JPH06314348A - コード読取装置 - Google Patents

コード読取装置

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JPH06314348A
JPH06314348A JP5102476A JP10247693A JPH06314348A JP H06314348 A JPH06314348 A JP H06314348A JP 5102476 A JP5102476 A JP 5102476A JP 10247693 A JP10247693 A JP 10247693A JP H06314348 A JPH06314348 A JP H06314348A
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JP5102476A
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Inventor
Taketo Ochiai
健人 落合
Shigeru Sugita
茂 杉田
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿が搬送中にカールしたり、ばたついた
り、センサと原稿間の距離が変動しても、原稿上のコー
ドを正確に読み取れるようにすること。 【構成】 この装置は、搬送ローラ1〜4により搬送路
10内を搬送されてくる原稿上に記入された白黒パター
ンのコードを検出するための反射型センサ5と、センサ
5の出力を増幅する増幅器6と、増幅器6の出力をデジ
タル多値データに変換するA/Dコンバータ7と、その
多値データを複数のレベル値の異なるスライスレベルで
同時に、又は順次に2値化することにより検出コードに
対応する2値データを得る2値化回路30〜34を有す
る。複数のスライスレベルは原稿のカール、ばたつき、
上下偏位を考慮して設定したスライスレベルであり、2
値化データの中で所定範囲の値のもののみ2値データと
してコード認識回路40に供給するので、原稿上のコー
ドが正確に読み取れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードのような白
黒のパターンにより表わされるコードが記入されている
原稿を、搬送系により搬送しながら反射型センサにより
読取るコード読取装置に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、搬送系を持ち、
白黒パターンで表されるコードが原稿上に存在し、反射
型アナログセンサで読み取ったアナログデータをデジタ
ル的な多値データへと変換し、その多値データにスライ
スレベルを設けて2値データへと変換し、その2値デー
タによりコードを判別するコード読取装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、搬送系を持ち、白黒パターンで表
されるコードが原稿上に存在し、反射型アナログセンサ
でコードを読み取るコード読取装置においては、アナロ
グ入力され、デジタル的なデータへと変換された多値デ
ータを2値データへと変換する際に、一つのスライスレ
ベルでコードデータを2値データへと変換していた。
【0004】また、従来のこの種の装置においては、原
稿の搬送系内での上下方向の存在位置を測定することは
なく、単に原稿を搬送しながら反射型アナログセンサに
より原稿上の白黒のパターンを読取っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来装置では、反射型アナログセンサでコードを
読み取る場合、被写体である原稿のコードとセンサとの
距離の変化により、読み取ったアナログ値のばらつきが
あるので、正確な2値化データが得られない場合がある
という欠点があった。つまり、被写体とセンサとの距離
が長いときには、反射による十分な光量が得られないの
で、白色データが黒色データに近づいてしまい、また、
被写体とセンサとの距離が短いときには、反射による光
量が多すぎるので、黒色データが白色データに近づいて
しまうということがあった。そのため、コード判別が困
難になり、コード判別の時間がかかるという欠点もあっ
た。
【0006】更にまた、上述のような従来装置では、搬
送系内における原稿の上下方向の存在位置が変化した場
合、反射型アナログセンサの出力も変化してしまい、正
しくコードパターンを読取ることができない場合があっ
た。特に、搬送速度が早くなると、搬送系の原稿の上下
方向の規制部材の間隔を狭くすると搬送性能が低下する
ため、間隔を狭くできず、反射型センサの出力の変化が
大きくなり、正しくコードパターンを読取れない場合が
多く発生していた。
【0007】本発明の目的は、上述の点に鑑みて、バー
コードのような白黒パターンのコードが記入された原稿
がカールしたり、あるいはその原稿が搬送中にばたつい
たり、またセンサとその原稿の上下方向間の距離が変動
しても、原稿上のコードを正確に読み取ることのできる
コード読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1形態は、原稿を搬送する搬送系と、搬
送されてくる原稿上の白黒パターンのコードを光学的に
検出する光学センサと、該光学センサの出力データをデ
ジタル多値データに変換するデジタル変換手段と、該デ
ジタル変換手段の出力の前記デジタル多値データを多数
のスライスレベルにより2値化し、2値化したデータで
の黒または白の部位の長さが所定の規定範囲内にあるか
否かを判定し、肯定判定の2値データのみを検出コード
のデータとして出力する2値化手段とを具備したことを
特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するため、本発明の
第2形態は、原稿を搬送する搬送系と、搬送されてくる
原稿上の白黒パターンのコードを光学的に検出する光学
センサと、該光学センサの出力データをデジタル多値デ
ータに変換するデジタル変換手段と、該デジタル変換手
段の出力の前記デジタル多値データを複数のスライスレ
ベルにより2値化する際、白黒部位の変化点で白黒部位
の長さを決定することで2値化し、2値化したデータの
1つを選択して黒,白を表わすコードデータとして出力
するコード出力手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明の
第3形態は、原稿を搬送する搬送系と、搬送されてくる
原稿上の白黒パターンのコードを光学的に検出する光学
センサと、該光学センサと前記原稿との距離を測定する
距離センサと、前記光学センサの出力データを前記距離
センサの出力データで補正したスライスレベルにより2
値化する2値化手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】さらに、本発明は好ましくは、その一態様
として、前記複数のスライスレベルのうち、少くとも1
つは前記原稿のカールまたは該原稿のばたつきに応じた
補正を持った曲線状のスライスレベルであることを特徴
とすることができる。
【0012】さらに、本発明は好ましくは、その一態様
として、前記複数のスライスレベルの値が互いに逆転し
ない場合において、前記肯定判定が得られた2値データ
の複数のスライスレベルで挟まれた、該肯定判定が得ら
れない2値データのスライスレベルが存在するときは、
故障であると判断する判断手段を更に有することを特徴
とすることができる。
【0013】
【作用】本発明の第1形態では、被写体とセンサとの距
離の変化により、センサが読みとったアナログ値にばら
つきがあるということを考慮し、複数個のスライスレベ
ル(しきい値)を設定し、それぞれのスライスレベルで
多値データを2値データへと変換し、各スライスレベル
により、ある黒または白の部位の長さを測定してコード
判別を行い、それぞれのコード判別結果から適切なコー
ド結果を得る。また、上記ばらつきは原稿がカールして
いる場合に顕著に現れるので、原稿のカールに応じた補
正を持った曲線のスライスレベルで2値データへ変換
し、コードを判別する。
【0014】また、本発明の第2形態では、被写体とセ
ンサとの距離の変化により、センサが読みとったアナロ
グ値にばらつきがあるということ、つまり、原稿が搬送
系を搬送中にばたつきが生じることを考慮して、複数個
のスライスレベルを設定し、それぞれのスライスレベル
で黒または白の部位の長さを測定し、その複数の出力結
果を比較して正しい白または黒の結果を出力し、適切な
コード結果を得る。
【0015】さらにまた、本発明の第3形態では、反射
型センサの読取り位置における搬送中の原稿の上下方向
の存在位置を測定する距離センサを設け、反射型センサ
の出力を距離センサの出力で補正し、これにより正確に
コードパターンを読取る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例のコード読取装置の概略構成を示す。図1におい
て、1,2,3および4は不図示の駆動モータにより回
転されて原稿を送る搬送ローラ、5は原稿上のコードを
読みとるための反射型センサ、6はフォトカプラの如き
反射型センサ5で読みとったアナログデータを増幅する
増幅器、7は増幅器6から送られたアナログデータをデ
ジタル多値データに変換するA/D(アナログ・デジタ
ル)コンバータ、10は原稿を搬送する搬送路である。
また、30,31および32は2値化回路、40はコー
ド認識回路である。
【0018】なお、33および34は後述の第2の実施
例で使用する2値化回路である。
【0019】図2は図1の装置で読み取られる原稿及
び、コードの一例を示す。図2において、8はコードが
印刷されている原稿、9は原稿8に印刷されているコー
ドである。
【0020】図3は図1の搬送路10の部分を拡大した
図である。図3において、11は搬送路10の中間部分
を搬送されている原稿、12は搬送路10の上側部分を
搬送されている原稿、13は搬送路10の下側部分を搬
送されている原稿を示す。
【0021】図4は図1におけるセンサ5と図2におけ
る原稿8との間の距離が比較的短いときのA/Dコンバ
ータ7の出力および、スライスレベルを示す。図4にお
いて、14は原稿8が紙搬送路10の中間部分を通過し
たときのA/Dコンバータ7の出力波形、15はセンサ
5と原稿8との間の距離が比較的短いときの出力波形、
16は出力波形14を2値化するためのスライスレベ
ル、17は出力波形15を2値化するためのスライスレ
ベルである。
【0022】図5は図1におけるセンサ5と図2におけ
る原稿8との間の距離が比較的長いときのA/Dコンバ
ータ7の出力および、スライスレベルを示す。図5にお
いて、14は図4と同じく原稿8が紙搬送路10の中間
部分を通過したときの出力波形、18はセンサ5と原稿
8との間の距離が比較的長いときの出力波形、16は図
4と同じく出力波形14を2値化するためのスライスレ
ベル、19は出力波形18を2値化するためのスライス
レベルである。
【0023】上記構成において、コード9が印刷してあ
る原稿8が、ローラ1と2、またはローラ3と4間の紙
搬送路10の中間部分を図3の原稿11のように搬送さ
れて、センサ5の検出可能領域に到達すると、コード9
のデータがセンサ5で検出され、増幅器6で増幅され、
A/Dコンバータ7でデジタル多値データに変換され
る。この多値データの波形は、図4,図5に示す出力波
形14のようになるので、後段の2値化回路30で、ス
ライスレベル16を用いてコードの数を数え、その数が
規定許容範囲内か否かを判断して、肯定判定ならば2値
化への変換処理を行い、白黒パターン認識を可能にす
る。
【0024】また、コード9が印刷してある原稿8が、
ローラ1と2、またはローラ3と4間の紙搬送路10の
下側部分を図3の原稿13のように搬送されて、センサ
5の検出可能領域に到達すると、コード9のデータがセ
ンサ5で検出され、増幅器6で増幅され、A/Dコンバ
ータ7でデジタル多値データに変換される。この多値デ
ータの波形は、センサ5と原稿8との距離が長くセンサ
5に十分な光量が得られないため、図5に示すように出
力波形18のようになるので、後段の2値化回路31で
スライスレベル19を用いてコードの数を数え、その数
が規定許容範囲内か否かを判断して、肯定判定ならば2
値化への変換処理を行い、白黒パターン認識を可能にす
る。なお、この出力波形18で白黒パターン認識するた
めには、原稿8が紙搬送路10の中間部分を搬送された
とき得られる出力波形14用のスライスレベル16で
は、パターン認識が不可能であることが図5からわか
る。
【0025】また、コード9が印刷してある原稿8が、
ローラ1と2、またはローラ3と4間の紙搬送路10の
上側部分を図3の原稿12のように搬送されて、センサ
5の検出可能領域に到達すると、コード9のデータがセ
ンサ5で検出され、増幅器6で増幅され、A/Dコンバ
ータ7でデジタル多値データに変換される。この多値デ
ータの波形は、センサ5と原稿8との距離が短くセンサ
5に反射による光量が多すぎるため図4の出力波形15
のようになるので、後段の2値化回路32でスライスレ
ベル17を用いてコードの数を数え、その数が規定許容
範囲内か否かを判断して、肯定判定ならば2値化への変
換処理を行い、白黒パターン認識を可能にする。なお、
この出力波形15を白黒パターン認識するためには、原
稿8が紙搬送路10の中間部分を搬送されたとき得られ
る出力波形14用のスライスレベル16を用いたので
は、パターン認識が不可能であることが図4からわか
る。
【0026】つまり、本実施例では上記2値化回路30
〜32とその後段のコード認識回路40とにより、紙搬
送路10の上側部分通過用、紙搬送路10の中間部分通
過用、紙搬送路10の下側部分通過用の3個のスライス
レベルを同時に用いて2値化処理とコード認識を同時に
行い、そのうち、1つでもコード認識されれば、コード
結果として出力する。
【0027】また、上述の並列処理に代えて、A/Dコ
ンバータ7の出力端に多値データを一時格納するバッフ
ァメモリを接続し、上述した複数のスライスレベルを1
つずつコード認識可能となるまで順次切り換え使用する
ように構成すれば、上記複数の2値化回路30,31,
32は1つの2値化回路に置き換えることができる。
【0028】
【表1】
【0029】上記の表1は上述の本発明の第1の実施例
における各スライスレベルでのコード認識結果と、その
総合判定結果の比較表である。なお、丸印は認識できた
場合、×印は認識できなかった場合である。表1におい
て、スライスレベル17は、第1の実施例で説明した、
原稿8が搬送路10の上側部分を図3の原稿12のよう
に搬送され、センサ5と原稿8との距離が短い場合用の
スライスレベル、スライスレベル16は、第1の実施例
で説明した、原稿8が搬送路10の中間部分を図3の原
稿11のように搬送された場合用のスライスレベル、お
よびスライスレベル19は、第1の実施例で説明した、
原稿8が搬送路10の下側部分を図3の原稿13のよう
に搬送され、センサ5と原稿8との距離が長い場合用の
スライスレベルである。
【0030】表1に示すように、スライスレベル16と
17と19、または、16のみが原稿上のコード9を2
値化回路30〜32で認識できたならば、コード認識回
路40は原稿8が搬送路10の中間部分を搬送されたも
のと判断してコード認識結果を出力する。スライスレベ
ル16と17、または17のみが原稿上のコード9を2
値化回路で認識できたならば、コード認識回路40は原
稿8が搬送路10の上側部分を搬送されたものと判断し
てコード認識結果を出力する。スライスレベル16と1
9、または、19のみが原稿上のコード9を2値化回路
で認識できたならば、コード認識回路40は原稿8が搬
送路10の下側部分を搬送されたものと判断してコード
認識結果を出力する。
【0031】他方、スライスレベル16,17,19の
全てが原稿上のコード9を2値化回路で認識できなかっ
た場合は、コードは存在しないと判断して、コード認識
回路40はコード無しという出力を出す。しかし、スラ
イスレベル17と19がコード9を認識したにも関わら
ず、スライスレベル16のみがコード9を認識できなか
った場合には、そのような事は有り得ないので、コード
認識回路40はセンサ5部分の故障と判断して故障であ
るという出力を出す。
【0032】(第2の実施例)図6は本発明の第2の実
施例で使用する原稿を示す。図6において、9は原稿に
印刷されているコード、20はコード9が印刷されてカ
ールしている原稿、21はコード9が印刷されて原稿2
0と逆側にカールしている原稿である。
【0033】図7は、図6におけるカールしている原稿
20が紙搬送路10を搬送されているときのセンサ5と
の距離の状態を示す。
【0034】図8は図6における外側にカールしている
原稿20に印刷されているコード9を検出したセンサ5
からの出力波形を示す。図8において、22は不図示の
カールしていない原稿に印刷してあるコード9の出力波
形、23はカールしている原稿20に印刷されているコ
ード9の出力波形である。24は出力波形22を2値化
するための一定値の直線のスライスレベル、25は出力
波形23を2値化するための時間的に数値が変化する曲
線のスライスレベルである。
【0035】図9は図6における内側にカールしている
原稿21に印刷されているコード9を検出したセンサ5
からの出力波形を示す。図9において、22は図8の場
合と同様に不図示のカールしていない原稿に印刷してあ
るコード9の出力波形、26はカールしている原稿21
に印刷されているコード9の出力波形、24は出力波形
22を2値化するための一定値の直線のスライスレベ
ル、27は出力波形26を2値化するための時間的に数
値が変化する曲線のスライスレベルである。
【0036】図1の構成において、外側にカールしてい
る原稿20が紙搬送路10を搬送されて、図7のように
センサ5の検出可能領域に到達すると、コード9のデー
タがセンサ5で検出され、増幅器6で増幅され、A/D
コンバータ7でデジタル多値データに変換される。この
多値データの波形は、原稿20が図7のようにカールし
ているため、原稿の先端では、センサ5と原稿20との
距離が長くなり、原稿の後端では、センサ5と原稿20
との距離が短くなるので、図8の出力波形23のように
なるから、この場合は2値化回路33で曲線のスライス
レベル25を用いてコードの数を数え、その数が規定許
容範囲内か否かを判断して、肯定判定ならば2値化への
変換処理を行い、白黒パターン認識を可能にする。な
お、この出力波形23を白黒パターン認識するために
は、不図示のカールしていない原稿に印刷されているコ
ード9の出力波形22用のスライスレベル24を用いた
のでは、パターン認識が不可能であることが図8からわ
かる。
【0037】また、内側にカールしている原稿21が紙
搬送路10を搬送されて、センサ5の検出可能領域に到
達すると、コード9のデータがセンサ5で検出され、増
幅器6で増幅され、A/Dコンバータ7でデジタル多値
データに変換される。この多値データの波形は、原稿2
1が図6のようにカールしているため、原稿の先端で
は、センサ5と原稿21との距離が短くなり、原稿の後
端では、センサ5と原稿21との距離が長くなるので、
図9の出力波形26のようになるから、この場合は2値
化回路34でスライスレベル27を用いてコードの数を
数え、その数が規定許容範囲内か否かを判断して、肯定
判定ならば2値化への変換処理を行い、白黒パターン認
識を可能にする。なお、この出力波形26を白黒パター
ン認識するためには、不図示のカールしていない原稿に
印刷されているコード9の出力波形22用のスライスレ
ベル24を用いたのでは、パターン認識が不可能である
ことが図9からわかる。
【0038】つまり、本実施例では、上記2値化回路3
0,33,34とその後段のコード認識回路40とによ
り、カールしている原稿20用に図8で示したようなス
ライスレベル25、逆側にカールしている原稿21用に
図9で示したようなスライスレベル27、不図示のカー
ルしていない原稿用にスライスレベル24のように、2
個の曲線のスライスレベルと1個の直線のスライスレベ
ルを同時に用いて2値化処理とコード認識を同時に行
い、そのうち、1つでもコード認識されれば、コード結
果として出力する。
【0039】なお、図1に示すように、本発明の第1の
実施例と第2の実施例を組み合せて実施しても好まし
い。また、本発明の第1の実施例で述べたように、A/
Dコンバータ7の出力端に多値データを一時格納するバ
ッファメモリを接続し、上述した複数のスライスレベル
を1つずつコード認識可能となるまで順次切り換え使用
するように構成すれば、上記複数の2値化回路30,3
2,33あるいは30〜33の回路は単一の2値化回路
に置き換えることができる。
【0040】(第3の実施例)図10は本発明の第3の
実施例の搬送路の部分の拡大と、回路構成を示す。図1
0において、5は反射型センサ、10は原稿を搬送する
搬送路、111は搬送路10を搬送されているばたつい
ている原稿である。6は増幅器、7はA/Dコンバータ
である。141はA/Dコンバータの出力を一時格納す
るバッファメモリ、142はバッファメモリ141から
読み出した多値データを複数のスライスレベルの1つを
選択的に用いて2値化する2値化回路、143は2値化
回路142の出力パルスの数をカウントするカウンタ、
144はカウンタ143のカウント数と規定値とを比較
して、規定値以内の場合は2値化回路142の出力をコ
ード認識データとして出力する。比較器144は比較結
果に応じてスライスレベル145を切り換える。
【0041】図11は図10においてばたついている原
稿111のA/Dコンバータ7の出力および、スライス
レベルを示す。図11において、112はばたついてい
る原稿111が通過したときの出力波形、113,11
4,115はあらかじめ定めた複数のスライスレベル、
116,117,118は白色データから黒色データへ
の白黒部位変化点、119,120,121は黒色デー
タから白色データへの白黒部位変化点である。
【0042】上記構成において、図2のようにコード9
が印刷してあるばたついている原稿111が、ローラ
1,2、または、ローラ3,4間(図1参照)の紙搬送
路10を搬送されて、センサ5の検出可能領域に到達す
ると、原稿上のコード9のデータがセンサ5で検出さ
れ、増幅器6で増幅され、A/Dコンバータ7でデジタ
ル多値データに変換されて、図11の出力波形112の
ようになる。この出力波形112を2値化回路142に
送り、まずスライスレベル113について、白黒部位変
化点118と白黒部位変化点119との間でデータの数
をカウンタ143で数えて、その数が規定許容範囲内か
否かを比較器144で判断する。同様に、スライスレベ
ル114について、白黒部位変化点117と白黒部位変
化点120との間でデータの数を数えて、その数が規定
許容範囲内か否かを判断する。さらに、スライスレベル
115について、白黒部位変化点116と白黒部位変化
点121との間でデータの数を数えて、その数が規定許
容範囲内か否かを判断する。以上のように3個所のデー
タを比較して、カウント数が規定許容範囲内のデータが
存在すれば、それをその区間のデータとして比較器14
4から出力する。以上のことを白黒部位変化点が訪れる
度に行い、最終的にコードを後段のコード認識回路14
5で決定する。
【0043】(第4の実施例)図12は本発明の第4の
実施例における、ばたついている原稿111のA/Dコ
ンバータ7の出力および、スライスレベルを示す。図1
2において、122は紙搬送路10の中間部分を不図示
のばたついていない原稿が通過したときの出力波形、1
23はばたついている原稿111が通過したときの出力
波形、124,125,126はスライスレベル、12
7,128,129,130は黒色データから白色デー
タ、または、白色データから黒色データへの白黒部位変
化付近点である。
【0044】図10の回路構成において、コード9が印
刷してある不図示のばたついていない原稿が、ローラ
1,2、または、ローラ3,4間の紙搬送路10の中間
部分を搬送されて、センサ5の検出可能領域に到達する
と、コード9のデータがセンサ5で検出され、増幅器6
で増幅され、A/Dコンバータ7でデジタル多値データ
に変換される。この多値データの波形は、図12の出力
波形122のようになり、スライスレベル124,12
5,126のいずれか1つで2値化への変換処理を行
い、白黒パターンの認識が可能となる。
【0045】一方、コード9が印刷してあるばたついて
いる原稿111が、ローラ1,2、または、ローラ3,
4間の紙搬送路10を搬送されて、センサ5の検出可能
領域に到達すると、コード9のデータがセンサ5で検出
され、増幅器6で増幅され、A/Dコンバータ7でデジ
タル多値データに変換される。この多値データの波形
は、センサ5とばたついている原稿111との距離が長
くてセンサ5に十分な光量が得られない部分と、センサ
5とばたついている原稿111との距離が短くセンサ5
に反射による光量が多すぎる部分が混在するため、図1
2の出力波形123のようになり、スライスレベル12
4,125,126のいずれでも1つのスライスレベル
だけでは2値化への変換処理を行った後の白黒パターン
の認識が不可能となる。
【0046】つまり、この出力波形123を認識するた
めには、白黒部位変化付近点ごとに白または、黒の結果
を出力する必要がある。白黒部位変化付近点127以前
では、スライスレベル124,125でデータの数を数
え、その数が規定許容範囲内か否かを判断して肯定判定
ならば2値化への変換処理を行い、白黒パターンの認識
を可能とする。つまり、この部分では、スライスレベル
126での情報を無視し、スライスレベル124,12
5での情報を有効とする。以後、スライスレベル126
が白黒部位変化付近点を感知するまで、スライスレベル
126の情報を無視する。
【0047】同様に、白黒部位変化付近点127と、白
黒部位変化付近点128の間では、スライスレベル12
5,126でデータの数を数え、その数が規定許容範囲
内か否かを判断して肯定判定ならば2値化への変換処理
を行い、白黒パターンの認識を可能とする。つまり、こ
の部分では、スライスレベル124での情報を無視し、
スライスレベル125,126での情報を有効にする。
以後、スライスレベル124が白黒部位変化付近点を感
知するまでスライスレベル124での情報を無視する。
【0048】以上のように、A/Dコンバータ7からの
多値データが白黒部位変化付近点127に達したとき、
これまでの3個のスライスレベルから得られたデータを
比較して、白黒パターン認識のできなかったスライスレ
ベルを、以後白黒部位変化付近点が訪れるまで無視す
る。多値データが白黒部位変化付近点128,129,
130に達したときも同様に、これまでの3個のスライ
スレベルから得られたデータを比較して、白黒パターン
認識のできなかったスライスレベルを、以後白黒部位変
化付近点が訪れるまで無視する。
【0049】このように、白黒パターン認識は白黒部位
変化付近点ごとに行い、白黒パターン認識のできなかっ
たスライスレベルを、以後白黒部位変化付近点が訪れる
まで無視しコード認識回路145で適切なコード認識結
果を得る。
【0050】
【表2】
【0051】上記の表2は上述の本発明の第4の実施例
における各スライスレベルでのコード認識結果と、その
総合判定結果の比較表である。なお、丸印は認識できた
場合、×印は認識できなかった場合である。表2におい
て、スライスレベル124は、第4の実施例で説明し
た、ばたついている原稿111が搬送路10の上側部分
を搬送され、センサ5と原稿111との距離が短い部分
用のスライスレベル、スライスレベル125は、第4の
実施例で説明した、ばたついている原稿111が搬送路
10の中間部分を搬送された中間部分用のスライスレベ
ル、スライスレベル126は、第4の実施例で説明し
た、ばたついている原稿111が搬送路10の下側部分
を搬送され、センサ5と原稿8との距離が長い部分用の
スライスレベルである。
【0052】表2に示すように、スライスレベル124
と125と126すべてが原稿上のコード9を認識でき
たならば、ばたついている原稿111が搬送路10の中
間部分をほとんどばたつかずに搬送されたものと判断し
て、コード変化付近点間の2値化結果を比較器144か
ら出力する。スライスレベル124,125,126の
全てがコード9を認識できなかった場合には、コードは
存在しないと判断して、コード無しという出力を比較器
144から出す。
【0053】しかし、2個のスライスレベルではコード
9を認識できたが、残りの1個のスライスレベルではコ
ード9を認識できなかった場合、または、1個のスライ
スレベルではコード9を認識できたが、残りの2個のス
ライスレベルではコード9を認識できなかった場合はど
ちらでコードを有効として判断するかは、ユーザーが不
図示のスイッチで選択をおこなうことができるように構
成している。
【0054】(第5の実施例)図13は本発明の第5の
実施例で使用する原稿を示す。図13において、9は原
稿に印刷されているコード、131はコード9が印刷さ
れているカールしている原稿、132は原稿131と逆
側にカールしているコード9が印刷されている原稿であ
る。
【0055】図14は図13におけるカールしている原
稿131または、逆側にカールしている原稿132が搬
送路10でばたついたときの、コード9を検出したセン
サ5からの出力波形を示す。図14において、122は
不図示のばたついていない原稿に印刷してあるコード9
の出力波形、133はカールしている原稿131また
は、逆側にカールしている原稿132が搬送路10でば
たついたときのコード9の出力波形である。125,1
34,135はスライスレベル、127,128,12
9,130は黒色データから白色データ、または、白色
データから黒色データへの白黒部位変化付近点である。
なお、125は直線のスライスレベル、134および1
35は曲線のスライスレベルである。
【0056】図10の回路構成において、コード9が印
刷してあるカールしている原稿131または、逆側にカ
ールしている原稿132が、ローラ1,2、または、ロ
ーラ3,4間の紙搬送路10の中間部分をばたつかずに
搬送されて、センサ5の検出可能領域に到達すると、コ
ード9のデータがセンサ5で検出され、増幅器6で増幅
され、A/Dコンバータ7でデジタル多値データに変換
される。この多値データの波形は、図14の出力波形1
22のようになり、スライスレベル125,134,1
35のいずれか1つで2値化への変換処理を行い、白黒
パターン認識が可能となる。
【0057】一方、コード9が印刷してあるカールして
いる原稿131または、逆側にカールしている原稿13
2が、ローラ1,2、または、ローラ3,4間の紙搬送
路10をばたついて搬送されて、センサ5の検出可能領
域に到達すると、コード9のデータがセンサ5で検出さ
れ、増幅器6で増幅され、A/Dコンバータ7でデジタ
ル多値データに変換される。この多値データの波形は、
センサ5と原稿131または、原稿132との距離が長
くセンサ5に十分な光量が得られない部分と、センサ5
と原稿131または、原稿132との距離が短くセンサ
5に反射による光量が多すぎる部分が混在するため、図
14の出力波形133のようになり、スライスレベル1
25,134,135のいずれでも1つのスライスレベ
ルだけでは2値化への変換処理を行い、白黒パターン認
識をすることが不可能となる。
【0058】つまり、この出力波形133を認識するた
めには、白黒部位変化付近点での白または、黒の結果を
出力する必要がある。白黒部位変化付近点127以前で
は、スライスレベル134,125でデータの数を数
え、その数が規定許容範囲内か否かを判断して肯定判定
ならば2値化への変換処理を行い、白黒パターンの認識
を可能とする。つまり、この部分では、スライスレベル
135での情報を無視し、スライスレベル134,12
5の情報を有効にする。以後、スライスレベル135が
白黒部位変化付近点を感知する、までスライスレベル1
35の情報を無視する。
【0059】同様に、白黒部位変化付近点127と、白
黒部位変化付近点128の間では、スライスレベル12
5,135でデータの数を数え、その数が規定許可範囲
内か否かを判断して肯定判定ならば2値化への変換処理
を行い、白黒パターンの認識を可能とする。つまり、こ
の部分では、スライスレベル134での情報を無視し、
スライスレベル125,135での情報を有効にする。
以後、スライスレベル134が白黒部位変化付近点を感
知するまでスライスレベル134での情報を無視する。
【0060】以上のように、A/Dコンバータ7からの
多値データが白黒部位変化付近点127に達したとき、
これまでの3個のスライスレベルから得られたデータを
比較して、白黒パターン認識のできなかったスライスレ
ベルを、以後白黒部位変化付近点が訪れるまで無視す
る。多値データが白黒部位変化付近点128,129,
130に達したときも同様に、これまでの3個のスライ
スレベルから得られたデータを比較して、白黒パターン
認識のできなかったスライスレベルを、以後白黒部位変
化付近点が訪れるまで無視する。
【0061】このように、白黒パターン認識は白黒部位
変化付近点ごとに行い、白黒パターン認識のできなかっ
たスライスレベルを、以後白黒部位変化付近点が訪れる
まで無視しコード認識回路145で適切なコード結果を
得る。
【0062】(第6の実施例)次に、図15,図16お
よび図17を参照して本発明の第6の実施例を説明す
る。図15は本発明の第6の実施例のコード読取装置の
概略構成を示し、その(A)は正面図、その(B)は平
面図である。図15において、201〜204は不図示
の駆動モータにより図の矢印の方向に回転させられ、原
稿211(または212)を搬送する搬送ローラであ
る。205は原稿を導く上ガイド板、206は原稿を導
く下ガイド板である。207は原稿を照明するLED
(発光ダイオード)、208は原稿からの反射光を受光
素子に導くレンズ、209は原稿からの反射光量を電気
出力に光電変換する受光素子、210は原稿が搬送系内
の上下方向のどの位置に存在するかを検出する距離セン
サである。距離センサ210はフォトセンサの他に超音
波センサ等が適用でき、原稿の送り方向と直角な方向に
おいて受光素子209と並列し、フォトセンサを用いた
場合はコード213の通過位置からはずれた位置に配置
される。211は搬送系内の中心を搬送されていく原
稿、212は搬送系内をその中心からずれて搬送されて
いくカールした原稿である。
【0063】図16は図15の搬送系で送られる原稿と
コードの例を示し、213は原稿211および212上
に白黒のパターンで表わされている同一のコードであ
る。
【0064】図17は図16の原稿211,212を図
15のように搬送して受光素子209で検出したときの
検出出力の波形とコード等の関係を示す。図17の
(A)において、214はカールしていない原稿211
が搬送された時の受光素子209の出力、215はこの
ときの距離センサ210の出力から決定されるスライス
レベル、216は受光素子209の出力214をスライ
スレベル215により2値化して作られた白黒のパター
ンによって表わされたコードである。また、図17の
(B)において、217はカールした原稿212が搬送
された時の受光素子209の出力、218はこのときの
距離センサ210の出力から決定されるスライスレベ
ル、219は受光素子209の出力217をスライスレ
ベル218により2値化して作られた白黒のパターンに
よって表わされたコードである。
【0065】図18は本実施例の回路構成を示す。受光
素子209の出力は増幅器241で増幅され、A/Dコ
ンバータ243で図17の214,217に示すような
多値データとなり、2値化回路の働きをするCPU(中
央演算処理装置)245に入力する。一方、距離センサ
210の出力は増幅器242で増幅され、A/Dコンバ
ータ244で図17の215,218に示すような多値
のスライスレベルとなり、CPU245に入力する。C
PU245ではA/Dコンバータ243からの受光素子
出力値をA/Dコンバータ244からのスライスレベル
で2値化し、図17の216,219に示すような2値
のコード出力を得る。本例では、A/Dコンバータでデ
ジタル化した後に2値化したが、後述のように、アナロ
グ出力からコンパレータを用いて直接2値コードを得る
ことも可能である。
【0066】次に、上記構成における本実施例の全体の
動作を説明する。カールしていない原稿211が搬送ロ
ーラ201〜204により図15の右側から左側に搬送
されて行くと、受光素子209は原稿211上の白黒の
パターン213に応じて図17の(A)の波形214に
示す電圧を出力する。また、この時距離センサ210は
搬送系内の原稿の上下方向の距離に応じた出力として図
17の(A)の直線的な破線215に示す電圧を出力す
る。本実施例においては受光素子209の出力214と
距離センサ210の出力215はA/Dコンバータ24
3,244を通してCPU245に入力され、CPU2
45はこの2つの入力を比較して、図17の(A)のコ
ード216が原稿上に存在することを認識する。
【0067】さらに、カールした原稿212が搬送ロー
ラ201〜204により図15の右側から左側に搬送さ
れて行くと、受光素子209は原稿212上の白黒パタ
ーンに応じて図17の(B)の波形217に示す電圧を
出力する。この時、原稿212はカールしており、その
原稿の先端は図15に破線で示すように搬送系内の下部
を通るが、原稿212が搬送されて行くにしたがって搬
送系内の中央部を通過するようになるので受光素子20
9の出力波形217に示すようにカールしていない原稿
の出力214に比べて全体として傾きをもった出力にな
る。また、このときの距離センサ210の出力は原稿2
12が搬送系で下部を通ると電圧が低くなり、上部を通
ると電圧が高くなるようになっているので、図17の
(B)の破線218に示すような電圧を出力する。
【0068】A/Dコンバータ243,244を通して
上記2つの出力217,218はCPU245に入力さ
れ、CPU245はこれら出力を比較してコード219
を認識する。この時、受光素子209の出力217が傾
きを持っていても、距離センサ210の出力218も同
じような傾きを持つため、コード219はカールしない
原稿が搬送系内で中央部を通過した場合のコード216
と同じ結果となる。
【0069】(第7の実施例)図19および図20は本
発明の第7の実施例を示す。ここで、220は受光素子
209のアナログ出力(217)と距離センサ210の
アナログ出力(218)を比較するコンパレータ、22
1はコンパレータ220のデジタル出力を受けとり、原
稿上の白黒パターンをコード化するCPUである。22
2はコンパレータ220のデジタル出力である。
【0070】上記構成において、上述の第6の実施例と
同様にカールした原稿212が受光素子209の位置へ
搬送されて行くと、受光素子209と距離センサ210
から図20の波形217と218で示す電圧が出力さ
れ、この2ヶの電圧をコンパレータ220は比較し、2
値化することにより出力222を送出する。CPU22
1はこの出力222を取りこむことにより、カールした
原稿212上の白黒パターン213を正しく認識するこ
とができる。
【0071】また、本実施例ではコンパレータ220で
受光素子209のアナログ出力と距離センサ210のア
ナログ出力とを比較して2値化したが、図21に示すよ
うに、距離センサ210の出力をインバータ(反転回
路)231で反転させて受光素子209の出力に加算器
232で加算し、その加算結果をコンバータ233で固
定のスライスレベルにより2値化してもよい。すなわ
ち、受光素子209の出力217と距離センサ210の
出力218の差分値を一定のスライスレベルで2値化し
てもよい。
【0072】(第8の実施例)図22は本発明の第8の
実施例の構成を示す。本発明の第6の実施例において
は、原稿上の白黒パターンを読取るための受光素子20
9と、原稿が搬送系内の上下方向のどの位置を通過する
かを検出する距離センサ210を、図15に示すように
搬送系の原稿の搬送方向からみて直角方向に当る左右の
位置に並列に配置したが、物理的にこのような配置が不
可能な場合もある。
【0073】この場合、搬送系内で原稿が上下方向にず
れるのは原稿がカールしている為であり、また同一構成
の搬送ローラの下流では同一のずれが発生することを利
用して、図22に示すように、受光素子209と距離セ
ンサ210とを搬送系内で別の搬送ローラ203,20
4と251,252の下流の同一位置にそれぞれ別々に
配置し、かつ、両者の検出出力の時間差を搬送系の搬送
速度及び両者の搬送方向の距離に基いて補正することに
より、第6の実施例と同様に正しいコードパターンを認
識することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のスライスレベルを使用して2値化するので、コー
ドが印刷されている原稿と反射型センサとの距離が原稿
のカールやばたつき等により変化しても反射型センサの
出力を正確に2値データへと変換し、コードの認識確率
を向上させることができるという効果がある。
【0075】また、本発明によれば、搬送系内で原稿が
上下方向にずれた場合、距離センサによりそのずれ量を
測定して、原稿上の白黒パターンを読み取る反射型セン
サの出力を2値化する際に、ずれ量に応じたスライスレ
ベルを用いて2値化を行うようにしたので、原稿上に白
黒のパターンで表わされているコードを、常に正しく読
取れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のコード読取装置の概略
構成を示すブロック図を含む断面図である。
【図2】図1の装置で読み取られる原稿とコードの一例
を示す平面図である。
【図3】図1の搬送路の部分を拡大した拡大断面図であ
る。
【図4】図1の反射型センサと原稿との距離が短いとき
のセンサの出力波形と使用するスライスレベルを示す波
形図である。
【図5】図1の反射型センサと原稿との距離が長いとき
のセンサの出力波形と使用するスライスレベルを示す波
形図である。
【図6】本発明の第2の実施例で搬送されるカールして
いる原稿の例を示す斜視図である。
【図7】図6のカールしている原稿が紙搬送路を搬送さ
れているときの反射型センサと原稿との距離の状態を示
す断面図である。
【図8】図6の内側にカールしている原稿が搬送された
ときの原稿上のコードを検出した反射型センサの出力波
形と、そのとき使用するスライスレベルを示す波形図で
ある。
【図9】図6の外側にカールしている原稿が搬送された
ときの原稿上のコードを検出した反射型センサの出力波
形と、そのとき使用するスライスレベルを示す波形図で
ある。
【図10】本発明の第3の実施例の搬送路の部分の拡大
と回路構成を示すブロック図を含む断面図である。
【図11】図10のばたついている原稿に対するA/D
コンバータの出力波形と使用するスライスレベルとを示
す波形図である。
【図12】本発明の第4の実施例における、ばたついて
いる原稿に対するA/Dコンバータの出力波形と使用す
るスライスレベルとを示す波形図である。
【図13】本発明の第5の実施例で搬送されるカールし
ている原稿の例を示す斜視図である。
【図14】図13のカールしている原稿が紙搬送路を搬
送されているときのA/Dコンバータの出力波形と使用
するスライスレベルとを示す波形図である。
【図15】本発明の第6の実施例のコード読取装置の要
部概略構成を示す正面図(A)および平面図(B)であ
る。
【図16】図15の搬送系で送られる原稿とコードの例
を示す平面図および斜視図である。
【図17】図16の原稿を搬送したときの受光素子の出
力波形と距離センサの出力波形からコードが認識される
ことを示す波形図である。
【図18】本発明の第6実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】本発明の第7の実施例の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図20】図19の回路の出力信号の波形を示す波形図
である。
【図21】本発明の第7の実施例の他の回路構成例を示
すブロック図である。
【図22】本発明の第8の実施例のコード読取装置の配
置構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 搬送ローラ 5 反射型センサ 6 増幅器 7 A/Dコンバータ 8,11〜13 原稿 9 コード 10,110 搬送路 14,15,18,22,23,26 出力波形 16,17,19,24,25,27 スライスレベル 20,21,131,132 カールしている原稿 112,122,123,133 出力波形 113〜115,124〜126,134,135 ス
ライスレベル 116〜121,127〜130 コードの変化点 201〜204,251,252 搬送ローラ 205,206 ガイド板 207 LED 208 レンズ 209 受光素子 210 距離センサ 211,212 原稿 213 コード 214,217 出力波形 215,218 スライスレベル 220 コンパレータ 221,245 CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送する搬送系と、 搬送されてくる原稿上の白黒パターンのコードを光学的
    に検出する光学センサと、 該光学センサの出力データをデジタル多値データに変換
    するデジタル変換手段と、 該デジタル変換手段の出力の前記デジタル多値データを
    多数のスライスレベルにより2値化し、2値化したデー
    タでの黒または白の部位の長さが所定の規定範囲内にあ
    るか否かを判定し、肯定判定の2値データのみを検出コ
    ードのデータとして出力する2値化手段とを具備したこ
    とを特徴とするコード読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を搬送する搬送系と、 搬送されてくる原稿上の白黒パターンのコードを光学的
    に検出する光学センサと、 該光学センサの出力データをデジタル多値データに変換
    するデジタル変換手段と、 該デジタル変換手段の出力の前記デジタル多値データを
    複数のスライスレベルにより2値化する際、白黒部位の
    変化点で白黒部位の長さを決定することで2値化し、2
    値化したデータの1つを選択して黒,白を表わすコード
    データとして出力するコード出力手段とを具備したこと
    を特徴とするコード読取装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のスライスレベルのうち、少く
    とも1つは前記原稿のカールまたは該原稿のばたつきに
    応じた補正を持った曲線状のスライスレベルであること
    を特徴とする請求項1または2に記載のコード読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数のスライスレベルの値が互いに
    逆転しない場合において、前記肯定判定が得られた2値
    データの複数のスライスレベルで挟まれた、該肯定判定
    が得られない2値データのスライスレベルが存在すると
    きは、故障であると判断する判断手段を更に有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のコード読取装
    置。
  5. 【請求項5】 原稿を搬送する搬送系と、 搬送されてくる原稿上の白黒パターンのコードを光学的
    に検出する光学センサと、 該光学センサと前記原稿との距離を測定する距離センサ
    と、 前記光学センサの出力データを前記距離センサの出力デ
    ータで補正したスライスレベルにより2値化する2値化
    手段とを具備したことを特徴とするコード読取装置。
JP5102476A 1993-04-28 1993-04-28 コード読取装置 Pending JPH06314348A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010046818A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Canon Inc プリンタおよびプリント用紙
JP2016076283A (ja) * 2014-10-06 2016-05-12 富士通株式会社 データ判定装置,ライブラリ装置,及びデータ判定方法

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