JPH06315621A - 水中油型エマルジョンの製造方法 - Google Patents

水中油型エマルジョンの製造方法

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JPH06315621A
JPH06315621A JP12846493A JP12846493A JPH06315621A JP H06315621 A JPH06315621 A JP H06315621A JP 12846493 A JP12846493 A JP 12846493A JP 12846493 A JP12846493 A JP 12846493A JP H06315621 A JPH06315621 A JP H06315621A
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Japan
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oil
phase
water
cationic surfactant
liquid crystal
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Kentarou Kiyama
健太郎 貴山
Hiroaki Umezawa
宏明 梅澤
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジまたはトリ長鎖アルキル型の水難溶性第4
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を含む油相と水
相の一部とを混合してカチオン界面活性剤の液晶相を形
成させ、次いで残りの水相を混合して液晶相を転相させ
て水中油型エマルジョンを得るに当たり、中和度が30
%以上のカルボキシル基を有するポリアクリル酸または
エーテル化度が0.8以上のカルボキシルメチルセルロ
ースからなるカルボン酸型アニオン性高分子を、水相中
に存在せしめる水中油型エマルジョンの製造方法。 【効果】 高濃度化した場合であっても、ゲル化が防止
され、長期保存による粘度安定性にも優れたエマルジョ
ンを製造することができる。衣類等の柔軟仕上げ剤、ヘ
アリンス、クリーム、ローション等の化粧品などの分野
において利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類等の柔軟仕上げ
剤、ヘアリンスなどとして用いられる第4級アンモニウ
ム塩型カチオン界面活性剤を分散質とする水中油型エマ
ルジョンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第4級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤を分散質とする水中油型(O/W)エマルジ
ョンの製造方法としては、カチオン界面活性剤を含む油
相を水相に添加する方法が知られている(特開昭57−
5797号公報)。しかしこの方法では、カチオン界面
活性剤濃度が約5重量%以上の高濃度になると、製品粘
度が上昇してゲル化したり、保存により粘度が上昇し、
ボトルから排出されないとか、水への分散性が悪化する
などの問題があった。一方、近年、カチオン界面活性剤
を含む製品にあっては、カチオン界面活性剤の含有量を
高めた濃縮化タイプが要望されている。
【0003】そこで、本出願人は先に、炭素数14〜2
4のアルキル基またはアルケニル基を分子内に2個ない
し3個有する水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤を含む油相と水相の一部とを混合してカチオ
ン界面活性剤の液晶相を形成させ、次いで該液晶相と残
りの水相を混合して液晶相を転相させることにより、高
濃度にカチオン界面活性剤を含み低粘度の水中油型エマ
ルジョンを製造することを提案した。しかしこの方法で
も、カチオン界面活性剤の高濃度化には限界があり、一
方、製品分野によってはいっそうの高濃度化が望まれて
いる。本発明は、この方法を更に一歩進めた改善方法で
ある。
【0004】なお、ゲル状組成物を利用した水中油型エ
マルジョンの製造方法としては、特開昭61−2597
51号公報に、カチオン界面活性剤、多価アルコールお
よび油剤を混合した均一組成物を水相と混合して乳化す
ることにより、水中油型エマルジョンを得ることが報告
されている。しかしこの方法では、カチオン界面活性剤
濃度が約5重量%以上の高濃度になると、製品粘度が上
昇し、ゲル化したり、保存により粘度が上昇する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カチオン界
面活性剤を高濃度に含有させても、粘度が上昇してゲル
化せず、しかも、流動性のある低粘度の状態を長期間維
持できる水中油型エマルジョンを、容易かつ経済的に製
造できる方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の水中油型エマル
ジョンの製造方法は、炭素数14〜24のアルキル基ま
たはアルケニル基を分子内に2個ないし3個有する水難
溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を含む
油相と水相の一部とを混合してカチオン界面活性剤の液
晶相を形成させ、次いで該液晶相と残りの水相を混合し
て液晶相を転相させて水中油型エマルジョンを得るに当
たり、中和度が30%以上のカルボキシル基を有するポ
リアクリル酸およびその誘導体ならびにエーテル化度が
0.8以上のカルボキシルメチルセルロースおよびその
誘導体から選ばれる少なくとも1種のカルボン酸型アニ
オン性高分子を、水相中に存在せしめることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施態様】本発明では、先ず、油相と水相の一
部とを混合して、第4級アンモニウム塩型カチオン界面
活性剤の液晶相を形成させる。この場合、油相に水相の
一部を添加しても、水相の一部に油相を添加してもよ
い。油相は、カチオン界面活性剤を主成分とし、これを
油相中の唯一の界面活性剤成分としてもよい。また、必
要に応じて非イオン界面活性剤、1〜3価アルコール、
香料などを含むことができる。
【0008】カチオン界面活性剤は、第一段階で液晶相
を形成するとともに、最終エマルジョンの分散質となる
ものである。カチオン界面活性剤は、炭素数14〜24
のアルキル基またはアルケニル基を分子内に2個ないし
3個有する水難溶性第4級アンモニウム塩型の界面活性
剤であり、このアルキル基またはアルケニル基は無置換
でも、以下の化1に示した任意の官能基などによって置
換もしくは中断されていてもよい。
【0009】
【化1】
【0010】カチオン界面活性剤の具体例としては、以
下化2の一般式(I)で表されるジまたはトリ長鎖アル
キル第4級アンモニウム塩、化2の一般式(II)で表わ
されるイミダゾリニウム塩などが挙げられ、これらは一
種または二種以上の混合物として使用できる。
【0011】
【化2】 〔式中、R1〜R4のうち2個または3個の基は無置換ま
たは任意に前記化1等の官能基によって置換もしくは中
断された炭素数14〜24の直鎖または分岐したアルキ
ル基またはアルケニル基を、R1〜R4の残りの基は炭素
数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基または−
(C24O)nH(nは1〜5の整数)で表わされる
基、Xはハロゲンまたは R5SO4(R5は炭素数1〜3
のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫酸基
を示す。〕
【0012】
【化3】 〔式中R6 は炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキ
ル基、R7およびR8は無置換または任意に前記化1等の
官能基によって置換もしくは中断された炭素数14〜2
4の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニル
基、R9 は水素または炭素1〜4のアルキル基、Xは式
(I)の場合と同じ意味を有する。〕
【0013】前記化3におけるR1〜R4のうち少なくと
も2つの基は炭素数が14〜24、好ましくは16〜2
2であり、また、前記化3におけるR7,R8は炭素数1
4〜24、好ましくは15〜21であり、各々これらの
範囲内で分布を持つものであってもよく、また互いに同
じであっても異っていてもよい。これらカチオン界面活
性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0014】ジパーム油脂アルキルジメチルアンモニウ
ムクロライド、ジ部分硬化パーム油脂アルキルジメチル
アンモニウムクロライド、ジ硬化パーム油脂アルキルジ
メチルアンモニウムクロライド、ジ硬化牛脂アルキルジ
メチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチ
ルアンモニウムブロマイド、ジオレイルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジパルミチルメチルヒドロキシエチ
ルアンモニウムメチルサルフェート、ジステアリルメチ
ルポリオキシエチレン(平均重合度3モル)アンモニウ
ムクロライド、ジイソステアリルジメチルアンモニウム
メチルサルフェート、ジエイコシルジメチルアンモニウ
ムクロライド、ジベヘニルメチルポリオキシエチレン
(平均重合度5モル)アンモニウムクロライド、ジエル
シルジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−ドデ
カノイルアミノ)エチル〕ジメチルアンモニウムクロラ
イド、ジ〔(2−ステアロイルアミノ)プロピル〕ジメ
チルアンモニウムエチルサルフェート、ジ(2−エチル
パルミトイル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメ
チルサルフェート、トリオレイルメチルアンモニウムク
ロライド、ジオレイルモノステアリルメチルアンモニウ
ムクロライド、ジオレイルモノベヘニルメチルアンモニ
ウムクロライド、モノオレイルジエルシルメチルアンモ
ニウムクロライド、トリステアリルメチルアンモニウム
メチルサルフェート、メチル−1−牛脂アミドエチル−
2−牛脂アルキルイミダゾリニウムメチルサルフェー
ト、メチル−1−ヘキサデカノイルアミドエチル−2−
ペンタデシルイミダゾリニウムクロライド、エチル−1
−オクタデセノイルアミドエチル−2−ヘプタデセニル
イミダゾリニウムエチルサルフェート。
【0015】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキル(またはアルケニル)エーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキル
(またはアルケニル)アミン、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル等が例示される。これらのうち、
POE(p=20〜100)アルキル(C8〜C12)フ
ェニルエーテル、POE(p=20〜100)アルキル
またはアルケニル(C10〜C22)エーテル、POE(p
=20〜100)アルキルまたはアルケニル(C10〜C
22)アミン、または、これらの混合物が好ましい。な
お、前記化合物中、それぞれPOEはポリオキシエチレ
ンを、pはエチレンオキシドの平均付加モル数を、Cは
アルキル基またはアルケニル基の炭素数を示す。
【0016】1〜3価アルコールとしては、エタノー
ル、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリンなどを挙げることができる。ま
た、油相は、必要に応じてシリコーン、ワックス、油
脂、植物抽出油、スクワラン、酸化防止剤、pH調整剤
等を含むことができる。
【0017】一方、水相は、カルボキシル基を有する
ポリアクリル酸またはその誘導体であって中和度が30
%以上、好ましくは40〜70%のもの、あるいはエ
ーテル化度が1以上、好ましくは1以上のカルボキシル
メチルセルロースまたはその誘導体から選ばれるカルボ
ン酸型アニオン性高分子の少なくとも1種以上を含有す
る。
【0018】ここで、ポリアクリル酸またはその誘導体
の中和度とは、金属塩等で中和されているカルボキシル
基を有する構成単位数の全構成単位に対するモル比で定
義される。金属塩としては、例えばナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム等が用いられる。また、
誘導体としては、例えばアクリル酸とメタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリルアミド、ア
クリル酸アルキルエステル等の共重合物などが挙げられ
る。
【0019】また、カルボキシメチルセルロースおよび
その誘導体のエーテル化度とは、セルロース単位当たり
の持つ3個の水酸基のカルボキシル基の金属塩等への置
換の割合で定義される。金属塩としては、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウムな
どが用いられる。また、誘導体としては、また、誘導体
とは、例えば、カルボキシメチルセルロースに、ヒドロ
キシエチル基、カチオン基、酢酸基、硝酸基などを導入
したものである。
【0020】本発明のカルボン酸型アニオン性高分子減
粘剤は、最終的なエマルション中に0.1〜10重量%
含まれるように添加することが好適であり、より好まし
くは1〜5重量%である。本発明のカルボン酸型アニオ
ン性高分子は、最終的に得られる水中油型エマルジョン
に存在すればよい。すなわち、液晶相を形成せしめるべ
く油相と混合される一部の水相中に添加してもよく、ま
た、液晶相形成後に転相させるべく混合される残部の水
相中に添加してもよく、あるいはその両者に添加しても
よく、また、転相後に添加して水相中に存在せしめるよ
うにしてもよい。
【0021】水相は、水、非イオン界面活性剤、1〜3
価アルコール、無機塩、香料、色素などを含むことがで
き、場合によっては粘度調整剤、pH調整剤、殺菌剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤などを適宜配合することがで
きる。ここで具体的な非イオン界面活性剤および1〜3
価のアルコールとしては、油相成分の場合と同じものを
例示することができる。無機塩としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸マグネシウム等を挙げることができる。
【0022】本発明の製造方法においては、上記第1段
階で得られた液晶相に、残りの水相を添加して転相さ
せ、水中油型エマルジョンを得る。その際の水相の添加
方法や添加条件には何ら制限はなく、通常、攪拌下で瞬
時に、あるいは徐々に添加することにより、高エネルギ
ーの特別な機械的剪断力を必要とすることなく、容易に
カチオン界面活性剤を分散質とする水中油型エマルジョ
ンを得ることができる。
【0023】本発明の製造方法により、ゲル化が防止さ
れ、かつ長期間保存しても粘度が安定な水中油型エマル
ジョンが得られる作用機構は次のように推定される。即
ち本発明では、負の電荷を帯びた水溶性のカルボン酸型
アニオン性高分子が、分散質であるカチオン界面活性剤
の液晶粒子表面に有効に吸着し、液晶粒子表面の膜構造
を強化したものと考えられる。これに対して、水溶性高
分子の減粘剤の負電荷が少ない場合は、液晶粒子表面に
吸着していないフリーの水溶性高分子がネットワークを
形成し、長期間保存で増粘するものと推定される。本発
明の製造方法は、特に高濃度でカチオン界面活性剤を含
むエマルジョンの製造に好適であり、カチオン界面活性
剤を10〜30重量%含有することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、特定の水難溶性第4級
アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を含む油相と水相
の一部とから液晶相を形成し、次いで残りの水相を添加
してカチオン界面活性剤を分散質とする水中油型エマル
ジョンとするに当たり、負荷電を帯びる特定のカルボン
酸型アニオン性高分子減粘剤を水相中に添加することに
より、高濃度化した場合であっても、ゲル化が防止さ
れ、長期保存による粘度安定性にも優れた水中油型エマ
ルジョンを、低エネルギーの機械的剪断力で容易に、か
つ経済的に製造することができる。このエマルジョンの
製造方法は、衣類等の柔軟仕上げ剤、ヘアリンス、クリ
ーム、ローション等の化粧品などの分野において利用す
ることができる。以下、実施例により本発明の効果をよ
り具体的に説明するが、それに先立って実施例で採用し
た粘度安定性の評価方法を説明する。
【0025】〔粘度安定性の評価方法〕実施例および比
較例で調製した各組成物について、下記のように製造直
後および2種類の条件下に保存後の粘度を測定した。こ
の測定は、B型粘度計(東京計器(株)製)を用い、温
度25℃で行った。 製造直後 室温で1年間保存後 45℃で1ケ月保存後
【0026】実施例1 油相および水相を後記表1に示す通り調製した後、第1
段階として、30℃の油相に攪拌下で20℃の水相の一
部を加えて、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライ
ドの液晶相を形成させ、次いで該液晶相に残りの20℃
の水相を添加し、転相させて約25℃の水中油型エマル
ジョンを得た。なお、油相および水相の組成は、最終水
中油型エマルジョンを100とした場合の重量%であ
る。また、中和度50%のポリアクリル酸は、ナトリウ
ム塩とした。得られた水中油型エマルジョンについての
粘度安定性の評価結果を、後述の他の実施例および比較
例と共に後記表1に示すが、実施例1〜4の本発明品は
いづれも製造直後の粘度が低く、しかも良好な粘度安定
性を示すことが判る。
【0027】実施例2 ジオレイルジメチルアンモニウムクロライドを24重量
%とする以外は実施例1と同様にして、水中油型エマル
ジョンを得た。その結果、表1に示す通り、本発明品は
製造直後の粘度が低く、しかも良好な粘度安定性を示す
ことが判る。
【0028】実施例3 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(エーテル化
度1.5)を用いる以外は実施例1と同様にして、水中
油型エマルジョンを得た。その結果、表1に示す通り、
本発明品は製造直後の粘度が低く、しかも良好な粘度安
定性を示すことが判る。
【0029】実施例4 油相および水相を表1に示す通り調製した後、第1段階
として、45℃の油相に撹拌下で30℃の水相の一部を
加えて、ジオレイルモノステアリルモノメチルアンモニ
ウムクロライドの液晶相を形成させ、次いで該液晶に残
りの30℃の水相を添加し、転相させて約35℃の水中
油型エマルジョンを得た。その結果、表1に示す通り、
本発明品は製造直後の粘度が低く、しかも良好な粘度安
定性を示すことが判る。
【0030】比較例1 中和度20%のポリアクリル酸を用いる以外は、実施例
1と同様にして、水中油型エマルジョンを得た。その結
果、表1に示す通り、製造直後の粘度も極めて高く、ま
た各保存条件での安定性も悪く、激しい増粘が見られ
た。
【0031】比較例2 中和度20%のポリアクリル酸を用いる以外は、実施例
2と同様にして、水中油型エマルジョンを得た。その結
果、表1に示す通り、製造直後の粘度も極めて高く、ま
た各保存条件での安定性も悪く、激しい増粘が見られ
た。
【0032】比較例3 エーテル化度0.5のカルボキシメチルセルロースを用
いる以外は、実施例1と同様にして、水中油型エマルジ
ョンを得た。その結果、表1に示す通り、製造直後の粘
度も極めて高く、また各保存条件での安定性も悪く、激
しい増粘が見られた。
【0033】比較例4 中和度20%のポリアクリル酸を用いる以外は、実施例
4と同様にして、水中油型エマルジョンを得た。その結
果、表1に示す通り、製造直後の粘度も極めて高く、ま
た各保存条件での安定性も悪く、激しい増粘が見られ
た。
【0034】
【表1】 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 1 2 3 4 油相組成(wt%): ジオレイルジメチル 18.0 24.0 24.0 − 18.0 24.0 24.0 − アンモニウムクロライド ジオレイルモノステアリル − − − 24.0 − − − 24.0 モノメチルアンモニウム クロライド 香料 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 水相組成(wt%): ポリアクリル酸(中和度50%) 2.0 2.0 − 2.0 − − − − ポリアクリル酸(中和度20%) − − − − 2.0 2.0 − 2.0 CMC(エーテル化度1.5) − − 2.0 − − − − − CMC(エーテル化度0.5) − − − − − − 2.0 − エチレングリコール 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 POE(p=60) 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 牛脂アルキルアミン 食塩 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 防腐剤 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 色素 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 イオン交換水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 粘度(cp) 製造直後 100 130 220 100 2000 3000 5000 2000 室温1年間保存後 140 180 270 140 4000 5000 8000 4500 45℃1ケ月保存後 200 230 360 200 5000 6500 9500 6000 *油相組成、水相組成とも最終水中油型エマルジョンを100とした場合の、重 量%
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/263

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数14〜24のアルキル基またはア
    ルケニル基を分子内に2個ないし3個有する水難溶性第
    4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を含む油相と
    水相の一部とを混合してカチオン界面活性剤の液晶相を
    形成させ、次いで該液晶相と残りの水相を混合して液晶
    相を転相させて水中油型エマルジョンを得るに当たり、
    中和度が30%以上のカルボキシル基を有するポリアク
    リル酸およびその誘導体ならびにエーテル化度が0.8
    以上のカルボキシルメチルセルロースおよびその誘導体
    から選ばれる少なくとも1種のカルボン酸型アニオン性
    高分子を、水相中に存在せしめることを特徴とする水中
    油型エマルジョンの製造方法。
JP12846493A 1993-04-30 1993-04-30 水中油型エマルジョンの製造方法 Pending JPH06315621A (ja)

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