JPH064063Y2 - グロープラグ予熱制御装置 - Google Patents

グロープラグ予熱制御装置

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JPH064063Y2
JPH064063Y2 JP17383287U JP17383287U JPH064063Y2 JP H064063 Y2 JPH064063 Y2 JP H064063Y2 JP 17383287 U JP17383287 U JP 17383287U JP 17383287 U JP17383287 U JP 17383287U JP H064063 Y2 JPH064063 Y2 JP H064063Y2
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邦博 竹内
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ディーゼルエンジンのグロープラグの予熱を
制御する装置に関する。
(従来の技術) ディーゼルエンジンでは、グロープラグによりシリンダ
室を暖めた状態で始動を行なっているが、このグロープ
ラグは予熱時間を短縮するために急速に予熱される。グ
ロープラグの急速予熱用の制御装置の一つに、コンデン
サを有するタイマー回路と比較器を用いたものがある。
すなわち、比較器の一方の入力端子にはツェナーダイオ
ードにより作られた一定の基準電圧が供給され、他方の
入力端子には上記コンデンサの電圧が供給されている。
コンデンサはイグニッションキースイッチが閉じた時に
充電される。そして、このコンデンサの充電電圧が基準
電圧を上回った時に、比較器の出力レベルが変化してト
ランジスタ等のスイッチ手段を作動させ、グロープラグ
の急速予熱を停止させるとともに、急速予熱状態を表示
するインジケータランプを消灯させている。運転者はこ
のインジケータランプの消灯によりグロープラグの予熱
が充分な状態になったことを確認して、スタータモータ
を回す。
しかし、上記の制御装置では、運転者がインジケータラ
ンプの消灯を確認してから、すなわちグロープラグの温
度をピークを過ぎてから、スタータモータを回そうとす
るため、エンジンの確実な始動を妨げることがあった。
また、上記制御装置では、グロープラグの予熱完了温度
がエンジン自体の温度とは無関係にほぼ一定となる。こ
のため、エンジン自体の温度が高い場合、グロープラグ
の予熱温度は低くて済むにも拘わらず必要以上に長く予
熱を行なうことになり、電力を無駄に消費するととも
に、運転者の待ち時間を必要以上に長くする欠点があっ
た。またエンジン自体の温度が低い場合には、グロープ
ラグの予熱温度を高くする必要があるにも拘わらず予熱
が不充分になる欠点があった。
そこで、特公昭60−53798号公報に記載のグロー
プラグ予熱制御装置が開発されている。この装置では、
第1,第2,第3の3つの抵抗からなる基準電圧発生回
路を有し、第1抵抗と第2抵抗との間の電圧を第1基準
電圧とし、第2抵抗と第3抵抗との間の電圧を第2基準
電圧とする。なお、第2基準電圧は第2抵抗の電圧降下
分だけ第1の基準電圧より高い。
又この公報の装置では、第1,第2の2つの比較器を有
している。第1比較器の一方の入力端子には上記第1基
準電圧が入力され、他方の入力端子にはタイマー回路の
コンデンサの電圧が入力される。第1比較器の出力端子
には、インジケータランプの給電回路を開閉するための
スイッチ手段が接続されており、このスイッチ手段は、
コンデンサの充電電圧が第1基準電圧を超えて第1比較
器の出力レベルが変化した時に、インジケータランプを
消灯させる。また、第2比較器の一方の入力端子には上
記第2基準電圧が入力され他方の入力端子には上記コン
デンサの電圧が入力される。第2比較器の出力端子に
は、グロープラグの急速予熱用の給電回路を開閉するた
めのスイッチ手段が接続されており、このスイッチ手段
は、コンデンサの電圧が第2基準電圧を超えて上記第2
比較器の出力レベルが変化した時に、グロープラグの急
速予熱を停止させる。
上記公報の装置では第1基準電圧が第2基準電圧より低
いので、グロープラグの急速予熱停止より一定時間速く
インジケータランプの消灯が行なわれる。このため、運
転者がインジケータランプの消灯を確認してからスター
タモータを回した時に、ちょうどグロープラグの温度が
ほぼ最高値に達しており、最適のタイミングでスタータ
モータを回すことができ、確実な始動が行なわれる。
また、上記公報の装置では、第1抵抗と並列にエンジン
冷却水温度に応答して抵抗値が変化する負特性サーミス
タからなる水温センサを接続しており、エンジンの温度
が低い時には、インジケータランプ点灯時間およびグロ
ープラグの急速予熱時間をともに長くして必要な温度ま
でグロープラグを予熱し、エンジンの温度が高い時には
予熱時間を短くして、無駄な予熱を防止している。
(考案が解決しようとする問題点) 上記公報の制御装置において、水温センサの抵抗値変化
に基づく第1,第2基準電圧の変化は、エンジンの冷却
水温度が所定温度以下の時には高くなり過ぎてしまい、
グロープラグの急速予熱時間が必要以上に長くなり、グ
ロープラグの寿命が短くなる欠点があった。
なお、特開昭60−101280号公報や特開昭61−
207879号公報の制御装置では、インジケータラン
プを制御するために用いられる基準電圧をトランジスタ
からなるリミッタ手段により制限するようにしている。
詳述すると、直列接続された2つの抵抗の間の電圧を基
準電圧として用い、一方の抵抗と並列にトランジスタを
接続し、このトランジスタのベースに水温センサの電圧
を供給してトランジスタの電流を制御することにより、
上記基準電圧をエンジンの冷却水温度に対応して変化さ
せるようにしている。そして、比較器ではコンデンサの
充電電圧がこの基準電圧を超えた時にスイッチ手段を作
動させてインジケータランプを消灯させる。この構成で
は、エンジン冷却水温度が所定温度まで低下すると、水
温センサの電圧が高くなってトランジスタがOFFとな
るため、基準電圧は上述した2つの抵抗により分割され
る電圧を上限値として制限される。このため、エンジン
の冷却水温度が所定温度より低くてもインジケータラン
プの点灯時間が従に長くなることはなく、これに伴ない
スタータモータの操作を早くしてグロープラグの予熱時
間を実質的に短縮することができる。
しかし、これら公報では、グロープラグの予熱をグロー
プラグの抵抗値の変化に基づいて制御しており、この制
御回路と上述したインジケータランプのための制御回路
とが独立しているため、対応関係が不安定になる欠点が
あった。また、リミッタ回路にはトランジスタを用いて
いるので、温度変化の影響を受けてインジケータランプ
点灯時間が変動する欠点があった。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、
その要旨は、(イ)エンジンの冷却水の温度に応答して
抵抗値が変化する水温センサの一端側の電圧を検出電圧
として出力する検出電圧発生回路と、(ロ)オペアンプ
とダイオードとを備え、ダイオードのアノード側をオペ
アンプの反転入力端子に接続するとともに、カソード側
をオペアンプの出力端子に接続することにより、オペア
ンプをダイオードを介して負帰還接続してなり、このオ
ペアンプの非反転入力端子に上記検出電圧を入力させる
リミッタ回路と、(ハ)第1,第2,第3の抵抗を順に
直列接続し、第1抵抗と第2抵抗との間の電圧を第1基
準電圧として出力し、第2抵抗と第3抵抗との間の電圧
を第2基準電圧として出力し、上記第1,第2の抵抗間
および第2,第3の抵抗間の内のいずれか一方に上記リ
ミッタ回路のダイオードのアノードを接続してなる基準
電圧発生回路と、(ニ)抵抗とコンデンサを直列接続し
てなりイグニッションキースイッチを閉じた時に、充電
または放電を開始するタイマー回路と、(ホ)上記第1
基準電圧を一方の入力端子に入力し、上記タイマー回路
のコンデンサの電圧を他方の入力端子に入力して、両者
を比較する第1比較器と、(ヘ)上記第2基準電圧を一
方の入力端子に入力し、上記タイマー回路のコンデンサ
の電圧を他方の入力端子に入力して、両者を比較する第
2比較器と、(ト)上記第1比較器および第2比較器の
内、出力レベルが速く変化する方の比較器の出力に応答
し、イグニッションキースイッチが閉じた時にインジケ
ータランプ用給電回路を閉じ、上記比較器の出力レベル
変化時にこの給電回路を開くインジケータランプ制御用
スイッチ手段と、(チ)上記第1比較器および第2比較
器の内、出力レベルが遅く変化する方の比較器の出力に
応答し、イグニッションキースイッチが閉じた時にグロ
ープラグの急速予熱用給電回路を閉じ、上記比較器の出
力レベル変化時にこの給電回路を開くグロープラグ制御
用スイッチ手段とを備えたことを特徴とするグロープラ
グ予熱制御装置にある。
(作用) 基準電圧発生回路は第1,第2の比較器に第1,第2の
基準電圧を送り、またタイマー回路はコンデンサ電圧を
第1,第2の比較器に送る構成であるから、グロープラ
グの予熱制御とインジケータランプ制御のために、上記
基準電圧発生回路,タイマー回路を兼用でき、回路構成
を簡略化することができる。また、グロープラグとイン
ジケータランプとの制御に安定した対応関係を確保で
き、インジケータランプの消灯とグロープラグの急速予
熱停止とが一定時間おいて実行でき、確実な始動を行な
える。
エンジンの冷却水温度を検出する水温センサの端子側電
圧に応答して、第1,第2の基準電圧が変化するので、
エンジンの冷却水温度に応じてグロープラグの急速予熱
時間およびインジケータランプの点灯時間を最適に制御
することができる。しかも、リミッタ回路により第1、
第2基準電圧を制御するので、エンジンの冷却水温度が
所定温度より低い場合にグロープラグが必要以上に長く
予熱されるのを防止でき、グロープラグの長寿命化を図
ることができる。また、リミッタ回路はグロープラグの
急速予熱制御およびインジケータランプの点灯制御の両
方に兼用されるので、回路構成が簡略化されるととも
に、上述した両制御間の安定した対応関係が損なわれる
こともない。
リミッタ回路がオペアンプとダイオードにより構成され
ており、ダイオードがオンの時にオペアンプがボルテー
ジホロアとして働き、そのイマジナルショートにより、
ダイオードでの電圧降下の影響を受けずに、検出電圧を
第1基準電圧または第2基準電圧と等しくできる。した
がって、ダイオードの電圧降下が温度変化により変動し
ても、第1,第2の基準電圧が変動するように事態を招
くことがなく、ひいてはグロープラグの予熱時間または
インジケータランプの点灯時間の変動K招くことがな
い。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図から第4図までの図面
に基づいて説明する。第1図中1は電源としてのバッテ
リであり、このバッテリ1の正極にはグロープラグ3…
を急速予熱するための給電回路2が接続されている。給
電回路2には、後述するリレー80の常開接点80aが
設けられている。また、バッテリ1の正極にはイグニッ
ションキースイッチ4を介して電源側制御母線5が接続
され、負極には接地側制御母線6が接続されている。
接地側制御母線6には、エンジン冷却水温度に対応して
抵抗値が変化する負特性サーミスタからなる水温センサ
11の一端が接続されており、この水温センサ11の他
端は抵抗12,13を介して電源側制御母線5に接続さ
れている。また、抵抗12,13間の抵抗点P0と接地
側制御母線6との間には抵抗14が介在されている。こ
れら水温センサ11と抵抗12〜14により、検出電圧
発生回路10が構成されている。この検出電圧発生回路
10は、上記接続点P0の電圧を検出電圧V0として出力
するものである。抵抗12〜14は、エンジンの冷却水
温度と検出電圧V0との対応関係を調整する役割を担
う。
検出電圧発生回路10からの検出電圧V0はオペアンプ
21の非反転入力端子に入力する。オペアンプ21の出
力端子と反転入力端子はダイオード22を介して負帰還
接続されている。このダイオード22はカソードがオペ
アンプ21の出力端子に接続され、アノードがオペアン
プ21の反転入力端子に接続されている。これらオペア
ンプ21とダイオード22により、リミッタ回路20が
構成される。
上記制御母線5,6間には、第1,第2,第3の3つの
抵抗31,32,33を接地側から順に直列に接続して
なる基準電圧発生回路30が介在されている。第1抵抗
31と第2抵抗32との間には上記ダイオード22のア
ノードが接続されている。なお、この接続点P1の電圧
1は後述の第1基準電圧となる。また、第2抵抗32
と第3抵抗33との間の接続点P2の電圧はV2は後述の
第2基準電圧となる。
上記第1基準電圧V1は第1比較器41の非反転入力端
子に入力し、第2基準電圧V2は第2比較器42の非反
転入力端子に入力する。これら第1比較器41と第2比
較器42の各反転入力端子には、タイマー回路50から
の電圧Vcが入力する。
タイマー回路50は抵抗51とコンデンサ52を直列に
接続してなり、抵抗51が電源側制御母線5に、コンデ
ンサ52が接地側制御母線6にそれぞれ接続されてい
る。そして、コンデンサ52の電圧Vcが上記比較器4
1,42に入力されるのである。
第1比較器41の出力端子は抵抗63を介して第1トラ
ンジスタ61のベースに接続される。この第1トランジ
スタ61はインジケータランプ70の給電回路71を開
閉するためのスイッチ手段であり、そのコレクタが抵抗
72とインジケータランプ70とを介して電源側制御母
線5に接続され、そのエミッタが接地用制御母線6に接
続されている。
第2比較器42の出力端子は抵抗64を介して第2トラ
ンジスタ62のベースに接続される。この第2トランジ
スタ62のコレクタと電源側制御母線5との間には、前
述した常開接点80aを作動されるリレー80が介在さ
れている。また、第2トランジスタ62のエミッタは接
地側制御母線6に接続されている。したがって、第2ト
ランジスタ62はグロープラグ3の急速加熱用の給電回
路2を開閉するためのスイッチ手段としての役割を担う
ものである。
上記構成において、イグニッションキースイッチ4をO
Nにすると、検出電圧発生回路10に検出電圧V0が発
生する。ところで、水温センサ11の抵抗値は、第2図
示すようにエンジン冷却水温度が低い程高くエンジンの
冷却水温度が高い程低くなる。したがって、検出電圧V
0は、エンジン冷却水温度に対応して第3図の実線およ
び破線からなる連続した曲線を描く。
第3図に示すように、エンジン冷却水が所定温度T0
り高い領域では、ダイオード22が導通状態にあり、オ
ペアンプ21はボルテージホロアとして働き、そのイマ
ジナルショートにより第1比較器41への第1基準電圧
1を検出電圧V0と等しくする。したがって、周囲温度
の変化によりダイオード22の降下電圧が変化しても、
この電圧降下の変化は第1基準電圧V1に影響を与える
ことがなく、第1基準電圧V1は周囲温度に対して安定
である。
他方、第2比較器42への第2基準電圧V2は次式で得
られる。
2=(R32・Vb+R33・V1)/(R32+R33)…
(1) ただし、上記(1)式において、Vbはバッテリ1の電
圧であり、R32,R33は抵抗32,33の抵抗値であ
る。第2基準電圧V2は第1基準電圧V1より高く、この
第1基準電圧V1に対応した変化を示す。この第2基準
電圧V2も周囲温度に対して安定である。
エンジン冷却水が所定温度T0以下の場合には、検出電
圧V0が次式の電圧V1maxより高くなり、ダイオード2
2が非導通状態となるため、第1基準電圧V1は検出電
圧V0に追随せずV1maxに制限される。
1max=Vb・R31/(R31+R32+R33)…(2) ただし、上記(2)式においてR31は第1抵抗31の抵
抗値である。同様に、上記のようにエンジン冷却水温度
がT0以下の場合には、第2基準電圧V2は次式で表われ
るV2maxに制限される。
2max=(R32・Vb+R33・V1max)/(R32
33)=Vb・(R31+R32)/(R31+R32+R33
…(3) 一方、イグニッションキースイッチ4のONにより、コ
ンデンサ52の充電が開始され、この充電電圧Vcは比
較器41,42の反転入力端子に入力し、これら比較器
41,42で上述した基準電圧V1,V2と比較される。
上記充電の過程において充電電圧Vcが第1基準電圧V
1より低い時には、第1比較器41の出力がHレベルと
なっていて第1トランジスタ61をONにするからイン
ジケータランプ70は点灯している。そして、充電電圧
Vcが第1基準電圧V1を超えた時に、第1比較器41
の出力がLレベルとなって第1トランジスタ61がOF
Fとなり、インジケータランプ70が消灯する。運転者
はこの消灯を確認してからスタータモータを回す。
同様に、充電電圧Vcが第2基準電圧V2より低い状態
では、第2比較器42の出力がHレベルとなっていて第
2トランジスタ62をONにするからリレー80が励磁
されて、その常開接点80aが閉じられ、グロープラグ
3…への通電が行なわれる。これにより、グロープラグ
3…が急速予熱される。そして、充電電圧Vcが第2基
準電圧V2を超えた時、換言すればグロープラグ3…が
所望の温度に達した時に、第2比較器42の出力がLレ
ベルとなって第2トランジスタ62がOFFとなり、グ
ロープラグ3…の急速予熱用給電回路2が開き、急速予
熱が停止される。
前述したように、第1基準電圧V1は第2基準電圧V2
り低いから、インジケータランプ70の消灯はグロープ
ラグ3…への通電停止より早い。この時間差△tは一定
である。すなわち、イグニッションキースイッチ4のO
Nによるインジケータランプ70の点灯から上記消灯ま
での時間をt1とし、グロープラグ3…の急速予熱時間
をt2とすると、これらt1,t2は次式で表わされる。
1=−(R51×C52)×1n(1−V1/Vb)…
(4) t2=−(R51×C52)×1n(1−V2/Vb)…
(5) ただし、上記(4),(5)式において、R51,C52
それぞれ抵抗51の抵抗値,コンデンサ52の容量であ
る。したがって、時間差△tは次式で表わすことができ
る。
△t=t2ーt1 =(R51×C52)×1nR33/(R32+R33)…
(6) (6)式から明らかなように、時間差△tは定数R51
52,R33,R32,R33によってのみ決定されるため、
一定である。このように、インジケータランプ70を、
運転者が消灯を確認してからスタータを作動させるまで
の遅れ時間を見込んで、早めに消灯させるため、グロー
プラグ3…の急速予熱停止時すなわちグロープラグ3…
が最高温度に達した時に、スタータモータを回すること
ができる。しかも時間差△tは常に一定であるから、安
定した始動を行なうことができる。
また、エンジン冷却水温度が所定温度T0以上の時に
は、第1基準電圧V1,第2基準電圧V2が検出電圧V0
に追随するため、エンジン冷却水温度に対応して最適時
間だけグロープラグ3…の急速予熱およびインジケータ
ランプ70の点灯を行なうことができる。
また、上記第2基準電圧V2はエンジンの冷却水温度が
0より低い時に、一定電圧V2maxに制限されるから、
グロープラグ3…への通電時間を一定時間に制限でき、
この結果、グロープラグ3…が必要以上に長時間急速予
熱状態になるのを防止でき、グロープラグ3…の寿命を
延ばすことができる。また、この時に第1基準電圧V1
も一定電圧V1maxに制限されるため、インジケータラン
プ70の消灯とグロープラグ3…の急速予熱停止の時間
差を一定に維持することができる。
さらに、第1基準電圧V1,第2基準電圧V2は周囲温度
に対して安定できるから、グロープラグ3…の急速予熱
時間およびインジケータランプ70の点灯時間も周囲温
度に対して安定である。
なお、検出電圧発生回路10において、抵抗12が非常
に小さいか省かれている場合には、エンジン冷却水温度
が非常に高い時に水温センサ11の抵抗値が非常に小さ
くなり、検出電圧V0がほぼゼロに近くなることがあ
る。この場合には、イマジナルショートが成立せず、ダ
イオード22の電圧降下分だけ第1基準電圧V1が検出
電圧V0より高くなる。この結果、インジケータランプ
70がわずかな時間であるが点灯するため、インジケー
タランプ70が断線しているか否かの確認や、制御装置
全体が正常に作動しているか否かの確認を行なうことが
できる。
本考案は上記実施例に制約されず種々の態様が可能であ
る。例えば、リミッタ回路20のダイオード22のアノ
ードを、第1図の接続点P2に接続し、エンジン冷却水
温度が所定温度T0以下の時に、第2基準電圧V2を検出
電圧V0と等しくしてもよい。
また、タイマー回路はイグニッションキースイッチをO
Nした時にコンデンサが放電を開始するようにしてもよ
い。この場合、第2比較器の方が第1比較器より早く出
力レベルが変化するから、第2比較器をインジケータラ
ンプ制御のために用い、第1比較器をグロープラグの急
速予熱制御のために用いる。
上記実施例では、グロープラグの急速予熱溶の給電回路
とその開閉制御のための回路を示したが、保温予熱、ア
フターグロー、スタータモータ回転時等のためのグロー
プラグ給電回路と、その開閉制御のための回路が必要に
応じて付加されることは勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案では、基準電圧発生回路,
タイマー回路,リミッタ回路,検出電圧発生回路が、グ
ロープラグの急速予熱制御とインジケータランプ制御の
ために兼用され、回路構成を簡略化することかできる。
両制御間に安定した対応関係を確保でき、インジケータ
ランプの消灯とグロープラグの急速予熱の停止とが一定
時間おいて実行でき、確実な始動を行なえる。
エンジンの冷却水温度に対応して最適時間だけグロープ
ラグの急速予熱およびインジケータランプの点灯を行な
うことができる。
エンジンの冷却水が所定温度より低い時には、予熱時間
を制限して、グロープラグの寿命を延ばすことができ
る。
リミッタ回路にオペアンプとダイオードを用いているの
で、周囲温度に対して上記グロープラグの急速予熱時間
およびインジケータランプの点灯時間を安定にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面は本考案の一実施例を示す
ものであり、第1図はグロープラグ予熱制御装置の回路
図、第2図は水温センサの温度特性を示す図、第3図は
検出電圧,第1基準電圧,第2基準電圧とエンジン冷却
水温度との関係を示す図、第4図はインジケータランプ
の点灯時間およびグロープラグの急速予熱時間とエンジ
ン冷却水温度との関係を示す図である。 1…電源(バッテリ)、2…急速予熱用給電回路、3…
グロープラグ、4…イグニッションキースイッチ、10
…検出電圧発生回路、11…水温センサ、20…リミッ
タ回路、21…オペアンプ、22…ダイオード、30…
基準電圧発生回路、31…第1抵抗、32…第2抵抗、
33…第3抵抗、41…第1比較器、42…第2比較
器、50…タイマー回路、52…コンデンサ、61…イ
ンジケータランプ制御用スイッチ手段(トランジス
タ)、62…グロープラグ制御用スイッチ手段(トラン
ジスタ)、70…インジケータランプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)エンジンの冷却水の温度に応答して
    抵抗値が変化する水温センサの一端側の電圧を検出電圧
    として出力する検出電圧発生回路と、 (ロ)オペアンプとダイオードとを備え、ダイオードの
    アノード側をオペアンプの反転入力端子に接続するとと
    もに、カソード側をオペアンプの出力端子に接続するこ
    とにより、オペアンプをダイオードを介して負帰還接続
    してなり、このオペアンプの非反転入力端子に上記検出
    電圧を入力させるリミッタ回路と、 (ハ)第1,第2,第3の抵抗を順に直列接続し、第1
    抵抗と第2抵抗との間の電圧を第1基準電圧として出力
    し、第2抵抗と第3抵抗との間の電圧を第2基準電圧と
    して出力し、上記第1,第2の抵抗間および第2,第3
    の抵抗間の内のいずれか一方に上記リミッタ回路のダイ
    オードのアノードを接続してなる基準電圧発生回路と、 (ニ)抵抗とコンデンサを直列接続してなりイグニッシ
    ョンキースイッチを閉じた時に、充電または放電を開始
    するタイマー回路と、 (ホ)上記第1基準電圧を一方の入力端子に入力し、上
    記タイマー回路のコンデンサの電圧を他方の入力端子に
    入力して、両者を比較する第1比較器と、 (ヘ)上記第2基準電圧を一方の入力端子に入力し、上
    記タイマー回路のコンデンサの電圧を他方の入力端子に
    入力して、両者を比較する第2比較器と、 (ト)上記第1比較器および第2比較器の内、出力レベ
    ルが早く変化する方の比較器の出力に応答し、イグニッ
    ションキースイッチが閉じた時にインジケータランプ用
    給電回路を閉じ、上記比較器の出力レベル変化時にこの
    給電回路を開くインジケータランプ制御用スイッチ手段
    と、 (チ)上記第1比較器および第2比較器の内、出力レベ
    ルが遅く変化する方の比較器の出力に応答し、イグニッ
    ションキースイッチが閉じた時にグロープラグの急速予
    熱用給電回路を閉じ、上記比較器の出力レベル変化時に
    この給電回路を開くグロープラグ制御用スイッチ手段 とを備えたことを特徴とするグロープラグ予熱制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009010833A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Toshiba Corp コンパレータ回路
US8044686B2 (en) 2007-06-29 2011-10-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Comparator circuit for generating binarized data

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