JP2002302245A - チェーン搬送式処理装置 - Google Patents

チェーン搬送式処理装置

Info

Publication number
JP2002302245A
JP2002302245A JP2001104337A JP2001104337A JP2002302245A JP 2002302245 A JP2002302245 A JP 2002302245A JP 2001104337 A JP2001104337 A JP 2001104337A JP 2001104337 A JP2001104337 A JP 2001104337A JP 2002302245 A JP2002302245 A JP 2002302245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
chain
processing chamber
printed wiring
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001104337A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Takahane
義明 高羽
Noritaka Sugi
徳敬 杉
Kazuyasu Nagasaka
和泰 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd filed Critical Noritake Co Ltd
Priority to JP2001104337A priority Critical patent/JP2002302245A/ja
Publication of JP2002302245A publication Critical patent/JP2002302245A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーン搬送式基板乾燥装置のクリーン度を
向上させる。 【解決手段】 ウィケット式コンベア12によって搬送
されるプリント配線基板16のレジスト被膜を乾燥炉1
4内で熱風によって乾燥或いは焼付けする場合に、ウィ
ケット式コンベア12の一対のチェーン28を乾燥炉1
4の外側に配設し、ウィケット30の連結アーム46の
端部を乾燥炉14に設けられたスリット70、72から
外側へ延び出させてチェーン28に連結したため、チェ
ーン28がガイドレール32、34上を走行する際に発
生する細かな金属粉や油滴などの塵埃によって乾燥炉1
4内のクリーン度が損なわれることが防止される。ま
た、乾燥炉14内を上部から下方へ流通させられてプリ
ント配線基板16のレジスト被膜を乾燥したり焼き付け
たりする熱風の循環経路にヘパフィルター76が設けら
れているため、乾燥炉14内のクリーン度が更に向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーン搬送式処理
装置に係り、特に、高いクリーン度が得られるチェーン
搬送式処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(a) 複数のスプロケットに巻き掛けられ
て所定の搬送経路を回転駆動されるチェーンと、(b) そ
のチェーンに取り付けられてそれぞれワークを保持し、
そのチェーンの回転に伴ってそのワークを前記搬送経路
に沿って搬送する多数のワーク保持具と、(c) 前記搬送
経路の少なくとも一部を覆蓋してそのワークに所定の処
理を行う処理室と、を有するチェーン搬送式処理装置が
知られている。特許第3030439号公報に記載の乾
燥装置はその一例で、ワーク保持具としてウィケットが
チェーンに取り付けられたウィケット式コンベアによ
り、ワークである板状のボードを保持して乾燥室内を搬
送するとともに、乾燥室内に導入される熱風によりその
ボードを乾燥させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなチェーン搬送式処理装置は、チェーンがガイドレー
ル上を走行したりスプロケットと噛み合ったりする際
に、細かな金属粉や油滴などの塵埃が発生することが避
けられず、高いクリーン度が要求される場合には使用で
きないという問題があった。例えば、プリント配線基板
の絶縁層をラミネート方式で形成したり、ダイコーター
により塗布したりする場合、乾燥室内についても例えば
クリーン度クラス100程度の高いクリーン度が要求さ
れることがあるが、従来のチェーン搬送式処理装置はク
リーン度クラスが10000程度であるため、使用不可
であった。なお、「クリーン度」は、1回2.83li
t/minの吸引量で系の雰囲気を吸引した時に、その
中に含まれている粒子径が0.3μm以上の粒子数であ
る。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、チェーン搬送式処理
装置のクリーン度を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 所定の搬送経路を移動させられ
るチェーンと、(b) そのチェーンに取り付けられてそれ
ぞれワークを保持し、そのチェーンの移動に伴ってその
ワークを前記搬送経路に沿って搬送する多数のワーク保
持具と、(c) 前記搬送経路の少なくとも一部を覆蓋して
そのワークに所定の処理を行う処理室と、を有するチェ
ーン搬送式処理装置において、(d) 前記ワーク保持具
は、前記ワークを保持する本体部と、その本体部から延
び出して前記チェーンに連結される連結部とを備えてい
る一方、(e) 前記チェーンは前記処理室の外側に配設さ
れ、その処理室の内部で前記ワークを保持している前記
ワーク保持具の前記連結部は、その処理室から外側に延
び出してそのチェーンに連結されているとともに、その
処理室には、その連結部がそのチェーンと共に移動する
ことを許容するように前記搬送経路に沿ってスリットが
設けられていることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明のチェーン搬送式処
理装置において、(a) 前記チェーンは、複数のスプロケ
ットに巻き掛けられて略長円形状の搬送経路を一方向へ
回転させられる無端環状のもので、(b) 前記ワーク保持
具は、前記長円形状の長手方向の一端の投入部で前記ワ
ークを受け取り、他端の取出し部まで搬送される過程で
前記処理室内を通過するようになっており、(c) 前記処
理室には、前記長円形状の2辺に沿ってそれぞれ前記ス
リットが設けられ、前記ワーク保持具が前記取出し部か
ら前記投入部まで戻される過程でもその処理室内を通過
するようになっていることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第2発明のチェーン搬送式処
理装置において、(a) 前記スプロケットは、略水平な方
向へ離間して互いに平行で略水平な軸心まわりの回転可
能に一対配設されているとともに、前記処理室を挟んで
反対側にも同心に設けられ、それぞれ前記チェーンが巻
き掛けられている一方、(b) 前記ワーク保持具は、その
一対のチェーンに連結されるように前記連結部を一対備
えており、(c) 前記長円形状の一対の直線部のうち上側
の搬送経路で前記ワークを搬送することを特徴とする。
【0008】第4発明は、第1発明〜第3発明の何れか
のチェーン搬送式処理装置において、(a) 前記ワークを
持ち上げて前記ワーク保持具に受け渡すための機構の総
ての可動部がそのワークの搬送平面より下方に配置され
た投入装置と、(b) 前記ワーク保持具から前記ワークを
受け取って取り出すための機構の総ての可動部がそのワ
ークの搬送平面より下方に配置された取出し装置と、を
有することを特徴とする。
【0009】第5発明は、第1発明〜第4発明の何れか
のチェーン搬送式処理装置において、(a) 前記ワーク保
持具は、クリップにより前記ワークを把持して保持する
もので、(b) そのクリップにより前記ワークを保持する
のに先立って、そのクリップを開いて圧縮空気を吹き付
けることにより異物を除去するとともに、その空気を異
物と共に吸引する清浄装置が設けられていることを特徴
とする。
【0010】第6発明は、第1発明〜第5発明の何れか
のチェーン搬送式処理装置において、(a) 前記ワーク
は、表面に被膜が設けられたプリント配線基板で、(b)
前記処理室は、高温ガスを流通させて前記被膜を乾燥或
いは焼付けするための乾燥炉であることを特徴とする。
【0011】第7発明は、第6発明のチェーン搬送式処
理装置において、前記高温ガスは循環ファンによって前
記乾燥炉を含む循環経路を循環させられるようになって
いるとともに、その循環経路にはヘパフィルターが設け
られていることを特徴とする。なお、上記ヘパフィルタ
ーは、HEPAフィルター(High Efficiency Particul
ate Air Filter) のことで、基本性能として、粒径0.
3μmの粒子に対して99.97%以上の集塵効率が得
られるものである。
【0012】
【発明の効果】このようなチェーン搬送式処理装置にお
いては、チェーンが処理室の外側に配設されているた
め、チェーンがガイドレール上を走行したりスプロケッ
トと噛み合ったりする際に発生する細かな金属粉や油滴
などの塵埃によって処理室内のクリーン度が損なわれる
ことが防止され、例えばクリーン度クラス100程度の
高いクリーン度を達成することができる。
【0013】第2発明は、無端環状のチェーンが略長円
形状の搬送経路を一方向へ回転させられ、その長円形状
の長手方向の一端の投入部でワークを受け取るととも
に、他端の取出し部まで搬送される過程で処理室内を通
過させられる場合に、ワーク保持具が取出し部から投入
部まで戻される過程でも処理室内を通過させられるよう
になっているため、その戻り過程でワーク保持具に塵埃
が付着して次に搬送するワークや処理室内のクリーン度
を損なう恐れがない。
【0014】第3発明では、処理室を含む装置が略水平
に配設されるとともに、その処理室の両側部に配設され
た一対のチェーンによってワーク保持具が支持され、処
理室内を搬送されるようになっているため、そのワーク
保持具、更にはワークの姿勢が安定する。また、長円形
状の一対の直線部のうち上側の搬送経路でワークを搬送
するようになっているため、下側の直線部を戻されるワ
ーク保持具の戻し過程で塵埃等が落下しても、上部を搬
送されるワークに付着する恐れがない。
【0015】第4発明では、ワークを持ち上げてワーク
保持具に受け渡すための投入装置、およびワーク保持具
からワークを受け取って取り出すための取出し装置、の
各々の機構の総ての可動部がそれぞれワークの搬送平面
より下方に配置されているため、それ等の投入装置、取
出し装置の可動部で発生する塵埃がワークに付着するこ
とが防止される。
【0016】第5発明は、ワーク保持具がクリップによ
ってワークを把持して保持する場合で、ワークの姿勢が
安定するとともに、厚さが例えば0.1mm程度以下の
薄板なども略垂直に保持した状態で良好に搬送できる。
また、このようにワークを把持して搬送すると、ワーク
搬送時におけるワークの熱膨張や位置ずれなどでワーク
が擦れるなどして発生した擦り屑がクリップに付着する
可能性があるが、クリップを開いて圧縮空気を吹き付け
ることにより異物を除去するとともに、その空気を異物
と共に吸引する清浄装置が設けられているため、クリッ
プが高いクリーン度に維持され、クリップに付着した擦
り屑などによって処理室やワークのクリーン度が損なわ
れることがない。
【0017】第6発明は、表面に被膜が設けられたプリ
ント配線基板を乾燥炉内で高温ガスにより乾燥或いは焼
付けする場合で、乾燥炉内が高いクリーン度に保たれる
ことから、高品質のプリント配線基板が得られる。
【0018】第7発明では、上記高温ガスの循環経路に
ヘパフィルターが設けられているため、乾燥炉内のクリ
ーン度が更に向上し、プリント配線基板の品質が更に高
くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のチェーン搬送式処理装置
は、ラミネート方式やダイコーターなどで表面に絶縁被
膜等の被膜が設けられたプリント配線基板を乾燥したり
焼き付けたりする乾燥装置など、高いクリーン度が要求
される場合に好適に適用されるが、プリント配線基板以
外の基板や板材、その他のワークを搬送したり、乾燥や
焼付け以外の熱処理、或いはその他の処理を行う場合に
も適用され得る。
【0020】ワーク保持具としては、チェーンから起立
するように設けられるウィケットが適当であるが、ベル
トコンベアのようにワークを載置して搬送するものなど
種々の態様が可能である。また、クリップによりワーク
を把持して保持することが望ましいが、フック等にワー
クを引っ掛けて保持するものや、コの字形状の受け部等
にワークを載置して保持するものなど、種々の保持形態
が可能である。
【0021】乾燥炉などの処理室は、内部をワーク保持
具が通過できるように両端部が開口させられた筒形状の
ものが好適に用いられ、例えばスリットを介して分割さ
れた複数の部材にて構成されるが、チェーンが往復移動
させられる場合は、開口が1つで一体に構成することも
できるなど、ワークの搬送形態などに応じて種々の態様
が可能である。
【0022】第2発明では、無端環状のチェーンが略長
円形状の搬送経路を一方向へ回転させられるようになっ
ているが、長円形状の長手方向の端部すなわち処理室か
ら出た部分の投入部や取出し部では、例えば搬送経路が
L字形状のように曲がっていても差し支えない。一方向
への回転は、連続回転でも間欠回転でも差し支えなく、
ワークの着脱形態などに応じて適宜定められる。
【0023】第3発明では、例えばチェーンに対して略
垂直に外側へ起立するようにウィケットが所定の間隔で
多数設けられ、処理室内ではワークとしてのプリント配
線基板が略垂直になる姿勢で保持するとともに、その板
厚方向へ搬送するように構成される一方、処理室の上部
から下方へ向かって熱風等の高温ガスを流通させること
により、そのプリント配線基板を乾燥或いは焼付けする
ように構成される。他の発明の実施に際しては、略垂直
な軸心まわりにスプロケットを回転させて略水平な平面
内でチェーン、更にはワークを移動させたり、上下方向
に長い長円形状の搬送経路を設定したりするなど、種々
の態様が可能である。
【0024】第4発明の投入装置や取出し装置の機構
は、例えばワークを持ち上げたり、搬入、搬出したり、
位置決め(センタリングなど)したりするためのもの
で、可動部としては、シリンダやスライド部材等の摺動
部、回転ローラ、モータ等の回転体の軸受部などがあ
り、それ等の可動部では摺動などで細かな金属粉や油滴
などの塵埃が発生することが避けられない。
【0025】第5発明のクリップは、捩りコイルスプリ
ングなどの付勢手段によってワークを把持するように構
成され、単一または複数のクリップによりワークを吊り
下げて保持するものでも良いが、矩形のワークの平行な
2辺を把持したり、0.2mm以下の薄肉で変形し易い
ワークに対しては、例えばワークの4隅の近傍部分を把
持してワークを平面的に保持するなど、種々の態様が可
能である。
【0026】ワークの投入部や取出し部、或いは清浄装
置による清浄部には、上記付勢手段の付勢力に抗してク
リップを開放する開放装置を設けることが望ましい。開
放装置には、クリップを開放する開放部材の他に、クリ
ップが取り付けられたウィケットなどを位置決めする位
置決め部材を設け、開放時にウィケット等が変形して位
置ずれすることを防止することが望ましい。
【0027】清浄装置は、例えばワーク保持具にワーク
を保持させる投入部や、その投入部の直前位置に配設さ
れるが、ワーク保持具がワークを保持していない範囲で
あれば、何処に設けても差し支えない。
【0028】第6発明のプリント配線基板は、例えばガ
ラス・エポキシ樹脂などの樹脂材料で構成された厚さが
0.2mm以下、更には0.1mm以下の基材に、銅箔
などでプリント配線を施した後、レジスト(絶縁剤)等
の被膜を塗布したり貼り付けたりしたもので、周縁部に
はプリント配線や被膜が存在しない余白部分が残され、
その余白部分をクリップによって把持するように構成さ
れる。
【0029】そして、上記プリント配線基板を略垂直に
保持した状態で水平方向成分を有する搬送方向へ移動さ
せるとともに、高温ガスを乾燥炉の上部から下方へ向か
って流通させることが望ましいが、高温ガスを水平方向
へ流通させるようにしても良いなど、種々の態様が可能
である。第6発明、第7発明では熱風等の高温ガスを用
いて乾燥、焼付けを行うようになっているが、他の発明
の実施に際しては、赤外線照射など他の加熱手段を用い
ることもできるし、乾燥、焼付け以外の熱処理装置に適
用することも可能である。
【0030】第7発明は、プリント配線基板の被膜を高
温ガスにより乾燥或いは焼付けするためのものである
が、その他の処理装置においても、処理室内を含んで定
められた所定の循環経路に従って循環ファンにより空気
を循環させるとともに、その循環経路にヘパフィルター
を設けて、処理室内のクリーン度を更に向上させること
ができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は、本発明が適用されたチェーン搬
送式基板乾燥装置10を示す一部を省略した概略正面図
で、図2は図1におけるII−II断面図であり、ウィケッ
ト式コンベア12および乾燥炉14を主体として構成さ
れている。乾燥炉14は、断熱材にて構成されていると
ともに、水平方向(図1の左右方向)に長い筒形状を成
していて両端が開口しており、ワークとしてのプリント
配線基板16がウィケット式コンベア12により長手方
向の一端(図1における右端)の投入部18から挿入さ
れ、他端(図1における左端)の取出し部20で取り出
されるようになっている。チェーン搬送式基板乾燥装置
10はチェーン搬送式処理装置に相当し、乾燥炉14は
処理室に相当する。なお、乾燥炉14は、両端の開口部
分を除いてカバー部材22で覆われているが、図1で
は、そのカバー部材22が省略されている。
【0032】ウィケット式コンベア12は、乾燥炉14
の両端部、すなわち投入部18、および取出し部20に
おいて、それぞれ略水平で且つ乾燥炉14の長手方向と
直角な軸心まわりの回転可能に配設された一対のスプロ
ケット24、26と、それ等のスプロケット24、26
に巻き掛けられて略水平方向に長い長円形状の搬送経路
を一方向、すなわち図1において左まわりに回転させら
れる無端環状のチェーン28と、そのチェーン28に所
定の間隔で略垂直に外側へ起立するように取り付けられ
た多数のウィケット30とを備えて構成されており、一
対の略水平な直線状の搬送経路のうち上側の搬送経路で
プリント配線基板16を搬送する。スプロケット24、
26は、平面視において乾燥炉14を挟んで反対側にも
同心に設けられ、それぞれチェーン28が巻き掛けられ
ているとともに、その一対のチェーン28は何れも乾燥
炉14の外側に配設されており、ウィケット30は両側
のチェーン28に跨がって連結され、プリント配線基板
16を搬送方向に対して略垂直になる姿勢で保持するよ
うになっている。
【0033】乾燥炉14とカバー部材22との間には、
チェーン28の上下の直線部をそれぞれ支持するように
略水平に一対のガイドレール32、34が配設されてい
るとともに、所々にアイドルスプロケット36が配設さ
れている。ガイドレール32、34は、乾燥炉14を貫
通してカバー部材22に固設された複数の支持フレーム
38に固定されている。また、取出し部20側の2個の
スプロケット26は互いに連結されているとともに、単
一の駆動源(電動モータ)40によって一体的に間欠回
転させられ、チェーン28を介してウィケット30を間
欠送りするようになっており、その停止時に、投入部1
8では図4、図5に示す投入装置42によりプリント配
線基板16がウィケット30に受け渡されるとともに、
取出し部20では、乾燥炉14内で乾燥或いは焼付け処
理されたプリント配線基板16が図10に示す取出し装
置44によりウィケット30から取り出される。
【0034】ウィケット30はワーク保持具に相当する
もので、図3に示すように、両側のチェーン28に連結
される長手形状の連結アーム46と、その連結アーム4
6から略垂直に延び出すように一体的に固定された互い
に平行な一対の保持アーム48と、それ等の保持アーム
48に跨がって配設された補強アーム50と、一対の保
持アーム48に互いに内向きになる姿勢で対向して配設
されたクリップ52とを備えており、一対のクリップ5
2により矩形のプリント配線基板16の一対の互いに平
行な2辺を把持して保持するようになっている。クリッ
プ52は、捩りコイルスプリング54によって常には閉
じられるようになっており、このクリップ52および保
持アーム48を含んでプリント配線基板16を保持する
本体部56が構成されている。連結アーム46は平板形
状を成し、搬送方向と略平行になる姿勢でチェーン28
に連結されており、上記一対の保持アーム48は搬送方
向に対して略垂直にチェーン28から外側へ延び出すよ
うに設けられている。この連結アーム46の両側の端部
46eは連結部に相当し、前記乾燥炉14から外側へ延
び出してチェーン28に連結されている。図3の(a) は
(b) の上方から見た平面図で、(b) は正面図、(c) は
(b) の右側面図であり、(a) および(c) はチェーン28
が省略されている。
【0035】プリント配線基板16は、厚さが0.1m
m以下のガラス・エポキシ樹脂製の薄板で、銅箔をエッ
チングなどでプリント配線したものであり、その表面に
はレジスト(絶縁層)の被膜がラミネート方式やダイコ
ーターなどで設けられており、乾燥炉14によりその被
膜の乾燥或いは焼付けが行われるが、周縁部にはプリン
ト配線やレジスト被膜が存在しない余白部分が残されて
おり、その余白部分がクリップ52によって把持される
ようになっている。また、プリント配線基板16の大き
さは、例えば350mm×500mm程度、或いは50
0mm×500mm程度などで、レジストを焼き付けた
後に所定の大きさに切断されるとともに、プリント配線
が異なる複数のプリント配線基板16を重ね合わせて目
的とする基板が製造される。プリント配線基板16が大
型の場合や剛性が低い場合など、必要に応じてクリップ
52を片側に2個或いは3個ずつ設け、例えばプリント
配線基板16の4隅等を把持して平面状態に位置決めす
るようにしても良い。
【0036】前記乾燥炉14は、図2から明らかなよう
に、それぞれ断面がコの字形状を成す上側構成部材58
および下側構成部材60と、それ等の間に位置する一対
の平板状の中間部材62、64とから構成されており、
全体として上下方向に長い矩形の筒状の乾燥炉14が形
成されるようになっている。そして、投入部18でプリ
ント配線基板16を受け取ったウィケット30は、上側
構成部材58の内部を略一直線に通過して取出し部20
まで搬送される一方、取出し部20でプリント配線基板
16が取り外されたウィケット30は、下側構成部材6
0の内部を略一直線に通過して投入部18まで戻され
る。上側構成部材58は、吊りボルト66などでカバー
部材22に位置決め固定され、中間部材62、64は前
記支持フレーム38を介してカバー部材22に位置決め
固定され、下側構成部材60はボルト等で基台68に位
置決め固定されるようになっており、上側構成部材58
と中間部材62、64との間、および下側構成部材60
と中間部材62、64との間には、それぞれ前記連結ア
ーム46の端部46eの通過を許容するスリット70、
72が形成されている。スリット70、72は、長円形
状の搬送経路の一対の直線部に沿って互いに平行に設け
られており、その幅寸法(図2における上下方向の隙
間)は、平板形状の連結アーム46の板厚より大きいと
ともに、搬送時の振動等で連結アーム46が接触しない
範囲でできるだけ小さい寸法に設定されている。なお、
スリット70、72を構成している上側構成部材58、
下側構成部材60のコの字形状の開口端縁、および中間
部材62、64の上下の端縁には、それぞれ金属プレー
トが固定されている。また、中間部材62、64は、平
面視において四角形の枠形状を成す部材により一体に構
成することもできる。
【0037】乾燥炉14は、高温ガスとしての熱風を上
部から下方、すなわちウィケット式コンベア12により
略垂直な姿勢で乾燥炉14内を間欠送りされるプリント
配線基板16と略平行であって、その搬送方向(水平方
向)と略直角な方向、へ流通させることにより、プリン
ト配線基板16の表面に設けられたレジスト被膜を乾燥
或いは焼付けするためのもので、循環ファン74、ヘパ
フィルター76、ヒータ等による加熱部78を備えてお
り、図2に白抜き矢印で示すように空気(熱風)を循環
させるようになっている。乾燥か焼付けかによって加熱
部78による加熱温度が相違し、乾燥時には例えば80
℃程度の熱風が用いられ、焼付け時には例えば150℃
程度の熱風が用いられる。
【0038】一方、投入部18においてプリント配線基
板16をウィケット30に受け渡す投入装置42は、図
4および図5に示すように、略水平な姿勢で供給された
プリント配線基板16が載置される台車80を送りねじ
82により略水平な方向へガイドレール84に沿って直
線往復移動させ、図4に示す受取り位置から左方向へ移
動した受渡し位置までプリント配線基板16を搬入する
搬入機構、台車80に上下動可能に配設されてプリント
配線基板16を略水平な姿勢で支持している多数の載置
ピン86を昇降シリンダ88により上下動させて、上記
受渡し位置においてウィケット30のクリップ52がプ
リント配線基板16を把持できる高さ位置まで上方から
下降させる昇降機構、同じく台車80に上下動可能に配
設された位置決め部材90を位置決めシリンダ92によ
り上昇させてプリント配線基板16を予め定められた一
定位置に位置決め(センタリング)する位置決め機構、
同じく台車80に上下動可能に配設されて上下シリンダ
94により上下動させられるとともに、台車80上へ供
給されたプリント配線基板16を多数の引込みローラ9
6により所定位置まで引き込む引込み機構、などを備え
て構成されている。図4は図1に対応する一部を省略し
た正面図で、図5は図4の右方向から見た右側面図であ
る。
【0039】上記引込み機構および昇降機構は、受取り
位置における台車80の両側にも位置固定に配設されて
いる。図6および図7は、引込み機構を具体的に説明す
る図で、多数の引込みローラ96の回転軸にそれぞれ一
体的に取り付けられたプーリ98が、電動モータ100
によりベルト102を介して回転駆動されることによ
り、各引込みローラ96がそれぞれ一定の方向へ同期回
転させられるようになっている。図6は図5に対応する
右側面図で、図7は図6におけるVII −VII 断面を示す
図である。
【0040】上記投入装置42を構成している上記搬入
機構、昇降機構、位置決め機構、引込み機構の各可動
部、すなわちシリンダ88、92、94やガイドレール
84、その他のガイドロッドなどの摺動部、送りねじ8
2や引込みローラ96等の回転体の軸受部、送りねじ8
2とナット部材との螺合部などは、総てプリント配線基
板16の搬送平面より下方に配置されており、それ等の
可動部から発生する細かな金属粉や油滴などの塵埃がプ
リント配線基板16に付着することが良好に防止され
る。
【0041】また、投入装置42がプリント配線基板1
6をウィケット30に受け渡す受渡し位置には、ウィケ
ット30の一対のクリップ52をそれぞれ捩りコイルス
プリング54の付勢力に抗して開放する一対の開放装置
110が配設されている。一対の開放装置110は、図
8に具体的に示すように、受渡し位置において略水平な
姿勢とされるウィケット30の両側に相対向するように
対称的に配設されており、それぞれウィケット30の保
持アーム48を位置決めする位置決め部材112、およ
び開放シリンダ114によって上下動させられる開放部
材116を備えており、位置決め部材112によって保
持アーム48を位置決めした状態で開放部材116が下
降させられることにより、クリップ52と係合して開放
するようになっている。また、この開放装置110は、
退避シリンダ118により図8(a) 、(b) における左右
方向へ前進、後退させられるスライド部材120に配設
され、図8に示すようにウィケット30に接近してクリ
ップ52を開くことができる開放位置と、ウィケット3
0から離間してウィケット30の通過を許容する退避位
置とへ移動させられるようになっており、退避位置から
開放位置へ前進させられる際に、位置決め部材112の
把持部(隙間)に保持アーム48が相対的に挿入されて
位置決めされる。図8の(a) 、(b) の右側の開放装置1
10は位置決め部材112が省略されており、左側の開
放装置110は開放部材116が省略されている。
【0042】上記開放装置110によりクリップ52が
開放された状態で、前記投入装置42の台車80が昇降
機構によりプリント配線基板16を持ち上げた状態で受
渡し位置まで移動させられるとともに、クリップ52に
よる把持が可能な高さ位置までプリント配線基板16を
下降させ、その状態で開放部材116が上昇してクリッ
プ52によりプリント配線基板16が把持された後に、
台車80は受取り位置まで戻される。これにより、1枚
のプリント配線基板16が投入装置42からウィケット
式コンベア12に受け渡され、プリント配線基板16を
受け取ったウィケット30は、開放装置110が退避位
置まで後退させられた後に、ウィケット式コンベア12
による間欠送りで図4においてスプロケット24の左ま
わりに30°回転させられ、次のウィケット30が受渡
し位置に到達する。
【0043】投入部18にはまた、上記受渡し位置より
もスプロケット24まわりにおいて60°手前側の部
分、すなわち図4においてスプロケット24の右下位置
に、クリップ52を清浄する清浄装置122が配設され
ている。清浄装置122は、図9に示すように前記開放
装置110と同様に構成された一対の開放装置124
と、一対の噴射ノズル128からクリップ52に向かっ
て圧縮空気を噴射するとともに、その噴射ノズル128
に対向して配設された一対の吸込口130で空気を吸引
する給排気装置132とを備えており、開放装置124
でクリップ52を開いた状態で圧縮空気を吹き付けて異
物を除去するとともに、その異物を含んだ空気を吸込口
130から吸い込んで排除する。給排気装置132は、
電動モータによって駆動されるエアポンプなどを含んで
構成されており、給気ダクト129を介して噴射ノズル
128に連結されているとともに、排気ダクト131を
介して吸込口130に連結されている。これは、クリッ
プ52によりプリント配線基板16を把持して搬送する
際に、合成樹脂製のプリント配線基板16の熱膨張や位
置ずれなどでプリント配線基板16が擦れるなどして発
生した擦り屑がクリップ52の把持部に付着する可能性
があるため、清浄装置122によってクリップ52に付
着した異物を除去することにより、クリップ52を高い
クリーン度に維持し、クリップ52に付着した擦り屑な
どで次に搬送するプリント配線基板16や乾燥炉14内
のクリーン度が損なわれることを防止するためである。
【0044】前記取出し部20に配設され、ウィケット
30からプリント配線基板16を取り出す取出し装置4
4は、図10に示すように実質的に前記投入装置42と
同様に構成され、ウィケット30から略水平な姿勢で受
け渡されたプリント配線基板16が載置される台車13
4を送りねじ136により略水平な方向へガイドレール
138に沿って直線往復移動させ、ウィケット30が略
水平な姿勢で位置する受取り位置から図10に示す取出
し位置までプリント配線基板16を搬出する搬出機構、
台車134に上下動可能に配設されてプリント配線基板
16を略水平な姿勢で支持している多数の載置ピン14
0を昇降シリンダ142により上下動させて、上記受取
り位置においてウィケット30と略同じ高さで受け取っ
たプリント配線基板16を下降させる昇降機構、同じく
台車134に上下動可能に配設された位置決め部材14
4を位置決めシリンダ146により上昇させてプリント
配線基板16を予め定められた一定位置に位置決め(セ
ンタリング)する位置決め機構、同じく台車134に上
下動可能に配設されて上下シリンダ148により上下動
させられるとともに、台車134上のプリント配線基板
16を多数の引出しローラ150により所定位置まで引
き出す引出し機構、などを備えて構成されている。図1
0は図1に対応する一部を省略した正面図である。
【0045】上記取出し装置44を構成している上記搬
出機構、昇降機構、位置決め機構、引出し機構の各可動
部、すなわちシリンダ142、146、148やガイド
レール138、その他のガイドロッドなどの摺動部、送
りねじ136や引出しローラ150等の回転体の軸受
部、送りねじ136とナット部材との螺合部などは、総
てプリント配線基板16の搬送平面より下方に配置され
ており、それ等の可動部から発生する細かな金属粉や油
滴などの塵埃がプリント配線基板16に付着することが
良好に防止される。
【0046】また、取出し装置44がプリント配線基板
16をウィケット30から受け取る受取り位置には一対
の開放装置152が配設され、ウィケット30の一対の
クリップ52をそれぞれ捩りコイルスプリング54の付
勢力に抗して開放し、プリント配線基板16をウィケッ
ト30から離脱させるようになっている。開放装置15
2は、基本的に前記開放装置110と同じ機能を有する
ものであるが、前記投入部18の受渡し位置とはウィケ
ット30の姿勢が上下反対であるため、開放部材を上方
へ移動させてクリップ52を開放するようになってい
る。
【0047】このようなチェーン搬送式基板乾燥装置1
0においては、ウィケット式コンベア12の一対のチェ
ーン28が乾燥炉14の外側に配設されているため、チ
ェーン28がガイドレール32、34上を走行したりア
イドルスプロケット36と噛み合ったりする際に発生す
る細かな金属粉や油滴などの塵埃によって乾燥炉14内
のクリーン度が損なわれることが防止される。
【0048】特に、本実施例では乾燥炉14内を上部か
ら下方へ流通させられてプリント配線基板16のレジス
ト被膜を乾燥したり焼き付けたりする熱風の循環経路に
ヘパフィルター76が設けられているため、乾燥炉14
内のクリーン度が更に向上し、例えばクリーン度クラス
100程度の高いクリーン度が得られるようになり、プ
リント配線基板16の品質が向上する。
【0049】また、無端環状のチェーン28が長円形状
の搬送経路を一方向へ間欠回転させられ、その長円形状
の長手方向の一端の投入部18でプリント配線基板16
を受け取るとともに、他端の取出し部20まで搬送され
る過程で乾燥炉14内を通過させて乾燥或いは焼付け処
理を行うものであるが、ウィケット30が取出し部20
から投入部18まで戻される過程でもクリーン度の高い
乾燥炉14内を通過させられるため、その戻り過程でウ
ィケット30に塵埃が付着して次に搬送するプリント配
線基板16や乾燥炉14内のクリーン度を損なう恐れが
ない。
【0050】また、矩形の筒状の乾燥炉14が略水平に
配設されるとともに、その乾燥炉14の両側部に配設さ
れた一対のチェーン28によってウィケット30が支持
され、乾燥炉14内を搬送されるようになっているた
め、そのウィケット30、更にはプリント配線基板16
の姿勢が安定する。
【0051】また、略水平な方向に長い長円形状の搬送
経路の一対の直線部のうち上側の直線部でプリント配線
基板16を搬送するようになっているため、下側の直線
部を戻される空のウィケット30の戻し過程で塵埃等が
落下しても、上部を搬送されるプリント配線基板16に
付着する恐れがない。
【0052】また、プリント配線基板16をウィケット
式コンベア12に受け渡すための投入装置42、および
ウィケット式コンベア12からプリント配線基板16を
受け取って取り出すための取出し装置44は、搬入機構
や搬出機構、昇降機構、位置決め機構などの可動部が総
てプリント配線基板16の搬送平面より下方に配置され
ているため、それ等の投入装置42、取出し装置44の
可動部で発生する塵埃がプリント配線基板16に付着す
ることが防止される。
【0053】また、ウィケット30は一対のクリップ5
2によってプリント配線基板16を両側から把持して保
持するため、プリント配線基板16の姿勢が安定すると
ともに、厚さが0.1mm以下の薄板でも略垂直に保持
した状態で良好に搬送でき、レジスト被膜の乾燥或いは
焼付け処理が高い精度で安定して行われる。
【0054】また、このようにプリント配線基板16を
把持して搬送すると、搬送時におけるプリント配線基板
16の熱膨張や位置ずれなどでプリント配線基板16が
擦れるなどして発生した擦り屑がクリップに付着する可
能性があるが、投入部18の受渡し位置の手前に清浄装
置122が配設され、クリップ52を開いて圧縮空気を
吹き付けることにより異物を除去するとともに、その空
気を異物と共に吸引するようになっているため、クリッ
プ52が高いクリーン度に維持され、クリップ52に付
着した擦り屑などで次に搬送するプリント配線基板16
や乾燥炉14内のクリーン度が損なわれることがない。
【0055】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるチェーン搬送式基板乾
燥装置の概略構成を説明する一部を省略した正面図であ
る。
【図2】図1のII−II断面を示す図である。
【図3】図1の装置で用いられているウィケットを示す
図で、(a) は(b) の上方から見た平面図、(b) は正面
図、(c) は(b) の右側面図である。
【図4】図1の装置においてウィケット式コンベアにプ
リント配線基板を取り付ける投入部付近を示す一部を省
略した正面図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図4の投入部に配置されている投入装置の引込
み機構を示す図で、図5に対応する右側面図である。
【図7】図6のVII −VII 断面を示す図である。
【図8】図4の投入部に配置されている開放装置を示す
図で、(a) は一部を省略した平面図、(b) は(a) の下方
から見た正面図、(c) は(a) の右側面図である。
【図9】図4の投入部に配置されている清浄装置を説明
する図である。
【図10】図1の装置においてウィケット式コンベアか
らプリント配線基板を取り出す取出し部付近を示す一部
を省略した正面図である。
【符号の説明】
10:チェーン搬送式基板乾燥装置(チェーン搬送式処
理装置) 12:ウィケット式コンベア 14:乾
燥炉(処理室) 16:プリント配線基板(ワーク)
18:投入部 20:取出し部 24、26:
スプロケット 28:チェーン 30:ウィケット(ワーク保持具)
42:投入装置 44:取出し装置 46:連結アーム 46e:端
部(連結部) 52:クリップ 56:本体部
70、72:スリット 74:循環ファン 76:ヘパフィルター 122:清浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 徳敬 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 長坂 和泰 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 3F034 NA03 NB04 NB12 3L113 AA02 AA03 AB02 AC08 AC31 AC42 AC45 AC46 AC51 AC54 AC63 AC64 AC76 AC83 BA34 DA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送経路を移動させられるチェー
    ンと、 該チェーンに取り付けられてそれぞれワークを保持し、
    該チェーンの移動に伴って該ワークを前記搬送経路に沿
    って搬送する多数のワーク保持具と、 前記搬送経路の少なくとも一部を覆蓋して該ワークに所
    定の処理を行う処理室と、 を有するチェーン搬送式処理装置において、 前記ワーク保持具は、前記ワークを保持する本体部と、
    該本体部から延び出して前記チェーンに連結される連結
    部とを備えている一方、 前記チェーンは前記処理室の外側に配設され、該処理室
    の内部で前記ワークを保持している前記ワーク保持具の
    前記連結部は、該処理室から外側に延び出して該チェー
    ンに連結されているとともに、該処理室には、該連結部
    が該チェーンと共に移動することを許容するように前記
    搬送経路に沿ってスリットが設けられていることを特徴
    とするチェーン搬送式処理装置。
  2. 【請求項2】 前記チェーンは、複数のスプロケットに
    巻き掛けられて略長円形状の搬送経路を一方向へ回転さ
    せられる無端環状のもので、 前記ワーク保持具は、前記長円形状の長手方向の一端の
    投入部で前記ワークを受け取り、他端の取出し部まで搬
    送される過程で前記処理室内を通過するようになってお
    り、 前記処理室には、前記長円形状の2辺に沿ってそれぞれ
    前記スリットが設けられ、前記ワーク保持具が前記取出
    し部から前記投入部まで戻される過程でも該処理室内を
    通過するようになっていることを特徴とする請求項1に
    記載のチェーン搬送式処理装置。
  3. 【請求項3】 前記スプロケットは、略水平な方向へ離
    間して互いに平行で略水平な軸心まわりの回転可能に一
    対配設されているとともに、前記処理室を挟んで反対側
    にも同心に設けられ、それぞれ前記チェーンが巻き掛け
    られている一方、 前記ワーク保持具は、該一対のチェーンに連結されるよ
    うに前記連結部を一対備えており、 前記長円形状の一対の直線部のうち上側の搬送経路で前
    記ワークを搬送することを特徴とする請求項2に記載の
    チェーン搬送式処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークを持ち上げて前記ワーク保持
    具に受け渡すための機構の総ての可動部が該ワークの搬
    送平面より下方に配置された投入装置と、 前記ワーク保持具から前記ワークを受け取って取り出す
    ための機構の総ての可動部が該ワークの搬送平面より下
    方に配置された取出し装置と、 を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載のチェーン搬送式処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ワーク保持具は、クリップにより前
    記ワークを把持して保持するもので、 該クリップにより前記ワークを保持するのに先立って、
    該クリップを開いて圧縮空気を吹き付けることにより異
    物を除去するとともに、該空気を異物と共に吸引する清
    浄装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜4
    の何れか1項に記載のチェーン搬送式処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークは、表面に被膜が設けられた
    プリント配線基板で、 前記処理室は、高温ガスを流通させて前記被膜を乾燥或
    いは焼付けするための乾燥炉であることを特徴とする請
    求項1〜5の何れか1項に記載のチェーン搬送式処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記高温ガスは循環ファンによって前記
    乾燥炉を含む循環経路を循環させられるようになってい
    るとともに、該循環経路にはヘパフィルターが設けられ
    ていることを特徴とする請求項6に記載のチェーン搬送
    式処理装置。
JP2001104337A 2001-04-03 2001-04-03 チェーン搬送式処理装置 Withdrawn JP2002302245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104337A JP2002302245A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 チェーン搬送式処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104337A JP2002302245A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 チェーン搬送式処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002302245A true JP2002302245A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18957210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001104337A Withdrawn JP2002302245A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 チェーン搬送式処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002302245A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013047596A (ja) * 2011-07-28 2013-03-07 Max Tec:Kk 乾燥装置
WO2021239416A1 (de) * 2020-05-29 2021-12-02 Koenig & Bauer Ag Produktionslinie zur bearbeitung von blechtafeln

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013047596A (ja) * 2011-07-28 2013-03-07 Max Tec:Kk 乾燥装置
WO2021239416A1 (de) * 2020-05-29 2021-12-02 Koenig & Bauer Ag Produktionslinie zur bearbeitung von blechtafeln

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5138108B1 (ja) 乾燥装置
JP6679157B2 (ja) 加工装置の搬送機構
KR101845090B1 (ko) 도포막 형성 장치 및 도포막 형성 방법
JP3659003B2 (ja) 電子部品実装方法
TWI577254B (zh) Chip separation method for circuit board and chip separation device for circuit board
JP5189114B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
KR20040031614A (ko) 워크 배치 장치
TWI546127B (zh) Coating treatment device
CN108525941B (zh) 涂覆装置以及涂覆方法
JP2002302245A (ja) チェーン搬送式処理装置
JP6240159B2 (ja) 部品実装機
KR20150068575A (ko) 기판 파지, 이송장치 및 이를 이용한 이송방법
JP2003013293A (ja) 表面処理装置
JP2001289563A (ja) 乾燥装置
JP6660246B2 (ja) 乾燥装置、及び塗布システム
JP4450789B2 (ja) 塗布膜除去装置及び塗布膜除去方法
JP4369944B2 (ja) 布類投入装置
TW201325813A (zh) 處理載置台裝置及使用其之塗布處理裝置
JP4038904B2 (ja) 噴流はんだ付装置
CN213755552U (zh) 高精度电子模组浆料印刷设备
JPH11111666A (ja) 基板乾燥装置
JPH07235468A (ja) レジスト塗布装置
JP4294151B2 (ja) 電子部品搭載方法
JP3969631B2 (ja) 電子部品搭載装置及びこれに用いる案内距離延長部材
JP4439706B2 (ja) 表面実装機および部品実装システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040809

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060920