JPH06328909A - タイヤローラ用耐油性タイヤ - Google Patents

タイヤローラ用耐油性タイヤ

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JPH06328909A
JPH06328909A JP5143002A JP14300293A JPH06328909A JP H06328909 A JPH06328909 A JP H06328909A JP 5143002 A JP5143002 A JP 5143002A JP 14300293 A JP14300293 A JP 14300293A JP H06328909 A JPH06328909 A JP H06328909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
tread
rubber
cover body
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP5143002A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoji Tanigawa
基司 谷川
Masayuki Mochida
政幸 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽油散布に起因するトレッド表面のプロファイ
ルの変化を防止でき、平滑な舗装路面を形成できる。 【構成】タイヤローラ用のタイヤ2に、このタイヤ2の
トレッド表面4Aに接する円筒部11と、この円筒部1
1の両側に設けられ前記トレッド表面4Aにトレッド縁
Eを介して連なるタイヤ2のバットレス面10に接する
フランジ部12とを有し耐油ゴムを用いた円環状のゴム
カバー体3を、このゴムカバー体3の弾性圧縮により取
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用の初期から終期に
至りトレッド表面のプロファイルをほぼ均一に維持しう
るタイヤローラ用耐油性タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアスファルト舗装工事の2次転圧
作業等においては、いわゆるタイヤローラを使用するこ
とが多く、このタイヤローラとして、路面を平滑に仕上
げるために、トレッド表面の曲率半径を極めて大に設定
した空気入りタイヤが用いられる。
【0003】又この種のタイヤでは、転圧時にアスファ
ルトがトレッド表面に付着するのを防止するために、軽
油をトレッド部に散布することが行われており、従っ
て、トレッド部は、一般に、耐油性に優れるスチレン・
ブタジエンゴム(SBR)を用いて形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら軽油散布
の繰り返しによって、該軽油はトレッド表面からバット
レス面にかけて付着し、トレッドゴム内に吸収される。
このためトレッドゴムの特にタイヤ軸方向外端部が他部
に比べて過度に膨張し、トレッド表面両端部を押上げる
現象が起こり、その結果、図4に示すように、トレッド
縁側のトレッドショルダー領域K1がその内側のトレッ
ド中央領域K2に比して不均一に膨出するなど、トレッ
ド表面のプロファイル、従って接地面形状TSを変化さ
せ、転圧路面に2条の凹条跡を残すことがあるなどの問
題点が発生する。
【0005】このトレッド表面のプロファイルの変化
は、研究の結果、トレッド表面、及びバットレス面から
吸収される軽油に大きく影響されていることが判明し、
該トレッド表面、及びバットレス面から吸収される軽油
の量を低減することによって、不均一なゴム膨張を減
じ、トレッド表面のプロファイルをほぼ均一に維持しう
ることを究明しえた。
【0006】すなわち本発明は、タイヤローラ用のタイ
ヤに、耐油ゴムを用いた円環状のゴムカバー体を弾性圧
縮により取付けることを基本として、トレッド表面、及
びバットレス面からの軽油の吸収を減じ、前記問題点を
解決しうるタイヤローラ用耐油性タイヤの提供を目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のタイヤローラ用耐油性タイヤは、トレッド部
からサイドウォール部をへてビード部のビードコアの廻
りで折返されるカーカスを具えるタイヤローラ用のタイ
ヤに、このタイヤのトレッド表面に接する円筒部と、こ
の円筒部の両側に設けられ前記トレッド表面にトレッド
縁を介して連なるタイヤのバットレス面に接するフラン
ジ部とを有し耐油ゴムを用いた円環状のゴムカバー体
を、このゴムカバー体の弾性圧縮により取付けている。
【0008】
【作用】タイヤローラ用のタイヤに、このタイヤのトレ
ッド表面に接する円筒部と、この円筒部の両側に設けら
れタイヤのバットレス面に接するフランジ部とを有し耐
油ゴムを用いたゴムカバー体を、このゴムカバー体の弾
性圧縮により取付ける。従って、タイヤ表面、及びバッ
トレス面への軽油の付着を防止でき、トレッドゴムなど
の不均一な膨出を抑制しうるため、使用の初期から終期
に亘りトレッド表面のプロファイルをほぼ均一に維持で
きる。
【0009】なお前記耐油ゴムとして、クロロプレンゴ
ム(CR)など、軽油によるゴムの体積膨張、すなわち
膨潤が発生しにくいゴムを好適に採用しうる。
【0010】又前記ゴムカバー本体は、その外径がすで
に完成した通常のタイヤローラ用のタイヤの外径よりも
やや小さく設定され、このタイヤに、ゴムカバー体を伸
長させその弾性圧縮により取付ける。従って、ゴムカバ
ー体に用いられる耐油ゴムが、タイヤを構成するゴムに
混入することによって引起こされるタイヤの諸性能、品
質の低下を防止でき、生産性、経済性を損ねることなく
耐油性を向上しうる。なおゴムカバー体とタイヤとの間
に、接着剤を使用してもよい。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において本発明のタイヤローラ用耐油性タイヤ1
は、タイヤローラ用のタイヤ2に、耐油ゴムを用いた円
環状のゴムカバー体3をこのゴムカバー体3の弾性圧縮
により取付けている。
【0012】前記タイヤ2は、本実施例では、トレッド
部4からサイドウォール部5をへてビード部6のビード
コア7の廻りで折返されるバイアス構造又はラジアル構
造のカーカス9と、トレッド部4の内部かつ前記カーカ
ス9の半径方向外側に隣接して配されるブレーカー層1
5とを具えるとともに、カーカス9の内側には、充填空
気を気密に保つためのチューブが配される。
【0013】なおカーカス9をバイアス構造としたとき
には、該カーカス9は、カーカスコードをタイヤ赤道C
に対して30〜50度の角度で配列した複数枚のカーカ
スプライから形成され、各カーカスプライは、カーカス
コードがプライ間相互で交差するごとく向きを違えて配
している。
【0014】他方、カーカス9をラジアル構造としたと
きには、該カーカス9は、スチールコードをタイヤ赤道
Cに対して70〜90度の角度で配列した1枚のカーカ
スプライからなる。
【0015】又カーカス9は、2.4kgf/cm2 以上の
高い充填内圧によって自然断面形状に近似したほぼ円形
に膨満し、トレッド部分においては、曲率半径R9がカ
ーカス巾W9の0.5〜0.6倍の範囲で湾曲する。
【0016】トレッド部2は、本例では、前記カーカス
巾W9と略等しいトレッド巾WTを有し、その半径方向
外表面であるトレッド表面4Aは、例えば前記曲率半径
R9の5倍以上の大きな曲率半径RTを有して湾曲す
る。
【0017】又トレッド部4は、半径方向外面が前記ト
レッド表面4Aを形成するトレッドゴム16を具えると
ともに、前記サイドウォール部5は、カーカス9のタイ
ヤ軸方向外側に配されかつ半径方向外端が前記トレッド
ゴム16に密着するサイドウォールゴム17を具える。
【0018】なお前記トレッドゴム16のタイヤ軸方向
外表面は、トレッド表面4Aにトレッド縁Eを介して連
なるタイヤ2のバットレス面10を形成する。
【0019】このようなタイヤローラ用のタイヤ2に、
前記ゴムカバー体3を取付ける。ゴムカバー体3は、図
1、図2に示すように、タイヤ2の前記トレッド表面4
Aに接する円筒部11と、この円筒部11の両側に設け
られかつ前記バットレス面10に接するフランジ部1
2、12とを有する円環状の基体を具える。
【0020】なおゴムカバー体3の外径は、タイヤ2の
外径よりもやや小さく設定され、該ゴムカバー体3を伸
長させてその弾性圧縮によりゴムカバー体3をタイヤ2
に取付けることが出来る。
【0021】又ゴムカバー体3とタイヤ2との間に接着
剤を介在させてもよい。
【0022】前記ゴムカバー体3は、耐油ゴムを用いて
成型される。この耐油ゴムとして、対軽油体積膨張率が
低くかつ耐油性に優れた例えばクロロプレンゴム(C
R)が好適に用いられる。
【0023】なお溶剤に対するゴムの体積膨張、すなわ
ち膨潤は、溶剤の種類、ゴムの種類、架橋密度等に大き
く影響されることが知られており、例えば軽油には、1
号〜4号のものがJISで定められている。しかしなが
らこれらは、炭化水素の主成分を同じとしており、従っ
ていずれの軽油を用いても体積膨張測定を行いうる。
【0024】又架橋密度を高めることにより体積膨張を
抑制しうることが知られているが、架橋密度を過度に高
めることはゴムの硬化を招き、その弾性を損失しタイヤ
性能を低下する。従って、軽油に対する親和性が低いゴ
ム組成物を用いることによって、23±2℃の温度の軽
油内に1時間浸漬したときの体積膨張率を6%以下に設
定した耐油ゴムを用いてゴムカバー体3を成型しうる。
【0025】すなわち、一般に物質1モル当たりの蒸発
熱をその体積で割ったものの平方根をSP(Solub
ility Parameter)値とよばれ、例えば
表1に示すごとく、ポリマーと溶剤との各SP値が近い
とき、親和性が高くなる。従ってSBRのSP値より高
く、イソオクタン及びトルエンのSP値から離れるゴム
組成物、例えばアクリロニトリル・ブタジエンゴム(N
BR)の単体もしくはこれらにSBR等を混和したもの
も耐油ゴムとして使用できる。
【0026】
【表1】
【0027】なおNBRの他、例えば油展SBR(OE
R)も低体積膨張ゴムB(耐油ゴム)として好適に使用
できる。又そのときのゴムBの成分2例(B−1、B−
2)を従来のトレッド用ゴムAの成分と共に表2に示す
とともに、これらゴムA、B−1、B−2の軽油に対す
る体積膨張率と浸漬時間との関係を図3に示す。
【0028】
【表2】
【0029】又体積膨張率試験は、前記試験温度、軽油
内に浸漬する時間以外については、JISK6301の
12、5、2の体積変化試験に準じる。
【0030】前記ゴムカバー体3は、前記タイヤ2にそ
の弾性圧縮により固着され、前記タイヤ表面4Aとバッ
トレス面10とを被覆する。
【0031】従って、ゴムカバー体3を形成する前記耐
油ゴムの前記トレッドゴム16への混入量を0にするこ
とができ、例えばSBRにより形成されるトレッドゴム
16の諸性能、品質を、従来タイヤのものとほぼ同等に
維持しうる。
【0032】又ゴムカバー体3によって、タイヤ表面4
A、及びバットレス面10から軽油がタイヤ2に吸収さ
れることを防止でき、トレッド表面4Aのプロファイル
をほぼ均一に保つことができる。
【0033】なおゴムカバー体3の厚さは、3mm以上か
つ7mm以下に設定される。厚さが3mmよりも小さいと、
軽油がタイヤ表面4A、及びバットレス面10にまで達
することがあり、逆に7mmより大きくすることは不要で
ある。
【0034】
【発明の効果】叙上の如く本発明のタイヤローラ用耐油
性タイヤは、タイヤのトレッド表面に接する円筒部とバ
ットレス面に接するフランジ部とを有し耐油ゴムを用い
たゴムカバー体を、タイヤに弾性圧縮により取付けてい
るため、タイヤ性能を損ねることなく軽油のトレッド表
面、バットレス面からの吸収を防止でき、転圧作業時の
軽油散布によってもトレッド表面のプロファイルをほぼ
均一に維持しうるため、平滑な舗装路面を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す子午断面図である。
【図2】ゴムカバー体を例示する斜視図である。
【図3】軽油に対する体積膨張率と浸漬時間との関係を
示す線図である。
【図4】従来の技術を説明するための線図である。
【符号の説明】
2 タイヤ 3 ゴムカバー体 4 トレッド部 4A トレッド表面 5 サイドウォール部 6 ビード部 7 ビードコア 9 カーカス 10 バットレス面 11 円筒部 12 フランジ部 E トレッド縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアの廻りで折返されるカーカスを具え
    るタイヤローラ用のタイヤに、このタイヤのトレッド表
    面に接する円筒部と、この円筒部の両側に設けられ前記
    トレッド表面にトレッド縁を介して連なるタイヤのバッ
    トレス面に接するフランジ部とを有し耐油ゴムを用いた
    円環状のゴムカバー体を、このゴムカバー体の弾性圧縮
    により取付けてなるタイヤローラ用耐油性タイヤ。
JP5143002A 1993-05-20 1993-05-20 タイヤローラ用耐油性タイヤ Pending JPH06328909A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621607A (ja) * 1985-03-11 1987-01-07 Shoji Matsuura タイヤ防滑帯
JPH02242835A (ja) * 1989-03-16 1990-09-27 Bridgestone Corp ロードローラー用タイヤ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621607A (ja) * 1985-03-11 1987-01-07 Shoji Matsuura タイヤ防滑帯
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