JPH064501B2 - セルフレベリング床面形成用組成物 - Google Patents

セルフレベリング床面形成用組成物

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JPH064501B2
JPH064501B2 JP60109510A JP10951085A JPH064501B2 JP H064501 B2 JPH064501 B2 JP H064501B2 JP 60109510 A JP60109510 A JP 60109510A JP 10951085 A JP10951085 A JP 10951085A JP H064501 B2 JPH064501 B2 JP H064501B2
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JP
Japan
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floor surface
composition
self
cement
emulsion
Prior art date
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JP60109510A
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JPS61266681A (ja
Inventor
新一 横江
浅見  勉
哲夫 相原
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Chuo Rika Kogyo Corp
Original Assignee
Chuo Rika Kogyo Corp
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、地下地上に塗布して平滑性が容易に得られ、
靭性を有した床仕上げ面となるセルフレベリング床面形
成用組成物に関する。
(従来技術) 従来、セメントモルタルにポリマーエマルジョンを混合
し、セメントモルタルのみの場合の引張り弱さ、もろさ
等の特性を改良し、靭性、接着性、防水性等の特性を向
上せしめ、セメントモルタルに多少のフレキシブル性を
与えるようにするということは知られている。斯かる如
き従来のセメントモルタルとエマルジョンとの混合物は
一般に外壁や床の下地の不陸修正材として用いられてい
たが、近時外装材、天井材、床材等に用いられるように
なってきている。これは、従来のフレキシブル材がアク
リル、ゴルラテックス等の可燃性の有機物質であったの
に対し、セメントモルタルが無機質で一種の不燃性フィ
ラーとしての役をなし、上記混合物が難燃性のフレキシ
ブル材という特性をなすからであり、又、無機質系のた
めに耐候性もよく防水特性にも優れているという理由か
らである。
然るに、上記混合物にあってはエマルジョンのポリマー
のセメントに対する混合割合が通常15〜20重量%程
度を限度としており、これ以上入れた場合にはセメント
の水和反応を阻害又は遅延させてしまうという実用上の
問題があり、セメントの適度の硬化時間を確保するため
に、エマルジョンの添加量を制限せざるを得ず、その結
果十分なフレキシブル特性等が得られないという問題が
あった。
又、水溶性高分子を保護コロイドとしたポリマーエマル
ジョンを混入して水和反応の阻害又は遅延を比較的穏や
かにしたものが、特開昭58−55355等に開示され
ているが、これらに示されたエマルジョンを混合したセ
メントスラリーは、水溶性高分子の存在により、スラリ
ー粘度が高く、チクソトロピックな粘性を示すので、構
築物の下地処理セメントモルタルや目地セメントモルタ
ル、補修セメントモルタル、接着用セメントモルタル
等、或いは耐水性を有することから防水セメントモルタ
ル用として提供されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、仕上り上平滑性を必要とする床面は、セルフ
レベリング性と同時に施工作業性のよい硬化性を必要と
するもので、このような床面を形成するポリマーセメン
トスラリーが望まれるが、この用途への水溶性高分子ポ
リマーエマルジョンの応用は未開発であった。
しかしながら、ポリマーセメント本来の靭性、接着性、
防水性等は床面としても有用であり、種々の加工上の問
題点を同時に解決して、上記未開発のセルフレベリング
床面形成用組成物を提供出来ることが好ましい。
本発明は、斯くの如き着眼に立ち種々な問題点を同時に
解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有す
るポリマーエマルジョンを混合することによって、セル
フレベリング床面形成用組成物となし得ることを見出し
た。
(問題点を解決するための手段及び作用効果) 即ち、上記目的を達成した床面形成用組成物を得る混和
用エマルジョンとは、実質的にアニオン性界面活性剤を
含まず且つ分子中に水酸基を持ったノニオン性水溶液性
高分子の存在下で乳化重合して得られる合成樹脂エルジ
ョンである。
アニオン性界面活性剤を使用して乳化重合したものは、
セメント等水硬性組成物と混和したとき配合物ペースト
粘度が不安定になり易く、又、各種粘度安定剤を添加し
た場合は水硬性組成物の硬化を阻害、遅延するので不適
当である。又、分子中に水酸基を持ったノニオン性の水
溶性高分子を使用して乳化重合したものが床材としての
各性能を満たし得る。該水溶性高分子を例示すると、各
種ヒドロキシエチルセルロース誘導体、各種ポリビニル
アルコール誘導体、各種ポリエチレンオキサイド誘導
体、各種デンプン誘導体等である。
但し上記においては必要に応じて、セメント水和反応の
阻害及び配合物ペーストの流動性低下等の弊害が生じな
い範囲内でのみ他のイオン性界面活性剤を併用してもよ
い。
エマルジョン中に分散しているポリマーは、各種水硬性
組成物と混和して床面としての性能を満たすものであれ
ば限定されないが、一般的には常温で造膜する必要があ
り、例えば、アクリル酸エステル、スチレン、酢酸ビニ
ル、ベオバ、エチレン、塩化ビニル、ジエン系各モノマ
ーの単独又は共重合ポリマー等である。
上記乳化重合して得られたエマルジョンの水硬性組成物
に対する混合割合は、樹脂固形分として50乃至100
重量%が好ましく、80重量%前後が最も好ましい。約
50重量%以下であると硬化後にひび割を生じる危険性
があり、100重量%以上となると経済性の点で負担が
大きい。
上記エマルジョンをセメントの如き水硬性組成物と混合
し塗布せしめると、一般的に分散媒にある水の基材への
吸収と塗面よりの蒸散によるエマルジョンの硬化、及び
水硬性組成物の吸水硬化による脱水作用ということに加
え、乳化剤が、上記の如く水硬性組成物の硬化阻害因子
を排除せしめる配合となっているので、水硬性組成物に
対するポリマー比を1対1程度としても、水硬性組成物
の水和反応は阻害されることがなく、従って、斯かる混
合組成物の硬化反応を速めることができ、厚塗した場合
でも内部を容易に硬化せしめることができる。このこと
はポルトランド、白セメントアルミナを用いた場合は勿
論、アルミナ、早強セメント等の水硬性組成物を用いた
場合でも同様に行われる。しかもこの場合所要量のエマ
ルジョンが混和されていることにより、それによる靭
性、接着性、防水性等の特性が十分に生かされるので、
硬化後も該組成物のフレキシブル性は適正に確保され
る。更にペーストのレベルリング性が良いために平滑面
が形成でき、仕上げに関する作業を省略することができ
る。
上述の如くしてなる本発明に係る混合組成物は、適宜骨
材、顔料、添加剤等を加え、単頭乃至は多頭のガン吹き
工法によって施工することができる。例えば、単頭ガン
によりアクリル樹脂顔料の青色により地を形成し、次い
で白色によって模様吹きを行い、さらに地色と同様の青
色で戻し吹きを行う等のことをすれば、流動特性とも相
俟って色の重なりが適宜になじみ、複雑でしかもマイル
ドな感じの光沢を有した、色彩感にすぐれた模様面の床
を現出せしめることができる。多頭ガンによれば、良好
な流動性によって、各ガン頭から異色の組成物を同時吹
き付けすることができ、独自の色混合床を容易に施工す
ることできる。
本発明によれば、上記の如く、無機質系でありながら極
めて良好なフレキシブル性を有した床面形成材で、弾性
床を形成することができ、硬化速度が速くセルフレベリ
ング性にすぐれた施工性が極めてよいセルフレベリング
床面形成用組成物を提供できる。
(実施例) ・第1表について 本発明に係る乳化重合して得られたエマルジョンを配合
してなるポリマーセメントスラリーの実施例1〜3、及
びこれらと対比すべく本発明とは異なる乳化剤によるエ
マルジョンを配合したポリマーセメントスラリーによる
対比例1,2のそれぞれのスラリー性状、セメント硬化
時間、塗膜表面性を調べた。その結果が第1表である。
試験方法は、必要に応じて水で吹付け適正粘度に調整
し、粘度,チクソトロピー指数はB型回転粘度計3号ロ
ーターを用いて測定し、フロー値は、ガラス板上に置い
た内径50mm、高さ50mmの塩ビパイプに試料を満たし
た後、直ちにパイプを抜取って広がりを直径で測定し
た。塗膜表面性は目視判定し、○は良好、△はやや良、
×は不良であった。
この結果、綜合判定として床面形成用組成物として十分
な適性、即ち適度な燃性を有し、セルフレベリング性に
よって平滑性が得られ、かつ硬化時間が適切なものは、
本発明に係る実施例1,2,3のものであった。比較例
1,2はいずれも実用に供し得ないものであった。尚、
比較例2は約10分でペースト粘度が上昇してしまった。
・第2表について 上記本発明に係る実施例3のエマルジョンを用い、ポリ
マーセメントの配合比を変えて、夫々のスラリー性状、
セメント硬化時間、塗膜表面性を調べた結果が第2表で
ある。
この結果、ポリマーセメント比即ちP/Cは、50重量
%前後より明確に少ないとクラックが発生してしまうの
で、50〜100重量%前後が好ましいことが確認され
た。床としての硬度も十分であった。なお、フィラー量
が多すぎるとクラックが生じ、P/Cが高い試料4は樹
脂分が多く床として弾性感があった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:38 Z 2102−4G 24:26 F 2102−4G G 2102−4G C 2102−4G A 2102−4G ) Z 2102−4G (56)参考文献 特開 昭57−71842(JP,A) 特開 昭59−146960(JP,A) 特開 昭59−203742(JP,A) 特開 昭58−138764(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にアニオン性界面活性剤を含まず且
    つ分子中に水酸基を持ったノニオン性水溶性高分子の存
    在下で乳化重合して得られる合成樹脂エマルジョンを、
    無機質の水硬性組成物に対して樹脂固形分として50乃
    至100重量%の割合で混合してなるセルフレベリング
    床面形成用組成物。
JP60109510A 1985-05-22 1985-05-22 セルフレベリング床面形成用組成物 Expired - Lifetime JPH064501B2 (ja)

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