JPH06349578A - Elランプ - Google Patents

Elランプ

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JPH06349578A
JPH06349578A JP5160380A JP16038093A JPH06349578A JP H06349578 A JPH06349578 A JP H06349578A JP 5160380 A JP5160380 A JP 5160380A JP 16038093 A JP16038093 A JP 16038093A JP H06349578 A JPH06349578 A JP H06349578A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrode
sealing material
lamp
metal foil
back surface
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Pending
Application number
JP5160380A
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English (en)
Inventor
Akito Kishi
明人 岸
Yoshinori Shimizu
義則 清水
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Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に多量生産して、電極取出部を強固に固
定し、さらに、電極の絶縁破壊電圧を高くする。 【構成】 背面封止材4が、電極取出部8の一部を覆う
状態で接着されている。背面封止材4を電極取出部8に
接着する封止接着層10が、背面封止材4と電極取出部
8の境界線から電極取出部8の表面に漏出し電極取出部
8の表面に接着して絶縁被膜11を形成している。絶縁
被膜11が、電極取出部8と金属箔4Aとの境界を絶縁
処理している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ELランプの改良に関
し、とくに、独得の電極取り出し構造を有するELラン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】ELランプの基本構造を図1に示す。こ
の図に示すELランプは、ガラス板である透明基材1の
裏面に、透明電極2を接着している。透明電極2には、
発光層5と高誘電体層6とを介して背面電極3を積層し
ている。背面電極3には、さらに、水分を透過させない
シート状の背面封止材4を接着している。背面封止材4
は、可能な限り水分の透過率を少なくするために、アル
ミニウム箔等の金属箔4Aを積層している。金属箔は、
プラスチックフィルムに比較すると水分透過率が極めて
少なく、しかも安価に多量生産できる特長がある。この
構造のELランプは、2層の電極に交流電源を接続し
て、発光層5を発光させる。発光した光は、透明電極2
と透明基材1とを透過して前面から照射される。
【0003】この構造のELランプは、電極に通電する
ために、リード線7を接続する電極取出部8を設ける必
要がある。電極取出部8は、透明基材1であるガラス板
に接着されている。従来のELランプは、背面封止材4
で密封された内部でリード線7を電極取出部8に接続
し、このリード線7を透明基材1と背面封止材4とで挟
んで固定してる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造の電極取り出
し構造は、リード線をELランプの内部で電極に接続す
るので、リード線を接続した状態で、背面封止材を積層
して密閉する必要がある。透明基材から細長いリード線
が突出する状態で、背面に、背面封止材等のシート材を
積層して接着するのは、手間がかかって生産性が低下す
る欠点がある。シート材を積層するときに、リード線が
邪魔になるからである。またリード線封止部より水分が
侵入し信頼性を損なう等の欠点がある。さらに、一枚の
透明基材に、複数のELランプを形成して、境界で分割
する生産方法をとることができない。ELランプの境界
に、リード線が突出するからである。このため、この構
造のELランプは、能率よく多量生産できない欠点があ
る。
【0005】本発明者は、この欠点を解消するために、
独得の電極構造のELランプを開発した。このELラン
プは、透明基材に背面封止材を積層した状態で、電極取
出部にリード線を接続できるようにしたものである。こ
のELランプは、図2に示すように、透明基材1に銀ペ
ーストを接着して電極取出部8とし、電極取出部8に金
属箔(図示せず)を介してリード線7を接続している。
背面封止材4は、電極取出部8を被覆しない形状に裁断
している。この構造のELランプは、背面封止材4を積
層した後、電極にリード線7を接続できるので、リード
線7を簡単に接続できる特長がある。しかしながら、こ
の構造のELランプは、電極取出部8を背面封止材4で
被覆できないので、電極取出部8が透明基材1から剥離
しやすい欠点がある。このため、リード線7の引張力
で、電極取出部8が透明基材1から剥離して、故障しや
すい欠点がある。とくに、銀ペースト等で透明基材1に
設けられる電極取出部8は、透明基材1であるガラス板
との接着強度を強くすることが難しい。それは、銀ペー
ストには、導電性を高くするために、多量の銀粉を混合
しているからである。
【0006】電極取出部を透明基材に強固に接着するに
は、図3に示すように、電極取出部8の一部を背面封止
材4で被覆すればよい。電極の周縁に背面封止材4を接
着すると、背面封止材4によって、電極取出部8を透明
基材1に強制的に接着できる。しかしながら、この構造
のELランプは、電極取出部8と背面封止材4の金属箔
4Aとの耐電圧が極めて低く、実際には実用化できな
い。それは、背面封止材4に積層された金属箔4Aと、
透明基材1に接着した電極取出部8との間隔が、背面封
止材4の絶縁層4Bの膜厚となって著しく接近するから
である。この構造のELランプは、電極取出部8と背面
封止材4の金属箔4Aとの間隔が100μm以下とな
る。このため、電極取出部8と金属箔4Aとの耐電圧は
約100V程度となり、到底実用化できない。それは、
空気中の耐絶縁電圧が、約1V/μmと低いからであ
る。
【0007】背面封止材4の金属箔4Aが、いずれの電
極にも電気的に接続されないタイプのELランプもあ
る。ただ、背面封止材4の金属箔4Aが電極に接続され
なくても、ふたつの電極は、金属箔4Aを介して絶縁破
壊を起こす。それは、図4に示すように、背面封止材4
が、ふたつの電極取出部8に接近しているからである。
背面封止材4の金属箔4Aが両方の電極取出部8に接近
すると、透明電極2と背面電極3とは金属箔4Aを介し
て絶縁破壊を起こす。この状態において、絶縁破壊を起
こす電圧は、片方の電極取出部8と金属箔4Aの絶縁破
壊電圧の2倍となる。しかしながら、電極取出部8と金
属箔4Aの絶縁破壊電圧は相当に低いので、2倍になっ
てもELランプの電極印加電圧で絶縁破壊を起こす。
【0008】さらに、背面封止材の金属箔を片方の電極
に接続したELランプもある。このELランプは、金属
箔をシールド電極に併用することができる。背面封止材
の金属箔を前面電極に接続したELランプは、金属箔を
電極に接続すると前記のELランプの絶縁破壊電圧の半
分になる。このため、極めて低い電圧で電圧破壊を起こ
す欠点がある。
【0009】本発明者は、絶縁破壊電圧を高くするため
に、図4(塗料を塗って絶縁した断面図)に示す断面構
造のELランプを開発した。このELランプは、電極取
出部8の一部を背面封止材4で被覆し、さらに、背面封
止材4の金属箔4Aと、電極取出部8との絶縁破壊電圧
を高くするために、電極層と背面シートとの境界に沿っ
て絶縁塗料9を塗布している。絶縁塗料9で被覆して、
金属箔4Aと電極取出部8との耐電圧を高くすることが
できる。このため、この構造のELランプは、背面封止
材4で電極取出部8を強固に透明基材1に接着でき、し
かも、耐電圧を高くできる特長がある。しかしながら、
この構造のELランプは、金属箔4Aと電極取出部8の
境界に沿って正確に絶縁塗料9を塗布する必要があり、
安価に多量生産できない欠点がある。絶縁塗料9の塗布
量が少な過ぎると、耐電圧が低くなる。とくに、局部的
にでも金属箔4Aと電極取出部8の境界の被覆が不十分
であると、絶縁破壊電圧が低下する欠点がある。反対に
絶縁塗料9の塗布量が多すぎると、これが電極取出部8
の表面を被覆して、リード線7を接続できなくなる。
【0010】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産でき、さら
に、電極取出部を強固に固定して、絶縁破壊電圧を高く
できるELランプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のELランプは、
前述の目的を達成するために下記の構成を備える。EL
ランプは、ガラス等の透明基材1の周縁部に、所定の面
積の電極取出部8を固定している。さらに、ELランプ
は、背面を、背面封止材4で被覆している。背面封止材
4は、積層構造の金属箔4Aと絶縁層4Bとを有する。
【0012】さらに、本発明のELランプは、電極取出
部8の一部を覆う状態で背面封止材4を接着している。
背面封止材4を電極取出部8に接着する封止接着層10
は、背面封止材4と電極取出部8の境界線から電極取出
部8の表面に漏出し、電極取出部8の表面に接着されて
絶縁被膜11を形成している。この絶縁被膜11によっ
て、電極取出部8と金属箔4Aとの境界が絶縁処理され
ている。
【0013】
【作用】本発明のELランプは、背面封止材4を電極取
出部8に接着する封止接着層10として、電極取出部8
の表面に漏出させて絶縁被膜11としている。封止接着
層10は、背面封止材4を接着すると共に、金属箔4A
と電極取出部8の境界を絶縁して絶縁破壊電圧を高くす
る。本発明のELランプは、背面封止材4と電極取出部
8の境界から封止接着層10を漏出させる方法を特定し
ない。封止接着層10は、例えば、背面封止材4にホッ
トメルトの接着材をフィルム状に積層してこれを加熱押
圧し、電極取出部8の表面に漏出させる。また、背面封
止材4と電極取出部8の間に塗布し、押圧し接着して、
背面封止材4と電極取出部8の境界に漏出させる。加
熱、押圧して接着するときに、背面封止材4と電極取出
部8の境界から漏れ出して電極層の周縁を被覆する封止
接着層10は、境界から漏出して電極層の周縁を被覆で
きる量に調整される。
【0014】この構造のELランプは、背面封止材4を
接着する工程で、封止接着層10を漏出させて絶縁被膜
11を形成する。このため、背面封止材4を接着した
後、背面封止材4と電極取出部8の境界に絶縁塗料9を
塗布することなく、背面封止材4の金属箔4Aと電極取
出部8の絶縁破壊電圧を高くできる。また、本発明のE
Lランプは、封止接着層10を漏出させて電極取出部8
の一部を被覆するので、絶縁塗料9を塗布することな
く、境界に正確に絶縁被膜11を設けることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するためのELランプを例示するものであっ
て、本発明のELランプは、構成部品のタイプ、材質、
構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発
明のELランプは、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で
変更することができる。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】図5の底面図と、この図の電極取り出し部
分の断面を示す図6と図7とに示すELランプは、透明
基材1の表面に、透明電極2と、発光層5と、高誘電体
層6と、背面電極3と、背面封止材4を積層している。
透明電極2と背面電極3とは電極取出部8に接続されて
いる。
【0018】透明基材1は、通常のガラス板が使用で
き、板厚は0.1〜5mm程度、さらに強度、重量を考
慮すると0.4〜1.1mm程度のものを使用すること
が好ましい。また、ガラスからのアルカリ溶出を防止す
るために、シリカ、アルミナ等の膜をコーティングして
もよい。
【0019】透明電極2は、ITO、SnO2、In2
3等の導電性のある材料を真空蒸着、スパッタリクン
グ、ゾルゲル法等の方法により成形され、通常数Ω/□
〜数千Ω/□のものが使用できるが、好ましくは30〜
300Ω/□程度の抵抗に調整される。透明電極2は、
背面電極3に接触しないように、透明基材1の周縁を除
く部分に設けられている。
【0020】透明電極2は集電帯12を介して電極取出
部8に連結されている。集電帯12は透明電極2よりも
低抵抗の材料、例えば、銀ペースト、アルミ蒸着等の材
料が使用される。集電帯12は、背面電極3から絶縁し
て、発光層5の端縁部、もしくは周縁部に配設されてい
る。
【0021】発光層5は、硫化亜鉛系の蛍光体粒子を有
機バインダーに分散させたペーストを、スクリーン印刷
等の技術を用いて20〜60μmの膜厚に塗布すること
により形成される。同じようにして、高誘電体層6もチ
タン酸バリウム等の高誘電率の粉末を有機バインダーに
分散させたペーストをスクリーン印刷法で10〜30μ
mの膜厚で成形される。発光層5は、透明基材1の周縁
を除く部分に形成されている。発光層5と高誘電体層6
が塗布されていない透明基材1の周縁に、背面封止材4
が接着されている。発光層5と高誘電体層6とを、透明
基材1と背面封止材4とで気密に密閉するためである。
【0022】背面電極3は、銀ペースト、カーボンペー
スト等の導電ペーストを同じくスクリーン印刷法により
形成することができ、またアルミニウム、金等を真空蒸
着して形成することもできる。背面電極3は、発光層5
と高誘電体層6の背面に積層して設けられ、一部を透明
基材1の周縁に延長して電極取出部8としている。発光
層5と高誘電体層6と背面電極3とは同じ外形に積層さ
れている。
【0023】背面封止材4は、金属箔4Aであるアルミ
箔の内面に、絶縁層4BとしてPET層を積層してい
る。また、金属箔4Aの外側にも、PETを積層して保
護膜としている。金属箔4Aのアルミ箔は膜厚を30μ
m、絶縁層4Bと保護膜のPET層は膜厚を25μmと
する。ただ、金属箔4Aと絶縁層4Bと保護層の膜厚
は、例えば10〜100μm、好ましくは15〜80μ
mの範囲に調整することができる。
【0024】背面封止材4は、これをELランプの背面
に接着した状態で、電極取出部8にリード線7を接続す
る。したがって、背面封止材4は、電極取出部8の部分
を除去してこの部分に開口部13を設けている。ただ、
背面封止材4は、電極取出部8の一部を覆うように接着
されるので、開口部13は、電極取出部8の外形よりも
小さく切断される。図5に示すELランプは、電極取出
部8の3辺を背面封止材4で周縁を被覆する。背面封止
材4が電極取出部8の周縁に積層される幅、すなわちラ
ップ幅は0.3mm以上が好ましい。ラップ幅が狭す
ぎ、背面封止材4と電極取出部8の相対位置がずれる
と、背面封止材4が電極取出部8の周縁を被覆できない
ことがある。図5に示すように、背面封止材4が電極取
出部8の周囲3辺を被覆するELランプは、背面封止材
4でもって電極取出部8を最も強固に透明基材1に固定
できる。ただ、背面封止材4は、電極取出部8の必ずし
も3辺を被覆する必要はない。図示しないが、背面封止
材が電極取出部の1辺または周縁の局部を被覆すること
もできる。
【0025】封止接着層10は、背面封止材4の内面全
面に積層して設けられたポリオレフィン系のホットメル
ト樹脂である。ホットメルト樹脂の封止接着層10は、
背面封止材4を上から加熱状態で押圧して、透明基材1
と電極取出部8と背面電極3とに接着される。ホットメ
ルト樹脂の封止接着層10は、膜厚を調整して、電極取
出部8に漏出する量を調整できる。膜厚を50μmとす
るホットメルト樹脂を積層した背面封止材4を、加熱押
圧して透明基材1と電極取出部8と背面電極3とに接着
すると、図8に示す漏出幅(d)が約1mmとなり、背
面封止材4の境界を完全に被覆する絶縁被膜11が形成
された。このようにして背面封止材4を接着させると、
絶縁被膜11は、背面封止材4の端縁から上面の周縁ま
で被覆するように漏出した。背面封止材4の端縁から電
極取出部8に漏出する封止接着層10の量は、ホットメ
ルト樹脂の加熱時の粘度、すなわち材質と、膜厚とで調
整できる。封止接着層10であるホットメルト樹脂を厚
くし、加熱時の粘度が低い材質を選択すると、漏出量を
多くすることができる。
【0026】封止接着層10は、ホットメルト樹脂に代
わって接着材も使用できる。接着材である封止接着層1
0は、背面封止材4の内面に一定の膜厚で塗布される。
封止接着層10を塗布した背面封止材4は、透明基材1
の周縁と電極取出部8とに接着されて、気密に封止し、
接着時に背面封止材4と電極取出部8の境界から漏出し
て絶縁被膜11を形成する。
【0027】電極取出部8にはリード線7が接続され
る。リード線7は、電極取出部8に直接に接続され、あ
るいは金属箔(図示せず)を介して接続される。金属箔
を介してリード線7を電極取出部8に接続すると、溶接
して簡単に、しかも確実にリード線7を接続できる特長
がある。リード線7を接続する金属箔は、導電性のホッ
トメルト樹脂を使用して電極取出部8に接続され、ある
いは、導電性接着剤で電極取出部8に接続される。金属
箔には、リード線7を溶接できる金属、例えば銅箔、リ
ン青銅箔、洋箔等が使用できる。金属箔を接続した電極
取出部8は、溶接してリード線7を接続する。
【0028】リード線7は、溶接できる丸線や平角線が
使用できる。リード線7は、好ましくは、銅箔、リン青
銅箔、洋箔等を使用する。これらの材質のリード線7
は、金、スズ、半田等のメッキをして耐食性を改善でき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明のELランプは、電極取出部を透
明基材に強固に固定できると共に、簡単かつ容易に、し
かも能率よく多量生産して、絶縁破壊電圧を高くできる
特長がある。これらの優れた特長は、本発明のELラン
プが、背面封止材で電極取出部の一部を被覆すると共
に、背面封止材の封止接着層を、背面封止材と電極取出
部の境界に漏出させて、絶縁被膜を形成することによっ
て実現される。背面封止材と電極取出部の境界に漏出し
た絶縁被膜は、背面封止材の金属箔と電極取出部の境界
を被覆して、絶縁破壊電圧を高くする。
【0030】とくに、本発明のELランプは、絶縁破壊
電圧を高くする絶縁被膜を特別に塗布することなく、背
面封止材を接着する封止接着層を漏出させて形成する。
したがって、背面封止材を接着した状態で、金属箔と電
極取出部とがすでに絶縁処理されており、特別な工程を
要することなく、絶縁破壊電圧を高くできる。また、こ
の構造で絶縁破壊電圧を高くする本発明のELランプ
は、封止接着層の粘度や膜厚を調整することによって、
背面封止材から電極取出部に漏出する絶縁被膜を調整で
きる。したがって、絶縁被膜が電極取出部の全体を被覆
するのを防止して、必要な部分に正確に絶縁被膜を形成
するとができる。このため、本発明のELランプは、絶
縁破壊電圧を高くして、リード線を接続しやすい状態に
絶縁処理できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ELランプの概略断面図
【図2】電極取出部を透明基材に接着したELランプの
一例を示す斜視図
【図3】背面封止材を電極取出部に積層したELランプ
の一例を示す断面図
【図4】背面封止材の金属箔と電極取出部との境界に絶
縁被膜を塗布したELランプを示す断面図
【図5】本発明の一実施例にかかるELランプの背面図
【図6】図5に示すELランプであって前面電極の電極
取出部を示す断面図
【図7】図5に示すELランプであって背面電極の電極
取出部を示す断面図
【図8】図5に示すELランプであって電極取出部の拡
大平面図
【図9】図5に示すELランプであって電極取出部の拡
大斜視図
【符号の説明】
1…透明基材 2…透明電極 3…背面電極 4…背面封止材 4A…金属箔 4B…絶縁
層 5…発光層 6…高誘電体層 7…リード線 8…電極取出部 9…絶縁塗料 10…封止接着層 11…絶縁被膜 12…集電帯 13…開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材(1)の周縁部に所定の面積の電
    極取出部(8)を有し、さらに、積層構造の絶縁層(4B)と
    金属箔(4A)とを有する背面封止材(4)で背面を被覆して
    いるELランプにおいて、 背面封止材(4)が、電極取出部(8)の一部を覆う状態で接
    着されており、この背面封止材(4)を電極取出部(8)に接
    着する封止接着層(10)が、背面封止材(4)と電極取出部
    (8)の境界線から電極取出部(8)の表面に漏出して電極取
    出部(8)の表面に接着されて絶縁被膜(11)を形成してお
    り、絶縁被膜(11)によって、電極取出部(8)と金属箔(4
    A)との境界が絶縁処理されていることを特徴とするEL
    ランプ。
JP5160380A 1993-06-03 1993-06-03 Elランプ Pending JPH06349578A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100863262B1 (ko) * 2002-03-07 2008-10-15 도호꾸 파이오니어 가부시끼가이샤 발광 표시 장치 및 유기 el 표시 장치의 제조 방법
US9046245B2 (en) 2006-06-02 2015-06-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Lighting device and liquid crystal display device utilizing selective reflection structure
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