JPH06314473A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置

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Publication number
JPH06314473A
JPH06314473A JP12524093A JP12524093A JPH06314473A JP H06314473 A JPH06314473 A JP H06314473A JP 12524093 A JP12524093 A JP 12524093A JP 12524093 A JP12524093 A JP 12524093A JP H06314473 A JPH06314473 A JP H06314473A
Authority
JP
Japan
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head
optical
data
defect
sector
Prior art date
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Pending
Application number
JP12524093A
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English (en)
Inventor
Kazuma Nagai
一馬 永井
Takahiro Nakano
隆広 中野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの書き込み処理及び読出し処理の一層
の高速化、及び装置の信頼性の向上を可能とし、誤って
交代セクタに先に書き込まれた書き込みデータが更新さ
れて消滅することを防止できる光ディスク駆動装置を提
供することを目的とする。 【構成】 スーパーバイザは、データの書き込み/読み
出し時に、各光ヘッドの書き込み/読み出し処理に関す
る処理分担を各ヘッドコントローラにそれぞれ指示す
る。これによって、外部装置から見て1ヘッドの駆動装
置と同じように取り扱え、内部に対しては複数のヘッド
コントローラを効率よく制御するされる。さらに、ディ
スクの欠陥の検知時は、各光ヘッドの処理分担に対応し
た全光ヘッドの書込み処理の終了を待つ。その間に生成
される欠陥情報に基づき欠陥情報管理テーブルが更新さ
れる。この更新された欠陥情報管理テーブル中の欠陥情
報に基づき交代セクタを割り当て、その交代セクタに前
記書込みデータを記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ヘッドを備え
た書換え可能な光磁気ディスク装置等の光ディスク駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の光ディスク駆動装置とし
ては、例えば図8に示すようなものがあった。
【0003】図8は、従来の光磁気ディスク駆動装置の
概略構成を示すブロック図である。
【0004】同図において、可動光学系101と固定光
学系102とで構成される光ヘッド100は、光磁気デ
ィスク(以下、単にディスクという)103の半径方向
に移動可能となっており、ホストコンピュータ104か
らの命令をインターフェイス105を介してヘッドコン
トローラ106に伝える。該ヘッドコントローラ106
は、磁気バイアス制御回路107、レーザコントロール
回路108、信号処理回路109、及びサーボ回路11
0を制御して、光ヘッド100を所定の位置に移動させ
るとともに、スピンドルモータ制御回路111へスピン
ドルモータ103A駆動用の制御信号を送る。これによ
ってデータの読み書き(信号の消去、記録、再生)が行
われる。
【0005】また、アクセス時間の短縮と記録・再生時
のデータ転送速度を向上させる目的で、複数ヘッドを有
する光磁気ディスク駆動装置(スーパードライブ)が本
願出願人により既に提案されている(特願平3−248
981号)。この装置は、上記図8に示した装置と、複
数の光ヘッドをそれぞれ独立して制御する光ヘッド制御
回路と、これら光ヘッド制御回路を統括的に関連して制
御する1個のコントローラとが設けられている点が上記
図8に示した装置と異なっている。
【0006】このような光磁気ディスク駆動装置に使用
されるディスクは、ホストコンピュータからのアクセス
を容易にするため、通常、ディスクの記憶領域は、セク
タと呼ぶ複数の領域に分けられている。そして、ディス
クに新たにデータを書き込む際には、光ヘッドを駆動制
御することにより目的の位置に移動させ、そのセクタご
とに、まず1回転目で前回のデータを消去し、2回転目
に新たなデータを記録し、3回転目に再生して欠陥の発
生がなく正しく記録されたか否かの確認の動作を行う。
【0007】上記の光磁気ディスク駆動装置では、ディ
スクをフォーマットした後、データをディスク上に書き
込む際に、書き込み中のセクタに欠陥(ゴミやキズ)を
検知した場合、そのセクタへの記録をあきらめ、その代
わりをなすように予め設けておいたディスクの外周部等
に用意した交代セクタに記録するようになっている。こ
れは、ディスクの記録面にゴミやキズ等の欠陥がある
と、再生時に記録されたデータが正しく再生できないこ
とがあり、これを防ぐため、記録面の欠陥が発見された
セクタを欠陥セクタとして使用することを止め、その代
わり前記交代セクタを使用するのである(2次欠陥処
理)。ここで、ディスクの欠陥は、ディスクの製造時に
発生する1次欠陥と、製造後でディスクの実際の使用時
等に発生する2次欠陥とがあり、1次欠陥は製造時の検
査工程で発見されるが、2次欠陥は前記2次欠陥処理を
行うことで発見される。通常、データの書込み時には、
上記したように消去、記録、再生・確認の3工程を必要
とするが、2次欠陥処理は、消去、記録後の再生・確認
の工程で実行されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された複数ヘッドを有する光磁気ディスク駆動
装置を設計しようとすると、次のような問題が生ずる。
【0009】すなわち、この装置の内部構成としては、
独立した複数のヘッドユニット(光ヘッドとこれに対応
する光ヘッド制御回路)が一つの駆動装置に内蔵されて
いる形となっているため、ヘッドコントローラは、外部
のホストコンピュータから見て従来の駆動装置と同じよ
うに機能し、内部に対しては複数のヘッドユニットを効
率よく制御する機能を持つことが求められるが、この点
において、上記公報の駆動装置におけるヘッドコントロ
ーラでは、十分に対応ができないという問題があった。
【0010】例えば、1個のヘッドコントローラで複数
の光ヘッド制御回路を制御するため、特に大容量の連続
データを書込む場合は複数のヘッドユニットを効率よく
制御することが困難となり、書込み速度が遅くなる。同
様に、大量の連続データを読み出す場合にも、転送速度
が遅れる。
【0011】また、複数ヘッドを有する装置の場合、1
個の光ヘッド(ヘッド1)があるセクタにデータを書き
込み処理中(消去、記録後の再生・確認の工程)に欠陥
を検知すると、その交代セクタにデータの記録を行う2
次欠陥処理が施されるが、他の光ヘッド(ヘッド2)が
書き込み処理中にヘッド1とほぼ同時、あるいは僅かに
遅れて欠陥を検知した場合は、ホストコンピュータから
の指令によりヘッドコントローラが制御される従来の駆
動装置においては、代替領域として同じ交代セクタが割
り当てられ、ヘッド1が書き込みを完了したところに、
ヘッド2が新たなデータを書き込んで(データの更新を
する)、交代セクタにヘッド1で記録されたデータが消
滅するおそれがあった。
【0012】本発明は上記従来の問題点に鑑み、データ
の書き込み処理及び読出し処理の一層の高速化、及び装
置の信頼性の向上を可能とし、誤って交代セクタに先に
書き込まれた書き込みデータが更新されて消滅すること
を防止できる光ディスク駆動装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ディスクの半径方向に移動可能な複数の光ヘッド
と、制御信号に基づいて前記各光ヘッドを所定の位置に
移動させて前記ディスクに対してデータの書込み/読出
し処理を実行する書込み/読出し実行部と、外部装置か
らのデータの書き込み/読み出し命令に従って前記制御
信号を生成するヘッドコントローラとを備えた光ディス
ク駆動装置において、前記ヘッドコントローラは、前記
各光ヘッドに対応して複数個で構成し、前記データの書
き込み/読み出し命令に基づいて、前記書き込み/読み
出し処理に関する前記各光ヘッドの処理分担をこの各光
ヘッドに対応した各ヘッドコントローラにそれぞれ指示
して該各ヘッドコントローラを統括制御するスーパーバ
イザを設けたものである。
【0014】具体的には、例えば以下のような態様であ
る。
【0015】第1態様例としては、交代セクタが設けら
れたディスクの半径方向に移動可能な複数の光ヘッド
と、制御信号に基づいて前記各光ヘッドを所定の位置に
移動させて前記ディスクに対してデータの書込み/読出
し処理を実行する書込み/読出し実行部と、少なくとも
前記書込み処理時に前記ディスクの欠陥を検知して欠陥
情報を生成すると共に、外部装置からのデータの書き込
み/読み出し命令に従って前記制御信号を生成するヘッ
ドコントローラとを備え、前記欠陥の検知時に前記交代
セクタへ書込みデータを記憶する光ディスク駆動装置に
おいて、前記ヘッドコントローラは、前記各光ヘッドに
対応して複数個で構成し、前記データの書き込み/読み
出し命令に基づいて、前記書き込み/読み出し処理に関
する前記各光ヘッドの処理分担をこの光ヘッドに対応し
た各ヘッドコントローラにそれぞれ指示して該各ヘッド
コントローラを統括制御するスーパーバイザを設けると
共に、前記各光ヘッドにより行われる前記書込み処理時
で生成される前記欠陥情報に基づいて欠陥情報管理テー
ブルを設け、前記欠陥の検知時に、前記処理分担に対応
した全光ヘッドの書込み処理の終了を待って、前記欠陥
情報管理テーブル中の欠陥情報に基づき交代セクタを割
り当て、その交代セクタに前記書込みデータを記憶する
ようにしたものである。
【0016】第2態様例としては、交代セクタが設けら
れたディスクの半径方向に移動可能な複数の光ヘッド
と、制御信号に基づいて前記各光ヘッドを所定の位置に
移動させて前記ディスクに対してデータの書込み/読出
し処理を実行する書込み/読出し実行部と、少なくとも
前記書込み処理時に前記ディスクの欠陥を検知すると共
に、外部装置からのデータの書き込み/読み出し命令に
従って前記制御信号を生成するヘッドコントローラとを
備え、前記欠陥の検知時に前記交代セクタへ書込みデー
タを記憶する光ディスク駆動装置において、前記ヘッド
コントローラは、前記各光ヘッドに対応して複数個で構
成し、前記交代セクタは各光ヘッドごと専用に設けると
共に、前記データの書き込み/読み出し命令に基づい
て、前記書き込み/読み出し処理に関する前記各光ヘッ
ドの処理分担をこの光ヘッドに対応した各ヘッドコント
ローラにそれぞれ指示して該各ヘッドコントローラを統
括制御するスーパーバイザを設け、前記各光ヘッドの処
理分担に対応した前記書き込み処理時に前記欠陥を検知
し、その欠陥検知時に該欠陥の検知を行ったヘッドコン
トローラに制御される光ヘッドに対応した交代セクタに
前記書込みデータを記憶するようにしたものである。
【0017】第3態様例としては、交代セクタが設けら
れたディスクの半径方向に移動可能な複数の光ヘッド
と、制御信号に基づいて前記各光ヘッドを所定の位置に
移動させて前記ディスクに対してデータの書込み/読出
し処理を実行する書込み/読出し実行部と、少なくとも
前記書込み処理時に前記ディスクの欠陥を検知すると共
に、外部装置からのデータの書き込み/読み出し命令に
従って前記制御信号を生成するヘッドコントローラとを
備え、前記欠陥の検知時に前記交代セクタへ書込みデー
タを記憶する光ディスク駆動装置において、前記ヘッド
コントローラは、前記各光ヘッドに対応して複数個で構
成し、前記データの書き込み/読み出し命令に基づい
て、前記書き込み/読み出し処理に関する前記各光ヘッ
ドの分担をこの光ヘッドに対応した各ヘッドコントロー
ラにそれぞれ指示して該各ヘッドコントローラを統括制
御するスーパーバイザを設けると共に、空き領域がある
交代セクタを各光ヘッドに対応して登録した交代セクタ
登録テーブルを設け、前記各光ヘッドの処理分担に対応
した前記書き込み処理時に前記欠陥を検知し、その欠陥
検知時に、前記交代セクタ登録テーブルの登録されてい
る交代セクタへ前記書込みデータを記憶するようにした
ものである。
【0018】第4態様例としては、前記第1乃至第3態
様例において、前記スーパーバイザは、前記外部装置と
接続される外部インターフェイスと、前記各ヘッドコン
トローラに接続される内部インターフェイスと、データ
を一時保持する補助記憶用のバッファメモリと、前記外
部インターフェイス、内部インターフェイス、及びバッ
ファメモリに接続された制御演算用のマイクロプロセッ
サとで構成したものである。
【0019】第5態様例としては、前記4態様例におい
て、前記各ヘッドコントローラは、デイジーチェインを
介して相互に接続し、そのうち1個のみを前記内部イン
ターフェイスに接続したものである。
【0020】
【作用】上記構成によれば、スーパーバイザは、データ
の書き込み/読み出し時に、各光ヘッドの書き込み/読
み出し処理に関する処理分担を各ヘッドコントローラに
それぞれ指示する。これによって、書き込み/読み出し
処理の工程が各光ヘッドによって分担処理され、効率の
良い書き込み/読み出し処理が可能となる。即ち、外部
装置から見て1ヘッドの駆動装置と同じように取り扱
え、内部に対しては複数のヘッドコントローラを効率よ
く制御することができるようになる。従って、書込み処
理/読み出し処理の一層の高速化が可能になる。
【0021】第1態様例によれば、ディスクの欠陥の検
知時に、各光ヘッドの処理分担に対応した全光ヘッドの
書込み処理の終了を待つ。その間に生成される欠陥情報
に基づき欠陥情報管理テーブルが更新される。この更新
された欠陥情報管理テーブル中の欠陥情報に基づき交代
セクタを割り当て、その交代セクタに前記書込みデータ
を記憶する。これにより、同じ交代セクタが割り当てら
れて、一方の光ヘッドが書き込みを完了したところに他
方の光ヘッドが新たなデータが書き込まれ、一方の光ヘ
ッドによって書き込まれたデータが消滅するという不具
合を防止できる。
【0022】第2態様例によれば、交代セクタは各光ヘ
ッドごと専用に設けられ、ディスクの欠陥が検知された
時に、ディスクの欠陥の検知を行ったヘッドコントロー
ラに制御される光ヘッドに対応した交代セクタに書込み
データが記憶されるので、同じ交代セクタが割り当てら
れて、一方の光ヘッドが書き込みを完了したところに他
方の光ヘッドが新たなデータが書き込まれ、一方の光ヘ
ッドによって書き込まれたデータが消滅するという不具
合を防止できる。
【0023】第3態様例によれば、空き領域がある交代
セクタを各光ヘッドに対応して登録した交代セクタ登録
テーブルを設け、ディスクの欠陥が検知された時に、該
交代セクタ登録テーブルの登録されている交代セクタへ
書込みデータを記憶するので、常に空き領域に書込みデ
ータが書き込まれ、一方の光ヘッドが書き込みを完了し
たところに他方の光ヘッドが新たなデータが書き込ま
れ、一方の光ヘッドによって書き込まれたデータが消滅
するという不具合を防止できる。
【0024】第4態様例によれば、スーパーバイザは簡
易的確に機能される。
【0025】第5態様例によれば、内部インターフェイ
スの数を減少させることができ、最小限の構成要素でス
ーパーバイザを構成できる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0027】図1は、本発明に係る光ディスク駆動装置
の第1実施例の概略構成を示すブロック図である。
【0028】この光ディスク駆動装置にはハウジング1
の基台が設けられ、その基台には円筒状のスリーブ2が
固定されている。そして、該スリーブ2の内壁面に取り
付けられた玉軸受3により、図示しないローディング機
構で装填されたディスク4を回転させるターンテーブル
5の支軸5aが回転自在に支持されている。また、スリ
ーブ2の外周面にはスピンドルモータ6のステータコイ
ル6aが取り付けられ、さらにこのステータコイル6a
と半径方向に対向するロータマグネット6bが、カップ
状のケース7を介して支軸5aに取り付けられている。
そして、上記ステータスコイル6aへの通電がスピンド
ルモータ制御回路8により制御される。
【0029】さらに、前記ハウジング1の基台には、2
個の光ヘッド11が180度の位置に装着されている。
各光ヘッド11は、リニアモータ装置12で搬送する可
動部分を軽量化してシーク時間を短くするために、可動
光学系11aと固定光学系11bとに分割して構成され
ている。すなわち、プリズム13と対物レンズ14とで
可動光学系11aを構成し、これが、該可動光学系11
aをディスク4の半径方向に高速で粗移動させるリニア
モータ装置12に搭載されている。一方、半導体レーザ
15、偏光ビームスプリッタ16や光信号検出系17の
重い部分は、固定光学系11bとして分離し、ハウジン
グ1の基台に固定されている。
【0030】このように構成される光磁気ディスク駆動
装置は、外部のホストコンピュータ25からの命令に従
って、上記ステータコイル6aの通電をスピンドルモー
タ制御回路8により制御して、光ヘッド11によるディ
スク4のデータの消去、記録、再生の各動作に応じて、
ターンテーブル5ひいてはディスク4を正確な回転速度
で回転させるように構成されている。その回転制御は、
例えば光ヘッド11で読み出された信号を波形整形して
ディジタル波形となし、その波形と基準信号とのタイミ
ング誤差が零となるようにして行う。この制御は、スピ
ンドルモータ制御回路8の他、以下に述べる光ヘッド制
御回路21、ヘッドコントローラ22、ヘッドコントロ
ーラ23、及びスーパーバイザ24により実行される。
【0031】前述の2個の光ヘッド11の各々は、独立
した光ヘッド制御回路21によりそれぞれ制御され、更
にこの各光ヘッド制御回路21をそれぞれ制御するヘッ
ドコントローラ22,23が設けられている。そして、
ヘッドコントローラ22,23がスーパーバイザ24を
介してホストコンピュータ25に接続されている。
【0032】上記光ヘッド制御回路21は、磁気バイア
ス制御回路31、レーザコントロール回路32、信号処
理回路33、及び光学系作動制御回路34を備えてい
る。磁気バイアス制御回路31は、バイアス磁石35の
磁界の方向をデータの記録時と消去時とで切換えて反転
させるように制御するものである。ここで、バイアス磁
石35は棒状を成し、ディスク4と平行で、ディスク4
を挟んで各光ヘッド11と対向するようにそれぞれ配置
されている。レーザコントロール回路32は、半導体レ
ーザ15の出力を消去/記録時と再生時とで高/低に切
換え、また記録時は記録信号に応じて光変調方式で制御
するものである。信号処理回路33は、再生時にディス
ク4から反射され偏光ビームスプリッタ16を経て光信
号検出系17に入射した光信号を読取り、ディスク4上
の記録磁気信号の向きに応じた再生信号に変換して出力
すると共に、図示しない公知の非点収差方式で検出した
フォーカスエラー信号、及び公知の三点スポット方式で
検出したトラッキングエラー信号を各電気信号に変換し
て出力するものである。
【0033】光学系作動制御回路34は、光ヘッド11
の投射光スポットがディスク4上の所定位置へ正確にア
クセスするように、可動光学系11aの作動を制御する
ものであり、リニアモータ装置12のサーボ回路34a
と、対物レンズ14の位置を上下方向並びに水平方向に
微動させる図示しない対物レンズアクチュエータ(2軸
デバイス)を前記フォーカスエラー信号、トラッキング
エラー信号に基づいてフィードバック制御することによ
り投射光をディスク4の所定位置に正確に投射させるフ
ォーカス/トラッキングサーボ回路34bとにより構成
されている。
【0034】ヘッドコントローラ22,23は、2個の
光ヘッド11にそれぞれ対応して設けられ、上記光ヘッ
ド制御回路21内の信号処理回路33とフォーカス/ト
ラッキングサーボ回路34bとの間の信号の授受、及び
光ヘッド制御回路21内の各制御回路31〜34と後述
のスーパーバイザ24との間の信号の授受を仲介して各
光ヘッド制御回路21の動作をそれぞれ制御するもので
ある。
【0035】また、ディスク4を回転させるスピンドル
モータ6は1個であり、これを制御するスピンドルモー
タ制御回路8はヘッドコントローラ22のみによって制
御される。即ち、スピンドルモータ6駆動用の制御信号
はヘッドコントローラ22からスピンドルモータ制御回
路8へ供給され、ヘッドコントローラ23は回転情報を
スーパーバイザ24から受け取る。該回転情報は、ディ
スク4の回転と同期した同期信号であって回転数情報も
含み、この回転情報に基づいて光ヘッド11のアクセス
を行う。
【0036】前記第4態様例のスーパーバイザ24は、
ホストコンピュータ25からの命令を受け、2個の光ヘ
ッド11にそれぞれ対応して設けられたヘッドコントロ
ーラ22,23を統括して制御する機能を持ち、制御用
演算装置となるマイクロプロセッサ24aと、大容量メ
モリのバッファメモリ24bと、各ヘッドコントーラ2
2,23への命令を伝達する内部インターフェイス24
cと、ホストコンピュータ25との外部インターフェイ
ス24dとを備えている。ここで、本実施例の内部イン
ターフェイス24c及び外部インターフェイス24d
は、汎用性を考慮して、標準化されたインターフェイス
であるSCSIあるいはSCSI2と呼ぶ標準の規格を
採用し、そのうち内部インターフェイス24cは、ヘッ
ドコントローラ22,23にそれぞれ対応して2個設け
られている(この点、図1中では簡略化されている)。
また、マイクロプロセッサ24a内のROMには、後述
する図4〜図6のフローチャートに示す2次欠陥処理を
実行するためのプログラムが格納されている。
【0037】このようなスーパーバイザ24を使用し
て、ディスク4の半径方向を内周部と外周部に2領域に
分け、その各領域毎に1個ずつの光ヘッド11を割り当
てて、後述するように各光ヘッド11の各種の処理分担
を行って、フォーマット、アクセス、データの書込み/
読出し、及び2次欠陥処理が実行される。なお、スピン
ドルモータ制御回路8及び光ヘッド制御回路21で書込
み/読出し実行部が構成される。
【0038】次に、以上のように構成される光ディスク
駆動装置に用いるディスク4のカセットについて、図2
及び図3を参照して説明する。
【0039】図2及び図3に示すが如く、この2ヘッド
の光ディスク駆動装置に使用するディスク4を回転可能
に収納するディスクカートリッジ50は、開口部51と
して、片面につき2か所のウインドウ52と1個のセン
ターホール53とを備えている。2か所のウインドウ5
2は、2個の光ヘッド11の移動範囲に対応させて、デ
ィスク4をターンテーブル5にクランプするハブ54に
対応して形成されたセンターホール53を挟んで180
度の位置に設けられている。この2か所のウインドウ5
2は、光ヘッド11とバイアス磁石35に対応して表裏
両面に設けられる。
【0040】この場合、これら複数の開口を蓋するシャ
ッター機構を設けることはスペースの点から難しいの
で、使用時以外にはディスクカートリッジ50をケース
55に収納して開口部51を塞ぐようにしてある。ケー
ス55は、側面の一面のみにディスクカートリッジ50
の出し入れ開口を有する偏平な箱型に形成してある。こ
のようにディスク4、ディスクカートリッジ50、及び
ケース55で光ディスク・カセットを構成し、ディスク
4の保管時におけるディスク面への埃などの侵入を防止
すると共に、光ディスク駆動装置へのディスク着脱時に
記録面を手で触れる危険を少なくしている。
【0041】次に動作を説明する。
【0042】ケース55から取り出したディスクカート
リッジ50を光ディスク駆動装置のローディング機構に
投入すると、ディスクカートリッジ50はハウジング1
に非回転で支持され、またディスク4はハブ56を介し
てターンテーブル2にセットされる。
【0043】まず、新品のディスク4を使用する場合、
前もってセクタごとに必要なフォーマットを書き込む。
そのフォーマットの構造としては、基本的には1つのセ
クタがアドレス部、フラグ部、データ部、及びバッファ
部より構成されている。アドレス部はセクタの物理的な
番地を表し、フラグ部は書き込み済みかあるいは欠陥セ
クタであるか否かの区別をする。データ部は文字通りデ
ータを自由に書き込める領域である。バッファ部は、デ
ィスク4に回転変動があっても、次のセクタの先頭部を
誤って書き消さないために設けている。通常、アドレス
部は、ディスク製造時に既にプリフォーマットされてい
ることが多いが、それ以外の部分はディスクの初期化と
して,新品のディスクを使用する前にフォーマットを書
き込む。このようなフォーマットにおいても本実施例で
は、その書き込みに必要な時間を節約できる。その具体
的な手法を説明する。
【0044】ディスク4の内周部と外周部に対して、1
個ずつの光ヘッド11を割り当ててフォーマットを行
う。各光ヘッド11に対する作業領域の割り当てはスー
パーバイザ24が行う。また、フォーマット終了後に、
各光ヘッド11に対応するヘッドコントローラ22,2
3から欠陥情報をスーパーバイザ24へ送り、この欠陥
情報に基づき欠陥情報管理テーブルをマイクロプロセッ
サ24aでバッファメモリ24bに作成する。前記欠陥
情報は、セクタへフォーマットを書き込んで、その情報
を再生、確認(verify)する際に欠陥が発見され
た場合に、当該セクタには欠陥があって使用不能である
ことを例えば“1”データで示す情報であり、前記フラ
グ部に記録される。
【0045】そして、マイクロプロセッサ24aによ
り、欠陥情報管理テーブルからヘッドコントローラ2
2,23を経てディスク4の該当するセクタのフラグ部
に前記欠陥情報を書き込む。これによって、このディス
ク4を別の装置で使用するような場合であっても、当該
ディスクに欠陥情報が記録されているので、これを流用
することができ、新たに欠陥情報管理テーブルを作成す
る作業が不要となる。これが完了すると、ホストコンピ
ュータ25にフォーマット完了を通知する。
【0046】このような処理により、本実施例のように
ヘッド数が2個の場合は、フォーマットに要する所要時
間を1/2にすることができる。
【0047】この他に、本実施例のように180度の位
置に2ヘッドを配置した場合は、次のように処理するこ
ともできる。すなわち、一方の光ヘッド11でディスク
4の全面の消去工程を、残りの光ヘッド11で1/2回
転分だけ遅れて記録工程を行う。この作業の終了後は、
前述したように領域を2つに分けて各光ヘッドで再生・
確認の工程の工程を行う。以上のすべての作業終了後
に、スーパーバイザ24は各光ヘッド11に対応するヘ
ッドコントローラ22,23から欠陥情報を吸上げ、欠
陥情報管理テーブルを作成し、その欠陥情報を上記同様
に逆のルートを経てディスク4に書き込み、ホストコン
ピュータ25にフォーマット完了を通知する。このよう
にしても、フォーマット所要時間を1/2にすることが
できる。
【0048】こうして、フォーマットの書き込みが完了
したディスク4に対するデータの書込み/読み込み処理
は、次のようにして行われる。
【0049】まず、ホストコンピュータ25からアクセ
スが指示されると、スーパーバイザ24は、ホストコン
ピュータ25から指示されたトラック番号から、ディス
ク4の内周部及び外周部のどちらの領域が指示されてい
るのかを判断し、その指示されている領域を分担する光
ヘッド11に対応した例えばヘッドコントローラ22を
介してその光ヘッド制御回路21に対しアクセスしてを
指示し、該当する光ヘッド11を目標位置に移動させ
る。
【0050】アクセス時間は、光ヘッド11がディスク
4の半径方向の目標位置に移動するまでのシーク時間と
ディスク4の円周方向の目標位置に到達するまでの回転
待ち時間との合計である。ディスク4上にランダムに記
録されたデータを探す場合、アクセスに要する時間の大
半はシーク時間となる。本実施例によれば、光ヘッドが
1個である光磁気ディスク駆動装置に比べて、シークに
要する時間が約1/2になるため、アクセス時間をほぼ
1/2にすることができる。
【0051】このようにして光ヘッド11を目標位置に
アクセスした後、新しくデータを記録(書き込み)する
場合は、半導体レーザ15から水平方向に照射した光ビ
ームを偏光ビームスプリッタ16を経てプリズム13で
上向きに変え、対物レンズ14を介してディスク4の前
記目標位置に収束させる。まず、その光スポットで照射
部分をキューリー温度以上に加熱して、外部のバイアス
磁石35の向きに磁化することにより前のデータを消去
する。次に、ディスク4がもう一度同じ場所にくるまで
回転する間に、記録すべきデータの磁化方向にバイアス
磁石35の向きを選び、光スポットで加熱すると外部磁
界の向きに応じて磁化された新しいデータが記録され
る。必要に応じて、更にディスク4を一回転させてデー
タが正確に記録されているかを確認する。
【0052】データを再生する(読み出す)場合は、半
導体レーザ15の出力を記録時より落とし、光ビームを
キューリー温度以下の弱いものにして照射する。ディス
ク4の読み出すべきデータが記録されている位置に光ヘ
ッド11を運び、レーザ光を照射すると、その部分の光
磁気膜の磁化の方向に応じて反射光の偏光面の回転方向
が変わる。この偏光面の回転の向きを光信号検出系17
によって検出して信号処理回路33へ送ることにより書
き込まれた信号を読み出す。
【0053】このようにして、ディスク4に対してデー
タの書き込み/読出し処理が行われるが、これに関し
て、本実施例では、次のようにして処理の高速化を可能
としている。
【0054】書込み時には消去、記録、再生・確認の3
工程を必要とするため、特に大容量の連続データを書込
む場合は通常、書込み速度が遅くなる。そこで、本実施
例では、消去、記録、再生・確認の3工程を各2個の光
ヘッド11で分担する。即ち、一方の光ヘッド11で消
去を開始し、続いて他方の光ヘッド11でデータを記録
する。再生・確認は、この2ヘッドでディスク4の領域
を分担して行う。このヘッドの分担方法は、スーパーバ
イザ24のマイクロプロセッサ内のROMに予めプログ
ラミングしておく。
【0055】また、ホストコンピュータ25から送られ
てくるデータが長い連続データである場合には、スーパ
ーバイザ25によりデータを適当なブロックに分割して
バッファメモリ24bに保存し、各ヘッドにブロックご
とに書き込みを分担させる方法であってもよい。
【0056】一方、読出し処理の高速化は、ホストコン
ピュータ25からの読出し命令に対して、スーパーバイ
ザ24では、ヘッド数に対応して、予め割当てておいた
ディスク4の領域(内周部と外周部)ごとに読出しを分
担し、一方の光ヘッド11がホストコンピュータ25に
データを転送している間は、他方の光ヘッド11で読出
したデータをスーパーバイザ24あるいはヘッドコント
ローラ22または23に設けたバッファメモリに一時保
管しておく。例えばスーパーバイザ24のバッファメモ
リ24bに保管した場合、この保管データをホストコン
ピュータ25に転送するときには、そのインタ−フェイ
スの最高速度を使用できるので(バイト/secという
ように速度が決まっており、SCSIよりもSCSI2
方が高速である)、全体としてのデータ転送速度を高速
にすることができる。
【0057】以上の如く、本実施例では高速にデータの
書き込み/読出しが行われるが、先に述べたように、デ
ィスク4の記録面にキズ等の欠陥があると、再生時に記
録されたデータが正しく再生できない恐れがあり、これ
を回避するため、欠陥のあるセクタを欠陥セクタとして
使用することを止め、その代わりに例えばディスク4の
外周部に設けた交代セクタを使用する2次欠陥処理が施
される。
【0058】この2次欠陥処理の際に、交代セクタに書
き込まれたデータが消滅するという上記した問題を防止
するため、本実施例では次のような処理を実行する。
【0059】図4は、本願の第1態様例の2次欠陥処理
を示すフローチャートである。
【0060】同図において、まず、ホストコンピュータ
25からスーパーバイザ24へデータの書き込み命令が
送られると(ステップS11)、スーパーバイザ24
は、各光ヘッド11への書き込みの分担を命令する。即
ち、上述したように消去、記録、再生・確認の3工程を
各2個の光ヘッド11で分担し、一方の光ヘッド11で
消去を開始し、続いて他方の光ヘッド11でデータを記
録する。再生・確認は、この2ヘッドでディスク4の領
域を分担して行う(ステップS12)。
【0061】そして、2ヘッドで領域を分担して行われ
る再生・確認の工程で一方の光ヘッド11が欠陥を検知
したときは(ステップS13)、そのセクタの代替とし
て交代セクタを割り当てて書込みデータを保存する。こ
の2次欠陥処理の実行を、別のセクタに対して再生・確
認を行っている他方の光ヘッド11の該処理が完了する
まで待つ(ステップS14)。その間、各光ヘッド11
からの欠陥情報に基づきバッファメモリ24bのフォー
マット時に作成された欠陥情報管理テーブルを書き直す
(ステップS15)。ここで、交代セクタの割当ては、
この欠陥管理テーブルに登録されている欠陥情報に基づ
いて行われ、毎回のデータ書き込み時における再生・確
認の工程ごとに発見される欠陥情報に基づき、その度に
欠陥情報管理テーブルは更新される。
【0062】その後、スーパーバイザ24は、更新され
た欠陥管理テーブルに登録されている欠陥情報に基づい
て交代セクタの割当てを行う。つまり、欠陥を検知した
光ヘッド11に対応したヘッドコントローラに対して、
交代セクタを指示し、そこへデータの書き込みを行って
終了する(ステップS16)。
【0063】このように、別のセクタに書き込み中であ
る他方の光ヘッド11の動作が完了するまで2次欠陥処
理の実行を待ち、その間に欠陥情報管理テーブルを書き
直すようにしたので、同じ交代セクタが割り当てられる
ことがなくなり、上記した交代セクタに光ヘッド11で
記録されたデータが消滅するようなことを防止できる。
【0064】図5は、本願の第2態様例の2次欠陥処理
を示すフローチャートである。
【0065】上記第1の2次欠陥処理においては、他方
の光ヘッド11の動作が完了するまで2次欠陥処理の実
行を待つようにしたので、その分、データ転送時間が遅
くなるという問題があるが、この点を、解決するのが図
5に示す2次欠陥処理である。
【0066】この2次欠陥処理は、予め各光ヘッド11
ごとに専用の交代セクタをディスク4上に用意し、そこ
に書き込みデータを保存するようにしたものである。即
ち、ステップS21〜S23では、図4に示すステップ
S11〜S13に対応した処理をそれぞれ実行し、ステ
ップS23の判定処理で欠陥がありと判定されたとき
は、欠陥を発見した光ヘッド11に対応する独自の交代
セクタに書き込みデータを保存する(ステップS2
4)。その後、欠陥情報に基づいて、前記欠陥情報管理
テーブルを更新して終了する(ステップS25)。
【0067】図6は、本願の第3態様例の2次欠陥処理
を示すフローチャートである。
【0068】上記第2の2次欠陥処理では、ヘッド毎に
予め専用の交代セクタを設けているので、各ヘッドごと
の欠陥の発見頻度のばらつきを考慮すると、予め余裕を
もって交代セクタを多数設ける必要があり、情報領域の
有効使用率が低下するが、この点を解決するものが第3
の2次欠陥処理である。
【0069】第3の2次欠陥処理では、予め、次に使用
してよい交代セクタ、つまり空き領域がある交代セクタ
をヘッドごとに登録した交代セクタ登録テーブルを欠陥
情報管理テーブルに設けておく。そして、図6に示す如
く、ステップS26〜S28では、図5に示すステップ
S21〜S23に対応した処理をそれぞれ実行し、ステ
ップS28の判定処理で欠陥がありと判定されたとき
は、予め登録されている交代セクタに書き込みデータを
保存し、そのことをスーパーバイザ24に報告する(ス
テップS29)。スーパーバイザ24では、この時の欠
陥情報に基づいて欠陥情報管理テーブルを更新し(ステ
ップS30)、さらにこの欠陥情報管理テーブルの交代
セクタ登録テーブルに、次に使用してよい空き交代セク
タを各ヘッドごとに登録しておく(ステップS31)。
即ち、交代セクタ登録テーブルは、使用したセクタが使
用済みとして消去され、常に使用できる空き領域がある
交代セクタのみが登録されている。
【0070】このように、第3態様例の2次欠陥処理で
は、交代セクタを2ヘッドで共有できるので、上記第2
態様例の2次欠陥処理のように、多数の交代セクタを予
め用意する必要もなく、さらに上記第1の2次欠陥処理
のような待ち時間も無用となる。
【0071】図7は、本発明に係る光ディスク駆動装置
の第25態様例の概略構成を示すブロック図である。
【0072】上記第1実施例では、スーパーバイザ24
は、ヘッドコントローラ22,23に対応した2個の内
部インターフェイスを備えている場合を説明したが、本
実施例では、例えばヘッドコントローラ22に対応した
1個のみの内部インターフェイス24C´を設け、この
ヘッドコントローラ22と残りのヘッドコントローラ2
3とをディジーチェイン41で接続するようにしたもの
である。
【0073】このようにすると、スーパーバイザ24に
設ける内部インターフェイスが1個のみで済み、コスト
が低下する。また、ヘッド数の異なる駆動装置に対して
も、スーパーバイザ24の設計を変えることなく、同一
のスーパーバイザを使用できる。
【0074】本実施例は、以上に述べた利点の他に、取
扱い上で種々の利点を有している。 (1)ホストコンピュータ25を変更する場合、スーパ
ーバイザ24の外部インターフェイス24dのみを修正
すればよく、それ以外の構成要素は変更不要となる。
【0075】(2)内部インターフェイス24cにSC
SIあるいはSCSI2を用いると、駆動装置自体に他
の種類の外部記憶装置であるテープ駆動装置、例えばS
CSIあるいはSCSI2のインターフェイスを備えた
市販のストリーマを内蔵させ、ホストコンピュータを介
在させることなくデータのバックアップを行う機能を容
易に追加できる。
【0076】(3)複数ヘッドにしてスーパーバイザ2
4を設けると、一方の光ヘッド11が故障していても他
の光ヘッド11を使用することができるので、故障した
光ヘッド11を修理する間は、全く駆動装置を使用でき
ないということはなく、他の光ヘッド11でとりあえず
駆動装置を使用することができる。
【0077】(4)一方の光ヘッド11でディスク上の
データを読み出せなくなっても、他方のヘッド11で読
み出すことを試みることができるので、データの読出し
確率が向上する。
【0078】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、その変形例とし
て次のようなものがある。
【0079】(1)上記実施例では複数ヘッドとして2
ヘッドの例を説明したが、これを例えば4ヘッドにして
各ヘッドに対応して光ヘッド制御回路とヘッドコントロ
ーラとを設けるようにしてもよい。この場合も、1つの
ヘッドコントローラからスピンドルモータ制御回路8に
スピンドルモータ駆動用の制御信号を出し、他のヘッド
コントローラは、回転情報のみをスーパーバイザ24を
経由して受け取るようにする。また、4ヘッドの場合、
書込み処理の際には、消去、記録、再生・確認の3工程
を3つのヘッドで分担し、残りのヘッドは予備とする
か、あるいは特定の工程、例えば再生・確認工程を分担
させるなどの方法も可能である。さらに、図4に示した
第1の2次欠陥処理では、4ヘッドの全てが書込み完了
となるまで2次欠陥処理を待つ。
【0080】
【発明の効果】以上に説明したように、本願発明では、
ヘッドコントローラは、各光ヘッドに対応して複数個で
構成し、外部装置からのデータの書き込み/読み出し命
令に基づいて、書き込み/読み出し処理に関する前記各
光ヘッドの処理分担をこの各光ヘッドに対応した各ヘッ
ドコントローラにそれぞれ指示して該各ヘッドコントロ
ーラを統括制御するスーパーバイザを設けたので、外部
装置から見て1ヘッドの駆動装置と同じように取り扱
え、内部に対しては複数のヘッドコントローラを効率よ
く制御することができるようになる。これにより、書込
み処理/読み出し処理の一層の高速化が可能になるとと
もに、信頼性が向上する。
【0081】第1態様例では、ヘッドコントローラは、
各光ヘッドに対応して複数個で構成し、データの書き込
み/読み出し命令に基づいて、書き込み/読み出し処理
に関する前記各光ヘッドの処理分担をこの光ヘッドに対
応した各ヘッドコントローラにそれぞれ指示して該各ヘ
ッドコントローラを統括制御するスーパーバイザを設け
ると共に、前記各光ヘッドにより行われる前記書込み処
理時で生成される欠陥情報に基づいて欠陥情報管理テー
ブルを設け、前記欠陥の検知時に、前記処理分担に対応
した全光ヘッドの書込み処理の終了を待って、前記欠陥
情報管理テーブル中の欠陥情報に基づき交代セクタを割
り当て、その交代セクタに前記書込みデータを記憶する
ようにしたので、上記の効果のほかに、ある光ヘッドで
データを書き込み中に欠陥が発生し、かつ他の光ヘッド
でもほぼ同時に欠陥が発生するように場合でも、誤って
同じ交代セクタが割当てられ、先に書き込まれた書き込
みデータが更新され消滅することがなくなるという効果
がある。
【0082】第2態様例によれば、ヘッドコントローラ
は、各光ヘッドに対応して複数個で構成し、交代セクタ
は各光ヘッドごと専用に設けると共に、データの書き込
み/読み出し命令に基づいて、書き込み/読み出し処理
に関する前記各光ヘッドの処理分担をこの光ヘッドに対
応した各ヘッドコントローラにそれぞれ指示して該各ヘ
ッドコントローラを統括制御するスーパーバイザを設
け、前記各光ヘッドの処理分担に対応した前記書き込み
処理時に前記欠陥を検知し、その欠陥検知時に該欠陥の
検知を行ったヘッドコントローラに制御される光ヘッド
に対応した交代セクタに前記書込みデータを記憶するよ
うにしたので、上記第1態様例と同一の効果を、前記第
1の2次欠陥処理における待ち時間を必要とせずに得ら
れる。
【0083】第3態様例によれば、ヘッドコントローラ
は、各光ヘッドに対応して複数個で構成し、データの書
き込み/読み出し命令に基づいて、書き込み/読み出し
処理に関する前記各光ヘッドの分担をこの光ヘッドに対
応した各ヘッドコントローラにそれぞれ指示して該各ヘ
ッドコントローラを統括制御するスーパーバイザを設け
ると共に、空き領域がある交代セクタを各光ヘッドに対
応して登録した交代セクタ登録テーブルを設け、前記各
光ヘッドの処理分担に対応した前記書き込み処理時に前
記欠陥を検知し、その欠陥検知時に、前記交代セクタ登
録テーブルの登録されている交代セクタへ前記書込みデ
ータを記憶するようにしたので、上記第1態様例と同一
の効果を、前記第1の2次欠陥処理における待ち時間を
必要とせず、かつディスク上の情報領域の有効使用率を
低下させることなく得られる。
【0084】第4態様例によれば、前記第1乃至第3態
様例において、前記スーパーバイザは、前記外部装置と
接続される外部インターフェイスと、前記各ヘッドコン
トローラに接続される内部インターフェイスと、データ
を一時保持する補助記憶用のバッファメモリと、前記外
部インターフェイス、内部インターフェイス、及びバッ
ファメモリに接続された制御演算用のマイクロプロセッ
サとで構成したので、スーパーバイザが簡易的確に機能
できる。
【0085】第5態様例は、前記第4態様例において、
前記各ヘッドコントローラは、デイジーチェインを介し
て相互に接続し、そのうち1個のみを前記内部インター
フェイスに接続したので、内部インターフェイスの数を
減少させることができ、最小限の構成要素で前記スーパ
ーバイザを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク駆動装置の第1実施例
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ディスクのカセット構造を示す図である。
【図3】ディスクのカセット構造を示す図である。
【図4】本実施例の第1の2次欠陥処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】本実施例の第2の2次欠陥処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】本実施例の第3の2次欠陥処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明に係る光ディスク駆動装置の第2実施例
の概略構成を示すブロック図である。
【図8】従来の光磁気ディスク駆動装置の概略構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
4 ディスク 8 スピンドルモータ制御回路 21 光ヘッド制御回路 22,23 ヘッドコントローラ 24 スーパーバイザ 24a マイクロプロセッサ 24b バッファメモリ 24c 内部インターフェイス 24d 外部インターフェイス 25 ホストコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの半径方向に移動可能な複数の
    光ヘッドと、制御信号に基づいて前記各光ヘッドを所定
    の位置に移動させて前記ディスクに対してデータの書込
    み/読出し処理を実行する書込み/読出し実行部と、外
    部装置からのデータの書き込み/読み出し命令に従って
    前記制御信号を生成するヘッドコントローラとを備えた
    光ディスク駆動装置において、 前記ヘッドコントローラは、前記各光ヘッドに対応して
    複数個で構成し、 前記データの書き込み/読み出し命令に基づいて、前記
    書き込み/読み出し処理に関する前記各光ヘッドの処理
    分担をこの各光ヘッドに対応した各ヘッドコントローラ
    にそれぞれ指示して該各ヘッドコントローラを統括制御
    するスーパーバイザを設けたことを特徴とする光ディス
    ク駆動装置。
JP12524093A 1993-04-28 1993-04-28 光ディスク駆動装置 Pending JPH06314473A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6208599B1 (en) 1997-07-23 2001-03-27 Nec Corporation Optical disk apparatus
CN102081934A (zh) * 2009-11-27 2011-06-01 索尼公司 驱动设备和方法、程序以及记录介质

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