さ
せることができるので、ガラス板をキャブボックスの外
側から広い作業スペースをもって窓枠シールの内周側に
装着することができ、組立時またはメンテナンス時等の
作業性を大幅に向上させることができる。
【0053】そして、請求項2の発明によれば、キャブ
ボックスの内側と外側から、窓枠シールの内側ライナ溝
と外側ライナ溝とにそれぞれ補強用ライナを嵌着するこ
とにより、窓枠用開口部に対するガラス板の位置決めを
堅固に行うことができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、窓枠シー
ルに窓枠用装着溝、ガラス板用装着溝、内側ライナ溝お
よび外側ライナ溝を一体成形することにより、キャブボ
ックスの窓枠用開口部に対するガラス板の取付け、取外
しを、キャブボックスの外側または内側から適宜に選択
して確実に行うことができる。
【0055】さらに、請求項4の発明によれば、窓枠シ
ールの内側ライナ溝に嵌着した補強用ライナの途中部位
に、該補強用ライナ脱着用のプルリングを設けることに
より、簡単な操作によって確実に窓枠シールから補強用
ライナを除去しキャブボックスの内側からガラス板を取
外すことができるので、緊急時等において作業者はキャ
ブボックスの窓枠用開口部を介して速やかにキャビンの
外部に脱出することができる。
【0056】そして、請求項5の発明によれば、窓枠シ
ールへのガラス板の装着をキャブボックスの外側から行
うことにより、組立時またはメンテナンス時等において
キャブボックスの外側に広い作業スペースを確保するこ
とができ、作業性を大幅に向上させることができる。
【0057】また、請求項6の発明によれば、キャブボ
ックスの前面部、後面部および左、右の側面部に窓枠用
開口部を設けることにより、緊急時の脱出用非常口とし
て最適な場所を、建設機械の種類等に応じて適宜選択す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベル用キャビン
の後面窓等を内側から示す一部破断の斜視図である。
【図2】図1中の窓枠シール等を部分的に拡大して示す
一部破断の斜視図である。
【図3】本発明の実施例による窓枠シールを窓枠用開口
部に装着する工程を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施例による窓枠シールにガラス板を
装着する工程を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施例による窓枠シールに補強用ライ
ナを嵌着する工程を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施例による窓枠シールでガラス板を
窓枠用開口部内に位置決めした状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】従来技術による油圧ショベルを示す全体斜視図
である。
【図8】図7中のキャビンのみを拡大して示す斜視図で
ある。
【図9】キャビンの後面窓等を内側から示す一部破断の
斜視図である。
【図10】図9中の窓枠シール等を部分的に拡大して示
す一部破断の斜視図である。
【図11】図9中の矢示XI−XI方向横断面図である。
【図12】図9中に示す窓枠シールから補強用ライナを
取外す状態を示す図11と同様の横断面図である。
【符号の説明】
8 キャブボックス 8B 前面部 8C 後面部 8D 側面部 13 窓枠用開口部 18 ガラス板 20 フック 21 プルリング 31 キャビン 32 窓枠シール 33 窓枠用装着溝 34 ガラス板用装着溝 35 内側ライナ溝 36 外側ライナ溝 37,38 補強用ライナ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のフレーム上に設けられ、窓枠
    用開口部が形成されたキャブボックスと、該キャブボッ
    クスの窓枠用開口部に装着され、該窓枠用開口部内にガ
    ラス板を位置決めする窓枠シールとを備えてなる建設機
    械用キャビンにおいて、前記窓枠シールには、前記キャ
    ブボックス内に開口するように該窓枠シールの長さ方向
    に沿って形成された内側ライナ溝と、前記キャブボック
    スの外側に開口するように前記窓枠シールの長さ方向に
    沿って形成された外側ライナ溝とを設けたことを特徴と
    する建設機械用キャビン。
  2. 【請求項2】 前記窓枠シールには、内側ライナ溝と外
    側ライナ溝とにそれぞれ補強用ライナを締代をもって嵌
    着することにより、前記ガラス板を位置決めする構成と
    してなる請求項1に記載の建設機械用キャビン。
  3. 【請求項3】 前記窓枠シールを弾性樹脂材料により前
    記窓枠用開口部の全周に亘る長さをもって形成し、かつ
    該窓枠シールには、前記窓枠用開口部に装着される外周
    側の窓枠用装着溝と、前記ガラス板に装着される内周側
    のガラス板用装着溝とを設け、該各装着溝間には前記キ
    ャブボックスの内、外に位置して前記内側ライナ溝、外
    側ライナ溝を一体成形してなる請求項1または2に記載
    の建設機械用キャビン。
  4. 【請求項4】 前記窓枠シールの内側ライナ溝には、該
    窓枠シールを前記キャブボックスの窓枠用開口部に装着
    する前に予め補強用ライナを嵌着し、該補強用ライナに
    はその途中部位に該補強用ライナ脱着用のプルリングを
    設けてなる請求項1,2または3に記載の建設機械用キ
    ャビン。
  5. 【請求項5】 前記窓枠シールの外側ライナ溝には、該
    窓枠シールの前記ガラス板用装着溝に前記キャブボック
    スの外側から前記ガラス板を装着した後、前記補強用ラ
    イナを嵌着してなる請求項2,3または4に記載の建設
    機械用キャビン。
  6. 【請求項6】 前記キャブボックスは前面部、後面部お
    よび左、右の側面部にそれぞれ窓枠用開口部を形成して
    なる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械用
    キャビン。
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