JPH03148469A - 野菜、果物等の収容法並びにその収容法に用いる保冷容器 - Google Patents

野菜、果物等の収容法並びにその収容法に用いる保冷容器

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JPH03148469A
JPH03148469A JP22870290A JP22870290A JPH03148469A JP H03148469 A JPH03148469 A JP H03148469A JP 22870290 A JP22870290 A JP 22870290A JP 22870290 A JP22870290 A JP 22870290A JP H03148469 A JPH03148469 A JP H03148469A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、野菜、果物等の被子冷物を発泡合成樹脂製の
容器本体と蓋体よりなる保冷容器内に収容して閉蓋状態
のまま、真空チャンバー内を減圧させることで容器内の
強制排気を可能とするとともに、予冷後、真空チャンバ
ー内を復圧させることで容器内も又大気圧に戻すことを
可能にした野菜、果物等の収容法並びにその収容法に用
いる保冷容器に関する。
〔従来の技術〕
従来の真空予冷法に用いられる保冷容器としては、第7
図に示すような発泡合成樹脂製の容器本体Aとこの容器
本体Aに気密状態で外嵌される同じく発泡合成樹脂製の
蓋体Bよりなる容器の適所、例えば図示したように蓋体
Bに直径10mm程度の通気用の貫通口Cを設けたもの
がある。そして、こうした保冷容器の容器本体A内に野
菜、果物等の被子冷物を収容して閉蓋し、このまま真空
チャンバー内に置き、この真空チャンバー内を、例えば
511m1g程度に減圧させることによって、通気用の
貫通口Cを通じて容器内の空気を強制排気させて被子冷
物の保持している水分の一部を蒸発させ、気化潜熱を奪
うことにより、この容器内の被子冷物を予冷している。
又、本出願人はこうした一般技術を大幅に改良した保冷
容器として、容器本体と蓋体の接合部近傍にオリフィス
効果を有する開口部を設けた真空予冷法に用いられる保
冷容器を実公昭63−616号として既に開示している
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前者のような保冷容器においては、真空チャン
バー内を復圧させて容器内を大気圧に戻した時点より、
通気用の貫通口が大径であることから、この貫通口を通
じて容器内外に自由な空気の流動が行われ、予冷した被
子冷物の温度が徐々に外気温に近づいて予冷効果が損な
われたり、被子冷物に酸素が供給されて予冷した被子冷
物の鮮度を長時間維持できなくなるという問題がある。
そのため、予冷後にこの通気用の貫通口を外部よりテー
プ等で封着して容器内外の空気の流動を遮断しようとし
ているが、そのための作業時間が大幅にかかって面倒で
ある。
又、後者においては容器の開口部の封着を要しないこと
で大幅な作業量の削減を達成して工業的に大いに注目さ
れている。しかしながら、その構成上、オリフィス形状
の選定に多くのトライアンドエラーを要する傾向にあり
、又通気用連通部としてのオリフィスの実質的距離を長
くするのが困難であるとの問題点がある。本発明者は、
更に短時間で容器内を所望の減圧状態にでき、しかも予
冷後には容器本体と蓋体の接合部に設けた嵌合手段を有
効に利用して容器内外の空気の流動を遮断しうる高性能
の保冷容器を提供して鮮度保持の信頼性が増し、長距離
、長時間の輸送、又長時間保管の改善を可能とする研究
を目ざし、本発明に至ったのである。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、野菜、
果物等の被子冷物を容器内に収容して閉蓋状態のまま、
この被子冷物を真空予冷法によって短時間で予冷でき、
しかも被子冷物の予冷後には容器内外の連通部を封着し
なくても、容器内外の自由な空気の流動を実質的に遮断
することができ、被子冷物の鮮度を良好に保つことがで
きる野菜、果物等の収容法を要旨とし、又こうした収容
法に用いられる保冷容器を提供せんとするものである。
又、気密性の高い保冷容器を閉蓋する際には、容器内部
に閉じ込められた空気が一時的に圧縮されて容器内圧が
高くなるが、気密性が高いとその加圧空気の逃げ道がな
いことから、閉めたはずの蓋体が部分的に開いたり、閉
めにくかったりして能率的な閉蓋作業が困難となる。と
りわけ、機械による自動化を計る場合には大きな問題と
なっている。本発明は、このような際においても閉蓋作
業が容易であるにもかかわらず、閉蓋後の気密性に影響
を与えることなく、断熱性能を最大限生かせる保冷容器
をも提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段) こうした課題を解決するため、本発明の請求項1は、発
泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる保冷容器の内部
に野菜、果物等の被子冷物を収容して閉蓋状態のまま真
空チャンバー内に収納し、この真空チャンバー内を減圧
させることで、容器の適所に設けた所要の長さの閉蓋時
、内外連通する通気用連通部を通じて、容器内の空気を
通気用連通部を空気が流動する際に生じる粘性抵抗と境
膜摩擦抵抗に抗して強制排気させて被子冷物を予冷し、
その後真空チャンバー内を復圧させることで容器内を大
気圧に戻し、真空チャンバー内から取出した後はその通
気用連通部の粘性抵抗と境膜摩擦抵抗によって容器内へ
の外気の流入を実質的に遮断させてなる野菜、果物等の
収容法を要旨とする。又、請求項2では、請求項1にお
いて、通気用連通部の断面積及び/又は長さを、容器内
外に圧力差が存在しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵
抗により自由な空気の流動が実質的に遮断される程度に
形成したものを例示した。    ″、請求項3では、
こうした野菜、果物等の収容法に用いる保冷容器の一例
として、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる容器
であって、この容器本体と蓋体の接合部の一方には嵌合
手段の一方、他方にはこの嵌合手段の一方に嵌合される
嵌合手段の他方を設けるとともに、その容器の閉蓋時に
は嵌合手段の一方と他方の間に内外連通する通気用連通
部が形成されるように、嵌合手段の一方及び/又は他方
の接合面側にこの嵌合手段の長さ方向にわたる所要の長
さの凹溝を設け、更にはこの凹溝の一端に容器内に向け
た内面側開口と他端に容器外に向けた外面側開口をそれ
ぞれ設けた保冷 容器を構成した。そして、請求項4で
は、請求項3において、凹溝が容器の角部を間にはさん
で設けられたことを、又請求項5では、請求項3と請求
項4において、凹溝の断面積及び/又は長さを、容器内
外に圧力差が存在しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵
抗により自由な空気の流動が実質的に遮断される程度に
形成することをそれぞれ例示した。
〔作 用〕
而して、こうした保冷容器内に野菜、果物等の被子冷物
を収容して容器を閉蓋し、これをそのまま真空チャンバ
ー内に置き、この真空チャンバー内を減圧させることで
、容器内の空気を通気用連通部を通じて外部に強制排気
させることによって、被子冷物の保持している水分の一
部を蒸発させ、気化潜熱を奪うことによって予冷する。
そして、この閉蓋状態の容器内を減圧させる過程では、
通気用連通部を空気が流動する際に生じる粘性抵抗と通
気用連通部を形成する壁面に薄く付着して流動すること
のない空気層との間に生じる境膜摩擦抵抗に抗して容器
内の強制排気が行なわれるのである。予冷後、真空チャ
ンバー内を復圧させると、容器外の空気が前記したのと
逆に通気用連通部を通じて容器内に流入する。そして、
容器内外の圧力がほぼ同圧になった後には、容器内に空
気が充満し、しかも容器内の空気は温度が低いため密度
が高く、外の空気は温度が高いために密度が低くなって
流動しに(くなっているのに加えて、その通気用連通部
の粘性抵抗と境膜摩擦抵抗によって容器内への外気の流
入が実質的に遮断され、被子冷物が外気温の影響を受け
て予冷効果が損なわれたり、被子冷物に新しい酸素が供
給されて呼吸作用による昇温によって予冷した被子冷物
の鮮度を長時間維持できないというおそれを防止するも
のである。
〔実施例〕
本発明に係る野菜、果物等の収容法の詳細をそれに用い
る保冷容器をもとにして更に説明する。
第1図、第2図にはこうした保冷容器の第1実施例を示
している。図中1として示すのは発泡合成樹脂製の上面
が開口した函体状の容器本体、2はこの容器本体lの上
面開口を気密状態で閉止する同じく発泡合成樹脂製の蓋
体である。この保冷容器は、容器本体1に対して蓋体2
を気密状態で閉止しつるようにその両者の接合部に嵌合
手段を設けている。図示した第1実施例では、容器本体
lの側壁3上面の内面側に沿って凸条4をその側壁3の
全体にわたって設けるとともに、蓋体2の下面外周には
この凸条4に嵌合される凹条5を同じ(その下面外周の
全体にわたって設けている。そして、この容器を閉蓋し
たときには、容器本体l側の凸条4に蓋体2側の凹条5
が嵌合されるのであるが、このとき凸条4と凹条5の間
に内外連通する通気用連通部6が形成されるように、蓋
体2の対角線位置にある角部を間にはさんで凹条5の外
側面から底面にかけて凹溝7を設け、更にはこの凹溝7
の凹条5の内側面側に位置する一端にこの凹条5内側面
に扇形状の凹所を形成して容器内に向けた内面側聞口8
と凹条5の外側面側に位置する他端に蓋体2の外周下面
に扇形状の凹所を形成して容器外に向けた外面側聞口9
をそれぞれ設けている。この凹溝7の断面積及び/又は
長さは、この容器を閉蓋して容器内外に圧力差が存在し
ない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵抗により自由な空気
の流動が実質的に遮断される程度に形成されている。こ
こで、境膜摩擦抵抗とは、ある面に薄く付着した空気層
はその周囲を仮りに完全な真空状態としても取除くこと
ができないとされる境膜理論から、この薄く付着した空
気層とその外側を流動しようとする空気の間に生じる抵
抗である。
次に、第3図には保冷容器の第2実施例を示している。
この第2実施例では、容器本体l側に設けた凸条4の角
部を間にはさんだ上面から外側面にかけて凹溝7を設け
、この凹溝7に連通させて凸条4上面に内面側聞口8と
凸条4外例の側壁3上面に外面側聞口9を第1実施例と
同様、扇形状の凹所に形成して、この容器の閉蓋時、容
器内外を連通させる通気用連通部6が設けられている。
更に、第4図には保冷容器の第3実施例を示している。
この第3実施例では、容器本体lの側壁3上部の凸条4
の長さ方向にわたってこの凸条4上面から外側面にかけ
て凹溝7を設け、この凹溝7に連通させて凸条4上面に
内面側聞口8と凸条4外例の側壁3上面に外面側聞口9
を同じ(第1実施例と同様、扇形状の凹所に形成して、
通気用連通部6が設けられている。
そして、これら保冷容器では、容器本体lζ蓋体2の接
合部に設けた嵌合手段の適所の接合面側にこの嵌合手段
の長さ方向にわたる凹溝7を設け、この凹溝7の一端か
ら容器内に向けた内面側開口8と他端から容器外に向け
た外面側聞口9を形成して、容器を閉蓋したときに内外
連通する通気用連通部6を設けたものである。このため
、容器本体l内に野菜、果物等の被子冷物を収容してこ
の容器本体lに蓋体2を外嵌させて閉蓋し、このまま真
空チャンバー内に少なくとも外面側聞口9が塞がれない
ように複数、連接並びに積段して置き、この真空チャン
バー内を、例えば5i+mHg程度に減圧させたときに
、容器内の空気が内面側聞口8より凹溝7を通じて外面
側聞口9から容器外に強制排気され、容器内に収容した
被子冷物の保持している水分の一部を蒸発させ、気化潜
熱を奪うことにより、約2〜5℃程度に予冷することか
できるのである。そして、この予冷操作の後、真空チ♀
ンバー内を復圧させると、今度は容器外の空気が外面側
開口9より凹溝7を通じて内面側聞口8から容器内に流
入する。そして、容器内外の圧力がほぼ同圧になった後
には、容器内に空気が充満し、しかも容器内の空気は温
度が低いため密度が高く、外の空気は温度が高いために
密度が低くなって流動しにくくなっているのに加えて、
空気がこの凹溝7を流動する際に生じる粘性抵抗と凹溝
7の壁面に薄く付着して流動することのない空気層との
間に生じる境膜摩擦抵抗により、容器内外の自由な空気
の流動が実質的に遮断されるのである。
図示した実施例にかかわらず、嵌合手段の一方と他方と
なる凸条4や凹条5を容器の外周全体にわたって設ける
ことなく、角部を間にはさんだ四隅にだけ設けたり、又
は相対向した一対の辺に設けたりすることもできる。又
、内面側開口8並びに外面側開口9の形状としては図示
したような扇形状の凹所以外に、種々のものが考えられ
るが、その断面形状は粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が有効に
生じるような形状、例えばスリット状に形成すれば、容
器内の空気を強制排気させる際に脱気しやす(、又容器
内外の圧力差が存在しなくなった場合に空気の流動を実
質的に遮断しうるものとして好ましいものとなる。更に
、凹溝7は嵌合手段の一方と他方の双方、即ち凸条4と
凹条5の両者にまたがって設けることも可能である。
次に、容器内に収容した被子冷物を真空予冷法によって
予冷した後の保冷性能を、他の任意容器と比較実験した
結果を第8図に示している。この実験結果については、
縦軸に温度(℃)、横軸に時刻を表している。そして、
■が外気温の変化値を示し、■が段ボール箱、■が第7
図に示す発泡合成樹脂製の容器本体Aと蓋体Bよりなる
容器のこの蓋体Bに直径10++ug+の通気用の貫通
口Cを四つ設けた保冷容器、■が第5図(イ)に示すよ
うに凹溝7輻aを5If111.高さを4閣、折曲部か
ら凹溝7端部までの長さbを30mmとし、内面側開口
8並びに外面側開口9の輻Cを2mm、高さを2111
1にそれぞれして、、第5図(ロ)に示すように長さ4
40am1幅320mm、高さ185mmに成形した保
冷容器の1容器本体1側又は蓋体2例の角部を間にはさ
んで通気用連通部6を四つ設けた本発明の一例である保
冷容器、■が第6図(イ)に示すように凹溝7輻dを5
■、高さを3m、長さeを60mmとし、内面側開口8
並びに外面側聞口9の輻fを20M、高さを2mmにそ
れぞれして、第6図(ロ)に示すように長さ440mm
、輻320mm、高さ185mmに成形した保冷容器の
容器本体l側又は蓋体2例の角部以外の位置に通気用連
通部6を四つ設けた同じく本発明の一例である保冷容器
、■が発泡合成樹脂製の容器本体内に被子冷物を収容し
て予冷した後、同じ(発泡合成樹脂製の蓋体を外嵌させ
て閉蓋した場合を示している。そして、このそれぞれの
容器にほうれん草を2kg収容して予冷した。その結果
、第8図の比較実験データからもわかるように、0点ま
で被子冷物を真空予冷法によって予冷した後、被子冷物
の保冷性能は■並びに■の場合と比較して、本発明に係
る保冷容器■並びに■はほとんど■に示す完全密封の保
冷容器と同等の保冷効果があることが知見された。これ
は、凹溝7の長さ、輻、高さによって、この凹溝7を通
過する空気に粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が生じ、従来の通
気用の貫通口のような大径のものを設けた場合と比較し
て、予冷後の容器内外の空気の流動が遮断されるため、
外気温の影響を受けることなく容器内の冷気温を維持で
きるからと考えられる。そして、その維持温度は完全密
封した保冷容器とほぼ同等であった。又、粘性抵抗と境
膜摩擦抵抗をより大きくするには、第5図(イ)、(ロ
)に示すように凹溝7を折曲させたり、凹溝7の幅と深
さによる断面積を小さくしたり、又は長さを長くする等
が適宜考慮されるのである。そして、この凹溝7は設は
8敗を増したり、断面積を小さくしたり、又は長さを短
くすることにより、効果を有効に発揮させることができ
るから、これらの要件を考慮して必要な凹溝の数、更に
は凹溝の断面積や長さを適宜設定すればよいのである。
次に、第9図、第1O図、第1I図には保冷容器の他の
態様を示している。この保冷容器では、容器本体lの側
壁31面の内面側に沿って凸条4をその側壁3の全体に
わたって設けるとともに、蓋体2の下面外周にはこの凸
条4に嵌合される凹条5を同じくその下面外周の全体に
わたって設けている。そして、この容器を閉蓋したとき
には、容器本体l側の凸条4に蓋体2例の凹条5が嵌合
されるのであるが、このとき凸条4と凹条5の間には第
11図に示すような隙間IOが凸条4上面側と凸条4外
側面側に形成されるように凸条4と凹条5の大きさ関係
及び/又は位置関係が決定されている。
尚、図中11は蓋体2下面に下設した容器本体lの側壁
3内面側に沿ってこの容器本体lの開口上部に内装され
る内装凸部である。そして、この内装凸部11を設ける
ことによって容器を閉蓋したとき、この容器の外周全体
にわたって隙間IOが形成されることになる。次に、8
.9はそれぞれこうした隙間IOに連通させて容器の対
角線位置の角部を間にはさむとともに、、位置を変位さ
せて扇形状の凹所に形成して設けた本発明に係る保冷容
器と同様の容器内に向けた内面側開口と容器外に向けた
外面側開口である。ここで、この隙間IOの断面積及び
/又は長さは、ここを通過しようとする空気の間に生じ
る粘性抵抗と凸条4の上面と外側面並びに凹条5の底面
と内側面に薄く付着して流動することのない空気層とこ
こを通過す8空気との間に生じる境膜摩擦抵抗によって
、内面側聞口8と外面倒開口9間に圧力差が存在しない
場合には空気の流動が実質的に遮断される程度に形成さ
れている。そして、容器本体l内に野菜、果物等の被子
冷物を収容し、蓋体2を外嵌させて閉蓋したときには、
容器本体内の凸条4と蓋体2例の凹条5の間に隙間IO
が容器の外周全体にわたって形成され、しかも第9図、
第1θ図、第11図に示すように同−隅をあけ、且つ位
置を変位させて設けた内面側聞口8と外面側聞口9がこ
の隙間IOに連通ずる。
即ち、この保冷容器では隙間IO、内面側聞口8、外面
側聞口9から通気用連通部6が形成されるのである。
次に、第12図、第13図には保冷容器の更に他の態様
を示している。第12図に示す保冷容器は、発泡合成樹
脂製の容器本体Iと蓋体2よりなる容器の適所に内外連
通する通気用連通部6を、容器本体lの外周における底
板12の段設部■3の外方から容器内にのぞませて穿設
した取付口14から容器内に向けて所要の長さのパイプ
材15をその一方の端部を取付口14に取付けて容器内
に向けて立設させたものである。そして、パイプ材15
の内面側における断−面積及び/又は長さは、容器内外
に圧力差が存在しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵抗
により自由な空気の流動が実質的に遮断される程度に設
定している。又、第13図に示す保冷容器は、発泡合成
樹脂製の容器本体lと蓋体2よりなる容器の適所に所要
の長さの内外連通する開口16を穿設して通気用連通部
6を設けたものである。この開口16の断面積及び/又
は長さも又、容器内外に圧力差が存在しない場合には粘
性抵抗と境膜摩擦抵抗により自由な空気の流動が実質的
に遮断される程度に形成している。
ここで、凹溝7又は隙間IOと内面側聞口8、外面側開
口9、パイプ材15、開口!6を適宜二つ以上組合わせ
て保冷容器を形成することも可能である。
次に、容器内に収容した被子冷物の真空予冷法によって
予冷した後の保冷性能を、種々の容器について比較実験
した結果を第19図に示している。
この実験結果については、縦軸に温度(℃)、横軸に時
間(hr)を表わしている。そして、■′は第14図に
示す表層がクラフトに220、中芯がSCP125、裏
層がクラフトに250のAフルートからなる内寸法が長
さ405mm、輻295a+m、高さ135mmでその
両側に輻フGIla+、高さ30++uaの把手穴が設
けられた段ボール箱、■′は第15図に示す発泡ポリス
チレン55倍成形品よりなる肉厚が全て20mmの内寸
法が長さ405mm、輻295mm、高さ135mmの
容器本体と蓋体よりなる完全気密に閉蓋できる保冷容器
、■′はこの■′の保冷容器と同じものの底板に直径6
mmの通気用の貫通口を四つ設けた保冷容器、■′は■
′の保冷容器と同じものに第16図(イ)に示すように
凹溝7輻gを5mm、高さを5 am、折曲部から凹溝
7端部までの長さhを100mmとし、内面側開口8並
びに外面側開口9の輻iを2mmm、高さを2mmにそ
れぞれして、第16図(ロ)に示すように容器本体l側
又は蓋体2例の角部を間にはさんで通気用連通部6を四
つ設けた本発明の一例である保冷容器、■′は■′と同
様■′の保冷容器と同じものに凹溝7輻を5 mm、高
さを5−、折曲部から凹溝7端部までの長さjを100
關とし、内面側開口8並びに外面側開口9の開口側にお
ける輻kを30mm、高さlを3 am、折曲側並びに
凹溝7の連接側における輻mを15mm、高さn、 p
を2mmにそれぞれして、第16図(ロ)に示すように
容器本体l側又は蓋体2例の角部を間にはさんで通気用
連通部6を四つ設けた本発明の一例である保冷容器、■
′は■′の保冷容器と同じものに第12図に示すように
容器本体1の底板12における四つの角部外部から外径
6 mn+1内径5 am、長さ120mmのパイプ材
15を立設させて通気用連通部6を設けた保冷容器、■
′は■′の保冷容器と同じものに第18図(イ)(ロ)
(ハ)に示すように容器本体内の凸条4の輻qをlOm
n+としてこの凸部9の上面側と外面側に2mm+の隙
間!0が形成されるようにするとともに、内面側開口8
の輻rを30順、高さSを2 mm。
又外面側開口9の輻tを20mm、高さUを2關にそれ
ぞれして、(イ)に示すような位置関係に形成して通気
用連通部6を設けた保冷容器を用いた場合をそれぞれ示
している。そして、このそれぞれの容器に中国野菜を3
kg収容して予冷した。その結果、第19図の比較実験
データからも被子冷物の保冷性能が本発明に係る■′■
′並びに粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が有効に発揮されるよ
うに内外挿通する通気用連通部を設けた■′■′の容器
が顕著に優れているpがわかるのである。ここで、■′
は予冷中に容器が破裂して実験データの測定は不能であ
った。
〔発明の効果〕
以上のようになる本発明に係る野菜、果物等の収容法に
あっては、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる容
器の適所に閉蓋時、所要の長さの内外連通する通気用連
通部が形成される保冷容器を利用するものであるから、
内部に野菜、果物等の被子冷物を収容して閉蓋状態のま
ま、予冷操作、又大気圧への戻し操作が可能となり、真
空チャンバーを利用した真空予冷法において予冷作業の
効率化を計ることができる。又、予冷後において容4゜
器内外の圧力差がなくなった後には、容器内に空気が充
満するのと容器内の空気は温度が低いため密度が高く、
外の空気は温度が高いために密度が低くなって流動しに
(くなっているのに加えて、通気用連通部の粘性抵抗と
境膜摩擦抵抗により、容器内外の自由な空気の流動を実
質的に遮断でき、被子冷物の温度上昇を最小限にとどめ
ることができる。更に、被子冷物に新しい酸素が供給さ
れないので呼吸作用による昇温もなく、こうしたことか
らも予冷した被子冷物の鮮度を長時間維持できる。又、
通気用連通部の容器外に向いた開口部を予冷後に封着す
る必要がないので、その作業時間を省略できる。加えて
、表面張力によって容器内の水分が容器外に漏出するこ
とがなく、容器の周囲を濡らすことがないのである。し
かも、気密性の高い容器を閉蓋する場合、通気用連通部
は単なる通気路となり、閉蓋時の加圧空気の逃げをも可
能として機械を用いた自動閉蓋に好適なものとなるので
ある。
図面の簡単な説明 第1図は本発明に係る野菜、果物等の収容法に用いる保
冷容器の第1実施例を示す斜視図、第2図は同じく第1
実施例の要部を示す斜視図、第3図は保冷容器の第2実
施例の一部を示す斜視図、第4図は保冷容器の第3実施
例の一部を示す斜視図、第5図(イ)(ロ)、第6図(
イ)(ロ)はそれぞれ比較実験に用いる本発明に係る保
冷容器を示す説明図、第7図は従来の保冷容器を示す斜
視図、第3図は真空予冷法によって予冷した後の保冷性
能比較実験データを示すグラフ、第9図は保冷容器の他
の態様を示す斜視図、第10図は同じくその要部を示す
斜視図、第11図は同じくその要部を示す縦断面図、第
12図、第13図は保冷容器の更に他の態様の要部を示
す縦断面図、第14図は比較実験に用いる段ボール箱の
斜視図、第15図は同じく比較実験に用いる発泡合成樹
脂製の保冷容器の斜視図、第16図(イ)(ロ)は比較
実験に用いる本発明に係る保冷容器を示す説明図、第1
0図は同じく比較実験に用いる本発明に係る保冷容器の
要部を示す説明図、第18図(イ)(ロ)(ハ)は比較
実験に用いる保冷容器の他の態様を示すそれぞれ平面図
正面図、要部の縦断面図、第19図は真空予冷法によっ
て予冷した後の保冷性能比較実験データを示すグラフで
ある。
■=容器本体、  −2:蓋体、 3:側壁、     4:凸条、 5:凹条、     6:通気用連通部、アニ凹溝、 
     8:内面側開口、9:外面側開口、  lO
:隙間、 ll:内装凸部、   12:底板、 13:段設部、    I4:取付口、15:パイプ材
    16:開口。
第2図 7〈〜( 第1図 ノイド、 !/I\ 第4図 第3図 第6図 (イ) 第5図 叩   11 第8図 °ト。
9:00  1領  1刈  ■頻O vl  網 第7図 ノI\( 第10図 第9図 第13図     第12111 第11図 第16図 (イ) 1        h ″  111 第14図 、/\、 第15二、2/′\、、、 第18図 (イ) 質重 い)         2士       l第17 
Ill

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) 発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる保冷容
    器の内部に野菜、果物等の被子冷物を収容して閉蓋状態
    のまま真空チャンバー内に収納し、この真空チャンバー
    内を減圧させることで、容器の適所に設けた所要の長さ
    の閉蓋時、内外連通する通気用連通部を通じて、容器内
    の空気を通気用連通部を空気が流動する際に生じる粘性
    抵抗と境膜摩擦抵抗に抗して強制排気させて被子冷物を
    予冷し、その後真空チャンバー内を復圧させることで容
    器内を大気圧に戻し、真空チャンバー内から取出した後
    はその通気用連通部の粘性抵抗と境膜摩擦抵抗によって
    容器内への外気の流入を実質的に遮断させてなる野菜、
    果物等の収容法。 2) 通気用連通部の断面積及び/又は長さを、容器内
    外に圧力差が存在しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵
    抗により自由な空気の流動が実質的に遮断される程度に
    形成した特許請求の範囲第1項記載の野菜、果物等の収
    容法。 3) 発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる容器で
    あって、この容器本体と蓋体の接合部の一方には嵌合手
    段の一方、他方にはこの嵌合手段の一方に嵌合される嵌
    合手段の他方を設けるとともに、その容器の閉蓋時には
    嵌合手段の一方と他方の間に内外連通する通気用連通部
    が形成されるように、嵌合手段の一方及び/又は他方の
    接合面側にこの嵌合手段の長さ方向にわたる所要の長さ
    の凹溝を設け、更にはこの凹溝の一端に容器内に向けた
    内面側開口と他端に容器外に向けた外面側開口をそれぞ
    れ設けた保冷容器。 4) 凹溝が容器の角部を間にはさんで設けられた特許
    請求の範囲第3項記載の保冷容器。 5) 凹溝の断面積及び/又は長さを、容器内外に圧力
    差が存在しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵抗により
    自由な空気の流動が実質的に遮断される程度に形成した
    特許請求の範囲第3項又は第4項記載の保冷容器。
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