JPH064919Y2 - エアゾール容器用ピストン - Google Patents

エアゾール容器用ピストン

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JPH064919Y2
JPH064919Y2 JP1989009913U JP991389U JPH064919Y2 JP H064919 Y2 JPH064919 Y2 JP H064919Y2 JP 1989009913 U JP1989009913 U JP 1989009913U JP 991389 U JP991389 U JP 991389U JP H064919 Y2 JPH064919 Y2 JP H064919Y2
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JP
Japan
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piston
pressure
propellant
container
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JP1989009913U
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JPH02104864U (ja
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義則 深沢
健 吉岡
幸博 高尾
彰雄 福原
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Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本考案は、内容物と噴射剤をピストンで分離しピストン
の摺動により内容物を噴射するエアゾール容器に用いる
ピストンに関するものである。
【従来の技術】
エアゾール容器には、噴射すべき内容物および噴射剤を
一緒に充填しておくものと、内容物および噴射剤を分け
て充填しておくものがある。後者の例として、従来、第
4図に示されたエアゾール容器がある。同図に示された
エアゾール容器は、耐圧缶2の中に柔軟な材料で造られ
たピストン12で仕切られ、その一方には内容物A、も
う一方には噴射剤Bが収容されている。耐圧缶2の上端
の開口縁にマウンティングキャップ3がかしめつけられ
ており、そのマウンティングギャップ3には噴射バルブ
4が取り付けられている。この噴射バルブ4は、ステム
5、ステムラバー6、スプリング7、ボタン9、バルブ
ハウジング10から構成される。 耐圧缶2にピストン12が挿入され、底端部が底蓋13
で封鎖されてから、内容物Aが入れられる。底壁13に
は噴射剤の注入口が設けてあり、ここから噴射剤Bが耐
圧缶2に注入されてゴム栓14で密栓される。噴射剤B
の圧力でピストン12は常時上方向(矢印参照)に付勢
されている。このようなエアゾール容器を使用するとき
は、押しボタン9を押込むと、噴射バルブ4が開弁して
内容物Aが外気と連通する。噴射剤Bの圧力でピストン
12が押し上げられ、内容物Aがノズル8から吐出噴射
する。
【考案が解決しようとする課題】
前記した従来のエアゾール容器に用いられるピストン1
2は、耐圧缶2に挿入する組み立て作業の能率を上げる
ため、耐圧缶2の内径よりその外径を小さくしてある。
そのために隔壁の気密性が不完全であるのに起因して内
容物Aに噴射剤Bが混入して変質したり、キャビテーシ
ョン(泡立ち)を生じることがあり不良品発生の原因と
なっていた。さらに耐圧缶2の内壁とピストン12との
間に隙間があるため、ピストン通過後にも耐圧缶2の内
壁に内容物Aが残存し経済的でない。 本考案は前記の不都合を解消するためになされたもの
で、内容物に噴射剤が混入することなく、内容物が殆ど
残存することなく完全に噴射されるエアゾール容器用ピ
ストンを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本考案のエアゾール容器用
ピストンを、実施例に相当する第1図により説明する。 同図に示すように本考案は、筒状の耐圧缶20の一方の
端部には噴射バルブ4が固設され、もう一方の端部はピ
ストン21の挿入後に底蓋13で封鎖されて密封される
エアゾール容器1に用いられるピストン21に関するも
のである。ピストン21は、耐圧缶20内を内容収容室
20Aと噴射剤収容室20Bとに仕切るとともに、耐圧
缶20内を摺動して内容物Aを加圧するものである。ピ
ストン21は、第2図に示すように金属板21aとプラ
スチック層21bの積層材で絞り成形されている。 またピストン21を構成する積層材のプラスチック層2
1bの面が耐圧缶20の内壁を摺動するようになってい
る。 ピストン21の絞り形状は、内容物収容室20A側が閉鎖
し、噴射剤収容室20B側が開口した形状であり、その開
口の端部が外周方向に突出してから内側に曲がった曲面
25で構成されている。 さらにピストン21が形成する前記開口側の曲面25の
最外部の径が前記筒状の耐圧缶20の内径より大きく、
かつピストン21が形成する前記閉鎖側の外径が前記筒
状の耐圧缶20の内径より小さくなっている。
【作用】 本考案のピストン21は、最外部の径が耐圧缶20の内
径より大きいが、ピストン21を耐圧缶20に挿入する
際に挿入先端部となる部分の外径が耐圧缶20の内径よ
り小さく、しかもピストン21の形状が内容物収容室2
0A側で閉鎖し噴射剤収容室20B側で開口した絞り形
状でありその開口の端部が外周方向に突出してから内側
に曲がった曲面25で構成されているから、ピストン2
1を耐圧缶20に挿入する際の組立作業が容易にでき
る。 またピストン21の最外部の径が耐圧缶20の内径より
大きく、ピストン21が弾性変形して耐圧缶20に嵌入
され、その一方でピストン21を構成する積層材のプラ
スチック層21bの曲面が耐圧缶20の内壁を摺動する
ようになっているため、ピストン21による収容室20
Aと収容室20Bとの仕切りが完全に気密になる。しか
も最外部が曲面で構成されている上に耐圧缶20の内壁
と接触する面がプラスチック層なので、基本構成材が金
属板であるにもかかわらず、ピストン21を耐圧缶20
に挿入する際およびピストン21が耐圧缶20の内壁を
摺動する際に、内壁に施してかる塗膜を傷付けることが
ない。さらに、本考案のピストン21は基本構成材が金
属板なので、ガスの透過性は実質的に零である。
【実施例】
以下、本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図は本考案を適用するピストンを備えたエアゾール
容器の実施例の断面図である。同図に示されたエアゾー
ル容器は、円筒形の耐圧缶20の内部に噴射すべき内容
物Aと噴射剤Bとがピストン21により気密に仕切ら
れ、一方の端部には噴射バルブ4が気密に固設され、も
う一方の端部は底蓋13で封鎖されている。 ピストン21は、一体の絞り成形をされた短円筒形で、
一方の端は閉鎖しており、もう一方の端は開口してい
る。ピストン21の閉鎖側の面には、ピストン21が摺
動して上部に達したとき、噴射バルブ4の下部に当たる
のを避けるための逃げ凹部23が形成されている。ピス
トン21の開口側は、第2図に示すようにその外周外壁
から外周方向に突出してから内側に曲がった曲面25で
構成されている。ピストン21は、金属板21aとプラ
スチック層21bの積層材で、プラスチック層21bが
外側を向くように絞りで成形されている。この金属板2
1aとしては、板厚0.2mm程度のアルミニウムを使用で
きる。またプラスチック層21bとしては、ポリエステ
ル樹脂(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルベンテ
ン(三井石油化学工業(株)商品名「TPX」)で、厚さ20
〜30μm程度が好ましい。 耐圧缶20はアルミニウム合金製の絞り缶、絞りしごき
缶、インパクト缶等が使用できる。耐圧缶20の内径
は、ピストン21の最外径(曲面25の径)より小さ
く、ピストン21の挿入先端部の外径より大きい。すな
わち耐圧缶20の内径は、ピストン21の最外径に対し
逆クリアランスになっている。その差は、ピストン21
を構成する金属板21aが前記の板厚0.2mm程度のアル
ミニウムである場合、0.02mm〜0.50mmで良いが、特に0.
02mm〜0.20mm程度が適当である。 このような耐圧缶20とピストン21で、第3図に示す
ように、耐圧缶20にピストン21を挿入したら、その
底端部に底蓋13を嵌めてかしめられるが、内容物Aは
もう一方の端部より入れられ噴射バルブ4が固着され
る。底蓋13には噴射剤Bの注入口が設けてあり、ここか
ら噴射剤Bが耐圧缶20に注入され、ゴム栓14で密閉さ
れる。 噴射バルブ4の構成は、従来のエアゾール容器と同一で
ある。すなわち耐圧缶20の上端開口縁には、マウンテ
ィングキャップ3を介して噴射バルブ4が取り付けられ
る。この噴射バルブ4は、軸方向に可動なステム5をス
テムラバー6で気密に囲ってキャップ3に取り付けてあ
る。ステムラバー6の下方にはバルブハウジング10が
取り付けられ、その内部にスプリング7が配設され、ス
テム5を常時上方に付勢している。バルブハウジング1
0の下部は収容室Aに向かって開口している。またステ
ム5には押しボタン9が被されている。ステム5および
押しボタン9には噴射孔8が開けられており、その一方
の口は外気に向かい、もう一方の口はステムラバー6で
塞がれている。押しボタン9を押すと噴射孔8の口はス
テムラバー6を抜けてバルブハウジング10内に入り、
外気と収容室Aとが連通する。噴射剤Bの圧力でピスト
ン21が押し上げられており、その圧力で内容物Aが噴
射孔8から吐出噴射する。内容物Aが吐出するにつれて
ピストン21が押し上げられてゆき、鎖線示の状態にな
る。 下記の第1表に、本考案を適用の実施例と本考案を適用
外の例(従来例)で、ピストン21を構成する積層材の
材質が種々の場合、耐圧缶20の内径とピストン21の
最外径のクリアランスが種々の場合について、内容物の
吐出しやすさと、吐出が終了した後に内壁に内容物が付
着して残存した量に調べた実験結果を示す。 上記第1表に示すとおり、内容物の残存量は、本考案の
実施例が際立って少なく、中でもラミネート品は特に優
れている。内容物の吐出しやすさは、従来例より若干落
ちるものの、ほぼ同等であり、実用上の不便を感じるほ
どではない。
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案を適用したエアゾー
ル容器用ピストンは、ピストンを形成する開口側の曲面
の最外径を容器の内径より大きくし、ピストンを構成す
る積層材のプラスチック層の面が耐圧缶の内壁を摺動す
るようになっているため、ピストンによる容器内の内容
物と噴射剤を完全に仕切ることができる。しかもガスを
透過させない金属板を構成材としており、そのため内容
物の変質を防止することができる。特に内容物に僅かで
も噴射剤が混入すると内容物に化学的変化が起こってし
まうようなものの場合には好適である。 またピストンの摺動後、噴射剤が内容物に混入して生じ
るキャビテーション現象を防止することができる。耐圧
缶の内壁に内容物が付着残存することが殆どなくなり、
無駄を無くすことができる。 また基本構成材として金属板を使用しているが、内容物
と接触する側にプラスチック層を備えており、しかも開
口の端部を、外方に突出させてから内側に曲げて曲面と
し、この曲面部分で耐圧缶の内壁を摺動させるようにし
たため、本考案のピストンは、内容物によって腐食させ
られることも耐圧缶の内壁に施されている塗膜を傷付け
ることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用するピストンを組み込んだエアゾ
ール容器の実施例の断面図、第2図は本考案を適用する
ピストンの要部拡大断面図、第3図は耐圧缶にピストン
を挿入する工程を示す図、第4図は従来のエアゾール容
器の断面図である。 1…エアゾール容器、2、20…耐圧缶 3…マウンティングキャップ 4…噴射バルブ、5…ステム 6…ステムラバー、7…スプリング 8…噴射孔、9…ボタン 10…バルブハウジング、12、21…ピストン 13…底蓋、14…ゴム栓 21a…金属板、21b…プラスチック層 23…逃げ凹部、25…ピストン曲面 A…内容物、20A…内容物収納室 B…噴射剤、20B…噴射剤収納室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 83/58

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の耐圧缶の一方の端部には噴射バルブ
    が固設され、もう一方の端部はピストンの挿入後に密封
    されたエアゾール容器の、該耐圧缶内を内容物収容室と
    噴射剤収容室とに仕切るとともに該耐圧缶内を摺動可能
    なエアゾール容器用ピストンにおいて、該ピストンが金
    属板とプラスチック層の積層材で絞り成形され、該ピス
    トンの絞り形状が内容物収容室側が閉鎖し、噴射剤収容
    室側が開口した形状であり、該開口の端部が外周方向に
    突出してから内側に曲がった曲面で構成されており、該
    ピストンを形成する該開口側の前記曲面の最外径が前記
    筒状の耐圧缶の内径より大きく、かつ該ピストンが形成
    する該閉鎖側の外径が前記筒状の耐圧缶の内径より小さ
    いことを特徴とするエアゾール容器用ピストン。
JP1989009913U 1989-02-01 1989-02-01 エアゾール容器用ピストン Expired - Lifetime JPH064919Y2 (ja)

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JPH02104864U JPH02104864U (ja) 1990-08-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2593517Y2 (ja) * 1992-03-23 1999-04-12 株式会社大阪造船所 二重エアゾール容器

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