JP2778371B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却装置に係
り、特にシリンダライナ外周に環状溝を設けて冷媒を流
し内燃機関の冷却を行う所謂グルーブクーリングによる
内燃機関の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のシリンダが配置されたシリンダブ
ロックと、シリンダブロック上面に位置し下面にへこみ
を有するシリンダヘッドとで内燃機関の燃焼室を形成し
ている。そして、シリンダブロックのボア部内周面にシ
リンダライナ外周面が嵌装される。従って、機関作動に
より燃焼室で発生した高温の熱はシリンダブロックやシ
リンダヘッドを通じてシリンダライナ等へ伝達される。
そこで、シリンダライナの壁面を冷却すると共に、冷媒
の沸騰を防止するためにシリンダブロックのボア部内周
面とシリンダライナ外周面との間に冷媒通路を形成し、
その冷媒通路に冷媒を流すようにした所謂グルーブクー
リングによる内燃機関の冷却装置として、例えば実開昭
63−168242号公報に開示されているものがあ
る。図5において、シリンダブロック11と、シリンダ
ブロック11に嵌装されるシリンダライナ12との互い
に対向する位置で、且つシリンダライナ12の軸方向に
第一の縦溝13、第二の縦溝14が形成されている。ま
た、シリンダブロック11には第一の縦溝13に連通す
る冷媒導入路15、第二の縦溝14に連通する冷媒導出
路16がそれぞれ形成されている。シリンダライナ12
の外周面には、図5のB−B断面図である図6に示され
るように断面矩形状の環状溝17が形成されている。そ
して、この環状溝17は第一の縦溝13、第二の縦溝1
4に連通するように形成されている。この環状溝17は
シリンダライナ12をシリンダブロック11のボア部内
に嵌装したときボア部内周面18との間で環状の冷媒通
路を形成する。環状溝17は、第一の縦溝13、第二の
縦溝14を境にして右回りの環状溝17a〜17d及び
左回りの環状溝17e〜17hから成っている。尚、こ
の右回りの環状溝17a〜17d及び左回りの環状溝1
7e〜17hの形成位置は、シリンブロック11の上端
からそれぞれ同距離に位置している。冷媒圧送用のポン
プ9は冷媒を送出し、フィルタ10を通して冷媒を冷媒
導入路15に供給する。冷媒導入路15に供給された冷
媒は第一の縦溝13を通って環状溝17(右回りの環状
溝17a〜17d及び左回りの環状溝17e〜17h)
に分配されシリンダライナ12の外周を通った後、第二
の縦溝14を通って冷媒導出路16から流出する。冷媒
導出路16から流出した冷媒は図示しないラジエータを
通してポンプ9に循環される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな構成の内燃機関の冷却装置では、シリンダライナ1
2を第二の縦溝14が形成されている側から見た図7に
示されるように、第二の縦溝14には、右回りの環状溝
17a〜17d及び左回りの環状溝17e〜17hを通
ってシリンダライナ12外周面を右周り及び左周りして
流れてくる冷媒がそれぞれ合流する冷媒流れ集合部Aが
生じる。この冷媒流れ集合部Aでは冷媒流速変化が大き
くなるため、負圧が発生してキャビテーションを引き起
こすという不具合が生じるおそれがあった。
【0004】そこで本発明は、第二の縦溝に右回りの環
状溝17a〜17d及び左回りの環状溝17e〜17h
を通ってシリンダライナ12外周面を右周り及び左周り
して流れてくる冷媒がそれぞれ合流する際、その合流時
の冷媒流速変化を小さくすることにより上述したような
問題を解決することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダブロ
ックと前記シリンダブロックに嵌装されるシリンダライ
ナとの間に、前記シリンダライナの周方向に沿って形成
され、且つ前記シリンダライナの軸方向に複数形成され
た環状通路と、前記シリンダライナの軸方向に延在し、
且つ周方向の互いに異なる位置で前記複数の環状通路間
をそれぞれ連通するように設けられた第一及び第二の縦
溝と、前記第一の縦溝に冷媒を供給するための冷媒導入
通路と、前記複数の環状通路及び前記第二の縦溝を通っ
た冷媒を排出するための冷媒導出通路と、を有する内燃
機関の冷却装置において、前記複数の環状通路と前記第
二の縦溝との連通部では、前記第二の縦溝を境にして相
対向する前記複数の環状通路を前記第二の縦溝を境にし
て前記シリンダライナの軸方向に互い違いに形成するこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】冷媒導入通路から供給された冷媒が第一の縦溝
から複数の環状通路を通ってシリンダライナの外周を右
周り及び左周りして第二の縦溝にそれぞれ流出する際、
シリンダライナの外周を右周りに流れる冷媒流と左周り
に流れる冷媒流とが第二の縦溝を境にして第二の縦溝の
軸方向に互い違いに第二の連通路に流出する。
【0007】
【実施例】図1は本発明における内燃機関の冷却装置の
一実施例の断面図であり、図2は図1中のA−A断面図
である。図1において、シリンダブロック1と、シリン
ダブロック1に嵌装されるシリンダライナ2との間で、
且つシリンダライナ2の軸方向に第一の縦溝3、第二の
縦溝4が形成されている。この第一の縦溝3、第二の縦
溝4はシリンダライナ2の周方向の互いに180°離れ
た位置に形成されている。また、シリンダブロック1に
は第一の縦溝3に連通する冷媒導入路5、第二の縦溝4
に連通する冷媒導出路6がそれぞれ形成されている。シ
リンダライナ2の外周面には、図2に示されるように断
面矩形状の環状溝7が第一の縦溝3、第二の縦溝4に連
通するように形成されている。この環状溝7はシリンダ
ライナ2をシリンダブロック1のボア部内に嵌装したと
きボア部内周面8との間で環状の冷媒通路を形成する。
環状溝7は、第一の縦溝3、第二の縦溝4を境にして右
回りの環状溝7a〜7d及び左回りの環状溝7e〜7h
から成っている。図1に示すようにシリンダブロック1
の上面に位置するシリンダヘッド19には、ウォーター
ジャケット20、燃焼室21、吸気通路22及び排気通
路23等が形成されている。また、本実施例では右回り
の環状溝7a〜7d及び左回りの環状溝7e〜7hのう
ち最もシリンダヘッド19側に位置する環状溝7a及び
7eと第一の縦溝3との連通部には図1中左方向に延在
するようにシリンダブロック1に形成された冷媒導入通
路5の一端が連通されている。この冷媒導入通路5はウ
ォータージャケット20にも連通されている。また、第
二の縦溝4と環状溝7a及び7eとの連通部には図1中
右方向に延在するようにシリンダブロック1に形成され
た冷媒導出通路6の一端が連通されている。図3は、シ
リンダライナ2を、第二の縦溝4が形成されている側か
ら見た図である。図3に示されるように右回りの環状溝
7a〜7d及び左回りの環状溝7e〜7hは、第二の縦
溝4を境にしてシリンダライナ2の軸線方向にそれぞれ
互い違いに第二の縦溝4に連通している。尚、図4はシ
リンダライナ2を、第一の縦溝3が形成されている側か
ら見た図である。図4に示されるように環状溝7a〜7
d及び左回りの環状溝7e〜7hは、第一の縦溝3を境
にしてもシリンダライナ2の軸線方向にそれぞれ互い違
いに第一の縦溝3に連通している。次に本実施例の作用
について説明する。ウォータージャケット20を通して
冷媒導入通路5に導入された冷媒は第一の縦溝3を図2
中下方向に流れると共に、その途中で分岐されて右回り
の環状溝7a〜7d及び左回りの環状溝7e〜7hにそ
れぞれ流入する。この冷媒は右回りの環状溝7a〜7d
及び左回りの環状溝7e〜7hを図1に矢印で示す方向
に、シリンダライナ2の外周面に沿ってシリンダライナ
2の壁面の熱を吸収しながら第二の縦溝4に流入する。
右回りの環状溝7a〜7d及び左回りの環状溝7e〜7
hを通る冷媒は、図3中矢印で示す如くシリンダライナ
2の外周を右回りして第二の連通路4に流入する冷媒
と、左回りして第二の縦溝4に流入する冷媒とに分かれ
第二の縦溝4に流入する。この際、右回りの環状溝7a
〜7d及び左回りの環状溝7e〜7hは、第二の縦溝4
を境にしてシリンダライナ2の軸線方向にそれぞれ互い
違いに第二の縦溝4に連通しているため、シリンダライ
ナ2の外周を右周りに流れる冷媒流と左周りに流れる冷
媒流とが第二の縦溝4を境にしてシリンダライナ2軸線
方向に互い違いに第二の縦溝4に流出する。第二の縦溝
4に流出した冷媒は図2中上方向に進み、その後冷媒導
出通路6に導かれて流出され図示しない圧送ポンプに循
環される。ここで本実施例では、シリンダライナ2の外
周を右周りに流れる冷媒流と左周りに流れる冷媒流が第
二の縦溝4に流入する際、第二の縦溝4を境にしてシリ
ンダライナ2の軸線方向にそれぞれ互い違いに第二の縦
溝4に流入する。このため、シリンダライナ2の外周を
右周りに流れる冷媒流と左周りに流れる冷媒流が第二の
縦溝4に流入する際、合流時の冷媒流速変化が従来に比
べて小さく抑えられるので負圧が発生してキャビテーシ
ョンを起こすおそれがない。このため、従来に比べてよ
りシリンダライナ2の耐久性が向上する。尚、本実施例
では右回りの環状溝7a〜7d及び左回りの環状溝7e
〜7hは、第二の縦溝4を境にしてシリンダライナ2の
軸線方向にそれぞれ互い違いに第二の縦溝4に連通して
おり、且つ第一の縦溝3を境にしてもシリンダライナ2
の軸線方向にそれぞれ互い違いに第一の縦溝3に連通し
ているが、第二の縦溝4を境にしてシリンダライナ2の
軸線方向にそれぞれ互い違いに第二の縦溝4に連通して
いれば良く、必ずしも第一の縦溝3を境にしてシリンダ
ライナ2の軸線方向にそれぞれ互い違いにする必要はな
い。また、第一の縦溝3及び第二の縦溝4は必ずしも互
いに180°離れた位置に形成されている必要はない。
【0008】
【発明の効果】本発明では、第二の縦溝において冷媒流
速変化を小さく抑えられるため、負圧発生によるキャビ
テーションが生じることを防止でき、よって従来に比べ
てよりシリンダライナの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の内燃機関の冷却装置の断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本実施例のシリンダライナを第二の縦溝4が形
成されている側から見た図。
【図4】本実施例のシリンダライナを第一の縦溝3が形
成されている側から見た図。
【図5】従来の内燃機関の冷却装置の断面図。
【図6】従来の内燃機関の冷却装置のB−B断面図。
【図7】従来のシリンダライナを第二の縦溝14が形成
されている側から見た図。
【符号の説明】
1、11・・・シリンダブロック 2、12・・・シリンダライナ 3、13・・・第一の縦溝 4、14・・・第二の縦溝 5、15・・・冷媒導入路 6、16・・・冷媒導出路 7、17・・・環状溝 8、18・・・ボア部内周面 9・・・冷媒圧送用ポンプ 10・・・フィルタ 19・・・シリンダヘッド 20・・・ウォータージャケット 21・・・燃焼室 22・・・吸気通路 23・・・排気通路 A・・・冷媒流れ集合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 1/16 F01P 3/02 F02F 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックと前記シリンダブロック
    に嵌装されるシリンダライナとの間に、前記シリンダラ
    イナの周方向に沿って形成され、且つ前記シリンダライ
    ナの軸方向に複数形成された環状通路と、 前記シリンダライナの軸方向に延在し、且つ周方向の互
    いに異なる位置で前記複数の環状通路間をそれぞれ連通
    するように設けられた第一及び第二の縦溝と、 前記第一の縦溝に冷媒を供給するための冷媒導入通路
    と、 前記複数の環状通路及び前記第二の縦溝を通った冷媒を
    排出するための冷媒導出通路と、 を有する内燃機関の冷却装置において、 前記複数の環状通路と前記第二の縦溝との連通部では、
    前記第二の縦溝を境にして相対向する前記複数の環状通
    路を前記第二の縦溝を境にして前記シリンダライナの軸
    方向に互い違いに形成することを特徴とする内燃機関の
    冷却装置。
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