JPH0634789B2 - デイジタル断層撮影装置 - Google Patents

デイジタル断層撮影装置

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JPH0634789B2
JPH0634789B2 JP61076536A JP7653686A JPH0634789B2 JP H0634789 B2 JPH0634789 B2 JP H0634789B2 JP 61076536 A JP61076536 A JP 61076536A JP 7653686 A JP7653686 A JP 7653686A JP H0634789 B2 JPH0634789 B2 JP H0634789B2
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tomographic
dimensional
tomographic image
equation
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勇夫 堀場
彰 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はX線診断装置に係り、とくに、多方向から計測
された投影像から、複数断層像を計算処理によつて求め
る方法および装置において求められた複数断層像から計
算処理によつて修正を行い、真の断層像により近い断層
像を得る方法および装置に関する。
〔発明の背景〕
従来から被検査体の断層像を撮像する装置として、直線
軌道断層撮影装置や多軌道断層撮影装置が用いられてい
る。これらの装置は目的とする断面以外の情報を走査軌
跡方向にぼかすことによつて所望の断層像を得る装置で
あり、撮影された断層面以外のぼけた陰影が読影の障害
になるという問題点を有する。また通常の撮影では1回
の走査撮影で1断面しか得られず、多くの断層像を総合
的に読影評価したい時には、必要とされ断層像の数だけ
走査撮影を繰り返す必要があり、撮影時間、被曝線量が
問題となる。さらに動きのある被検査体の場合には、独
立に撮影された断層像相互間の連続性に欠けるなどの問
題点があつた。
これらの問題点に対して、走行中の各位置における投影
像を独立に撮影し、この複数の投影像からデイジタル処
理によつて、1回の走査撮影で複数の断層像を得、かつ
他の断層面からの障害陰影を取りのぞこうという試みが
いくつか報告されている。これらを以下に示す。
1)IEEETrans,on Biomedical Eng.Vol.BME-27,No.11,p
p640〜655(Nor.1980),H.E.KNUTSSON他“Ectomography-a
new Radiographic Reconstruction method” 2)ACTA RADIOLOGICA Vol.21,Fase.4.pp433-442,(198
0),p.EDHOLMほか、“a new radiographic method for r
eproducing a selected slice of naring thickness” 3)Proceedings of ISMII'84 pp218-211(1984),Roclf
A.J.groenhuisほか、“a Prototype Digital Tomograph
ic X-Ray System for Dental Application” 4)Proceedings of ISMII'84 pp382-387(1984),U.E.Ru
ttimannほか、“Iteratine Restoration of Tomosynthe
tie Slices” これらの手法により、1回の走査撮影である程度障害陰
影の軽減された複数段層像を得ることが可能であるが、
走査軌道が円に限られていることおよび断層像の高吸収
物質の周辺で負のアンダーシユートが著しいなどの問題
点があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は従来技術のこのような問題点に対して、
1回の走査撮影で目的断層面以外の障害陰影のより少
い、高品質の断層像を多断面得ることにある。さらに走
査軌道は直線軌道を含むさまざまな軌道撮影法に適用可
能な技術を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は計測して得られた多方向投影データを3次元空
間に直接逆投影演算を行い、3次元的な断層像を計算に
よつて求めるとともに、障害陰影の混入した3次元断層
像に対して、小さな高吸収物体を用い得られる走査軌道
に従うインバルス応答を利用して、3次元フーリエ空間
における3次元逆フイルタ法によつて障害陰影を大きく
軽減する手法を案出したものである。
〔発明の原理〕
ここで提示する発明の原理を説明する。被検査体の計測
方法を第1図に示す。
被検査体計測空間を座標(x,y,z)で示しその座標
の中心をOとする。放射線源Sは常に被検査体計測空間
の中心Oの方向に向けられ、軌道Tの上を移動する。検
出器はOを中心として放射線源Sに対向して移動し、2
次元検出器の中心Qと計測座標の中心Oと放射線源Sは
常に一直線上に位置し、距離SO,OQは一定またはそ
の比が一定になるように保たれ、かつ検出器面は計測座
標のxy面に平行に位置するように走査がなされる。こ
の走査中の線源Sが軌道T上をΔtの区間を移動した時
の被検査体通過後のX線強度が検出器によつて計測され
る。検出器によつて計測された2次元の面像の各位置は
原点Qを中心とする座標(u,v)で示す。次に線源S
を軌道Tに沿つて次の位置に移動させ、同様の計測を行
う。このように線源Sが軌道T上を順次移動しながら、
各線源位置ごとに被検査体通過後のX線強度を示す面像
(u,v)を複数枚計測する。
〔多断面の算出手法〕
これらの面像は各線源位置ごとに被検査体を挿入しない
時のX線強度分布面像Ioj(u,v)を用いて第(1)式
の交換を行う。
(u,v)=loj(u,v)−l(u,v) ……(1) この結果として得られる面像P(u,v)は計測に用
いたコーン状ビームのビーム位置(u,v)を通過する
直線ビームlに沿う被検査体内のX線吸収係数f(x,
y,z)の累積加算値であり被検査体の投影像P
(u,v)である。
(u,v)=∫f(x,y,z)dl……(2) 座標系(x,y,z)を用いて各計測位置関係を表わ
す。線源位置をx,y,z)とし、距離OSとQ
Oの比をkとすると(u,v)座標の原点Qは (−kxs,−kys,−kzs) と表わされる。したがつて投影像P(u,v)の座標
系(x,y,z)に対する位置は (u−kxs,v−kys,−kzs) と表わされ、ビームlの方程式は で与えられる。したがつて(u,v) となる。この式によつて計測座標空間内の点(x,y,
z)から投影座標系の点(u,v)を求めることができ
る。
X線CT装置で用いられる逆投影法は計測座標空間
(x,y,z)に計測に用いたビームlに沿つて投影デ
ータP(u,v)を均一に加算することによつて得ら
れる。この逆投影演算を式に表わすと、逆投影像g
(x,y,z)は、 として求められる。ここで(u,v)は(4)式で与えら
れ、座標点(x,y,z)のすべての位置におけるgを
算出することにより、3次元的な逆投影像を求めること
ができる。この逆投影像のうち、g(z,y,o)は従
来から直線軌道断層撮影装置や多軌道断層撮影装置によ
つて得られる断層像と同一のもので、z=0で示される
断層面以外のぼけた陰影が含まれた不完全な断層像であ
る。しかしながらこのように各投影像を別々に記憶して
おいてから(4)式および(5)式の計算をすることによりz
=0以外の断層像も1回の走査計測により算出すること
ができ、多くの断層像を総合的に読影評価したい時に
は、断層像間の連続性がよい断層像を短時間にかつ低被
曝で得ることができる。
〔障害陰影の軽減手法〕
次にこの逆投影像に含まれる障害陰影の軽減手法につい
て説明する。
先に説明した手法によつて得られた逆投影像はz軸方向
に互いに障害陰影が混入しあつた断層像である。すなわ
ちz=0の面で切りとられる断層像g(x,y,o)は
z=zの断層像g(x,y,z)の蔭影を含み、逆
にg(x,y,z)の断層像はg(x,y,o)の陰
影を含む。これらの関係はz方向のそれぞれの断層像間
で走査軌道Tによつて互いに関連づけられている。これ
らの関係は各断層位置に極めて小さいかつ吸収係数の大
きな被検査体を設定して、gを求めることによつて知る
ことができる。すなわちz=zの断層面の成分が他の
断層面に混入した陰影はz=zの面に小さな高い吸収
物体を置くことによつてz=z以外の面への混入成分
を知ることができる。この混入成分は軌道Tがz=0の
面に平行な面内z=zにある時はz=zの断層内で
の関係が一様であり、場所(x,y)に依存しない。逆
に軌道Tがz=zの面内にない時には完全には一様で
はないが、被検査体が原点Oの近傍に存在し、軌道が平
面から大きくずれない限り、ほぼ一様と考えてさしつか
えない。ここではこの混入成分はz=zの断層内で一
様であるとしてとりあつかい、小さな高吸収物体はz軸
すなわち(o,o,z)に置くことによつて求める。
z=zの断面に設置された小さな高吸収物体のz=z
以外の断層面に混入する成分の様子を第2図に示す。
線源が軌道T上を走査するに従つて、z=zの断面よ
り下方z=z−Δzの断層面では軌道に従つた混入パ
ターンが描かれる。第2図でTは軌道Tとz=z
原点とが張る錐面と、z=zとの交線であり、混入パ
ターンはこのTの拡大または縮小された形状であり、
その強度はz=zから混入面への距離Δzに逆比例す
る。
z=zの面におけるTの方程式を T(x,y)=0 ……(6) とするとz=z面からz=z面への混入パターン で与えられる。ここでδはT=0で、T≠0で0と
なる関数である。また定数cは ∫∫uz(x,y)dxdy=1……(8) を満たす規格化定数である。このuを用いると逆投影像
g(x,y,z)と真の断層像に相当する被検査体内の
X線吸収係数f(x,y,z)の関係は g(x,y,z)=∫∫∫uz′z(x′−x,y′−y)f(x′,y′,
z′)dx′dydz′……(9) として与えられる。
第(9)式でgは先に説明した手法で求める事ができ、ま
たuは第(6)式に示す軌道Tが比較的単純で数式表現
が可能な時は第(7)式により得ることができる。また軌
道Tが複雑で数式表現が困難な時はu各断層面に小さ
な高吸収物体を置くことによつて実験的に求めることが
できる。したがつて(9)式から逆演算によつて障害陰影
のない真の断層像f(x,y,z)を得ることができ
る。
さて第(7)式に示す混入パターンはzに対して一様で
はない。このことは(9)式から逆演算によつてfを求め
る問題を困難にしている。そこで被検査体が原点Oの近
傍に存在しているとして、混入パターンがzに対して
一様であると近似する。
(7)式はこの近似によつてz=0として として与えられ、第(9)式は g(x,y,z)=∫∫∫u(x′−x,y′−y,z′−z)f(x′,
y′,z′)dx′dy′dz′……(11) となる。第(11)式は畳重積分の型である。したがつてそ
のフーリエ変換は第(12)式で与えられる。
ここで はg,u,fの3次元フーリエ変換であり として与えられる。
第(12)式から によつて を求め によつて が求められる。
ここで は前記近似のために真の被写体内部の吸収係数の分布像
fと完全には一致しないものの、障害陰影が軽減された
良好なる3次元断層像となる。
走査軌道Tが比較的単純な円の場合について障害陰影の
軽減手法を説明する。円軌道の場合はTとTは完全に
一致し、その方程式は円軌道の半径をRとして第(6)式
は T(x,y,z)=T(x,y) =x2+y2−R2=0 ……(18) また混入パタンuはパラメータα を用いて u(x,y,z)αc・δ(α22+α22−R2)…
…(20) として与えられる。このuから第(14)式により を求める。次に前記多断面の算出手法によつて求められ
た逆投影像gより第(13)式によつて を算出し、第(16)式によつて を算出し、第(17)式によつて障害陰影が軽減された断層
を得る。
このように走査軌道が単純な直線、円、だ円、スパイラ
ルのような場合はuは数式的に求めることができるが、
複雑な軌道な場合でも計算機を用いた解析、あるいは小
さな高吸収体を用いて実験的にuを直接計測することも
可能であり、これらの手法で求められたuを用いて障害
陰影を軽減することができる。これらのフローチヤート
を第3図に示す。
以上は障害陰影の軽減法として、混入パターンがz
対して一様であるとして近似的にz=0の混入パターン
を用いて処理をする方法について説明した。次にこの近
似をさらに改善した3次元断層像の算出手法について説
明する。
〔断層像の算出手法〕
前記第7式でz軸の代わりに次式で表わされる新しい座
標軸αを導入する(α<1) この座標軸は両辺の微分をとつて であるから、このα座標は不均一座標で、この座標間隔
は線源の軌道面z=zからの距離の二乗に比例した座
標である。この座標を導入すると、 であるから とおくことにより第(23)式は近似的に と書くことができる。
したがつてα=αからα=α断面への混入パターン で与えられる。
第(26)式はα=α面からα=α面への混入パターン
が、両面間の距離(α−α)のみの関数になりα
の位置に依存しない。したがつてこの新座標を用いるこ
とによつて、断層像相互間の障害陰影パターンがほぼ一
様にすることができる。
この時に用いる逆投影像は第(5)式によつて求められた
gから座標変換によつてα軸に従う逆投影像gを求める
ことができるが、投影像P(u,v)から直接求める
方が都合がよい。この時の逆投影演算は第(5)式の代わ
りに (u,v)は を用いて座標点(x,y,α)と線源位置(x
,z)から求める。
こうして求められた と真の断層像 の関係は、 ただし は第(26)式より であり、δ関数の中でT(x/α,y/α)はz=z
面での線源の軌道を縮小したものである(α<1)。
この は前手法と同様に軌道Tが比較的単純な場合は数式を
用いてTを表現することによつて第(30)式によつて算
出することが可能である。また軌道が複雑な場合でも第
(30)式が軌道Tの縮小したものにすぎないのでT
決定されている以上対時間的位置(x,y,z
が既知であるので、その縮小軌道は第(30)式を用いて直
接求めることができる。
したがつて は既知となるため断層像 は前の手法と同様フーリエ空間上で障害陰影の混入パタ
ーン に従う逆フイルタ処理を行えばよい。すなわち によつて を求め によつて を求め、 によつて を求め、さらに によつて断層像 を算出する。
は障害陰影の軽減された断層像であるが、α方向に不均
一な座標空間上での断層像になつている。これが不都合
な場合には第(21)式を用いて(x,y,z)座標上で断
層像 この断層像は、z方向における障害陰影の混入パターン
の不均一性を考慮に入れた修正された断層像となり、前
手法によつて求められた断層像 よりもより真の断層像fに近い、より完全な断層像であ
る。この手法による処理のフローチヤートを第6図に示
す。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を第4図により説明する。第4図
でスキヤナ25では被検査体通過後のX線強度を軌道に
従い、多方向から複数枚計測を行う。軌道には直線,
円,だ円,スパイラル(うず巻き)などさまざまのもの
が採用されているが、ここでは直線軌道のスキヤナを第
5図に示す。テーブル8の上に設置された被検査体6に
X線を照射するX線管1と被検査体通過後のX線を検出
するイメージインテンシフアイアI.I)23が支持ワク3
に取りつけられている。支持ワク3は固定設置された支
持台5に支持ロッド4で取りつけられており支持ワク3
下端に取りつけられたラツク19とピニオン20を介し
てモータ21によつて支持ロツド4を中心に回転走査を
行う。X線管1は支持ワク3に固定され高圧発生器2に
よつてX線を発生し、このX線は走査中常に被検査体の
計測領域に照射される。I.I.23はII取付ワク9
を介して支持ワク3に支持ロツド10によつて取りつけ
られている。さらにII取付ワク9はレール18に沿つ
て滑らかに移動する支持ローラ15および16とこれを
連結する連結棒13,14,17と支持ロツド11,1
2によつて結合されており、支持ワク3の走査によつて
II23は常に一定の方向に向けられている。支持ワク
3の回転運動によつて、X線管とIIは被検査体を走査
して、各走査位置における被検査体透過放射線強度を示
す像をIIによつて検出する。IIにはTVカメラ24
が取りつけられており、これによつてX線像は電気信号
に変換される。スキヤナの出力aは第4図のAD26に
導かれ、デイジタル値に変換された後、処理装置27に
取り込まれ、処理装置27では第3図あるいは第6図に
示された処理フローを実行して3次元断層像を算出す
る。求められた断層像は観察者の指示により指定された
断面の表示をCRT28によつて行う。処理装置27は
計算機を用いて構成することができこの時は第3図ある
いは第6図の処理フローをプログラムによつて実行する
ことによつて断層像を求めることができる。
次に第6図に示す処理フローを実行する処理装置を電気
回路で実施した例を第7図に示す。
軌道上の各位置で計測された被検査体透過放射線強度を
示す像Iはデイジタル値に変換された後、処理装置2
7の入力bから取り込まれ、メモリ29に軌道上に線源
位置ごとに格納される。メモリ30には被検査体設置前
における放射線強度を示す像Iojが格納される。メモリ
29および30に格納された画像は順次読み出されそれ
ぞれ対数変換器31および32によつて対数変換され差
演算器33によつて第(1)式に示す演算が実行され、被
検査体の投影像Pが算出される。
この投影像Pは逆投影演算器34によつて第(28)式お
よび第(27)式が実行され、逆投影像 を算出する。この逆投影演算器の詳細については第8図
および第9図によつて詳説する。この逆投影像 は障害陰影修正演算器35によつて、第(30)式から第(3
5)式の演算を行い、修正された断層像 を計算する。この障害陰影修正演算器35の詳細につい
ては第10図によつて詳説する。このようにして求めら
れた断層像 は所望の断層面の指示によつてビデオDA36によつて
ビデオ信号に変換され、CRT28に表示される。
次に逆投影演算器34を第8図で説明する。投影像P
は一旦メモリ37に格納される。クロツクジエネレータ
38はデジタル発振器によつて構成され一定の時間間隔
のパルスを発生する。このパルスはカウンタ39に入力
され、xの値をカウントし、出力する。カウンタ39,
40,41,42は互いに縦続接続されており、前のカ
ウンタがオーバーフローすると次のカウンタがカウント
アツプされる。このように接続されたカウンタは、カウ
ンタ39はxの値を、カウンタ40はyの値を、カウン
タ41はαの値を、カウンタ42はjの値をそれぞれ出
力する。メモリ44はx,y,(k+1)の値を格
納しておきクロツクジエネレータ38に接続されたコン
トローラ43によつて発生されるAの信号によつて、メ
モリ44に格納されたこれらの値をカウント39から4
2の動作と同期をとつて読み出す。アドレス発生器45
は、メモリ44の出力値x,y,(k+1)とカウ
ンタ39から41によつて出力されるx,y,αの値を
用いて第(28)式に示す計算を行い、出力u,vを求め
る。
このアドレス発生器の詳細は第9図を用いて後述する。
メモリ37に格納された投影像Pはアドレス発生器の
出力u,vとカウンタ42の出力jによつて読み出され
る。メモリ46は逆投影像が算出されるメモリーであ
り、カウンタ39,40および41によつて指示される
地x,y,αはこのメモリ46のアドレスラインに入力
される。最初メモリ46をクリアしておき、次の(x,
y,α)によつて指定されるアドレスのデータを読み出
し、メモリ37の出力Pとの加算を加算器47で行
い、結果を同じアドレスに格納する。カウンタ39から
41のカウント動作に従い、全てのx,y,αのアドレ
スに対応する座標点に対してPを累積加算するとカウ
ンタ42は次のjの値を出力し、次の軌道位置における
投影像Pの累積加算を行う。このような動作をくり返
すことによつて、逆投影演算器34は第(27)式の演算を
実行し、逆投影像 を算出する。
第8図のアドレス発生器45とメモリ44の関係を第9
図に示す。第9図の回路はメモリの内容x,y
(k+1)とカウンタの出力x,y,αを用いて、第(2
8)式の計算を行いu,vを算出する。アドレス発生器は
乗算器48,49,58,53,54,60と加算器5
0,55、減算器51,56、およびレジスタ52,5
9,57,61で構成され、レジスタのクロツク入力は
コントローラ43に接続され、それぞれCK1,CK
2,CK3に示すクロツク信号によつて、第(28)式の中
間結果を一時的に格納記憶する。
メモリ44のアドレスラインはコントローラ43に接続
され、コントローラの指示によつて、x,y,(k
+1)を順次出力する。まずメモリ44からはxが出
力され、カウンタ41の出力値αの値と乗算器48を用
いて積演算が実行される。また乗算器49はカウンタ3
9の出力値xとカウンタ41の出力値αの積演算を実行
する。乗算器48の出力は加算器50に入力されxの加
算を行い(αx+x)を算出する。減算器51はこの
(αx+x)から乗算器49の出力(αx)を減算し、
CK1のパルス信号により結果をレジスタ52に格納す
る。次にメモリ44からはyが読み出され、乗算器5
3によつてαとの積演算を行い、加算器55によつてy
が加算される。乗算器54はαとyの積演算を行い、加
算器54の出力は減算器56で減算され、出力値をレジ
スタ57に格納する。次にメモリ44からは(k+1)
が読み出され、この値はレジスタ52の出力値と乗算器
58によつて乗算され、クロツク信号CK3によつて結
果uをレジスタ59に格納する。同様に(k+1)の値
とレジスタ57の出力は乗算器60に入力され、出力v
をレジスタ61に格納する。このようにしてアドレス発
生器45は第(28)式の結果u,vをx,y,αに対して
順次計算する。
次に障害陰影修正演算器35を第10図によつて詳述す
る。メモリ62は軌道Tを格納しておく。このメモリ6
2のアドレスラインは除算器63および64に接続さ
れ、カウンタ39,40,41の出力であるx,y,α
の出力はこれらの除算器の入力に接続されている。除算
器63はxとαの除算を行い出力x/αを算出する。除
算器64はyとαの除算を行い、出力y/αを算出す
る。これらのx/α、およびy/αをメモリ62のアド
レスラインに入力することによりT(x/α,y/
α)が読み出される。メモリ62の出力は除算器65に
入力されαとの除算が実行され、これらの動作によつて
第(30)式の計算を行い出力 を得る。この は一旦メモリ66に格納される。高速フーリエ変換器
(FFT)67はメモリ66に格納された に対して第(32)式に示されたフーリエ変換を実行して結
をメモリ68に格納する。またFFT69は入力される に対して第(31)式に示すフーリエ変換を実行して、結果 をメモリ70に格納する。除算器71は に対して第(33)式に示す除算を実行して結果をメモリ7
2に格納する。FFT73はメモリ72から を読み出し、第(34)式に従う逆フーリエ変換を実行して
結果 をメモリ74に格納する。このようにしてメモリ74に
は障害陰影の修正された断層像が算出される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、計測して得られた多方向投影データか
ら、3次元的な断層像を構成できるため、この3次元断
層像から所望の断層面の断層像を直ちに提示することが
可能となる。さらにこの3次元断層像から障害陰影の軽
減された、より完全な断層像を得ることができ、被検査
各断面の様子を明瞭に表示する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は断層撮影装置における被検体透過X線の計測原
理説明図、第2は障害陰影混入のパターン説明図、第3
図は従来の計測データから3次元断層像を得るための処
理手順を示すフローチャート図、第4図は本発明の実施
例の概略装置構成、第5図は円弧方式の直線断層スキャ
ナの構成図、第6図は本発明による計測データから障害
陰影を修正した3次元断層像を得るための処理手順を示
すフローチャート図、第7図は第4図に示す処理装置の
構成を示すブロック図、第8図は第7図の逆投影演算器
の構成を示すブロック図、第9図は第8図のアドレス発
生器の構成を示すブロック図、第10図は第7図の障害
陰影修正演算器の構成を示すブロック図。 1……X線管、2……高圧発生器、23……I.I、2
4……TVカメラ、26……AD変換器、27……処理
装置、29,30……メモリ、31,32……対数変換
器、33……差演算器、34……逆投影演算器、35…
…障害陰影修正演算器、36……ビデオDA、44……
メモリ、45……アドレス発生器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査して得られる多方向からの2次元撮影
    像を走査軌動上の複数の方向位置に対して、それぞれ複
    数枚計測を行い、これらの2次元投影像をディジタル化
    するとともに、計算処理によって被検査体の断層像を求
    める装置において、3次元空間上に計測位置に従う逆投
    影演算を行い、断層面積相互間にぼけの混入した3次元
    断層像を求める手段と、走査軌動に従う小さな高吸収物
    体の応答特性を用いた、3次元空間におけるフィルタ処
    理によって、逆投影像に含まれるぼけを修正する手段を
    設けたことを特徴とするディジタル断層撮影装置。
  2. 【請求項2】3次元空間のフィルタ処理を行う際、この
    3次元座標は、その座標間隔が、線源の軌道面からの距
    離の二乗に比例した座標間隔で設定された不均一な3次
    元座標上で行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の装置。
  3. 【請求項3】小さな高吸収物体を実際に検査領域に設定
    して、当該物体の陰影の他の断層面への混入成分を測定
    することによって小さな高吸収物体の応答特性を求める
    特許請求の範囲第1項記載の装置。
  4. 【請求項4】小さな高吸収物体を実際に検査領域を設定
    して、当該物体の陰影の他の断層面への混入成分を測定
    することによって小さな高吸収物体の応答特性を求める
    特許請求の範囲第2項記載の装置。
  5. 【請求項5】小さな高吸収物体の応答特性を走査軌動か
    ら計算処理によって算出することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の装置。
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