JPH06339920A - フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 - Google Patents
フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法Info
- Publication number
- JPH06339920A JPH06339920A JP13329793A JP13329793A JPH06339920A JP H06339920 A JPH06339920 A JP H06339920A JP 13329793 A JP13329793 A JP 13329793A JP 13329793 A JP13329793 A JP 13329793A JP H06339920 A JPH06339920 A JP H06339920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kneader
- polyolefin
- max
- kneading
- propylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ポリオレフィンを、混練機を用いて下記(a)
〜(d)に示す条件で溶融混練することを特徴とするフ
ィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法。 (a)混練中の溶融樹脂温度を230℃以下に保ち、
(b)混練機内での樹脂の滞留時間が20秒以上、
(c)混練機内での最大剪断速度γmax が100〜10
000 sec-1であり、(d)混練中の溶融樹脂の粘度η
(poise)とγmax の積τmax が5.0×105 以
上。 【効果】フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造
方法を提供することができる。
〜(d)に示す条件で溶融混練することを特徴とするフ
ィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法。 (a)混練中の溶融樹脂温度を230℃以下に保ち、
(b)混練機内での樹脂の滞留時間が20秒以上、
(c)混練機内での最大剪断速度γmax が100〜10
000 sec-1であり、(d)混練中の溶融樹脂の粘度η
(poise)とγmax の積τmax が5.0×105 以
上。 【効果】フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造
方法を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィッシュアイの少な
いポリオレフィンの製造方法に関する。
いポリオレフィンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン系重合体は、従来の製造中に
フィッシュアイが発生することがあり、フィルムや成形
体の用途展開上、物性や外観に大きく影響するので、そ
の削減は重要な技術課題である。従来は、このフィッシ
ュアイ削減のために、重合製造プロセスの改良(特公昭
58−10414号公報)や造粒、コンパウンドプロセ
スの改良(日本製鋼所技術資料:昭和63年2月29日
号)がなされてきている。しかし、重合製造プロセスの
改良においては、得られる重合体の構造に限界が生じ、
種々の構造のプロピレン系重合体を製造するには支障を
きたす。又、造粒、コンパウンドプロセスの改良は、改
良効果が少ない。
フィッシュアイが発生することがあり、フィルムや成形
体の用途展開上、物性や外観に大きく影響するので、そ
の削減は重要な技術課題である。従来は、このフィッシ
ュアイ削減のために、重合製造プロセスの改良(特公昭
58−10414号公報)や造粒、コンパウンドプロセ
スの改良(日本製鋼所技術資料:昭和63年2月29日
号)がなされてきている。しかし、重合製造プロセスの
改良においては、得られる重合体の構造に限界が生じ、
種々の構造のプロピレン系重合体を製造するには支障を
きたす。又、造粒、コンパウンドプロセスの改良は、改
良効果が少ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プロピレン系重合体の
フィッシュアイは、その原因が本来製造しようとしてい
るものに対し、高分子量物のものと言われており、近
年、各種の構造のもの(例えば、高エチレン含有共重合
体や、低分子量PP)を製造する工程の中で、その発生
は従来にもまして重要な問題となってきている。本発明
は、発生したフィッシュアイを従来の造粒、コンパウン
ド技術を本質的に改良することにより、従来、困難とい
われていた大量に発生したフィッシュアイを削減するこ
とを目的とする。
フィッシュアイは、その原因が本来製造しようとしてい
るものに対し、高分子量物のものと言われており、近
年、各種の構造のもの(例えば、高エチレン含有共重合
体や、低分子量PP)を製造する工程の中で、その発生
は従来にもまして重要な問題となってきている。本発明
は、発生したフィッシュアイを従来の造粒、コンパウン
ド技術を本質的に改良することにより、従来、困難とい
われていた大量に発生したフィッシュアイを削減するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、混練機内
でのフィッシュアイ減少挙動を系統的かつ詳細に検討
し、従来のコンパウンディング技術を本質的に改良し、
本発明にいたった。
でのフィッシュアイ減少挙動を系統的かつ詳細に検討
し、従来のコンパウンディング技術を本質的に改良し、
本発明にいたった。
【0005】すなわち、本発明は、ポリオレフィンを、
混練機を用いて下記(a)〜(d)に示す条件で溶融混
練することを特徴とするフィッシュアイの少ないポリオ
レフィンの製造方法に関するものである。 (a)混練中の溶融樹脂温度を230℃以下に保ち、
(b)混練機内での樹脂の滞留時間が20秒以上、
(c)混練機内での最大剪断速度γmax が100〜10
000 sec-1であり、(d)混練中の溶融樹脂の粘度η
(poise)とγmax の積τmax が5.0×105 以
上。
混練機を用いて下記(a)〜(d)に示す条件で溶融混
練することを特徴とするフィッシュアイの少ないポリオ
レフィンの製造方法に関するものである。 (a)混練中の溶融樹脂温度を230℃以下に保ち、
(b)混練機内での樹脂の滞留時間が20秒以上、
(c)混練機内での最大剪断速度γmax が100〜10
000 sec-1であり、(d)混練中の溶融樹脂の粘度η
(poise)とγmax の積τmax が5.0×105 以
上。
【0006】さらに詳しくは、フィッシュアイ削減のた
めに混練条件を種々検討する場合が多いが、従来は、そ
の条件変更では、著しい効果を見出し得ないことが多
い。本発明者らは混練機内のフィッシュアイ減少挙動を
検討するため、二軸混練押出機のシリンダーにサンプリ
ングできる孔を押出方向に3つもつ装置を用い、鋭意、
検討を進めた結果、次のような知見を得た。すなわち、
実際に測定した混練機内の樹脂温度とフィッシュアイの
関係を検討したところ、各サンプリング孔でのフィッシ
ュアイ数の比較をすると、混練初期で一定量まで削減
し、後半は、少なくなるがあまり大きく減少しないこと
を見い出した。このことは、フィッシュアイ削減には、
温度が上昇しない混練初期部の制御が重要であり、樹脂
温度が制御されれば混練機内で広くフィッシュアイを減
少することができることを意味する。
めに混練条件を種々検討する場合が多いが、従来は、そ
の条件変更では、著しい効果を見出し得ないことが多
い。本発明者らは混練機内のフィッシュアイ減少挙動を
検討するため、二軸混練押出機のシリンダーにサンプリ
ングできる孔を押出方向に3つもつ装置を用い、鋭意、
検討を進めた結果、次のような知見を得た。すなわち、
実際に測定した混練機内の樹脂温度とフィッシュアイの
関係を検討したところ、各サンプリング孔でのフィッシ
ュアイ数の比較をすると、混練初期で一定量まで削減
し、後半は、少なくなるがあまり大きく減少しないこと
を見い出した。このことは、フィッシュアイ削減には、
温度が上昇しない混練初期部の制御が重要であり、樹脂
温度が制御されれば混練機内で広くフィッシュアイを減
少することができることを意味する。
【0007】したがって、(a)樹脂温度は、230℃
以下、望ましくは210℃以下で、滞留時間は20秒以
上、望ましくは30秒以上に制御することによりフィッ
シュアイを削減することが可能である。
以下、望ましくは210℃以下で、滞留時間は20秒以
上、望ましくは30秒以上に制御することによりフィッ
シュアイを削減することが可能である。
【0008】本発明におけるポリオレフィン重合体と
は、ホモポリプロピレン、エチレンプロピレンランダム
共重合体、プロピレンエチレンブロック共重合体、プロ
ピレンブテン−1共重合体等プロピレンとαオレフィン
との共重合体を含む。またこれらのホモポリマーや、コ
ポリマーをベースにしたブレンド系、ポリマーアロイ
系、フィラー、繊維強化材や添加剤を含有した系も含
む。特にプロピレンエチレン共重合体において、高エチ
レン含有共重合体や共重合体中のエチレンプロピレン共
重合体成分の分子量が高くプロピレン単独重合体成分の
分子量が低い系は本発明に非常に有効である。
は、ホモポリプロピレン、エチレンプロピレンランダム
共重合体、プロピレンエチレンブロック共重合体、プロ
ピレンブテン−1共重合体等プロピレンとαオレフィン
との共重合体を含む。またこれらのホモポリマーや、コ
ポリマーをベースにしたブレンド系、ポリマーアロイ
系、フィラー、繊維強化材や添加剤を含有した系も含
む。特にプロピレンエチレン共重合体において、高エチ
レン含有共重合体や共重合体中のエチレンプロピレン共
重合体成分の分子量が高くプロピレン単独重合体成分の
分子量が低い系は本発明に非常に有効である。
【0009】さらに本発明における混練機は、特に限定
するものではない。例えば一軸スクリュー押出機、同方
向回転二軸混練押出機(Wernw Pfleider
en製 ZSK〔登録商標〕や東芝機械(株)TEM
〔登録商標〕、日本製鋼所(株)製 TEX〔登録商
標〕等)、異方向回転二軸混練押出機(日本製鋼所
(株)製 CMP〔登録商標〕,TEX〔登録商標〕、
神戸製鋼所(株)製 FCM〔登録商標〕,NCM〔登
録商標〕,LCM〔登録商標〕等)、インテンシブミキ
サー(神戸製鋼所(株)製 バンバリー〔登録商標〕、
東洋精機(株)製 ラボプアストミル〔登録商標〕等)
ブスコーニーダー等がある。
するものではない。例えば一軸スクリュー押出機、同方
向回転二軸混練押出機(Wernw Pfleider
en製 ZSK〔登録商標〕や東芝機械(株)TEM
〔登録商標〕、日本製鋼所(株)製 TEX〔登録商
標〕等)、異方向回転二軸混練押出機(日本製鋼所
(株)製 CMP〔登録商標〕,TEX〔登録商標〕、
神戸製鋼所(株)製 FCM〔登録商標〕,NCM〔登
録商標〕,LCM〔登録商標〕等)、インテンシブミキ
サー(神戸製鋼所(株)製 バンバリー〔登録商標〕、
東洋精機(株)製 ラボプアストミル〔登録商標〕等)
ブスコーニーダー等がある。
【0010】本発明において、(a)混練中の溶融樹脂
温度を低く抑えて、230℃以下に制御する具体的方法
としては、混練時の設定温度を低くする、シリンダーお
よびスクリューを水等により冷却する、樹脂の混練中に
水を共存させ蒸発潜熱により冷却する等の方法がある。
また、混練中の剪断発熱を抑制するという目的で最大剪
断速度を小さくする方法も効果的である。
温度を低く抑えて、230℃以下に制御する具体的方法
としては、混練時の設定温度を低くする、シリンダーお
よびスクリューを水等により冷却する、樹脂の混練中に
水を共存させ蒸発潜熱により冷却する等の方法がある。
また、混練中の剪断発熱を抑制するという目的で最大剪
断速度を小さくする方法も効果的である。
【0011】(b)混練機内での樹脂の滞留時間を長く
する方法として、連続混練機では吐出量を下げる、スク
リュー回転数を下げる等の混練条件で制御することが可
能である。また、スクリュー形状としては、送り能力の
低いスクリュー形状、L/Dの長い混練機または混練機
からの樹脂出口を狭くする方法等も効果的である。
する方法として、連続混練機では吐出量を下げる、スク
リュー回転数を下げる等の混練条件で制御することが可
能である。また、スクリュー形状としては、送り能力の
低いスクリュー形状、L/Dの長い混練機または混練機
からの樹脂出口を狭くする方法等も効果的である。
【0012】本発明において、(c)混練機内での最大
剪断速度γmax は、100〜10000 sec-1である。
該γmax はスクリュー回転数、チップクリアランス等で
制御可能である。
剪断速度γmax は、100〜10000 sec-1である。
該γmax はスクリュー回転数、チップクリアランス等で
制御可能である。
【0013】本発明において、(d)混練中の溶融樹脂
の粘度η(poise)とγmax の積τmax が5.0×
105 以上であることが必要である。τmax が5.0×
105 未満では、たとえ(a)〜(c)が本発明が特定
する範囲内であったとしても、フィッシュアイの削減効
果を達成することはできない。
の粘度η(poise)とγmax の積τmax が5.0×
105 以上であることが必要である。τmax が5.0×
105 未満では、たとえ(a)〜(c)が本発明が特定
する範囲内であったとしても、フィッシュアイの削減効
果を達成することはできない。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらは単なる例示であり、本発明はこれに限定されるも
のではない。なお、実施例中、溶融樹脂温度はサンプリ
ング孔またはダイスにおいて実際の樹脂温度を測定し
た。また最大剪断応力(τmax )は数1により算出し
た。
れらは単なる例示であり、本発明はこれに限定されるも
のではない。なお、実施例中、溶融樹脂温度はサンプリ
ング孔またはダイスにおいて実際の樹脂温度を測定し
た。また最大剪断応力(τmax )は数1により算出し
た。
【0015】
【数1】τmax = η・γmax
【0016】数1において、ηは樹脂の溶融粘度(po
isc)であり、γmax は混練機内での最大剪断速度
( sec-1)である。ここで使用した樹脂のη−温度−γ
(剪断速度)の関係を、キャピラリーレオメーター(東
洋精機社製 キャピログラフ1B)により測定し、実際
の溶融樹脂温度とγmax より溶融粘度を求めた。γmax
はスクリューのチップクリアランスと回転数(rpm)
およびスクリュー径から計算により求めた。
isc)であり、γmax は混練機内での最大剪断速度
( sec-1)である。ここで使用した樹脂のη−温度−γ
(剪断速度)の関係を、キャピラリーレオメーター(東
洋精機社製 キャピログラフ1B)により測定し、実際
の溶融樹脂温度とγmax より溶融粘度を求めた。γmax
はスクリューのチップクリアランスと回転数(rpm)
およびスクリュー径から計算により求めた。
【0017】実施例1 プロピレン・エチレンブロック共重合体(MI=55、
エチレン・プロピレン共重合体成分とプロピレン単独重
合体成分の極限粘度比〔η〕EP/〔η〕P =6.0、エ
チレン含有量4wt%)のパウダーを用い二軸混練機T
EX−30(日本製鋼所(株)社製、異方向回転)で混
練を行った。なお、L/Dをかえるため、バレルの途中
にサンプリング孔がついたものを用い、サンプル孔及び
ダイスからサンプルを得た。フィッシュアイの数の測定
は、プレスフィルム(厚み約100μm)を直交させた
偏光板2枚の間にはさみ、下から光をあて、49cm2
中の200μ以上の大きさのフィッシュアイを目視にて
計測した。溶融樹脂温度を230℃以下にコントロール
して混練を行った。結果を表1に示した。またその時の
L/D、滞留時間および設定温度、γmax もあわせて示
した。
エチレン・プロピレン共重合体成分とプロピレン単独重
合体成分の極限粘度比〔η〕EP/〔η〕P =6.0、エ
チレン含有量4wt%)のパウダーを用い二軸混練機T
EX−30(日本製鋼所(株)社製、異方向回転)で混
練を行った。なお、L/Dをかえるため、バレルの途中
にサンプリング孔がついたものを用い、サンプル孔及び
ダイスからサンプルを得た。フィッシュアイの数の測定
は、プレスフィルム(厚み約100μm)を直交させた
偏光板2枚の間にはさみ、下から光をあて、49cm2
中の200μ以上の大きさのフィッシュアイを目視にて
計測した。溶融樹脂温度を230℃以下にコントロール
して混練を行った。結果を表1に示した。またその時の
L/D、滞留時間および設定温度、γmax もあわせて示
した。
【0018】なお、上記パウダーをそのままプレスして
得られたフィルムのフィッシュアイの個数は、49個/
49cm2 であった。
得られたフィルムのフィッシュアイの個数は、49個/
49cm2 であった。
【0019】比較例1 実施例1において、樹脂温度をコントロールせずに混練
を行った結果を表1に合わせて示した。
を行った結果を表1に合わせて示した。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 実施例1において、スクリュー混練部のディスク巾を2
倍にし、混練部の長さは同じにして、スクリュー回転数
を500rpmに、吐出量を20kg/hr、設定温度
を200℃に変更し、他は実施例1と同様に実施した。
結果を表2に示す。
倍にし、混練部の長さは同じにして、スクリュー回転数
を500rpmに、吐出量を20kg/hr、設定温度
を200℃に変更し、他は実施例1と同様に実施した。
結果を表2に示す。
【0022】比較例2 実施例2において吐出量を40kg/hrに変更した他
は、実施例2と同様に実施した。結果を表2に示す。
は、実施例2と同様に実施した。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例3 樹脂温度は200℃で他は、実施例2と同様に実施し
た。サンプルはL/D=8.6の所のものを用いた。結
果を表3に示す。
た。サンプルはL/D=8.6の所のものを用いた。結
果を表3に示す。
【0025】比較例3 実施例3において、γmax を700 sec-1とした他は、
同様に実施した。結果を表3に示す。
同様に実施した。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】以上述べてきたように、従来技術では、
種々のポリマー構造を有するポリオレフィンに対し、フ
ィッシュアイ削減効果が少なく良好な製品を得ることが
できなかったが、本発明によれば混練中の溶融樹脂温度
及び混練機内での滞留時間等を制御することにより、著
しくフィッシュアイが削減でき、良好な製品をうること
ができる。この工業的効果は非常に大きい。
種々のポリマー構造を有するポリオレフィンに対し、フ
ィッシュアイ削減効果が少なく良好な製品を得ることが
できなかったが、本発明によれば混練中の溶融樹脂温度
及び混練機内での滞留時間等を制御することにより、著
しくフィッシュアイが削減でき、良好な製品をうること
ができる。この工業的効果は非常に大きい。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 義純 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 豊田 雅男 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 渡辺 一弘 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】ポリオレフィンを、混練機を用いて下記
(a)〜(d)に示す条件で溶融混練することを特徴と
するフィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方
法。 (a)混練中の溶融樹脂温度を230℃以下に保ち、 (b)混練機内での樹脂の滞留時間が20秒以上、 (c)混練機内での最大剪断速度γmax が100〜10
000 sec-1であり、 (d)混練中の溶融樹脂の粘度η(poise)とγ
max の積τmax が5.0×105 以上。 - 【請求項2】(a)混練中の溶融樹脂温度が210℃以
下である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】(b)混練機内での樹脂の滞留時間が30
秒以上である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】ポリオレフィンがプロピレン−エチレン共
重合体樹脂である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項5】プロピレン−エチレン共重合体樹脂のエチ
レン−プロピレン共重合成分とプロピレンホモポリマー
成分の極限粘度比が、3以上である請求項4記載の製造
方法。 - 【請求項6】プロピレン−エチレン共重合体樹脂のプロ
ピレンホモポリマー成分の極限粘度が、1以下である請
求項4記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13329793A JP3196424B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13329793A JP3196424B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06339920A true JPH06339920A (ja) | 1994-12-13 |
JP3196424B2 JP3196424B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=15101369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13329793A Expired - Fee Related JP3196424B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196424B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5608008A (en) * | 1995-02-03 | 1997-03-04 | Tosoh Corporation | Polypropylene resin composition and molded product |
JP2004002832A (ja) * | 2002-04-24 | 2004-01-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | エチレン共重合体の混練体の製造方法 |
JP2004315646A (ja) * | 2003-04-16 | 2004-11-11 | Sumitomo Chem Co Ltd | エチレン共重合体の混練体の製造方法 |
JP2005035134A (ja) * | 2003-07-18 | 2005-02-10 | Toray Ind Inc | 樹脂組成物の製造方法 |
WO2010061872A1 (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-03 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 溶融混練方法、押出し物及び透明樹脂材 |
US9751990B2 (en) | 2012-01-10 | 2017-09-05 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Transparent thermoplastic resin pellet manufacturing method |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP13329793A patent/JP3196424B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5608008A (en) * | 1995-02-03 | 1997-03-04 | Tosoh Corporation | Polypropylene resin composition and molded product |
JP2004002832A (ja) * | 2002-04-24 | 2004-01-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | エチレン共重合体の混練体の製造方法 |
JP2004315646A (ja) * | 2003-04-16 | 2004-11-11 | Sumitomo Chem Co Ltd | エチレン共重合体の混練体の製造方法 |
JP2005035134A (ja) * | 2003-07-18 | 2005-02-10 | Toray Ind Inc | 樹脂組成物の製造方法 |
JP4572516B2 (ja) * | 2003-07-18 | 2010-11-04 | 東レ株式会社 | 樹脂組成物の製造方法 |
WO2010061872A1 (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-03 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 溶融混練方法、押出し物及び透明樹脂材 |
US8975336B2 (en) | 2008-11-26 | 2015-03-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Method of melt kneading, extrudate, and transparent resin material |
US9751990B2 (en) | 2012-01-10 | 2017-09-05 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Transparent thermoplastic resin pellet manufacturing method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3196424B2 (ja) | 2001-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69837573T2 (de) | Hochdichte polyethylenfilme mit verbesserter sperrfähigkeit | |
JP4250212B2 (ja) | ポリオレフィン用途のためのマスターバッチ調合物 | |
WO2021004293A1 (zh) | 一种聚丙烯复合材料及其制备方法和一种应用 | |
JP2006523732A (ja) | ポリマーネットワーク | |
KR101258736B1 (ko) | 저점도 폴리머 혼합물 | |
JPS6016982B2 (ja) | 耐衝撃性に優れた樹脂組成物 | |
EP1682613A1 (en) | Melt processable compositions | |
TW249239B (ja) | ||
JPH06339920A (ja) | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 | |
JPH0931298A (ja) | プロピレンポリマー、それを得るための方法、使用及びそれを含む物 | |
JP3274933B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製法 | |
EP0953600B1 (de) | Verwendung von Modifikatoren auf Basis von Ethylenen oder amorphen Olefinelastomeren zur Reduktion der Oberflächenklebrigkeit von amorphen Polypropylenen | |
CN114350071A (zh) | 一种高均匀度聚丙烯改性母粒及其制备方法 | |
JPH11124439A (ja) | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 | |
JP3813263B2 (ja) | 易引裂性キャストフィルム | |
JP2000007855A (ja) | 異形押出成形用ポリプロピレン樹脂組成物及び異形押出成形品 | |
JP3879500B2 (ja) | 無機微粒子を含有する樹脂組成物の製造方法 | |
JP3184587B2 (ja) | ポリプロピレン樹脂の混合方法 | |
JP2001114953A (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物 | |
JPH11116690A (ja) | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 | |
JPS6139340B2 (ja) | ||
JP2704968B2 (ja) | ポリプロピレン組成物 | |
JPH08244095A (ja) | 押出用スクリュー及びその押出用スクリューを用いた樹脂の押出方法 | |
JP2001114904A (ja) | アンチブロッキング剤マスターバッチ | |
JPH11116691A (ja) | フィッシュアイの少ないポリオレフィンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |