JPH0644574Y2 - ワイヤ放電加工機 - Google Patents

ワイヤ放電加工機

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JPH0644574Y2
JPH0644574Y2 JP1988130710U JP13071088U JPH0644574Y2 JP H0644574 Y2 JPH0644574 Y2 JP H0644574Y2 JP 1988130710 U JP1988130710 U JP 1988130710U JP 13071088 U JP13071088 U JP 13071088U JP H0644574 Y2 JPH0644574 Y2 JP H0644574Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はワイヤ放電加工機に関し、特に、ワイヤ電極を
正確に垂直に張架する装置に関する。
「従来の技術」 ワイヤ放電加工においてワイヤ電極の垂直度は加工精度
に直接影響し重要である。ワイヤ電極の垂直度の設定に
は上下一組の検出端面を備える垂直出しゲージが用いら
れる。垂直出し作業は、上記の垂直出しゲージを2つ用
い、工作物が載置されるXYテーブル上に検出端面により
構成される検出面がそれぞれX軸,Y軸に垂直になるよう
に固定し、X軸又はY軸を移動させた際にワイヤ電極が
垂直出しゲージの上下一組の検出端面に同時に接触する
ようにワイヤガイドの位置を微調整することにより行
う。検出端面とワイヤ電極の接触検出はワイヤ電極の電
圧変化により検出する。
かかる垂直出し作業を自動化した装置として、特開昭54
−104099号公報及び特開昭63−127830号公報では、ワイ
ヤガイド駆動装置を備え、X軸に垂直な第1の検出面と
Y軸に垂直な第2の検出面を有する垂直出しゲージを用
い、ワイヤ電極が第1の検出面と平行になるようにワイ
ヤガイドのU軸を位置決めした後、第2の検出面とも平
行になるようにワイヤガイドのV軸を位置決めする装置
が開示されている。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記の垂直出し操作は本質的にはワイヤ
電極を垂直出しゲージの検出面に平行に調整するもので
あり、十分な垂直出し精度を得るには垂直出しゲージの
各検出面を正確にX軸及びY軸と直交するように配置す
る必要がある。この点について第7図を用いて説明す
る。第7図はワイヤ電極の垂直出しの一連の動きをXY平
面(水平面)に正射影した図である。垂直出しされる前
の傾斜したワイヤ電極は、上下ワイヤガイドの中心A0,B
0を結ぶ線分で示され、その線分はX軸と角度βをなす
とする。また、垂直出しゲージの第1検出面P1がX軸と
直交せず、角度θだけ傾いて固定されていたとする。
さて、第1検出面P1を用いてワイヤ電極が検出面P1に平
行になるよう上ワイヤガイドの位置がU軸方向に移動さ
れる(A1,B1)。次いでテーブルがX軸方向に移動され
ワイヤ電極が相対的に一担後退する(A2,B2)。次に第
2検出面P2を用いて第2検出面P2に平行になるよう上ワ
イヤガイド位置がV軸方向に操作される(A3,B3)。次
いでテーブルがY軸方向に移動されワイヤ電極が後退し
て(A4,B4)、垂直出し動作を終了する。しかしながら
図から明らかであるように、以上の操作でA4点とB4点と
は一致していない。つまり、ワイヤ電極はXY平面に垂直
になっていない。これは垂直出しゲージの第1検出面P1
がX軸に直交する様に垂直出しゲージが取付けられなか
ったためであり、この現象は取付角度誤差θが大きけれ
ば大きいほどワイヤ電極の垂直度が悪くなるという傾向
を示す。
また、垂直出しゲージの2つの検出面P1,P2の直角度精
度が悪い場合も、いずれかの検出面がテーブルの移動軸
(X軸又はY軸)と正確に直交することができなくな
り、同様にワイヤ電極の垂直度が悪くなるという傾向を
もたらす。
上記のように、従来の装置では垂直出しゲージの検出面
をX軸,Y軸に正確に直交するように高精度に設定する必
要があり、垂直出しゲージの設定に熟練を要し、垂直出
しゲージの固定に面倒な平行出し作業を要するという問
題点があった。
さらに、垂直出しゲージの2つの検出面P1,P2の直角度
に高い精度が要求されるという問題点があった。
本考案は上記の問題点に鑑みなされたものであり、その
目的とするところは、垂直出しゲージ検出面の直角度に
高精度を要求せず、また、垂直出しゲージの取付に高精
度を必要とすることなく、ワイヤ電極の高精度垂直出し
作業の自動化を可能としたワイヤ放電加工機を提供する
ことにある。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため、本考案では、第1図に示す
様に、工作物が載置されるテーブル10をワイヤ電極1に
対して相対的にXY平面内で移動させる直交X,Y軸を有す
る工作物送り装置4と、ワイヤ電極を張架する上下1組
のワイヤガイド2,3の少なくとも一方をUV平面内で移動
させる前記X,Y軸に平行な直交U,V軸を有するワイヤガイ
ド駆動装置5と、前記テーブル10上に載置され、互いに
直交する第1及び第2の2つの検出面P1,P2にそれぞれ
上下1組の検出端面45,46及び47,48を有する垂直出しゲ
ージ40と、該垂直出しゲージ40の前記上下1組の検出端
面45,46及び47,48へのワイヤ電極1の接触を検出する接
触検出手段6とを備えるワイヤ放電加工機において、X
軸に略直交する前記第1の検出面P1を構成する上下1組
の検出端面45,46の双方とワイヤ電極1との接触を、該
検出面P1のX軸方向への移動により検出するとともに、
上下のワイヤガイド2,3間に張架された前記ワイヤ電極
1を一直線状にすべく前記ワイヤガイド2,3のU軸位置
を移動させた後、前記検出端面45,46の双方とワイヤ電
極1との接触が解除される所定の位置まで前記X軸を移
動させるU軸移動手段7と、Y軸に略直交する前記第2
の検出面P2を構成する上下1組の検出端面47,48の双方
とワイヤ電極1との接触を、該検出面P2のY軸方向への
移動により検出するとともに、上下のワイヤガイド2,3
間に張架された前記ワイヤ電極1を一直線状にすべく前
記ワイヤガイド2,3のV軸位置を移動させた後、前記検
出端面47,48の双方とワイヤ電極1との接触が解除され
る所定の位置まで前記Y軸を移動させるV軸移動手段8
と前記U軸移動手段7及びV軸移動手段8の移動動作に
基づいて前記ワイヤ電極1の垂直精度を判定するととも
に、垂直精度の判定値が所定の許容範囲内に収束するま
で、前記U軸移動手段7とV軸移動手段8による移動動
作を複数回交互に繰り返す繰返し手段9と、を備えるこ
とを特徴とするワイヤ放電加工機が提供される。
「作用」 上記のように構成されたワイヤ放電加工機では、ワイヤ
電極1を第1の検出面P1に平行にするU軸移動手段7
と、第2の検出面P2に平行にするV軸移動手段8による
移動手段が、垂直精度が所定の許容範囲内に収束するま
で、繰返し手段9により交互に複数回繰返し実行され
る。垂直出しゲージ40の各検出面P1,P2が正確にX軸又
はY軸に直交していなかったとしても、U軸移動手段7
及びV軸移動手段8を組みとする一回の動作毎に、ワイ
ヤガイド2の位置はワイヤ電極1をXY平面に垂直とする
位置に収束していく。このため、各検出面P1,P2のX軸
及びY軸に対する直交誤差の存在にかかわらず、ワイヤ
電極1の垂直度誤差は所定値以下に抑制される。
「実施例」 本発明の実施例について図面を参照し説明する。
第2図はワイヤガイド駆動装置を備えたワイヤ放電加工
機の概略構成を示す図である。工作物取付台をなすテー
ブル10はX軸モータ11及びY軸モータ12によりX軸方向
及びY軸方向に送られ水平面内(XY平面内)で移動可能
である。X軸及びY軸は互いに直交する。X,Y軸モータ1
1,12を含む送り機構は工作物送り装置4をなす。
ワイヤ電極1は上下のワイヤガイド2,3により位置決め
され、図示しないブレーキローラと駆動ローラにより所
定の張力が与えられ、略垂直に張架されている。下ワイ
ヤガイド3は所定の位置に固定されている。上ワイヤガ
イド2はU軸モータ13及びV軸モータ14によりU軸方向
及びV軸方向に送られ、水平面内(UV軸平面内)で移動
可能である。U軸はX軸に平行でありV軸はY軸に平行
である。U軸,V軸は互いに直交し、U,V軸モータ13,14を
含む送り機構はワイヤガイド駆動装置5をなす。上ワイ
ヤガイド2のUV平面上の位置によりワイヤ電極1の傾斜
が制御され、垂直度が調整される。
ワイヤ電極1には給電子15が摺接し、電圧が印加され
る。
各軸モータ11〜14はNC制御装置20に接続されている。NC
制御装置はCPU21(プロセッサユニット)及びメモリ22
を有し、各軸のコントローラ23〜26及びドライバ27〜30
を介して各軸モータ11〜14を制御する。NC制御装置20は
ワイヤ電極2と垂直出しゲージ40との接触を検出する検
出回路31を備えている。
垂直出し作業の際にはワイヤ放電加工機のテーブル10上
に垂直出しゲージ40が載置固定される。垂直出しゲージ
40はL字形状をした金属板からなる上下2枚の検出片4
1,42を絶縁部材43で結合した構造をなし、各検出片41,4
2は互いに直交する検出端面45〜48を有している。上下
の検出端面は互いに組みとなって検出端面(45,46)か
らなる第1検出面P1及び検出端面(47,48)からなる第
2検出面P2の2組の検出面P1,P2を構成する。各検出面P
1,P2は垂直出しゲージ40の底面に対して精密に垂直とな
るように各検出端面45〜48が形成されている。垂直出し
ゲージ40は第1の検出面P1がX軸に略直交するようにテ
ーブル10上に固定される。
垂直出しゲージ40の検出片41,42及び給電子15は検出回
路31に接続される。検出回路31では給電子15に5〜10V
の低電圧を供給し、上下の検出端面45〜48へのワイヤ電
極1の接触を電気的に検出する。
CPU21は、メモリ22に予め記憶したコンピュータプログ
ラムを実行し、検出回路31からの接触信号に従ってテー
ブル10を駆動するX軸モータ11,Y軸モータ12及び上ワイ
ヤガイド2を駆動するU軸モータ13,V軸モータ14を制御
し、ワイヤ電極1が垂直出しゲージ40の第1の検出面P1
と平行となる位置に上ワイヤガイド2のU軸位置を位置
決めし、次にワイヤ電極1が第2の検出面P2と平行とな
る位置に上ワイヤガイド2のV軸位置を位置決めする。
そして、上記U軸位置決め及びV軸位置決めを次々に繰
返し、ワイヤ電極1の垂直度誤差が所定値以下となる位
置に上ワイヤガイド2を位置決めしていく。
第3図はかかる制御を実現するCPUでの処理を示すフロ
ーチャートであり、第4図はワイヤガイドの動きを示す
説明図である。
NC制御装置20に垂直出し動作の指令が与えられると処理
100が開始される。まず、内部の準備処理としてアイテ
ムiが0にされ(ステップ101)、メモリ22にU軸及び
V軸の現在位置がi=0であるから、U0,U0として記憶
される(ステップ102)。
次に、ステップ111〜119ではU軸位置が第1の検出面P1
と平行になるように位置決めされ、そのU軸位置が記憶
される。すなわち、ステップ111では、U軸モータ13が
駆動されて上ワイヤガイド2が+ΔUだけ移動され、第
4図(1)に示す様に、ワイヤ電極1が強制的に傾斜さ
せられる。次に、X軸モータ11が駆動されテーブル10を
X+方向に移動する(ステップ112,113)。ワイヤ電極
1が傾斜させられているため、第4図(2)に示す様
に、ワイヤ電極1は最初に垂直出しゲージ40の上検出端
面45に接触するが、かまわずそのままX軸の送りを続行
する。やがて第4図(3)に示す様に、ワイヤ電極1が
下検出端面46に接触すると直ちにテーブル10を停止させ
る(ステップ113,114)。このとき、上検出端面45から
下ワイヤガイド3に至るワイヤ電極1は第1の検出面P1
に平行になっている。次に、U軸モータ13を駆動し上ワ
イヤガイド2をU−方向に移動させて、上検出端面45か
ら上方のワイヤ電極1の傾斜を戻す(ステップ115,11
6)。やがて、第4図(4)に示す様に、ワイヤ電極1
が上検出端面45から離れた瞬間にU軸モータ13を停止し
上ワイヤガイド2の位置決めを行う(ステップ116,11
7)。このとき、ワイヤ電極1は上検出端面45と下検出
端面46とで構成される第1の検出面P1に平行になってい
る。そのU軸位置をUiとしてメモリ22に記憶する。そし
て、テーブル10を開始位置に戻しワイヤ電極1を検出端
面45,46から離す(ステップ119)。
次に、ステップ121〜129ではV軸位置が第2の検出面P2
と平行になるように位置決めされ、そのV軸位置が記憶
される。ステップ121〜129の処理は駆動軸がV軸、Y軸
となるのみで前記ステップ111〜119の各ステップに対応
しているので説明を省略する。
ステップ129に至った状態では、ワイヤ電極1は垂直出
しゲージ40の第2の検出面P2に平行になっている。ここ
で注意すべきことは、垂直出しゲージ40の2つの検出面
P1,P2がX軸及びY軸に正確に直交していない場合に、
V軸の移動(ステップ125)によりワイヤ電極1と第1
の検出面P1との平行が崩れることである。
そこで、ステップ131でアイテムiを歩進しながらステ
ップ111〜119で構成されるU軸移動手段7の処理と、ス
テップ121〜129で構成されるV軸移動手段8の処理を順
次繰返す。そして、今回のU軸位置U1と前回のU軸位置
U1-1の差で示されるU軸移動量|U1-U1-1|、及び今回
のV軸位置V1と前回のV軸位置V1-1の差で示されるV軸
移動量|V1-V1-1|が共に所定設定値α以下になれば、
ステップ130からステップ132に進み、ワイヤ電極1の垂
直出し処理を終了する。
以上述べたU軸移動手段(ステップ111〜119)及びV軸
移動手段(ステップ121〜129)の繰返しにより、上ワイ
ヤガイド2の位置がワイヤ電極1を精密に垂直にする位
置に収束していくことについて説明する。
第5図は下ワイヤガイド3の中心を原点とするUV直交座
標面に上ワイヤガイド2の中心位置をベクトルで示した
図である。テーブル10が移動するX軸,Y軸はワイヤガイ
ド2が移動するU軸,Y軸に平行である。ここで、垂直出
しゲージ40の検出面P1,P2がX軸(U軸),Y軸(V軸)
と正確に直交せず、角度θをなす位置に傾いた状態でテ
ーブル10上に固定されたとする。垂直出しゲージ40の第
1検出面P1及び第2検出面P2に平行で原点を通る面をそ
れぞれ図上に1点鎖線で示す。
今、上ワイヤガイド2中心の初期位置が原点からの距離
r,X軸となす角度βのベクトルR0で示される位置にあっ
たとする。
R0=[r cosβ,r sinβ] …(1) まず、第1回目のU軸移動手段(ステップ111〜119,i=
1)によって、上ワイヤガイド2は第1検出面P1に平行
なベクトルR1Xで示される位置に移動する。
R1X=[−r sinβtanθ,r sinβ] …(2) 次に、V軸移動手段(ステップ121〜129,i=1)によっ
て、上ワイヤガイド2は第2検出面P2に平行なベクトル
R1Yで示される位置に移動する。
R1Y=[−r sinβtanθ,−r sinθtan2θ] …(3) 以下、繰返し手段(ステップ130,131)によりn回の垂
直出しを行った後の上ワイヤガイド2はベクトルRnで示
される位置に移動する。
Rn=r sinβ(-1)n[tan2n-1θ,tan2nθ] …(4) ここで、角度θは垂直出しゲージ40のテーブル10への取
付誤差に起因する角度であるから、その値は小さく、ta
nθの値は極めて小さな値である。従って、上記(4)
式で示されるベクトルRnは極めて素早く原点(0,0)に
収束する。原点は下ワイヤガイド3の中心位置であるか
ら、上ワイヤガイド2の位置はワイヤ電極1をXY平面に
対して精密に垂直に張架する位置に収束していくことに
なる。
たとえば、r=20mm,β=45°,θ=2°とすると、|R
1|=0.511mm,|R2|=6.23×10-4mm,|R3|=7.60×10-7
mmとなり、その収束速度は極めて早い。
次に、垂直出しゲージ40の第1の検出面P1と第2の検出
面P2との直角度に誤差がある場合にも、上ワイヤガイド
2の位置ベクトルは原点位置に収束していくことを、第
6図を参照し説明する。
今、垂直出しゲージ40の第1検出面P1と第2検出面P2と
の直角度に角度Δだけ誤差があったとする。垂直出しゲ
ージ40の取付角度誤差は前回と同じくθ,上ワイヤガイ
ド2位置を示す初期ベクトルR0がX軸となす角度をβと
すると、 R0=[r cosβ,r sinβ] …(5) 第1回目の垂直出し動作では、 R1X=[−rsinβ・tan(θ+Δ),rsinβ] R1≡R1Y =[−rsinβ・tan(θ+Δ),−rsinβtan2(θ+
Δ)] …(6) 第2回目の垂直出し動作では、 R2X=r sinβ[tan3(θ+Δ),−tan2(θ+Δ)] R2≡R2Y =r sinβ[tan3(θ+Δ),tan4(θ+Δ)] …
(7) 一般式は次式で与えられる。
Rn=r sinβ(-1)n[tan2n-1(θ+Δ)、tan2n(θ+
Δ)] …(8) 上記(8)式から明らかなように、収束速度はtan2(θ
+Δ)/1回となりやや遅くなるものの、上ワイヤガイド
2位置はワイヤ電極1を垂直に張架する位置(原点)に
収束していく。
前記第3図に示す実施例では、上記ベクトルRnの絶対値
|Rn|が充分小さくなりワイヤ電極1の垂直度精度が所
定許容値内に取ったことを確認するため、一回当たりの
U軸移動量|U1-U1-1|及びV軸移動量|V1-V1-1|を評
価関数として用い、それぞれの値が所定設値定値α以下
となっていることにより判別した(ステップ130)。し
かし、|Rn|を評価する関数に種々のものが考えられ、
たとえば、U,V軸の移動量の合計|U1-U1-1|+|V1-V
1-1|を用いてもよい。また、収束速度が早いことか
ら、単純に繰返し回数iにより評価し、すべて3回(n
=3)繰返すようにする手段も可能である。
「考案の効果」 本考案は、以上説明したように構成されているから、ワ
イヤ電極を第1の検出面に平行にするU軸移動手段と、
第2の検出面に平行にするV軸移動手段による移動動作
が、垂直精度が所定の許容範囲内に収束するまで、繰返
し手段により交互に複数回繰返し実行されるから、垂直
出しゲージの取付精度が悪く各検出面が正確にX軸又は
Y軸に直交ていなかったとしても、また検出面の直角度
精度が悪くても、自動動作で高精度にワイヤ電極の垂直
出しを行うことができ、ワイヤ電極の垂直出し作業の準
備作業に手間がかからなくなるというるという優れた効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の構成を明示する図、第2図は実施例で
あるワイヤ放電加工機の構成を示すブロック図、第3図
はCPUでの実際の処理を示すフローチャート、第4図は
上ワイヤガイドの動作を示す正面図、第5図及び第6図
はUV平面上での上ワイヤガイドの動作を示すベクトル
図、第7図はXY平面上でのワイヤ電極の動きを示す平面
図である。 1…ワイヤ電極、2,3…ワイヤガイド、4…工作物送り
装置、5…ワイヤガイド駆動装置、6…接触検出手段、
7…U軸移動手段、8…V軸移動手段、9…繰返し手
段、10…テーブル、21…CPU、22…メモリ、31…検出回
路(接触検出手段)、40…垂直出しゲージ、45,46…第
1の検出面P1を構成する検出端面、47,48…第2の検出
面P2を構成する検出端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作物が載置されるテーブルをワイヤ電極
    に対して相対的にXY平面内で移動させる直交X,Y軸を有
    する工作物送り装置と、ワイヤ電極を張架する上下1組
    のワイヤガイドの少なくとも一方をUV平面内で移動させ
    る前記X,Y軸に平行な直交U,V軸を有するワイヤガイド駆
    動装置と、前記テーブル上に載置され、互いに直交する
    第1及び第2の2つの検出面にそれぞれ上下1組の検出
    端面を有する垂直出しゲージと、該垂直出しゲージの前
    記上下1組の検出端面へのワイヤ電極の接触を検出する
    接触検出手段とを備えるワイヤ放電加工機において、 X軸に略直交する前記第1の検出面を構成する上下1組
    の検出端面の双方とワイヤ電極との接触を、該検出面の
    X軸方向への移動により検出するとともに、上下のワイ
    ヤガイド間に張架された前記ワイヤ電極を一直線状にす
    べく前記ワイヤガイドのU軸位置を移動させた後、前記
    検出端面の双方とワイヤ電極との接触が解除される所定
    の位置まで前記X軸を移動させるU軸移動手段と、 Y軸に略直交する前記第2の検出面を構成する上下1組
    の検出端面の双方とワイヤ電極との接触を、該検出面の
    Y軸方向への移動により検出するとともに、上下のワイ
    ヤガイド間に張架された前記ワイヤ電極を一直線状にす
    べく前記ワイヤガイドのV軸位置を移動させた後、前記
    検出端面の双方とワイヤ電極との接触が解除される所定
    の位置まで前記Y軸を移動させるV軸移動手段と、 前記U軸移動手段及びV軸移動手段の移動動作に基づい
    て前記ワイヤ電極の垂直精度を判定するとともに、垂直
    精度の判定値が所定の許容範囲内となるまで、前記U軸
    移動手段とV軸移動手段による移動動作を複数回交互に
    繰り返す繰返し手段と、 を備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
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