JPH06303920A - 養鶏用防菌グリット - Google Patents

養鶏用防菌グリット

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JPH06303920A
JPH06303920A JP5116572A JP11657293A JPH06303920A JP H06303920 A JPH06303920 A JP H06303920A JP 5116572 A JP5116572 A JP 5116572A JP 11657293 A JP11657293 A JP 11657293A JP H06303920 A JPH06303920 A JP H06303920A
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JP
Japan
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grit
antibacterial
silver
microbicidal
ceramic
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Pending
Application number
JP5116572A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiminori Atsumi
公則 渥美
Akira Inose
昭 猪瀬
Keijiro Fujita
恵二郎 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 養鶏用グリットとして防菌性セラミックスを
使用することにより、飼料への防菌剤の添加量を低減さ
せる。 【構成】 カルシウム含有化合物、二酸化珪酸、酸化チ
タン、ゼオライト及びアルミナより選ばれた少くとも1
つのセラミックスに、銀を担持させたものを圧縮強度3
kg以上1〜15mmの粒形に成形し養鶏用防菌グリットと
して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養鶏用防菌グリットで
あって、抗菌性金属をセラミックスに担持させて得られ
た防菌防カビ剤をグリットとして養鶏に使用することに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鶏卵、鶏肉は安価で重要な蛋白源であ
り、我々の食生活に大きな貢献をしている。それを支え
る柱として近年多羽飼育が行なわれ、大量生産されるよ
うになったことがあげられる。しかし、それに伴いサル
モネラ菌や大腸菌をはじめとした病原菌による汚染や排
泄物による悪臭汚染の問題が増え、鶏の発育障害や産卵
率の低下などの悪影響がでてきた。そこでこれらの衛生
対策としてペニシリン、カナマイシン、テトラサイクリ
ン等の抗生物質やスルファジメトキシン、オキソリン酸
等の合成抗菌剤が飼料に添加されたり、動物用医薬品と
して使用されて効果を上げている。これら薬剤について
は「飼料添加物使用基準」「動物用医薬品の使用規制に
関する省令」により使用方法、使用量などが規制されて
いるが、これら薬剤の使用量は年々増加しており、鶏卵
や鶏肉への薬剤の残留性が問題となっている。本発明者
らも「食品又は飼料用防菌防カビ剤」特願平4−339
454号として銀を担持したセラミックス抗菌剤を飼料
に添加することを開示しており、現在使用されている抗
生物質などの代わりとして充分な防菌効果、高い安全性
を得ることができる。
【0003】鶏は筋胃に小石や砂(以下グリットと記
す)を蓄へ、食物を細かく砕き、その消化を助けてい
る。このことからグリットは、鶏にとって本来生理的に
必要なものであり、この蓄えられたグリットは餌のよう
に短時間で消化、***されるものではなく、長期間筋胃
中に蓄えられていることが知られている。グリットとし
ては従来よりカキガラなどの粉砕物が使用されており、
併せて鶏のカルシウム源としても利用されている。又ゼ
オライトを飼料に添加し、グリットとして使用するとと
もに、***物の消臭も行うことが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
病原菌による鶏の発育障害や産卵率の低下などを防止す
るために、養鶏用防菌剤として抗生物質や合成抗菌剤が
動物用医薬品や飼料として用いられ、これら薬剤の鶏卵
や鶏肉への残留が人の健康を損なう恐れがあるため、安
全面で問題となっている。そこで、本発明者らは、銀を
担持したセラミックス抗菌剤を飼料中に添加する方法を
開示したが、この方法では飼料の消化と共に抗菌剤が排
泄されるため、常に飼料中に抗菌剤を添加し続けなけれ
ばならない欠点がある。本発明は、筋胃に蓄えられ、食
物の消化を助けているグリットに防菌性を付与すること
により、防菌性が長時間保持され、又消化***されない
ので、飼料への防菌性の添加が低減でき、経済性にすぐ
れ、安全にグリットとして使用できる防菌グリットを提
供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため、無機系抗菌剤の使用を検討した結果、リ
ン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタ
イトなどのカルシウム含有化合物、二酸化珪素、ジルコ
ニア、酸化チタン、ゼオライト、アルミナなどのよう
に、生体に比較的吸収され難く、安定で、安全性の高い
セラミックスに抗菌性を有する金属、特に銀を担持させ
た抗菌性セラミックスをグリットとして使用することに
より前記課題を解決できることを認めた。
【0006】ある種の金属が微量で強い抗菌性を示すこ
とは古くから知られているが、これら抗菌性金属の内に
は、生体に吸収された場合強い毒性を示すものも存在す
る。従って本発明に使用される抗菌性金属は、たとえば
吸収されたとしても生体に対し比較的毒性を示さない金
属、例えば、鉄、金、銀、などから選ばれる必要があ
る。入手、処理の方法などを考慮すると、銀を抗菌性金
属として使用することが好ましい。生体に対し比較的毒
性の少ない抗菌性金属を前記セラミックスに担持させる
方法を、抗菌性金属として銀を例にとって以下に説明す
る。
【0007】水溶液中に懸濁させたセラミックス懸濁液
中に硝酸銀のような水溶性銀塩を加え、銀塩をセラミッ
クスに吸着させた後、脱水、洗浄、乾燥して銀イオンを
担持させたセラミックスを得た後、800℃以上でそれ
を焼成するか、350℃以上に加熱して水素ガスを流し
て銀を還元することにより銀を担持したセラミックスが
えられる。また高速気流中衝撃法などにより、銀の微粉
末をセラミックスにコーティングすることによってもえ
られる。セラミックスに担持させる銀量は、使用する水
溶性銀塩又は銀微粉末量とセラミックス量との比を変え
ることにより適宜選択されるが、担持量が少なすぎると
得られる担持セラミックスの防菌防カビ性が弱く、多す
ぎると黒変する場合を生じ、製品として好ましくないの
で、その担持量は好ましくはセラミックスに対し0.01
〜5重量%程度である。
【0008】前記の如く、銀を担持したセラミックス
は、保存条件により銀が黒変し、製品品質を劣化させる
場合が生じる。この銀の黒変を妨げるため、セラミック
スとしてカルシウム含有化合物より選ばれたセラミック
スと、二酸化珪素及び/又は酸化亜鉛とを配合したセラ
ミックスを担体として使用すると、担持した銀の黒変を
防ぐことが可能となる。即ち上記配合したセラミックス
に前記の如く銀塩を担持させた後、800℃以上で焼成
することにより、白色で、変色を生じない使用し易い防
菌防カビ剤がえられる。この場合二酸化珪素の配合量は
他のセラミックスに対し0.5〜10重量%で充分に白色
度を保持する。このようにして得られた銀担持セラミッ
クスは、その銀担持量に比例して防菌防カビ性を示す
が。
【0009】養鶏用グリットとして上記防菌防カビ性セ
ラミックスを使用すると、鶏の消化器中で長期間抗菌効
果を示し、尚且つ安全性の高い防菌グリットとして使用
することを認めた。養鶏用防菌グリットとして使用する
場合、鶏はグリットを筋胃に蓄え、消化を助ける目的で
摂取するため、グリットの強度が弱いと消化中にグリッ
トが崩れて食物の消化が行なえずにグリットが***され
てしまい、同様にグリットが小さすぎる場合にも筋胃に
蓄えられずに***されてしまう。又大きすぎるグリット
は鶏が摂取することができない。これらのことよりグリ
ットの強度、大きさが問題となる。雛では1mm〜2mm程
度の大きさ、鶏では2mm〜15mm程度の大きさのグリッ
トが摂取され易く、筋胃に蓄えられることから、本発明
の養鶏用防菌グリットは1mm〜15mmの大きさで、圧縮
強度が1mmのグリットにおいて、少なくとも3kg以上の
銀含有セラミックスである。セラミックスは銀を含有さ
せて成形したときに、圧縮強度が1mmのグリットにおい
て、少なくとも3kg以上となる物であればよい。リン酸
カルシウム、ハイドロキシアパタイト、シリカ、ゼオラ
イト、炭酸カルシウム、アルミナ、ジルコニア、酸化チ
タン、及びこれらの成分を含む、陶土、ガラス、大谷
石、麦飯石、コーディエライト、ムライト等を防菌性セ
ラミックスと混合して使用することもできる。以下に実
施例をあげて本発明を具体的に説明する。
【0010】
【実施例1】銀を1%担持したハイドロキシアパタイト
を5%、麦飯石を5%添加した陶土を成形し、約800
℃で焼成して、1〜2mmの大きさで圧縮強度3〜5kgの
防菌グリットを得た。
【0011】
【実施例2】銀を1%担持したゼオライトを1%添加し
た陶土を成形し、約1,000℃で焼成して、約5mmの
大きさで圧縮強度20kg以上の防菌グリットを得た。
【0012】
【実施例3】銀の微粉末を5%添加したアルミナを成形
し、約1,400℃で焼成して、約10mmの大きさで圧
縮強度50kg以上の防菌グリットを得た。
【0013】
【実施例4】銀を2%担持したリン酸3カルシウムを成
形し、約1,200℃で焼成して、約15mmの大きさで
圧縮強度80kg以上の防菌グリットを得た。
【0014】〔比較例1〕銀を1%担持したハイドロキ
シアパタイトを5%、麦飯石を5%添加した陶土を成形
し、約700℃で焼成して、約0.5mmの大きさで圧縮強
度2kgの防菌グリットを得た。
【0015】〔比較例2〕5〜10mm程度の大きさに砕
いたカキガラをグリットとした。
【0016】
【実施例5】〔実施例1〕、〔比較例1〕で作成したグ
リットをそれぞれ3日齢の雛に2g摂取、又25週齢の
鶏に〔実施例2〕〜〔実施例4〕及び〔比較例2〕のグ
リットをそれぞれ10g摂取させ、その後サルモネラ菌
を全ての雛、鶏に投与した。1日後の***物、及び1週
間後の***物中のサルモネラ菌の確認試験及び***物を
乾燥、焼成して銀の確認試験を行なった。結果を表1に
示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例1〜4で作成したグリットを与えた
群では1日後、及び1週間後の***物中にサルモネラ菌
及び銀は確認されなかった。しかし比較例1で作成した
グリットを与えた群では1日後の***物中にサルモネラ
菌は確認されなかったが、銀が確認され、1週間後にお
いてはサルモネラ菌が確認され、銀は確認されなかっ
た。このことより、細かいグリットでは餌として***さ
れてしまうため長期間抗菌性を持続させることはできな
いと考えられる。
【0019】
【発明の効果】本発明による銀をセラミックスに担持さ
せた防菌防カビ剤は、安全、安定に使用でき、圧縮強度
3kg以上1〜15mmの粒形として養鶏に使用すると、防
菌グリットとして有効に作用し、病原菌による鶏への悪
影響が除かれる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒の大きさが1mm〜15mmで、圧縮強度
    が3kg以上の銀含有セラミックスであることを特徴とす
    る養鶏用防菌グリット。
  2. 【請求項2】 セラミックスがリン酸カルシウム、ハイ
    ドロキシアパタイト、シリカ、ゼオライト、炭酸カルシ
    ウム、アルミナのうち少なくとも1種以上を含むことを
    特徴とする請求項1の養鶏用防菌グリット。
  3. 【請求項3】 銀の担持量がセラミックスに対して0.0
    1〜5%であることを特徴とする請求項1又は2の養鶏
    用防菌グリット。
JP5116572A 1993-04-21 1993-04-21 養鶏用防菌グリット Pending JPH06303920A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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