JPH0645611B2 - 1,5―ベンゾチアゼピン誘導体の製法 - Google Patents

1,5―ベンゾチアゼピン誘導体の製法

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JPH0645611B2
JPH0645611B2 JP61179749A JP17974986A JPH0645611B2 JP H0645611 B2 JPH0645611 B2 JP H0645611B2 JP 61179749 A JP61179749 A JP 61179749A JP 17974986 A JP17974986 A JP 17974986A JP H0645611 B2 JPH0645611 B2 JP H0645611B2
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正明 長澤
則夫 高村
博純 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は8−または9−クロロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン誘導体の新規製法に関する。
〔従来技術〕
2−(4−メトキシフェニル)−3−アルカノイルオキ
シ(またはヒドロキシ)−5−〔2−(ジアルキルアミ
ノ)エチル〕−8−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンが優れた降圧作
用および/または脳・冠血管拡張作用を有しているこ
と、および上記ベンゾチアゼピン誘導体は対応するチア
ゼピン環5位のN位非置換化合物にジアルキルアミノエ
チルハライドを反応させることにより製造し得ることが
知られている(特開昭59−225174号公報)。
〔発明の目的〕
本発明の目的は8−または9−クロロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン誘導体の新規製法を提供するものである。
〔発明の構成および効果〕
本発明者らは種々研究の結果、特開昭59−22517
4号記載の方法と全く異なった方法で一般式 (ただし、R、RおよびRは同一もしくは異なっ
て水素原子または低級アルキル基を表し、Rは水素原
子または低級アルカノイル基を表し、XおよびX
いずれか一方が水素原子であり、他方が塩素原子である
ことを表す) で示される化合物を合成することに成功し、本発明を完
成するに至った。
上記化合物〔I〕においてRおよびRがいずれも低
級アルキル基である化合物は血圧降下剤および/また脳
・冠血管拡張剤として有用であり、またRとRが共
に水素原子またはいずれか一方が低級アルキル基であ
り、他方が水素原子である化合物は経口投与した場合で
も強力かつ持続性の血小板凝集抑制作用を示す有用な医
薬化合物である。例えば、(−)−シス−2−(4−メ
トキシフェニル)−3−ヒドロキシ−5−〔2−(N−
メチルアミノ)エチル〕−8−クロロ−2,3−ジヒド
ロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・塩
酸塩および(+)−シス−2−(4−メトキフェニル)
−3−ヒドロキシ−5−〔2−(N−メチルアミノ)エ
チル〕−9−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベン
ゾチアゼピン−4(5H)−オン・塩酸塩をSD系ラッ
ト経口投与(投与量:10mg/kg)した場合には、いず
れの化合物もコラーゲン誘起ラット血小板凝集を50%
以上抑制する。
本発明によれば、一般式〔I〕で示される化合物または
その塩は一般式 (ただし、Rは低級アルキル基を表し、R、R
、XおよびXは前記と同一意味を表す) で示される化合物またはその塩を分子内閉環させて一般
式〔II〕 (但し、R、R、R、XおよびXは前記と同
一意味を表す) で示される化合物またはその塩を製し、ついで該化合物
を還元して一般式〔I−A〕 (但し、R、R、R、XおよびXは前記と同
一意味を表す) で示される化合物またはその塩を製し、要すれば化合物
〔I−A〕またはその塩を一般式〔III〕 RCOOH 〔III〕 (但し、Rは低級アルキル基を表す) で示される化合物またはその反応性誘導体と縮合させて
一般式〔I−B〕 (ただし、R、R、R、R、XおよびX
前記と同一意味を表す) で示される化合物とし、更に要すれば化合物〔I−A〕
または〔I−B〕をその塩とすることにより製すること
ができる。
以下、詳細に説明する。
〔IV〕→〔II〕 化合物〔IV〕の分子内閉環反応は塩基の存在下、適当な
溶媒中で実施することができる。
塩基としては、例えばリチウムジイソプロピルアミド、
リチウムイソプロピルシクロヘキシルアミド、リチウム
ヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウムなどがあげら
れ、溶媒としては例えばエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ジオキサンもしく
はこれらの混液などを好適に用いることができる。反応
は−70℃〜−25℃、とりわけ−60℃〜−20℃で
好適に進行する。
〔II〕→〔I−A〕 ジケトン化合物〔II〕の還元反応は化合物〔II〕を還元
剤で処理するか、あるいは接触還元することにより実施
できる。
ジケトン化合物〔II〕を還元剤で処理する反応は適当な
溶媒中で実施でき、還元剤としては例えば水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素リチ
ウムの如き水素化ホウ素アルカリ金属が好適にあげられ
る。溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロ
パノールの如き低級アルカノール、低級アルカノールと
水との混液、テトラヒドロフランまたはジオキサンなど
があげられる。
ジケトン化合物〔II〕の接触還元は触媒の存在下、適当
な溶媒中で実施できる。
触媒としては例えばパラジウム炭素、パラジウム黒など
を用いることができ、溶媒としては上記ジケトン化合物
〔II〕と還元剤との反応において用いたものを好適に使
用することができる。反応は還元剤を用いる場合、接触
還元する場合のいずれの場合も約0〜40℃で好適に進
行する。
かくして得られるヒドロキシ化合物〔I−A〕はラセミ
体として得られるが、該ラセミ体は常法により光学分割
してヒドロキシ化合物〔I−A〕の光学活性体を製する
ことができる。例えばヒドロキシ化合物〔I−A〕のラ
セミ体をP−ヒドロキシフェニルグリシンエステル、シ
ンコニジン、カンファースルホン酸などの光学分割剤と
適当な溶媒(アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、メタノールなど)中で反応させて、2種のジアステ
レオマー塩を形成させ、ついで該ジアステレオマー塩を
分別晶析し、難溶性塩を結晶としてまた易溶性塩を溶液
中から各々採取し、得られるジアステレオマー塩を酸
(例えば塩酸)で処理することにより光学活性ヒドロキ
シ化合物〔I−A〕を製することができる。また、ヒド
ロキシ化合物〔I−A〕の光学活性体はヒドロキシ化合
物〔I−A〕のラセミ体と光学活性1−(2−ナフチル
スルホニル)ピロリジン−2−カルボニルクロリドを反
応させて、2種のジアステレオマーを形成せしめ、該ジ
アステレオマーを分別晶析またはカラムクロマトグラフ
ィーにより分離し、加水分解することによっても製する
ことができる。
ヒドロキシ化合物〔I−A〕は常法に従って造塩反応に
付すことによりその塩とすることができる。
〔I−A〕+〔III〕→〔I−B〕 ヒドロキシ化合物〔I−A〕とカルボン酸化合物〔II
I〕の反応性誘導体との縮合反応は、溶媒中脱酸剤の存
在下または非存在下に実施することができる。カルボン
酸化合物〔III〕の反応性誘導体としては例えば酸無水
物(例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸)ま
たは酸ハライド(例えばアセチルクロリド、プロピオニ
ルクロリド、ブチリルクロリド)などがあげられる。溶
媒としては例えばピリジン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ベンゼン、トルエン、メチレンクロリドまたは
酢酸があげられる。脱酸剤としては例えばピリジン、ト
リエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモ
ルホリン、N−メチルピロリジンまたはN−エチル−
N,N−ジイソプロピルアミンなどがあげられる。反応
に際し、カルボン酸化合物〔III〕の反応性誘導体とし
て過剰の無水酢酸を用いるときは溶媒を兼ねるので、必
ずしも溶媒を用いる必要がない。反応はカルボン酸化合
物〔III〕の反応性誘導体として酸無水物を用いる場合
には約20〜130℃で、酸ハライドを用いる場合には
約−10〜60℃でそれぞれ実施するのが好ましい。
またこの方法において、カルボン酸化合物〔III〕(遊
離カルボン酸)とヒドロキシ化合物〔I−A〕またはそ
の塩との縮合反応は、溶媒中、縮合剤の存在下に実施す
ることができる。縮合剤としては例えばジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、N,N′−カルボニルジイミダゾー
ル、1−メチル−2−ハロピリジニウムヨージド(例え
ば1−メチル−2−ブロモピリジニウムヨージド)、メ
トキシアセチレンまたはトリフェニルホスフィン−四塩
化炭素などがあげられ、溶媒としては例えばメチレンク
ロリド、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ベン
ゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
を用いることができる。
反応は約0〜50℃、とりわけ約0〜25℃で実施する
のが好ましい。
この反応はラセミ化することなく進行するのでヒドロキ
シ化合物〔I−A〕の光学活性体を用いることによりア
ルカノイルオキシ化合物〔I−B〕の光学活性体を製す
ることができる。アルカノイルオキシ化合物〔I−B〕
は常法に従って造塩反応に付すことによって、その塩と
することができる。
またジケトン化合物〔II〕は新規化合物であり前記本発
明における有用な合成中間体である。
ジケトン化合物〔II〕としては例えばR、Rおよび
が同一もしくは異なって水素原子、またはメチル
基、エチル基、プロピル基もしくはブチル基の如き低級
アルキル基であり、XおよびXのうち一方が水素原
子であり、他方が塩素原子である化合物があげられる。
これらのうち好ましい化合物としてはRが低級アルキ
ル基、Rが水素原子または低級アルキル基、Rが低
級アルキル、XおよびXのうち一方が水素原子であ
り、他方が塩素原子である化合物があげられる。更によ
り好ましい化合物としてはRがメチル基、Rが水素
原子、またはメチル基、エチル基、プロピル基もしくは
ブチル基、Rがメチル基、エチル基またはブチル基、
およびXのうち一方が水素原子であり、他方が塩
素原子である化合物があげられる。最も好ましい化合物
としては、一般式〔II〕においてRがメチル基、R
が水素原子またはメチル基、Rがメチル基であって、
が塩素原子、Xが水素原子であるかまたはX
水素原子、Xが塩素原子である化合物があげられる。
本発明化合物〔II〕は塩を形成することができ、かかる
塩としては例えば塩酸、過塩素酸塩などの無機塩との
塩、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸などの有機酸との
塩があげられる。
本発明の化合物〔II〕は1個の不斉炭素原子を有し、2
種の光学異性体が存在するが、本発明はこれらの光学異
性体またはラセミ体のいずれをも包含するものである。
本発明の原料化合物〔IV〕はいずれも新規化合物であ
り、例えば下記反応式に従って製することができる。
反応式 (但し、XないしXはそれぞれハロゲン原子、
、R、R、R、XおよびXは前記と同一
意味を表す。) 即ち、化合物〔VI〕と〔VII〕との反応は、適当な溶媒
(低級アルカノール、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、ジメチルホ
ルムアミドまたはこれらの混合物など)中、脱酸剤(炭
酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩、水酸化ア
ルカリ金属、水素化アルカリ金属、ピリジン、トリエチ
ルアミンなどの有機塩基、アルカリ金属アルコキシド)
の存在下、0〜80℃、とりわけ20〜60℃で実施で
き、化合物〔VIII〕を製することができる。化合物〔VI
II〕の還元反応は触媒(パラジウム炭素、パラジウム黒
など)の存在下、溶媒(低級アルカノール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなど)中で接触還元することによ
り実施でき、化合物〔IX〕を製することができる。化合
物〔IX〕と化合物〔X〕との反応は、脱酸剤(炭酸アル
カリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩、水酸化アルカリ
金属、有機塩基など)の存在下、溶媒(メチレンクロリ
ド、クロロホルム、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、アセトンもしくはこれらと水との混合物)
中で0〜40℃、とりわけ0〜25℃で実施でき、化合
物〔XI〕を製することができる。化合物〔XI〕と〔XI
I〕との反応は、脱酸剤(炭酸アルカリ金属塩、炭酸水
素アルカリ金属塩、水酸化アルカリ金属、水素化ナトリ
ウムなど)の存在下、溶媒(アセトン、酢酸エチル、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジ
メチルスルホキシドなど)中、20〜100℃、とりわ
け20〜70℃で実施でき、化合物〔IV〕を製すること
ができる。
実施例1 (1)N−{4−クロロ−2−〔(4−メトキシベンジ
ル)チオ〕フェニル}−N−〔2−(ジメチルアミノ)
エチル〕オキサミン酸エチルエステル(参考例(4)))
0.2g、テトラヒドロフラン65mlおよびヘキサメチ
ルリン酸トリアミド0.075gの混合物を−60℃に
冷却する。これにリチウムジイソプロピルアミド〔ジイ
ソプロピルアミン0.103g、n−ブチルリチウム
0.64ml(1.6モル−ヘキサン溶液)及びテトラヒ
ドロフラン3mlを用いて常法により調製〕を滴下する。
同温で10分間攪拌したのち反応液を飽和塩化アンモニ
ウム水溶液中に注加する。これを酢酸エチルで抽出し、
水洗、乾燥し溶媒を留去する。残査をシリカゲルクロマ
ト(溶媒;クロロホルム:エタノール=20:1)で精
製することにより8−クロロ−5−〔2−(ジメチルア
ミノ)エチル〕−2−(4−メトキシフェニル)−1,
5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)ジオン
0.102gを淡黄色油状物として得る。収率:56.
7% IR(CHCl)cm-1:1720,1660 NMR(CDCl)δ:2.20(6H,S.N(C
),3.75(3H,S,OCH),5.3
8(broad peak 1H,CH) シュウ酸塩 M.P.:110〜113℃(分解)(エタノールから
再結晶) (2)上記で得られた化合物(遊離)0.1g、エタノー
ル5mlおよび水1mlの溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナト
リウム0.01gを加え室温で1時間攪拌する。ついで
反応液を水で希釈し酢酸エチルで抽出する。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し乾燥後、溶媒を留去する。残査をエタ
ノールで再結晶することによりシス−8−クロロ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)2,3−ジヒドロ−1,
5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン0.081g
を針状晶として得る。
収率:80.6% M.P.:169.5〜170℃ 塩酸塩・1/2エタノール M.P.:136〜139℃(クロロホルム−エタノー
ル−エーテル混液から再結晶) (3)上記(2)で得た化合物(塩酸塩)1g、無水酢酸2ml
及び酢酸2mlの混合物を110℃で4時間攪拌する。反
応混合物を減圧下に濃縮して溶媒を留去する。残査にエ
ーテルを加え、析出晶をろ取することにより、シス−8
−クロロ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3
−アセトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オン・塩酸塩1.08gを得る。本品はクロロホルム、
エタノール及びエーテルの混液から再結晶すると針状晶
(エタノール付加物)となる。
M.P.:159〜161℃ 実施例2 (1)2−クロロ−6−ニトロチオフェノールから参考例
と同様にして製した9−クロロ−5−〔2−(ジメチル
アミノ)エチル〕−2−(4−メトキシフェニル)1,
5−ベンゾチアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン
を実施例1−(2)と同様に処理することによりシス−9
−クロロ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3
−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを得る。
M.P.:143〜144℃ 塩酸塩・1水和物 M.P.:228〜230℃(分解)(143℃から湿
潤)(メタノールから再結晶) (2)上記(1)で得た化合物(遊離)を、光学活性1−(2
−ナフチルスルホニル)ピロリジン−2−カルボニルク
ロリドを用いて光学分割して得られる(+)−シス−9
−クロロ−5−〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3
−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−
オンを用い、実施例1−(3)と同様に処理したのち塩酸
塩とすることにより(+)−シス−9−クロロ−5−
〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕−3−アセトキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン・塩酸塩
・水和物を得る。
M.P.:140〜143℃ 〔α〕 20:+13.0°(C=0.347,メタノ
ール) 実施例3〜39 実施例1または2と同様に処理することにより、下記表
に示す化合物を得る。
参考例 (1)3−クロロ−6−ニトロチオフェノール3.3g、
エタノール50mlおよびテトラヒドロフラン20mlの混
合液に氷冷下ナトリウムエチラート5.3gを加えて1
0分間攪拌する。ついでパラメトキシベンジルクロリド
3gを加え室温で30分間攪拌する。溶媒を減圧下に留
去し残査に水を加えて析出する結晶をろ取し、エタノー
ルより再結晶することにより、1−(4−メトキシベン
ジルチオ)−3−クロロ−6−ニトロベンゼン4.5g
を黄色針状晶として得る。
M.P.:122〜123.5℃ (2−1)上記(1)で得た化合物1gをエタノール40m
lに懸濁し、塩化第一スズ・2水和物3.8gを加え7
0℃で1.5時間攪拌する。反応後冷却し、反応液を氷
水にあけ重曹を加えてpHを7〜8に調整する。クロロホ
ルムで抽出し、抽出液を乾燥する。溶媒を留去し、残査
をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;ベンゼン:ヘキサ
ンン=2:1)で精製することにより、1−(4−メト
キシベンジルチオ)−3−クロロ−6−アミノベンゼン
0.78gを得る。
M.P.:84〜85.5℃ (2−2)上記(1)で得た化合物1g、メタノール15m
l、テトラヒドロフラン15ml、濃塩酸1mlおよび10
%パラジウム−炭素0.2gの混合物を室温下、常圧で
接触還元する。反応後触媒をろ去し、ろ液を減圧下に濃
縮する。残査を酢酸エチル−エタノール混液から再結晶
することにより1−(4−メトキシベンジルチオ)−3
−クロロ−6−アミノベンゼン・塩酸塩0.84gを得
る。
M.P.:191〜193℃ (3)上記(2−1)で得た化合物(遊離)1.53g、
重曹0.92g、水20ml及び塩化メチレン30mlの混
合物を激しく撹拌しつつ、クロログリオキサール酸エチ
ルエステル(ClCOCOOC)1.36gを滴
下する。30分間撹拌したのち塩化メチレンを分取す
る。水層を塩化メチレンで抽出する。塩化メチレン層を
合わせ水洗、乾燥した後、溶媒を留去する。残査をイソ
プロパノールから再結晶することにより、N−{4−ク
ロロ−2−〔(4−メトキシベンジル)チオ〕フェニ
ル}オキサミン酸エチルエステル1.81gを無色針状
晶として得る。
M.P.:99.5〜100℃ (4)上記(3)で得た化合物1.5g、ジメチルアミノエチ
ルクロリド1.27g、炭酸カリウム1.64gおよび
アセトニトリル30mlの混合物を50℃で3時間撹拌す
る。反応後冷却し、反応液を水50mlに注加し酢酸エチ
ルで抽出する。抽出液を水洗、乾燥し、溶媒を留去す
る。残査をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;クロロホ
ルム:エタノール=10:1)で精製することにより、
N−{4−クロロ−2−〔(4−メトキシベンジル)チ
オ〕フェニル}−N−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕オキサミン酸エチルエステル1.7gを黄色油状物
として得る。
IR(CHCl)cm-1:1740,1670 NMR(ppm,CDCl)δ:1.04(3H,
t.J=7Hz,CHCH,2.17(6H,S,N
(CH),3.79(3H,S,OCH),
3.97(2H,q,J=8Hz,OCHCH),
4.11(2H,S,S−CH
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−32779(JP,A) 特開 昭59−20273(JP,A) 特開 昭59−104373(JP,A) 特開 昭59−225174(JP,A) 特公 昭47−813(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔IV〕 (但し、R、RおよびRは同一もしくは異なって
    水素原子または低級アルキル基を表し、Rは低級アル
    キル基を表し、XおよびXはいずれか一方が水素原
    子であり、他方が塩素原子であることを表す) で示される化合物またはその塩を分子内閉環させて一般
    (但し、R、R、R、XおよびXは前記と同
    一意味を表す) で示される化合物またはその塩を製し、ついで該化合物
    を還元して一般式 (但し、R、R、R、XおよびXは前記と同
    一意味を表す) で示される化合物またはその塩を製し、要すれば化合物
    〔I−A〕またはその塩を一般式 RCOOH 〔III〕 (但し、Rは低級アルキル基を表す) で示される化合物またはその反応性誘導体と縮合させて
    一般式 (ただし、R、R、R、R、XおよびX
    前記と同一意味を表す) で示される化合物とし、更に要すれば化合物〔I−A〕
    または〔I−B〕をその塩とすることを特徴とする一般
    (但し、Rは水素原子または低級アルカノイル基を表
    し、R、R、R、XおよびXは前記と同一意
    味を表す) で示される8−または9−クロロ−1,5−ベンゾチア
    ゼピン誘導体またはその塩の製法。
JP61179749A 1985-08-01 1986-07-29 1,5―ベンゾチアゼピン誘導体の製法 Expired - Lifetime JPH0645611B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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