JPH0647824Y2 - 真空予冷用保冷容器 - Google Patents

真空予冷用保冷容器

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JPH0647824Y2
JPH0647824Y2 JP1988086064U JP8606488U JPH0647824Y2 JP H0647824 Y2 JPH0647824 Y2 JP H0647824Y2 JP 1988086064 U JP1988086064 U JP 1988086064U JP 8606488 U JP8606488 U JP 8606488U JP H0647824 Y2 JPH0647824 Y2 JP H0647824Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、真空チャンバー内での真空予冷時に閉蓋状態
のままで内部の排気が容易になされると同時に、真空予
冷完了後、真空チャンバー内が常圧復帰する際にも又、
容器内が容易に常圧に復帰することができ、排気、並び
に常圧復帰のための弁開閉操作も不要であり、しかも、
その後は、密封容器とほぼ同等の保冷性能を発揮しうる
真空予冷用保冷容器に関する。
〔従来の技術〕
通常、果菜類等を市場等へ出荷するときには、これらの
新鮮な状態に保持するために被保冷物を冷気に接触させ
たり、あるいは、真空チャンバー内で減圧下に晒して果
菜類等の表面から水分を蒸発させて潜熱を奪う等により
冷却して、果菜類等の鮮度保持を図ることがよく行われ
ている。
この冷却方法のうち、減圧による水分の蒸発潜熱を利用
したものが真空予冷方法である。この真空予冷方法に、
被保冷物を収容して発泡ポリスチレン製容器等の気密断
熱容器を使用するにあたっては、真空予冷時に容器を気
密状態で真空チャンバー内に収容すると、容器内が減圧
されず被保冷物が真空予冷できなかったり、あるいは容
器内外の圧力差により容器が真空破裂して予冷ができな
い、といったことが起こる。
このため、従来においては、発泡合成樹脂製等の気密断
熱容器を用いた被保冷物の真空予冷に際しては、容器の
蓋体を外した状態で真空チャンバー内に装填し、真空予
冷後、真空チャンバー内を常圧に戻した後に閉蓋する方
法や、容器の適所に手動で開閉する通気用弁体や窓部を
設け、この弁体や窓部を開放した状態で真空チャンバー
内に装填して真空予冷を行い、予冷後、真空チャンバー
内を常圧に戻したうえで手動にて前記弁体や窓を閉止す
るという方法が採用されている。
そして、これらの気密断熱容器を用いて真空予冷すると
きには、真空チャンバー内を減圧することにより、予め
蓋体が外された容器内や予め開放された弁体又は窓部か
ら保冷容器内の空気が排気されて容器内が減圧されるこ
とで被保冷物表面から水分が蒸発し、この蒸発時におけ
る気化潜熱によって被保冷物が一定温度まで冷却され
る。こうして予冷操作が完了すると、真空チャンバー内
は再び常圧に復帰され、その後、冷却された被保冷物は
容器とともに真空チャンバー内より搬出され、真空チャ
ンバー外で早やかに閉蓋作業、あるいは弁体や窓部の閉
止作業が行われた後、保冷車等で出荷されてゆくのであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のように従来の保冷容器にあっては、いずれの場合
も保冷容器内の果菜類等の被保冷物を真空チャンバー内
で真空予冷できるものの、これらの容器では、予冷後、
真空チャンバー内から該保冷容器を取出し、順次、積段
換えを行いながら閉蓋操作や、弁体又は窓部の閉止操作
を行う必要があり、この操作のための労力や手間は相当
なものである。しかも、この閉蓋や、弁体等の閉止のた
めの作業は、最初の容器から最終の容器までの操作完了
まで長時間(例えば1時間〜数時間)を要し、この間に
せっかく予冷した被保冷物の温度がどんどん上昇し、予
冷の効果が全くなくなってしまう場合もしばしば発生し
ている。
そこで、本考案は従来のこのような問題点に鑑み、真空
予冷用保冷容器として、閉蓋状態のままで真空予冷可能
であり、かつ、弁等の開閉操作も必要とせず、しかも、
その後は、通常の密封容器とほぼ同等の保冷性能を発揮
しうる真空予冷用保冷容器を提供せんとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る真空予冷用保冷容器は上記の目的を達成す
るために、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体の適所に適
数個の通気孔を開設するとともに、該通気孔を連続気孔
を有する通気性の多孔質遮蔽板で遮閉してなり、容器内
外に圧力差がある場合には前記多孔質遮蔽板の連続気孔
をその通気抵抗に抗して容器内外に通気可能とするとと
もに、容器内外にほとんど圧力差がない場合には前記連
続気孔の通気抵抗により実質的に容器内外の通気を遮断
してなる。
〔作用〕
本考案の真空予冷用保冷容器を用いて果菜類等を真空予
冷するには、この容器内に被予冷物である果菜類等を収
容し、この容器を閉蓋状態で真空チャンバー内に装填
し、真空チャンバー内を減圧すると、保冷容器内の空気
は、容器内外の圧力差によって通気孔を遮蔽している多
孔質遮蔽板の連続気孔を、その通気抵抗に抗して容器外
へ強制排気され、これにより容器内が減圧され、果菜類
等は、その表面からの水分蒸発による潜熱を奪われて冷
却される。その後、真空チャンバー内を常圧に戻した時
には、前記多孔質遮蔽板の連続気孔を通気抵抗に抗して
再び空気が強制的に容器内に給気され、容器内も常圧に
復帰する。そして、この真空チャンバー内から搬出され
た容器は、通気孔を遮蔽してなる多孔質遮蔽板の連続気
孔の有する通気抵抗により容器内外の自由な空気の流動
が実質的に遮断されて、外気温に影響されることなく、
容器内の冷却状態が維持される。
〔実施例〕
本考案の真空予冷用保冷容器の詳細を図示した実施例に
もとづき更に説明する。この真空予冷用保冷容器は、従
来の保冷容器と同様に、発泡合成樹脂で容器本体並びに
蓋体が常法どおり作成される。通常、容器本体並びに蓋
体は発泡ポリスチレン等の発泡ポリスチレン系樹脂で作
成されるのが好ましいが、発泡ポリエチレン、発泡ポリ
プロピレン等の発泡ポリオレフィン、又は発泡ポリウレ
タン等の他の発泡合成樹脂から作成することも可能であ
る。更に、この発泡合成樹脂製容器の内面又は内部に断
熱材やアルミ蒸着フィルム等を積層又は挿入して断熱性
や気密性を向上させた容器等も種々採用される。
第1図には、本考案の真空予冷用保冷容器の一例を示し
ており、図中1として示されるのが容器本体、図中2と
して示されるのが前記容器本体1の上端内側に形成され
た突条3に嵌合可能な凹溝4を下面に設けた蓋体であっ
て、この容器本体1の適所に適数個、例えば図示したよ
うに側壁5上部に上方へ開放した状態の通気孔6を設け
たり、更に、側壁5下部に一点鎖線で示されるような通
気孔6等種々のものが設けられる。この開設された通気
孔6には、連続気孔を有する通気性の多孔質遮蔽板7が
通気孔6を遮閉する状態で取り付けられている。この多
孔質遮蔽板7としては、好ましくは硬質又は軟質の発泡
ポリウレタンが採用されるが、他に合成樹脂製積層板、
動植物製繊維積層板、スポンジ、焼結陶器、焼結金属、
フェルト等の不織布等、連続気孔を有する通気性の多孔
質材が種々採用される。
又、前記多孔質遮蔽板7は、適宜な方法で通気孔6に取
り付けられる。例えば、第1図に示したものは、上方へ
開放した通気孔6の側面並びに底面に連続した嵌合溝8
を形成し、該嵌合溝8に、連続気泡を有する発泡ポリウ
レタン製で、真空チャンバー内での真空予冷時の強制排
気、並びに大気圧に戻したときの容器内への空気の給気
を可能とする通気性を有し、且つ自立をなしうる剛性、
又は自己形態保持機能を有する板体、例えば硬質発泡ポ
リウレタン製の板体を嵌入するようにしたものを例示し
ている。この第1図の容器では、多孔質遮蔽板7の上部
は、容器本体1に蓋体2を外嵌したとき、第2図に示す
ように凹溝4内面に位置して支持されるようにするとよ
い。これにより、第1図で示すような多孔質遮蔽板7を
用いたときには、容器本体1に蓋体2を外嵌閉止すれ
ば、第2図の断面状態となる。
そして、この容器内に被保冷物を収容して真空チャンバ
ーに装填し、真空チャンバー内を減圧すると、容器内の
空気は真空チャンバーの減圧とともに前記多孔質遮蔽板
7の連続気孔の通気抵抗に抗してこの連続気孔を通じて
容器外へ強制的に排気され、保冷容器内も減圧される。
この減圧により、容器内の果菜類等は蒸発潜熱を利用し
て真空冷却される。真空予冷後、真空チャンバーを常圧
に戻せば、真空チャンバー内の空気は前記多孔質遮蔽板
7の連続気孔を通じて再び保冷容器内に強制給気され、
容器内外が同じ気圧状態となる。そして、この真空予冷
された被保冷物を収容してなる保冷容器をチャンバー外
へ取り出した後は、前記多孔質遮蔽板7の連続気孔の有
する通気抵抗により、内外の自由な空気の流動が実質的
に遮断されるので、気温の高い外気が多孔質遮蔽板7の
連続気孔を通じて保冷容器内に侵入することがなく保冷
容器内の冷却状態が維持され、密封容器とほぼ同等の保
冷性能を発揮する。
次に、第3図には通気孔6への多孔質遮蔽板7の取り付
け状態の他の実施例を示している。ここでは、容器本体
1の適所に設けた通気孔6の外面側周縁に段部9を形成
し、この段部9に第1図に示した実施例と同様の通気性
を有する多孔質遮蔽板7を両面接着テープ10等で取り付
けたものである。このような通気性を有する多孔質遮蔽
板7を用いることにより、閉蓋状態での真空予冷、及び
常圧への復帰時の容器内への強制的な給気を可能とし
て、真空予冷を効果的になさしめると同時に、通気孔6
への多孔質遮蔽板7の取り付けを簡単に行えるようにし
てなる。
次に、第4,5,6,7図には多孔質遮蔽板7の取り付け状態
の更に他の実施例をそれぞれ示している。
まず、第4図に示したものは容器本体1の側壁5上端の
内側に突条3を形成し、且つ蓋体2下面にはこの突条3
に嵌合可能な下方へ開放した凹溝4を設けるとともに、
この蓋体2の短辺側の略中央において上下に貫通して通
気孔6を凹溝4の内側に連通させて開設し、しかもこの
通気孔6を第1図に示すような連続気孔を有する。硬質
又は軟質の多孔質遮蔽板7で遮閉したものである。
前記通気孔6は、第4図(ロ)に示すように凹溝4部分
の開口幅を内側に拡開すると同時に、この開口幅のまま
内部、即ち上方へも深さを拡張して大開口部6′を形成
し、更にこの大開口部6′に連通するように蓋体2の上
面から縦横の開口幅をともに小として小開口部6″を形
成して、凹溝4の側位に連通させて設けたものである。
そして、凹溝4上部の大開口部6′の底部に相当する部
分に多孔質遮蔽板7を嵌入したものである。
この場合には、予め多孔質遮蔽板7を蓋体2の通気孔6
の大開口部6′に嵌入しておけば、容器本体1に対する
蓋体2の外嵌作業時に多孔質遮蔽板7が邪魔になること
もなく、又、蓋体2を閉止した場合には多孔質遮蔽板7
は突条3の上端と小開口部6″の口縁とによって保持さ
れた状態となるため、別途接着等を考慮しなくとも脱落
のおそれはないのである。
このような通気孔6は、図示したように蓋体2を上下に
貫通して設けるのでなく、例えば蓋体2を閉止したとき
に蓋体2の側面から容器本体1内にのぞむように設ける
ことも可能である。
又、第5図に示したものは、容器本体1については、基
本的に第1,2図に示したものと同様に上端の内側に突条
3を設け、且つ側壁5上部に上方へ開放した通気孔6を
設けるとともに、通気孔6の側面並びに底面に連続した
嵌合溝8を設けている。一方、蓋体2の下面には容器本
体1の上端に形成された突条3に嵌合可能な凹溝4を設
けている。そして、この実施例では、蓋体2下面の凹溝
4における、容器本体1の通気孔6に対応する部分を更
に内部に凹設し、その凹設部4′に弾性変形可能な軟質
発泡合成樹脂製の連続気孔を有する通気性の板体、例え
ば軟質発泡ポリウレタン製の板体よりなる多孔質遮蔽板
7の上部に挿入して接着又は密着させて下設するととも
に、凹溝4底面からの多孔質遮蔽板7の突出長さl1を、
突条3上端から通気孔6の嵌合溝8底面までの深さl2
同一又はそれより大としている。これによって、容器本
体1に蓋体2を外嵌したときには、多孔質遮蔽板7の通
気孔6内にそのまま嵌入又は圧縮変形された状態で嵌入
するようにしている。
このようにすれば、弾性変形する多孔質材であっても、
容器本体1内に被保冷物を収容するに際して障害となる
ことなく多孔質遮蔽板7として使用でき、しかも、通気
孔6中に多孔質遮蔽板7が圧縮変形されて嵌入されると
きには、多孔質遮蔽板7の通気孔6中での保持がより確
実になるとともに、気孔が一部押潰されることで通気抵
抗が増大し、密度の高い多孔質材を使用したのと同様の
効果を発揮して容器内部の断熱状態をより一層良好に維
持することができる。このように、軟質発泡合成樹脂よ
りなる多孔質遮蔽板7を通気孔6に嵌入するについて
は、嵌入前に対して嵌入後は体積が5%程度以上、好ま
しくは20%以上程度圧縮されるようにその大きさや形状
を設定することが好ましい。尚、多孔質材は硬質のもの
であれ、弾性変形するものであれ、本考案の目的に合致
して空気を流通させうるものであれば、通気孔率又は連
続気泡率はどのようなものであってもよいが、例えば軟
質発泡合成樹脂は通気孔率(連続気泡率)が50%程度か
ら90%程度以上のものが容易に入手しうるので望まし
い。軟質発泡ポリウレタンの場合等は通常70〜90%程度
が多用され、硬質発泡ポリウレタンのそれは通常15〜30
%のものが同じく多用されている。
又、第5図中11は蓋体2側面の多孔質遮蔽板7と重合す
る位置に上下にわたって、即ち蓋体2を容器本体1に外
嵌して閉止したときに通気孔6が蓋体2の上方と連通す
る位置に設けた凹所にあって、この凹所11を設けること
によって、閉蓋状態で他の容器側面と側面を密着させて
並べたときであっても、容器内への給気及び容器外への
排気を可能とするものである。更に、図中一点鎖線で示
すように、この蓋体2に設けた凹所11と併用して容器本
体1の側壁5の通気孔6と連通する位置関係の上下にわ
たって凹所11を設けることも可能であって、このときに
は閉蓋状態で側面を密着させて上下に複数段積段した場
合であっても、容器内への給気及び容器外への排気が可
能となる。
更に、第6図には容器本体2の底壁12に、内面側よりも
外面側の開口幅が小となるように外面側の口縁に縁部13
を設けた通気孔6を設け、この通気孔6に、その形状に
応じて形成した連続気孔を有する通気性の多孔質遮蔽板
7を嵌入したり、又は弾性変形可能な軟質発泡合成樹脂
よりなる多孔質遮蔽板7を圧縮変形させて嵌入したもの
を示している。このように容器本体1の底壁12、又は図
示していないが側壁5の下部に通気孔6を設けたなら
ば、例え内部に収容した被保冷物から水分が漏出した場
合であっても、この水分のみを多孔質遮蔽板7の連通孔
ないしは連続気泡を通じて外部に放出でき、被保冷物が
漏出した水分に浸かるおそれがない。又、容器本体1の
底壁12に通気孔6を設け、この通気孔6に多孔質遮蔽板
7を嵌入すれば、底壁12上の被保冷物により多孔質遮蔽
板7の内部への脱落は防止されることから、内部に向け
て抜け止め手段を設けなくとも、通気孔6の内面側より
も外面側の開口幅を小とする等外部への抜け止めを考慮
するだけで多孔質遮蔽板7が脱落することを防止する。
又、第7図には、蓋体2の下面外周に容器本体1の側壁
5上端に当接する接合縁14を下設するとともに、この接
合縁14の幅方向略中央には容器本体1の上端に形成した
突条3に嵌合する凹溝4を設け、しかも蓋体2の上面か
ら接合縁14の内側面側に向けて断面L型の通気孔6を開
設し、この通気孔6に弾性変形可能な軟質発泡合成樹脂
よりなる多孔質遮蔽板7を図示したように抜け止め効果
を付与するため内部側へ稍突出する状態にして圧縮変形
させて嵌入したものを示している。このように、通気孔
6を断面L型に設けることによって、この内部に嵌入さ
れる多孔質遮蔽板7は、特に抜け止め構造を設けなくと
も脱落不能に取り付けられる。尚、このような通気孔6
は、容器本体1の側壁5や底壁12に設けることもでき
る。
〔考案の効果〕
以上のような本考案の真空予冷用保冷容器にあっては、
容器本体と蓋体の適所に適数個の通気孔を開設するとと
もに、該通気孔を連続気孔を有する多孔質遮蔽板で遮蔽
してなり、容器内外に圧力差がある場合には、多孔質遮
蔽板の連続気孔の通気抵抗に抗して、該連続気孔を通じ
て容器内外に通気でき、又、容器内外にほとんど圧力差
がない場合には、前記連続気孔の通気抵抗により実質的
に容器内外の空気の流動を遮断してなるものであるか
ら、この容器内に被保冷物を収容して閉蓋状態のままで
真空チャンバー内で真空予冷が可能であるとともに、弁
体等の開閉操作も不要であり、真空予冷操作を効率よく
行うことができ、しかも、予冷後は、密封容器とほぼ同
等の保冷性能を発揮することができる。又、本考案で
は、前記のように容器に設けた通気孔を連続気孔を有す
る多孔質遮蔽板により遮蔽し、この多孔質遮蔽板の連続
気孔の有する通気性により強制的は排気、給気を可能と
するとともに、容器内外に圧力差がない状態、つまり、
予冷後の保管時や流通時には、連続気孔の有する通気抵
抗により容器内外の空気の流動を実質的に遮断して保冷
するものであるから、逆止弁のような弁体を設ける場合
のような可動部はなく、したがって故障を起こすことも
なく、真空予冷用容器、及び保冷容器として高信頼性を
有し、しかも低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の真空予冷用保冷容器の一例を示す斜視
図、第2図は容器本体に蓋体を外嵌した状態の縦断面
図、第3図は多孔質遮蔽板の取り付け状態の他の実施例
を示す横断面図、第4図(イ)は多孔質遮蔽板の取り付
け状態の更に他の実施例を示す斜視図、(ロ)はその縦
断面図、(ハ)は蓋体の底面図、第5,6,7図は同じく多
孔質遮蔽板の取り付け状態の更に他の実施例を示す縦断
面図である。 1:容器本体、2:蓋体、3:突条、4:凹溝、5:側壁、6:通気
孔、7:多孔質遮蔽板、8:嵌合溝、9:段部、10:両面接着
テープ、11:凹所、12:底壁、13:縁部、14:接合縁。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体の適所に
    適数個の通気孔を開設するとともに、該通気孔を、連続
    気孔を有する通気性の多孔質遮蔽板で遮閉してなり、容
    器内外に圧力差がある場合には前記多孔質遮蔽板の連続
    気孔をその通気抵抗に抗して容器内外に通気可能とする
    とともに、容器内外にほとんど圧力差がない場合には前
    記連続気孔の通気抵抗により実質的に容器内外の通気を
    遮断してなる真空予冷用保冷容器。
  2. 【請求項2】容器本体の側壁上端に、上方へ開放し、且
    つ側面、底面に多孔質遮蔽板を嵌合するための嵌合溝を
    形成した通気孔を設け、この通気孔に通気性の多孔質遮
    蔽板を嵌入してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の真空予冷用保冷容器。
  3. 【請求項3】容器本体の側壁上端に突条を形成し、且つ
    蓋体下面には前記突条に嵌合可能な下方へ開放した凹溝
    を設けるとともに、前記蓋体を貫通して凹溝適所の側位
    に連通させて通気孔を開設し、しかも該通気孔を通気性
    の多孔質遮蔽板で遮閉してなる実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の真空予冷用保冷容器。
  4. 【請求項4】容器本体の底壁に、内面側よりも外面側の
    開口幅が小となる通気孔を開設し、該通気孔に通気性の
    多孔質遮蔽板を嵌入してなる実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の真空予冷用保冷容器。
  5. 【請求項5】蓋体の下面外周に、容器本体の側壁上端に
    当接する接合縁を下設するとともに、蓋体の上面から接
    合縁の内側面側に向けて通気孔を開設し、該通気孔に通
    気性の多孔質遮蔽板を嵌入してなる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の真空予冷用保冷容器。
  6. 【請求項6】連続気孔を有する通気性の多孔質遮蔽板と
    して弾性変形可能なものを用い、該多孔質遮蔽板を圧縮
    変形させて通気孔中に嵌入してなる実用新案登録請求の
    範囲第1〜5項記載の真空予冷用保冷容器。
  7. 【請求項7】連続気孔を有する通気性の多孔質遮蔽板と
    して発泡ポリウレタン製のものを利用してなる実用新案
    登録請求の範囲第1〜6項記載の真空予冷用保冷容器。
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