JPH0633677B2 - 床構造 - Google Patents

床構造

Info

Publication number
JPH0633677B2
JPH0633677B2 JP61309514A JP30951486A JPH0633677B2 JP H0633677 B2 JPH0633677 B2 JP H0633677B2 JP 61309514 A JP61309514 A JP 61309514A JP 30951486 A JP30951486 A JP 30951486A JP H0633677 B2 JPH0633677 B2 JP H0633677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
panel
air
floor panel
panels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61309514A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63161256A (ja
Inventor
哲 吉見
陽一郎 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP61309514A priority Critical patent/JPH0633677B2/ja
Publication of JPS63161256A publication Critical patent/JPS63161256A/ja
Publication of JPH0633677B2 publication Critical patent/JPH0633677B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、住宅、特に集合住宅において階上で子供等が
飛び跳ねた時等に生じる床衝撃音が階下に伝達するのを
低減するようにした遮音性能の優れた床構造に関する。
(従来の技術) 床衝撃音は、人間の歩行、飛びはね等に伴う衝撃力が、
床構造を振動させ、その振動によって下階に音が放出さ
れることによって生じるものである。この床衝撃音に
は、人が歩行するような軽量衝撃力による床衝撃音と、
子供が飛びはねる時の重量衝撃力(JIS−A1418
に規定する重量床衝撃音発生器における実効衝撃力38
75Nに相当する衝撃力)による床衝撃音とがある。上
記床衝撃音のうち、軽量衝撃力によるものは、カーペッ
ト等の床仕上げ材を用いることで衝撃力を吸収させて軽
減することが出来るが、重量衝撃力によるものは、衝撃
力が大きいために床下地に容易に伝達して床下地自体を
振動させてしまい、その軽減が困難であった。
このような床衝撃音を軽減する床構造として浮床による
構造が知られている。この従来の浮床は、第21図に示
すようにコンクリート床スラブa上にグラスウール等の
緩衝材bを配設し、該緩衝材b上に50〜60mm角の根
太材cを配し、その上に複数枚の合板等の床パネルdを
上記緩衝材bとの間に空気層eを保持した状態で並設載
置し、さらにその上に床仕上げ材fを設けたものであ
り、上記緩衝材bの緩衝性等により衝撃力が直接コンク
リート床スラブaに伝達するのを防止するようにしたも
のである。
そして、上記従来の浮床構造によると、衝撃力Pが根太
材cによって分散して緩衝材bに伝達され、この分散力
が該緩衝材bで吸収緩和されることにより、床スラ
ブaに加わる衝撃力が小さくかつ分散されて、階下に放
出される床衝撃音が小さくなり、緩衝材を設けない場合
に比べると床衝撃音が全体的に低下して、日本建築学会
基準の床衝撃音レベルによる遮音等級は、L−55〜L
−57となり、生活実感として、衝撃による音が少し気
になる程度で注意して生活すれば問題にならないレベル
まで床衝撃音を低減させることが出来るものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、近年、プライバシー等の尊重と住宅の高
層化に伴って、さらに優れた遮音性能が要求されてお
り、上記従来の浮床構造では、L−55の性能までが限
界であり、遮音等級としてL50やL−45という,床
衝撃音がほとんど気にならない範囲まで低減することは
困難であった。
その理由について考察するに、上記従来の浮床構造では
例えばJISで規定するところの3875Nという大き
な衝撃力が作用すると、第21図に示す如く緩衝材b上
の根太材cと表面の床パネルdとが瞬間的に大きな曲げ
変形を生じて、床面に大きな曲げ振動が発生する。この
曲げ振動は、床パネルdのサイズやその下に配した根太
材cのサイズ及び間隔によって振動周波数が変化してく
るが、根太材cや床パネルdの振動が大きい程、又、振
動が長い間継続する程、床スラブに対して上記振動が付
加されてしまい、その結果階下への放出音が大きくなっ
て床衝撃音レベルが基準値を満足出来なくしているもの
と推定される。
その場合、特に、上記床構造では、床衝撃力が作用して
床パネルdが曲げ変形したとき、該床パネルdと緩衝材
bとの間の空気層eにおける空気が根太材cでその流動
が拘束されて圧縮され、この空気圧の一部は根太材c,
cの間に沿って横方向に逃げるが、一部は垂直方向に空
気バネとして働いて緩衝材bを介して床スラブaに力
P′を伝え、またこの空気圧の緩衝材bからの反力が床
パネルdに作用して該パネルdに曲げ振動を起こさせ
る。つまり、上記空気層eに働く圧縮・膨張力に起因し
て床スラブaおよび床パネルdの各々の振動が増幅され
て床衝撃音が増長されるものと推定される。
本発明は、かかる推考に基づき、床衝撃力の作用時に床
下地と床パネルとの間の空気層に働く圧縮・膨張力を低
減すれば、床パネルの曲げ振動が速かにおさまって床下
地に伝わる力および床パネルに伝わる力を低減でき、結
果として床パネル及び床下地の振動を大幅に減じること
ができることに着目し、これにより床材表面の曲げ振動
は勿論のこと、床下地自体の振動も小さくして、従来の
浮床構造の限界であった床衝撃音レベルL−55よりも
高い遮音性能,例えばL−50,L−45等の遮音性能
を発揮させるようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的のため、本発明では、各床パネルを緩衝材で
弾性的に支持させると共に、床衝撃力が作用したとき
に、床パネル下方の空気層において垂直方向に働く空気
の働き、つまり床下地や床パネル材の曲げ振動,及び上
下振動を助長させる空気層の圧縮・膨張力を、上記空気
層の圧縮空気を相隣る床パネル同志の側端面間を通って
床パネル上方に抜きかつ床仕上げ材との界面にて拡散さ
せることによって低減させることにある。
具体的に、本発明の講じた解決手段は、床下地上に緩衝
材および空気層を介在させて複数枚の床パネルを弾性的
に並設載置するとともに、該床パネル上に床仕上げ材を
配設してなる床構造を対象とする。そして、上記相隣る
床パネル同志の側端面間に、床衝撃力が作用した時に上
記空気層における圧縮空気を床パネル上方に抜くよう上
記空気層を床パネル上方に連通せしめるための空気流通
路を構成する空隙を設けるとともに、該床パネルと床仕
上げ材との界面に上記空気流通路と連通した格子状の凹
溝等による空気の流通可能な通気部を設けて、床パネル
下面の圧縮空気を該床パネルの上面と床仕上げ材との界
面で拡散させる構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明では、床面に衝撃力が加わっ
たとき、この衝撃力は緩衝材に伝達され、該緩衝材の圧
縮変形によって吸収緩和される。それと同時に、上記床
衝撃力によって床パネルが曲げ変形してその下方の空気
層の空気を圧縮するが、この圧縮空気は、相隣る床パネ
ル同志の側端面間の空隙によって構成される空気流通路
を介して床パネル上方に抜かれたのち、床パネルと床仕
上げ材との界面に設けた通気部にて横方向に拡散される
ので、この空気層において床パネルの下面に対して垂直
方向に働く空気の働き,つまり圧縮・膨張力が急激に低
減され、これにより空気圧を介して床下地に伝わる力お
よびこの空気圧の反力として床パネルに伝わる力が低減
し、床下地や床パネルの曲げ振動が軽減される。よっ
て、床下地の振動に伴って発生する床衝撃音の階下への
伝播が有効に低減され、L−50といった高い遮音性能
を発揮させることが可能である。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図は本発明の実施例に係る床構造を示
し、1はコンクリートスラブ等よりなる床下地であっ
て、該床下地1上には、グラスウールマット又はロック
ウールマット等の繊維質材、あるいは連続気泡の発泡ウ
レタンマット等、層状の緩衝材2が配設されている。該
緩衝材2の上には、支持体3を介して、剛性の高いソリ
ッドパネルよりなる複数枚の床パネル4,4…が緩衝材
2との間に空気層5を保持した状態で並設載置されてい
る。さらに、床パネル4上面には床仕上げ材6が配設さ
れている。
尚、上記床パネル4としては、LVL(Laminated Vene
er Lumber:単板積層材)、パーティクルボード、木質
セメント板等の木質パネル、配筋モルタルパネル、コン
クリートパネル、GRCパネル、セメント押出しパネル
等の無機質パネルなどのソリッドパネルの他、さらに曲
げ剛性を高めるためにこれらのソリッドパネルの上面や
下面に鉄板やFRP板等の引張り強度の強い材料の板材
を接着一体化した複合パネル、あるいは第7図、第8
図、第9図、第10図〜第12図の如く木質の中空パネ
ル又は押出し中空パネル4′a単体やその上面又は下面
にスレート板等の板材4′b,4′bを接着一体化した
複合パネル等が用いられる。
また、上記緩衝材2は、床下地1上に全面に層状に配設
したものの他、第4図〜第6図に示すようにブロック状
に分散させて配設したものでもよい。このブロック状の
緩衝材2の場合、第5図の如く支持体3の機能を兼用さ
せて該支持体3を省略できるようにしてもよい。また、
上記支持体3は、棒状体を一方向に連続して配設したも
ののほか、第8図及び第9図の如く帯状体又はブロック
体を分断して不連続に配設したものであってもよい。さ
らに、この支持体3は予め床パネル4に一体的に設けて
おいてもよい。
そして、本発明の特徴として、上記相隣る床パネル4,
4同志の側端面間には、適宜間隔の隙間よりなる空気流
通路7が設けられており、床衝撃力が作用した時、床パ
ネル4の曲げ変形や緩衝材2の圧縮歪みによる床パネル
4の沈みで該床パネル4下方の空気層5における空気が
圧縮されると、この圧縮空気を第2図の如く上記空気流
通路7を介して床パネル4上方に抜くようにしている。
さらに、上記床パネル4とその上部の床仕上げ材6との
界面には、該床仕上げ材6の下面に設けた格子状溝より
なり、かつ上記空気流通路7と連通した空気の流通可能
な通気部8が設けられており、上記空気流通路7を介し
て床パネル4上方に抜かれた圧縮空気を、床パネル4と
床仕上げ材6との界面の通気部8で横方向に拡散させる
ように構成されている。
上記相隣る床パネル4,4同志の側端面間に設ける空気
流通路7としては、 上述の如く各床パネル4,4…を分離状態に配設して
端面間に隙間を設けること、 第3図、第9図及び第13図の如く相隣る一方の床パ
ネル4の端面に歯形状の切欠き部7aを設けて、床パネ
ル4,4同志の突合せ面に該切欠き部7aによる空隙を
設けること、 第8図の如く相隣る双方の床パネル4,4の端面に互
いに遊嵌合する歯形部7b,7bを設けて、該歯形部7
b,7b同志の嵌合間に空隙を設けること、 床パネル4,4同志の側端面間を第4図の如く孔7c
やスリットを有する接合板7d、又は第10図、第14
図及び第15図の如く孔7cやスリットを有する雇い実
7eを介在させて接続すること、 第12図の如く上記雇い実7eを断続的に介在させて
該各雇い実7e,7e間に空隙を設けること、 第11図の如く上記雇い実7eを通気性材料(例えば
繊維状物をバインダーで固めたもの、あるいは連通した
空隙部を有する木毛セメント板等の多孔質材料)によっ
て形成すること 床パネル4,4同志の側端面間に第16図の如く波形
板からなるスペーサ7h、又は第17図の如く木材やゴ
ム等よりなるブロック状スペーサ71を設けること 等によって形成される。この空気流通路7の幅や孔の径
は、床面全体に対する空気流通路の開口率で0.5%〜
10%になるようにパネルの各周辺に略均一に開口させ
ておくものであり、床パネル4が303mm×1818mm
サイズの場合4〜8mmの間隔を設けておけば充分であ
る。尚、空気流通路7の床面に対する開口率0.5%以
下とすると、床パネル4下方に空気がパネル側端面間の
空隙から排出される量が少なくなって圧縮空気による反
動が低下されず、空気自体は流出しても床衝撃力の如く
瞬間的に作用する荷重に対しては、空気の流出抵抗が大
きくなって、パネル上部まで充分排出できない為であ
る。又、上記開口率は10%以上とすることもできる
が、床パネル4の間の隙間を広くとると、床仕上げ材6
の施工性が低下すると共に、床面の強度(特に局部荷重
に対する支持力)にバラツキが生じて、上記隙間部分に
おける床仕上げ材6の破損が生じ易いので10%以下の
開口率とし、空隙の幅は2〜20mmとすることが望まし
い。さらに、上記空気流通路7は、床パネル4下方の空
気が流出し易いように第6図に示す如く床パネル4端部
下面に面取り部7jを設けたり、溝加工を施すことによ
り、上記空気流通路7への空気の流入部を形成するよう
にしてもよい。特に、第6図の如く床パネル4下面に溝
7kを均一に設け、かつその溝端部を床パネル4端部で
上方へ傾斜した傾斜面(面取り部7j)に形成しておく
と、床パネル4下方の圧縮空気が上記溝7kに沿って案
内されて床パネル4下面の側端部よりスムーズに上方に
向って排出されるので好ましい。
又、本発明において、床パネル4を第7図、第8図、第
9図、第10〜12図の如く、パネル側面に開口した中
空部4dを有する中空パネルによって形成し、床パネル
4の側端面間における空隙による空気流通路7と、この
中空部4dとを連通させて形成すると、圧縮空気が床パ
ネル4内部にも拡散されて防音性を一層向上させること
が出来て好ましい。
即ち、中空パネルによる場合には床パネル4下方の圧縮
空気が、空気流通路7を介して床仕上げ材6の下面に達
するまでに、該圧縮空気が一旦床パネル4内部に拡散さ
れる為、空気流通路7の幅を狭くしても充分空気圧の上
昇を低下させることが可能であり、しかも、床パネル4
の振動音も上記中空部4dの中で反射吸収されて床パネ
ル4の固体振動に基づく放射音も低下させることが出来
るものである。
また、上記床パネル4と床仕上げ材6との界面に設ける
通気部8は、 第1図及び第18図の如く床仕上げ材6下面に、切削
やプレス加工によって形成された直交する格子状溝や平
行な溝等よりなる凹溝 第19図の如く床パネル4上面に、同じく切削やプレ
ス加工によって形成された格子状溝や平行な溝等よりな
る凹溝 第7図の如く上記界面に挿入介在させた通気性シート
やマット、フェルト8a 第6図の如く床パネル4上面又は床仕上げ材6下面に
突起体8cを散在させて一体に形成して両者4,6間に
隙間を設けること 第4図及び第5図の如く上記界面に根太状やレール状
の支持体8bを間隔をあけて配設すること これらの組合せ 等によって形成される。さらに、上記通気部8は、床仕
上げ材6の接合部(目地部)に連通させて、上記空気流
通路7からの圧縮空気を通気部8から更に床仕上げ材6
表面まで拡散させるようにしてもよい。
したがって、上記実施例においては、床面に衝撃力Pが
加わったとき、この衝撃力Pは床パネル4より緩衝材2
に伝達し、この伝達力が該緩衝材2の圧縮変形により吸
収緩和されるので、床下地1への伝達が抑制されて該床
下地1の振動が低減される。それと同時に、上記床衝撃
力Pによって床パネル4が曲げ変形すると共に、緩衝材
2の緩衝作用による圧縮歪みの分だけ沈みを生じて該床
パネル4直下の空気層5における空気を圧縮するが、こ
の空気圧は横方向に拡散するだけでなく、相隣るパネル
4,4同志の側端面間の空気流通路7を介して床パネル
4上方に抜けた後(中空パネルからなる床パネル4の場
合は、床パネル4の中空部4dで一旦拡散されて床パネ
ル4の上方に抜けた後)、該床パネル4と床仕上げ材6
との界面の通気部8において横方向に拡散されることに
より、床パネル4の直下に作用する空気圧が速かに低下
する。このことにより、従来の如く床パネル4が曲げ変
形や沈みによる空気層5における圧縮空気の動き(圧縮
圧力による床下地への衝撃力の伝達・膨張力による床パ
ネル4の曲げ振動の増幅)が低減されて、床下地1に衝
撃力が伝わるのが軽減されるとともに、この空気圧の反
力が上方の床パネル4に伝わるのが軽減される。これに
より、床下地1の振動が抑制されるとともに、床パネル
4の曲げ振動及び上下振動が低減されることになり、こ
の相乗作用により床衝撃音の階下への伝播を有効に低減
することができる。
(実施例) 次に、具体的に、床パネルとして幅909mm、長さ18
18mm、厚さ56mmのスレート貼り木質中空パネルを用
意する。この中空パネルは、15mm厚のパーティクルボ
ードの表面に8mm厚のスレートを一体貼着した複合パネ
ルを面材とし、この両面材間に20×20mmの木製桟木
を40mm間隔で配してなるものである。そして、コンク
リートスラブ(密度2300kg/m3、厚さ150mm)上
に、密度64kg/m3、厚さ50mmのグラスウールマット
を配設し、その上に12mm厚の棒状支持体を介して上記
中空パネルを、該パネル間に5mmの隙間をあけて複数枚
載置し、さらにその上に床仕上げ材としてカーペットを
敷設して床を作り(本発明例)、この床に対しJIS−
A1418に規定されている重量衝撃音発生装置にて衝
撃力を加え、階下より床衝撃音を測定したところ、第2
0図にA線で示すような遮音性能を得た。
これに対し、上記本発明例との比較のため、比較例とし
て上記中空パネル間にほとんど隙間を設けずに施工し
て、その上に下面が平滑な木質床材を釘打ち施工した場
合の遮音性能を測定したところ、第20図にB線で示す
結果を得た。尚、この試験で使用したコンクリートスラ
ブ自体の遮音性能はC線で示した性能であった。
第20図より明らかなように、本発明例では、比較例と
同じ形状、サイズからなる床パネルを緩衝材上に載置し
ているにも拘らず、床パネル下方の空気層が衝撃圧縮を
受けた際に該床パネル間の隙間を介してその上方に排気
可能な構造としているため、衝撃力が加わった時に圧縮
空気圧がほぼ同時に排出されて低下することから、床パ
ネル下方に衝撃力が直接空気圧を介して伝わるのが軽減
され、また空気圧の反力による床パネルの曲げ振動も小
さくなり、比較例の如く空気層の空気圧が抜けない構造
に対して、本発明によれば床パネルの厚さや緩衝材の厚
さをそのままにして通過音を5〜8dB低減することが
できることが判る。従って、比較例の遮音等級はL−5
5程度であり、床衝撃音が“気になる”程度に聞こえる
ところまでの性能であるのに対し、本発明例では遮音等
級がL−47まで軽減され、床衝撃音が“ほとんど気に
ならない”ようになって著しく低減できるものである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の床構造によれば、床衝撃
力が加わったとき、床パネル下方の空気層における空気
圧を瞬時に床パネル上方に抜きかつ横方向に拡散して排
出して、該空気圧を介しての衝撃力の床下地への伝達お
よび該空気圧の反力による床パネルの曲げ振動の助長を
軽減するようにしたので、床面の高さを高くすることな
く床下地自体の振動および床パネルの曲げ振動が低減さ
れて床衝撃音の放出を小さくして優れた遮音性能を発揮
することができる。よって、高層建築あるいは住宅等の
2階部分の床構造として好適なものを提供することがで
きる。又、床下の空気が流動することによって湿気の滞
留が少なくなって床下結露も防止されるという効果も有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第19図は本発明の実施例を例示し、第1図は
実施例の床構造を示す斜視図、第2図は同断面図であ
る。第3図、第4図および第5図はそれぞれ変形例を示
す斜視図、第6図および第7図もそれぞれ変形例を示す
断面図である。第8図〜第12図はそれぞれ他の変形例
を示す斜視図である。第13図および第14図は空気流
通路の形成例を示す平面図、第15図は第14図の要部
断面図であり、第16図および第17図の他の空気流通
路の形成例を示す平面図である。第18図および第19
図はそれぞれ通気部の形成例を示す断面図である。第2
0図は本発明例による遮音性能を比較例と比較して示す
測定結果図である。第21図は従来の浮床を示す断面図
である。 1…床下地、2…緩衝材、4…床パネル、5…空気層、
6…床仕上げ材、7…空気流通路、8…通気部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−1969(JP,A) 特開 昭62−50556(JP,A) 特公 平4−67544(JP,B2) 特公 平4−35588(JP,B2) 特公 平5−46420(JP,B2) 実公 平4−3067(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床下地上に緩衝材および空気層を介在させ
    て複数枚の床パネルを並設載置するとともに、該床パネ
    ル上に床仕上げ材を配設してなる床構造において、上記
    相隣る床パネル同志の側端面間に、床衝撃力が作用した
    時に上記空気層における圧縮空気を床パネル上方に抜く
    よう上記空気層を床パネル上方に連通せしめるための空
    気流通路を構成する空隙を設けるとともに、該床パネル
    と床仕上げ材との界面に上記空気流通路と連通した空気
    の流通可能な通気部を設けたことを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】床パネルがパネル側面に開口した中空部を
    有する中空パネルよりなり、空気流通路と上記床パネル
    の中空部とが連通していることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の床構造。
JP61309514A 1986-12-24 1986-12-24 床構造 Expired - Lifetime JPH0633677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61309514A JPH0633677B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61309514A JPH0633677B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63161256A JPS63161256A (ja) 1988-07-04
JPH0633677B2 true JPH0633677B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=17993914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61309514A Expired - Lifetime JPH0633677B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633677B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2646469B2 (ja) * 1987-04-30 1997-08-27 株式会社ブリヂストン 床構造
JPH0449368A (ja) * 1990-06-15 1992-02-18 Daiken Trade & Ind Co Ltd 二重床構造
JP2557562Y2 (ja) * 1991-03-04 1997-12-10 ヤマハ 株式会社 浮き床構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0679276B2 (ja) * 1990-08-31 1994-10-05 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション 同一従属型プロセスのスループット増大方法、プロセス生成回路、周期冗長コードジェネレータ、およびコントローラシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63161256A (ja) 1988-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4888927A (en) Floating floor
EP0281419B1 (en) Floor panel for floating floor
JPH0332673Y2 (ja)
JPH0314505Y2 (ja)
JPH0633677B2 (ja) 床構造
JPH0546420B2 (ja)
JPH0633676B2 (ja) 浮床用床パネル
JPH0435589B2 (ja)
JPH0546422B2 (ja)
JPH0467544B2 (ja)
JPH0545708Y2 (ja)
JP7496580B2 (ja) 床構造及び該床構造に用いる床パネル
JP2763994B2 (ja) 建物の床部遮音構造
JPH0435588B2 (ja)
JP4121303B2 (ja) 床構造及び床構造に用いる幅木
JP2005090090A (ja) 遮音床板
JP2001032435A (ja) 床用遮音性複合パネル
JPH0458546B2 (ja)
JP2023175573A (ja) 乾式二重床構造、床パネル、及び支持脚
JPS63161257A (ja) 浮床構造
EP1149212A1 (en) Flooring structure
JP2003096962A (ja) 建築物の床構造
JP2002309708A (ja) 床の遮音構造
JPH0546423B2 (ja)
JPH0663347B2 (ja) 防音床構造及び床下用緩衝材