JPH0646590Y2 - 多段式圧造成形機の工具自動交換装置 - Google Patents

多段式圧造成形機の工具自動交換装置

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JPH0646590Y2
JPH0646590Y2 JP7086788U JP7086788U JPH0646590Y2 JP H0646590 Y2 JPH0646590 Y2 JP H0646590Y2 JP 7086788 U JP7086788 U JP 7086788U JP 7086788 U JP7086788 U JP 7086788U JP H0646590 Y2 JPH0646590 Y2 JP H0646590Y2
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dies
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芳一 阪村
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株式会社阪村機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は複数のダイとパンチとによりボルトやナット、
或いはその他のパーツ類を圧造成形する多段式圧造成形
機における上記ダイやパンチ等の工具を自動的に交換す
る工具自動交換装置に関する。
(従来の技術) 一般に、この種の多段式圧造成形機は、機台に並設され
た複数のダイと、これらのダイにそれぞれ対向するよう
にラムに取付けられた複数のパンチとを有し、上記ラム
を機台に対して接近、離反するように往復駆動すると共
に、各対向するダイとパンチとの間に素材を順次供給す
ることにより、該素材を粗から精へ連続的に圧造成形し
て所定形状の製品に形成するように構成されたものであ
るが、この種の多段式圧造成形機においては、上記ダイ
やパンチ等の工具が比較的早期に摩滅して使用不能とな
るため、これらの工具を頻繁に交換しなければならず、
この交換作業に多大の時間と労力とを要するのである。
また、このダイやパンチ等の工具は、当然のことなが
ら、製造しようとする製品の形状等に応じて交換するこ
とになるが、この場合も同様に交換作業に多大の時間と
労力とを要する。
これに対して、本件出願人の先行出願に係る実開昭59−
10942号公報によれば、ダイとパンチとの間とその近傍
に設けられたダイストッカーとの間を移動する単一のチ
ャック片でなる工具搬送装置を備えたものが示されてい
る。これによれば、機台に取付けられている複数のダイ
のうちのいずれかが使用不能となったとき、上記工具搬
送装置によりこのダイとダイストッカーに保管されてい
る同種のダイとの交換を自動的に行うことができ、この
交換作業の省力化が図られることになる。また、この工
具搬送装置と同様のパンチ用の工具搬送装置を備えてお
けば、パンチについても交換作業が自動的に行われるこ
とになる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記公報に記載された工具搬送装置は、ダイも
しくはパンチを個々に交換するものであるから、異なる
製品を製造しようとする場合、即ち段取り替えの場合に
おいて、全てのダイ及びパンチを交換する場合に、これ
らが取付けられた機台もしくははラムの近傍と、上記ダ
イストッカー等の工具保管場所との間を何度も往復し
て、工具の交換を1個づつ行わなければならないことに
なり、そのため、この段取り替え作業に著しく長時間を
要することになるのである。
なお、本件出願人は、上記のような段取り替え作業の能
率向上のため、複数のダイ及びパンチがそれぞれ単一の
ダイブロック及びパンチブロックを介して機台及びラム
に取付けられている場合に、これらのダイやパンチを上
記ブロックごと交換しうるようにした工具自動交換装置
を提案した(実願昭62−11103号)。これによると、段
取り替え時における工具交換作業の能率が著しく向上す
ることになる。しかし、この交換装置によると、一部の
工具のみを交換する場合にも、ダイブロックもしくはパ
ンチブロックごと交換しなければならないので、このよ
うな工具個々の交換時には却って能率が悪化するのであ
る。
そこで、本考案は、上記のような多段式圧造成形機にお
ける工具の交換に際して、一部の工具のみの交換作業
も、段取り替え時における全ての工具の交換作業も、こ
れらの作業を能率よく行うことができる工具自動交換装
置を実現することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案は次のような手段を用
いる。
すなわち、本考案に係る多段式圧造成形機における工具
自動交換装置は、機台に並設された複数のダイと、これ
らのダイにそれぞれ対向するようにラムに取付けられた
パンチとを有し、各対向するダイとパンチとの間に素材
を順次供給することにより所定形状の製品を形成する多
段式圧造成形機において、互いに対向する上記機台とラ
ムの中間位置と、当該圧造成形機の近傍に設けられた工
具交換ステーションとの間で工具を搬送する工具搬送装
置を設けると共に、この工具搬送装置における搬送体
に、上記機台もしくはラムにおける複数の工具の配設位
置に対応する位置関係で当該複数の工具を支持しうる工
具支持部材と、上記機台とラムの中間位置で該機台もし
くはラムに取付けられている工具を受取り、或は該支持
部材に支持している工具を機台もしくはラムに受渡し可
能なように、該支持部材を機台側もしくはラム側に近接
移動させ、且つ上記工具交換ステーションでは該ステー
ションに備えられた工具受け具に保持されている工具を
受け取り、或は該支持部材に支持している工具を上記工
具受け具に受渡し可能なように、該支持部材を工具受け
具側に近接移動させる支持部材駆動手段と、該支持部材
に受取りもしくは受渡す工具を該支持部材に対して個々
に固定する複数の工具固定手段とで構成したことを特徴
とする。
ここで、本考案においては、上記工具支持部材を工具搬
送装置の搬送体に着脱可能に取付けて、機台もしくはラ
ムに取付けられている工具の個数、大きさ、配設位置等
に対応するものを選択使用可能としてもよく、また、該
工具支持部材における機台に対向する面とラムに対向す
る面に、それぞれ複数のダイを支持しうるダイ支持部と
複数のパンチを支持しうるパンチ支持部を設け、且つ工
具交換ステーションには工具受け具としてダイ受け具と
パンチ受け具とを備えると共に、支持部材駆動手段によ
って、機台とラムとの中間位置で工具支持部材を機台側
及びラム側に近接移動させ、且つ工具交換ステーション
では該工具支持部材をダイ受け具及びパンチ受け具に近
接移動させうるように構成し、且つ工具固定手段とし
て、上記ダイ支持部に複数のダイを個々に固定するもの
と、パンチ支持部に複数のパンチを個々に固定するもの
とを備えるように構成してもよい。
(作用) 上記のような構成の多段式圧造成形機の工具自動交換装
置によれば、機台に取付けられたダイもしくはラムに取
付けられたパンチを交換する場合、工具搬送装置の搬送
体を上記機台とラムとの中間位置に移動させると共に、
さらに駆動手段により該搬送体における工具支持部材を
交換すべき工具が取付けられている機台側もしくはラム
側に近接させるように移動させると、該機台もしくはラ
ムにおける全工具を支持部材に支持しうる状態となる。
そこで、交換すべき工具の配設位置に対応する工具固定
手段を作動させれば、当該工具が支持部材に固定される
ことになり、従って、その後、支持部材を機台もしくは
ラムから離反させれば当該工具が機台もしくはラムから
取外されることになる。その場合には、上記工具固定手
段を1つだけ作動させれば対応位置する工具が1つだけ
取外され、また該工具固定手段を複数個作動させれば複
数の工具が取外され、さらに全ての工具固定手段を作動
させれば機台側もしくはラム側の全ての工具が取外され
ることになる。そして、工具搬送装置の搬送体を交換ス
テーションに移動させて、取外した工具と新たに取付け
る工具とを交換した上で、該搬送体を再び上記機台とラ
ムの中間位置まで移動させて、支持部材を機台側もしく
はラム側に近接させ、この状態で工具固定手段を上記の
取外し時と逆に固定を解除するように作動させれば、こ
の新たな工具が機台もしくはラムの所定位置に取付けら
れることになる。
このようにして、機台もしくはラムに取付けられている
工具の任意のものを任意の個数だけ交換することが可能
となり、従って、摩滅等によって使用不能となった一部
の工具の交換も、段取り替えに伴う全工具の交換も、搬
送装置の搬送体を一往復させるだけで能率よく行いうる
ようになる。
なお、上記工具支持部材を工具搬送装置の搬送体に着脱
可能としておけば、各工具の寸法や機台もしくはラムへ
の取付け個数、取付け位置等が異なっても、これに対応
するものを選択使用することができ、また、該支持部材
の機台に対向する面にダイの支持部を、ラムに対向する
面にパンチの支持部をそれぞれ設けると共に、工具交換
ステーションには工具受け具としてダイ受け具とパンチ
受け具とを備え、且つ支持部材駆動手段により、機台と
ラムとの中間位置では工具支持部材を機台側及びラム側
に近接移動させ、工具交換ステーションでは該工具支持
部材をダイ受け具側及びパンチ受け具側に近接移動させ
うるように構成すれば、当該自動交換装置をダイの交換
とパンチの交換とに兼用することが可能となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
まず、第1、2図により本実施例に係る自動工具交換装
置を備えた多段式圧造成形機の全体構成を説明すると、
この圧造成形機は、成形機本体10の側方に工具交換ステ
ーション20を設けると共に、これら両者間にまたがって
工具搬送装置30を設けた構成とされている。
上記成形機本体10は、第2図に示すように、機台11に1
列に配設された複数(図例では5個)のダイ12…12と、
機台11に対して近接、離反するラム13に同じく1列に配
設されて上記各ダイ12…12とそれぞれ対向する同数のパ
ンチ14…14とを有する。また、上記機台11におけるダイ
12…12の列の一端には外部から供給される線材15を所定
寸法に切断するカッタ16が配置されている。そして、こ
のカッタ16によって線材15を切断してなる素材が上記各
対向するダイ12…12とパンチ14…14との間に図示しない
素材移送装置によって順次供給されると共に、その供給
動作と同期して上記ラム13が往復移動することにより、
該素材が各一対のダイ12とパンチ14とで粗から精へ連続
的に圧造成形され、これにより所定形状の製品が形成さ
れるようになっている。
また、上記工具交換ステーション20には、平行な一対の
ガイドロッド21,21が架設され、これらのロッド21,21に
沿って移動可能な第1、第2の工具交換台22,23が配置
されている。これらの工具交換台22,23は、第1図に示
すモータ24により一対の歯車25,25を介して180°旋回可
能とされていると共に、第1交換台22の上面には受取り
用及び受渡し用の2個のダイ受け具26,26が設置されて
おり、また第2交換台23の上面には同じく受取り用及び
受渡し用の2個のパンチ受け具27,27が設置されてお
り、各受け具26,26,27,27に、図例の場合、ダイ及びパ
ンチを5個づつ上記機台11及びラム13における取付け位
置と同じ位置関係でそれぞれ支持する工具支持穴26a…2
6a,27a…27aが設けられている。
さらに、上記工具搬送装置30は、支柱31,31に支持され
て圧造機本体10の上方から交換ステーション20の上方に
わたって架設された2本の平行な搬送レール32,33と、
これらのレール32,33に沿ってそれぞれ移動可能とされ
た第1、第2搬送体34,35とを有し、これらの搬送体34,
35から下方に垂下された上下動可能なロッド34a,34a,35
a,35aの下端に第1、第2工具支持装置36,37が取付けら
れている。
これらの工具支持装置36,37は同一の構成であって、ダ
イを支持する第1支持装置36についてその構成を説明す
ると、第3〜6図に示すように、該支持装置36は、上記
ロッド34a,34aの下端に固着されたベース部材41と、該
ベース部材41の下方に支持されたフレーム部材42と、該
フレーム部材に支持された工具支持プレート43とを有す
る。そして、上記ベース部材41の両端部には状部41a,
41a(第4図参照)が設けられていると共に、その両側
辺間にはそれぞれガイドロッド44,44が架設されてい
る。一方、上記フレーム部材42の両端部には上方への突
出部42a,42aが設けられており、この突出部42a,42aに上
記ガイドロッド44,44が挿通されていることにより、該
フレーム部材42が上記搬送体34の移動方向と直行する方
向にスライド可能とされている。そして、ベース部材41
の両端部に取付けられたシリンダ45,45のロッド45a,45a
が上記フレーム部材42の両端の突出部42a,42aにそれぞ
れ連結されていることにより、このシリンダ45,45の作
動によって該フレーム部材42が上記方向にスライドされ
るようになっている。
また、このフレーム部材42は、上辺部42bと両側辺部42
c,42cとによって状とされていると共に、その両側辺
部42c,42cの内面にはそれぞれ溝42d,42dが設けられ、こ
れらの溝42d,42dに上記工具支持プレート43の両端部が
下方から差し込み係合されるようになっている。そし
て、該フレーム部材42の両側辺部42c,42cの外側には、
プレート固定用シリンダ46,46が取付けられており、該
シリンダ46,46のロッド46a,46aが突出したときに、その
先端部が支持プレート43の両側端面に設けられた係合穴
43a,43aにそれぞれ突入することにより、該支持プレー
ム43がフレーム部材42に固定されるようになっている。
そして、この支持プレート43には、支持すべきダイ12…
12を嵌合しうる径の複数(図例の場合、5個)の円孔43
b…43bが上記機台11における各ダイ12…12の取付け位置
と対応位置させて設けられていると共に、各円孔43b…4
3bの下部には2本づつ工具支持用の受け棒43c,43cが突
設されている。また、これらの円孔43b…43bにそれぞれ
対応させて上記フレーム部材42の上辺部42bの上面に複
数(5個)の工具固定用シリンダ47…47が取付けられて
おり、これらのシリンダ47…47のロッド47a…47aが突出
したときに、支持プレート43に設けられた貫通孔43d…4
3dを通って該ロッド47a…47aの先端部が円孔43b…43bに
嵌合されているダイ12…12に設けられた係合穴12a…12a
にそれぞれ突入するようになっている。
ここで、第4図及び第7図に示すように上記各ダイ12…
12は機台11にダイブロック50を介して取付けられるよう
になっていると共に、このダイブロック50には各ダイ12
…12をそれぞれ固定するロック機構51が設けられてい
る。このロック機構51は、第7図に示すように、ダイ取
付穴50aの一側部に一部が突入するように上下に貫挿さ
れたロック軸52と、該ロック軸52をラック&ピニオン53
を介して回動させるシリンダ54とで構成されていると共
に、該ロック軸52における上記ダイ取付穴50a内に突入
する部分には該穴50aに対応する円弧状の切欠き部52aが
設けられ、また第4図に示すようにダイ12の側面所定位
置にも上下方向の切欠き部12bが設けられている。そし
て、第7図に示すように、ロック軸52の切欠き部52aを
ダイ取付穴50aの側部に一致させた状態では該穴50aに対
してダイ12を出し入れすることができるが、ダイ12を該
穴50aに貫挿した状態で上記ロック軸52を回動させれ
ば、該軸52の切欠かれていない部分がダイ12の側面の切
欠き12bに係合することにより、該ダイ12が固定される
ようになっている。また、ダイブロック50には、上記工
具搬送装置30における支持プレート43に突設された受け
棒43c…43cを進入させるための孔50b…50bが設けられて
いる。なお、これらの構成はラム13における各パンチ13
…13の取付け部、並びに工具交換ステーション20に備え
られたダイ受け具26,26及びパンチ受け具27,27について
も同様である。
次に、この工具交換装置の作動を説明すると、例えば機
台11に取付けられているダイ12…12のうちの一部のダイ
が摩滅等によって使用不能となったものとすると、第1
図に示すように、工具搬送装置30における第1搬送体34
を圧造機本体10の上方まで移動させると共に、この位置
で該搬送体34から垂下するロッド34a,34aを下方に突出
させることにより、その下端に取付けられている第1工
具支持装置36を下降させ、第4図に示すように支持プレ
ート43を機台11(ダイブロック50)の前面に対向位置さ
せる。そして、この状態でシリンダ45を作動させること
により、上記支持プレート43を機台11に接近させると、
該プレート43における各円孔43b内に機台11に取付けら
れているダイ12…12の前端部が嵌合されることになり、
そこで、今回交換したい例えば2番及び4番のダイ12,1
2に対応する2個の固定用シリンダ472,474(第3図参
照)を作動させて、そのロッド47a,47aを当該ダイ12,12
に設けられている係合穴12a,12aにそれぞれ突入させる
のである。また、このとき第7図に示すロック機構51を
作動させて、2番及び4番のダイ12,12に対するロック
を解除する。
そして、その後、上記シリンダ45により支持プレート43
を機台11の前面から離反させると共に、搬送体34から垂
下されているロッド34a,34aを上動させることにより第
1支持装置36の全体を所定位置まで上昇させ、しかる
後、該搬送体34をレール33,33に沿って工具交換装置ス
テーション20まで移送すると共に、該ステーション20で
第1支持装置36を再び下降させ、且つ支持プレート43を
第1工具交換台22上に設置されている工具受取り用の受
け具261に接近させるようにスライドさせることによ
り、該支持プレート43に固定している2個のダイ12,12
を上記受け具261の工具支持穴26a,26aに挿入する。そし
て、これらのダイ12,12を支持プレート43に固定してい
るシリンダ472,474のロッド47a,47aを後退させること
により、その固定を解除すると共に、上記受け具261
設けられたロック機構(図示せず)を作動させ、その
後、支持プレート43を受け具261から離反させる。これ
により、上記機台11から取外してきた2個のダイ12,12
が受け具261に受渡されることになる。
次に、上記第1工具交換台22を旋回させて、2個のダイ
12,12を受取った受け具261の背部に設置されている交換
用ダイ12…12が載置されている受渡し用の受け具262
上記支持プレート43に対向させると共に、該支持プレー
ト43をこの受け具262に接近させて、円孔内43b…43bに
受け具262に支持されているダイ12…12の前部を嵌合さ
せる。そして、上記機台11からダイ12,12を取外したと
きと同様に、2番及び4番の固定用シリンダ472,474
作動させ、且つ受け具262側のロックを解除することに
より、該受け具262に支持されているダイ12,12を支持プ
レート43に固定すると共に、この支持プレート43を後退
させた上で、第1支持装置36の全体を上昇させ、且つ第
1搬送体34を圧造機本体10側へ移動させる。そして、支
持プレート43を再び機台11の前面に対向させて接近させ
ることにより、該プレート43に固定されている2個のダ
イ12,12を空となっている機台11(ダイブロック50)の
ダイ取付け穴50aに嵌合させ、この状態で固定用シリン
ダ472,474を解除すると共に、上記ロック機構51を作動
させてダイ12,12を機台11に固定する。これにより、上
記交換ステーション20から搬送してきた新たなダイ12,1
2が機台11に取付けられることになり、その後、支持プ
レート43を後退させ且つ第1支持装置36の全体を上昇さ
せると共に、第1搬送体34を交換ステーション20側へ待
避させればダイの交換作業が終了することになる。
また、上記と同様にして第2搬送体35ないし第2支持装
置36を作動させれば、ラム13に取付けられているパンチ
14…14を交換することができるのであるが、この交換装
置によれば、上記のように複数のダイもしくはパンチの
うちの任意のものを任意の個数だけ交換することがで
き、従って、使用不能となった1個もしくは複数個の工
具を交換することができると共に、段取り替えに際して
は全てのダイもしくはパンチを交換することもでき、し
かも、これらの交換作業が搬送体34,35を圧造機本体10
と交換ステーション20との間で1往復させるだけで行い
うるのである。
ここで、この実施例においては、工具支持プレート43が
フレーム部材42の両側辺部42c,42c間に係合されて一対
のシリンダ46,46によって固定される構成であるから、
これらのシリンダ46,6による固定を解除すれば支持プレ
ート43をフレーム材42から取外すことができる。従っ
て、機台11に取付けられている各ダイ12…12の取付け位
置や取付け個数、或は大きさ等が異なる場合に、例えば
第8図に示すように各円孔43′…43b′の径が一定して
いない支持プレート43′等を選択使用することが可能と
なる。
また、以上の実施例では、ダイ用及びパンチ用として2
台の搬送体34,35を備えたが、第4図に鎖線Xで示すよ
うに搬送体34の下部34bをその上方の部分から分離する
と共に、この下部34bを180°旋回可能とすれば、1台の
搬送体でダイ及びパンチの交換を行うことができるよう
になる。
さらに、第9,10図に示すように、工具搬送装置36′にお
ける支持プレート43″をシリンダ45′により図示の中間
位置から機台11側及びラム13側のいずれにも接近させう
るように構成すると共に、該プレート43の機台11側の面
には複数のダイを支持しうるダイ支持部43a″を、ラム1
3側の面には同じく複数のパンチを支持しうるパンチ支
持部43b″をそれぞれ設ければ、1つの搬送体34′ない
し1つの工具支持装置36′でダイ及びパンチの交換が可
能となる。この場合、上記支持プレート43″におけるダ
イ支持部43a″及びパンチ支持部43b″の上部には、下部
の受け棒43c″…43c″と共に工具を支持する突出部43
d″,43d″が設けられ、これらの突出部43d″,43d″に各
工具を固定する固定用シリンダ47′…47′が取付けられ
る。
なお、第1,2図に示すように工具交換ステーション20の
側部に成形機本体10から取外した工具を洗浄する洗浄ユ
ニット60を並設するようにしてもよい。この洗浄ユニッ
ト60は、上記工具交換ステーション20における交換台2
2,23の上面に設けられたガイドレール22a,22a,23a,23a
に連続するガイドレール61,62を有し、交換台22,23から
工具を支持した受け具26,27が洗浄台63,64上に搬入され
るようになっている。そして、その洗浄台63,64の上方
に設けられた洗浄液噴射器65,66から噴射される洗浄液
によって工具を洗浄するようになっている。また、上記
洗浄台63,64は支柱67,68に沿って上方の洗浄位置から下
動可能とされており、第1図に鎖線で示す下方の工具点
検位置Aで、成形機本体10から取外した工具の点検等を
行いうるようになっている。
(考案の効果) 以上のように本考案に係る多段式圧造成形機の工具自動
交換装置によれば、ダイもしくはパンチ等の工具の一部
が摩滅等によって使用不能になった場合における一部の
工具の交換、及び段取り替え時における全ての工具の交
換のいずれについても、工具搬送装置の搬送体ないし該
搬送体に設けられた工具支持装置を、圧造機本体とその
近傍に設けられた工具交換ステーションとの間を一往復
させるだけで行うことが可能となる。これにより、上記
両交換作業のそれぞれについての専用の交換装置を設け
る場合のような装備の著しい複雑化を招くことなく、こ
の種の工具交換作業の能率が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1,2図は多段式
圧造成形機の全体概略構成を示す正面図及び平面図、第
3図は該実施例における要部の拡大正面図、第4図は同
左側面図、第5,6図は第3図V−V線、VI−VI線で切断
した拡大断面図、第7図は第4図VII−VII線で切断した
断面図、第8図は工具支持プレートの一例を示す単体正
面図、第9,10図は他の実施例を示す要部側面図及び正面
図である。 10…成形機本体、11…機台、12…ダイ、13…ラム、14…
パンチ、20…工具交換ステーション、26,27…工具受け
具(ダイ受け具、パンチ受け具)、30…工具搬送装置、
34,34′,35…搬送体、36,36′,36…工具支持装置、43,4
3′,43″…工具支持部材(支持プレート)、45,45′…
支持部材駆動手段(シリンダ)、47,47′…工具固定手
段(シリンダ)。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台(11)に並設された複数のダイ(12)
    と、これらのダイ(12)にそれぞれ対向するようにラム
    (13)に取付けられたパンチ(14)とを有し、各対向す
    るダイ(12)とパンチ(14)との間に素材を順次供給す
    ることにより所定形状の製品を形成する多段式圧造成形
    機における上記ダイ(12)やパンチ(14)等の工具の自
    動交換装置であって、互いに対向する上記機台(11)と
    ラム(13)の中間位置と、当該圧造成形機の近傍に設け
    られた工具交換ステーション(20)との間で工具を搬送
    する工具搬送装置(30)が設けられていると共に、この
    工具搬送装置(30)における搬送体(34,34′,35)が、
    上記機台(11)もしくはラム(13)における複数の工具
    の配設位置に対応する位置関係で当該複数の工具を支持
    しうる工具支持部材(43,43′,43″)と、上記機台(1
    1)とラム(13)の中間位置で該機台(11)もしくはラ
    ム(13)に取付けられている工具を受取り、或は該支持
    部材(43,43′,43″)に支持している工具を機台(11)
    もしくはラム(13)に受渡し可能なように、該支持部材
    (43,43′,43″)を機台(11)側もしくはラム(13)側
    に近接移動させ、且つ上記工具交換ステーション(20)
    では該ステーション(20)に備えられた工具受け具(2
    6,27)に保持されている工具を受け取り、或は該支持部
    材(43,43′,43″)に支持している工具を上記工具受け
    具(26,27)に受渡し可能なように、該支持部材(43,4
    3′,43″)を工具受け具(26,27)側に近接移動させる
    支持部材駆動手段(45,45′)と、該支持部材(43,4
    3′,43″)に受取りもしくは受渡す工具を該支持部材
    (43,43′,43″)に対して個々に固定する複数の工具固
    定手段(47,47′)とを有することを特徴とする多段式
    圧造成形機の工具自動交換装置。
  2. 【請求項2】工具支持部材(43,43′,43″)は、機台
    (11)もしくはラム(13)に取付けられている工具の個
    数、大きさ、配設位置等に対応するものを選択使用可能
    なように、工具搬送装置(30)の搬送体(34,34′,35)
    に着脱可能に取付けられていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の多段式圧造成形機の工具
    自動交換装置。
  3. 【請求項3】工具支持部材(43″)は、機台(11)に対
    向する面に複数のダイ(12)を支持しうるダイ支持部
    (43a″)を有し、ラム(13)に対向する面に複数のパ
    ンチ(14)を支持しうるパンチ支持部(43b″)を有
    し、且つ工具交換ステーション(20)には工具受け具と
    してダイ受け具(26)とパンチ受け具(27)とが備えら
    れていると共に、支持部材駆動手段(45′)は、機台
    (11)とラム(13)との中間位置で工具支持部材(4
    3″)を機台(11)側及びラム(13)側に近接移動さ
    せ、且つ工具交換ステーション(20)では該支持部材
    (43″)をダイ受け具(26)側及びパンチ受け具(27)
    側に近接移動させうるように構成され、且つ工具固定手
    段(47′)として、上記ダイ支持部(43a″)に複数の
    ダイ(12)を個々に固定するものと、パンチ支持部(43
    b″)に複数のパンチ(14)を個々に固定するものとが
    備えられていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の多段式圧造成形機の工具自動交換装置。
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