JPH06342449A - データ並べ替え回路,及び、高速フーリエ変換回路 - Google Patents

データ並べ替え回路,及び、高速フーリエ変換回路

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JPH06342449A
JPH06342449A JP12985593A JP12985593A JPH06342449A JP H06342449 A JPH06342449 A JP H06342449A JP 12985593 A JP12985593 A JP 12985593A JP 12985593 A JP12985593 A JP 12985593A JP H06342449 A JPH06342449 A JP H06342449A
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JP
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delay
data
fourier transform
input
circuit
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JP12985593A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Okuya
茂明 奥谷
Shigekimi Fujie
重公 藤江
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高速フーリエ変換回路に関し、基数
BのFFTアルゴリズムに基づく高速フーリエ変換回路
を、回路数を少なくして実現する。 【構成】 2本の入出力ラインと、一方の入力側と、他
方の出力側に、q段の遅延段数を持つ遅延回路を持ち、
各ラインがq個のデータを受け取る毎に、各ラインを直
通するか、交換するクロススイッチの方向を切り換える
遅延クロススイッチと、B/2個の、上記遅延クロスス
イッチで、B個の入力ラインとB個の出力ラインとを担
当する遅延シャフル段と、該遅延シャフル段をM段縦続
接続し、第m段の各遅延クロススイッチはB/2m だけ
離れた入出力ラインとを担当して、データ伝送のシャフ
ルを行う遅延シャフルネットワークによって、Br づつ
離れたデータが、上記B個の入力ラインに、B個づつ並
列に入力されたとき、Br-1づつ離れたデータをB個の
出力ラインにB個づつ並列に出力するようにしたデータ
並べ替え回路と、B点フーリエ変換回路とを交互に縦続
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号処理に
おけるデータ並べ替え回路,及び、高速フーリエ変換回
路に関する。
【0002】近年、音声,画像,レーダ等を解析処理す
る分野において、ディジタル信号処理が適用されてい
る。該ディジタル信号処理として、高速フーリエ変換が
使用されているが、該高速フーリエ変換は、データ量の
増大化と、実時間処理の必要性から、より高速に処理す
ることが要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来から、基数2の高速フーリエ変換
(FFT)のアルゴリズムに基づくパイプライン型高速
フーリエ変換が行われている。
【0004】先ず、高速フーリエ変換とは、離散的フー
リエ変換の演算速度を高速化するために考えられたアル
ゴリズムである。以下に入力データ数Nが2のべき乗を
対象とした基数2のアルゴリズムを一例として説明す
る。
【0005】離散的フーリエ変換を計算する場合、まと
もに取り組んでは計算量が非常に膨大なものになる。そ
こで、考え出されたのが高速フーリエ変換(以下におい
て、FFTということがある)のアルゴリズムで、この
アルゴリズムを用いることで計算量を大幅に減少させる
事ができる。
【0006】図18〜図20は、従来の高速フーリエ変
換回路を説明する図であり、図18は、高速フーリエ変
換の基本概念の構成例を示したものであり、図19は、
基数2の高速フーリエ変換回路の構成例を示しており、
図20は、高速フーリエ変換データ点数N(=16) の場合
の、高速フーリエ変換の処理過程を示している。
【0007】先ず、図18において、N=8の場合の高
速フーリエ変換のアルゴリズムを例に示す。ここで、A
は入力を、Dは出力を、B、Cは中間結果を表してい
る。上記高速フーリエ変換のアルゴリズムの説明:図1
8(a) において、入力されたデータは、決められた2つ
のデータ間でたすき掛け演算を行う。1段目では、 (A
0,A4)、(A1,A5)、・・(A3,A7)の組でたすき掛け
演算を行い、2段目では、(B0,B2)、(B1,B3)・・
(B5,B7)の組で、3段めでは(C0,C1)、(C2,C3)
・・(C6,C7)の組で、それぞれ、たすき掛け演算が行
われる。
【0008】この組の決め方は、上記基数2の場合に
は、入力データ数Nに対して1段目では、N/2離れた
データ間で、2段目では、N/4離れたといった具合
に、最終的にお互いに1つ離れたデータ間でたすき掛け
演算が行われる様になるまで続けられる。
【0009】従って、このたすき掛け演算が何回行われ
るかは、入力されるデータ点数Nで決まり、このアルゴ
リズムでは2のべき乗数だけ行うことになる。つまり8
=2 3 なので、3回行えばよいことになる。又、たすき
掛け1回の演算を1段と呼ぶことにする。
【0010】このアルゴリズムで用いられるたすき掛け
演算をバタフライ演算と呼び、図18(b) に示す様な演
算を行う。ここで、x、yは入力であり、X、Yは出力
を表す。また、Wはひねり係数といい次式で与えられ
る。 Wnk=exp(−2πnkj/N) 図18(b) において、たすき掛け演算はこのバタフライ
演算を決められたデータ間で行うことを表している。
【0011】上記高速フーリエ変換のアルゴリズムにつ
いては、文献“高速フーリエ変換入門",“高速フーリエ
変換(FFT) の使い方",安居院猛著, 廣済堂産報出版刊,
或いは、文献“高速フーリエ変換",宮川洋, 今井秀樹
訳, 科学技術出版社刊に詳しく記載されているので、こ
こでは、その詳細は省略する。
【0012】図19は、基数2の高速フーリエ変換回路
を示している。本例においては、基数2の高速フーリエ
変換を行う場合、先ず、入力をN/B(=2)個に分け
て、該分割された、それぞれの入力データの点数をシリ
アルに並べたものを、2入力からなり、複数段の基本回
路からなる高速フーリエ変換回路に入力するように構成
する。
【0013】このとき、入力するデータの順は、どのよ
うにするかは任意である。図19(a) の例では、入力の
上側(入力A)に偶数番目、入力の下側(入力B)に基
数番目を入力することにする。
【0014】このとき入力されたデータは、バタフライ
演算を行う組どうしで、該バタフライ演算を行うように
する必要があるので、データを一旦蓄えておき、必要な
組どうしを選ぶようにする。このための回路部分をデー
タ並べ替え回路 1と呼ぶことにする。
【0015】次に、図19(b) に示したように、入力B
から入力されたデータに、ひねり係数を掛ける必要があ
る。このための回路部分をひねり係数乗算部 20 と呼ぶ
ことにする。
【0016】最後に、上側 (入力A)から入力されたデ
ータと、上記ひねり係数を掛けられたデータとで、図1
9(b) に示したたすき掛け演算を行う必要がある。この
ための回路部分を、特に、バタフライ演算部 30 と呼ぶ
ことにする。
【0017】従って、基数2の高速フーリエ変換のアル
ゴリズムで、1段分の処理を行うための基本回路の構成
は、図19(b) のようになる。入力されるデータ点数N
は2M 個であるから、この基本回路をM個直列に組み合
わせることで、基数2の高速フーリエ変換が行えること
になる。
【0018】図20は、高速フーリエ変換データ点数N
(=16)に対して、上記高速フーリエ変換の基本回路
を4段直列に並べて高速フーリエ変換を行った時のデー
タの流れを示したものである。
【0019】図20において、入力A側のデータ点の列
を、A0,A2,A4, 〜, A14 とし、入力B側のデータ点の列
を、A1,A3,A5, 〜,A15とすると、上記データ並べ替え回
路 1での出力データ列は、図示されているように、
「A0,A8 」「A1,A9 」「A2,A10」〜「A7, A15 」とな
り、この並べ替えられたデータ列に対して、ひねり演算
を施した後、バタフライ演算回路(BUT) 30で、バタフラ
イ演算を施すことにより、距離8に対する高速フーリエ
変換が行われたことになる。
【0020】このデータ列を「B0,B8 」「B1,B9
「B2,B10」〜「B7,B15」とすると、このデータ列を、次
の段の基本回路に入力することにより、該2段目のデー
タ並べ回路 1では、最初の入力データ点列であるA0,A1,
A2, 〜A15 に対して、距離4のデータ列を出力するよう
に動作する。即ち、図20の2段目のデータ並べ替え回
路1の出力を見ると、「B0,B4 」「B8,B12」「B1,B5
〜「B11,B15 」となり、上記距離4の間で、フーリエ変
換ができるように並べ替えられていることが分かる。
【0021】このデータ点列に対して、ひねり演算を施
した後、バタフライ演算を施すことにより、該距離4に
対するバタフライ演算が施され、中間結果である「C0,C
4 」「C8,C12」「C1,C5 」〜「C11,C15 」が得られる。
【0022】以下、同じ、基本回路を使用して、本発明
による高速フーリエ変換を行うことにより、4段目で
は、図示されている如くに、データ並べ替え回路 1にお
いて、最初の入力データ点列であるA0,A1,A2, 〜A15
対して、距離1のデータ点列「D0,D1 」「D2,D3
「D4,D5 」〜「D14,D15 」を出力するので、このデータ
列に対して、ひねり演算とバタフライ演算を施すことに
より、E0,E1,E2, 〜E15 で示した高速フーリエ変換の結
果を得ることができる。このような高速フーリエ変換
を、パイプライン型高速フーリエ変換という。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】一般に、入力データの
速度が早くなると、上記パイプライン型高速フーリエ変
換での演算速度を早めなければならないが、高集積回路
(LSI) 技術、回路実装技術や、コスト等で限界があり、
処理速度が上げられなかった。
【0024】又、上記の例は基数が2の場合を例にして
いるが、基数4,又は、8の高速フーリエ変換のアルゴ
リズムに基づいて、少ない演算回路で、高速フーリエ変
換を行う方法として、ソフトウェアで行うことが知られ
ているが、ハードウェアで行う適当な回路手段がないの
が現状であった。
【0025】本発明は上記従来の欠点に鑑み、比較的単
純なハードウェア構成で、基数4や、基数8の高速フー
リエ変換(FFT)を行うことができる回路を提供する
ことを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1,図2は、本発明の
原理構成図であり、図3,図4は遅延クロススイッチの
動作例を示した図であり、図5, 図6は、本発明の遅延
シャフル段の構成例を示した図である。上記の問題点は
下記の如くに構成されたデータ並べ替え回路を用いた高
速フーリエ変換回路によって解決される。
【0027】(1) 2本の入力ラインと、2本の出力ライ
ンとを持ち、該ラインを直通するか,交換するクロスス
イッチ 100と、該クロススイッチ 100は、一方の入力側
にq段の遅延段数を持つ遅延回路 101を持ち、他方の出
力側にも、q段の遅延段数を持つ遅延回路 102を持ち、
各ラインがq個のデータを受け取る毎に、各ラインを直
通するか、交換する上記クロススイッチ 100の方向を切
り換えるようにした遅延クロススイッチ 10 と、B/2
個の、上記遅延クロススイッチ 10 で、B個の入力ライ
ンとB個の出力ラインとを担当する遅延シャフル段 1a,
〜と、該遅延シャフル段 1a,〜をM段縦続接続し、第m
段の各遅延クロススイッチはB/2m だけ離れた入力ラ
インと出力ラインとを担当して、データ伝送のシャフル
を行う遅延シャフルネットワーク1によって、Br づつ
離れたデータが、上記B個の入力ラインに、B個づつ並
列に入力されたとき、Br-1 づつ離れたデータをB個の
出力ラインにB個づつ並列に出力するように構成する。
【0028】(2) 高速フーリエ変換点数をNとし、該高
速フーリエ変換の基数をBとしたとき、N=BK ここ
で、K=1,2,3,・・・ B=2M ここで、M=1,2,3,・・・・ を満足するとき、q=Br /2m r=1,2,3,・・,K-1 m=1,2,3,・・,M である、点数N,基数Bの高速フーリエ変換を、基数B
のフーリエ変換回路 2,3と、上記(1) 項に記載の遅延シ
ャフルネットワーク 1とを、交互に縦続接続し、基数B
の高速フーリエ変換アルゴリズムに基づいて行うように
構成する。
【0029】(3) 上記(1) 項に記載の遅延シャフルネッ
トワーク 1は、可変長の先入れ先出しメモリによる遅延
回路 101,102を持つ、M個の遅延量可変の遅延シャフル
段からなり、該遅延シャフルネットワーク 1の出力を、
上記基数Bのフーリエ変換回路 2,3に接続し、上記基数
Bのフーリエ変換回路 2,3の出力は、上記遅延シャフル
ネットワーク1の入力側に接続するようにした巡回接続
とし、基数Bの高速フーリエ変換を行う際、K-1 回、上
記遅延シャフルネットワーク1を通過するようにし、第
i回目の通過時には、q=BK-i /2m だけの遅延段数
を持つ遅延回路 101,102とするように構成する。
【0030】
【作用】図3,図4は、上記遅延クロススイッチの動作
例を示した図である。この遅延クロススイッチは、例え
ば、時系列に入力されてくるデータ列Nを、01234
567の8個のデータ列としたとき、最初のデータ列0
123と、N/2(=4:距離4)のデータ列4567
とを組合わせた2つのデータ列を入力として、入力側の
距離を半分にして並べ替えて出力するという特徴をもっ
ている。
【0031】この構成例においては、先ず、データ点
列、入力A(0123),入力B(4567)から#1
のFiFo 40,#0のFiFo 41 に、上記データ列
を、例えば、基数2の高速フーリエ変換に必要とする距
離(本例では、距離2)迄記憶させる。{図3(a) 参
照} これが済むと、#1のFiFo 40 から記憶した順にデ
ータを出力Aに出力し、入力Aからのデータをマルチプ
レクサ(MUX2) 43 を通して出力Bに出力する。これと同
時に、#0のFiFo 41 に記憶したデータを、マルチ
プレクサ(MUX1)42 を通して#1のFiFo 40 に送
り、入力Bからのデータを#0のFiFo41 に記憶す
る。この動作が、該遅延クロススイッチの特徴的な交換
動作である。{図3(b) 参照} そして、#1のFiFo 40 から入力Aのデータを出力
し終わると、#0のFiFo 41 から入力されたデータ
を出力Aに出力し、#0のFiFo 41 からのデータを
マルチプレクサ(MUX2) 43 を通して出力Bに出力する。
{図4(c),(d)参照} 以上のようにして、上記基数2の高速フーリエ変換で必
要とするデータの組(但し、距離2)になるように並べ
替えを行う。
【0032】即ち、遅延クロススイッチは、データ点数
Nのデータ列を、距離N/2にしたデータ列に並べ替え
られたデータを入力して、更に、距離を1/2にしたデ
ータ列を出力する。
【0033】図5, 図6は、上記遅延クロススイッチを
2個使用して、例えば、基数4の高速フーリエ変換で必
要とする距離N/4のデータ列を入力して、最終的に、
例えば、距離1のデータ列を得る為の遅延シャフル段の
構成例を示している。
【0034】この例では、データ点数N=16としたと
き、距離N/4=4のデータ列に変換されているデータ
列を入力する。このとき、上記遅延クロススイッチに対
しては、上記のように、最初のデータ列(A0, A1,A2,
A3) に対して、距離N/2=8のデータ列(A8, A9,A10,
A11) を入力することで、それぞれの遅延クロススイッ
チで、入力された距離の1/2の距離(=2)のデータ列を
得ることができる。尚、図6は、上記図5の遅延シャフ
ル段の構成例の表現方法を変更して示したもので、実質
的には同じものである。
【0035】前述の図3,図4で示されているように、
上記遅延クロススイッチには、一方の入力側にq段の遅
延手段を持つ遅延回路 41 と、他方の出力側にq段の遅
延手段を持つ遅延回路 40 とを備えている。図3,図4
の例では、2(q=2)段の遅延段数を持っている。
【0036】例えば、基数Bの高速フーリエ変換の点数
をNとすると、N=BK 、ここで、K=1,2,3,・・・であ
り、B=2M 、M=1,2,3,・・・である。このとき、Bと
Mとqとの間には、以下の関係がある。即ち、r=1,
2,3,・・・,K−1,m=1,2,3,・・・・,
Mとすると、q=Br /2m である。
【0037】図3,図4の例で説明すると、基数2のデ
ータ点数N=8であるので、N=B K とすると、K=3 で
あり、B=2M とすると、M=1 である。従って、r=
1,2となり、m=1と求められるので、q=Br /2
m =22 /21 =2,又は、q=21 /21 =1とな
る。
【0038】即ち、上記の遅延クロススイッチに、Br
個づつ離れたデータが、B個の入力ラインにB個づつ並
列に入力されたとき、Br-1 づつ離れたデータをB個の
出力ラインにB個づつ並列に出力する。
【0039】図3,図4の例で説明すると、Br (22
=4)個づつ離れたデータが、B(=2)個の入力ライ
ンにB(=2)個づつ並列に入力されたとき、B
r-1 (21)づつ離れたデータをB(=2)個の出力ラ
インにB(=2)個づつ並列に出力する。このとき、遅
延段数q=2である。
【0040】図5,図6の例では、基数4のデータ点数
N=16であるので、N=BK とすると、K=2 であり、B
=2M とすると、M=2 である。従って、r=1となり、
m=1,2と求められるので、q=Br /2m =41
1 =2,q=Br /2m =41 /22 =1 となる。
【0041】従って、Br (41 =4)個づつ離れたデ
ータが、B(=4)個の入力ラインにB(=4)個づつ
並列に入力されたとき、Br-1 (40 =1)づつ離れた
データをB(=4)個の出力ラインにB(=4)個づつ
並列に出力する。このとき、遅延段数q=2,1であ
る。
【0042】図5,図6に示した遅延シャフル段 1a,1b
では、遅延段数q=2の遅延クロススイッチと、遅延段
数q=1の遅延クロススイッチとを使用して、Br (4
1 =4)づつ離れた距離4のデータ列(A0, A4,A8, A12)
を4個並列に入力して、Br- 1 (40 =1)づつ離れた
データ列(A0, A1,A2, A3) をB(=4)個の出力ライン
にB(=4)個づつ並列に出力している。
【0043】一般に、基数2の高速フーリエ変換アルゴ
リズムでは、高速フーリエ変換点数Nに対して、距離が
N/2,N/22,N/23,〜 離れたデータ、即ち、上
記の例では、Br (但し、B=2,r=2,1,0)個
づつ離れたデータ間で、B(=2)点フーリエ変換の演
算を行い、基数4の高速フーリエ変換アルゴリズムで
も、高速フーリエ変換点数Nに対して、距離がN/4,
N/42,N/43,〜 離れたデータ、即ち、上記の例で
は、Br (但し、B=4,r=1,0)個づつ離れたデ
ータ間でB(=4)点フーリエ変換の演算を行う。
【0044】上記図3,図4の例では、高速フーリエ変
換点数N=8であるので、距離が4,2,1のデータ間
で2点フーリエ変換を行えばよく、図5の例では、高速
フーリエ変換点数N=16であるので、距離が、4,1
のデータ間で4点フーリエ変換を行えばよい。
【0045】従って、上記図5に示した本発明の遅延シ
ャフル段{但し、図5は基数4を示しており、基数2の
場合については、図5に示されている遅延クロススイッ
チの上半分を、遅延クロススイッチ単位で使用すればよ
い}の前後に、B点高速フーリエ変換回路 (基数Bのフ
ーリエ変換回路ともいう)を接続することにより、基数
2,4,〜の高速フーリエ変換の演算を行うことができ
る。
【0046】B点高速フーリエ変換回路については、前
述のように、ソフトウェアによる演算方法は、既に、良
く知られているので、これを、単に、ハードウェア化す
ることで、上記遅延シャフルネットワーク 1と、B点高
速フーリエ変換回路とを交互に接続することで、所望の
基数Bの高速フーリエ変換回路を実現することができ
る。
【0047】従って、同じデータ量であるならば、基数
2に比較して、基数4は演算回路を1/2の速度で動作
させることができ、又、同じ演算速度であるならば、2
倍のデータ量を処理することができる。
【0048】又、基数8は、基数2に比較して、同じ演
算速度ならば、4倍のデータを処理することができる。
【0049】
【実施例】以下本発明の実施例を図面によって詳述す
る。前述の図1,図2は、本発明の、特に、データ並べ
替え回路の原理構成図であり、図3,図4は、遅延クロ
ススイッチの動作例を示した図であり、図5,図6は、
本発明の(遅延クロススイッチを組み会わせた)遅延シ
ャフル段の構成例を示した図であり、図7は基数4のひ
ねり係数乗算部とバタフライ演算部を示した図であり、
図8は基数4のバタフライ演算部の詳細例を示した図で
あり、図9〜図12,及び、図13〜図15は本発明の
一実施例を示した図であり、図9/図12は、基数4の
高速フーリエ変換アルゴリズムに基づくパイプライン型
高速フーリエ変換の例を示し、図13〜図15は、基数
8の高速フーリエ変換アルゴリズムに基づくパイプライ
ン型高速フーリエ変換の例を示し、図16,図17は、
本発明の他の実施例を示した図であって、循環接続した
高速フーリエ変換回路の例を示している。
【0050】本発明においては、図1,図2に示されて
いるように、2本の入力ラインと、2本の出力ラインと
を持ち、該ラインを直通するか,交換するクロススイッ
チ 100と、該クロススイッチ 100は、一方の入力側にq
段の遅延段数を持つ遅延回路101を持ち、他方の出力側
にも、q段の遅延段数を持つ遅延回路 102を持ち、各ラ
インがq個のデータを受け取る毎に、各ラインを直通す
るか、交換するクロススイッチ 100の方向を切り換える
ようにした遅延クロススイッチ 10 と、B/2個の、上
記遅延クロススイッチで、B個の入力ラインとB個の出
力ラインとを担当する遅延シャフル段 1a,〜と、該遅延
シャフル段 1a,〜をM段縦続接続し、第m段の各遅延ク
ロススイッチ 10 はB/2m だけ離れた入力ラインと出
力ラインとを担当して、データ伝送のシャフルを行う遅
延シャフルネットワーク (データ並べ替え回路) 1 によ
って、Br づつ離れたデータが、上記B個の入力ライン
に、B個づつ並列に入力されたとき、Br-1 づつ離れた
データをB個の出力ラインにB個づつ並列に出力するよ
うにしたデータ並べ替え回路と、B点高速フーリエ変換
回路 2,3とを交互に接続する手段が、本発明を実施する
のに必要な手段である。尚、全図を通して同じ符号は同
じ対象物を示している。
【0051】上記図1, 図2において、各遅延クロスス
イッチ 10 は、B/2m だけ離れた入力ラインから入力
されるように構成しているが、これは、前述のように、
該遅延クロススイッチ 10 は、2つの入力端子を持ち、
基数2に対するデータ並べ替え回路であるので、各シャ
フル段毎に、1段目では、B入力/2だけ離れた入力ラ
インを選択し、2段目では、B入力/22 だけ離れた入
力ラインを選択し、3段目では、B入力/23 だけ離れ
た入力ラインを選択することを繰り返し、m段目ではB
入力/2m だけ離れた入力ラインから入力されるように
構成する必要があるためによる。
【0052】以下、図1〜図6を参照しながら、図7〜
図17によって、本発明のデータ並べ替え回路と、高速
フーリエ変換回路の構成と動作を説明する。本発明によ
る高速フーリエ変換回路は、前述の図1〜図6で説明し
た上記データ並べ替え回路 1で、基数Bの高速フーリエ
変換アルゴリズムに基づくB点フーリエ変換を行うのに
必要とする距離を持つデータ列を生成する。
【0053】即ち、このデータ並べ替え回路 1では、基
数Bの高速フーリエ変換アルゴリズムに基づいて、高速
フーリエ変換点数Nに対して、距離がN/B,N/B2,
N/B3,〜 離れたデータ、即ち、上記の例では、Br
個づつ離れたデータ間で、B点フーリエ変換の演算を行
い、その結果を受けてBr-1 個づつ離れたデータを出力
するように構成されているので、それぞれのデータ並べ
替え回路 1と、B点フーリエ変換回路 2とを交互に接続
することにより、基数Bの高速フーリエ変換を行うこと
ができる。
【0054】該データ並べ替え回路 1の詳細な構成と作
用については、前述の作用欄で説明してあるので省略
し、ここでは、B点フーリエ変換回路 2の構成と動作を
中心にして説明する。
【0055】図7は、上記B点フーリエ変換回路 2の、
基数4のひねり係数乗算部 20,22と、バタフライ演算部
21 を示している。前述の図18〜図20で説明したよ
うに、高速フーリエ変換アルゴリズムでは、定められた
距離を持つデータ間で、所謂、バタフライ演算を行う
が、このとき、ひねり係数との乗算を必要とする。基数
2の場合は、前述の図18に示されているように2つの
入力の一方にのみひねり係数Wnk (但し、nは、周波数
成分列の番号,kは入力されるデータ列の時系列の番
号)を乗算すればよいが、基数4の場合には、図7に示
されているように、4つの入力の内、3つの入力に対し
てひねり係数Wnkを乗算する必要がある。
【0056】上記、基数4の場合のひねり係数の数学的
な求め方については、例えば、前述の文献“高速フーリ
エ変換",宮川洋, 今井秀樹訳, 科学技術出版社刊, 第12
章、任意の標本点数に対するFFT アルゴリズム,12-4 ひ
ねり係数FFT アルゴリズム,P215 〜P218に示されている
が、P216の式 (12-43)から明らかなように、整数 n0k 1
の値{このn0,1,k0,1 については、上記文献の、P208の
式(12-7), 及び、P210の図12-1{この例は、N=16,B=4,
ときで、n=4n1+n0,k=4k1+k0 である。}を参照、即ち、
n0, k0は、並列に入力されるデータ列の入力位置の番号
を示しており、n1, k1は、並列に入力されるデータ列の
入力順序の番号を示している}に応じて、±j,±1,のい
ずれかの値のみをとればよいので、実数部と虚数部の入
れ替えや、符号操作をして、4入力加算器 21 に入力す
れば事足りる。 上記のことを、図7によって具体的
に説明する。上記文献の P216 の式(12-43) に、ひねり
係数W4n0k1 が定義されているが、このひねり係数W
4n0k1 の n0*k1に、順次 0*0,0*1,0*2,0*3,1*0,1*1,1*
2,1*3,2*0,2*1,2*2,2*3,3*0,3*1,3*2,3*3を代入して、4
*n0*k1 を計算すると、0,0,0,0,0,4,8,12,0,8,16,24,0,
12,24,36 が得られるので、それぞれ、ひねり係数の乗
算器 20 として、W0 とW4,W8,W12とW8,W16, W24
とW12, W24, W36が必要となる。それぞれを計算する
と、 W0,W16, W32, ・・=exp(-j0)=cos(0)+jsin(0)=1 W4,W20, W36, ・・=exp(-jπ/2) =cos(−π/2)+jsin (−π/2) =−j W8,W24, ・・=exp(-j2π/2)=cos(−π)+jsin (−π) =−1 W12, W28, ・・=exp(-j3π/2)=cos(−3/2 π)+jsin( −3/2 π) =j が得られるので、上記±j,±1,のいずれかの値となるこ
とが分かる。但し、図7では、上記W0 は省略してあ
る。
【0057】又、図7の一番左側に示されているひねり
係数を求める乗算器 22 は、上記文献の式(12-40) の
[ ] 外のひねり係数の乗算器を示していて、その乗算結
果は、それぞれ、a1+jb1,a2+jb2,a3+jb3である。
【0058】図8は、基数4のバタフライ演算部の詳細
例を示した図であり、上記4入力加算器 21 の一つを示
している。図7で説明したように、各4入力の加算器 2
1 に対するひねり係数Wnkは、整数 n0k1 の値に応じ
て、±j,±1,のいずれかの値のみをとればよいので、そ
の値が、例えば、図8に示したもの{図8の例は、上記
図7の2番目の4入力加算器に対応している}であると
すると、該一つの4入力加算器 21 を、例えば、図示さ
れている如くに、2入力加算器 210,211の2段構成とす
ると、例えば、上側の2つの2入力の加算手段で、実数
部の加算値を得て、下側の2つの2入力の加算手段で、
虚数部の加算値が得られるので、それぞれの値を実数a
と虚数bとすることにより、図7で示した各4入力加算
器 21 で、並列に入力された4つのデータ列に対応し
た、基数4のフーリエ変換の値を得ることができる。
【0059】即ち、図7の上から2番目の加算器には、
前述のように、ひねり係数として、W0,W4,W8,W12
必要であるので、上記a0+jb0,a1+jb1,a2+jb2,a3+jb3
対して、上記ひねり係数を乗算すると、 (a0+jb0)W0+(a1+jb1)W4+(a2+jb2)W8+(a3+jb3)W12 =(a0+jb0)+(b1-ja1)+(-a2-jb2)+(-b3+ja3) = {(a0+b1)-(a2+b3) }+j{(b0-a1)+(-b2+a3)}=a+
jb なる演算を施せばよいことが判る。以上が、基数4のフ
ーリエ変換の演算回路の詳細例である。
【0060】次に、基数4の高速フーリエ変換アルゴリ
ズムに基づくパイプライン型高速フーリエ変換回路の例
を図9〜図12によって説明する。この例では、基数4
の高速フーリエ変換点数N=64の例である。前述のよう
に、基数Bの高速フーリエ変換の点数をNとすると、N
=BK 、ここで、K=1,2,3,・・・であり、B=2M 、M=
1,2,3,・・・である。このとき、BとMとqとの間に
は、以下の関係がある。即ち、r=1,2,3,・・
・,K−1,m=1,2,3,・・・・,Mとすると、
q=Br /2m である。
【0061】従って、この例では、64=43 であるので、
K=3 であり、B=4=22であるから、M=2 であり、r=1,2 、
m=1,2 が得られるので、r=2 に対して、q=8,4 が求めら
れ、r=1 に対して、q=2,1が求められる。即ち、r=
2,1のそれぞれに対して、データ並べ替え回路を必要
とすることを意味している。
【0062】先ず、基数4の高速フーリエ変換点数N=
64であるので、64個の時系列のデータ列が、4個づつの
データ列 (0,16,32,48),(1,17,33,49)〜,(15,31,47,63)
にB(=4)分割される。
【0063】前述の図1,図2の原理構成図からも分か
るように、r=2,1のそれぞれに対して、基数B(=
4)の場合には、j=B/2=4/2=2個の遅延クロ
ススイッチ 10 からなる遅延シャフル段 1a,1bをM=2
個備えたデータ並べ替え回路、及び、遅延シャフル段 1
c,1dをM=2個備えたデータ並べ替え回路が必要とな
る。第1段目の遅延シャフル段 1a では、遅延クロスス
イッチ(j=1) 10に対して、入力ライン0と入力ラインB
/21=4/2=2 ラインのデータ、即ち、第1列目のデータ
列でみると、0と 32 番目のデータ{上記遅延クロスス
イッチが、基数2に対応するものであるので、この遅延
クロススイッチには、基数2換算でみたデータ列を入力
する必要があることから、N/2=64/2番目に対応する
ものである必要がある}が入力され、遅延クロススイッ
チ(j=B/2=4/2=2) 10に対して、入力ライン1と入力ライ
ン3のデータ、即ち、16と48番目のデータが入力され
る。
【0064】この結果、(0,16,32,48),(1,17,33,49),〜
(15,31,47,63) のデータ列は、図10に示されている如
く、(0,16,8,24),(1,17,9,25),〜(39,55,47,63) のデー
タ列に並び替えられる。
【0065】同様にして、上記のデータ列に対して、図
11に示されている第2段目の遅延シャフル段 1b で
は、遅延クロススイッチ(j=1) 10に対して、入力ライン
0と入力ラインB/22=4/4=1ラインのデータ、即ち、
第1列目のデータ列でみると、0と 16 番目のデータが
入力され、遅延クロススイッチ(j=1) 10に対して、入力
ライン2と入力ライン3のデータ、即ち、第1列目のデ
ータ列でみると、8と24番目のデータが入力される。
【0066】このようにして、最初のデータ並べ替え処
理により、(0,4,8,12),(1,5,9,13),〜(51,55,59,63) の
データ列として出力され、次のフーリエ変換回路に入力
される。
【0067】基数4の場合には、Br (=42=16)個離れた
データ列を入力して、Br-1(=41=4)個離れたデータを、
図1に示されている原理構成図の第1段目, 第2段目の
シャフル段を用いて出力する。即ち、該遅延シャフル段
はm=1,2の2段構成とする必要がある。このとき
の、それぞれの各遅延シャフル段を構成している遅延ク
ロススイッチ 10 内の遅延回路の、各遅延段数qは、前
述の値から、8,4段であるので、それぞれを、図1
0,11では、遅延回路 10a,10bで示してある。
【0068】従って、図10,図11に示されているよ
うに、本発明による高速フーリエ変換回路 2では、基数
B=4分割された距離16のデータ列(0,16,32,48),(1,1
7,33,49) 〜,(15,31,47,63)の4個づつを、並列に、前
述の基数4のフーリエ変換回路(図8,図9参照)に入
力して、フーリエ変換を行い、この出力を、遅延シャフ
ル段 1a,1bからなる第1のデータ並べ替え回路 (r=2 に
対応) に入力して、次のフーリエ変換に必要な距離4の
データ列(0,4,8,12),(1,5,9,13),〜に並べ替えて、再
度、上記と同じ基数4のフーリエ変換回路 2に入力し
て、基数4のフーリエ変換を行い、図11,図12に示
した遅延シャフル段 1c,1dからなる第2のデータ並べ替
え回路(r=1に対応) に入力し、それぞれの遅延シャフル
段 1c,1dを介して、距離1のデータ列を得て、最後のフ
ーリエ変換を、基数4のフーリエ変換回路 2で行うこと
により、周波数成分の順に整列されたデータ列(0,1,2,
3),(4,5,6,7) 〜(60,61,62,63) を得ることができる。
次に、基数8の高速フーリエ変換アルゴリズムに基づく
パイプライン型高速フーリエ変換回路の例を図13〜図
15によって説明する。
【0069】この例では、基数8の高速フーリエ変換点
数N=64の例である。前述のように、基数Bの高速フー
リエ変換の点数をNとすると、N=BK 、ここで、K=1,
2,3,・・・であり、B=2M 、M=1,2,3,・・・である。
このとき、BとMとqとの間には、以下の関係がある。
即ち、r=1,2,3,・・・,K−1,m=1,2,
3,・・・・,Mとすると、q=Br /2m である。
【0070】従って、この例では、64=82 であるので、
K=2 であり、B=8=23であるから、M=3 であり、r=1 、m=
1,2,3 が得られるので、r=1 に対して、q=4,2,1 が求め
られる。即ち、この例では、r=1のに対して、q=4,2,
1 に対応するM(=3) 段構成のデータ並べ替え回路を1
つを必要とすることを意味している。
【0071】先ず、基数8の高速フーリエ変換点数N=
64であるので、64個の時系列なデータ列が、8個づつの
データ列 (0,8,16,24,32,40,48,56),(1,9,17,25,33,41,
49,57)〜,(7,15,23,31,39,47,55,63) にB(=8)分割
される。
【0072】前述の図1の原理構成図からも分かるよう
に、基数B(=8)の、データ点数N=64場合には、j
=B/2=8/2=4個の遅延クロススイッチ 10 から
なる遅延シャフル段 1a,1b,1c をM=3段備えたデータ
並べ替え回路のみが必要となる。このデータ並べ回路の
第1段目の遅延クロススイッチ(j=1) 10に対して、入力
ライン0と入力ラインB/21=8/2=4のデータ、即ち、
第1列目のデータ列でみると、0番目と 32 番目のデー
タ{上記遅延クロススイッチが、基数2に対応するもの
であるので、この遅延クロススイッチには、基数2換算
でみたデータ列を入力する必要があることから、N/2
=64/2番目に対応するものである必要がある}が入力さ
れ、遅延クロススイッチ(j=2) 10に対して、入力ライン
1と入力ライン5のデータ、即ち、第1列目のデータ列
でみると、8番目と40番目のデータが入力される。以下
同様にして、遅延クロススイッチ(j=B/2=8/2=4) 10に対
して、入力ライン3と入力ライン7のデータ、即ち、第
1列目のデータ列でみると、24番目と56番目のデータが
入力される。
【0073】この結果、8個づつのデータ列 (0,8,16,2
4,32,40,48,56),(1,9,17,25,33,41,49,57)〜,(7,15,23,
31,39,47,55,63) のデータ列は、図13に示されている
如く、(0,8,16,24,4,12,20,28),(1,9,17,25,5,13,21,2
9),〜(35,43,51,59,39,47,55,63) のデータ列に並び替
えられる。
【0074】同様にして、上記のデータ列に対して、第
2段目の遅延シャフル段 1b では、遅延クロススイッチ
(j=1) 10に対して、入力ライン0と入力ラインB/22=
8/4=2ラインのデータ、即ち、第1列目のデータ列でみ
ると、0番目と 16 番目のデータが入力され、遅延クロ
ススイッチ(j=2) 10に対して、入力ライン2と入力ライ
ン3のデータ、即ち、第1列目のデータ列でみると、8
と24番目のデータが入力される。以下同様である。
【0075】同様にして、上記のデータ列に対して、本
例の場合には、第3段目の遅延シャフル段 1c では、遅
延クロススイッチ(j=1) 10に対して、入力ライン0と入
力ラインB/23=8/8=1ラインのデータ、即ち、第1列
目のデータ列でみると、0番目と8番目のデータが入力
され、遅延クロススイッチ(j=2) 10に対して、入力ライ
ン2と入力ライン3のデータ、即ち、第1列目のデータ
列でみると、2番目と10番目のデータが入力される。以
下同様である。
【0076】このようにして、1つのデータ並べ替え処
理により、(0,1,2,3,4,5,6,7),(8,9,10,11,12,13,14,1
5) 〜(56,57,58,59,60,61,62,63) のデータ列として出
力され、次のフーリエ変換回路 3に入力される。
【0077】基数8の場合には、Br (=81=8) 個離れた
データ列を入力して、Br-1(=80=1)個離れたデータを、
図1に示されている原理構成図の第1段目, 第2段目,
第3段目の遅延シャフル段を用いて出力する。即ち、該
遅延シャフル段はm=1,2,3の3段構成とする必要
がある。このときの、それぞれの各シャフル段を構成し
ている遅延クロススイッチ 10 内の遅延回路の、各遅延
段数qは、前述の値から、4,2,1段であるので、そ
れぞれを、図13〜図15では、遅延回路 10a,10b,10c
で示してある。
【0078】従って、図13〜図15に示されているよ
うに、本発明による高速フーリエ変換回路 3では、基数
B=8分割された距離8のデータ列(0,8,16,24,32,40,4
8,56) 〜(7,15,23,31,39,47,55,63)の8個づつを、並列
に、前述の基数8のフーリエ変換回路(図13参照)3
に入力して、フーリエ変換を行い、この出力を、遅延シ
ャフル段 1a,1b,1c に入力して、次のフーリエ変換に必
要な距離1のデータ列に並べ替えて、再度、上記と同じ
基数8のフーリエ変換回路 3(図15参照)に入力し
て、最後のフーリエ変換を行うことにより、周波数成分
の順に整列されたデータ列(0,1,2,3,4,5,6,7) 〜(56,5
7,58,59,60,61,62,63) を得ることができる。
【0079】次に、図16によって、本発明の他の実施
例について,基数4を例にして説明する。基数Bの高速
フーリエ変換のアルゴリズムによれば、前述のように、
基数Bの高速フーリエ変換の点数をNとすると、N=B
K 、ここで、K=1,2,3,・・・であり、B=2M 、M=1,2,
3,・・・である。このとき、BとMとqとの間には、以
下の関係がある。即ち、r=1,2,3,・・・,K−
1,m=1,2,3,・・・・,Mとすると、q=Br
/2m である。
【0080】基数4であると、B=4=22 であるの
で、M=2 となることから、図1に示した原理構成図から
明らかなように、基数4に対応する本発明の高速フーリ
エ変換に必要なデータ並べ替え回路 1は、遅延シャフル
段 1a,〜が2段構成で、それぞれのシャフル段 1a,1b
は、遅延クロススイッチ 10 がj=B/2=4/2=2
個から構成される。
【0081】従って、基数4の高速フーリエ点数Nの値
によって、N=BK の K=1,2,3, ・・・と変わるので、
上記データ並べ替え回路 1は、一般には、複数個必要と
なる。そこで、例えば、図9〜図12で示した例では、
高速フーリエ変換点数N=64の場合であって、この例で
は、上記遅延シャフル段 1a,1bからなるデータ並べ替え
回路 1と、遅延シャフル段 1c,1dからなるデータ並べ替
え回路 1の2段構成となっており、それぞれは同じ構成
であり、それぞれの遅延シャフル段 1a,1b,1c,1dを構成
している遅延クロススイッチ 10 の遅延回路 10a〜10d
の遅延段数q=Br /2m に基づいて、N(=64) =BK
=43 から求められる K=3の値から、r=2に対応する第1
のデータ並べ替え回路 1では、q=42/21=8,q=42/22=4 、
r=1 に対応する第2のデータ並べ替え回路 1では、q=41
/21=2,q=41/22=1 と、その遅延量が変わる。
【0082】この第1のデータ並べ替え回路 1と、第2
のデータ並べ替え回路 1とは、遅延クロススイッチ 10
での遅延段数qが異なることを除いて、各遅延シャフル
段の構成が同じであることに着目すると、図9〜図12
に示したように、2つの遅延シャフル段からなるデータ
並べ替え回路を1つの基数4の高速フーリエ変換回路を
介して循環接続し、該循環接続されているデータ並べ替
え回路を構成している、2つの遅延シャフル段 1a,1b,
又は、1d,1c での遅延量qを、いつ、該遅延シャフル段
をデータが通過するかにより可変とする構成にすること
により、1つのデータ並べ替え回路 1と1つの基数4の
高速フーリエ変換回路 2とで、任意の高速フーリエ変換
点数Nに対応した高速フーリエ変換を実現することがで
きる。
【0083】具体的には、N=BK から求められるKの
値に対応して、K−1回の遅延シャフルネットワーク
(2つの遅延シャフル段からなる)1 を通過するように
すると、第1回目の通過時には、q=BK-1(=r) /2m
だけの遅延段数を持つ遅延回路となり、第2回目の通過
時には、q=BK-2(=r) /2m だけの遅延段数を持つ遅
延回路となり、一般には、第i回目の通過時には、q=
K-i(=r) /2m だけの遅延段数を持つ遅延回路となる
ようにする。
【0084】図16に示した実施例において、FIFOメモ
リ 10a,10c (図1の101 対応) は、例えば、メモリ素子
を使用してライトカウンタとリードカウンタを内蔵し、
ライトに対するリードの開始タイミング (位置) を制御
することで、FIFO段数を制御することができる。
【0085】このように、本発明においては、2本の入
力ラインと、2本の出力ラインとを持ち、一方の入力側
にq段の遅延段数を持つ遅延回路を持ち、他方の出力側
にも、q段の遅延段数を持つ遅延回路を持ち、各ライン
がq個のデータを受け取る毎に、各ラインを直通する
か、交換するクロススイッチの方向を切り換えるように
した遅延クロススイッチと、B/2個の、上記遅延クロ
ススイッチで、B個の入力ラインとB個の出力ラインと
を担当する遅延シャフル段と、該遅延シャフル段をM段
縦続接続し、第m段の各遅延クロススイッチはB/2m
だけ離れた入力ラインと出力ラインとを担当して、デー
タ伝送のシャフルを行う遅延シャフルネットワークによ
って、Br づつ離れたデータが、上記B個の入力ライン
に、B個づつ並列に入力されたとき、Br-1 づつ離れた
データをB個の出力ラインにB個づつ並列に出力するよ
うにしたデータ並べ回路と、B点フーリエ変換回路とを
交互に縦続接続して、基数Bの高速フーリエ変換アルゴ
リズムによるフーリエ変換を行うようにしたところに特
徴がある。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
高速フーリエ変換回路によれば、入力データの並列処理
が可能になる。従って、同じデータ量であるならば、基
数2に比較して、基数4は演算回路を1/2の速度で動
作させることができ、又、同じ演算速度であるならば、
2倍のデータ量を処理することができる。
【0087】又、基数8は、基数2に比較して、同じ演
算速度ならば、4倍のデータを処理することができる。
又、比較的単純な構成で、基数4や,基数8の高速フー
リエ変換が可能となり、高集積化に寄与できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図(その1)
【図2】本発明の原理構成図(その2)
【図3】遅延クロススイッチの動作例を示した図(その
1)
【図4】遅延クロススイッチの動作例を示した図(その
2)
【図5】本発明の遅延シャフル段の構成例を示した図
(その1)
【図6】本発明の遅延シャフル段の構成例を示した図
(その2)
【図7】基数4のひねり係数乗算部とバタフライ演算部
を示した図
【図8】基数4のバタフライ演算部の詳細例を示した図
【図9】本発明の一実施例を示した図(その1)
【図10】本発明の一実施例を示した図(その2)
【図11】本発明の一実施例を示した図(その3)
【図12】本発明の一実施例を示した図(その4)
【図13】本発明の一実施例を示した図(その5)
【図14】本発明の一実施例を示した図(その6)
【図15】本発明の一実施例を示した図(その7)
【図16】本発明の他の実施例を示した図(その1)
【図17】本発明の他の実施例を示した図(その2)
【図18】従来の高速フーリエ変換回路を説明する図
(その1)
【図19】従来の高速フーリエ変換回路を説明する図
(その2)
【図20】従来の高速フーリエ変換回路を説明する図
(その3)
【符号の説明】
1 データ並べ替え回路, 又は、遅延シャフルネット
ワーク 1a〜 遅延シャフル段 10 遅延クロ
ススイッチ 100 クロススイッチ 101,102,10a,〜
遅延回路 103,42,43 マルチプレクサ(MUX) 20,22 ひねり係数乗算部 21 4入力加
算器 30 バタフライ演算部 2 基数4のフーリエ変換回路 3 基数8のフーリエ変換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の入力ラインと、2本の出力ラインと
    を持ち、該ラインを直通するか,交換するクロススイッ
    チ(100) と、 該クロススイッチ(100) は、一方の入力側にq段の遅延
    段数を持つ遅延回路(101) を持ち、他方の出力側にも、
    q段の遅延段数を持つ遅延回路(102) を持ち、各ライン
    がq個のデータを受け取る毎に、各ラインを直通する
    か、交換する上記クロススイッチ(100) の方向を切り換
    えるようにした遅延クロススイッチ(10)と、 B/2個の、上記遅延クロススイッチ(10)で、B個の入
    力ラインとB個の出力ラインとを担当する遅延シャフル
    段(1a,〜) と、該遅延シャフル段(1a,〜) をM段縦続接
    続し、第m段の各遅延クロススイッチはB/2m だけ離
    れた入力ラインと出力ラインとを担当して、データ伝送
    のシャフルを行う遅延シャフルネットワーク(1) によっ
    て、Br づつ離れたデータが、上記B個の入力ライン
    に、B個づつ並列に入力されたとき、Br-1 づつ離れた
    データをB個の出力ラインにB個づつ並列に出力するよ
    うにしたことを特徴とするデータ並べ替え回路。
  2. 【請求項2】高速フーリエ変換点数をNとし、該高速フ
    ーリエ変換の基数をBとしたとき、 N=BK ここで、K=1,2,3,・・・ B=2M ここで、M=1,2,3,・・・・ を満足するとき、q=Br /2m r=1,2,3,・・,K-1 m=1,2,3,・・,M である、点数N,基数Bの高速フーリエ変換を、基数B
    のフーリエ変換回路(2,3) と、上記請求項1に記載の遅
    延シャフルネットワーク(1) とを、交互に縦続接続し、
    基数Bの高速フーリエ変換アルゴリズムに基づいて行う
    ことを特徴とする高速フーリエ変換回路。
  3. 【請求項3】上記請求項1に記載の遅延シャフルネット
    ワーク(1) は、可変長の先入れ先出しメモリによる遅延
    回路(101,102) を持つ、M個の遅延量可変の遅延シャフ
    ル段(1a,〜) からなり、 該遅延シャフルネットワーク(1) の出力を、上記基数B
    のフーリエ変換回路(2,3) に接続し、 上記基数Bのフーリエ変換回路(2,3) の出力は、上記遅
    延シャフルネットワーク(1) の入力側に接続するように
    した巡回接続とし、 基数Bの高速フーリエ変換を行う際、K-1 回、上記遅延
    シャフルネットワーク(1) を通過するようにし、第i回
    目の通過時には、q=BK-i /2m だけの遅延段数を持
    つ遅延回路(101,102) としたことを特徴とする基数Bの
    高速フーリエ変換回路。
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