JPH0641729B2 - ディ−ゼル機関用電子式ガバナ - Google Patents

ディ−ゼル機関用電子式ガバナ

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JPH0641729B2
JPH0641729B2 JP60008498A JP849885A JPH0641729B2 JP H0641729 B2 JPH0641729 B2 JP H0641729B2 JP 60008498 A JP60008498 A JP 60008498A JP 849885 A JP849885 A JP 849885A JP H0641729 B2 JPH0641729 B2 JP H0641729B2
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JP
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signal
actuator
fuel
diesel engine
oil
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はディーゼル機関用電子式ガバナに関し、更に詳
細に述べると、低温時の始動性の改善を図るようにした
ディーゼル機関用電子式ガバナに関する。
従来の技術 従来のディーゼル機関用電子式ガバナは、例えば、実開
昭55−130024号公報に開示されている列型燃料
噴射装置において見られるように、電子式ガバナのアク
チェータ部分に油中に浸漬されている。また、分配型燃
料噴射装置の電子式ガバナにあっても、そのアクチェー
タ及びリンク機構が軽油中に浸漬されており、また、ア
クチェータが油中に浸漬されていない形態の場合におい
ても、各摺動部等に潤滑油が付着している。
発明が解決しようとする問題点 上述の如く、アクチェータが油中に浸漬されており、又
は油中に浸漬されないまでも各摺動部に潤滑油等が付着
していると、低温時に生じる油の粘性の増大により、機
構部の作動抵抗が増大し、始動性が低下するという問題
が生じる。
すなわち、各種の燃料噴射装置に用いられている電子式
ガバナにおいては、機関速度が零の場合にはコントロー
ルラックの位置は所定の無噴射位置に位置せしめられて
おり、スタータスイッチがオンとなったクランキング状
態において燃料調節部材が所要の始動増量位置にまで移
動せしめられるよう構成されているので、低温時の始動
においては、油の粘性の増大による機械的な作動抵抗が
高くなる上に、スタート時に流れる大負荷電流によるバ
ッテリ電圧の低下及び低温によるバッテリの能力低下が
重なり、コントロールラックを所要の増量位置に迅速に
位置せしめることがむずかしく、機関の始動性が著しく
低下することになる。このような状態は、比較的粘度の
低い軽油を潤滑油として用いている分配型燃料噴射装置
の場合においても、極低温においては生じるものであ
り、始動性に悪影響を与えることとなる。また、アクチ
ェータを油中に浸漬しない場合でも、各摺動部に付着し
た潤滑油の粘度が温度の低下により上昇すると、同様の
不具合を生じることになる。
本発明の目的は、従って、低温時においても、機関の始
動性を損うことがないようにした、ディーゼル機関用電
子式ガバナを提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明の構成は、燃料噴射ポンプの燃料調節部材の位置
決めを行なう電気的アクチェータと、ディーゼル機関の
運転条件を示す少なくとも1つの信号に応答して上記電
気的アクチェータを駆動制御する制御信号を出力する制
御ユニットとを備え、所要の調速特性が得られるよう燃
料噴射量の調節が行なわれるように構成されたディーゼ
ル機関用電子式ガバナにおいて、上記ディーゼル機関に
設けられた始動補助装置の予熱動作の開始を示す信号に
応答し、上記電気的アクチェータに、上記電気的アクチ
ェータを振動させるため、電気的アクチェータに零より
大きい所定の下限値から所定の上限値までの範囲でレベ
ルが周期的に変化する駆動電流を供給する手段を備えた
点に特徴を有する。
作用 本発明では、駆動電流を単に一定レベルの電流ではな
く、そのレベルを周期的に変動させ、これにより燃料調
節部材を、振動させるため、この振動によりアクチェー
タ内部の油の粘性抵抗を比較的短時間のうちに減少させ
ることができ、始動性の改善を図ることができる。更
に、駆動電流が電気的アクチェータに供給されると、こ
の駆動電流により電気的アクチェータが加熱されるの
で、これによっても、電気的アクチェータ及びそれに関
連する機構部に付着している油の粘度を下げることがで
きるが、この場合駆動電流は、零より大きい所定の下限
値から所定の上限値までの範囲でレベルが周期的に変化
するので、その平均電流値を大きくすることができ、よ
り一層効果的に電気的アクチェータの加熱を行うことが
でき、ディーゼル機関の始動性のより一層の改善を期待
することができる。
実施例 以下、図示の実施例により本発明を詳細に説明する。
第1図には、本発明による電子式ガバナの一実施例が示
されている。電子式ガバナ1は、ディーゼル機関用燃料
噴射ポンプ2の燃料調節部材である燃料調節杆5の位置
調節を行なうアクチェータ部3と、該アクチェータ部3
を電気的に制御するための制御部4とを備えている。
アクチェータ部3のケース3aは、燃料噴射ポンプ2の
ケース2aに固定されており、燃料噴射ポンプ2の燃料
調節杆5が、ケース3aの内部へ突出され、その端部
と、ケース3aの対向端壁に支持した調整ボルト6との
間に、戻しばね7が掛渡されると共に、燃料調節杆5の
中間部分に取付けたピン5aがベルクランク8の端部の
溝8aへ係合される。前記ベルクランク8は支軸17を
もってケース3aに支持され、他端部がピン5bをもっ
てリンク9に連結される。リンク9はピン18をもって
電磁アクチェータ10の円筒状の可動体20に連結され
る。
電磁アクチェータ10は上端が一方の磁極、例えばNと
なる有底円筒体12の内部へ同心に円柱状の永久磁石1
4をこの一方の磁極Nが底部へ衝合するように配置し、
かつ永久磁石14の上端に同径の円柱状の磁性体15を
結合し、これらをボルト16をもってケース3aの底部
へ固定すると共に、円筒体12と磁性体15及び永久磁
石14との間の環状空間13へ前記可動体20の下端部
に支持したコイル11を挿入してなり、コイル11への
電流に応じて磁力により可動体20が上下方向に移動す
るようになっている。
ケース3aの上部外壁に、電極アクチェータ10の作動
量を検出するための検出コイル21が固定され、この内
部へ前記リンク9の先端9aが挿入されている。
上述の構成から明らかなように、電磁アクチェータ10
は可動体20が上下方向に運動するように固定部がケー
ス3aの底部へ配置され、可動体20の運動方向がベル
クランク8によって左右方向に変換され、燃料調節杆5
へ伝達される。
可動体20の運動に対して適当な粘性抵抗を付与するた
めに、ケース3aの内部を燃料噴射ポンプのケース2a
から隔絶し、ケース3aの内部へ潤滑油を充填し、可動
体20が油面25の下方へ浸漬されるように構成され
る。
そして、常に一定の油量ないし油面25を保つために、
ケース3aの側壁部にねじ栓23で閉鎖される排出孔を
設け、適時この排出孔から余分の油を外部へ溢流させる
ように構成される。
次に、制御部4について説明すると、制御部4は、ディ
ーゼル機関(図示せず)の機関速度を示す速度信号N及
びアクセルの操作量を示すアクセル信号Aに応答してそ
の時々のディーゼル機関の運転状態に見合った最適な燃
料噴射量を演算し、その最適噴射量を得るのに必要な燃
料調節杆5の位置を示す第1目標信号Sを出力する演
算回路41と、燃料調節杆5を、燃料増方向一杯近傍の
位置で所定の振幅をもって振動させるのに必要な第2目
標信号Sを出力するための信号発生部42とを備えて
いる。
信号発生部42は、燃料調節杆5を燃料増方向一杯に近
い所要の位置R(第2図(a)参照)を示す目標位置信
号Sを出力する信号発生回路43と、燃料調節杆5を
位置Rにおいて所要の振巾で振動させるため目標位置
信号Sに重畳すべき交流信号Sを出力する発振回路
44とを有している。発振回路44には、燃料調節杆5
のその時時の位置を検出するためのラック位置検出回路
45から、燃料調節杆5のその時々の実際の位置を示す
位置信号Sが入力されており、位置信号Sが位置R
の少し手前のRに達したことを示した場合に、発振
回路44は交流信号Sを出力する構成となっている。
このようにして出力される交流信号Sは、加算器46
において目標位置信号Sと加算され、その加算結果得
られた信号が第2目標信号Sとして取り出される。
尚、交流信号Sの振巾レベル及び目標位置信号S
レベルは、これらの信号の合成信号の最大レベル時にお
いても、燃料調節杆5の位置が通常制御における最大位
置R(第2図(a)参照)を越えることがないように考
慮して定められており、また、交流信号Sの周期は、
電磁アクチェータ10の応答特性を考慮し、交流信号S
のレベル変化に従って電磁アクチェータ10が作動で
きるように定められている。
第1目標信号S及び第2目標信号Sは、キースイッ
チ51から後述の如くして出力される予熱指令信号K
に応答して制御される選択スイッチ47に夫々入力され
ており、選択スイッチ47により選択されたいずれか一
方の目標信号がサーボ目標信号Sとしてサーボ回路4
8に入力される。サーボ回路48には、位置信号S
位置フィードバック信号として入力されており、サーボ
回路48は、サーボ目標信号Sと位置信号Sとに応
答して、サーボ目標信号Sにより示される位置に燃料
調節杆5を位置決めするのに必要な駆動電流Iを電磁ア
クチェータ10のコイル11に供給する。
従って、選択スイッチ47が実線で示される如く切換え
られている場合には、燃料噴射ポンプ2の噴射量は、そ
の時々のディーゼル機関の運転条件に従った所要の最適
値になるよう制御され、所要の調速特性に従ってディー
ゼル機関の速度が制御される制御モードとなる。一方、
選択スイッチ47が点線で示される如く切換えられてい
る場合には、燃料調節杆5が第2目標信号Sにより定
められる所定の位置Rにおいて交流信号Sに従って
振動せしめられるよう、コイル11に電流が供給され、
電磁アクチェータ10が所定の周期で振動し、これによ
りアクチェータ部3内の油が軟らかくなり、更に、この
電流による発熱によってアクチェータ部3の加熱が行な
われる。
キースイッチ51は、ディーゼル機関に装着されている
グロープラグG,G,…Gを予熱するための予熱
装置52を作動状態とすると共に制御部4を予熱モード
に切換えるための予熱指令信号Kが出力される「HEA
T」位置、「OFF」位置、「ON」位置及びディーゼル機関
をクランキング状態とするための「ST」位置とを備えて
いる。
「HEAT」位置に対応するキースイッチ51の固定接点5
1aとアースとの間にはリレーコイル53が接続されて
おり、キースイッチ51が「HEAT」位置に切換えられる
と、予熱指令信号Kが出力され、予熱装置52が作動
してグロープラグG乃至Gの予熱が開始されると共
に、リレーコイル53に対応したリレースイッチ54が
閉成され、制御部4の電源入力端子46にバッテリー5
5から電力が供給される。更に、予熱指令信号Kは選
択スイッチ47にも印加され、選択スイッチ47が点線
で示される状態に切換えられる。従って、制御部4は、
グロープラグG乃至Gが予熱されている期間中、ア
クチェータ10に、第2目標信号Sによって定まる所
定の駆動電流を予熱電流として供給する。
第2図(a),(b)には、キースイッチ51の操作に応答し
て燃料調節杆5の位置R及びバッテリー55の端子電圧
が変化する様子が、横軸に時tをとって示されてい
る。時刻t=tにおいてキースイッチ51が「HEAT」
位置に切換えられると、グロープラグの予熱開始と同時
に予熱電流がアクチェータ10のコイルに流れる。この
時、燃料調節杆5の位置Rは、信号発生部42からの第
2目標信号Sに従って制御される。従って、先ず、目
標位置信号Sに基づき燃料調節杆5の位置Rが燃料増
方向に移動し、t=tにおいてR=Rとなったとき
に、発振回路44が作動し、目標位置信号Sに交流信
号Sが重畳される。この結果、t以後において、燃
料調節杆5は、R=Rにおいて所要の周期で振動する
ことになるが、この場合、位置Rは、位置Rを越える
ことがない。尚、この状態においては、バッテリ電圧V
の低下は殆んどなく、従って、ほぼ規定通りの電圧で
燃料調節杆5の位置決め駆動が行なわれ、比較的応答性
よく、燃料調節杆5が位置Rを中心に振動する。この
予熱動作は、キースイッチ51が一旦「OFF」位置へ戻
されるt=tまで行なわれ、この間に、コイル11に
流れる電流によるアクチェータ10の振動でアクチェー
タ10内の油及びその周辺に付着している油が軟らかく
なると共に、電流による発熱で油が温められることとな
り、より効果的に油の粘性の低下を図ることができる。
このようにして、アクチェータ10を含んで構成される
燃料調節杆5の駆動系に生ずる、油の粘性の増大に起因
する作動抵抗が小さくなる。
t=tにおいてキースイッチ51を一旦「OFF」位置
に戻すと、燃料調節杆5の位置Rは所定の元位置(R=
0)にまで戻り、電圧Vの値も所定の値VBOにまで復
帰する。しかる後、t=tにおいてキースイッチ51
を「ST」位置にすると、機関の始動動作が行なわれる。
このとき、予熱指令信号Kはすでに出力されておら
ず、従って、制御部4は制御モードとなり、燃料調節杆
5を通常の最大位置であるRにより更に燃料増方向に
移動させ所定の始動増量位置Rに位置せしめるアクチ
ェータ10が駆動される。この場合、始動用モータが駆
動されているので、バッテリ電圧Vの値は極端に低下
しており、アクチェータ10による燃料調節杆5の位置
決め操作の応答性は低下することになるが、予熱モード
において燃料調節杆5が一旦Rの位置まで動くことに
よりアクチェータ10内の油が排出されていること、予
熱モードによりアクチェータ10の振動で油が軟らくな
っていると共にその電流による発熱でその周辺の油が温
められてその粘度が低下していること等の理由により、
時刻t=tにおける始動操作によって、燃料調節杆5
の位置は比較的速く、所望の始動増量位置Rに達す
る。従って、周囲温度が低い環境条件の下にあっても、
始動時に、燃料調節杆5は比較的迅速に所要の始動増量
位置に位置決めされるので、特に低温時の始動特性を著
しく改善することができる。
尚、上記実施例では、電磁アクチェータを油中に浸漬し
た型式のアクチェータ部を用いた電子ガバナの例を説明
したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、他の型式の噴射装置についても同様にして本発明を
適用することができ、リンク等に付着した油の粘性を低
下させ、低温時の始動特性の改善を同様にして達成する
ことができるものである。
更に、上記実施例では、始動補助装置としてグロープラ
グの予熱装置が用いられた場合を示したが、本発明でい
う始動補助装置はグロープラグの予熱装置に限定される
ものではなく、吸気予熱装置等を含むものである。
また、発振回路44から交流信号Sを出力し、これに
よりアクチェータ10を振動させるようにしたが、その
波形は正強波に限定されるものではなく、燃料調節杆5
の位置Rを周期的に変動させる目的を達成するに足る適
宜の波形とすることができる。
制御部4は、マイクロコンピュータを用いて構成したも
のであってもよく、この場合には、予熱指令信号K
有無を判別し、予熱指令信号Kがありと判別した場合
にのみ通常の制御データに代えて燃料調節杆5を所要の
位置R(第2図(a)参照)に位置決めするための制御
信号を出力するプログラムを、従来の調速制御プログラ
ムに付加する構成としてもよい。
第3図には、制御部4をマイクロコンピュータを用いて
構成する場合に、マイクロコンピュータに実行させる制
御プログラムの一例を示すフローチャートが示されてい
る。
このフローチャートについて説明すると、制御部4の電
源がオンすることにより、このプログラムはスタートす
る。
自動車用のキースイッチは、通常「OFF」位置から左側
に回すと「HEAT」位置、右側に回すると「ON」及び「S
T」位置である。従ってキースイッチを「HEAT」位置か
ら「ON」及び「ST」位置に切換える際は再び最初からス
タートする。逆の操作を行った場合も同様である。
制御部4の電源がオンし、プログラムがスタートすると
ステップ61において先ず初期化が行なわれる。次い
で、キースイッチ51の位置が「HEAT」位置にあるか否
かの判別が行なわえ(ステップ62)、この判別結果が
NOの場合には更に、ステップ63においてキースイッ
チ51の位置が「ST」位置にあるか否かの判別が行なわ
れる。ステップ63の判別結果が「NO」の場合には、キ
ースイッチ51は「ON」位置となっている筈であり従っ
て、ステップ64に進みここで通常のガバナ制御に行な
われる。ステップ64における通常のガバナ制御は、第
1図で説明した、第1目標信号Sに従う燃料調節杆5
の位置決め制御による調速制御に相応している。
ステップ63での判別結果がYESの場合には、エンジン
回転数が所定の値以上に達するなど始動モードを解除す
べき条件が整ったか否かの判別がステップ65において
行なわれ、始動モードを解除すべき条件が整った場合に
は、ステップ64に進み通常ガバナ制御が行なわれる。
一方、エンジン回転数が所定値に達していな時など、始
動モードを解除すべき条件が整っていない場合はステッ
プ65の判別結果はNOとなり、ステップ66に進み、
始動ラック位置Rを保ち、始動モード解除の条件が整
うのを待つことになる。
キースイッチ51が「HEAT」位置にある場合には、ステ
ップ62の判別結果はYESとなり、ステップ67に進
み、ここで、DA,DBの演算が行なわれる。データD
AはR=Rとするために必要なアクチェータ10の駆
動電流値を示すデータであり、データDBは燃料調節杆
5を所定の振幅で振動させるのに必要なその駆動電流の
変化分を示すデータである。次にステップ68におい
て、その時の燃料調節杆5の位置Rが所定の値Rより
小さいか否かの判別が行なわれ、この判別結果がYESの
場合には、データDAが出力され(ステップ69)、こ
のデータDAに基づいた駆動電流が与えられる。このよ
うにして位置Rが燃料増方向に向けて移動し、R≧R
となるとステップ70に進むことになる。
ステップ70ではデータDAをDA′として保存した
後、DBが加算され、DA=DA+DBとされる。しか
る後、タイマカウンタのリセットを行ない(ステップ7
1)、発振周期Tが経過したか否かの判別が行なわれ
る(ステップ72)。この周期Tは、第1図で説明さ
れた交流信号Sの周期に相応するものであり、判別結
果がNOの場合には、ステップ73に進み、データDA
を出力する。この結果、位置Rは、データDBに相応す
る分だけ、位置Rよりずれた位置に移動するが位置R
を越えることはない。
この状態は、発振周期Tが経過し、ステップ72の判
別結果がYESとなるまで継続される。ステップ72の判
別結果がYESとなると、次に位置Rを、データDBに相
応する分だけ、位置Rより上にずらすか、下にずらす
かがステップ74にて判別される。ステップ74にてD
A>DA′と判別された場合は現在、位置Rは、データ
DBに相応する分だけ、位置Rより上にずれている訳
であるから、ステップ75に進み、DAから2DBを減じ
る。一方、ステップ74にてDA≦DA′と判別された
場合は、現在、位置Rは、データDBに相応する分だ
け、位置Rより下にずれている訳であるから、ステッ
プ75に進み、DAにて2BDを加算する。ステップ75
において新しいデータDAが設定され、ステップ71に
戻ると、ステップ72を経てステップ73に進む。この
結果、現在、位置RがデータDBに相応する分だけ、位
置Rより上にずれている場合は、新しく位置Rがデー
タDBに相応する分だけ、位置Rより下にずれるよう
に、アクチェータ10の駆動電流が変化せしめられ、現
在下にずれている場合には、上にずれるようにアクチェ
ータ10の駆動電流が変化せしめられる。
即ち位置Rは、Rを中心として、正負の方向へデータ
DBにより定まる位置だけ交互にシフトされ、これによ
り燃料調節杆5が振動せしめられることになる。この振
動動作は、キースイッチ51が「HEAT」以外の位置に切
換えられるまで続けられる。
運転者が、キースイッチ51を「HEAT」位置から「OF
F」を経て、「ON」及び「ST」位置へ切換えると、制御
部4の電源が「OFF」位置にて一旦オフされるため、こ
のプログラムは再スタートし、ステップ61及び62を
経て前述の始動モード制御又は通常ガバナ制御を行な
う。
効果 本発明によれば、上述の如く、始動操作に先立って、零
より大きい所定の下限値から所定の上限値のまでの範囲
でレベルが周期的に変化する駆動電流をアクチェータに
供給し、これによりアクチェータ部を振動させて油の軟
化を図る上に、この電流による発熱によっても油の粘性
を低下させることができる。この場合、駆動電流のレベ
ルが、零より大きい所定の下限値から所定の上限値まで
の範囲で周期的に変化するので、その平均電流値を大き
くすることができ、より一層効果的に電気的アクチェー
タの加熱を行うことができる。この結果、始動操作を行
う際に、アクチェータ部の作動抵抗を極めて効果的に減
少させ、ディーゼル機関の低温時における始動性を著し
く改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子式ガバナの一実施例を示す構
成図、第2図(a)、第2図(b)は第1図に示した電子式ガ
バナの動作を説明するための説明図、第3図は第1図に
示す電子式ガバナの制御部4をマイクロコンピュータで
構成する場合の制御プログラムの一例を示すフローチャ
ートである。 1……電子式ガバナ、2……燃料噴射ポンプ、3……ア
クチェータ部、4……制御部、5……燃料調節杆、42
……信号発生部、43……信号発生回路、44……発振
回路、46……加算器、47……選択スイッチ、51…
…キースイッチ、52……予熱装置、K……予熱指令
信号、S……第2目標信号、S……目標位置信号、
……交流信号、S……位置信号、S……サーボ
目標信号、I……駆動電流。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射ポンプの燃料調節部材の位置決め
    を行なう電気的アクチェータと、ディーゼル機関の運転
    条件を示す少なくとも1つの信号に応答して前記電気的
    アクチェータを駆動制御する制御信号を出力する制御ユ
    ニットとを備え、所要の調速特性が得られるよう燃料噴
    射量の調節が行なわれるように構成されたディーゼル機
    関用電子式ガバナにおいて、前記ディーゼル機関に設け
    られた始動補助装置の予熱動作の開始を示す信号に応答
    し前記電気的アクチェータに振動運動を与えるため前記
    電気的アクチェータに零より大きい所定の下限値から所
    定の上限値までの範囲でレベルが周期的に変化する駆動
    電流を供給する手段を備えたことを特徴とするディーゼ
    ル機関用電子式ガバナ。
JP60008498A 1985-01-22 1985-01-22 ディ−ゼル機関用電子式ガバナ Expired - Lifetime JPH0641729B2 (ja)

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