JPH06322948A - 床のトレンチ形成用ダミー材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来は床板を敷き並べる際に、トレンチ蓋も
敷き並べて床を施工してきた。トレンチは主として配線
に用いるので、床の完成後にトレンチ蓋を取り除き、配
線をしてから又、トレンチ蓋を元の位置に戻していた。
トレンチ蓋は一般に重いのでこのような施工は面倒であ
った。この発明はこのような面倒を解決せんとするもの
である。 【構成】 帯状の薄板の両長辺に平行な折り目１１を全
長にわたり付設する。両方の折り目の箇所で下方に９０
度折り曲げて下方に開口した断面形状がコの字状のダミ
ー材１を形成する。床板と床板の間のトレンチを形成す
る箇所にこのダミー材を設置して床工事を行い、床工事
の終了後ダミー材を取り除いて配線を行い、ダミー材の
後に本格的なトレンチ蓋を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は床のトレンチを形成す
る時に用いるダミー材に関する。

【０００２】

【従来の技術と問題点】従来は床板を敷き並べる際に、
所定の箇所にトレンチ蓋も敷き並べて床を施工してき
た。このようなトレンチは主として配線に用いるので、
床の完成後にトレンチ蓋を取り除き、配線をしてから
又、トレンチ蓋を元の位置に戻して施工をしていた。ト
レンチ蓋は剛性が要求されているため、一般に丈夫で重
いため、このような施工は面倒であった。

【０００３】

【問題点を解決する手段】この問題を解決するため、こ
の発明では、軽量なトレンチ蓋のダミー材を用いて、配
線工事の終了迄はこのダミー材を用い、配線終了後に本
格的なトレンチ蓋に置き換える方法を採るものである。

【０００４】

【作用】このように施工すれば、床の施工並びに配線工
事のために重いトレンチ蓋を一々取外し並びに再設置す
る手間が省ける。

【０００５】

【実施例１】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図２に示すのは、厚さ３ミリメートルのダ
ンボール用紙からなる帯状の薄板１０である。長さは３
０センチメートル、巾は１６センチメートルである。ダ
ンボールの芯の波は薄板の短辺に平行に向けてある。両
側の長辺から３センチメートルの箇所で、長辺に平行な
折り目１１を全長にわたり付設する。図１に示すのは、
上記のような薄板を両方の折り目１１の箇所で下方に９
０度折り曲げて形成した下方に開口した断面形状がコの
字状のダミー材１である。上面１２の巾は１０センチメ
ートル、側面１３の高さは３センチメートルである。上
面には取り除く時に指が差し込める孔１４を設けておく
とよい。

【０００６】このダミー材１を施工する場合には、図３
に示すように、スラブ２上に、一辺３０センチメート
ル、高さ５センチメートルの床板３を縦横それぞれ３個
ずつ敷き並べ、その次にダミー材１を設置する。

【０００７】一旦このように施工した後、図４に示すよ
うに、ダミー材１を取り除いてトレンチ４０の中に配線
４１を行い、その後にトレンチ４０の上にはトレンチ蓋
４を被せて床下地工事を完成する。この上にはタイルカ
ーペット５などの床仕上げ材を施工して床工事を完成す
る。

【０００８】尚、この発明のダミー材１の材料として
は、厚さが１ないし５ミリメートル程度の薄板で、端部
を持った場合に自立できる程度の剛性があれば、実施例
のダンボール用紙に限定することなく、厚紙、一般にプ
ラダンと呼称されるプラスチックシートからなるダンボ
ール状体、１ミリメートル厚程度のプラスチックシート
などでもよい。又、ダミー材の上面や側面の一部に切欠
を設けてもよい。

【０００９】図５に示すように、トレンチ蓋４は平板状
であって、床板３の周縁上部に設けた棚受３１の間に架
設してもよい。

【００１０】

【発明の効果】この発明はこのように構成されているの
で、次のような特長を有する。 １ダミー材は極めて軽量である上に、コの字状に屈折し
てあるので、全体として強度が大きいから、施工性がよ
く、床板の間に設置した場合にも簡単に座屈することが
ない。 ２ダミー材は安価な材料からなり、製造方法も簡単であ
るから、非常に安価に供給することができる。 ３ダミー材は使用する迄は、一枚の薄板であるから、保
管・運搬などには極めて都合がよい。 ４ダミー材は使用後に再び延ばすことにより一枚の薄板
に戻し、再使用が可能であるので、コストが安く付く。 ５ダミー材は床板より低く形成されているので、上面が
踏み潰される虞もなく、又、上面が突っ張って間隔を保
つのに都合がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ダミー材の一例を示す斜視図である。

【図２】 ダミー材を形成する薄板の一例を示す平面図
である。

【図３】 ダミー材の施工状況を示す正面図である。

【図４】 床の施工状況を示す正面図である。

【図５】 トレンチ蓋の施工状況の一例を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１ ダミー材 １０ 薄板 １１ 折り目 １２ 上面 １３ 側面 １４ 孔 ２ スラブ ３ 床板 ３１ 棚受 ４ トレンチ蓋 ４０ トレンチ ４１ 配線 ５ タイルカーペット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軽量な材料からなり、所定以上の剛性を
   有し、均一巾の帯状の薄板の中央に、形成するべきトレ
   ンチの巾と同じか、それよりやや広い巾を残し、両側縁
   から等距離をおいた箇所で、側縁に平行な折り目を付設
   し、折り目の箇所で下側に直角に屈折して形成した断面
   形状が下方に開口したコの字状体からなり、長方形で上
   記コの字状体よりも厚い床板をスラブに敷き並べて床を
   形成する際に、所定の箇所で床板と床板の間にトレンチ
   の巾決め材として、本格的なトレンチ蓋に置換するまで
   一時的に設置することを目的とした、床のトレンチ形成
   用ダミー材。