JPH06315784A - 円筒状内面の加工方法 - Google Patents

円筒状内面の加工方法

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JPH06315784A
JPH06315784A JP5105548A JP10554893A JPH06315784A JP H06315784 A JPH06315784 A JP H06315784A JP 5105548 A JP5105548 A JP 5105548A JP 10554893 A JP10554893 A JP 10554893A JP H06315784 A JPH06315784 A JP H06315784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing sleeve
groove
bearing
cylindrical inner
laser beam
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5105548A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Suzuki
伸幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP5105548A priority Critical patent/JPH06315784A/ja
Publication of JPH06315784A publication Critical patent/JPH06315784A/ja
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径の円筒状内面に高い寸法精度で溝を形成
することができる円筒状内面の加工方法を提供する。 【構成】 レーザビームαを集光レンズ4で絞り、軸受
スリーブ1の内部に設けられた小型の反射ミラー5で反
射させ、軸受スリーブ1の内周面1a上に集光させる。
軸受スリーブ1をZ,θ方向に移動・回転させることに
よって、焦点Sを軸受スリーブ1の内周面1a上で移動
させ、軸受スリーブ1の内面に溝2を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は円筒状内面の加工方法
に関し、特に、小径の円筒状内面に溝を加工する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高い回転精度が必要とされる
技術分野において静圧軸受スピンドルが用いられてい
る。この静圧軸受スピンドルには軸受スリーブが設けら
れており、軸受スリーブの内面には円周方向に1列ある
いは2列の給気口が開口されている。そして、圧縮空気
供給源から給気口を介して軸受スリーブの内面とジャー
ナル軸の外面の間に圧縮空気が供給され、その圧力によ
ってジャーナル軸と軸受スリーブが非接触に保たれ、低
摩擦・低振動の回転が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな静圧軸受スピンドルにあっては、給気圧力に比して
負荷容量や軸受剛性が小さいという欠点があった。すな
わち、一般に静圧軸受スピンドルにおいては負荷容量や
軸受剛性が最大となる最適軸受隙間が存在するが、上述
の構造の静圧軸受スピンドルでは最適軸受隙間が比較的
大きく、10μm以下の小さい軸受隙間領域では軸受と
しての特性が著しく劣化していた。
【0004】そこで、給気口に代えてあるいは給気口に
加えて円弧状の溝を軸受スリーブの内面に形成する方法
が提案され、この方法によって最適軸受隙間を小さくす
ることが可能になり、5μm程度の軸受隙間領域でも特
性が劣化しない静圧軸受スピンドルが実現された。
【0005】ところで、この軸受スリーブ内面の溝の加
工方法であるが、従来は軸受スリーブ内に機械工具を挿
入し、軸受スリーブの内面を機械的に切削することによ
って溝を形成していた。しかし、軸受スリーブの内面と
切削刃の間の摩擦により振動が発生するため、溝の寸法
精度が悪かった。一方、振動を抑制するため機械工具を
大型かつ強固なものにすると小径の軸受スリーブには挿
入することができなかった。
【0006】以上、静圧軸受スピンドルの軸受スリーブ
を例に挙げて従来技術の欠点を説明したが、軸受スリー
ブに限らず小径の円筒状内面に溝を形成する場合には常
に同様の問題が生じていた。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
径の円筒状内面に高い寸法精度で溝を形成することがで
きる円筒状内面の加工方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は小径の円筒状
内面に溝を加工する方法において、前記小径の円筒状内
面にレーザビームを照射することによって前記溝を形成
することを特徴としている。より好ましくは、エキシマ
レーザまたは第5高調波YAGレーザからレーザビーム
を照射するとよい。
【0009】
【作用】この発明に係る円筒状内面の加工方法にあって
は、円筒状内面にレーザビームを照射することによって
溝を形成するので、非接触で溝を形成することができ、
従来のように摩擦による振動が発生することがない。し
たがって、高い寸法精度で溝を形成することができる。
また、円筒状内面に反射ミラーのような光学部品を挿入
する場合でも摩擦による振動を考慮する必要がないの
で、小型のもので足りる。よって、小径の円筒状内面に
高い精度で溝を形成することができる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例による軸受スリー
ブ1の製造方法を示す一部破断した断面図、図2は図1
に示した方法で製造された軸受スリーブ1の一部破断し
た斜視図である。この軸受スリーブの製造方法にあって
は、支持棒6の先端に設けられた反射ミラー5が軸受ス
リーブ1内に挿入され、反射ミラー5の反射面が軸受ス
リーブ1の中心軸Aに対して45°の角度で設けられ
る。また、反射ミラー5の反射面に対向させて集光レン
ズ4が設けられ、集光レンズ4の光軸は軸受スリーブ1
の中心軸Aに合わせられる。集光レンズ4は中心軸Aに
沿って移動可能に設けられる。また、図示しないレーザ
光源から出射されるレーザビームαの光軸が集光レンズ
4を介して反射ミラー5の反射面に向けられ、軸受スリ
ーブ1の中心軸Aに合わせられる。軸受スリーブ1は、
中心軸Aの方向(図中Z方向)に移動可能に設けられ、
また、中心軸Aのまわり(図中θ方向)に回転可能に設
けられる。
【0011】しかして、レーザ光源からレーザビームα
を出射させるとレーザビームαは集光レンズ4によって
絞られ、反射ミラー5で反射されて軸受スリーブ1の内
周面1aに垂直に照射される。集光レンズ1の位置を調
節して焦点Sを軸受スリーブ1の内周面1a上に合わせ
ると、レーザビームαを照射された部分はレーザエネル
ギによって溶融し、蒸発する。したがって、レーザエネ
ルギを一定に保ちながら軸受スリーブ1を移動および回
転させ、焦点Sを軸受スリーブ1の内周面1a上におい
て等速で移動させると、深さが一定の溝2を形成するこ
とができる。また、焦点Sを同じ位置に停止さておけ
ば、給気口3を貫通させることもできる。
【0012】なお、溝2の寸法は使用条件などによって
異なるが、幅30〜50μm、深さ0.1mm程度にす
ると好適である。
【0013】また、この実施例では、レーザビームαの
焦点Sを軸受スリーブ1の内周面上1a上で移動させる
ために、集光レンズ4および反射ミラー5を固定し軸受
スリーブ1を移動および回転させたが、逆に、軸受スリ
ーブ1を固定し集光レンズ4および反射ミラー5を移動
および回転させてもよい。
【0014】また、レーザ光源はどのようなものを用い
てもよいが、エキシマレーザや第4高調波YAGレーザ
を用いれば、深さが一定でエッジがきれいな溝2を形成
することができ、好適である。
【0015】また、この実施例では、軸受スリーブ1の
内面1aに溝2を加工するためにこの発明を適用した
が、これに限らず小径の円筒状内面に溝を加工する全て
の場合にこの発明を適用することができるのは言うまで
もない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、円筒
状内面にレーザビームを照射することによって溝を形成
するので非接触で溝を形成することができ、従来のよう
に摩擦による振動が発生することがない。したがって、
高い寸法精度で溝を形成することができる。また、円筒
状内面に反射ミラーのような光学部品を挿入する場合で
も摩擦による振動を考慮する必要がないので、小型のも
ので足りる。よって、小径の円筒状内面に高い精度で溝
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による軸受スリーブの製造
方法を示す一部破断した断面図である。
【図2】図1に示した方法で製造された軸受スリーブを
示す一部破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 軸受スリーブ 2 溝 3 給気口 4 集光レンズ 5 反射ミラー α レーザビーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径の円筒状内面に溝を加工する方法に
    おいて、 前記小径の円筒状内面にレーザビームを照射することに
    よって前記溝を形成することを特徴とする円筒状内面の
    加工方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザビームはエキシマレーザまた
    は第4高調波YAGレーザから出射されることを特徴と
    する請求項1に記載の円筒状内面の加工方法。
JP5105548A 1993-05-06 1993-05-06 円筒状内面の加工方法 Withdrawn JPH06315784A (ja)

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