JPH0649445U - 紙葉類分離繰り出し集積装置 - Google Patents

紙葉類分離繰り出し集積装置

Info

Publication number
JPH0649445U
JPH0649445U JP8648592U JP8648592U JPH0649445U JP H0649445 U JPH0649445 U JP H0649445U JP 8648592 U JP8648592 U JP 8648592U JP 8648592 U JP8648592 U JP 8648592U JP H0649445 U JPH0649445 U JP H0649445U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
feeding
pressing piece
paper sheet
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8648592U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2565778Y2 (ja
Inventor
秀人 根井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1992086485U priority Critical patent/JP2565778Y2/ja
Publication of JPH0649445U publication Critical patent/JPH0649445U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2565778Y2 publication Critical patent/JP2565778Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離繰り出し時に紙葉に摩擦負荷が掛かるこ
とを防止し、良好な分離繰り出しを実現するとともに、
紙葉の後端部と後続の紙葉との衝突を防止し、良好な集
積を実現することを目的とする。 【構成】 前記搬送ローラ1を回転させることにより、
紙葉類を一枚ずつ集積室11内へ放出して、該集積室1
1内の底板15上に順次集積し、該集積した紙葉類をピ
ックアップローラ16,繰り出しローラ19および分離
ローラ22により一枚ずつ分離して繰り出すと共に、搬
送ローラ1の軸8に固定した押下ローラ9の周壁9aに
該押下ローラ9の回転方向に対して湾曲した可撓生を有
する押下片27を設け、集積時、紙葉類後端を前記押下
片27により押下して、集積される紙葉類の落下速度を
速める紙葉類分離繰り出し集積装置において、前記押下
片27の先端が、前記搬送ローラ1の周壁1aよりも内
側に位置するように設け、さらに、この押下片27の先
端に、前記押下片27の円弧外側方向に凸部27aを設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送ローラを回転させることにより、紙幣等の紙葉類を一枚ずつ集 積室内へ放出させて、該集積室内の底板上に順次集積させる集積機能と、該集積 させた紙葉類を一枚ずつ分離して繰り出す繰り出し機能を有する紙葉類分離繰り 出し集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、この種の紙葉類分離繰り出し集積装置の従来例の概略側断面図、また 図9は同従来例の紙葉搬送中の要部を示す概略斜視図である。 図で示すように、二つの搬送ローラ1,2間に搬送ベルト3が張設され、更に この搬送ベルト3に別個の二つの搬送ローラ4,5間に張設された搬送ベルト6 が上方より圧接されている。そして上記二本の搬送ベルト3,6を互いに圧接し て成り、紙幣等の紙葉Pを挟持圧送する搬送部7は、前方、即ち紙葉搬送方向に 向かって適宜な位置に複数、例えば二つ設けられる。
【0003】 上記下側の搬送ベルト3を張設させた搬送ローラ1,2のうち、前方の搬送ロ ーラ1の軸8の一端には図示せぬモータが固定されており、前記二つの搬送ロー ラ1の外側には、一つずつ押下ローラ9が固定されている。この押下ローラ9の 直径は搬送ローラ1の直径より小さい。またその周壁9aには、ポリウレタンゴ ム等の可撓性を有する材料により形成された一片の押下片10が凸設されている 。この押下片10には、搬送ローラ1の紙葉Pを搬送させる回転方向に対して反 対の方向へ湾曲させることにより押下部10aが形成されている。押下部10a は、後述の様な作用を為すべき適宜な長さを有するとともに、搬送ローラ1の周 壁1aとり外側に位置する。
【0004】 上記押下ローラ9と同軸の搬送ローラ1の直径は次のように設定される。即ち 搬送ローラ1を回転することにより上記搬送ベルト3,6の搬送部7で搬送され る紙葉Pの先端が、ある点を通過してから次の紙葉Pの先端が同一点を通過する までの一搬送ピッチ間に、搬送ローラ1が二回転以上する様に、換言すればこの 搬送ローラ1と一体的に回転する上記押下ローラ9が二回転以上する様に設定さ れる。例えば、紙葉Pの搬送方向の長さが76mm、前後の紙葉Pの間隔が12 0mmである場合には、搬送ローラ1の直径を約20mmとし、更に搬送ベルト 3の厚さを考慮に入れると、上記一搬送ピッチ間に押下ローラ9を約三回転させ ることができる。
【0005】 上記搬送ローラ1及び押下ローラ9の前方には、集積室11が設けられている 。この集積室11は、前板12,後板13,上板14及び底板15により形成さ れている。 16はピックアップローラで、外周の一部に紙葉Pに対しその繰り出し,搬送 のために充分な摩擦力を有した高摩擦部材17を有している。このピックアップ ローラ16はシャフト18に所定の間隔で2個固定されていて、前記底板15上 に集積された紙葉P上に配置されている。なお、底板15は図示せぬ駆動機構に より、集積時は集積室11内に集積された紙葉Pの最上部の位置がほぼ一定とな るように下降し、分離時は紙葉Pの最上部の位置が前記ピックアップローラに圧 接するように上昇する。
【0006】 19は繰り出しローラで、前記ピックアップローラ16と同様に外周の一部に 紙葉Pに対しその繰り出し,搬送のために充分な摩擦力を有した高摩擦部材20 を有している。 この繰り出しローラ19は、前記シャフト18と平行に設けられたシャフト2 1に2個所定の間隔で固定されており、前記前板12上に位置するように集積室 11の先端側に配置されている。
【0007】 22は前記繰り出しローラ19と対向配置される分離ローラである。この分離 ローラ22は前記前板12の下側に位置し、シャフト23に、前記繰り出しロー ラ19と同間隔となるように取り付けられており、ガイド板部12に設けられた 透孔から外周一部が上面側に突出している。 24は前記シャフト21の端部に取り付けられたプーリ、25はこのプーリ2 4と対応するようにシャフト18に取り付けられたプーリ、26は前記両プーリ 24,25に巻き掛けられたベルトである。
【0008】 シャフト11の他端にはモータが固定されており、該モータがシャフト11を B方向に回転させると、これによりシャフト11と一体に繰り出しローラ19と プーリ24が矢印B方向に回転し、この回転しているプーリ24からベルト26 を介してプーリ25に回転力が伝達され、これによりシャフト18と一体にピッ クアップローラ16が繰り出しローラ19に連動して矢印B方向に回転する。
【0009】 一方、前記分離ローラ22とシャフト23との間には図示しないワンウエイク ラッチが設けられ、矢印Cで示したように紙葉Pを集積室11側へ押し戻す方向 にのみ回転するようにしてあり、かつこの分離ローラ22に紙葉Pに対する摩擦 力はピックアップローラ16および繰り出しローラ19における高摩擦部材17 ,20の紙葉Pに対する摩擦力よりも小さく設定されている。
【0010】 図10,図11は同従来例の集積時の動作を示す概略側断面図であり、以下に 同従来例の集積時の動作を図8,図10,図11を用いて説明する。 まず、紙葉の集積においては、図8に示すように、搬送ローラ1を図示せぬモ ータにより矢印A方向に回転させて上記搬送ベルト3,6を走行させると、後方 から送り込まれた紙葉Pは搬送部7で挟持圧送される。この時、上記押下片10 の押下部10aは圧送される紙葉Pに、叩くことなく当接するとともに、撓んだ 状態で搬送ローラ1の周壁1aとほぼ同一円周上を回転する。即ち、押下片10 の押下部10aは、ジャムを起こさせる様な強い力で紙葉Pを押圧することなく 、また当接する際に騒音を発生させることもなく、紙葉Pに添って搬送ベルト3 ,6と共に搬送力を与えている。
【0011】 そして、図10に示すように、搬送ベルト3,6により搬送された紙葉Pは、 搬送部7から集積室11内へ放出される。その際、押下ローラ9が搬送される紙 葉Pに対して上述のような回転数で回転しており、しかも押下片10が可撓性を 有する為に、押下片10の押下部10aは撓んだ状態から復元して、放出される 紙葉Pの後端部Paに圧接し、その紙葉Pの後端部Paを押下することになる。 この押下片10の押下部10aが紙葉Pの後端部Paに圧接する際、その上面を 叩くことがない為に、騒音を発生させることはなく、又紙葉Pを傷付けることも ない。
【0012】 更に、上述の如く押下された紙葉Pの後端部Paは、図11に示す様に、回転 する押下片10の押下部10aとの摩擦により後方へ引かれて、後板13に当接 される。これにより、集積室11内へ放出された紙葉Pは、後板13に片寄せら れた状態で底板15上に整然と順次集積されていく。そして底板15は、集積さ れた紙葉Pの嵩の増加に伴って上述の如く徐々に効果していく。
【0013】 図12は同従来例の分離繰り出し時の動作を示す概略側断面図であり、以下に 同従来例の分離繰り出し時の動作を、図12を用いて説明する。 分離繰り出しにおいては、図示しない駆動機構により底板15を上昇させ、底 板15上の紙葉Pの最上部をピックアップローラ16に圧接する。 集積室11に堆積された紙葉Pを繰り出して給送するため、図示しない制御回 路からの信号により軸21の一端に取り付けられた図示せぬモータを回転させる と、シャフト21と一体に繰り出しローラ19とプーリ24が回転し、このプー リ24の回転がベルト26を介してプーリ25に伝達され、シャフト18と一体 にピックアップローラ16が回転し、これによりピックアップローラ16と繰り 出しローラ19が矢印B方向に同速度で回転する。
【0014】 ピックアップローラ16が矢印B方向に回転して、高摩擦部材17と最上位の 紙葉Pが接すると、高摩擦部材17と紙葉Pとの間に働く摩擦力により、該紙葉 Pは前板12方向に繰り出されて行く。 そして、ピックアップローラ16により繰り出された紙葉Pの先端が繰り出し ローラ19に達したときに、該紙葉Pは繰り出しローラ19の高摩擦部材20と 接するようになっており、ピックアップローラ16により繰り出された紙葉Pは さらに繰り出しローラ19と分離ローラ22との間に挟み込まれ、繰り出しロー ラ19が矢印B方向に回転していることにより、紙葉Pと高摩擦部材20との間 に働く摩擦力で矢印D方向の送り力を受ける。
【0015】 このとき、ピックアップローラ16により、2枚以上の紙葉Pが繰り出されて しまうと、繰り出しローラ19に接する最上位の紙葉Pは高摩擦部材20との間 に働く摩擦力により矢印D方向の送り力を受けるが、分離ローラ22に接する2 枚目以降の紙葉Pは、分離ローラ22は図示しないワンウエイクラッチにより支 持されて矢印C方向にのみ回転するようになっているので該分離ローラ22との 間に働く摩擦力によりその送りが止められ、最上位の紙葉Pのみが矢印D方向に 送られることになる。
【0016】 また、繰り出された紙葉Pが1枚のときは、高摩擦部材20との間に働く摩擦 力により矢印D方向の送り力を受けるとともに、同時に分離ローラ22によりそ の送りを止める力が加えられるが、上述したように、この分離ローラ22の紙葉 Pに対する摩擦力は、前記高摩擦部材20の紙葉Pに対する摩擦力よりも小さい ので、紙葉Pは繰り出しローラ19の矢印B方向の回転に伴い前板12に沿って 矢印D方向に繰り出されて行く。
【0017】 繰り出しローラ19と分離ローラ22により1枚に分離された紙葉Pは、先端 が上方に向いて折り曲げられた前板12に沿って送られ、図示しない処理系へ搬 送される。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成の従来技術によれば、以下に示す問題点があった 。図13,図14は上記構成の従来技術の問題点を示す概略側断面図であり、図 13は集積時の問題点、図14は分離繰り出し時の問題点をそれぞれ示す。 まず、上述した構成の従来技術によれば、可撓性を有する押下片が撓んだ状態 から復元して放出される紙葉の後端部に圧接し、該後端部を押下する際、すなわ ち図10に示す状態の時に、図13に示す如く前記押下部10aと紙葉の後端部 Paとの間にすべりを生じ、紙葉の後端部Paが衝突し、ジャムを引き起こすと いう問題があった。
【0019】 また、集積した紙葉を分離する際、すなわち図12に示す状態の時に、図14 に示す如く押下片10aが分離しようとする紙葉の後端部Paに当接し、摩擦負 荷を与え、繰り出し不良を発生させるという問題があった。 本考案は以上の問題点に鑑み、押下片が、集積時には紙葉類に当接するが、分 離繰り出し時には全く当接しなくなる構成を得て、分離繰り出し時に紙葉類に摩 擦負荷が掛かることを防止し、良好な分離繰り出しを実現することを目的とする 。
【0020】 さらに、本考案は、集積時に、紙葉類の後端部を確実に押下する構成を得て、 紙葉類の後端部と後続の紙葉との衝突を防止し、良好な集積を実現することを目 的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、押下片先端が、集積時には搬送ローラ外 周より突出状態となって作用し、分離繰り出し時には搬送ローラ外周内に収納状 態となるようにする。 さらに、本考案は、押下片先端が、集積時に紙葉類の後端部に引っ掛かかるよ うにする。
【0022】 すなわち、本考案は、上昇下降自在の底板を有する集積室と、紙葉類を該集積 室に放出する搬送ローラと、前記集積室に集積した紙葉類に当接してこれらを繰 り出すピックアップローラと、ピックアップローラに繰り出された紙葉類をさら に繰り出す繰り出しローラと、該繰り出しローラに対向配置した分離ローラとを 供え、前記搬送ローラを回転させることにより、紙葉類を一枚ずつ集積室内へ放 出して、該集積室内の底板上に順次集積し、該集積した紙葉類をピックアップロ ーラ,繰り出しローラおよび分離ローラにより一枚ずつ分離して繰り出すと共に 、可撓生を有する押下片を周壁に備えた押下ローラを前記搬送ローラの軸に固定 し、前記押下片を前記押下ローラの回転方向に対して湾曲させ、集積時、紙葉類 後端を前記押下片により押下して、集積される紙葉類の落下速度を速める紙葉類 分離繰り出し集積装置において、前記押下片の先端が、前記搬送ローラの周壁よ りも内側に位置するように設け、さらに、この押下片の先端に、前記押下片の円 弧外側方向に凸部を設けたことを特徴とする。
【0023】
【作用】
以上の構成により、本考案は、紙幣の集積時、搬送ローラが回転すると押下ロ ーラも同調して回転し、先端に凸部を有する押下片は、その凸部が重りとなり、 回転の遠心力で大きく広がり、紙葉類に当接することができる。そして、紙葉類 の後端に凸部のアゴが引っ掛かり、空振りすることなく、確実に紙葉類の後端を 強制的に押下して、集積される紙葉類の落下速度を速めることができる。
【0024】 一方、紙葉類の分離繰り出し時には、搬送ローラの回転が停止しているので、 押下ローラも回転せず、遠心力が発生しないので、押下片の先端は、もともと設 定された位置、すなわち搬送ローラの周壁よりも内側に位置したままとなり、搬 送ローラ外周内に収まり、集積した紙葉類に当接することは無い。
【0025】
【実施例】
以下図面に従って実施例を説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す概略側断面図、図2は同実施例の紙葉搬送中 の要部を示す概略斜視図である。なお、本実施例において、従来と同一の部分は 、同一の符号で示し、その説明を省略する。
【0026】 27は、押下ローラ9の周壁9aに設けられたポリウレタン等の可撓性を有す る材料により形成された押下片である。この押下片27は押下ローラ9の回転方 向に対して反対方向に湾曲され、遠心力がかかっていない状態で搬送ローラ1の 周壁1aよりも内側に位置するように設けられており、さらに、該押下片27の 先端は押下片27の円弧外側方向に凸部27aが形成されている。ここでは、該 凸部27aは押下片27先端に円弧外側方向に厚みに段差を設けて形成してある 。しかしながら、凸部27aの形状はこれに限るものではなく、紙葉の後端を引 っ掛けて押下し、押下し終わった時点で容易にその引っ掛けが外れる形状のもの であればよい。
【0027】 図3,図4は上記構成の本実施例の集積時の動作を示す側断面図である。以下 、本実施例の集積時の動作を、図3,図4を用いて説明する。 まず、紙葉の集積においては、軸8の一端に固定されている図示せぬモータを 矢印A方向に回転させると、押下片27の先端は、遠心力により大きく広がり、 図に示すSaの軌跡をたどる。
【0028】 そして、紙葉Pが後方より搬送ベルト3,6により挟持搬送されて来ると、押 下片27は前記紙葉Pに対して叩くことなく当接するとともに、撓んだ状態で搬 送ローラ1の周壁1aとほぼ同一円周上を回転する。即ち、押下片27はジャム を起こさせるような強い力で紙葉Pを押圧することなく、また当接する際に騒音 を発生させることもなく紙葉Pに添って搬送ベルト3,6と共に搬送力を与えて いる。
【0029】 搬送ベルト3,6により挟持搬送された紙葉Pは、集積室11内へ放出される 。その際、押下片27は撓んだ状態から図に示すSaの軌跡に復元し、該押下片 27の先端部に形成された凸部27aが放出された前記紙葉Pの後端部を押下す ることになる。この凸部27aが紙葉Pの後端部Paに当接する際、その上面を 叩くことがない為に、騒音を発生させることはなく、また紙葉Pを傷付けること もない。また押下片27の先端に凸部27aを設けていない時の押下片27先端 の軌跡Sbの半径をRbとすると、凸部27aを設けた時の押下片27先端の軌 跡Saの半径をRaとすると、後者の押下片27先端の重量の増加により遠心力 が大きくなり、Ra>Rbとなる。よって、押下片27の先端に凸部27aを設 けたことにより、押下片27の先端はより大きく広がり、確実に紙葉Pの後端部 Paを押下することができるという効果もある。
【0030】 さらに、上述の如く、押下された紙葉Pの後端部Paは、図4に示すように、 回転する押下片27との摩擦により後方へ引かれて、後坂13に当接される。こ れにより、集積室11内へ放出された紙葉Pは、後板13に片寄せられた状態で 、底板15上に整然と順次集積されていく。そして底板15は、集積された紙葉 Pの嵩の増加に従って上述の如く徐々に降下していく。
【0031】 尚、上記押下片10を形成する可撓性の材料として、バネ様ステンレス薄板、 或いはプラスチック樹脂等を用いることもできる。その場合、紙葉Pに当接する 押下部10aの表面の紙葉Pに対する摩擦係数及び押下片先端部の形状を、上述 の如く作用すべく適宜に設定する。 また、本実施例では、押下ローラ9の周壁9aに設けた押下片27は一片だけ であるが、図5,図6に斜視図で示す様に複数、例えば二片或いは三片の押下片 27を突設してもよい。しかし、押下ローラ9の回転速度と紙葉Pの搬送ピッチ を従来例と同様に適宜に設定すれば、本実施例のように一片の押下片27だけで 充分に上記効果を得ることができ、よって簡素化,小型化し得る。
【0032】 図7は上記構成の本実施例の分離繰り出し時の動作を示す概略側断面図である 。以下、本実施例の分離繰り出し時の動作を、図7を用いて説明する。 まず、図示しない駆動機構により、底板15を上昇させ、底板15上の紙葉P の最上部をピックアップローラ16に圧接する。そして軸21の一端に取り付け られた図示しないモータを矢印B方向に回転させると、シャフト21と一体に繰 り出しローラ19とプーリ24が回転し、このプーリ24の回転がベルト26を 介してプーリ25に伝達され、シャフト18と一体にピックアップローラ16が 回転し、これによりピックアップローラ16と繰り出しローラ19が矢印B方向 に同速度で回転する。これにより紙葉Pの最上部の紙葉が繰り出されるが、この 時、軸8の一端に固定された図示せぬモータは停止しており、押下ローラ9も回 転していないため、遠心力は発生しない。従って、押下片27が搬送ローラ1の 周壁1aよりも外側に出るとこはない。よって押下片27は紙葉Pの後端部に摩 擦負荷を与えることがないため、繰り出し不良を発生させることもない。
【0033】 分離繰り出し動作は従来と同様であるので、説明は省略する。
【0034】
【考案の効果】
以上詳細に説明した如く、本考案は、上昇下降自在の底板を有する集積室と、 紙葉類を該集積室に放出する搬送ローラと、前記集積室に集積した紙葉類に当接 してこれらを繰り出すピックアップローラと、ピックアップローラに繰り出され た紙葉類をさらに繰り出す繰り出しローラと、該繰り出しローラに対向配置した 分離ローラとを供え、前記搬送ローラを回転させることにより、紙葉類を一枚ず つ集積室内へ放出して、該集積室内の底板上に順次集積し、該集積した紙葉類を ピックアップローラ,繰り出しローラおよび分離ローラにより一枚ずつ分離して 繰り出すと共に、可撓生を有する押下片を周壁に備えた押下ローラを前記搬送ロ ーラの軸に固定し、前記押下片を前記押下ローラの回転方向に対して湾曲させ、 集積時、紙葉類後端を前記押下片により押下して、集積される紙葉類の落下速度 を速める紙葉類分離繰り出し集積装置において、前記押下片の先端が、前記搬送 ローラの周壁よりも内側に位置するように設け、さらに、この押下片の先端に、 前記押下片の円弧外側方向に凸部を設けたので、押下片先端が、集積時には搬送 ローラ外周より突出状態となって作用し、分離繰り出し時には搬送ローラ外周内 に収納状態となることができる。
【0035】 これにより、押下片が、集積時には紙葉類に当接するが、分離繰り出し時には 全く当接しなくなり、分離繰り出し時に紙葉類に摩擦負荷が掛かることを防止し 、良好な分離繰り出しを実現するという効果がある。 さらに、本考案は、押下片の先端に、前記押下片の円弧外側方向に凸部を設け たので、押下片先端が、集積時に紙葉類の後端部に引っ掛かけることができる。
【0036】 これにより、集積時に、紙葉類の後端部を確実に押下することが可能となり、 、紙葉類の後端部と後続の紙葉類との衝突を防止し、良好な集積を実現するとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略側断面図である。
【図2】本考案の一実施例の紙葉搬送中の要部を示す概
略斜視図である。
【図3】本考案の一実施例の集積時の動作を示す概略側
断面図である。
【図4】本考案の一実施例の集積時の動作を示す概略側
断面図である。
【図5】本考案における押下ローラの他の構成例を示す
斜視図である。
【図6】本考案における押下ローラのさらなる構成例を
示す斜視図である。
【図7】本考案の一実施例の分離繰り出し時の動作を示
す概略側断面図である。
【図8】従来例を示す概略側断面図である。
【図9】従来例の紙葉搬送中の要部を示す概略斜視図で
ある。
【図10】従来例の集積時の動作を示す概略側断面図で
ある。
【図11】従来例の集積時の動作を示す概略側断面図で
ある。
【図12】従来例の分離繰り出し時の動作を示す概略側
面断図である。
【図13】従来例の集積時の問題点を示す概略側断面図
である。
【図14】従来例の分離繰り出し時の問題点を示す概略
側断面図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ 1a 周壁 8 軸 9 押下ローラ 9a 周壁 15 底板 11 集積室 16 ピックアップローラ 19 繰り出しローラ 22 分離ローラ 27 搬送ローラ 27a 凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇下降自在の底板を有する集積室と、
    紙葉類を該集積室に放出する搬送ローラと、前記集積室
    に集積した紙葉類に当接してこれらを繰り出すピックア
    ップローラと、ピックアップローラに繰り出された紙葉
    類をさらに繰り出す繰り出しローラと、該繰り出しロー
    ラに対向配置した分離ローラとを供え、前記搬送ローラ
    を回転させることにより、紙葉類を一枚ずつ集積室内へ
    放出して、該集積室内の底板上に順次集積し、該集積し
    た紙葉類をピックアップローラ,繰り出しローラおよび
    分離ローラにより一枚ずつ分離して繰り出すと共に、 可撓生を有する押下片を周壁に備えた押下ローラを前記
    搬送ローラの軸に固定し、前記押下片を前記押下ローラ
    の回転方向に対して湾曲させ、集積時、紙葉類後端を前
    記押下片により押下して、集積される紙葉類の落下速度
    を速める紙葉類分離繰り出し集積装置において、 前記押下片の先端が、前記搬送ローラの周壁よりも内側
    に位置するように設け、 さらに、この押下片の先端に、前記押下片の円弧外側方
    向に凸部を設けたことを特徴とする紙葉類分離繰り出し
    集積装置。
JP1992086485U 1992-12-16 1992-12-16 紙葉類集積機構及び紙葉類分離繰り出し集積装置 Expired - Lifetime JP2565778Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992086485U JP2565778Y2 (ja) 1992-12-16 1992-12-16 紙葉類集積機構及び紙葉類分離繰り出し集積装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992086485U JP2565778Y2 (ja) 1992-12-16 1992-12-16 紙葉類集積機構及び紙葉類分離繰り出し集積装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0649445U true JPH0649445U (ja) 1994-07-08
JP2565778Y2 JP2565778Y2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=13888286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992086485U Expired - Lifetime JP2565778Y2 (ja) 1992-12-16 1992-12-16 紙葉類集積機構及び紙葉類分離繰り出し集積装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2565778Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332169A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類分離集積装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6220047U (ja) * 1985-07-23 1987-02-06
JPS6232061U (ja) * 1985-08-09 1987-02-25
JPS6448726A (en) * 1987-08-19 1989-02-23 Hitachi Ltd Sheet stacking/sendout mechanism

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6220047U (ja) * 1985-07-23 1987-02-06
JPS6232061U (ja) * 1985-08-09 1987-02-25
JPS6448726A (en) * 1987-08-19 1989-02-23 Hitachi Ltd Sheet stacking/sendout mechanism

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332169A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類分離集積装置
JP4635372B2 (ja) * 2001-05-10 2011-02-23 沖電気工業株式会社 紙葉類分離集積装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2565778Y2 (ja) 1998-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0511241Y2 (ja)
JPH08324867A (ja) 高速印刷紙のスタッキング及び位置合わせ装置
JPS5934908Y2 (ja) コレ−タ
JP4239962B2 (ja) 紙葉類集積機構
US7578501B2 (en) Product feeder with accelerator and decelerator devices
JPH0649445U (ja) 紙葉類分離繰り出し集積装置
JP2002347961A (ja) 紙葉類繰り出し装置
JP3446181B2 (ja) 紙葉類分離繰り出し集積装置
JPH0466784B2 (ja)
JP2849521B2 (ja) 紙葉類集積機構
JPH0549754U (ja) 紙葉類集積装置
JPH0411452B2 (ja)
JP5148050B2 (ja) 紙葉類集積装置、および紙葉類処理装置
JPH0610057B2 (ja) 紙幣繰出装置
JPH05201556A (ja) 給紙機構
JPH0415731Y2 (ja)
JP3060151B2 (ja) 紙葉類分離繰り出し集積機構
JP2635085B2 (ja) 紙葉類分離装置
JPS58172137A (ja) 紙葉離の分類給送装置
JP4902755B2 (ja) 紙葉類繰り出し装置
JPH028909Y2 (ja)
JPS6254732B2 (ja)
JPH05301646A (ja) 紙葉類分離装置
JPH0644919Y2 (ja) 紙葉類繰出し装置
JPS6147771B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term