JPH0644063Y2 - 正特性サ−ミスタ発熱体 - Google Patents
正特性サ−ミスタ発熱体Info
- Publication number
- JPH0644063Y2 JPH0644063Y2 JP9963087U JP9963087U JPH0644063Y2 JP H0644063 Y2 JPH0644063 Y2 JP H0644063Y2 JP 9963087 U JP9963087 U JP 9963087U JP 9963087 U JP9963087 U JP 9963087U JP H0644063 Y2 JPH0644063 Y2 JP H0644063Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive temperature
- temperature coefficient
- heating element
- thermistor
- insulating frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は正特性サーミスタに放熱フィンを固着した流体
加熱のための発熱体で、特に食器洗い機など、油や塩分
が混在した雰囲気に用いられる正特性サーミスタの発熱
体に関するものである。
加熱のための発熱体で、特に食器洗い機など、油や塩分
が混在した雰囲気に用いられる正特性サーミスタの発熱
体に関するものである。
従来の技術 従来の正特性サーミスタ発熱体の斜視図を第３図に示
す。第３図において、1a〜1dは両面に電極が設けられた
正特性サーミスタ、2a,2bはアルミニウムをろう付けし
て構成されたコルゲート状の金属放熱体である。上記金
属放熱体2a,2bは正特性サーミスタ1a〜1dの両面の電極
面に、接着剤（図示せず）で熱的にかつ電気的に固着さ
れている。3a,3bは上記金属放熱体2a,2bに固着されてい
る端子板である。そして、端子板に電圧を印加すると正
特性サーミスタは発熱し、金属放熱体に空気を通過させ
ると温風が得られる。そして、周知のように正特性サー
ミスタはチタン酸バリウムを主成分にした半導体セラミ
クスで、ある温度までは抵抗が低く、それ以上の温度に
なると急激に抵抗が上昇する性質をもっている。従っ
て、電圧を印加し発熱体として用いた時は、自己温度制
御作用があり完全な発熱体としてよく利用されている。
す。第３図において、1a〜1dは両面に電極が設けられた
正特性サーミスタ、2a,2bはアルミニウムをろう付けし
て構成されたコルゲート状の金属放熱体である。上記金
属放熱体2a,2bは正特性サーミスタ1a〜1dの両面の電極
面に、接着剤（図示せず）で熱的にかつ電気的に固着さ
れている。3a,3bは上記金属放熱体2a,2bに固着されてい
る端子板である。そして、端子板に電圧を印加すると正
特性サーミスタは発熱し、金属放熱体に空気を通過させ
ると温風が得られる。そして、周知のように正特性サー
ミスタはチタン酸バリウムを主成分にした半導体セラミ
クスで、ある温度までは抵抗が低く、それ以上の温度に
なると急激に抵抗が上昇する性質をもっている。従っ
て、電圧を印加し発熱体として用いた時は、自己温度制
御作用があり完全な発熱体としてよく利用されている。
考案が解決しようとする問題点 第３図に示す正特性サーミスタは発熱体を、例えば食器
洗い機などに用いた時は、通過させる空気の中には、油
や塩，醤油，澱粉などが含まれており、それらの物質が
直接、正特性サーミスタに付着する。そのため、正特性
サーミスタが劣化し、急激に抵抗が上昇する性質が失わ
れ、電圧を印加するとショートする恐れがあった。ま
た、それを防ぐために正特性サーミスタを樹脂で埋め込
む方法もあったが、その場合は正特性サーミスタの周囲
から空気がなくなり還元雰囲気となり、その場合でも正
特性サーミスタは劣化した。
洗い機などに用いた時は、通過させる空気の中には、油
や塩，醤油，澱粉などが含まれており、それらの物質が
直接、正特性サーミスタに付着する。そのため、正特性
サーミスタが劣化し、急激に抵抗が上昇する性質が失わ
れ、電圧を印加するとショートする恐れがあった。ま
た、それを防ぐために正特性サーミスタを樹脂で埋め込
む方法もあったが、その場合は正特性サーミスタの周囲
から空気がなくなり還元雰囲気となり、その場合でも正
特性サーミスタは劣化した。
本考案はこのような問題点を解決するもので、過酷な雰
囲気中での使用において、信頼性の高い正特性サーミス
タ発熱体の提供を目的とするものである。
囲気中での使用において、信頼性の高い正特性サーミス
タ発熱体の提供を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記のような問題点を解決するもので、両面に
電極が形成された複数の正特性サーミスタと、導電路を
兼ねた２つの金属放熱体と、上記正特性サーミスタを内
部に収納する絶縁枠体とを有し、その絶縁枠体の内周と
上記正特性サーミスタの外周との間に隙間があり、かつ
上記絶縁枠体の側面の一部が厚くなって上記隙間に通じ
る貫通孔が設けられており、上記２つの金属放熱体は正
特性サーミスタの両面の電極と電気的にかつ熱的に接続
されるように接着剤で固着されると共に、上記２つの金
属放熱体は正特性サーミスタを収納した絶縁枠体の両面
に接着されてなるものである。
電極が形成された複数の正特性サーミスタと、導電路を
兼ねた２つの金属放熱体と、上記正特性サーミスタを内
部に収納する絶縁枠体とを有し、その絶縁枠体の内周と
上記正特性サーミスタの外周との間に隙間があり、かつ
上記絶縁枠体の側面の一部が厚くなって上記隙間に通じ
る貫通孔が設けられており、上記２つの金属放熱体は正
特性サーミスタの両面の電極と電気的にかつ熱的に接続
されるように接着剤で固着されると共に、上記２つの金
属放熱体は正特性サーミスタを収納した絶縁枠体の両面
に接着されてなるものである。
作用 この構成により、２つの金属放熱体に電圧を印加する
と、電極を介して正特性サーミスタに電流が流れ、正特
性サーミスタは発熱する。その熱は逆に金属放熱体に伝
わり、金属放熱体に空気を通過させると、その空気は加
熱され温風が得られる。ここで、その空気の中に油，塩
分などを含んでいても、絶縁枠体で正特性サーミスタが
覆われ保護されているので、正特性サーミスタの劣化は
ない。また、貫通孔からは正特性サーミスタの周囲の隙
間を通じて清浄な空気が入るので、密閉状態による正特
性サーミスタの劣化もないこととなる。
と、電極を介して正特性サーミスタに電流が流れ、正特
性サーミスタは発熱する。その熱は逆に金属放熱体に伝
わり、金属放熱体に空気を通過させると、その空気は加
熱され温風が得られる。ここで、その空気の中に油，塩
分などを含んでいても、絶縁枠体で正特性サーミスタが
覆われ保護されているので、正特性サーミスタの劣化は
ない。また、貫通孔からは正特性サーミスタの周囲の隙
間を通じて清浄な空気が入るので、密閉状態による正特
性サーミスタの劣化もないこととなる。
実施例 第１図ａは本考案の一実施例の分解斜視図で、第１図ｂ
は同じく断面図である。同図a,bにおいて、4a〜4fは両
面に電極が付与された角板状の正特性サーミスタであ
る。5a,5bはアルミニウムのコルゲートフィンで構成さ
れた金属放熱体である。ここで、金属放熱体5a,5bは単
なる板状のものでもよい。６はポリウェニレンサルファ
イド（PPS）などの耐熱樹脂による絶縁枠体で、その内
部に上記正特性サーミスタ4a〜4fを収納して、金属放熱
体5a,5bでその正特性サーミスタ4a〜4fの両面が密着さ
れ、かつ金属放熱体5a,5bが絶縁枠体６の周囲に両面か
ら接着されている。これと同時に、金属放熱体5a,5bは
正特性サーミスタ4a〜4fの両面の電極面に電気的にかつ
熱的に接着剤（図示せず）で固着れている。
は同じく断面図である。同図a,bにおいて、4a〜4fは両
面に電極が付与された角板状の正特性サーミスタであ
る。5a,5bはアルミニウムのコルゲートフィンで構成さ
れた金属放熱体である。ここで、金属放熱体5a,5bは単
なる板状のものでもよい。６はポリウェニレンサルファ
イド（PPS）などの耐熱樹脂による絶縁枠体で、その内
部に上記正特性サーミスタ4a〜4fを収納して、金属放熱
体5a,5bでその正特性サーミスタ4a〜4fの両面が密着さ
れ、かつ金属放熱体5a,5bが絶縁枠体６の周囲に両面か
ら接着されている。これと同時に、金属放熱体5a,5bは
正特性サーミスタ4a〜4fの両面の電極面に電気的にかつ
熱的に接着剤（図示せず）で固着れている。
また、絶縁枠体６にはその側面の一部が厚くなって貫通
孔７が設けられており、その貫通孔７は絶縁枠体６と正
特性サーミスタ4a〜4fとの周囲の隙間８に通じている。
9a,9bはステンレス板などによる端子板で、それぞれ金
属放熱体5a,5bの一部にかしめて固定されている。
孔７が設けられており、その貫通孔７は絶縁枠体６と正
特性サーミスタ4a〜4fとの周囲の隙間８に通じている。
9a,9bはステンレス板などによる端子板で、それぞれ金
属放熱体5a,5bの一部にかしめて固定されている。
第２図は、この正特性サーミスタ発熱体を通風路に置い
た時の断面図である。すなわち、通風路を構成する枠体
10の中に本考案の正特性サーミスタ発熱体を設置し、貫
通孔７と端子板9a,9bを通風路の外に出してある。従っ
て、通風路の中を油分や塩分を含んだ空気が通過して
も、貫通孔７は外部に通じているため、上記正特性サー
ミスタ4a〜4fの周囲には常に清浄な空気が存在すること
になる。
た時の断面図である。すなわち、通風路を構成する枠体
10の中に本考案の正特性サーミスタ発熱体を設置し、貫
通孔７と端子板9a,9bを通風路の外に出してある。従っ
て、通風路の中を油分や塩分を含んだ空気が通過して
も、貫通孔７は外部に通じているため、上記正特性サー
ミスタ4a〜4fの周囲には常に清浄な空気が存在すること
になる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、正特性サーミスタを劣化
させる雰囲気でも使用できる信頼性の高い安全な正特性
サーミスタを提供できるという効果が得られる。
させる雰囲気でも使用できる信頼性の高い安全な正特性
サーミスタを提供できるという効果が得られる。
第１図a,bは本考案の一実施例による正特性サーミスタ
発熱体を示す分解斜視図と断面図、第２図は本考案の正
特性サーミスタ発熱体を使用した状況を示す図、第３図
は従来の正特性サーミスタ発熱体を示す斜視図である。 4a〜4f……正特性サーミスタ、5a,5b……金属放熱体、
６……絶縁枠体、７……貫通孔、８……隙間、9a,9b…
…端子板、10……通風路を構成する枠体。
発熱体を示す分解斜視図と断面図、第２図は本考案の正
特性サーミスタ発熱体を使用した状況を示す図、第３図
は従来の正特性サーミスタ発熱体を示す斜視図である。 4a〜4f……正特性サーミスタ、5a,5b……金属放熱体、
６……絶縁枠体、７……貫通孔、８……隙間、9a,9b…
…端子板、10……通風路を構成する枠体。
Claims (1)
- 【請求項１】両面に電極が形成された複数の正特性サー
ミスタと、導電路を兼ねた２つの金属放熱体と、上記正
特性サーミスタを内部に収納する絶縁枠体とを有し、そ
の絶縁枠体の内周と上記正特性サーミスタの外周との間
に隙間があり、かつ上記絶縁枠体の側面の一部が厚くな
って上記隙間に通じる貫通孔が設けられており、上記２
つの金属放熱体は正特性サーミスタの両面の電極と電気
的にかつ熱的に接続されるように接着剤で固着されると
共に、上記２つの金属放熱体は正特性サーミスタを収納
した絶縁枠体の両面に接着された正特性サーミスタ発熱
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9963087U JPH0644063Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 正特性サ−ミスタ発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9963087U JPH0644063Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 正特性サ−ミスタ発熱体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS644089U JPS644089U (ja) | 1989-01-11 |
| JPH0644063Y2 true JPH0644063Y2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=31326969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9963087U Expired - Lifetime JPH0644063Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 正特性サ−ミスタ発熱体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0644063Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-29 JP JP9963087U patent/JPH0644063Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS644089U (ja) | 1989-01-11 |
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