JPH063109U - プラスチック製バックル - Google Patents

プラスチック製バックル

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JPH063109U
JPH063109U JP4991792U JP4991792U JPH063109U JP H063109 U JPH063109 U JP H063109U JP 4991792 U JP4991792 U JP 4991792U JP 4991792 U JP4991792 U JP 4991792U JP H063109 U JPH063109 U JP H063109U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック製バックルの係合状態の解除、
並びに雌具A’内よりの雄具B’の抜き出し及び雌具
A’内への雄具B’の差し込み操作の容易化。 【構成】 側壁12aに対をなす操作窓13を有する筒
状ケース10と、板部21から一体に延設され、かつ、
弾性脚片23を有する係脱部材20とからなる雌具A、
及び、板部30から延設される弾性係止片32とよりな
る雄具Bとから構成されるバックルの前記弾性係止片3
2の基部側より、該弾性係止片32との間で前記雌具A
の鈎状係止部25を収める弾性片34を該弾性係止片3
2の先端に側部を向き合わせて延設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、相互にベルト等の取り付けられる板部を有する雄具と雌具とより なるいわゆるサイドリリースタイプのバックルに関し、より詳細には、このバッ クルを構成する雌具を筒状ケースとこの筒状ケース内に収納、組み付けられる一 対の弾性脚片を有する係脱部材の2パーツとすると共に、この係脱部材の弾性脚 片に設けられ且つ前記筒状ケースの操作窓より突き出す操作突片を押圧して、筒 状ケース内で掛り合う雄具の鈎状部と雌具の鈎状係止部との係止状態を解除でき るプラスチック製バックルの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサイドリリースタイプのバックルでは、雄具と雌具とを夫々一体に成型 して2パーツより構成することが多く、例えば図8及び図9に示されるバックル がその典型的なものである。 すなわち、扁平な筒体101からなる雌具と、この雌具内に縮圧状に挿入され る一対の係合桿102、102を有する雄具とからなり、雌具は筒体101の両 側に対称な割欠状の窓穴103、103が設けられて窓穴103の縁104が係 止縁とされ、ベルト等の取り付けスリット105を有すると共に筒体101の内 壁面に雄具の案内桿106の案内溝107を設けている。また、雄具は一対の係 合桿102、102が案内桿106を挟むように同一平面上に設けられていると 共に、これらの桿102、106が摘子フレーム部108で一体に連接されてお り、このフレーム部108にベルト等の捲回繋着板109が斜めスリット110 を介して配置されている。そして係合桿102、102は相対向する側の外側に 鈎部111を有しており、この鈎部111の基部側の顎111aが前記窓穴10 3の縁104に係止する構成とされている。 そしてこのバックルにおける雄具と雌具の組み付けは、雄具の係合桿102を 雌具の筒体101の内部に稍内方に絞り込むようにして押し入れることにより係 合桿102を弾性変形させて雌具内に挿入すると共に、雌具の窓穴103より雄 具の鈎部111を外方に突き出させ、鈎部111の顎111aを窓穴103の縁 104に係止することで行われる。 しかして、このように係止された雄具と雌具との係止状態の解除は、図10に 示されるように雌具の筒体101を一方の手で把持し、他方の手で雄具の係合桿 102の鈎部111を摘み込むように筒体101の内方に押し入れ、該鈎部11 1の顎111aを窓穴103の縁104より解放することで行われる。
【0003】 しかし上記従来のバックルは、その構造上、以下の諸点において更なる改良を 必要としていた。 第1に、この種のバックルをプラスチック製とした場合(通例必要とされる弾 性変形特性及び成型コストの観点等よりプラスチック製とされる。)、雄具と雌 具に夫々捲回されているベルトに張力が加わっていると、雄具と雌具とがそれぞ れベルトの捲回側に向けて引っ張られるので、雄具の鈎部111の顎111aが 充分に雌具の窓穴103の縁104に係止しない状態で、すなわち、雄具の係合 桿102が雌具の窓穴103から鈎部111を外方に突き出し弾性復帰しない状 態で雌具の内側に窄められて雄具と雌具が係止され、この結果経時的に、雄具の 係合桿102が内側に向けて塑性変形を起こし易く、塑性変形後は雄具の係合桿 102の外側に向けられた弾性が失われるので、雄具と雌具の係止状態の作出を 困難なものとしていた。 第2に、こうした弾性変形を起こしにくくするために、係合桿102の肉厚を 大きくして係合桿102の強度を上げる必要があり、これがこの種のバックルを 薄型のものとすることの妨げとなっていた。 第3に、係止された雄具と雌具との係止状態の解除を、雌具の筒体101を一 方の手で把持し、他方の手で雌具の窓穴103より外方に突き出している雄具の 係合桿102の鈎部111を摘み込むように筒体101の内方に押し入れ、該鈎 部111の顎111aを窓穴103の縁104より解放することで行うので、鈎 部111を押し込む際に指が雌具の窓穴103縁に引っ掛かり、鈎部111を押 し込みながら雄具を雌具内より外方にスライドさせる動作が取りにくかった。 このため、雄具と雌具との係止状態を解除するには、雄具の鈎部を押し入れる 手と別の手をもって雄具か雌具かのいずれかに繋着されているベルトを引っ張り 、雄具と雌具とが離れ合うように張力を加える必要があり、片手での係止状態の 解除が困難であった。
【0004】 そこで上記従来のバックルの有する課題を解決すべく、出願人より先に図10 及び図11に示されるプラスチック製バックルが提案されている。 このバックルは相対向している側壁に対をなす操作窓213を有する断面方形 の筒状ケース210と、ベルトC等の取り付けられる板部221から一体に延設 され、かつ、この板部から延設されると共に前記筒状ケース210内に収納、組 み付けられる一対の弾性脚片223を有する係脱部材220とからなる雌具A’ と、ベルトC等の取り付けられる板部230と、この板部230から延設され、 かつ、先端部に互いに向き合う鈎状部233を有すると共に、前記筒状ケース2 10の前記操作窓213が設けられている側壁212に摺接して該筒状ケース内 に抜き差し可能に差し込まれる一対の弾性係止片232とよりなる雄具B’とか らなり、前記係脱部材220の前記弾性脚片223の先端には前記筒状ケース2 10内側壁に向き、かつ、前記雄具B’の鈎状部233と前記筒状ケース210 内で掛り合う鈎状係止部225が設けられていると共にこの弾性脚片223には 前記筒状ケース210の操作窓213より筒状ケース210外方に突き出す操作 突片227が設けられている構造を有しており、この構造を採用することにより このバックルでは、雄具B’の弾性係止片232は雌具A’の筒状ケース210 の内側壁に沿って筒状ケース210内に挿入され、雌具A’の係脱部材220の 鈎状係止部225に鈎状部を当接した後、この雌具A’の鈎状係止部225と鈎 状部233を掛り合い、雌具A’に係止されるので、鈎部を雄具B’のみに設け た場合に比し、雄具B’と雌具A’の係止に係わる雄具B’あるいは雌具A’の 係止部分が不完全に係止される事態が少なく、不完全な係止状態がもたらす係止 部分の経時的な塑性変形を防止して、長期間にわたり確実な係止状態を保つこと ができ、従って、雄具B’の弾性係止片232及び雌具A’の弾性脚片223の 肉厚を厚くする必要もないので、薄型のバックルとすることができる。また、雌 具A’の筒状ケース210の操作窓213より突き出されている操作突片227 を筒状ケース210内方に押し込むだけで、雌具A’の筒状ケース210内側壁 に先端を向けられた鈎状係止部225を雄具B’の互いに向き合う鈎状部233 より外して、雌具A’の鈎状係止部225と雄具B’の鈎状部233との係止状 態は解除できるので、雄具B’と雌具A’との係止状態の解除を片手で容易に行 うことができ、上記従来のプラスチック製バックルの有していた不都合の是正が 図られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに上記の出願人が先に提案しているプラスチック製バックルでは、雄具 B’と雌具A’との係合状態の解除を、雌具A’の筒状ケース210の操作窓2 13より突き出されている係脱部材220の操作突片227を筒状ケース210 内方に押し込むことにより、雌具A’の鈎状係止部225を雄具B’の鈎状部2 33より外して行うに留まるため、このバックルに対して雄具B’と雌具A’と を引き離す方向に力が負荷されている場合には、この係合状態の解除により雌具 A’内から雄具B’を直ちに抜き出すことができるが、これに対してこのバック ルにこうした力が負荷されていない場合には、前記係合状態を解除しても雌具A ’内より雄具B’が直ちに抜け出すことはないので、別途雄具B’を雌具A’内 より抜き出す操作を行う必要が生じる。
【0006】 そこでこの考案では、前記出願人の提案に係るプラスチック製バックルの係合 状態の解除、並びに雌具A’内よりの雄具B’の抜き出し及び雌具A’内への雄 具B’の差し込み操作を一層容易にすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案では前記の目的を達成するために、プラスチック製バックルを、相対 向している側壁12aに対をなす操作窓13を有する断面方形の筒状ケース10 と、ベルトB等の取り付けられる板部21から一体に延設され、かつ、この板部 21から延設されると共に前記筒状ケース10内に収納、組み付けられる一対の 弾性脚片23を有する係脱部材20とからなる雌具Aと、ベルトC等の取り付け られる板部30と、この板部30から延設され、かつ、先端部に互いに向き合う 鈎状部33を有すると共に、前記筒状ケース10の前記操作窓13が設けられて いる側壁12aに摺接して該筒状ケース10内に抜き差し可能に差し込まれる一 対の弾性係止片32とよりなる雄具Bとからなり、前記係脱部材20の前記弾性 脚片23の先端には前記筒状ケース10内側壁に向き、かつ、前記雄具Bの鈎状 部33と前記筒状ケース10内で掛り合う鈎状係止部25が設けられていると共 にこの弾性脚片23には前記筒状ケース10の操作窓13より筒状ケース10外 方に突き出す操作突片27が設けられていると共に、前記一対の弾性係止片32 の基部側からは、該弾性係止片32との間で前記雌具Aの鈎状係止部25を収め る弾性片34が該弾性係止片32の先端に側部を向き合わせて延設されている構 造のものとした。
【0008】
【作用】
この考案に係るプラスチック製バックルでは上記構成により、 先ず前記雄具Bの弾性係止片32は、雌具Aの筒状ケース10の内側壁に沿っ て筒状ケース10内に挿入され、雌具Aの係脱部材20の鈎状係止部25に鈎状 部33を当接した後、雌具Aの係脱部材20の前記弾性脚片23を内側に撓み込 ませて弾性係止片32の基部側に送り込み、続いて前記弾性片34により雌具A の鈎状係止部25を雄具Bの弾性係止片32内側に向けて導くように動作し、こ れによりこの雌具Aの鈎状係止部25と鈎状部33を掛り合って、雌具Aと雄具 Bとを係止する。 次いで、雌具Aの筒状ケース10の操作窓13より突き出されている係脱部材 20の操作突片を筒状ケース10内に押し込むことにより、雌具Aの筒状ケース 10内側壁に先端を向けた鈎状係止部25は、雄具Bの互いに向き合う鈎状部3 3より外され、雌具Aの鈎状係止部25と雄具Bの鈎状部33との係止状態は解 除される。 さらに、雄具Bの一対の弾性係止片32の基部側からは、該弾性係止片32と の間で前記雌具Aの鈎状係止部25を収める弾性片34が該弾性係止片32の先 端に側部を向き合わせて延設されているので、操作突片27の押し込みに伴って 筒状ケース10内方に向けて撓み込まれた雌具Aの鈎状係止部25の先端は該弾 性片34の側部に当接して、該弾性片34を撓み込ませ、一方該弾性片34は一 旦撓み込んだ後、この撓み込みに反発して元の位置に復帰するように動作し、こ の際に該雌具Aの鈎状係止部25を突き放すように押圧する。従って、雌具Aと の係止状態が解除された雄具Bは、この弾性片34の働きにより雌具A内より滑 らかに押し出される。
【0009】
【実施例】
以下、この考案に係るプラスチック製バックルの典型的な実施例を、図1ない し図7に基づいて説明する。
【0010】 図1は、第1の実施例に係るバックルの斜視図である。また、図2ないし図7 は、このバックルの係脱の過程を示す平面図である。
【0011】 図1に示されるように、第1の実施例に係るバックルは、筒状ケース10と係 脱部材20とからなる雌具Aと、雄具Bとより構成される。これらは必要とされ る弾性変形あるいは成型コストの観点等よりインジェクション成型によるプラス チック製とすることが典型例とされる。
【0012】 筒状ケース10は、細長状の開口部11を有すると共に、相対向している側壁 12aの略中程の位置に対をなす操作窓13を有し、断面形状を方形とする薄型 のケースである。この筒状ケース10の天壁及び底壁は平坦面とされ、また、側 壁12aは前記操作窓13縁より外筒状ケースの両側の開口部11に向けて内側 に次第に傾斜する傾斜面とされている。
【0013】 係脱部材20は、ベルトC等の挿通可能なスリット22を有する板部21と、 この板部21から一体に、この板部21の両側部より同一方向に延設される一対 の弾性脚片23と、この弾性脚片23の外側で前記板部21より前記弾性脚片2 3の延設方向に向けて設けられている突起24とを有する。 この弾性脚片23は、前記板部21の横幅より稍外側へ突き出し状にこの板部 21より延設される基部脚片26と、この基部脚片26に続いて設けられると共 にこの基部脚片26より更に側方へ突き出す操作突片27とを有しており、該基 部脚片26と操作突片27との間には段面28が形成されている。 また、この操作突片27に続いてこの操作突片27の内側より収納される前記 筒状ケース10の内側壁12b面と略平行に延設されると共に先端部をアール縁 25aとし、且つ、この係脱部材20が前記筒状ケース10に収納された状態に おいて前記筒状ケース10の内側壁12bに突端25bを向ける鈎状係止部25 が設けられており、この突端25bより内方に係止顎縁25cが形成されている 。 なお、前記一対の弾性脚片23の操作突片27の先端部間の寸法は、前記筒状 ケース10の内側壁間の寸法よりも大きく、従って筒状ケース10への係脱部材 20の挿入時に筒状ケース10の操作窓13より外方に操作突片27は突き出し 可能とされている。 また、この一対の弾性脚片23間の略中程の位置からは、この弾性脚片23の 延設方向に向けて、この係脱部材20を前記筒状ケース10の一方の開口部11 内より挿入して収納、組みつけた場合に、他方の開口部11の開口縁近傍にまで 至る長さ寸法を有し、かつ、肉厚寸法を前記筒状ケース10の天壁内面ないし底 壁内面間の寸法と略等しくする矯正桿29が延設されている。この矯正桿29は 前記筒状ケース10の天壁内面ないし底壁内面間の寸法を均一に保ち、この筒状 ケース10内に後述する雄具Bの弾性係止片32を抜き差し自在に収めるために 機能するものである。 すなわち周知のように、広い面をもつ箱形のプラスチック成型品はソリ等の変 形を生じやすい。このため、成型条件によっては筒状ケース10の天壁内面及び 底壁内面が該筒状ケース10の内側に向けてソリ込み、この結果該筒状ケースの 天壁内面ないし底壁内面間の寸法が別途成型される雄具Bの弾性係止片32の肉 厚寸法よりも小さくなり、筒状ケース10内に雄具Bを挿入しにくくなったり、 また、該ケース10内に一旦収めた雄具Bを該ケース10内より抜き出しにくく する不都合が生じる。ここで前記矯正桿29は前述のように雌具Aの一対の弾性 脚片23の略中程の位置より延設されており、該ケース10の内上面及び内底面 を該ケース10内より支持するので、該ケース10の天壁内面ないし底壁内面間 の寸法を設定寸法に近いものとすることができ、該ケース10にソリが生じても 該ケース10内に雄具Bを抜き差し自在に収めることができる。 また、桿状の矯正桿29は変形しにくく、その肉厚寸法は高精度に保つことが できるので、前記筒状ケース10の内上面ないし内底面間の寸法を必要とされる 寸法よりも稍小さくしておき、該ケース10内への矯正桿29の挿入をもって該 ケース10の前記寸法を矯正して、必要とされる寸法に高精度で合わせることが できる。
【0014】 図1に示されるように、係脱部材20をその弾性脚片23側より前記筒状ケー ス10の開口部11から筒状ケース10内に両弾性脚片23を内側に撓み込ませ ながら挿入して、前記係脱部材20の前記操作突片27が筒状ケース10の操作 窓13より外方に臨む位置まで係脱部材20を筒状ケース10内で移動させると 、内側に撓められていた両弾性脚片23は操作窓13より操作突片27を突き出 させることで復帰しようとするので、操作窓13より操作突片27を外方に突き 出させることができ、かつ該係脱部材20の段面28を操作窓13の窓縁に前記 引っ掛けることができる。従って、係脱部材20を筒状ケース10の他方の開口 部11より前記板部21のみを突き出させて、筒状ケース10内に固定すること ができる。
【0015】 雄具Bは、ベルト等の挿通可能なスリット31を有する板部30と、この板部 30の両側より前記スリット31に対し直交状に同一方向に向けて板部30より 延設される一対の弾性係止片32とからなる。 弾性係止片32は、先端部をアール縁32aとすると共に互いに突端32bを 向き合う鈎状部33を有しており、前記突端33bより外方に向けて係止顎縁3 3cが形成されている。
【0016】 また、この雄具Bの前記一対の弾性係止片32の基部側からはそれぞれ、該弾 性係止片32との間で前記雌具Aの鈎状係止部25を収める弾性片34が該弾性 係止片32の先端に側部を向き合わせ、かつ、次第に該弾性係止片32より離れ るように延設されている。 この弾性片34の先端部には円盤状の膨出部34aが設けられており、この膨 出部34aは、雄具Bを金型より抜き出す際にこの弾性片34の一部が金型内に 欠損などして残らないように、この弾性片34を金型内より突き出す突き出しピ ンを当接させるためのものである。
【0017】 また、対をなす弾性係止片32の外側縁は、前記筒状ケース10への挿入時に 筒状ケース10の前記操作窓13が設けられている側壁12bに摺接する摺接縁 33dとされている。 なお、この一対の弾性片34間には、前記雌具A内にこの雄具Bが収められた 場合に、前記雌具Aの矯正桿29の先端部を収める凹部35が設けられている。
【0018】 なおこの実施例における、前記雌具Aの係脱部材20の板部21に対するベル トCの取り付け及び、前記雄具Bの板部30に対するベルトCへの取り付けは、 夫々スリット22、31にベルトCを捲回、繋着して行なわれるが、板部21及 び板部30にベルトCの一端を一体に埋込状に取り付けても良い。こうした取り 付けは、前記雌具Aの係脱部材20及び雄具Bを成型する二個の金型のキャビテ イ内の前記板部21及び30に対応する部分に、他の金型の***部と相互に対を なす***部を夫々設けておき、この***部間にベルトCの一端を挟持させてベル トCの位置決めをし乍ら、キャビテイ内にプラスチック成型材料を充填して、行 なうことが好ましい。このように、ベルトCを前記板部21及び30内に埋め込 んだ状態で成型する場合には、用意されるベルトCの端面は前記板部21及び3 0内にあるので、外観上の配慮よりこの端面を特に処理する必要がなくなる。ま た、該端面のほつれ等を生じることがない。
【0019】 次いで、図2より図7に基づき、このバックルの係脱過程を説明する。 バックルの係止にあたっては、先ず、図2に示されるように、雄具Bを前記弾 性係止片32の延設されている側より、雌具Aの前記係脱部材20の弾性脚片2 3側の前記筒状ケース10の開口部11へ挿入すると、図3に示されるように雄 具Bは弾性係止片32の摺接縁33dを前記筒状ケース10の内側壁12aに摺 接、ガイドされながら、雌具Aの鈎状係止部25のアール縁25aに鈎状部33 のアール縁33aを当接させる。この状態より更に雄具Bを筒状ケース10内に 押し込むと、雄具Bの弾性係止片32は前記筒状ケース10により外方に拡がら ないように保持されているので、図4に示すように、雄具Bの鈎状部33が雌具 Aの弾性脚片23を内側に撓ませることになる。この状態になると、雄具Bの弾 性片34に雌具Aの前記アール縁25aが当接されるが、この弾性片34は前述 の通り、弾性係止片32先端に側部を向き合わせると共に該弾性係止片32の基 部側より該弾性係止片32から次第に離れるように延設されているので、雌具A の鈎状係止部25はこの弾性片34の側縁により雄具Bの鈎上部33側に導かれ 、雄具Bの鈎状部33内側に密に押しつけられた状態で弾性復帰することになる 。ここで、雌具Aの前記弾性脚片23の先端には前記筒状ケース10内側壁12 bに向き、かつ、前記雄具Bの鈎状部33と前記筒状ケース10内で掛り合う鈎 状係止部25が設けられているので、図5に示されるように、雌具Aの弾性脚片 23の鈎状係止部25は係止顎縁25cを雄具Bの鈎状部33の係止顎縁33c に接した状態で掛り合い、雄具Bと雌具Aとが係止されることになる。
【0020】 このように雌具Aの鈎状係止部25は弾性片34に導かれて、確実に雄具Bの 鈎状部33と係止し合うので、不完全な係止状態、すなわち雄具Bの鈎状部33 と雌具Aの鈎状係止部25とが互いに的確にかみ合わずに係止されて、雌具Aの 鈎状係止部25が経時的に塑性変形して、弾性力を失うような事態が充分に防止 される。
【0021】 次いで、バックルの係止状態の解除は、図6に示すように筒状ケース10の操 作窓13より外方に突き出している雌具Aの弾性脚片23の操作突片27を押圧 することにより行われる。 すなわち、雌具Aの筒状ケース10の操作窓13より突き出されている係脱部 材20の操作突片27を筒状ケース10内方に押し込むと、この操作突片27と 一体をなす雌具Aの鈎状係止部25も筒状ケース10内方に押し込まれ、この結 果、雌具Aの鈎状係止部25と雄具Bの鈎状部33との当接状態が解除される。 そして、該操作突片27の押し込みに伴って筒状ケース10内方に向けて撓み 込まれた雌具Aの鈎状係止部25の先端は該弾性片34の側部に当接して、該弾 性片34を撓み込ませ、一方該弾性片34は一旦撓み込んだ後、この撓み込みに 反発して元の位置に復帰するように動作し、この際に該雌具Aの鈎状係止部25 を突き放すように押圧する。従って図7に示されるように、雌具Aとの係止状態 が解除された雄具Bは、この弾性片34の働きにより雌具A内より滑らかに押し 出される。
【0022】
【考案の効果】
この考案に係るプラスチック製バックルでは、雄具Bの一対の弾性係止片32 の基部側より該弾性係止片32との間で前記雌具Aの鈎状係止部25を収める弾 性片34が該弾性係止片32の先端に側部を向き合わせて延設されており、雌具 Aの筒状ケース10内に雄具Bを挿入することにより雌具Aの鈎状係止部25を 該弾性片34により雄具Bの弾性係止片32内側に向けて導くことができるので 、雌具Aの鈎状係止部25と該雌具Aの筒状ケース10内に挿入された雄具Bの 弾性係止片32とを容易かつ確実に係止させることができる。 また、雌具Aの操作突片27の押し込みに伴って筒状ケース10内方に向けて 撓み込まれた雌具Aの鈎状係止部25の先端は該弾性片23の側部に当接して、 該弾性片23を撓み込ませ、一方該弾性片23は一旦撓み込んだ後、この撓み込 みに反発して元の位置に復帰するように動作し、この際に該雌具Aの鈎状係止部 25を突き放すように押圧して、雌具Aとの係止状態が解除された雄具Bを雌具 A内より滑らかに押し出すので、本バックルを構成する雌具Aと雄具Bとの係合 状態の解除、並びに雌具A内よりの雄具Bの抜き出し及び雌具A内への雄具Bの 差し込み操作を一層容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るバックルの斜視図である。
【図2】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図3】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図4】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図5】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図6】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図7】実施例に係るバックルの係脱の過程を示す平面
図である。
【図8】従来のバックルの平面図である。
【図9】従来のバックルの平面図である。
【図10】比較すべきバックルの斜視図である。
【図11】比較すべきバックルの平面図である。
【符号の説明】
A 雌具 B 雄具 C ベルト 10 筒状ケース 11 開口部 12a 側壁 12b 内側壁 13 操作窓 20 係脱部材 21 板部 22 スリット 23 弾性脚片 24 突起 25 鈎状係止部 25a アール縁 25b 突端 25c 係止顎縁 26 基部脚片 27 操作突片 28 段面 29 矯正桿 30 板部 31 スリット 32 弾性係止片 33 鈎状部 33a アール縁 33b 突端 33c 係止顎縁 33d 摺接縁 34 弾性片 34a 膨出部 35 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向している側壁に対をなす操作窓を
    有する断面方形の筒状ケースと、ベルト等の取り付けら
    れる板部から一体に延設され、かつ、前記筒状ケース内
    に収納、組み付けられる一対の弾性脚片を有する係脱部
    材とからなる雌具と、 ベルト等の取り付けられる板部と、この板部から延設さ
    れ、かつ、先端部に互いに向き合う鈎状部を有すると共
    に、前記筒状ケースの前記操作窓が設けられている側壁
    に摺接して該筒状ケース内に抜き差し可能に差し込まれ
    る一対の弾性係止片とよりなる雄具とからなり、 前記雌具の係脱部材の前記弾性脚片の先端には前記筒状
    ケース内側壁に向き、かつ、前記雄具の鈎状部と前記筒
    状ケース内で掛り合う鈎状係止部が設けられていると共
    にこの弾性脚片には前記筒状ケースの操作窓より筒状ケ
    ース外方に突き出す操作突片が設けられていると共に、 前記雄具の一対の弾性係止片の基部側からは、該弾性係
    止片との間で前記雌具の鈎状係止部を収める弾性片が該
    弾性係止片の先端に側部を向き合わせて延設されている
    ことを特徴とするプラスチック製バックル。
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