JPH06326447A - 乾燥装置 - Google Patents
乾燥装置Info
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- JPH06326447A JPH06326447A JP5132689A JP13268993A JPH06326447A JP H06326447 A JPH06326447 A JP H06326447A JP 5132689 A JP5132689 A JP 5132689A JP 13268993 A JP13268993 A JP 13268993A JP H06326447 A JPH06326447 A JP H06326447A
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Abstract
触せず、塗布された液状レジストの傷発生が防止される
と共に、確実に乾燥,硬化され、もって現像不良,マス
ク不良が回避され、第2に、しかもこれは連続的,自動
的に実施でき、手間,時間,コスト面等に優れてなる、
乾燥装置を提案する。しかも、液状レジストに印刷され
たインクの乾燥,硬化にも同様に使用できる乾燥装置も
提案する。 【構成】 この乾燥装置では、液状レジストが塗布され
たプリント配線基板Pが、乾燥炉1内を、コンベヤ7の
保持手段Hに吊下げ,保持された状態で、順次搬送され
る。そしてこのプリント配線基板Pが、乾燥炉1内に形
成された熱風吹出口5と熱風吸込口6間の熱風ゾーンA
を通過することにより、塗布されていた液状レジスト
が、熱風Bにて確実に乾燥,硬化される。なおこの乾燥
装置は、文字,記号,マーク等を表わす印刷されたイン
クの乾燥,硬化にも使用される。
Description
わち、プリント配線基板の製造工程で用いられ、プリン
ト配線基板の表面に塗布された熱硬化性の液状レジスト
を熱風により乾燥、硬化させ、もってプリント配線基板
の所定の回路部分を被覆保護させるようにする、乾燥装
置に関するものである。更に、硬化した液状レジストに
印刷されたインクを、熱風により乾燥,硬化させる乾燥
装置に関するものである。
配線基板は、最近ますます極薄化および回路の高密度化
が進みつつある。例えば、多層プリント配線基板にあっ
ては、複数枚の内層基板が積層された肉厚が、1.0mm
から0.8mm、更に0.4mm程度と、紙と同程度まで極
薄化しつつある。そして、回路の高密度化の進展も著し
く、その製造工程中のソルダーマスク形成工程にあって
も、より厳しく高精度な処理が要請されつつある。
が、ソルダーマスク形成工程は、プリント配線基板Pに
形成された回路Lについて、事後の部品Sの装着時に装
着用のハンダやメッキが付着しないように、部品Sの装
着部分を除き保護被膜によりマスクして保護すべく実施
され、従来のドライフィルムを用いる方式に代え、最近
は液状レジストを用いる方式が広く採用されつつある。
そして、この液状レジストを用いる方式では、まず、回
路Lが形成されたプリント配線基板Pの表面全体にフォ
トソルダーレジスト、つまり熱硬化性の液状レジストを
塗布した後、これを乾燥装置に通し熱風により乾燥,半
硬化させ、次に、半硬化した液状レジストにネガフィル
ムを当てて露光,現像し、部品Sの装着部分だけを露出
させた後、再び乾燥装置に通し、残った半硬化の液状レ
ジストを熱風により乾燥,本硬化させることにより、ソ
ルダーマスクつまり保護被膜を形成し、回路Lを被覆保
護するようになっている。
置の従来例を示し、(1)図は全体の側面説明図、
(2)図は要部の側面説明図である。そして、この図7
の乾燥装置では、付設された熱風吹出口と熱風吸込口
(図示せず)間に熱風ゾーンAが形成され乾燥炉1内
を、液状レジストが塗布されたプリント配線基板Pが、
順次、立て掛けラック2に立て掛けられつつコンベヤ3
にて搬送され、もって、液状レジストを乾燥,半硬化,
本硬化させるようになっていた。
の従来例を示し、(1)図は要部の側面説明図、(2)
図は全体の側面説明図である。そして、この図8の乾燥
装置では、液状レジストが塗布されたプリント配線基板
Pについて、まず、液状レジストを生乾燥させた後、上
下多段に棚が形成された平置きラック4内に複数枚を人
手により収納して、熱風ゾーンAが形成されたボックス
状の乾燥炉1内に、平置きラック4ごと移動させ、もっ
て液状レジストを乾燥,半硬化,本硬化させるようにな
っていた。
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず、
前述した図7の乾燥装置では、立て掛けラック2に立て
掛けられつつコンベヤ3にて搬送されるプリント配線基
板Pが、自重により腰折れ状態となりやすかった。すな
わち、図7の(2)図に示したように、図中想像線表示
のごとく、立て掛けラック2の下端と上端の若干突出し
たウイケットとの間に、直線的に斜めに立て掛けられて
いたプリント配線基板Pが、図中実線表示のように、立
て掛けラック2側に全体的に沿った腰折れ状態となりや
すかった。そこで、プリント配線基板Pが立て掛けラッ
ク2と全体的に接触し、プリント配線基板Pに塗布され
まだ乾燥前で未硬化状態の液状レジストに傷が生じると
共に、液状レジストの乾燥にもバラツキが生じ乾燥が不
確実化することもあり、これらが、現像不良そしてマス
ク不良の原因となっていた。特に、前述したごとくプリ
ント配線基板Pの極薄化が進展する状況下において、プ
リント配線基板Pはますますフレシキブル化し、このよ
うな腰折れ状態の発生が顕著化しつつあり、結局、レジ
ストパターンそして回路Lの保護被膜形成に支障を生
じ、回路Lの高密度化が進み高度な信頼性が要求される
プリント配線基板Pの現状に反する、という問題が指摘
されていた。
ジストが塗布されたプリント配線基板Pを、ラインから
一旦取り出して平置きラック4の各段に横に収納し、乾
燥炉1内に移動させて乾燥させ、乾燥後に乾燥炉1内か
ら取り出して、元のラインに戻す等々、多くの作業を要
していた。このように、乾燥工程が非連続的,マニュア
ル的に実施され、いわば家内工業的に実施されるので、
手間,時間,コストがかさむ、という問題が指摘されて
いた。又、この図8の乾燥装置では、液状レジストの乾
燥にバラツキを生じることがあり、乾燥が不確実化し、
レジストパターンそして回路Lの保護被膜形成に支障を
生じることがあった。
P上に塗布された液状レジストの乾燥,硬化に関し指摘
されていた問題であるが、このように硬化したソルダー
マスクつまり保護被膜上に、文字,記号,マーク等を表
わすインクを印刷し、これを乾燥,硬化させる場合も、
全く同様の問題が指摘されていた。つまり、この場合
も、前述した図7は図8の乾燥装置が使用され、第1
に、プリント配線基板Pが腰折れ状態となりやすく、イ
ンクに傷が発生し、第2に、これを回避するためには、
乾燥工程が非連続的,マニュアル的なものとなってい
た。
例の問題点を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果
なされたものであって、請求項1,2では、液状レジス
トが塗布されたプリント配線基板を、乾燥炉内で、縦に
吊下げ,保持しつつ順次搬送して行くようにしたことに
より、第1に、プリント配線基板が乾燥中に他と接触す
ることがなく、塗布された液状レジストの傷発生が防止
されると共に、乾燥,硬化も確実に行われ、第2に、乾
燥工程が連続的,自動的に実施できるようになる、乾燥
装置を提案することを目的とする。そして更に請求項3
では、硬化した液状レジストにインクが印刷されたプリ
ント配線基板を、縦に吊下げ,保持しつつ順次搬送して
行くようにしたことにより、上述に準じ第1に、インク
の傷発生が防止されると共に、乾燥,硬化も確実に行わ
れ、第2に、乾燥工程が連続的,自動的に実施できるよ
うになる、乾燥装置を提案することを目的とする。
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この乾燥装置は、プ
リント配線基板の製造工程で用いられ、該プリント配線
基板の表面に塗布された熱硬化性の液状レジストを熱風
により乾燥,硬化させ、所定の回路部分を被覆保護させ
るようにするものである。そして乾燥炉と、該乾燥炉に
付設され熱風を乾燥炉内に吹き出す熱風吹出口と、該乾
燥炉に付設され乾燥炉内の熱風を吸い込む熱風吸込口
と、上記液状レジストが塗布された該プリント配線基板
を、保持手段にて縦に吊下げた状態で保持しつつ順次搬
送するコンベヤと、該プリント配線基板を介し該熱風吹
出口と該熱風吸込口間に形成された熱風ゾーンと、を有
してなる。次に、請求項2については次のとおり。すな
わち、この乾燥装置は、請求項1の乾燥装置において、
上記コンベヤに対し着脱自在なマガジンラックが用いら
れ、該マガジンラックは、開放面を備えると共に、内部
に複数枚の該プリント配線基板を該保持手段にて縦に保
持可能となっている。
なわち、この乾燥装置は、請求項1又は請求項2の乾燥
装置が用いられ、上記液状レジストの乾燥,硬化に代
え、硬化した上記液状レジストに文字,記号,マーク等
を表わすインクが印刷された該プリント配線基板が、該
保持手段にて縦に吊下げ,保持されつつ上記コンベヤに
て順次搬送され、もって該インクを熱風により乾燥,硬
化させるようになっている。
ように作用する。すなわち、この請求項1,2の乾燥装
置では、液状レジストが塗布されたプリント配線基板
が、乾燥炉内をコンベヤの保持手段にて縦に吊下げ,保
持されて、順次搬送される。そして、熱風吹出口と熱風
吸込口間に形成された熱風ゾーンにより、液状レジスト
が乾燥,硬化されて行く。
板は、保持手段および自重により常に縦に吊下げ,保持
されており、斜めに立て掛けられているわけではなく自
重により常に縦に保持され、自重により腰折れ状態とな
るようなことはない。従って、プリント配線基板が他と
接触するようなことがなく、液状レジストに傷が生じる
こともなく、更に乾燥にバラツキが生じない等、安全か
つ確実に乾燥,硬化され、現像不良そしてマスク不良の
発生は回避される。第2に、液状レジストが塗布された
プリント配線基板は、順次、保持手段にて吊下げられ、
コンベヤにて搬送され、次々と乾燥,硬化される等、乾
燥工程が連続的,自動的に実施可能となる。
上述した液状レジストの乾燥,硬化に代え、印刷された
インクの乾燥,硬化が行われる。そしてこの場合も、上
述したところに準じ、第1に、プリント配線基板が腰折
れ状態とならず、インクに傷が生じることがなく、乾
燥,硬化も確実に行われ、もって文字,記号,マーク等
の不良が回避されると共に、第2に、乾燥工程が連続
的,自動的に実施可能となる。
いて、詳細に説明する。図1,図2は本発明の第1実施
例を示し、図1は側面説明図、図2は正面説明図であ
る。図3,図4は、その保持手段の各例を示す正面図で
ある。
る。プリント配線基板Pは、OA用の両面基板,コンピ
ュータ用の多層基板,計算機用のフレキシブル基板等
々、用途により多種多様であり、その製造工程も多種多
様である。そしてプリント配線基板Pは、近年ますます
小型軽量化,極薄化,多層化,回路Lの高密度化,微細
化等々が進みつつある。さて、このようなプリント配線
基板Pは、例えば次のように製造される。すなわちプリ
ント配線基板Pは、材料切断,穴あけ加工.研磨,スル
ホールメッキ,研磨,レジスト貼付,露光,現像,エッ
チング,レジスト剥離等々の工程を巡って製造される。
これらについて詳述すると、まず、材料つまり絶縁材の
両面に銅箔が張り合わされた両面銅箔張り積層板が、ワ
ークサイズの短尺に切断され、次に、スルホール用の穴
あけ加工が施された後、洗浄および両面研磨処理が行わ
れてから、スルホールメッキが実施される。つまり表面
の電気回路と裏面の電気回路を導通すべく、スルホール
の内壁にメッキが施される。しかる後、再び洗浄,両面
研磨処理,洗浄,乾燥等が行われてから、ドライフィル
ムである感光性のレジストを膜状に貼り付ける処理が行
われ、それから、回路Lのネガフィルムである回路写真
をあてて露光し、事後、レジストは露光され硬化した回
路L部分を残し、他の部分は現像液の噴射により溶解除
去される。しかる後、洗浄,乾燥が行われてから、エッ
チングマシンにて、このようにレジストが硬化した回路
L部分の銅箔を残し、上述によりレジストが溶解除去さ
れた部分の銅箔が腐食液の噴射により溶解除去される。
それから残っていた上述の硬化した回路L部分のレジス
トが、剥離液の噴射により溶解除去された後、洗浄,乾
燥され、もって、所定の回路Lが形成されたプリント配
線基板Pが得られるが、このようなプリント配線基板P
は、例えば縦横が500×600mm程度の寸法よりなる
(図9も参照)。
ルダーマスク形成工程において、形成された回路Lの保
護被膜が形成される。そして、この保護被膜形成の分野
においては、これまでのドライフィルムを用いる方式に
比し、最近は熱硬化性の液状レジストを用いる方式が急
速に普及しつつある。すなわち、この液状レジストを用
いる方式は、液状であることの特性を生かし、プリント
配線基板Pの高密度で極小化が進む回路Lに対する密着
性,埋込み度,被覆性,耐酸性等々に優れ、更にコスト
面にも優れており、従来のドライフィルムを用いる方式
に代わり、最近広く採用されつつある。このような熱硬
化性の液状レジストとしては、例えば、希アルカリ現像
型の液状フォトソルダーレジスト、エポキシ系液状レジ
スト、その他の熱硬化性で感光性の樹脂を用いた液状レ
ジスト、等々が使用される。
は、まず、回路Lが形成されたプリント配線基板Pの表
面全体に、印刷法やスプレー法により、フォトソルダー
レジストつまり熱硬化性の液状レジストが塗布される。
そして次に、これを後述する乾燥装置に通し、熱風によ
り液状レジストを乾燥,半硬化させた後、半硬化した液
状レジストにネガフィルムを当てて、露光,現像する。
そして、スルホール部分,ラウンド部分等の後で部品S
が装着される部分、つまり事後装着用にハンダやメッキ
が行われる部分を溶解除去して露出させると共に、再び
乾燥装置に通し、残った回路Lの部分等の液状レジスト
を、熱風Bにより乾燥,本硬化させる。このようにし
て、ソルダーマスクつまり保護被膜が形成され、回路L
が被膜保護され、事後の部品Sの装着時のハンダやメッ
キ等の付着から保護するようになっている。
は、半硬化つまりセミキュアの場合は、例えば設定温度
が70度の熱風Bで20分間乾燥、又は設定温度80度
の熱風Bで10分間乾燥とされており、本硬化つまりポ
ストキュアの場合は、例えば設定温度が140度の熱風
Bで50分間乾燥とされている。しかしながらこの乾燥
条件は、乾燥装置の乾燥炉1の形態により、又、プリン
ト配線基板Pの両面同時乾燥か片面乾燥か等により、若
干変更される。又、このような半硬化と本硬化の2段階
方式によらず、プリント配線基板Pの回路Lの部分のみ
に印刷法により液状レジストを塗布し、これを一度に乾
燥装置を用いて硬化させることにより、回路Lの部分の
保護被膜を形成する方式も従来より行われている。この
場合には、プリント配線基板Pの回路部分のみに、つま
り、スルホール部分・ラウンド部分等の部品Lの装着部
分等を除き、印刷法により液状レジストが塗布される。
にプリント配線基板Pの製造工程で用いられ、プリント
配線基板Pの表面に塗布された熱硬化性の液状レジスト
を熱風Bにより乾燥,硬化させ、所定の回路Lの部分を
被覆保護させるようにするものである。そして乾燥炉1
と、乾燥炉1に付設され熱風Bを乾燥炉1内に吹き出す
熱風吹出口5と、乾燥炉1に付設され乾燥炉1内の熱風
Bを吸い込む熱風吸込口6と、液状レジストが塗布され
たプリント配線基板Pを、保持手段Hにて縦に吊下げた
状態で保持しつつ順次搬送するコンベヤ7と、プリント
配線基板Pを介し熱風吹出口5と熱風吸込口6間に形成
された熱風ゾーンAと、を有してなる。
れた処理室たる乾燥炉1下部には、搬送されるプリント
配線基板Pの下方で搬送方向に沿いほぼ全面的に吹出ダ
クト8が配されており、この吹出ダクト8上面には、上
方のプリント配線基板Pに向け熱風Bを均一に吹き出す
多数のノズル状の熱風吹出口5が、例えばパンチングメ
タル等を利用して設けられている。又、乾燥炉1上部に
は、搬送されるプリント配線基板Pの上方で搬送方向に
沿いほぼ全面的に吸込ダクト9が配されており、この吸
込ダクト9下面には、下方のプリント配線基板Pを介
し、熱風Bを均一に吸い込む多数のノズル状の熱風吸込
口6が、例えばパンチングメタル等を利用して設けられ
ている。そして、図2に示したブロワー10からの風
が、ヒーター等の熱風発生装置11を介し熱風Bとなっ
て吹出ダクト8へと送られ、このような熱風Bが、熱風
吹出口5から搬送されるプリント配線基板Pを介し熱風
吸込口6へと向かう熱風ゾーンAを形成する。なお熱風
Bは、熱風吸込口6から吸込ダクト9を介し、ブロワー
10へと循環する。
出口側付近にそれぞれ配されたチェーンホイル12間
に、無端状のチェーン13が水平に掛け渡されたもの
が、左右に対向して配されており、チェーンホイル12
が、コンベヤモータにて回転駆動されることにより、チ
ェーン13が、乾燥炉1内を入口側から出口側に向け水
平に走行する。そして、このようなコンベヤ7に、プリ
ント配線基板Pを縦に吊下げた状態で保持可能な保持手
段Hが、所定間隔を置き多数組み付けられている。
成内容のものが考えられる。まず図1,図2,そして図
3の(1)図中に示した例では、左右のチェーン13に
両端部がアタッチメント14を介し取り付け固定され左
右に水平に配されたバー15と、プリント配線基板Pの
上端縁を挟持可能なバー状グリップたる挟持部材16
と、挟持部材16の両端部上にそれぞれ立設された介装
部材17と、両介装部材17の上端およびバー15の中
央部左右にそれぞれ対向して固設されたマグネット部材
18と、からなる。この図示例の保持手段Hでは、コン
ベヤ7のチェーン13に取り付け固定された多数のバー
15側の左右のマグネット部材18に、プリント配線基
板Pの上端縁をグリップ保持にて挟持した挟持部材16
側の左右のマグネット部材18を、マグネット結合させ
ることにより、プリント配線基板Pが縦に吊下げられた
状態で保持されるようになっている。そしてプリント配
線基板Pは、予め挟持部材16にて挟持された後、マグ
ネット部材18を介しコンベヤ7下に着脱自在に吊下げ
保持される。
では、上述した図3の(1)図に示した左右の両マグネ
ット部材18に代え、対応した係止穴19と係止部材2
0が設けられており、バー15側の左右の係止穴19
に、挟持部材16側の左右の係止部材20が、ハンガー
状に係止され、もって、プリント配線基板Pが縦に吊下
げられた状態で保持されるようになっている。更に、図
3の(3)図に示した保持手段Hでは、このような図3
の(2)図に示した例に加え、左右の介装部材17の下
端と挟持部材16の両端部間にも、対応した係止穴19
と係止部材20が設けられており、プリント配線基板P
は、このような介装部材17の上下2箇所の係止によ
り、コンベヤ7下に着脱自在に吊下げ保持される。
では、これらとは異なり、バー15側に両介装部材17
の上端が固定されると共に、両介装部材17の下端に係
止部材20が設けられ、この係止部材20がプリント配
線基板P側の上端縁に設けられた係止穴19に係止可能
となっている。プリント配線基板Pはこのような係止穴
19と係止部材20を介し、コンベヤ7下に着脱自在に
吊下げ保持される。又、図4の(2)図に示した保持手
段Hでは、挟持部材16に代えケース部材21が設けら
れている。ケース部材21は連設された下辺溝と左右辺
溝間にてプリント配線基板Pを保持すると共に、左右上
端部から介装部材17が立設され、両介装部材17の上
端のマグネット部材18とバー15側の左右のマグネッ
ト部材18とが、対応してマグネット結合されるように
なっている。そこで、ケース部材21に収容されたプリ
ント配線基板Pは、マグネット結合により、コンベヤ7
下に着脱自在に吊下げ保持される。
では、挟持部材16がプリント配線基板Pの側端縁を縦
に挟持可能とされている。そして、このような縦の挟持
部材16の上部に、略L字状をなすホルダー部材22の
下端が固定されると共に、ホルダー部材22の上辺の両
端部上に、それぞれ介装部材17が立設され、両介装部
材17の上端に設けられたマグネット部材18が、対向
するバー15側のマグネット部材18に、マグネット結
合可能となっている。そこで、一方の側端縁を挟持され
たプリント配線基板Pは、ホルダー部材22や介装部材
17を介し、マグネット部材18間をマグネット結合す
ることにより、コンベヤ7下に着脱自在に吊下げ保持さ
れる。保持手段Hとしては、このようなものが考えられ
るが、勿論これら以外にも各種の構成内容のものが可能
であり、例えば、バー状グリップたる挟持部材16に代
え、複数個のチャッキンググリップを用いてプリント配
線基板Pを挟持するようにしてもよく、要は、プリント
配線基板Pをコンベヤ7に対し縦に吊下げた状態で保持
可能であればよい。
いる。そこで以下のようになる。すなわちこの乾燥装置
では、表面に熱硬化性の液状レジストが塗布されたプリ
ント配線基板Pは、乾燥炉1内の入口側付近で次々とコ
ンベヤ7に保持手段Hにて吊下げられた後、乾燥炉1内
を保持手段Hにて吊下げられた状態で、コンベヤ7によ
り順次搬送される。そして、このように縦に吊下げられ
て搬送されるプリント配線基板Pを介し、熱風吹出口5
から吹き出された熱風Bが、熱風吸込口6へと吸い込ま
れる熱風ゾーンAが形成され、熱風Bが、プリント配線
基板Pの両面に確実に吹き込まれ、塗布されていた液状
レジストが乾燥,硬化されて行き、回路L(図9参照)
の保護被膜が形成される。なお乾燥炉1の出口側付近
で、プリント配線基板Pは、順次、保持手段Hそしてコ
ンベヤ7から取り外され、乾燥炉1の外部に排出され
る。そこで、この乾燥装置では次の第1,第2のように
なる。
されるプリント配線基板Pは、保持手段Hにて縦に吊下
げられており、前述した図7のこの種従来例のように、
立て掛けラック2に斜めの立て掛けられているわけでは
ない。つまり、プリント配線基板Pは、自重により常に
縦の状態に保持され、前述したこの種従来例のように、
自重により立て掛けラック2側に沿った腰折れ状態(図
7の(2)図参照)となるようなことはない。従って、
乾燥炉1中で搬送されるプリント配線基板Pが、他と接
触するようなことがなく、塗布されていた乾燥前の未硬
化状態の液状レジストに傷が生じるようなこともなく、
更に乾燥にバラツキが生じない等、液状レジストは無傷
で安全かつ確実に乾燥,硬化され、現像不良そしてマス
ク不良の発生が回避される。特に、プリント配線基板P
は極薄化が進展し、ますますフレキシブル化しつつある
が、この乾燥装置では、このように縦に吊下げられるこ
とにより、腰折れ状態の発生等々が確実に防止され、も
って、極薄化が進むプリント配線基板Pの現状に対応で
きるようになる。
ト配線基板Pは、順次、保持手段Hにて吊下げられコン
ベヤ7にて搬送されて、次々と乾燥,硬化されて行く。
つまり、前述した図8のこの種従来例のように、一旦取
り出して平置きラック4に収納し、乾燥炉1内に移動し
乾燥,硬化後に取り出して戻す、等々の作業を要せず、
乾燥工程が順次、連続的,自動的に実施できるようにな
る。
明しておく。図5,図6は本発明の第2実施例を示し、
図5は側面説明図、図6は正面説明図である。この第2
実施例の乾燥装置では、コンベヤ7に対し着脱自在なマ
ガジンラックMが用いられ、マガジンラックMは、開放
面を備えると共に内部に、複数枚のプリント配線基板P
を、保持手段Hにて縦に保持可能となっている。
クMは、少なくとも左右両面および上下面が開放された
略箱状をなすと共に、上面等に保持手段Hが配されてい
る。このような保持手段Hとしては、前述した図3や図
4のもの等に準じたものが用いられ、例えば、バー1
5,挟持部材16,介裝部材17,マグネット部材1
8,係止穴19,係止部材20,ケース部材21,ホル
ダー部材22等が、適宜複数個選択使用され、プリント
配線基板PをマガジンラックM内にて複数枚縦に保持可
能となっている。そしてコンベヤ7としては、例えばネ
ットコンベヤが使用され、走行するネットコンベヤ製の
コンベヤ7上に、適宜間隔を置きつつマガジンラックM
が載置されるようになっている。又、この乾燥炉1で
は、吹出ダクト8が左右側面に配され、多数の熱風吹出
口5が左右側面に設けられると共に、上面に吸込ダクト
9そして熱風吸込口6が設けられ、もって、左右側面か
らマガジンラックMそしてプリント配線基板Pを介し上
面に至る熱風ゾーンAが形成されるようになっている。
によるプリント配線基板Pの保持形態としては、上述に
より、図3や図4に示したもの等が用いられ、各種の形
態が考えられる。例えば、複数枚のプリント配線基板P
をマガジンラックM内で、複数個の保持手段Hにて純然
と単純に吊下げて縦に保持する形態のほか、マガジンラ
ックM内に複数個の保持手段Hたるケース部材21(図
4の(2)図参照)を配し、各プリント配線基板Pをケ
ース部材21の溝にて略吊下げ状に縦に保持する形態も
可能である。なお、図5中23はファン、24はヒータ
ーであり、これらにより、熱風吸込口6,吸込ダクト9
から吹出ダクト8,熱風吹出口5に至る、熱風Bの循環
路が形成される。25は、乾燥炉1内の断熱壁たる仕切
壁である。又、図6中26は、コンベヤ7駆動用のコン
ベヤモーターである。
リント配線基板Pが、保持手段HにてマガジンラックM
内に縦に保持され、このようにプリント配線基板Pを収
納したマガジンラックMが、乾燥炉1の入口側付近で次
々とコンベヤ7上に載置される。そして、コンベヤ7に
て搬送されつつ熱風ゾーンAを通過することにより、プ
リント配線基板Pに塗布されていた液状レジストが、乾
燥,硬化されて行く。なお、この第2実施例において、
その他の各構成部材の内容,機能および作用は、第1実
施例について前述したところに準じるので、同符号を付
しその説明を省略する。
れ所定の回路Lを被覆保護する液状レジストの乾燥,硬
化に関する説明であった。しかしながら、この乾燥装置
は、硬化した液状レジスト上に印刷されたインクの乾
燥,硬化にも使用可能である。そしてこの場合は、前述
により硬化した液状レジストつまりソルダーマスクたる
保護被膜上に、文字,記号,マーク等を表わすインクが
印刷されてなるプリント配線基板Pが、保持手段Hにて
縦に吊下げ,保持されつつ、コンベヤ7にて順次搬送さ
れ、熱風ゾーンAを通過することにより、そのインクが
乾燥,硬化される。そしてこの場合も前述に準じ、第1
に、プリント配線基板Pが腰折れ状態とならず、インク
に傷が生じることがなく、乾燥,硬化も確実に行われ、
もって文字,記号,マーク等の不良が回避されると共
に、第2に、その乾燥工程が連続的,自動的に実施可能
となる。
は、以上説明したように、液状レジストが塗布されたプ
リント配線基板を、乾燥炉内で、縦に吊下げ,保持しつ
つ順次搬送して行くようにしたことにより、次の効果を
発揮する。
接触することがなく、塗布された液状レジストの傷発生
が防止される。すなわち、前述したこの種従来例のよう
に、搬送中に腰折れ状態となるようなことはなく、液状
レジストの傷発生が防止されて、液状レジストは無傷で
安全かつ確実に乾燥,硬化され、現像不良そしてマスク
不良は回避される。もって、高精度なレジストパターン
そして回路の保護被膜が形成されるので、回路の高密度
化が進み高度な信頼性が要求されるプリント配線基板の
現状に即応できるようになる。
的,自動的に実施できるようになる。すなわち、レジス
トが塗布されたプリント配線基板を順次乾燥炉内で搬送
することにより、全自動化された工程にて、連続的,自
動的に乾燥することが可能となり、手間,時間,コスト
面等にも優れ、プリント配線基板の製造コストを低減可
能となる。
液状レジストの乾燥,硬化に代え、印刷されたインクの
乾燥,硬化が行われるが、この場合も上述に準じ、第1
に、インクに傷が生じることがなく確実に乾燥,硬化さ
れ、文字,記号,マーク等の不良が回避されると共に、
第2に、乾燥工程が連続的,自動的に実施でき、手間,
時間,コスト面等にも優れるようになる。このように、
この種従来例に存した問題点が、一挙にすべて一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
図であり、(1)図は全体を、(2)図は要部を示す。
は第1例を、(2)図は第2例を、(3)図は第3例を
示す。
第4例を、(2)図は第5例を、(3)図は第6例を示
す。
(1)図は全体を、(2)図は要部を示す。
(1)図は要部を、(2)図は全体を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 プリント配線基板の製造工程で用いら
れ、該プリント配線基板の表面に塗布された熱硬化性の
液状レジストを熱風により乾燥,硬化させ、所定の回路
部分を被覆保護させるようにする乾燥装置であって、 乾燥炉と、該乾燥炉に付設され熱風を乾燥炉内に吹き出
す熱風吹出口と、該乾燥炉に付設され乾燥炉内の熱風を
吸い込む熱風吸込口と、上記液状レジストが塗布された
該プリント配線基板を、保持手段にて縦に吊下げた状態
で保持しつつ順次搬送するコンベヤと、該プリント配線
基板を介し該熱風吹出口と該熱風吸込口間に形成された
熱風ゾーンと、を有してなることを特徴とする乾燥装
置。 - 【請求項2】 請求項1の乾燥装置において、上記コン
ベヤに対し着脱自在なマガジンラックが用いられ、該マ
ガジンラックは、開放面を備えると共に、内部に複数枚
の該プリント配線基板を該保持手段にて縦に保持可能と
なっていること、を特徴とする乾燥装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の乾燥装置が用い
られ、上記液状レジストの乾燥,硬化に代え、硬化した
上記液状レジストに文字,記号,マーク等を表わすイン
クが印刷された該プリント配線基板が、該保持手段にて
縦に吊下げ,保持されつつ上記コンベヤにて順次搬送さ
れ、もって該インクを熱風により乾燥,硬化させるこ
と、を特徴とする乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132689A JP2537746B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132689A JP2537746B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326447A true JPH06326447A (ja) | 1994-11-25 |
JP2537746B2 JP2537746B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=15087237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5132689A Expired - Lifetime JP2537746B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537746B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021035939A1 (zh) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 青岛理工大学 | 一种用于ca磨料生产过程中的烘干装置及烘干落料设备 |
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-
1993
- 1993-05-10 JP JP5132689A patent/JP2537746B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2537746B2 (ja) | 1996-09-25 |
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