JPH063259Y2 - 防食おねじ付管継手 - Google Patents
防食おねじ付管継手Info
- Publication number
- JPH063259Y2 JPH063259Y2 JP1987032409U JP3240987U JPH063259Y2 JP H063259 Y2 JPH063259 Y2 JP H063259Y2 JP 1987032409 U JP1987032409 U JP 1987032409U JP 3240987 U JP3240987 U JP 3240987U JP H063259 Y2 JPH063259 Y2 JP H063259Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- resin body
- anticorrosion
- screw
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は金属製管継手本体の内面に合成樹脂を被覆した
内面樹脂被覆管継手に関するもので、詳述すれば雄ねじ
を有する管継手の接合部の腐食を防止するようにした防
食管継手に関する。
内面樹脂被覆管継手に関するもので、詳述すれば雄ねじ
を有する管継手の接合部の腐食を防止するようにした防
食管継手に関する。
［従来の技術］ 従来のねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手の接続状態を第２図
乃至第４図によって説明する。
乃至第４図によって説明する。
第２図は従来のソケット46とブッシュ41との接合部で、
ブッシュ41は両端にめねじ42とおねじ43が各々形成さ
れ、内面にはめねじ42を除いて合成樹脂44が被覆されて
いる。一方該ブッシュ41のめねじ42に接合される直管15
の内面およびブッシュ41のおねじ43に接合されるソケッ
ト46のめねじを除く内面にも各々合成樹脂16，48が被覆
されている。しかし各樹脂被覆部はねじ端部から各部材
の端縁までしか形成されておらず、管内の通水によって
各接合部の螺合端49，55は腐食し、やがて赤水が発生す
る問題がある。
ブッシュ41は両端にめねじ42とおねじ43が各々形成さ
れ、内面にはめねじ42を除いて合成樹脂44が被覆されて
いる。一方該ブッシュ41のめねじ42に接合される直管15
の内面およびブッシュ41のおねじ43に接合されるソケッ
ト46のめねじを除く内面にも各々合成樹脂16，48が被覆
されている。しかし各樹脂被覆部はねじ端部から各部材
の端縁までしか形成されておらず、管内の通水によって
各接合部の螺合端49，55は腐食し、やがて赤水が発生す
る問題がある。
又第３図はプラグ51の内面全体に、螺合するソケット52
の内面もねじ端部迄それぞれ合成樹脂被覆53，54がなさ
れているが、この場合も螺合端55は露出された状態で、
通水等に伴ない上記の場合と同様螺合端55に腐食が生じ
て赤水が発生する。
の内面もねじ端部迄それぞれ合成樹脂被覆53，54がなさ
れているが、この場合も螺合端55は露出された状態で、
通水等に伴ない上記の場合と同様螺合端55に腐食が生じ
て赤水が発生する。
この対策として実開昭60-142377号公報に第４図に示す
防食管継手が開示されている。これは継手本体21の内面
５を合成樹脂体６でライニングするとともに継手本体２
のおねじ３側端部に延出しておねじ３が延長した状態を
なす様に合成樹脂体６によるおねじ先端部７を一体的に
形成したものである。
防食管継手が開示されている。これは継手本体21の内面
５を合成樹脂体６でライニングするとともに継手本体２
のおねじ３側端部に延出しておねじ３が延長した状態を
なす様に合成樹脂体６によるおねじ先端部７を一体的に
形成したものである。
［考案が解決しようとする課題］ 上記第４図の防食管継手は、上記第２図、第３図の対策
として一応優れたものであるが、次のような問題点があ
る。
として一応優れたものであるが、次のような問題点があ
る。
即ち、継手本体２の内面に合成樹脂体６を射出成形する
と、成形後合成樹脂体６は径方向にまた軸方向に収縮す
るので継手本体の内面５と合成樹脂体６との間に隙間が
生じる。これは使用中に冷熱サイクルを繰り返した場合
などにも生じ易い。そして管内に衝撃圧などの異常な圧
力が加わった場合、管内の水がこの隙間を伝わって継手
のおねじ３の端部と合成樹脂体６によるおねじ先端部７
との間から漏出する。いわゆる裏漏れが発生する。この
ためおねじ３と螺合するめねじの内面が上記漏出した水
によって腐食する問題がある。
と、成形後合成樹脂体６は径方向にまた軸方向に収縮す
るので継手本体の内面５と合成樹脂体６との間に隙間が
生じる。これは使用中に冷熱サイクルを繰り返した場合
などにも生じ易い。そして管内に衝撃圧などの異常な圧
力が加わった場合、管内の水がこの隙間を伝わって継手
のおねじ３の端部と合成樹脂体６によるおねじ先端部７
との間から漏出する。いわゆる裏漏れが発生する。この
ためおねじ３と螺合するめねじの内面が上記漏出した水
によって腐食する問題がある。
本考案は、一端におねじを有する防食管継手であって、
合成樹脂体の収縮を抑制し、且つ裏漏れなどの問題を解
決した防食おねじ付管継手を提供することを目的とす
る。
合成樹脂体の収縮を抑制し、且つ裏漏れなどの問題を解
決した防食おねじ付管継手を提供することを目的とす
る。
［課題を解決するための手段］ 本考案の要旨は、金属製管継手本体の一方端側にめねじ
部と、他方側の外周面に環状凹溝とを有し、該凹溝内に
密封部材を装着し、前記継手本体のめねじ部を除く内面
と他方側の外面に合成樹脂体を射出成形により連続的に
被覆すると共に、該合成樹脂体の前記一方の端部側はめ
ねじ部との間に所定間隔をもった筒状体部を形成し、他
方の端部側の前記合成樹脂体は前記密封部材を覆うよう
に延出し、かつ外面におねじを一体に形成したことを特
徴とする防食おねじ付管継手である。
部と、他方側の外周面に環状凹溝とを有し、該凹溝内に
密封部材を装着し、前記継手本体のめねじ部を除く内面
と他方側の外面に合成樹脂体を射出成形により連続的に
被覆すると共に、該合成樹脂体の前記一方の端部側はめ
ねじ部との間に所定間隔をもった筒状体部を形成し、他
方の端部側の前記合成樹脂体は前記密封部材を覆うよう
に延出し、かつ外面におねじを一体に形成したことを特
徴とする防食おねじ付管継手である。
［作用］ 本考案は上記のように、先ず内面と外面の合成樹脂体を
連続的に成形しているので、合成樹脂体の収縮が抑えら
れ、継手本体と合成樹脂体との隙間の発生を抑制する。
特に外面側は収縮による隙間が生じにくい。しかもこの
間に密封部材を設けているので、万一継手本体と合成樹
脂体との間に隙間が生じてもこの密封部材によって水が
外部に漏出することがない。
連続的に成形しているので、合成樹脂体の収縮が抑えら
れ、継手本体と合成樹脂体との隙間の発生を抑制する。
特に外面側は収縮による隙間が生じにくい。しかもこの
間に密封部材を設けているので、万一継手本体と合成樹
脂体との間に隙間が生じてもこの密封部材によって水が
外部に漏出することがない。
［実施例］ 第１図は本考案の一実施例を示すブッシュ２である。
第１図において、内面の一方側端部には先広がり状のテ
ーパめねじ４が形成され、めねじ４を除く平坦部５には
適宜厚の合成樹脂体６が被覆されている。合成樹脂体６
は端部からさらに継手本体２の一端外周側にも被覆され
ており、外周側では継手本体２との間にＯリング17が装
着されている。そして外周側に被覆した合成樹脂体６に
よって継手本体２のおねじ18が形成されている。尚上記
合成樹脂体６は例えば塩化ビニール樹脂、ポリエチレ
ン、ナイロン等の熱可塑性樹脂を射出成形によって形成
する。一方第１図のブッシュ１のめねじ４側に対して
は、内面に合成樹脂ライニング16した直管15を螺合接続
した場合、直管15の内面に接触する様合成樹脂体６によ
る筒状部９が形成されている。
ーパめねじ４が形成され、めねじ４を除く平坦部５には
適宜厚の合成樹脂体６が被覆されている。合成樹脂体６
は端部からさらに継手本体２の一端外周側にも被覆され
ており、外周側では継手本体２との間にＯリング17が装
着されている。そして外周側に被覆した合成樹脂体６に
よって継手本体２のおねじ18が形成されている。尚上記
合成樹脂体６は例えば塩化ビニール樹脂、ポリエチレ
ン、ナイロン等の熱可塑性樹脂を射出成形によって形成
する。一方第１図のブッシュ１のめねじ４側に対して
は、内面に合成樹脂ライニング16した直管15を螺合接続
した場合、直管15の内面に接触する様合成樹脂体６によ
る筒状部９が形成されている。
従って上記の如き第１図のブッシュ２に対して、内面に
合成樹脂を被覆したソケット10を螺合した場合、予めソ
ケット10の両端のめねじ11相互間の内面に被覆した合成
樹脂体12の両端部を、各ねじ11に対応して隙間13を設け
筒状延出部14を形成しておくことにより、間隙13にブッ
シュ１の合成樹脂体６で形成したおねじ18が螺合すると
共にブッシュ１の合成樹脂体６の内面はソケット10の筒
状延出部14の外周との間で接合される。このためブッシ
ュ２のおねじ18は完全に合成樹脂体６によって形成され
ているので腐食することがなく、又合成樹脂体６と継手
本体２との間にはＯリングパッキン17を装着してあるの
で例え合成樹脂体６が収縮して隙間が生じても、異常圧
が加わった場合でも隙間を伝わって水が漏出する様な問
題も全くない。
合成樹脂を被覆したソケット10を螺合した場合、予めソ
ケット10の両端のめねじ11相互間の内面に被覆した合成
樹脂体12の両端部を、各ねじ11に対応して隙間13を設け
筒状延出部14を形成しておくことにより、間隙13にブッ
シュ１の合成樹脂体６で形成したおねじ18が螺合すると
共にブッシュ１の合成樹脂体６の内面はソケット10の筒
状延出部14の外周との間で接合される。このためブッシ
ュ２のおねじ18は完全に合成樹脂体６によって形成され
ているので腐食することがなく、又合成樹脂体６と継手
本体２との間にはＯリングパッキン17を装着してあるの
で例え合成樹脂体６が収縮して隙間が生じても、異常圧
が加わった場合でも隙間を伝わって水が漏出する様な問
題も全くない。
［考案の効果］ 以上の通り本考案の防食おねじ付管継手によれば、合成
樹脂体の収縮を抑えて継手本体と合成樹脂体との間の隙
間の発生を抑制すると共に、密封部材によってこの間を
完全に密封シールするので裏漏れの心配がない。よって
接合部は完全に防食されるので腐食によって赤水が発生
するという問題を完全になくすことが出来る。
樹脂体の収縮を抑えて継手本体と合成樹脂体との間の隙
間の発生を抑制すると共に、密封部材によってこの間を
完全に密封シールするので裏漏れの心配がない。よって
接合部は完全に防食されるので腐食によって赤水が発生
するという問題を完全になくすことが出来る。
また、施工時に何ら特別の防食処理を施す必要がなく、
極めて簡便に施工が出来る利点もある。
極めて簡便に施工が出来る利点もある。
第１図は本考案実施例のブッシュを直管およびソケット
と接続した場合の縦断面図、第２図は従来のブッシュを
ソケットと接続した場合の縦断面図、第３図は従来のプ
ラグをソケットと接続した場合の縦断面図、第４図は他
の従来のブッシュを示す縦断面図である。 １…プラグ本体，９…筒状部，14…めねじ， ２…ブッシュ本体，17…Ｏリング， ６…合成樹脂体，18…おねじ，
と接続した場合の縦断面図、第２図は従来のブッシュを
ソケットと接続した場合の縦断面図、第３図は従来のプ
ラグをソケットと接続した場合の縦断面図、第４図は他
の従来のブッシュを示す縦断面図である。 １…プラグ本体，９…筒状部，14…めねじ， ２…ブッシュ本体，17…Ｏリング， ６…合成樹脂体，18…おねじ，
Claims (1)
- 【請求項１】金属製管継手本体の一方端側にめねじ部
と、他方側の外周面に環状凹溝とを有し、該凹溝内に密
封部材を装着し、前記継手本体のめねじ部を除く内面と
他方側の外面に合成樹脂体を射出成形により連続的に被
覆すると共に、該合成樹脂体の前記一方の端部側はめね
じ部との間に所定間隔をもった筒状体部を形成し、他方
の端部側の前記合成樹脂体は前記密封部材を覆うように
延出し、かつ外面におねじを一体に形成したことを特徴
とする防食おねじ付管継手
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987032409U JPH063259Y2 (ja) | 1987-03-05 | 1987-03-05 | 防食おねじ付管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987032409U JPH063259Y2 (ja) | 1987-03-05 | 1987-03-05 | 防食おねじ付管継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63139388U JPS63139388U (ja) | 1988-09-13 |
| JPH063259Y2 true JPH063259Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=30839060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987032409U Expired - Lifetime JPH063259Y2 (ja) | 1987-03-05 | 1987-03-05 | 防食おねじ付管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH063259Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60142377U (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-20 | 三菱樹脂株式会社 | 防食管継手 |
| JPH0211677Y2 (ja) * | 1985-01-31 | 1990-03-27 |
-
1987
- 1987-03-05 JP JP1987032409U patent/JPH063259Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63139388U (ja) | 1988-09-13 |
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