JPH06346784A - 二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造 - Google Patents

二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造

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JPH06346784A
JPH06346784A JP13626993A JP13626993A JPH06346784A JP H06346784 A JPH06346784 A JP H06346784A JP 13626993 A JP13626993 A JP 13626993A JP 13626993 A JP13626993 A JP 13626993A JP H06346784 A JPH06346784 A JP H06346784A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リブ水路への冷却液の導入を容易にして、排
気孔のリブの冷却を十分にすることができる二サイクル
エンジンのシリンダ冷却構造を提供すること。 【構成】 二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造1A
は、クランクケース8Aにおけるウォータジャケット1
7の一部であるクランクケース水路9Aの末端には、排
気孔14の中央部分に形成されたリブ24のリブ水路2
6に先端が向けられたガイド溝28と、ガイド溝28の
先端に対応して設けられたクランクケース8Aとシリン
ダー12との間に介在されるガスケット22Aの通し孔
24A、24Aと、これら通し孔以外のガスケット22
Aの部分22Aaとによって、ラジエター2からの冷却
液をリブ水路26に案内するガイド水路30が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二サイクルエンジンの
シリンダ冷却構造に関する。詳しくは、いわゆるウォー
タジャケットを採用した二サイクルエンジンのシリンダ
冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バイクのエンジンは、ガソリンを燃焼さ
せ、その熱エネルギーを利用する内燃機関の一種である
から作動中は絶えず高温となる。特にシリンダーブロッ
クとシリンダーヘッドとからなるシリンダーは、その内
部が常に300°C前後にまで達する。したがって、こ
れを放って置くとシリンダー内部のピストンやピスント
ンリングはシリンダーに焼き付いて用をなさなくなって
しまうため、これらを冷却する必要がある。シリンダー
を冷却する方式の一つに、冷却水を用いた水冷方式があ
る。図10ないし図12に従来の水冷方式が採用された
バイクのエンジン構造の一例を示す。
【0003】水冷方式を採用したエンジン1によれば、
ラジエター2で冷やされた冷却液(図10において矢印
Aで示す。)は、ウォータポンプ4によって、ラジエタ
ー2と後述するシリンダーとの間を循環せしめられる。
すなわち、冷却液は、ホース61−ウォータポンプ4−
ホース62−クランクケース8(左、右ケース8a、8
bからなる。)の上端部に形成されたクランクケース水
路9の順でそれら61、4、62、9を経た後、複数の水
路ブロック101・102・…10Xからなる水路であっ
て、シリンダーブロック121とシリンダーヘッド122
とからなるシリンダー12の中空部12aを取り巻いて
覆うようにシリンダー12の外壁12b内部に形成され
たシリンダー水路10に流される。その後、当該冷却液
は、ホース63を介してラジエータ2に戻され、ラジエ
ータ2で再度冷やされてから上記経路を経てラジエター
2とシリンダー12との間を循環する。したがって、シ
リンダー12が有する前記300°C前後の高熱は、冷
却液がシリンダー水路10を通過する際に、当該冷却液
によって吸収されるので、これによって、シリンダー1
2は冷却される。ラジエター2から出ているホース64
は、図示しないリザーバタンクに通じるものである。
【0004】符号14が示すものは、シリンダー12の
シリンダー水路10に交叉してシリンダー12の中空部
分12aと連通しシリンダー水路10に周囲を包囲され
た排気孔である。図11および図12からわかるよう
に、当該排気孔14のシリンダー12との接合箇所1
2’の周囲にもシリンダー水路10の一部である水路ブ
ロック102が位置されている。
【0005】この水路ブロック102は、図12に示さ
れているように”コの字”をその開口部を上にして直立
させたような形状(以下「直立コ字形状」という。)を
している。言い換えると、水路ブロック102は、図1
2に正対したときにその左右方向に離間しかつ上下方向
に延びる側路102a、102bと側路102a、102bの下
端に位置しそれら102a、102bを結ぶ底路102cとか
らなる。ただし、水路ブロック102は,このような直
立コ字形状をしているため、一見すると側路102a、1
2bの行き止まりの端部102a’、102b’によってそ
の流れが停滞されてしまうかのごとく思われるが、冷却
液は、前述のようにシリンダー12とラジエター2との
間を循環するものであるので、当該水路ブロック102
に入った冷却液が停滞しないように、水路ブロック10
2には、図11および図12で示すような接続水路15
が設けられており、この接続水路15を介して、冷却液
は図示しない他の水路ブロックに通じるようになってい
る。
【0006】また、符号22が示すものは、シリンダー
ブロック121とクランクケース8との間に設けられた
ガスケットであって、ガスケット22には水路ブロック
102の側路102a、102bに対応された通し孔2
2a、222b、が形成され、通し孔222a、222bを介
してクランクケース水路9と水路ブロック102とが連
通されている。
【0007】しかして、クランクケース水路9、シリン
ダー水路10およびガスケット22に設けられた通し孔
222a、222bとからいわゆるウォータジャケット17
が形成される。
【0008】ところで、二サイクルエンジンの高出力化
のためには、排気孔14の開口面積を大きくして排ガス
をスムースに排出させるとともにシリンダー12の冷却
効率を高めることが必要である。このために排気孔14
の開口面積を大きくすることが考えられるが、単に排気
孔14の開口面積を大きくするだけでは、ピストン20
がシンリンダー内壁19を摺動するときに、ピストン2
0にはめ込まれたピストンリング21が、その弾性によ
って排気孔14の開口端14’から排気孔14の内部に
臨むようになってしまう。このため、ピストン20がシ
リンダー12の中を摺動してピストンリング21が排気
孔14を通過するときに異音を発する虞れがある。この
ため、図12に示すように、排気孔14の開口中央部に
シリンダー12の軸線方向、すなわち、ピストン20が
シリンダー12内を移動する方向に延びる断面細形状の
リブ24をシリンダー中空部12aに面するように形成
し、こリブ24の存在によってピスントンリング21が
排気孔14へ臨まないようにすることによって、当該異
音の発生を防止するようにしている。また、このリブ2
4には、図12に示すようにその長手方向に中空26が
形成されて当該中空26にも冷却液を流すようにしてあ
り、これによってリブ24が高温になることを抑制して
いる(例えば、実開昭62−40217号公報、実開平
2−83347号公報参照)。
【0009】しかして、排気孔14近傍に配設されたシ
リンダー水路10の水路ブロック102は、前記のよう
に直立コの字形状であるため、クランクケース水路9も
その形状に対応するような形状にされている。すなわ
ち、クランクケース水路9は、図12に示すように、左
右方向に延ばされ冷却液がホース62から送られて来る
横路部91と、横路部91に水路ブロック102方向に立
ち上げられて間に島部27をおいて離間して設けられた
2つの出水路92,92とからほぼ横倒し”ヒの字”形状
をしており、2つの出水路92a、92bが、それぞれコの
字形状の水路ブロック102の側路102a、102bに対
応するようにされて、出水路92a、92bと側路102a
102bとが、図12に矢印B、Bでそれぞれ示すような
ゆるやかな曲線状を呈するようになっており、出水路9
2a、92bからの冷却液が、水路ブロック102の側路1
2a、102bに十分行き渡るようにされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
水路ブロック102の側路102a、102bに対してクラ
ンクケース水路9の出水路92a、92bが対応するという
位置関係にあると冷却液が水路ブロック102の側路1
2a、102b、には十分に行き渡るであろうが、排気孔
14のリブ24の中空(以下「リブ水路」という。)2
6には冷却液が十分に行き渡らないという問題があっ
た。このため、リブ水路26に冷却液が流れにくいた
め、リブ24の冷却が十分にできないという問題があっ
た。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その解決しようとする課題は、リブ
水路への冷却液の導入を容易にして、排気孔のリブの冷
却を十分にすることができる二サイクルエンジンのシリ
ンダ冷却構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る二サイクル
エンジンのシリンダ冷却構造は、以上のような課題を解
決するものであって、次のようなものである。すなわ
ち、本発明二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造は、
クランクケースの上端部に設けられたクランクケース水
路と、このクランクケース水路と連通するとともに前記
クランクケースと一体のシリンダーの内部に形成されか
つ複数の水路ブロックからなるシリンダー水路と、前記
クランクケースと前記シリンダーとの間に位置するガス
ケットに設けられた通し孔とからなるものであって冷却
液をラジエターとシリンダーとの間でウォータポンプに
よって循環させる循環路の一部であるウォータジャケッ
トを備えている。前記シリンダーには、前記シリンダー
水路に交叉して当該シリンダーの中空部と連通し前記シ
リンダー水路によって周囲が包囲される排気孔が形成さ
れ、この排気孔中央部分には前記シリンダーの軸線方向
に延びるリブが前記中空部に面するように形成され、こ
のリブにはその長手方向に延ばされて前記シリンダー水
路と通じるリブ水路が形成され、前記クランクケース水
路の末端は、前記リブ水路に先端が向けられたガイド溝
と、このガイド溝の先端に対応して設けられた前記ガス
ケットの通し孔と、この通し孔以外の前記ガスケットの
部分とによって、前記ラジエターからの冷却液を前記リ
ブ水路に案内するガイド水路とされていることを特徴と
する。また、循環路の一部分であるリブ水路の出口側に
リブ水路を通過した冷却液をラジエター側に導く導水管
を配置するようにしてもよい。
【0013】
【作用】したがって、本発明二サイクルエンジンのシリ
ンダ冷却構造によれば、クランクケース水路の末端は、
前記リブ水路に先端が向けられたガイド溝と、このガイ
ド溝の先端に対応して設けられた前記ガスケットの通し
孔と、この通し孔以外の前記ガスケットの部分とによっ
て、前記ラジエターからの冷却液を前記リブ水路に案内
するガイド水路とされているので、クランクケース水路
に入った冷却液は、ガイド水路によってリブ水路へ向け
て進行せしめられる。
【0014】循環路の一部分であるリブ水路の出口側に
リブ水路を通過した冷却液をラジエター側に導く導水管
を配置したので、リブ水路から出た冷却液は、主として
導水管に入り、当該導水管に入った冷却液は、循環路に
おいてラジエター側に向けて導かれる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る二サイ
クルエンジンのシリンダ冷却構造1Aを図示した実施例
に従って詳細に説明する。なお、本発明が従来技術と異
なる点は、冷却液をリブ水路へガイドするガイド手段が
形成された点およびそれに関連する部分であるので、当
該異なる部分について説明し、他の同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。したがって、従来技
術の項の説明で用いた図10ないし図12については、
以下で述べる本発明についても適用できるものである。
【0016】(実施例1)図1ないし図6は本発明に係
る二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造の第1の実施
例を示し、図1は全体側面図、図2は図1の矢印II方向
から見た斜視図、図3は図1のIII−III線断面図、図4
は図3における領域IVの拡大図、図5はクランクケース
の平面図、図6はガスケットの平面図、図7は図6の変
形例を示す図、図8は実施例2を示す図、図9は実施例
3を示す図である。
【0017】本発明二サイクルエンジンのシリンダー冷
却構造1Aによれば、冷却液を、ラジエター2とシリン
ダー12との間で、ウォータポンプ4によって循環させ
る循環路5の一部であるウォータジャケット17Aは、
クランクケース8Aの上端部8Aaに設けられたクラン
クケース水路9Aと、クランクケース水路9Aと連通す
るとともにクランクケース8Aに一体のシリンダー12
の内部に形成されかつ複数の水路ブロック101・10
2・…10Xからなるシリンダー水路10Aと、クラン
クケース8Aとシリンダー12との間に位置するガスケ
ット22Aに設けられクランクケース水路9Aとシリン
ダー水路10とを連通させる通し孔24A、24Aとか
らなる。なお、通し孔24A、24Aを一つにまとめて
トラック状の大きめの一つ孔にしてもよい。
【0018】また、クランクケース水路9Aにおいて、
従来技術の項で述べたクランクケース水路9の出水路9
2a、92bに相当する部分であるクランクケース水路9A
の部分9A2a、9A2bには、リブ水路26に先端(ここ
でいう先端とは、冷却液が流れる方向における端のこと
をいう。)が向けられたガイド溝28、28と、ガスケ
ット22Aの通し孔24A、24Aと、通し孔24A、
24A以外のガスケット22Aの部分22Aaとによっ
て形成され、かつラジエター2からの冷却液をリブ水路
26に案内するガイド手段としてのガイド水路30が備
えられている。
【0019】ガイド溝28は、島部27Aに形成され、
図4に示すように平面部28aと斜面部28bとからな
る。そして、平面部28aに対する斜面部28bの傾斜
角度を適宜変えることによって、リブ水路26に向けて
の冷却液の流れ方向が定まるようになっている。また、
ガイド水路30は2つである必要はなく、図7に示すよ
うに一つでもよい。この場合は、ガイド溝28の平面部
28aを長くしてガイド溝28の先端がリブ水路26の
ほぼ真下に位置するようにするとともに平面部28aに
対する斜面部28bの傾斜角度をほぼ90°になるよう
にする。これによって、冷却液はリブ水路26のほぼ真
下からリブ水路26に向かうようになる。また、当然の
ことながら、ガスケット22Aの通し孔24Aも一つと
する。
【0020】導水管32は、循環路5の一部分であるリ
ブ水路26の出口側にリブ水路を経由させて冷却液を導
き易くしてリブ24をさらに冷却するためのものであっ
て、適宜の固着手段によってシリンダーヘッド122
固定されている。そして、そのリブ水路側の端部32a
は、シリンダー12の上部壁面に接するシリンダバレル
外周34においてリブ水路26の出口に対面するように
かつ適宜の距離離間された状態で(この実施例では離間
距離を符号Sで示している。当該離間距離Sはリブ24
の冷却程度によって適宜その長さが決定される。すなわ
ち、離間距離Sが小さければ小さいほどリブ24を通る
冷却液の量が多くなるため、リブ24は冷却されるよう
になる。)上方へ向けて真っすぐ延ばされたものであ
る。そして、反リブ水路側端32bは、シリンダーヘッ
ド122のウォータアウトレットキャップ36の開口3
6a内に置かれている。ウォータアウトレットキャップ
36は、ラジエターインレットホース38を介してラジ
エター2と連通されている。
【0021】以上のように、本発明二サイクルエンジン
のシリンダ冷却構造の第1実施例によれば、ガイド水路
30が形成されているので、クランクケース水路9Aに
入った冷却液は、ガイド水路30によって、リブ水路2
6へ向けて流れるようになる。したがって、リブ水路2
6への冷却液の導入が容易となって、排気孔14のリブ
24の冷却を十分にすることができる。
【0022】また、導水管32のリブ水路側端32a
が、リブ水路26の出口に対面するようにされ、反リブ
水路側端32bが、ウォータアウトレットキャップ36
内にあるので、導水管32に冷却液が入り易くなるとと
もにウォータポンプ4による水流の負圧側の吸入力を受
けて導水管32の内部を冷却液が勢いよく流れるように
なる。これによって、リブ水路26における冷却液の流
れも速くなるので、リブ24の冷却効果を高めることが
できる。
【0023】また、リブの冷却効果が高まるとシリンダ
ー全体の冷却性も向上するので、ピストンとシリンダー
との間の隙間をさらに小さくすることができ、ピストン
がシリンダー内を動くときのいわゆるシリンダー音の発
生を効果的に防止することができる。なお、符号33が
示すものは、クランクケース8の左、右ケース8l、8
rのケース合わせ面である。
【0024】(実施例2)図8は、実施例2を示してい
る。実施例2が実施例1と異なる点は、導水管32に相
当するものとそれに関連する部分だけであるので実施例
1と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0025】この実施例2に係る二サイクルエンジンの
シリンダ冷却構造1Bによれば、実施例1の導水管32
に相当する導水管32Bがリブ24に一体あるいは一体
的に結合されて実質上リブ24の長さが長くなるように
されている。したがって、リブ24を通った冷却液は確
実にウォータアウトレットキャップ36内に導かれる。
したがって、実施例2によれば、リブ24の冷却効果を
一層高めることができる。さらに、補助孔38によっ
て、シリンダバレル外周34における導水管32の周囲
に冷却液の新たな流れが形成されるようになるため、こ
れによっても冷却効果を向上させることができる。
【0026】(実施例3)図9は、実施例3を示してい
る。実施例3が実施例1と異なる点は、実施例1の導水
管32に相当する導水管32Cが導水管32よりも長い
ものであることとその違いによる関連部分とだけである
ので、他の同一部分には同一符号を付して説明は省略す
る。
【0027】この実施例3に係る二サイクルエンジンの
シリンダ冷却構造1Cによれば、導水管32Cは、実施
例1におけるウォータアウトレットキャップ36に相当
するウォータアウトレットキャップ36Cから突き出る
ようにその長さが設定されており、当該突き出た部分で
ある出水口40とラジエター2のロアータンク2aとの
間にはホース65が介在されて両者40、2aを連通し
てある。なお、符号42および44が示すものは、それ
ぞれユニオンおよびユニオンパイプであって、ホース6
5をラジエター2に連結するものである。
【0028】したがって、実施例3に係る二サイクルエ
ンジンのシリンダ冷却構造1Cによれば、出水口40−
ホース65−ロアータンク2aという、リブ24を冷却
するための専用の経路(ショートサーキット)が形成さ
れるので、さらに一層リブ24の冷却効果を高めること
ができる。
【0029】
【発明の効果】本発明二サイクルエンジンのシリンダ冷
却構造によれば、ガイド水路が形成されているので、ク
ランクケース水路に入った冷却液は、リブ水路へ向けて
進行せしめられるようになる。このため、リブ水路への
冷却液の導入を容易にして、排気孔のリブの冷却を十分
にすることができる。また、循環路の一部分であるリブ
水路の出口側にリブ水路を通過した冷却液をラジエター
側に導く導水管を配置したので、リブ水路から出た冷却
液は、ほぼ導水管だけに入るようになり、当該導水管に
入った冷却液は、循環路においてラジエター側に向けて
導かれる。したがって、リブの冷却効果を一層高めるこ
とができる。さらに、リブの冷却効果が高まるとシリン
ダー全体の冷却性も向上するので、ピストンとシリンダ
ーとの間の隙間をさらに小さくすることができる。した
がって、ピストンがシリンダー内を動くときのいわゆる
シリンダー音の発生を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図である。
【図2】図1の矢印II方向から見た斜視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3における領域IVの拡大図である。
【図5】クランクケースの平面図である。
【図6】ガスケットの平面図である。
【図7】図4の変形例を示す図である。
【図8】実施例2を示す図である。
【図9】実施例3を示す図である。
【図10】従来技術を示す全体斜視図である。
【図11】シリンダーの縦断面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【符号の説明】
1A 二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造 2 ラジエター 4 ウォータポンプ 5 循環路 8A クランクケース 8Aa クランクケースの上端部 9A クランクケース水路 10 シリンダー水路 101 水路ブロック 10A2 〃 10X 〃 10A シリンダーブロック 12 シリンダー 12a シリンダー中空部 14 排気孔 17 ウォータジャケット 22A ガスケット 22Aa ガスケットの部分 24 リブ 24A ガスケットの通し孔 26 リブ水路 28 ガイド溝 30 ガイド水路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケースの上端部に設けられたク
    ランクケース水路と、このクランクケース水路と連通す
    るとともに前記クランクケースと一体のシリンダーの内
    部に形成されかつ複数の水路ブロックからなるシリンダ
    ー水路と、前記クランクケースと前記シリンダーとの間
    に位置するガスケットに設けられた通し孔とからなるも
    のであって冷却液をラジエターとシリンダーとの間でウ
    ォータポンプによって循環させる循環路の一部であるウ
    ォータジャケットを備えた二サイクルエンジンのシリン
    ダー冷却構造において、前記シリンダーには、前記シリ
    ンダー水路に交叉して当該シリンダーの中空部と連通し
    前記シリンダー水路によって周囲が包囲される排気孔が
    形成され、この排気孔中央部分には前記シリンダーの軸
    線方向に延びるリブが前記中空部分に面するように形成
    され、このリブにはその長手方向に延ばされて前記シリ
    ンダー水路と通じるリブ水路が形成され、前記クランク
    ケース水路の末端は、前記リブ水路に先端が向けられた
    ガイド溝と、このガイド溝の先端に対応して設けられた
    前記ガスケットの通し孔と、この通し孔以外の前記ガス
    ケットの部分とによって、前記ラジエターからの冷却液
    を前記リブ水路に案内するガイド水路とされていること
    を特徴とする二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造。
  2. 【請求項2】循環路の一部分であるリブ水路の出口側に
    リブ水路を通過した冷却液をラジエター側に導く導水管
    を配置したことを特徴とする請求項1記載の二サイクル
    エンジンのシリンダ冷却構造。
JP5136269A 1993-06-07 1993-06-07 二サイクルエンジンのシリンダ冷却構造 Expired - Lifetime JP3028705B2 (ja)

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