JPH06304177A - 鉗子用ハンドル - Google Patents

鉗子用ハンドル

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JPH06304177A
JPH06304177A JP5097894A JP9789493A JPH06304177A JP H06304177 A JPH06304177 A JP H06304177A JP 5097894 A JP5097894 A JP 5097894A JP 9789493 A JP9789493 A JP 9789493A JP H06304177 A JPH06304177 A JP H06304177A
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JP
Japan
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handle
ratchet
movable
fixed
forceps
Prior art date
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Withdrawn
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JP5097894A
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English (en)
Inventor
Toru Shimizu
徹 清水
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は操作ハンドルを開く操作を容易化する
ことができ、使い勝手を向上させることを最も主要な特
徴とする。 【構成】固定ハンドル4の指かけ部4a内におけるハン
ドル開操作時に手指によって押圧される部分に配置され
る解除レバー34を設け、ハンドル開操作時に手指によ
って押圧される解除レバー34の動作に連動して係止機
構17の係止解除動作を行なうものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば腹腔鏡下の手術
(ラパロスコピックサージェリー)などに用いられる鉗
子用ハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば腹腔鏡下での処置を行な
う際に把持鉗子が使用される。この種の把持鉗子として
は例えばUSP4722339に示す構成のものが従来
から知られている。
【0003】これは、把持鉗子本体の先端部に開閉自在
な把持部材、基端部に開閉自在な一対のハンドル構成部
材を備えた操作ハンドルがそれぞれ設けられている。そ
して、ハンドル構成部材の開閉動作にともない把持部材
を開閉操作するようになっている。
【0004】また、操作ハンドルの各ハンドル構成部材
には噛合部材がそれぞれ突設されている。そして、両ハ
ンドル構成部材を閉操作する際に、各ハンドル構成部材
の噛合部材をそれぞれ噛合させることにより、一対のハ
ンドル構成部材間を任意の開度位置で係脱可能に係止す
る構成の係止機構が設けられている。
【0005】この操作ハンドルの係止機構には各ハンド
ル構成部材の噛合部材間の噛合部に突没可能な係止解除
レバーが設けられている。この係止解除レバーの操作部
は一方のハンドル構成部材の基端部に形成された指かけ
部の外側に配置されている。そして、この係止解除レバ
ーの操作部の押圧操作にともない操作ハンドルの係止機
構の係止解除を行なうようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては係止解除レバーの操作部は一方のハンドル構成
部材の基端部に形成された指かけ部の外側に配置されて
いるので、操作ハンドルを開く操作を行なう場合には各
ハンドル構成部材を開方向に動かす前に、先に係止解除
レバーの操作部を押圧して係止機構の係止解除を行な
い、続いて操作ハンドルを開方向に動かす2段階の動作
が必要になっている。そのため、操作ハンドルを開く操
作が面倒なものとなり、使い勝手が悪い問題がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、操作ハンドルを開く操作を容易化する
ことができ、使い勝手の向上を図ることができる鉗子用
ハンドルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は鉗子本体の基端
部に設けられ、開閉可能な一対のハンドル構成部材を備
え、このハンドル構成部材の開閉動作に連動して前記鉗
子本体の先端部の鉗子部を開閉操作するとともに、前記
一対のハンドル構成部材間を任意の開度位置で係脱可能
に係止する係止手段を備えた鉗子用ハンドルにおいて、
少なくとも一方の前記ハンドル構成部材の指かけ部にお
ける前記ハンドル構成部材の開操作時に手指によって押
圧される部分に配置される係止解除レバーを備え、前記
ハンドル構成部材の開操作時に手指によって押圧される
前記係止解除レバーの動作に連動して前記係止手段の係
止解除動作を行なう係止解除手段を設けたものである。
【0009】
【作用】ハンドル構成部材の指かけ部に挿入された手指
をハンドル構成部材の開操作方向に動かして操作ハンド
ルを開く際の一連の動作中に、手指の力が加わり、押圧
される係止解除レバーの動作に連動して係止解除手段に
よって係止手段の係止解除動作を行なうようにしたもの
である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2を参照して説明する。図1は鉗子全体の概略構成を示
すもので、1は鉗子本体である。この鉗子本体1にはト
ラカール等を通して体腔内に挿入される挿入部2とこの
挿入部2の基端部に連結された操作部3とが設けられて
いる。
【0011】さらに、操作部3には挿入部2の基端部に
固定された固定ハンドル(ハンドル構成部材)4とこの
固定ハンドル4に支軸部5により回動自在に取付けられ
た可動ハンドル(ハンドル構成部材)6とが設けられて
いる。ここで、固定ハンドル4および可動ハンドル6に
は基端部側にリング状の指かけ部4a,6aがそれぞれ
形成されている。
【0012】また、固定ハンドル4の先端部側には可動
ハンドル連結部7および挿入部2の基端部が連結される
挿入部取付け穴が形成されている。そして、可動ハンド
ル連結部7には可動ハンドル6の先端部が支軸部5を中
心に回動自在に連結されている。
【0013】また、挿入部2には長尺な管状のシース8
が設けられている。このシース8の基端部は固定ハンド
ル4の先端部側の挿入部取付け穴内に挿入された状態で
図示しない固定ねじによって固定されている。さらに、
シース8の先端部には図示しない開閉自在な把持部材が
設けられている。なお、この把持部材は例えばはさみの
ような形状でもよく、形状は問わない。
【0014】また、シース8の内部には把持部材を開閉
操作する操作ロッド9が軸心方向に移動自在に配設され
ている。この操作ロッド9の基端部は図2に示すように
固定ハンドル4の先端部側に形成された操作ロッド挿通
孔4bを通して外部側に延出されている。
【0015】さらに、固定ハンドル4と可動ハンドル6
との間には可動ハンドル6の開閉動作にともない把持部
材を開閉操作する把持部材駆動機構部が設けられてい
る。この把持部材駆動機構部には操作ロッド9の基端部
に連結された連結部材10と、一対のリンク11,12
とが設けられている。
【0016】ここで、両リンク11,12の内端部は連
結ピン13を介して連結部材10に回動自在に連結され
ている。さらに、一方のリンク11の外端部は連結ピン
14を介して固定ハンドル4に回動自在に連結されてい
る。また、他方のリンク12の外端部は連結ピン15を
介して可動ハンドル6に回動自在に連結されている。そ
して、可動ハンドル6の開閉動作にともない把持部材駆
動機構部の2つのリンク11,12を揺動させ、このリ
ンク11,12の揺動動作に連動して連結部材10を介
して操作ロッド9を軸心方向に移動させて把持部材を開
閉操作するようになっている。
【0017】また、両ハンドル4,6間には常に両ハン
ドル4,6を開く方向に力が加わるように付勢するコイ
ルばね16および固定ハンドル4と可動ハンドル6との
間を任意の開度位置で係脱可能に係止する係止機構17
がそれぞれ設けられている。
【0018】ここで、係止機構17には噛合可能な一対
のラチェット、すなわち固定ラチェット18と可動ラチ
ェット19とが設けられている。この場合、固定ラチェ
ット18および可動ラチェット19には互いに噛合可能
な略鋸歯状の噛合部が設けられている。そして、固定ラ
チェット18の外端部は可動ハンドル6の指かけ部6a
付近に固定されている。
【0019】また、可動ラチェット19の外端部は固定
ハンドル4の指かけ部4a付近に支軸20を中心に回動
自在に連結されている。そして、可動ラチェット19は
支軸20を中心に内端部側が固定ラチェット18と噛合
する噛合位置と固定ラチェット18との噛合が解除され
る噛合解除位置との間で回動操作されるようになってい
る。
【0020】さらに、固定ハンドル4の指かけ部4a付
近には可動ラチェット19を固定ラチェット18との噛
合位置に位置決めするストッパ21と、可動ラチェット
19をストッパ21側に向けて押圧する状態に付勢する
板ばね22とが設けられている。そして、可動ラチェッ
ト19は板ばね22のばね力によって固定ラチェット1
8とかみ合う位置に常に付勢されている。
【0021】また、図2は固定ハンドル4の可動ハンド
ル連結部7における可動ハンドル6の連結状態を示すも
のである。この場合、固定ハンドル4の可動ハンドル連
結部7には可動ハンドル6の装着溝4cが形成されてい
る。この装着溝4cの溝幅は可動ハンドル6の厚さ寸法
より大きくなるように設定されている。
【0022】そして、この装着溝4cに可動ハンドル6
を装着した際にこの装着溝4cの両側の壁面7a,7b
と可動ハンドル6との間には固定ラチェット18と可動
ラチェット19との間の噛合を解除できる程度に可動ハ
ンドル6を両ラチェット18,19の噛合解除方向に移
動させる隙間が形成されている。
【0023】また、可動ハンドル6の支軸部5の一端部
には雄ねじ部5aが形成されている。この雄ねじ部5a
は可動ハンドル連結部7の装着溝4cの片側の壁面7b
に形成された雌ねじ部23に螺着されている。
【0024】さらに、装着溝4cの他方の壁面7aには
支軸部5の頭部5bを収容する収容凹部24が形成され
ているとともに、可動ハンドル6にはこの支軸部5を挿
通する挿通孔25が形成されている。
【0025】そして、固定ハンドル4の可動ハンドル連
結部7の装着溝4cと支軸部5とによって可動ハンドル
6を支軸部5に沿って移動させ、この可動ハンドル4の
移動動作にともない両ラチェット18,19間を噛合さ
せる係止位置と両ラチェット18,19間の噛合を解除
する係止解除位置との間で移動可能になっている。
【0026】さらに、支軸部5には可動ハンドル連結部
7の装着溝4cの両側の壁面7a,7bと可動ハンドル
6との間の隙間の部分に可動ハンドル6を介して両ラチ
ェット18,19間を係止位置方向に付勢するスプリン
グワッシャ26が配設されている。
【0027】また、両ハンドル4,6間にはラチェット
解除機構27が設けられている。このラチェット解除機
構27には一対のリンク28,29が設けられている。
ここで、一方のリンク28の外端部は連結ピン30を介
して可動ハンドル6に回動自在に連結されている。ま
た、他方のリンク29の外端部は連結ピン31を介して
固定ハンドル4に回動自在に連結されている。
【0028】さらに、両リンク28,29の内端部はラ
チェット解除棒32に連結ピン33を介して回動自在に
連結されている。そして、可動ハンドル6の開閉動作に
ともないこのラチェット解除機構27の2つのリンク2
8,29を揺動させ、このリンク28,29の揺動動作
に連動してラチェット解除棒32を軸心方向に移動させ
て可動ラチェット19の内端部に突き当て、このラチェ
ット19を支軸20を中心として係止解除位置方向に回
動させることができるようになっている。
【0029】また、固定ハンドル4の指かけ部4a付近
には係止機構17の係止解除動作を行なう解除レバー3
4の内端部が支軸35を中心に回動自在連結されてい
る。この解除レバー34の外端部は固定ハンドル4の指
かけ部4aの内部側に延出され、可動ハンドル6の開操
作時に手指によって押圧される部分、すなわち指かけ部
4aの中心位置よりも外側位置に配置されている。
【0030】さらに、解除レバー34の内端部には可動
ラチェット19を噛合解除位置方向に押圧する押圧部3
4aが突設されている。なお、支軸35には図示しない
戻しばねが内蔵されている。そして、ラチェット解除レ
バー34に力を加えて可動ラチェット19を噛合解除位
置方向に押圧する状態に回動させた場合であってもその
操作力を取り除けば戻しばねのばね力によってラチェッ
ト解除レバー34を固定ハンドル4に対して図1中に実
線で示す定位置に復帰させるようになっている。
【0031】次に、上記構成の作用について説明する。
可動ハンドル6が図1中で実線位置に保持されている状
態では挿入部2の先端に設けた把持部材が閉状態で保持
されている。このとき、係止機構17は固定ラチェット
18と可動ラチェット19との間が噛合された噛合位置
で保持される。
【0032】また、鉗子の使用時にはまず、固定ハンド
ル4および可動ハンドル6の指かけ部4a,6aに手指
を挿入し、図1中に仮想線で示すようにコイルばね16
のばね力に抗して両ハンドル4,6を閉じる方向に移動
させる。
【0033】このときの可動ハンドル6の移動動作に連
動して連結ピン30,31を中心にリンク28,29が
回動し、ラチェット解除棒32が操作部3の手元側(図
1中で上方向)に移動し、可動ラチェット19に突き当
たる。そのため、この可動ラチェット19がラチェット
解除棒32によって押圧され、支軸20を中心に図1中
で時計回り方向に回動されて固定ラチェット18とのか
み合いが解除される。
【0034】このように係止機構17が係止解除される
とコイルばね16のばね力によって両ハンドル4,6間
が開かれ、このときの可動ハンドル6の移動動作に連動
して先端側の把持部材も開く。同時に、このときの両ハ
ンドル4,6の開動作にともないリンク28,29を介
してラチェット解除棒32がもとの位置に戻る方向に移
動操作される。そのため、ラチェット解除棒32に押し
あてられていた可動ラチェット19は板ばね22のばね
力によって固定ラチェット18とかみ合う位置に戻る方
向に回動する。
【0035】この時、スプリングワッシャ26のばね力
によって可動ハンドル6はラチェット18,19間がか
み合う方向に常に付勢されているので、板ばね22のば
ね力によって回動して戻ろうとする可動ラチェット19
は途中で固定ラチェット18の側面に重なって突き当た
る。したがって、両ハンドル4,6が完全に開く位置に
達するまでの途中の時点ではラチェット18,19がか
み合うことはない。
【0036】また、両ハンドル4,6が完全に開く位置
まで達すると、はじめてラチェット18,19は当たら
ない状態で向き合う。そのため、この状態で再び両ハン
ドル4,6を握り、閉じる方向に移動することにより、
再びラチェット17,18がかみ合う。
【0037】また、両ハンドル4,6を握ったまま手指
によって開方向に力を加えると、固定ハンドル4の指か
け部4a内に延出されているラチェット解除レバー34
の延出端部側が手指によって外方向に向けて押圧され、
ラチェット解除レバー34が支軸35を中心に図1中で
時計回り方向に回動する。このとき、ラチェット解除レ
バー34の押圧部34aは可動ラチェット19に突き当
たり、この可動ラチェット19が押圧部34aに押圧さ
れて支軸20を中心として係止解除位置方向に回動す
る。そのため、ラチェット18,19のかみ合いが解除
されるので、コイルばね16のばね力によって両ハンド
ル4,6が開かれる。
【0038】また、指をラチェット解除レバー34から
はずせば、支軸35内の戻しばねによって、ラチェット
解除レバー34は初期位置にもどる。このとき、前述し
たように、可動ラチェット19も初期位置にもどる。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては可動ハ
ンドル6を開く開操作時には固定ハンドル4および可動
ハンドル6の指かけ部4a,6a内に挿入された手指を
両ハンドル4,6の開操作方向に動かして両ハンドル
4,6を開く際の一連の動作中に、解除レバー34に手
指の力が加わり、押圧される解除レバー34の動作に連
動して係止機構17の固定ラチェット18と可動ラチェ
ット19との間の係止解除動作を行なうようにしたの
で、固定ハンドル4および可動ハンドル6の指かけ部4
a,6a内に挿入された手指を両ハンドル4,6の開操
作方向に動かすだけの1回の操作で、係止機構17の係
止解除動作と両ハンドル4,6の開操作とを同時に行な
うことができる。そのため、係止機構17によって係止
されている両ハンドル4,6を開く操作を行なう際に従
来のように可動ハンドル6を開方向に動かす前に、先に
係止機構の係止解除操作を行ない、続いて可動ハンドル
6を開方向に動かす2段階の動作が必要になる場合に比
べて両ハンドル4,6を開く操作を容易化することがで
き、使い勝手の向上を図ることができる。
【0040】また、図3および図4(A),(B)は本
発明の第2の実施例を示すものである。これは、第1の
実施例のラチェット解除機構27の2つのリンク28,
29およびラチェット解除棒32を省略するとともに、
第1の実施例の係止機構17の固定ラチェット18およ
び可動ラチェット19の構成を変更した固定ラチェット
41および可動ラチェット42を設けたものである。
【0041】ここで、固定ラチェット41には図4
(A),(B)に示すようにラチェット本体41aの先
端部に凹陥部41bが形成されている。この凹陥部41
bの内底面には略鋸歯状の噛合部41cが形成されてい
る。さらに、このラチェット本体41aの先端面には略
半円弧状の曲面部41dが形成され、ラチェット本体4
1aの凹陥部41bの奥壁面には傾斜面41eが形成さ
れている。
【0042】同様に、可動ラチェット42にもラチェッ
ト本体42aの先端部に凹陥部42b、この凹陥部42
bの内底面に略鋸歯状の噛合部42c、このラチェット
本体42aの先端面に略半円弧状の曲面部42d、ラチ
ェット本体42aの凹陥部42bの奥壁面に傾斜面42
eがそれぞれ形成されている。
【0043】そして、鉗子の使用時には両ハンドル4,
6を開位置から閉じていくとラチェット41,42がか
み合っていき可動ラチェット42の先端の曲面部42d
が固定ラチェット41の奥壁面の傾斜面41eに突き当
たり、同時に固定ラチェット41の先端の曲面部41d
が可動ラチェット42の奥壁面の傾斜面42eに突き当
たる。
【0044】さらに、両ハンドル4,6を閉じると、可
動ラチェット42はその先端の曲面部42dが傾斜面4
1eに沿って、かつ支軸20を中心に回動する。このと
き、固定ラチェット41はハンドル6に固定されている
ので動かず、その先端の曲面部41dは可動ラチェット
42の奥壁面の傾斜面42eに当接し、この傾斜面42
eを押圧して可動ラチェット42の回動を容易にしてい
る。
【0045】そこで、上記構成ものにあっても第1の実
施例と同様に固定ハンドル4および可動ハンドル6の指
かけ部4a,6a内に挿入された手指を両ハンドル4,
6の開操作方向に動かすだけの1回の操作で、係止機構
17の係止解除動作と両ハンドル4,6の開操作とを同
時に行なうことができるので、係止機構17によって係
止されている両ハンドル4,6を開く操作を従来に比べ
て容易化して使い勝手の向上を図ることができる。さら
に、この実施例では第1の実施例のラチェット解除機構
27の2つのリンク28,29およびラチェット解除棒
32を省略することができるので、構成の簡略化を図る
ことができる。
【0046】また、図5(A),(B)は本発明の第3
の実施例を示すものである。ここで、51は鉗子の操作
部である。この操作部51には固定ハンドル52と可動
ハンドル53とが設けられている。ここで、固定ハンド
ル52および可動ハンドル53には基端部側にリング状
の指掛け部52a,53aがそれぞれ形成されている。
【0047】さらに、固定ハンドル52の先端部側には
挿入部56の基端部が連結される挿入部連結部55が形
成されている。そして、挿入部56の基端部はこの挿入
部連結部の取付け穴に挿入された状態で固定ねじにより
固定ハンドル52に固定されている。
【0048】また、固定ハンドル52には可動ハンドル
53を回動自在に支持する支持部54が設けられてい
る。そして、可動ハンドル53はこの支持部54に回動
自在に連結されている。
【0049】また、挿入部56のシース57内には図5
(A)に示すように操作ロッド58が軸心方向に沿って
進退自在に配設されている。この操作ロッド58の基端
部には連結部材58aが連結されている。この連結部材
58aは固定ハンドル52に形成された挿通孔を通して
外部側に延出され、可動ハンドル53側に連結されて可
動ハンドル53の動きを操作ロッド58に伝えるように
なっている。
【0050】さらに、操作部51の固定ハンドル52と
可動ハンドル53との間には可動ハンドル53の回動動
作をロックする係止機構61が設けられている。この係
止機構61には可動ハンドル53の支持部54を中心と
して円弧状に湾曲したラチェット62が設けられてい
る。
【0051】なお、固定ハンドル52にはこのラチェッ
ト62を挿通する挿通孔52bが形成されているととも
に、可動ハンドル53にはこのラチェット62の取付け
穴53bが形成されている。そして、固定ハンドル52
の挿通孔52b内に挿通されたラチェット62の後端部
が可動ハンドル53の取付け穴53b内に連結ピン63
を介して回動自在に連結されている。
【0052】また、ラチェット62の内周側縁部には略
鋸歯状の爪部が複数個連続形成された噛合部64が設け
られている。さらに、このラチェット62の自由端部に
は係合解除レバー部62bが形成されている。
【0053】また、固定ハンドル52の外面52c側に
はラチェット62の噛合部64に係合する係合部材65
が配設されている。この係合部材65の基端部は取付ね
じ66によって固定ハンドル52に着脱可能に固定さ
れ、先端部が挿通孔52b内に突出されている。
【0054】さらに、可動ハンドル53にはラチェット
62を図中時計回り方向に回動付勢する板ばね67が固
定されている。この場合、ラチェット62の回動端部に
は支持部54側に向けて突起部62aが突設されてい
る。そして、この突起部62aに板ばね67の自由端が
当接されており、この板ばね67の付勢力により噛合部
64を係合部材65に係合させて可動ハンドル52の回
動をロックするようになっている。
【0055】また、可動ハンドル53の取付け穴53b
内の連結ピン63にはラチェット62の係止解除動作を
行なう解除レバー68の内端部が回動自在連結されてい
る。この解除レバー68の一端部は可動ハンドル53の
指かけ部53aの内部側に延出され、可動ハンドル53
の開操作時に手指によって押圧される部分、すなわち指
かけ部53aの中心位置よりも外側位置に配置されてい
る。
【0056】さらに、解除レバー68の他端部は板ばね
67の内面側に延出されている。なお、連結ピン63に
は図示しない戻しばねが内蔵されていて、解除レバー6
8に力をかけて回動させても、力を取り除けば、可動ハ
ンドル53に対し、図5(A)中に実線で示す定位置に
復帰するようになっている。
【0057】また、ラチェット62には図5(B)に示
すように固定ハンドル52との対向面側に途中より幅を
増す傾斜面71が形成されている。さらに、固定ハンド
ル52にはラチェット62の傾斜面71と対応する形状
の傾斜面72が形成されている。
【0058】次に、上記構成の作用について説明する。
可動ハンドル53を閉じていくと、ラチェット62は図
5(B)中で矢印E方向へ動いていく。先端の把持部材
が閉じても更に可動ハンドル53を閉じていくと、可動
ハンドル53は弾性範囲内でたわみ、ラチェット62は
図5(B)中で矢印E方向へ更に移動する。
【0059】この時、ラチェット62の傾斜面71と固
定ハンドル52の傾斜面72とが突き当たり、ラチェッ
ト62は傾斜面71,72をガイドとして、図5(B)
中で矢印F方向へ移動し、ついには押しあてられている
係合部材65からはずれ、ラチェット62と係合部材6
5とのかみ合いは解除される。
【0060】また、両ハンドル52,53を握ったまま
指かけ部52a,53a内の手指によって開方向に力を
加えると、解除レバー68の延出端側を外方向へ動かす
ことになる。解除レバー68は連結ピン63を中心に回
動し、他端側は板ばね67を図5(A)中で、仮想線で
示す位置まで押す。
【0061】すると、今まで板ばね67のばね力によっ
て係合部材65に押しつけられていたラチェット62は
図5(A)中で、仮想線で示すように下がり、ラチェッ
ト62と係合部材65とのかみ合いは解除される。
【0062】そこで、上記構成ものにあっても第1の実
施例と同様に固定ハンドル52および可動ハンドル53
の指かけ部52a,53a内に挿入された手指を両ハン
ドル52,53の開操作方向に動かすだけの1回の操作
で、係止機構61の係止解除動作と両ハンドル52,5
3の開操作とを同時に行なうことができるので、係止機
構61によって係止されている両ハンドル52,53を
開く操作を従来に比べて容易化して使い勝手の向上を図
ることができる。なお、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば少なくとも一方のハンド
ル構成部材の指かけ部におけるハンドル構成部材の開操
作時に手指によって押圧される部分に配置される係止解
除レバーを備え、ハンドル構成部材の開操作時に手指に
よって押圧される係止解除レバーの動作に連動して係止
手段の係止解除動作を行なう係止解除手段を設けたの
で、操作ハンドルを開く操作を容易化することができ、
使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の鉗子用ハンドルの要
部構成を一部断面にして示す平面図。
【図2】 図1のL1 −L1 線断面図。
【図3】 本発明の第2の実施例の鉗子の要部構成を示
す平面図。
【図4】 (A)は係止部を示す平面図、(B)は係止
部の側面図。
【図5】 本発明の第3の実施例を示すもので、(A)
は鉗子用ハンドルの要部構成を一部断面にして示す平面
図、(B)は図5(A)のL1 −L1 線断面図。
【符号の説明】
4,52…固定ハンドル(ハンドル構成部材)、4a,
4b,53a,53b…指かけ部、6,53…可動ハン
ドル(ハンドル構成部材)、17,61…係止機構、3
4,68…解除レバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉗子本体の基端部に設けられ、開閉可能
    な一対のハンドル構成部材を備え、このハンドル構成部
    材の開閉動作に連動して前記鉗子本体の先端部の鉗子部
    を開閉操作するとともに、前記一対のハンドル構成部材
    間を任意の開度位置で係脱可能に係止する係止手段を備
    えた鉗子用ハンドルにおいて、少なくとも一方の前記ハ
    ンドル構成部材の指かけ部における前記ハンドル構成部
    材の開操作時に手指によって押圧される部分に配置され
    る係止解除レバーを備え、前記ハンドル構成部材の開操
    作時に手指によって押圧される前記係止解除レバーの動
    作に連動して前記係止手段の係止解除動作を行なう係止
    解除手段を設けたことを特徴とする鉗子用ハンドル。
JP5097894A 1993-04-23 1993-04-23 鉗子用ハンドル Withdrawn JPH06304177A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5735874A (en) * 1996-06-21 1998-04-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Variable position handle locking mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5735874A (en) * 1996-06-21 1998-04-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Variable position handle locking mechanism

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