JPH06297198A - ホットプレス装置 - Google Patents

ホットプレス装置

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JPH06297198A
JPH06297198A JP8892893A JP8892893A JPH06297198A JP H06297198 A JPH06297198 A JP H06297198A JP 8892893 A JP8892893 A JP 8892893A JP 8892893 A JP8892893 A JP 8892893A JP H06297198 A JPH06297198 A JP H06297198A
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Japan
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chamber
hot press
mold
preheating
hot
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JP8892893A
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Soichi Takahashi
惣一 高橋
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイクルタイムを短縮させて生産効率を向上
させることのできるホットプレス装置を提供する。 【構成】 装置本体24は、予熱室A、ホットプレス室
B、冷却室Cの3室が直線状に連設されてなり、各室の
前後は各種のドアによって仕切られている。予熱室Aお
よびホットプレス室Bには内部のモールドMを加熱する
ヒータ25、26が備えられている。また、ホットプレ
ス室BにはモールドM内部の試料を押圧する上部プレス
ラム27、下部プレスラム28が2軸設けられている。
さらに、前記モールドMを各室間にわたって移送させる
ためのチェーンプッシャ式搬送装置32、33が予熱室
Aおよび冷却室Cにそれぞれ設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスの押圧焼
結、粉末冶金、各種材料の拡散接合、等に使用されるホ
ットプレス装置、特に、3室型連続式のホットプレス装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多室型連続式のホットプレス装置は、単
室型バッチ式のホットプレス装置に比べて生産効率やエ
ネルギ効率の点で有利であるので、近年、広く用いられ
るようになってきている。
【0003】図9に多室型連続式のホットプレス装置の
一従来例を示す。このホットプレス装置は、装置本体1
の中央部に断熱材によりホットプレス室2を形成すると
ともに、その前段に前室3を、また、後段に冷却室4を
それぞれ配置してなる3室型のものであって、モールド
5(被処理物)を前室3からホットプレス室2、冷却室
4へと移送して連続的に処理を行なうように構成されて
いる。
【0004】前記モールド5は、粉末状の試料6が充填
された円筒状のダイス7の上下に、それぞれ上パンチ
8、下パンチ9が装着されたものである。
【0005】ホットプレス室2は、その上下に上部プレ
スラム10、下部プレスラム11がそれぞれ設けられて
いるとともに、内部にヒータ12が取り付けられてお
り、下部プレスラム11の上端に前記モールド5を載置
し、ヒータ12によりモールド5を加熱しつつ、プレス
シリンダ13を作動させて下部プレスラム11を押し上
げてその底面を図示しないストッパで支持し、上部プレ
スラム10により上パンチ8をダイス7に対して相対的
に押し下げてモールド5内の試料6を高温下で押圧する
ようになっている。
【0006】前室3は処理前のモールド5を収納してお
くためのもの、また、冷却室4は処理後のモールド5を
冷却するためのものであって、前室3には、その前部に
挿入口を開閉するためのドア14が設けられているとと
もに、後部にはホットプレス室2に通じる通路を開閉す
るための中間ドア15が設けられ、また、冷却室4に
は、その後部に抽出口を開閉するためのドア16が設け
られているとともに、前部にはホットプレス室2に通じ
る通路を開閉するための中間ドア17が設けられてい
る。前記中間ドア15はホットプレス室の前部に設けら
れているドア18とともに、また、前記中間ドア17は
ホットプレス室の後部に設けられているドア19ととも
に、それぞれエアシリンダ20、21によって上方に引
き上げられるようになっている。
【0007】そして、ホットプレス室2、前室3、冷却
室4は、それらの内部の真空度や温度等の雰囲気を各々
個別に調整できるようになっており、そのための真空排
気装置や、雰囲気ガスの供給装置、温度制御装置等が備
えられている。
【0008】また、前室3および冷却室4の内部には、
それぞれ、伸縮自在とされてその先端部をホットプレス
室2内に進入させ得るテレスコピック型の搬送装置2
2、23が設けられ、前室3内の搬送装置22によって
処理前のモールド5が前室3からホットプレス室2へ移
送され、また、冷却室4内の搬送装置23によって処理
後のモールド5がホットプレス室2から冷却室4に取り
出されるようになっている。
【0009】前記従来のホットプレス装置では、前室3
内に収納しておいたモールド5を搬送装置22によって
ホットプレス室2内に移送し、中間ドア15およびドア
18を閉じてホットプレス室2内を所定の真空度および
温度に調整した後、そこでホットプレス処理を行ない、
処理終了後には、中間ドア17およびドア19を開いて
モールド5を搬送装置23によって冷却室4に移送し、
そこで所定時間冷却した後、抽出口から取り出す。な
お、モールド5を前室3からホットプレス室2に移送す
る際、ホットプレス室2から冷却室4に移送する際に
は、それらの間のドアや中間ドアを開閉するに先立って
双方の室内を同一雰囲気に調整する。
【0010】そして、モールド5を前室3からホットプ
レス室2に移送したら直ちに次に処理すべきモールド5
を前室3に収納し、また、ホットプレス処理の終了した
モールド5を冷却室4に移送したら前室3内のモールド
5を直ちにホットプレス室2に移送して連続的に処理を
行なうことにより、バッチ式により処理する場合に比べ
てサイクルタイムを短縮することができ、生産性を向上
させることができるものである。たとえば、ホットプレ
スに要する時間が6時間(プレスに先立つ昇温時間とし
ての3時間を含む)、冷却に要する時間が3時間である
場合には、バッチ式ではサイクルタイムが9時間となる
が、前記の3室型連続式ホットプレス装置では、冷却と
ホットプレスとを同時に行なうことができることから、
図10に示したようにサイクルタイムを6時間に短縮す
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ホットプレス装置におけるテレスコピック型の搬送装置
22、23は、伸縮自在とされているため構造が複雑な
ものであって設備費がかさむばかりでなく、保守の手
間、費用がかさみ、また小型化を図ることが困難なもの
であるので、それら搬送装置を設けるがために前室3お
よび冷却室4を必要以上に大きなものにしなければなら
ないという不具合がある。
【0012】また、前記従来のホットプレス装置では、
ホットプレス室2内においてモールド5を低温状態から
加熱するため、図10に示したようにかなりの昇温時間
(前記の例の場合には3時間)を要するものであり、従
って、そのサイクルタイムはバッチ式のものよりは短縮
できるものの、必ずしも十分に満足し得るものではな
い。このため、サイクルタイムをより短縮することを目
的として、前記3室型のホットプレス装置におけるホッ
トプレス室2と前室3との間に予熱室を設け、モールド
5をホットプレス室2に移送する前に予熱室において予
熱することでホットプレス室2における昇温時間を短縮
させることが検討されている。
【0013】しかしながら、その場合、モールド5を予
熱室からホットプレス室2に移送するための搬送装置が
必要となり、しかも、前記のようなテレスコピック型の
搬送装置を予熱室のように高温とされる室内に設置する
ことは耐熱性や耐久性の点で無理があるので、予熱室と
ホットプレス室2との間に搬送装置を設置するための搬
送室をさらに設ける必要が生じる。このため、ホットプ
レス装置全体が大掛かりになってしまうばかりでなく、
高温に予熱されたモールドを低温の搬送室内を通過させ
ることになるので、その際にモールドの温度低下を生じ
て製品品質に悪影響を及ぼす恐れもあった。
【0014】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、サイクルタイムを短縮させて生産
効率を向上させることのできるホットプレス装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のホットプレス装置は、装置本体内に予熱
室、本熱室、冷却室の3室を連設し、これら各室間にわ
たってモールドを搬送装置により移送してモールド内に
充填した試料を高温下でプレスするようにした3室型連
続式のホットプレス装置であって、前記搬送装置として
チェーンプッシャ式の搬送装置を採用してなることを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明のホットプレス装置は、モールドを加熱
する予熱室と本熱室とが設けられているとともに、チェ
ーンプッシャ式の搬送装置によってモールドを各室間に
わたって移送するものであるが、チェーンプッシャ式の
搬送装置は高温雰囲気のモールドの搬送に対して信頼性
が高いものであり、このホットプレス装置に支障なく設
置することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して説明する。本実施例のホットプレス装置は、装置本
体24の内部に、予熱室A、ホットプレス室B(本熱
室)、冷却室Cを直線状に連設してなる3室型のもので
あって、各室の前後をドアで仕切り、各室がそれぞれ密
閉された独立の雰囲気でモールドMを処理するものであ
る。
【0018】前記3室はそれぞれ、予熱室Aはその内部
に取り付けられているヒータ25によってモールドMを
予熱するためのもの、ホットプレス室Bはヒータ26に
よりモールドMを加熱しつつ上部プレスラム27、下部
プレスラム28によってプレスを行なうためのもの、冷
却室Cはホットプレス処理のなされたモールドMを冷却
するためのものである。
【0019】前記モールドMは、内部に粉末状の試料が
充填される円筒状のダイスと、その上下に装着される上
パンチ29、下パンチ30とが一体となったものである
が、このホットプレス装置では2軸の押圧軸が備えられ
ているため、2個のモールドMが1個のトレー31上に
載置され、搬送装置32、33によって装置内を移送さ
れるようになっている。
【0020】そして、このホットプレス装置では、予熱
室Aの外側に配置されている外部ローダ34から装入ド
ア35を通して予熱室A内に挿入したモールドMを、予
熱室A、および冷却室Cの底部に設けられているチェー
ンプッシャ式搬送装置(詳細は後述)32、33により
各室間にわたって順次前方に移送していってホットプレ
ス処理を行ない、処理のなされたモールドMを搬出ドア
36から冷却室Cの外側に配置されている外部アンロー
ダ37に取り出すようにされたものである。
【0021】前記予熱室Aおよびホットプレス室Bは、
それぞれ密閉された容器内に断熱壁38、39で囲まれ
た加熱室を内蔵しており、各加熱室内には、所定の温度
パターンで加熱が行なえるように制御される予熱室ヒー
タ25およびホットプレス室ヒータ26がそれぞれ備え
られている。また、冷却室Cは、その壁部が水冷2重壁
構造とされており、冷却室C内部のモールドMは自然放
冷によって冷却されるようになっている。
【0022】また、予熱室Aの前部、冷却室Cの後部、
予熱室Aとホットプレス室Bの間、ホットプレス室Bと
冷却室Cの間にはそれぞれ、装入ドア35、搬出ドア3
6、中間入口ドア40、中間出口ドア41が設けられて
おり、これらのドアは全てOリングによって気密が保持
された、いわば気密式ドアである。また、予熱室Aおよ
びホットプレス室B内の前後部にはそれぞれ予熱室入口
ドア42、予熱室出口ドア43、ホットプレス室入口ド
ア44、ホットプレス室出口ドア45が設けられてお
り、これらのドアは加熱室の断熱壁38、39の一部を
構成する、断熱式ドアである。これら全ての気密式ド
ア、断熱式ドアはモールドMの出入りに対応してエアシ
リンダ46、46…によって開閉するようにされてい
る。さらに、これらのドアのうち、ホットプレス室入口
ドア44およびホットプレス室出口ドア45はそれぞ
れ、中間入口ドア40および中間出口ドア41と連動し
て開閉するようにされている。
【0023】前記ホットプレス室Bの上下には、上部プ
レスフレーム47から吊り下げられた形態で設けられた
上部プレスラム27、下部プレスフレーム48に対して
上向きに取り付けられたプレスシリンダ49によって押
し上げられる下部プレスラム28がそれぞれ2軸設けら
れている。そして、トレー31に載せられた2個のモー
ルドMは、搬送装置32によって予熱室Aからホットプ
レス室Bの定位置に移送されてきた後、プレスシリンダ
49を作動させることによって下部プレスラム28によ
り下パンチ30が押し上げられると、モールドM全体が
若干持ち上げられて上部プレスラム27に当接された上
パンチ29との間に挟み込まれた状態となり、プレスシ
リンダ49をさらに作動させてモールドMを押し上げる
ことで上パンチ29をダイスに対して相対的に押し下
げ、これによってダイス内に充填した試料を押圧するよ
うになっている。押圧完了後は、下部プレスラム28を
下降させ、モールドMをトレー31上に降ろした後、こ
のトレー31をホットプレス室Bから冷却室Cへ移送す
る。
【0024】つぎに、モールドMの搬送については、前
記のように、2個のモールドMを前記2軸の押圧軸に一
致した間隔に載置したトレー31を1組として取り扱う
ようにされており、このトレー31を各室の底部にそれ
ぞれ列をなして設けられたフリーローラ50上に載せ、
予熱室Aおよび冷却室Cに設置されたチェーンプッシャ
式搬送装置32、33によって搬送するようにしてい
る。ここで、予熱室Aの搬送装置32は予熱室Aからホ
ットプレス室Bへの搬送に、冷却室Cの搬送装置33は
ホットプレス室Bから冷却室Cへの搬送に使用されるよ
うになっている。すなわち、このホットプレス装置にお
いて、モールドMの搬送経路は水平方向にほぼ一直線上
に延びたものとなっている。
【0025】前記チェーンプッシャ式搬送装置32、3
3は、図5および図6に示したように、リンクチェーン
51の先端にドッグプレート52を連結し、さらに、ド
ッグプレート52の先端にプッシャチルチング53を回
動可能に連結し、かつリンクチェーン51およびドッグ
プレート52の側面にはサイドローラ54を取り付けて
おき、スプロケット(図示せず)をギヤードモータ(図
示せず)で回転させて、リンクチェーン51をチェーン
ガイド58に沿って往復動作させるようにしたものであ
る。
【0026】つぎに、モールドMをホットプレス室Bに
装入および搬出する方法について図1および図7を参照
して説明する。まず、モールドMの載ったトレー31を
予熱室Aに装入する際には、予熱室Aの装入ドア35を
開き、外部ローダ34を介してトレー31を予熱室Aの
手前(D)の位置まで押し込む。そこで、トレー31の
開口部31aに予熱室Aの搬送装置32のプッシャチル
チング53を引っ掛け、予熱室Aの予熱室入口ドア42
を開き、予熱室内部ローダ32を介して予熱室Aの定位
置(E)の位置までトレー31を押し込む。次いで、ド
ッグプレート52を予熱室A手前の(D)の位置に戻し
ておく。
【0027】また、予熱処理終了後は、予熱室Aの予熱
室入口ドア42および予熱室出口ドア43を開き、プッ
シャチルチング53をトレー31の端面に当てておくと
ともに、中間入口ドア40およびホットプレス室入口ド
ア44を開き、昇降レール56を予熱室Aおよびホット
プレス室Bのローラガイド57と同じ高さになるように
上昇させた後、トレー31をドッグプレート52によっ
てホットプレス室Bの定位置(F)の位置まで押し込
む。次いで、ドッグプレート52を予熱室A手前の
(D)の位置に戻しておく。
【0028】つぎに、ホットプレス処理の終わったモー
ルドMを冷却室Cに搬出する際には、中間出口ドア41
およびホットプレス室出口ドア45を開き、冷却室Cの
搬送装置33のドッグプレート52をホットプレス室B
へ導入する。そこで、トレー31の開口部31aにプッ
シャチルチング53を引っ掛けて、トレー31を(G)
の位置からホットプレス室B外の(H)の位置まで引き
出しておき、さらに、ドッグプレート52をホットプレ
ス室Bの方向へ前進させて、(I)の位置でトレー31
の端面にプッシャチルチング53を当てながら、冷却室
Cの定位置(J)の位置までトレー31を搬出する。そ
して、搬出ドア36を開き、外部アンローダ37のダク
バー(図示せず)で冷却室Cの外部にトレー31を引き
出すようにする。
【0029】前記構成のホットプレス装置では、モール
ドMを予熱室Aに装入して予熱を行なった後、ホットプ
レス室Bに移送してホットプレスを行ない、次いで、冷
却室Cに移送して冷却した後に、搬出するという一連の
工程を連続的に行なうものであるが、特に、ホットプレ
ス室Bの前段に設けた予熱室Aにおいて予熱を行なうよ
うにしたことによって、図10に示した従来の3室型の
装置におけるホットプレス室での昇温時間が予熱室での
予熱時間に置き換えられ、したがって、サイクルタイム
をより短縮し得るものである。
【0030】たとえば、前述したように、昇温時間(予
熱時間)が3時間、ホットプレスに要する時間が3時
間、冷却時間が3時間である場合には、モールドMを各
室にそれぞれ3時間ずつ収納させればよく、その場合
は、図8に示すようにサイクルタイムを従来の6時間か
ら3時間に半減させることができ、従来の3室型のホッ
トプレス装置に比べて生産効率を格段に向上させること
ができる。
【0031】そして、前記のように、ホットプレス室B
の前段に予熱室Aを設けることは、モールドMを移送す
るための搬送装置としてチェーンプッシャ式搬送装置3
2、33を採用したことで可能となったものである。す
なわち、従来のテレスコピック型の搬送装置を用いる場
合には、その搬送装置を予熱室内に設置することは耐熱
性や耐久性の点で不可能であることから、予熱室とホッ
トプレス室との間に搬送室を別途設けなければならない
が、そのようなことは装置全体の大型化を招くととも
に、移送時の製品温度低下が生じて好ましくなく現実的
ではない。これに対して、チェーンプッシャ式搬送装置
32、33を採用したことによってそのような不具合が
一切生じることなく、前記のような構成のホットプレス
装置を容易に実現することができるのである。
【0032】本実施例で採用したチェーンプッシャ式搬
送装置32、33の構造によると、可動部であるリンク
チェーン51およびドッグプレート52が、モールドM
の移送時に極めて短時間のみ予熱室Aあるいはホットプ
レス室Bの高温雰囲気内を通過するだけなので、搬送装
置32、33の前記可動部が熱によるダメージをそれほ
ど受けることもないため故障の可能性も少なく、信頼性
の高いものとなる。
【0033】そして、前記のように、搬送装置32、3
3の可動部が多量の熱を受けることがないので、熱損失
が少なくなるとともに、予熱室Aとホットプレス室Bは
2枚のドアのみで隔てられ隣り合って連設されているの
で、モールドMが予熱室Aからホットプレス室Bに移送
される間に低温雰囲気内を通ることがなく、温度降下を
小さくすることができる。
【0034】また、このホットプレス装置の押圧方式
は、下部プレスラム28をプレスシリンダ49によって
押し上げる、いわゆる下押し方式であり、モールドMが
持ち上げられた状態で押圧されるので、下部プレスラム
28および上部プレスラム27の両方による押圧効果が
得られ、押圧力をモールドM全体に均一に分布させる効
果を奏することができる。
【0035】なお、本実施例のホットプレス装置におい
ては、予熱室Aを設けたことに加えて、ホットプレス室
BにモールドMの押圧軸を2軸設けたことにより単軸の
場合に比べて生産効率は倍増したが、この押圧軸をさら
に多く設置してもよく、そのようにすればさらに生産効
率を向上させる効果がある。また、予備プレスやコール
ドプレスを行なう必要がある場合には、予熱室Aや冷却
室Cに押圧軸を設けてもよい。さらに、本実施例では、
下部プレスラム28をプレスシリンダ49によって押し
上げる、いわゆる下押しを行なうように構成したが、そ
れに加えて、上部プレスラムをプレスシリンダによって
押し下げるように構成し、上部プレスラムによる上押し
を行なったり、下部プレスラムと上部プレスラムの双方
による両押しを行なうことも可能である。
【0036】また、本実施例においては、冷却室の冷却
は自然放冷方式を採用したが、これに代えて、ファンを
設けることによって強制対流冷却方式としてもよい。ま
た、ホットプレス室B前後部のドアについては、気密式
ドアと断熱式ドアとを連動させて開閉させるように構成
したが、これらを連動させずに各ドアがエアシリンダに
より独立して昇降するように構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ホットプレス装置は、モールドを搬送するための搬送装
置としてチェーンプッシャ式搬送装置を採用したことに
よって、従来一般のテレスコピック型の搬送装置に比べ
て耐熱性や耐久性を容易に確保できるという効果を奏す
ることができる。したがって、そのような搬送装置を採
用したことによって、この搬送装置を予熱室内に設ける
ことが可能となり、予熱室内で予熱されたモールドを間
断なくホットプレス室内に移送することができるので、
サイクルタイムの短縮、生産効率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホットプレス装置の一実施例を示す正
断面図である。
【図2】同実施例の予熱室部分を示す側断面図である。
【図3】同実施例のホットプレス室部分を示す側断面図
である。
【図4】同実施例の冷却室部分を示す側断面図である。
【図5】同実施例におけるチェーンプッシャ式搬送装置
の先端部を示す側面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】前記チェーンプッシャ式搬送装置の動作手順を
示す図である。
【図8】本発明のホットプレス装置の処理工程を説明す
るための図である。
【図9】従来のホットプレス装置の一例を示す正断面図
である。
【図10】従来のホットプレス装置の処理工程を説明す
るための図である。
【符号の説明】
A 予熱室 B ホットプレス室(本熱室) C 冷却室 M モールド 24 装置本体 32、33 チェーンプッシャ式搬送装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に予熱室、本熱室、冷却室の
    3室を連設し、これら各室間にわたってモールドを搬送
    装置により移送してモールド内に充填した試料を高温下
    でプレスするようにした3室型連続式のホットプレス装
    置であって、前記搬送装置としてチェーンプッシャ式の
    搬送装置を採用してなることを特徴とするホットプレス
    装置。
JP8892893A 1993-04-15 1993-04-15 ホットプレス装置 Pending JPH06297198A (ja)

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JP8892893A JPH06297198A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 ホットプレス装置

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