JPH0641215A - カチオン発生剤溶液 - Google Patents

カチオン発生剤溶液

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JPH0641215A
JPH0641215A JP21732892A JP21732892A JPH0641215A JP H0641215 A JPH0641215 A JP H0641215A JP 21732892 A JP21732892 A JP 21732892A JP 21732892 A JP21732892 A JP 21732892A JP H0641215 A JPH0641215 A JP H0641215A
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JP
Japan
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group
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sulfonium salt
cation generator
generator solution
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Application number
JP21732892A
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English (en)
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Tomio Hamatsu
富三男 浜津
Minoru Yokoshima
実 横島
Takeshi Endo
剛 遠藤
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Nippon Kayaku Co Ltd
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、溶液化されたカチオン発生剤、詳
しくは、カチオン重合性有機材料のための熱および/ま
たは光潜在性硬化触媒の触媒溶液あるいは室温硬化のた
めの触媒型硬化剤溶液に関する。 【構成】 沸点が120℃以上のエーテル化合物20〜95
重量部に高活性スルホニウム塩80〜5 重量部と、場合に
より一液化安定用のスルホニウム塩を高活性スルホニウ
ム塩に対して 0.1〜20重量%溶解させることを特徴とす
るカチオン発生剤溶液。 【効果】 本発明で使用する高沸点エーテル化合物はス
ルホニウム塩に対して高い溶解性を有し、得られるカチ
オン発生剤溶液を用いたカチオン重合性有機材料組成物
は、室温暗所下で貯蔵安定性に優れたカチオン発生剤溶
液を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶液化されたカチオン発
生剤に関する。詳しくは、カチオン重合性有機材料のた
めの熱および/または光潜在性硬化触媒の触媒溶液ある
いは室温硬化のための触媒型硬化剤溶液に関するもので
ある。本発明のカチオン発生剤溶液はカチオン重合性有
機材料、例えば、エポキシ樹脂、環状エーテル、ビニル
エーテル樹脂と混合調製され、貯蔵安定性に優れた熱お
よび/または光潜在性硬化触媒組成物を提供し、あるい
は2液で使用される硬化触媒溶液を提供する。
【0002】
【従来の技術】カチオン重合性硬化触媒として、スルホ
ニウム塩を用いることは、例えば、日本国特許第952
498号,第887187号,第1311940号,第
1305282号,第1289446号,第14662
84号,第1511862号,第1618088号など
に記載されている。また本発明者らは、例えば特開平2
−196812号,特開平3−59001号,特開平3
−72569号,特開平3−205405号,特開平3
−237107号により、式I
【0003】
【化3】 で表わされるスルホニウム塩は熱および/または光とい
った外部刺激によりカチオン種を発生し、カチオン重合
性有機材料を重合、硬化させることができることを開示
し、更に特願平3−301041号により、カチオン重
合触媒を用いた組成物の貯蔵安定性の改良のために、例
えば、式 II
【0004】
【化4】 で表わされるスルホニウム塩を添加併用することについ
ても教示した。
【0005】ところで、カチオン重合性有機材料とスル
ホニウム塩からなる組成物を調製する際に有用であると
考えられる光開始剤とプロピレンカーボネートまたはエ
チレンカーボネートの混合物に関しては、特許第124
5439号に記載されている。しかしながら、プロピレ
ンカーボネートまたはエチレンカーボネートに対するス
ルホニウム塩の溶解性には限界があり、溶剤を多量に使
用する必要があるばかりでなく、これを用いたカチオン
重合性組成物の硬化においてはその溶媒に起因する比較
的長い硬化時間を要し、特に室温で硬化させる場合には
溶液中のプロピレンカーボネートまたはエチレンカーボ
ネートが未反応物として残り、硬化物の物性低下を引き
起こす。
【0006】
【発明の構成】本発明者らは、前記したような問題点を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン発生剤の調
製のための溶剤として沸点が120℃以上の高沸点エー
テル化合物を用いることで、高濃度でカチオン発生剤あ
るいは必要に応じて安定剤を溶解させることが可能でカ
チオン重合性有機材料の一液化組成物を調製するのに有
効で適当な加熱条件下ですみやかに硬化物を与えること
を見出した。また室温で硬化させる目的の場合において
も用いたエーテル化合物が硬化物の網目構造に取り込ま
れ、優れた硬化物を与えることをも見出し、本発明の安
定なカチオン発生剤溶液を見出すに至った。
【0007】すなわち、本発明は、沸点が120℃以上
の高沸点エーテル化合物に下記式Iで表わされるスルホ
ニウム塩と必要に応じて下記式IIで表わされるスルホニ
ウム塩を溶解させることを特徴とするカチオン発生剤溶
液に関する。ただし、エーテル化合物はa重量部(a=
100−bであり、a≧20である。)、式Iで表わさ
れるスルホニウム塩はb重量部(5≦b≦80)、式II
で表わされるスルホニウム塩は式Iのスルホニウム塩に
対して 0.1〜20重量%である。
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】 (ここで、R1 ,R5 は水素、メチル基、アセチル基、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンゾ
イル基、ベンジルオキシカルボニル基のいずれかであ
り、R2 ,R3 ,R6 ,R7 はそれぞれ独立して水素、
ハロゲン、C1 〜C4 のアルキル基のいずれかであり、
1 ,Q2 はベンジル基、p−メチルベンジル基、o−
メチルベンジル基、m−メチルベンジル基、p−ニトロ
ベンジル基、o−ニトロベンジル基、m−ニトロベンジ
ル基、2,5−ジニトロベンジル基、p−クロロベンジ
ル基、m−クロロベンジル基、o−クロロベンジル基、
α−ナフチルメチル基、メチル基、エチル基のいずれか
であり、R4 ,R8 はメチル基、エチル基のいずれかで
ある。XはSbF6 ,PF6 ,AsF6 ,BF4 のいず
れかであり、Yはハロゲン、メチル硫酸、エチル硫酸、
p−トルエンスルホン酸、過塩素酸のいずれかであ
る。) 本発明で使用する高沸点エーテル化合物としては、メチ
ルカルビトール,エチルカルビトール,ブチルカルビト
ール,エチルカルビトールアセタート,ブチルカルビト
ールアセタート,ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル,ジエチレングリコールジエチルエーテル,ジシクロ
ヘキサン,18−クラウン−6のごときクラウンエーテ
ル,メチルセロソルブ,エチルセロソルブ,ブチルセロ
ソルブ等が挙げられ、1種もしくは2種以上を併用して
用いることができる。
【0010】また、式Iで表わされるスルホニウム塩と
してはベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホ
ニウム ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジル−4
−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム ヘキサフル
オロホスフェート,ベンジル−4−ヒドロキシフェニル
メチルスルホニウム テトラフルオロボレート,ベンジ
ルエチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート,ベンジル−4−ヒドロキシ
フェニルエチルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェ
ート,ベンジル−4−メトキシフェニルメチルスルホニ
ウム ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジル−4−
メトキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロホ
スフェート,ベンジル−3−クロロ−4−ヒドロキシフ
ェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネ
ート(または、ヘキサフルオロホスフェート),ベンジ
ル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホ
ニウム ヘキサフルオロアンチモネート(または、ヘキ
サフルオロホスフェート),4−アセトキシフェニルベ
ンジルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネ
ート(または、ヘキサフルオロホスフェート),ベンジ
ル−4−(メトキシカルボニルオキシ)フェニルメチル
スルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート(また
は、ヘキサフルオロホスフェート),ベンジル−4−エ
トキシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート(または、ヘキサフル
オロホスフェート),ベンジルメチル−4−(エキトシ
カルボニルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキサフル
オロアンチモネート(または、ヘキサフルオロホスフェ
ート),ベンジル−4−(ベンジルオキシカルボニルオ
キシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロア
ンチモネート(または、ヘキサフルオロホスフェー
ト),p−ニトロベンジル−4−ヒドロキシフェニルメ
チルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート(ま
たは、ヘキサフルオロホスフェート),o−ニトロベン
ジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム ヘ
キサフルオロアンチモネート(または、ヘキサフルオロ
ホスフェート),m−ニトロベンジル−4−ヒドロキシ
フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモ
ネート(または、ヘキサフルオロホスフェート),ジニ
トロベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニ
ウム ヘキサフルオロアンチモネート(または、ヘキサ
フルオロホスフェート),4−ヒドロキシフェニルジメ
チルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート(ま
たは、ヘキサフルオロホスフェート),α−ナフチルメ
チル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキ
サフルオロアンチモネート(または、ヘキサフルオロホ
スフェート),α−ナフチルメチル−4−(メトキシカ
ルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート(または、ヘキサフルオロホス
フェート),p−クロロベンジル−4−アセトキシフェ
ニルエチルスルホニウム ヘキサフルオロアルセネー
ト,4−メチルベンジル−4−メトキシカルボニルオキ
シ−3−クロロフェニルメチルスルホニウム テトラフ
ルオロボレート,4−フェノキシカルボニルオキシフェ
ニルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネ
ート,4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート(または、ヘキサフルオ
ロホスフェート),4−メトキシカルボニルオキシフェ
ニルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネ
ート(またはヘキサフルオロホスフェート)等を挙げる
ことができ、1種もしくは2種以上を併用して用いるこ
とができる。
【0011】更に、式IIで表わされる一液化組成物の安
定化のためのスルホニウム塩としては、例えばベンジル
−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム クロラ
イド,ベンジル−4−ヒドロキシフェニルエチルスルホ
ニウム クロライド,ベンジル−4−ヒドロキシフェニ
ルメチル メチルサルフェート,p−クロロベンジル−
4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム クロライ
ド,p−ニトロベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチ
ルスルホニウム クロライド,o−メチルベンジル−4
−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム クロライ
ド,m−メチルベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチ
ルスルホニウム クロライド,ベンジル−4−メトキシ
フェニルメチルスルホニウム クロライド,ベンジル−
3−メチル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウ
ム クロライド,ベンジル−3−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニルメチルスルホニウム ク
ロライド,α−ナフチルメチル−4−ヒドロキシフェニ
ルメチルスルホニウム クロライド,4−ヒドロキシフ
ェニルジメチル メチルサルフェート,4−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)フェニルジメチル メチルサ
ルフェートを挙げることができ、1種もしくは2種以上
を併用して用いることができる。
【0012】本発明のカチオン発生剤溶液のエーテル化
合物/スルホニウム塩(I)/スルホニウム塩(II)の
好ましい混合割合は、エーテル化合物が30〜70重量部、
カチオン発生剤であるスルホニウム塩(I)が70〜30重
量部である。また、必要に応じて、安定剤としてスルホ
ニウム塩(II)が添加されるが、その割合は、スルホニ
ウム塩(I)の使用量に対して 0.5〜10重量%が好まし
い。
【0013】
【作用】本発明により120℃以上の高沸点エーテル化
合物を用いたカチオン発生剤溶液によるカチオン重合性
有機材料組成物の硬化においては、カチオン重合末期に
例えば成長末端カルベニウムイオンへのエーテル化合物
中の酸素原子の攻撃によるオキソニウム塩の形成が起こ
り、エーテル化合物が硬化体中に取り込まれるために硬
化物物性に悪い影響を及ぼさないものと考えられる。ま
た、硬化時に成長末端とエーテル化合物の間で移動反応
が起こり、新たなカチオン種(H+ )が発生するため速
い硬化反応を起こすものと考えられる。本発明の高沸点
エーテル化合物に安定剤として式Iで表わされるスルホ
ニウム塩と式IIで表わされるスルホニウム塩を併用して
調製されたカチオン発生剤溶液を用いたカチオン重合性
組成物は、暗所下で貯蔵安定性に優れ、加熱あるいは紫
外線等のエネルギー線の照射で短時間に硬化物を形成す
ることが可能で、更に式Iで表わされる高活性なスルホ
ニウム塩と高沸点エーテル化合物からなるカチオン発生
剤溶液とカチオン重合性物質からなる組成物は室温です
みやかに硬化物を形成することが可能で電気電子部品,
注型品,接着剤,塗料等に広く応用可能である。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳細に説明するが
本発明は以下のもののみに限定されるものではない。
【0015】実施例1,比較例1 p−ニトロベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルス
ルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート15.0g
と4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム メチ
ル硫酸1.0gをメチルカルビトール10gに加え、室
温で撹拌したところ、すみやかに溶解し、均一な透明溶
液となった。なお、メチルカルビトールの代わりにプロ
ピレンカーボネートを用いたところ長時間撹拌しても安
全に溶解せず、完全に溶解させるにはプロピレンカーボ
ネート30gを要した。
【0016】実施例2〜4,比較例2 実施例1に準じて調製したカチオン発生剤溶液を用いて
脂環式エポキシ樹脂セロキサイド2021(ダイセル化
学工業(株)製)の組成物を調製し、この組成物を遮光
下1か月間25℃に放置し、粘度,硬化性(高圧水銀
灯,2KW,80W/cm,1灯,8cm下の所を各組成物
を硬化塩ビ板の上にスピンコーターで約5μmになる様
に塗布したものを通過させ塗布面のタックが無くなるま
で紫外線を照射した。タックが無くなるまでの照射量
(mJ/cm2 )で表わした。)について評価した。その結
果を表1に示す。
【0017】
【表1】 実施例5〜16,比較例3〜7 実施例1に準じて調製されたカチオン発生剤溶液を用い
てエピコート815(ビスフェノールA型エポキシ樹脂
油化シェルエポキシ製)の組成物を調製し、この組成
物を遮光下40℃に放置した。組成物の粘度を調製直後
と1か月後で測定した(25℃)。また、調製直後およ
び40℃で1か月間保存後の組成物のゲル化時間をJI
SC2104に準じ、日新科学(株)ゲル化テスター
GT−JIS型を用いて所定温度で測定した。結果を表
2,表3に示す。
【0018】
【表2】
【0019】
【化7】
【0020】
【表3】
【0021】
【化8】 実施例17〜22,比較例8〜11 種々の高活性なスルホニウム塩のエーテル化合物への溶
解度を25℃で測定した結果を表4,表5に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】 実施例23 実施例19で得られたカチオン発生剤溶液および、それ
を室温で1か月保存した後のカチオン発生剤溶液をそれ
ぞれエピコート815 100重量部に対して1.9重
量部用いて、すみやかに撹拌し、ガラス板上に約0.1
mmに塗布し、室温で放置した。その結果、どちらの場合
も5時間後にタックフリーとなった。
【0024】比較例12 比較例8で得られたカチオン発生剤溶液をエピコート8
15 100重量部に対して2.82重量部用いて実施
例23と同じ方法で硬化性を評価したところ48時間も
表面がべとついていた。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る高沸点エー
テル化合物を用いて溶解させたカチオン発生剤溶液は、
スルホニウム塩に対して高い溶解性を有し、このカチオ
ン発生剤溶液を用いたカチオン重合性有機材料組成物は
室温暗所下で貯蔵安定性に優れ、加熱あるいはUV光な
どのエネルギー線の照射で短時間に重合硬化することが
可能である。また、高活性なスルホニウム塩からなるカ
チオン発生剤溶液を用いたカチオン重合性組成物は室温
ですみやかに硬化することが可能である。よって、所期
の目的を達成することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点が120℃以上のエーテル化合物20
    〜95重量部に、式I 【化1】 で表わされるスルホニウム塩80〜5 重量部を溶解させる
    ことを特徴とするカチオン発生剤溶液(上記式中、R1
    は水素、メチル基、アセチル基、メトキシカルボニル
    基、エトキシカルボニル基、ベンゾイル基、ベンジルオ
    キシカルボニル基のいずれかであり、R2 ,R3 はそれ
    ぞれ独立して水素、ハロゲン、C1 〜C4 のアルキル基
    のいずれかであり、Q1 はベンジル基、p−メチルベン
    ジル基、o−メチルベンジル基、m−メチルベンジル
    基、p−ニトロベンジル基、o−ニトロベンジル基、m
    −ニトロベンジル基、ジニトロベンジル基、p−クロロ
    ベンジル基、m−クロロベンジル基、o−クロロベンジ
    ル基、α−ナフチルメチル基、メチル基、エチル基のい
    ずれかであり、R4 はメチル基、エチル基のいずれかで
    ある。XはSbF6 ,PF6 ,AsF6 ,BF4 のいず
    れかである)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカチオン発生剤溶液に、
    更に、式 II 【化2】 で表わされるスルホニウム塩を式Iのスルホニウム塩に
    対して 0.1〜20重量%溶解させることを特徴とするカチ
    オン発生剤溶液(上記式中、R5 は水素、メチル基、ア
    セチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
    基、ベンゾイル基、ベンジルオキシカルボニル基のいず
    れかであり、R6 ,R7 はそれぞれ独立して水素、ハロ
    ゲン、C1 〜C4 のアルキル基のいずれかであり、Q2
    はベンジル基、p−メチルベンジル基、o−メチルベン
    ジル基、m−メチルベンジル基、p−ニトロベンジル
    基、o−ニトロベンジル基、m−ニトロベンジル基、ジ
    ニトロベンジル基、p−クロロベンジル基、m−クロロ
    ベンジル基、o−クロロベンジル基、α−ナフチルメチ
    ル基、メチル基、エチル基のいずれかであり、R8 はメ
    チル基、エチル基のいずれかである。Yはハロゲン、メ
    チル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、過塩
    素酸のいずれかである)。
  3. 【請求項3】 式Iで表わされるスルホニウム塩がベン
    ジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム ヘ
    キサフルオロアンチモネートである請求項1記載のカチ
    オン発生剤溶液。
  4. 【請求項4】 式Iで表わされるスルホニウム塩がベン
    ジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム ヘ
    キサフルオロアンチモネートであり、式IIで表わされる
    スルホニウム塩が4−ヒドロキシフェニルジメチルスル
    ホニウム メチル硫酸塩である請求項2記載のカチオン
    発生剤溶液。
  5. 【請求項5】 式Iで表わされるスルホニウム塩が4−
    ヒドロキシフェニル−p−ニトロベンジルメチルスルホ
    ニウム ヘキサフルオロアンチモネートである請求項1
    記載のカチオン発生剤溶液。
  6. 【請求項6】 式Iで表わされるスルホニウム塩が4−
    ヒドロキシフェニル−p−ニトロベンジルメチルスルホ
    ニウム ヘキサフルオロアンチモネートであり、式IIで
    表わされるスルホニウム塩が4−ヒドロキシフェニルジ
    メチルスルホニウム メチル硫酸塩である請求項2記載
    のカチオン発生剤溶液。
  7. 【請求項7】 エーテル化合物がエチルカルビトールで
    ある請求項1または2記載のカチオン発生剤溶液。
  8. 【請求項8】 エーテル化合物がメチルカルビトールで
    ある請求項1または2記載のカチオン発生剤溶液。
  9. 【請求項9】 エーテル化合物がジエチレングリコール
    ジメチルエーテルである請求項1または2記載のカチオ
    ン発生剤溶液。
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