JPH06346858A - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ

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Publication number
JPH06346858A
JPH06346858A JP5139754A JP13975493A JPH06346858A JP H06346858 A JPH06346858 A JP H06346858A JP 5139754 A JP5139754 A JP 5139754A JP 13975493 A JP13975493 A JP 13975493A JP H06346858 A JPH06346858 A JP H06346858A
Authority
JP
Japan
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pump
section
orifice
discharge
cam ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP5139754A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okubo
好夫 大久保
Toshiaki Hori
俊明 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Filing date
Publication date
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの動力損失を減少すると共に、作動油
温の上昇を抑える。 【構成】 ロータ3に対してカムリング6を偏心回動さ
せる制御機構10の制御油圧を、ポンプ圧縮区間Rの吐
出ポート溝25と分離させた制御ポート溝24から取り
出す。前記吐出ポート溝25と制御ポート溝24との間
に、両者24,25を連通するオリフィス28を設け、
該オリフィス28の前後差圧で前記制御油圧を生成する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パワーステアリング装
置等に施用される可変容量型ベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の可変容量型ベーンポンプのう
ち、自動車のパワーステアリング装置に使用されるもの
は、ポンプ駆動軸がエンジンで回動されるようになって
おり、エンジンの低速回転時においては吐出量を多くす
る一方、エンジンの高速回転時においては吐出量を少な
くするようになっており、自動車の運転状況に応じてパ
ワーステアリング装置の油圧シリンダに供給する油量を
変え、操舵力を変化させるようになっている(例えば実
開昭57−73881号公報参照)。
【0003】斯かる従来の可変容量型ベーンポンプは、
図3に示すように、放射状に形成したスロット34の内
部にベーン35を摺動自在に支持するロータ33と、こ
のロータ33を収容すると共にこのロータ33の中心O
1に対して偏心回動するカムリング36と、このカムリ
ング36の内周カム面38の中心O2とロータ33の中
心O1との偏心量eを変化させる制御機構40とを備え
ている。
【0004】この制御機構40は、ポンプ吐出通路39
に設置したオリフィス41の前後差圧(△P=P1
2)に応じて作動するようになっており、ポンプ駆動
軸32の回転数が増加してポンプ吐出量が増大し、オリ
フィス41の前後差圧(△P)が所定値以上になると、
図3の状態(最大偏心位置)から偏心量eを減じる方向
にカムリング36を回動させ、ポンプ吐出量を減じるよ
うになっている。
【0005】尚、図3において37はピンであり、この
ピン37によりカムリング36をポンプボディ31に枢
支している。また、42はオイル吸入ポートであり、4
3は吐出ポートである。そして、ロータ33は図3中反
時計方向に回動するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、このような
従来の可変容量型ベーンポンプにあっては、ポンプ吐出
通路39にオリフィス41を配置してあるため、図外の
パワーステアリング装置の油圧シリンダ等を作動させる
のに要する油圧P2に対し、ポンプ吐出圧P1がオリフィ
ス41の前後差圧(△P)分だけ高くなる。したがっ
て、この可変容量型ベーンポンプがポンプ吐出通路39
にオリフィス41がない場合に比較し、オリフィス41
の前後差圧(△P)分に相当する余分な仕事をしなけれ
ばならず、ポンプの動力損失が大きくなるという不具合
を生じる。また、ポンプの内圧が高くなることから、作
動油の温度が高くなるという不具合をも生じる。
【0007】この発明は、このような従来技術の不具合
を解消することを目的として案出されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、放射状に形成したスロ
ットの内部に複数のベーンを摺動自在に支持するロータ
と、内周内に収納した該ロータの中心に対して移動可能
なカムリングと、該カムリングを前記ベーンの摺動に伴
うポンプの圧縮区間に設けられたオリフィスの前後差圧
によって移動させる制御機構とを備え、前記カムリング
の移動量を制御することにより該カムリング内周とロー
タとの偏心量を変化させてポンプ吐出量を可変にする可
変容量型ベーンポンプにおいて、前記ポンプ圧縮区間を
前記制御機構に連通する制御圧発生区間と、ポンプ吐出
通路に連通する吐出区間とに分離すると共に、前記オリ
フィスを前記制御圧発生区間と吐出区間との間に設けた
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】前記構成の本発明によれば、ロータの回転に伴
い圧縮区間内でポンプ作用が発生し、制御圧発生区間と
吐出区間の圧力は、流量がオリフィスを通過することに
より、そのオリフィスの前後に差圧が生じる。したがっ
て、このオリフィスの前後差圧によって制御圧発生区間
を介して制御機構を作動させることが可能になる。した
がって、ポンプ吐出通路にオリフィスを直接設ける必要
がなくなり、可変動力を小さくすることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0011】図1は本発明に係る可変容量型ベーンポン
プの一実施例を示す要部断面図、図2は該ベーンポンプ
のポンプボディの正面図である。
【0012】前記ポンプボディ1は、中央に駆動軸2を
回転可能に支持してあり、駆動軸2には、ロータ3が一
体回動できるように連繋されている。また、このロータ
3の外周側には、複数のスロット4が放射状に穿設され
ており、このスロット4内にベーン5が摺動自在に収納
されている。
【0013】6はカムリングであり、このカムリング6
は上端部がピン7によってポンプボディ1に枢支されて
いる。また、このカムリング6には、円形状の内周カム
面8が形成されており、その内部空間内に前記ベーン5
を備えたロータ3が収容されている。そして、該カムリ
ング6の下端部に垂設されたアーム9を介して制御機構
10が連繋されている。
【0014】この制御機構10は、図1に示すようにポ
ンプボディ1の下端部に配置され、略円筒状のケーシン
グ11内に形成されたシリンダ12と、該シリンダ12
内に軸方向へ摺動可能なピストン13と、このピストン
13を一方向(図中右方向)に付勢する圧縮スプリング
14とを備えており、ピストン13の両端部に受圧室1
5,16が形成されていると共に、シリンダ12の外端
部が閉止栓17で閉塞されている。尚、ピストン13の
中央軸方向には、前記アーム9の下端部に固定された押
圧用ピン18が係入された長孔19が穿設されている。
また、ピストン13は、その左右最大のストローク量が
ケーシング11の端壁11a及び閉止栓17で規制され
るようになっている。
【0015】また、前記ポンプボディ1は、ロータ3側
の前端面略中央にスロット4の底部4aと連通する吸入
側と吐出側の円弧状凹溝20,21が形成されていると
共に、内部には各凹溝20,21に連通するポンプ吐出
通路22が傾斜状に形成されている。また、ポンプボデ
ィ1の各凹溝20,21の外周側には、ポンプの吸入区
間Sに配置された吸入ポート溝23が形成されていると
共に、ポンプの圧縮区間R内に配置された制御ポート溝
24と吐出ポート溝25が隣合うベーン5とカムリング
6によって仕切られる作用室1室分の間隔をおいて形成
されている。
【0016】具体的に説明すれば、前記圧縮区間Rは、
ロータ3の回転に伴う各ベーン5の最大伸長となる吸入
区間Sの終端部付近の閉じ込み区間X後から、ベーン5
の最短縮となる吸入区間始端部付近の閉じ込み区間Y前
までの間に設定されている。そして、斯かる圧縮区間R
は前記制御ポート溝24と、吐出ポート溝25によって
制御圧発生区間R1と吐出圧区間R2とに分離されてい
る。
【0017】即ち、前記制御ポート溝24は、吸入区間
Sの終端部側に円周方向に沿って短く形成されている。
また、この制御ポート溝24は、信号通路26を介して
制御機構10の図1中右側の受圧室15に連通してい
る。一方、吐出ポート溝25は、吸入区間Sの始端部側
に前記制御ポート溝24と同一円周上に円弧状に形成さ
れ、制御ポート溝24よりも周方向へ長く形成されてい
る。また、吐出ポート溝25は、一端部25aが前記ポ
ンプ吐出通路22に連通していると共に、他端部25b
が連通路27を介して前記制御ポート溝24に連通して
おり、該他端部25bと連通路27との接続部にオリフ
ィス28が形成されている。
【0018】尚、前記ポンプ吐出通路22は、図外の連
通路を介して制御機構10の他方側受圧室16に連通し
ている。また、前記連通路27及び前記信号通路26
は、外端部が盲栓291,292で閉止されている。
【0019】したがって、この実施例によれば、ロータ
3の図中矢印方向回転に伴い各ベーン5がスロット4の
底部4a内に作用する圧力によって内周カム面8に押し
付けられながら摺接しつつ、スロット4内を往復運動す
る。したがって、吸入区間S内でベーン5間に吸入され
たポンプ油は、閉じ込み区間X通過後、圧縮区間R内で
漸次圧縮されて、制御圧区間R1の制御ポート溝24か
ら信号通路26に流入する。一方、吐出区間R2で最大
に加圧されたポンプ油は、その大部分が吐出ポート溝2
5からポンプ吐出通路22を通ってパワーステアリング
装置に圧送され、その一部がオリフィス28を通って連
通路27から制御ポート溝24内に導かれる。
【0020】この結果、該オリフィス28を通過する前
の制御ポート溝24内の油圧P1は、オリフィス28を
通過した後の制御ポート溝24内の油圧(ポンプ吐出
圧)P2よりもオリフィス28による圧力降下分(△P
=P1−P2)だけ高くなっている。この制御ポート溝
24のオリフィス28の前後差圧(△P=P1−P2)
は、ポンプ回転数の増加に伴って増大する。
【0021】そして、両受圧室15,16を介してピス
トン13の両端部に作用する圧力差(△P)が所定値以
上になると、ピストン13が圧縮スプリング14のばね
力に抗して図1中左方向へ移動する。したがって、カム
リング6は、図1の最大右方向の偏心位置から偏心量を
減ずる方向(図中時計方向)に回動させられる。そし
て、このカムリング6の回動量に応じてポンプ吐出量が
減少する。
【0022】このように、本実施例では、圧縮区間R内
の制御ポート溝24と吐出ポート溝25との間にオリフ
ィス28を設けて、該オリフィス28の前後差圧(△
P)で制御機構10を作動させるようにしたため、オリ
フィス28をポンプ吐出通路22に設ける必要がなくな
り、従来例に比較してオリフィス28の前後差圧(△
P)分に相当するポンプの動力損失を低減することがで
きる。
【0023】即ち、従来のポンプ動力Wは、W=PCQ
O/612となるのに対して、本実施例のポンプ動力W
1は、W1=POUTQ1/612+PCQ2/612
の式となる(Q1+Q2=QO)。ここで、PCは制御
圧、POUTはポンプ吐出圧、QOはポンプ油の全流
量、Q1は吐出区間R2の流量、Q2は制御圧発生区間
R1の流量であり、POUT<PCである。
【0024】したがって、前記両式からW>W1とな
り、本実施例の可変容量型ベーンポンプは、従来に比較
して十分に動力損失が低減することが明らかである。ま
た、油温の上昇をも効果的に抑制することができる。
【0025】尚、本発明は、前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば制御ポート溝24と吐出ポー
ト溝25との周方向の長さや巾寸法等をポンプの形状・
大きさ等の態様に応じて任意に変更することも可能であ
り、またカムリング6は、偏心回動するものに限らず、
平行移動によって偏心量を変化させるものでもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る可変容量型ベーンポンプによれば、とりわけポンプ
圧縮区間を制御圧発生区間と吐出区間とに分離すると共
に、該制御圧発生区間と吐出区間との間に両者を連通す
るオリフィスを設け、該オリフィスの前後差圧で制御機
構を作動させてカムリングの回動を制御するようにした
ため、オリフィスで絞る流量は少なくてすみ、オリフィ
スによるポンプ内の圧力上昇が確実に防止される。この
結果、ポンプの動力損失を減少させることができると共
に、油温の上昇を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量型ベーンポンプの一実施例を
示す要部断面図。
【図2】本実施例に供されるポンプボディの正面図。
【図3】従来の可変容量型ベーンポンプの概略図。
【符号の説明】
1…ポンプボディ 3…ロータ 4…スロット 5…ベーン 6…カムリング 10…制御機構 22…ポンプ吐出通路 24…制御ポート溝 25…吐出ポート溝 28…オリフィス R…圧縮区間 R1…制御圧発生区間 R2…吐出区間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に形成したスロットの内部に複数
    のベーンを摺動自在に支持するロータと、内周内に収納
    した該ロータの中心に対して移動可能なカムリングと、
    該カムリングを前記ベーンの摺動に伴うポンプの圧縮区
    間に設けられたオリフィスの前後差圧によって移動させ
    る制御機構とを備え、前記カムリングの移動量を制御す
    ることにより該カムリング内周とロータとの偏心量を変
    化させてポンプ吐出量を可変にする可変容量型ベーンポ
    ンプにおいて、前記ポンプ圧縮区間を前記制御機構に連
    通する制御圧発生区間と、ポンプ吐出通路に連通する吐
    出区間とに分離すると共に、前記オリフィスを前記制御
    圧発生区間と吐出区間との間に設けたことを特徴とする
    可変容量型ベーンポンプ。
JP5139754A 1993-06-11 1993-06-11 可変容量型ベーンポンプ Pending JPH06346858A (ja)

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JP5139754A JPH06346858A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 可変容量型ベーンポンプ

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JP5139754A JPH06346858A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 可変容量型ベーンポンプ

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JP5139754A Pending JPH06346858A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 可変容量型ベーンポンプ

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JP (1) JPH06346858A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035280A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Nachi Fujikoshi Corp 可変容量形ベーンポンプ
KR100844510B1 (ko) * 2007-05-23 2008-07-08 현대자동차주식회사 파워스티어링 펌프

Cited By (3)

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JP2003035280A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Nachi Fujikoshi Corp 可変容量形ベーンポンプ
JP4674740B2 (ja) * 2001-07-24 2011-04-20 株式会社不二越 可変容量形ベーンポンプ
KR100844510B1 (ko) * 2007-05-23 2008-07-08 현대자동차주식회사 파워스티어링 펌프

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