JPH06317501A - 動力循環式歯車試験方法及び該方法に用いる動力循環式歯車試験装置 - Google Patents

動力循環式歯車試験方法及び該方法に用いる動力循環式歯車試験装置

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JPH06317501A
JPH06317501A JP5108336A JP10833693A JPH06317501A JP H06317501 A JPH06317501 A JP H06317501A JP 5108336 A JP5108336 A JP 5108336A JP 10833693 A JP10833693 A JP 10833693A JP H06317501 A JPH06317501 A JP H06317501A
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test
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planetary
planetary gear
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JP5108336A
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Kazunari Yotsuya
一成 四家
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力循環式歯車試験中に各ギヤの噛合い部に
作用する負荷を変化させることができるようにする。 【構成】 供試ギヤ装置26の供試太陽ギヤ51と従動
ギヤ装置37の従動太陽ギヤ48とを締結し、供試ギヤ
装置26の供試遊星枠31と従動ギヤ装置37の従動遊
星枠42とを締結し、供試ギヤ装置26の供試内歯ギヤ
28を周方向に回転しないように拘束したうえ、従動内
歯ギヤ39を周方向へ変位させると、供試ギヤ装置26
並びに従動ギヤ装置37の回転トルク伝達系に前記従動
内歯ギヤ39の変位量に対応した捩りモーメントが作用
し、これらの各部材に作用する捩りモーメントの反力に
よって、前記の各ギヤの噛合い部のそれぞれに従動内歯
ギヤ39の変位量に対応した負荷が作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力循環式歯車試験方法
及び該方法に用いる動力循環式歯車試験装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、減速装置等に使用されるギヤの噛
合い部の耐久性を評価する手段として、2組の同型のギ
ヤ装置を用いた動力循環式歯車試験が行われている。
【0003】以下、動力循環式歯車試験の原理を図2に
より説明する。
【0004】2は供試ギヤ装置であり、該供試ギヤ装置
2は、基板1の一端A側に立設された供試ハウジング3
と、軸受4,5を介して前記供試ハウジング3の上部に
枢支された略水平に延びる供試動力伝達軸6と、該供試
動力伝達軸6の他端B側端部に設けられた動力伝達フラ
ンジ7と、軸受8,9を介して前記供試ハウジング3の
下部に枢支された供試動力伝達軸6に対して略平行に延
びる供試トルク負荷軸10と、該供試トルク負荷軸10
の他端B側端部に設けられたトルク負荷フランジ11
と、前記供試ハウジング3内に配設され且つ供試動力伝
達軸6に固着された第1の供試ギヤ12(噛合い部の耐
久性を試験すべきギヤ)と、前記供試ハウジング3内に
配設され且つ第1の供試ギヤ12に噛合するように供試
トルク負荷軸10に固着された第2の供試ギヤ13(噛
合い部の耐久性を試験すべきギヤ)とを備えている。
【0005】14は従動ギヤ装置であり、該従動ギヤ装
置14は、基板1の他端B側に立設された従動ハウジン
グ15と、軸受16,17を介して前記従動ハウジング
15の上部に枢支された前記供試動力伝達軸6と略同軸
に延びる従動動力伝達軸18と、該従動動力伝達軸18
の一端A側端部に前記動力伝達フランジ7に対峙するよ
うに設けられた動力伝達フランジ19と、軸受20,2
1を介して前記従動ハウジング15の下部に枢支された
前記供試トルク負荷軸10と略同軸に延びる従動トルク
負荷軸22と、該従動トルク負荷軸22の一端A側端部
に前記トルク負荷フランジ11と対峙するように設けら
れたトルク負荷フランジ23と、前記従動ハウジング1
5内に配設され且つ従動動力伝達軸18に固着された第
1の従動ギヤ24(前記第1の供試ギヤ12と同形状)
と、前記従動ハウジング15内に配設され且つ第1の従
動ギヤ24に噛合するように従動トルク負荷軸22に固
着された第2の従動ギヤ25(前記第2の供試ギヤ13
と同形状)とを備えている。
【0006】上記供試ギヤ装置2の動力伝達フランジ7
と従動ギヤ装置14の動力伝達フランジ19とは、ボル
ト等の機械的連結手段によって常時連結されている。
【0007】上述した構成を有する供試ギヤ装置2と従
動ギヤ装置14とにより第1の供試ギヤ12と第2の供
試ギヤ13の噛合い部の耐久試験(動力循環式歯車試
験)を行う際には、供試トルク負荷軸10の回転を拘束
しつつ従動トルク負荷軸22に捩りモーメントを付与し
(あるいは、従動トルク負荷軸22の回転を拘束しつつ
供試トルク負荷軸10に捩りモーメントを付与するよう
にして)、両トルク負荷フランジ11,23をボルト等
の機械的連結手段によって互いに連結すると、第2の供
試ギヤ13、第1の供試ギヤ12並びに第2の従動ギヤ
25、第1の従動ギヤ24を介して供試動力伝達軸6と
従動動力伝達軸18に捩りモーメントが作用するととも
に、上記の各軸の捩りモーメントに対する反力によっ
て、第1の供試ギヤ12と第2の供試ギヤ13との噛合
い部、並びに第1の従動ギヤ24と第2の従動ギヤ25
との噛合い部に負荷が作用する。
【0008】第1の供試ギヤ12と第2の供試ギヤ13
と噛合い部に負荷を作用させるようにしたならば、従動
動力伝達軸18を図示されていない駆動装置によって回
転させ、該駆動装置の回転力を従動動力伝達軸18、供
試動力伝達軸6を介して第1の供試ギヤ12に伝達する
とともに、前記の回転力を従動動力伝達軸18、第1の
従動ギヤ24、第2の従動ギヤ25、従動トルク負荷軸
22、供試トルク負荷軸10を介して第2の供試ギヤ1
3に伝達し、第1の供試ギヤ12と第2の供試ギヤ13
とをその噛合い部に負荷が作用した状態で回転駆動させ
る。
【0009】このようにして、第1の供試ギヤ12と第
2の供試ギヤ13とをその噛合い部に負荷が作用した状
態で所定時間回転させた後、各ギヤの噛合い部の変形状
況を調査して第1の供試ギヤ12と第2の供試ギヤ13
の耐久性を評価する。
【0010】図3は2組の遊星ギヤ装置を用いて動力循
環式歯車試験を行う場合を想定したもので、26は供試
ギヤ装置であり、該供試ギヤ装置26は、基板1に対し
て固定された中空構造の供試ハウジング27と、該供試
ハウジング27内に固定された供試内歯ギヤ28と、該
供試内歯ギヤ28と同軸に位置するように軸受29,3
0を介して前記供試ハウジング27内に回転自在に支持
された環状の供試遊星枠31と、前記供試内歯ギヤ28
と噛合するようにそれぞれ軸受32を介して前記供試遊
星枠31に枢支された複数の供試遊星ギヤ33と、前記
供試内歯ギヤ28と同軸に位置するように軸受34,3
5を介して供試遊星枠31に枢支された供試動力伝達軸
36と、前記各供試遊星ギヤ33に噛合するように供試
動力伝達軸36に固着された供試太陽ギヤ51とを備え
ている。
【0011】37は従動ギヤ装置であり、該従動ギヤ装
置37は、前記供試ハウジング27に対峙するように基
板1に対して固定された中空構造の従動ハウジング38
と、前記供試内歯ギヤ28と同軸に位置するように従動
ハウジング38内に固定された従動内歯ギヤ39(前記
供試内歯ギヤ28と同形状)と、該従動内歯ギヤ39と
同軸に位置するように軸受40,41を介して前記従動
ハウジング38内に回転自在に支持された環状の従動遊
星枠42と、前記従動内歯ギヤ39と噛合するようにそ
れぞれ軸受43を介して前記従動遊星枠42に枢支され
た複数の従動遊星ギヤ44(前記供試遊星ギヤ33と同
形状)と、前記従動内歯ギヤ39と同軸に位置するよう
に軸受45,46を介して従動遊星枠42に枢支された
従動動力伝達軸47と、前記各従動遊星ギヤ44に噛合
するように従動動力伝達軸47に固着された従動太陽ギ
ヤ48(前記供試太陽ギヤ37と同形状)とを備えてい
る。
【0012】前記供試ギヤ装置26の供試動力伝達軸3
6と従動ギヤ装置37の従動動力伝達軸47とはボルト
等の機械的連結手段により連結され、また、前記従動動
力伝達軸47には図示されていない駆動装置が連結され
ている。
【0013】49は前記供試遊星枠31の従動ギヤ装置
対向端部に供試動力伝達軸36と同軸に取り付けられた
中空状の供試連結部材、50は従動遊星枠42の供試ギ
ヤ装置対向端部に従動動力伝達軸47と同軸に取り付け
られた中空状の従動連結部材であり、前記供試連結部材
49と従動連結部材50とはボルト等の機械的連結手段
によって互いに連結されている。
【0014】上述した装置では、図示されていない駆動
装置によって従動動力伝達軸47を回転させると従動太
陽ギヤ48が回転し、各従動遊星ギヤ44が従動太陽ギ
ヤ48の回転方向とは逆の方向に回転しながら、従動太
陽ギヤ48のまわりを従動内歯ギヤ39に案内されつつ
従動太陽ギヤ48の回転方向と同方向へ移動し、各従動
遊星ギヤ44の移動によって従動遊星枠42が従動太陽
ギヤ48の回転方向と同方向へ回転する。
【0015】また、従動動力伝達軸47の回転は供試動
力伝達軸36に伝達され、該供試動力伝達軸36により
供試太陽ギヤ51が回転し、各供試遊星ギヤ33が供試
太陽ギヤ51の回転方向とは逆の方向に回転しながら、
供試太陽ギヤ51のまわりを供試内歯ギヤ28に案内さ
れつつ供試太陽ギヤの回転方向と同方向へ移動し、各供
試遊星ギヤ33の移動によって供試遊星枠31が従動太
陽ギヤ51の回転方向と同方向へ回転する。
【0016】このとき、前記従動遊星枠42の回転トル
クは従動連結部材50、供試連結部材49を介して供試
遊星枠31に、また供試遊星枠31の回転トルクは供試
連結部材49、従動連結部材50を介して従動遊星枠4
2に相互に伝達される。
【0017】上述した構成を有する供試ギヤ装置26と
従動ギヤ装置37とにより供試内歯ギヤ28と供試遊星
ギヤ33の噛合い部、並びに供試遊星ギヤ33と供試太
陽ギヤ51の噛合い部の耐久試験(動力循環式歯車試
験)を行う場合には、供試連結部材49と従動連結部材
50との連結を解除し、供試連結部材49の回転を拘束
しつつ従動連結部材50に捩りモーメントを付与したう
え(あるいは、従動連結部材50の回転を拘束しつつ供
試連結部材49に捩りモーメントを付与するようにし
て)、供試連結部材49と従動連結部材50とを再度連
結すると、従動連結部材50に付与した捩りモーメント
が、従動遊星枠42、各従動遊星ギヤ44、従動太陽ギ
ヤ48、従動動力伝達軸47に伝達されるとともに、供
試連結部材49、供試遊星枠31、各供試遊星ギヤ3
3、供試太陽ギヤ51、供試動力伝達軸36に伝達さ
れ、これらの各部材に作用する捩りモーメントの反力に
よって、供試太陽ギヤ51と各供試遊星ギヤ33との噛
合い部、各供試遊星ギヤ33と供試内歯ギヤ28との噛
合い部、従動太陽ギヤ48と各従動遊星ギヤ44との噛
合い部、各従動遊星ギヤ44と従動内歯ギヤ39との噛
合い部のそれぞれに負荷が作用する。
【0018】供試太陽ギヤ51と各供試遊星ギヤ33と
の噛合い部、各供試遊星ギヤ33と供試内歯ギヤ28と
の噛合い部に負荷を作用させるようにしたならば、従動
動力伝達軸47を図示されていない駆動装置によって回
転させ、供試ギヤ装置26と従動ギヤ装置37との双方
を各ギヤの噛合い部に負荷が作用した状態で回転駆動さ
せる。
【0019】このようにして、供試太陽ギヤ51と各供
試遊星ギヤ33、並びに各供試遊星ギヤ33と供試内歯
ギヤ28とをその噛合い部に負荷が作用した状態で所定
時間回転させた後、各ギヤの噛合い部の変形状況を調査
して供試太陽ギヤ51、供試遊星ギヤ33、供試内歯ギ
ヤ28の耐久性を評価する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す供試ギヤ装置26と従動ギヤ装置37とによって動
力循環式歯車試験を行う場合、供試内歯ギヤ28と供試
遊星ギヤ33との噛合い部、供試遊星ギヤ33と供試太
陽ギヤ51の噛合い部にそれぞれ作用する負荷を変化さ
せるためには、供試ギヤ装置26と従動ギヤ装置37の
運転を停止させたうえ、供試連結部材49と従動連結部
材50との連結を解除し、従動連結部材50(あるいは
供試連結部材49)に付与される捩りモーメントを調整
した後、再度供試連結部材49と従動連結部材50とを
連結する必要があり、動力循環式歯車試験を効率よく行
うことができない。
【0021】一方、図3に示す供試動力伝達軸36と従
動動力伝達軸47とをトルクヒンジ等の流体圧式トルク
負荷手段を介して連結し、該流体圧式トルク負荷手段に
より前記の各噛合い部に作用する負荷を調整可能に構成
することも考えられるが、動力循環式歯車試験中に常に
流体圧式トルク負荷手段に流体圧を付与しなければなら
ず、また、該流体圧式トルク負荷手段に付与される流体
圧が変動すると、前記の各噛合い部に作用する負荷が変
化してしまうことがあるという問題がある。
【0022】本発明は、上述の実情に鑑みてなしたもの
で、動力循環式歯車試験中に各ギヤの噛合い部にそれぞ
れ作用する負荷を変化させることができるようにするこ
とを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した動力循環式歯車試験方
法においては、内歯ギヤと、該内歯ギヤと同軸に位置す
るように回転自在に支持された遊星枠と、前記内歯ギヤ
と噛合するように遊星枠に枢支された複数の遊星ギヤ
と、前記内歯ギヤと同軸に位置し且つ前記各遊星ギヤに
噛合するように回転自在に支持された太陽ギヤとをそれ
ぞれ備えた略同形状を有する2組の遊星ギヤ装置を各遊
星ギヤ装置の太陽ギヤが略同一軸線上に位置するように
配置し、一方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向に回転
しないように拘束し、両遊星ギヤ装置の各太陽ギヤを互
いに連結し、また、両遊星ギヤ装置の各遊星枠を互いに
連結し、他方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向へ変位
させたうえ、遊星ギヤ装置の太陽ギヤを回転させる。
【0024】また、本発明の請求項2に記載した動力循
環式歯車試験装置においては、内歯ギヤと、該内歯ギヤ
と同軸に位置するように回転自在に支持された遊星枠
と、前記内歯ギヤと噛合するように遊星枠に枢支された
複数の遊星ギヤと、前記内歯ギヤと同軸に位置し且つ前
記各遊星ギヤに噛合するように回転自在に支持された太
陽ギヤとをそれぞれ備えた略同形状を有する2組の遊星
ギヤ装置を各遊星ギヤ装置の太陽ギヤが略同一軸線上に
位置するように配置し、一方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤ
を周方向に回転しないように拘束し、他方の遊星ギヤ装
置の内歯ギヤを周方向へ変位可能に支持し、前記他方の
遊星ギヤ装置の内歯ギヤの周方向へ変位させ得られ且つ
該内歯ギヤの変位を拘束可能な内歯ギヤ変位機構を設
け、前記の両遊星ギヤ装置の各太陽ギヤを互いに連結
し、また、前記の両遊星ギヤ装置の各遊星枠を互いに連
結した構成を備えている。
【0025】
【作用】本発明の請求項1に記載した動力循環式歯車試
験方法では、各太陽ギヤが略同一線上に位置するように
略同形状を有する2組の遊星ギヤ装置を配置し、一方の
遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向に回転しないように拘
束し、両遊星ギヤ装置の各太陽ギヤを互いに、また、両
遊星ギヤ装置の各遊星枠を互いに連結したうえ、内歯ギ
ヤを周方向へ変位させると、他方の遊星ギヤ装置の各遊
星ギヤ、遊星枠、一方の遊星ギヤ装置の遊星枠、各遊星
ギヤ、太陽ギヤ、他方の遊星ギヤ装置の太陽ギヤ、前記
各遊星ギヤにより構成される回転トルク伝達系に捩りモ
ーメントが作用し、これらの各部材に作用する捩りモー
メントの反力によって、前記の両遊星ギヤ装置を構成す
る各ギヤの噛合い部のそれぞれに負荷が作用する。
【0026】本発明の請求項2に記載した動力循環式歯
車試験装置では、内歯ギヤ変位機構によって他方の遊星
ギヤ装置の内歯ギヤの周方向へ変位させ且つ該内歯ギヤ
の変位を拘束すると、他方の遊星ギヤ装置の各遊星ギ
ヤ、遊星枠、一方の遊星ギヤ装置の遊星枠、各遊星ギ
ヤ、太陽ギヤ、他方の遊星ギヤ装置の太陽ギヤ、前記各
遊星ギヤにより構成される回転トルク伝達系に捩りモー
メントが作用し、これらの各部材に作用する捩りモーメ
ントの反力によって、前記の両遊星ギヤ装置を構成する
各ギヤの噛合い部のそれぞれに負荷が作用する。
【0027】更に、本発明の請求項1に記載した動力循
環式歯車試験方法、本発明の請求項2に記載した動力循
環式歯車試験装置のいずれにおいても、他方の遊星ギヤ
装置の内歯ギヤの変位量を変化させると、上述した回転
トルク伝達系に作用する捩りモーメントが変化し、前記
の両遊星ギヤ装置を構成する各ギヤの噛合い部に作用す
る負荷が増加あるいは減少する。
【0028】このように、本発明の請求項1に記載した
動力循環式歯車試験方法、本発明の請求項2に記載した
動力循環式歯車試験装置のいずれにおいても、他方の遊
星ギヤ装置の内歯ギヤの周方向へ変位させることにより
両遊星ギヤ装置を構成する各ギヤの噛合い部のそれぞれ
作用する負荷が増加あるいは減少させるので、動力循環
式歯車試験中に前記の各ギヤの噛合い部に作用する負荷
を増加あるいは減少させることができ、動力循環式歯車
試験を効率よく行うことが可能となる。
【0029】また、本発明の請求項2に記載した動力循
環式歯車試験装置においては、他方の遊星ギヤ装置の内
歯ギヤの周方向へ変位させ得られ且つ該内歯ギヤの変位
を拘束可能な内歯ギヤ変位機構を設けているので、動力
循環式歯車試験中に前記の各ギヤの噛合い部に作用する
負荷が変化してしまうことがない。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0031】図1は本発明の動力循環式歯車試験装置の
一実施例を示すもので、図中図3と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしている。
【0032】52,53は基板1に対して従動ギヤ装置
37の従動ハウジング38を従動動力伝達軸47に周方
向に回動自在に支持する軸受、54は従動ハウジング3
8の外側部に前記従動動力伝達軸47を中心として取り
付けられたウォームホイール、55はウォームホイール
54に噛合するように支持されたウォームギヤであり、
該ウォームギヤ55は図示されていない駆動装置によっ
て回転するようになっている。
【0033】前記ウォームホイール54はウォームギヤ
55に対してセルフロック性を有し、ウォームホイール
54をその周方向に付勢してもウォームギヤ55は回動
しないように構成されている。
【0034】上述した構成を有する動力循環式歯車試験
装置により供試内歯ギヤ28と供試遊星ギヤ33の噛合
い部、並びに供試遊星ギヤ33と供試太陽ギヤ51の噛
合い部の耐久試験(動力循環式歯車試験)を行う場合に
は、図示されていない駆動装置によってウォームギヤ5
5を回転させ、ウォームホイール54を介して軸受5
2,53により支持された従動ギヤ装置37の従動ハウ
ジング38を従動動力伝達軸47を中心として周方向に
変位させる。
【0035】従動ハウジング38とともに従動内歯ギヤ
39が周方向に変位すると、各従動遊星ギヤ44、従動
遊星枠42、従動連結部材50、供試連結部材49、供
試遊星枠31、各供試遊星ギヤ33、供試太陽ギヤ5
1、供試動力伝達軸36、従動動力伝達軸47、従動太
陽ギヤ48、前記各従動遊星ギヤ44により構成される
回転トルク伝達系に捩りモーメントが作用し、これらの
各部材に作用する捩りモーメントの反力によって、供試
太陽ギヤ51と各供試遊星ギヤ33との噛合い部、各供
試遊星ギヤ33と供試内歯ギヤ28との噛合い部、従動
太陽ギヤ48と各従動遊星ギヤ44との噛合い部、各従
動遊星ギヤ44と従動内歯ギヤ39との噛合い部のそれ
ぞれに負荷が作用する。
【0036】供試太陽ギヤ51と各供試遊星ギヤ33と
の噛合い部、各供試遊星ギヤ33と供試内歯ギヤ28と
の噛合い部に負荷を作用させるようにしたならば、従動
動力伝達軸47を図示されていない駆動装置によって回
転させ、供試ギヤ装置26と従動ギヤ装置37との双方
を各ギヤの噛合い部に負荷が作用した状態で回転駆動さ
せる。
【0037】このようにして、供試太陽ギヤ51と各供
試遊星ギヤ33、並びに各供試遊星ギヤ33と供試内歯
ギヤ28とをその噛合い部に負荷が作用した状態で所定
時間回転させた後、各ギヤの噛合い部の変形状況を調査
して供試太陽ギヤ51、供試遊星ギヤ33、供試内歯ギ
ヤ28の耐久性を評価する。
【0038】供試内歯ギヤ28と供試遊星ギヤ33との
噛合い部、供試遊星ギヤ33と供試太陽ギヤ51の噛合
い部にそれぞれ作用する負荷を変化させる場合には、図
示されていない駆動装置によってウォームギヤ55を回
転させ、ウォームホイール54を周方向に変位させる。
【0039】ウォームホイール54が変位すると基板1
に対する従動内歯ギヤ39の回転角度が変化し、各従動
遊星ギヤ44、従動遊星枠42、従動連結部材50、供
試連結部材49、供試遊星枠31、各供試遊星ギヤ3
3、供試太陽ギヤ51、供試動力伝達軸36、従動動力
伝達軸47、従動太陽ギヤ48、前記各従動遊星ギヤ4
4により構成される回転トルク伝達系に作用する捩りモ
ーメントが変化し、供試太陽ギヤ51と各供試遊星ギヤ
33との噛合い部、並びに各供試遊星ギヤ33と供試内
歯ギヤ28との噛合い部に作用する負荷が増加あるいは
減少する。
【0040】このように、本実施例においては、ウォー
ムギヤ55を回転させてウォームホイール54を周方向
に変位させることにより、供試太陽ギヤ51と各供試遊
星ギヤ33との噛合い部、並びに各供試遊星ギヤ33と
供試内歯ギヤ28との噛合い部に作用する負荷を調整す
るので、供試ギヤ装置26並びに従動ギヤ装置37の運
転状態において前記の各ギヤの噛合い部に作用する負荷
を増加あるいは減少させることができ、動力循環式歯車
試験を効率よく行うことが可能となる。
【0041】また、ウォームホイール54はウォームギ
ヤ55に対してセルフロック性を有しているので、一旦
ウォームホイール54を所定の回動角度に位置させれ
ば、ウォームギヤ55を回動させない限りは、従動内歯
ギヤ39の回動角度が変化することがなく、従って、動
力循環式歯車試験中に前記の各ギヤの噛合い部に作用す
る負荷が変化してしまうことがない。
【0042】なお、本発明の動力循環式歯車試験方法及
び該方法に用いる動力循環式歯車試験装置は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、従動ギヤ装置の従
動ハウジングに環状のウォームホイールを取り付けるこ
とに替えて、従動内歯ギヤに要求される変位に合わせて
前記従動ハウジングにウォームホイールを分割した形状
のギヤを取り付けるようにすること、ウォームホイール
とウォームギヤ以外のセルフロック性を有する内歯ギヤ
変位機構を設けるようにすること、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の動力循環式
歯車試験方法及び該方法に用いる動力循環式歯車試験装
置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0044】(1)本発明の請求項1に記載した動力循
環式歯車試験方法、本発明の請求項2に記載した動力循
環式歯車試験装置のいずれにおいても、他方の遊星ギヤ
装置の内歯ギヤを周方向へ変位させることにより両遊星
ギヤ装置を構成する各ギヤの噛合い部のそれぞれに作用
する負荷が増加あるいは減少するので、動力循環式歯車
試験中に前記の各ギヤの噛合い部に作用する負荷を増加
あるいは減少させることができ、動力循環式歯車試験を
効率よく行うことが可能となる。
【0045】(2)本発明の請求項2に記載した動力循
環式歯車試験装置においては、他方の遊星ギヤ装置の内
歯ギヤの周方向へ変位させ得られ且つ該内歯ギヤの変位
を拘束可能な内歯ギヤ変位機構を設けているので、動力
循環式歯車試験中に両遊星ギヤ装置を構成する各ギヤの
噛合い部に作用する負荷が変化してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力循環式歯車試験装置の一実施例を
示す概念図である。
【図2】動力循環式歯車試験の原理を示す概念図であ
る。
【図3】従来技術により2組の遊星ギヤ装置を用いて動
力循環式歯車試験を行う場合を想定した概念図である。
【符号の説明】
26 供試ギヤ装置(遊星ギヤ装置) 28 供試内歯ギヤ 31 供試遊星枠 33 供試遊星ギヤ 37 従動ギヤ装置(遊星ギヤ装置) 39 従動内歯ギヤ 42 従動遊星枠 44 供試遊星ギヤ 48 従動太陽ギヤ 51 供試太陽ギヤ 54 ウォームホイール(内歯ギヤ変位機構) 55 ウォームギヤ(内歯ギヤ変位機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯ギヤと、該内歯ギヤと同軸に位置す
    るように回転自在に支持された遊星枠と、前記内歯ギヤ
    と噛合するように遊星枠に枢支された複数の遊星ギヤ
    と、前記内歯ギヤと同軸に位置し且つ前記各遊星ギヤに
    噛合するように回転自在に支持された太陽ギヤとをそれ
    ぞれ備えた略同形状を有する2組の遊星ギヤ装置を各遊
    星ギヤ装置の太陽ギヤが略同一軸線上に位置するように
    配置し、一方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向に回転
    しないように拘束し、両遊星ギヤ装置の各太陽ギヤを互
    いに連結し、また、両遊星ギヤ装置の各遊星枠を互いに
    連結し、他方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向へ変位
    させたうえ、遊星ギヤ装置の太陽ギヤを回転させること
    を特徴とする動力循環式歯車試験方法。
  2. 【請求項2】 内歯ギヤと、該内歯ギヤと同軸に位置す
    るように回転自在に支持された遊星枠と、前記内歯ギヤ
    と噛合するように遊星枠に枢支された複数の遊星ギヤ
    と、前記内歯ギヤと同軸に位置し且つ前記各遊星ギヤに
    噛合するように回転自在に支持された太陽ギヤとをそれ
    ぞれ備えた略同形状を有する2組の遊星ギヤ装置を各遊
    星ギヤ装置の太陽ギヤが略同一軸線上に位置するように
    配置し、一方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを周方向に回転
    しないように拘束し、他方の遊星ギヤ装置の内歯ギヤを
    周方向へ変位可能に支持し、前記他方の遊星ギヤ装置の
    内歯ギヤの周方向へ変位させ得られ且つ該内歯ギヤの変
    位を拘束可能な内歯ギヤ変位機構を設け、前記の両遊星
    ギヤ装置の各太陽ギヤを互いに連結し、また、前記の両
    遊星ギヤ装置の各遊星枠を互いに連結したことを特徴と
    する動力循環式歯車試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110006646A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 安徽工程大学 一种用于汽车上的齿轮检测装置

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