JPH10291828A - ガラス板の成形装置 - Google Patents

ガラス板の成形装置

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JPH10291828A
JPH10291828A JP10346197A JP10346197A JPH10291828A JP H10291828 A JPH10291828 A JP H10291828A JP 10346197 A JP10346197 A JP 10346197A JP 10346197 A JP10346197 A JP 10346197A JP H10291828 A JPH10291828 A JP H10291828A
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JP
Japan
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zone
door
heating
heating furnace
glass sheet
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JP10346197A
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English (en)
Inventor
Kenji Maeda
健治 前田
Katsuki Saitou
勝木 斎藤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/04Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
    • C03B29/06Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
    • C03B29/08Glass sheets

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱炉内の温度を所定の温度に保つガラス板の
成形装置を得る。 【解決手段】加熱ゾーン104と徐冷ゾーン105との
境界に配された扉15’が上下動可能なように、炉壁8
4の上側に扉進退用開口82が設けられていて、扉進退
用開口82が内周側に含まれるように、その開口部の開
口端面が炉壁84の外側面に当接する囲い80が、加熱
炉外側に突出して設けられたガラス板の成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板を曲げ成
形するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板は、平板状から曲面状に成形す
るにあたり、軟化点温度以上(通常600〜700℃程
度)に加熱することによって、曲げ成形が行われる。こ
の成形加工にはいくつかの手法がある。その一例とし
て、加熱炉内にリング状の成形型に載置したガラス板を
搬送し、自重による垂れ下りを利用して成形型の形状に
倣うように曲げ成形する手法(以下自重曲げ法という)
がある。
【0003】加熱炉内は、ガラス板の温度を所定の温度
にするために所望の温度に保たれる必要がある。これ
は、ガラス板の曲げ形状が成形温度に応じて変わるから
である。そのためには、加熱炉内が所望の温度に保たれ
るように加熱炉内を閉空間とすることが求められる。
【0004】特公平6−17242号公報には、上記の
自重曲げ法に係る加熱炉についての記載がある。上記公
報におけるガラス板の成形装置では、ガラス板は成形型
を有する台車上に載置され、この台車が加熱炉内を移動
することによって、ガラス板が加熱される。そして、台
車上の成形型に載置されたガラス板は、加熱炉の上段
(往路)において軟化点温度以上まで加熱されて曲げ成
形され、下段に移送されて下段(復路)を進行すること
によって徐冷される。徐冷後のガラス板は、下段のガラ
ス板の移載ゾーンにて回収され、空いた成形型上に成形
前のガラス板が載置される。
【0005】各々の台車には進行方向側に仕切壁が設け
られている。そして、上記の移載ゾーンにおいてガラス
板の移載作業中に、加熱炉内の温度が変化しないよう
に、加熱炉の出入口を仕切壁によって塞ぎ、加熱炉全体
を閉空間としている。こうして、加熱炉内の温度を安定
化させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報のよ
うに仕切壁を有する台車が加熱炉内に搬送されると、台
車の容積が大きくなる。これは、仕切壁の分の増加だけ
でなく、仕切壁の搬送に耐えるだけの取付補強の必要性
から、補強部財を含めて全体としてきわめて容積が大き
くなる。このため、加熱炉内の熱が台車に奪われてしま
うため、熱効率が低下し、多大な消費エネルギーの発生
を招く。
【0007】一方、自動車用の曲げガラス板のように大
量生産をする場合、ガラス板自身の流れは往復移動では
なく、1方向への移動が好ましい。したがって上記公報
の装置のようにガラス板が往復移動するものは、曲げガ
ラス板の大量生産には不向きである。
【0008】そこで、上記公報の装置の入り口と出口と
を別々にすることが考えられる。これによってガラス板
の移動を1方向にすることができ、大量生産に適した装
置にすることができる。ところが、この場合、ガラス板
の移載作業中の加熱炉内を閉空間とするためには、台車
の仕切壁を台車の前後に設ける必要がある。これでは、
ただでさえ熱効率が悪いうえに、さらに仕切壁が増える
ため、一層熱効率を悪化させることになる。したがっ
て、現実的にはガラス板を1方向のみに移動させるよう
な量産に適した装置にすることは困難であった。
【0009】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述の欠点を解消することにあり、従来知られていなかっ
たガラス板の成形装置を新規に提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、ガラス板を成形温度ま
で加熱する複数に分割された加熱ゾーンと該加熱炉の下
流に配されていてガラス板を徐冷する徐冷ゾーンとを有
するトンネル状の加熱炉と、加熱ゾーンの上流から前記
複数の加熱ゾーンおよび徐冷ゾーンを経て徐冷ゾーンの
下流へガラス板が載置された成形型を搬送する搬送手段
とを少なくとも備えたガラス板の成形装置において、前
記加熱ゾーンと徐冷ゾーンとの間に相当する加熱炉の炉
壁には、成形型の出入りにともなって開閉する第1の扉
が加熱炉内側と加熱炉外側との間を進退可能とする扉進
退用開口が設けられていて、該扉進退用開口の外周に位
置する炉壁外側面には、扉進退用開口側に開口部を有す
る箱状の囲いが、その開口部の内周に扉進退用開口を含
むように当接して加熱炉の外方に向けて突出するように
設けられて、前記扉がその開状態において前記箱状の囲
い内に収容されるように構成されてなることを特徴とす
るガラス板の成形装置を提供する。
【0011】この場合、前記搬送手段は、各加熱ゾーン
および徐冷ゾーンに断続的に成形型を搬送するものであ
り、徐冷ゾーンに隣接する加熱ゾーンを除く各加熱ゾー
ン内における成形型の滞在時間T0 は一定であり、徐冷
ゾーンに隣接する加熱ゾーン内における成形型の滞在時
間T1 はT0 以下に可変であって、この加熱ゾーンから
徐冷ゾーンへの成形型の移送にあわせて第1の扉が開く
ようにすることは好ましい。
【0012】さらに、前記加熱炉は成形されたガラス板
が回収された後の成形型を加熱炉の入り口へ返送する返
送ゾーンの上段に設置されていて、加熱炉の入り口およ
び加熱炉の出口には、返送ゾーンと加熱炉との間に成形
型を昇降させるリフタを有する第1、第2の昇降ゾーン
が隣接して設けられ、前記搬送手段が加熱炉から第1、
第2の昇降ゾーンに延在しており、第1の昇降ゾーンか
ら加熱ゾーンへの成形型の移送および徐冷ゾーンから第
2の昇降ゾーンへの成形型の移送にあわせて、第1の昇
降ゾーンと加熱炉の入り口との間に配された第2の扉お
よび加熱炉の出口と第2の昇降ゾーンとの間に配された
第3の扉が開くようにすることは好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明のガラス板の成形装置の一例を示
す全体概略断面図である。加熱炉11は、4つに分割さ
れた加熱ゾーン101〜104と徐冷ゾーン105とか
らなり、内壁に複数のヒータが設けられてトンネル状に
形成されている。成形すべきガラス板は、加熱ゾーン1
01側の入り口91から徐冷ゾーン105側の出口95
まで成形型30上に載置されて搬送手段によって搬送さ
れ、成形型30の形状に倣うように曲げ成形される。こ
の場合、成形型30はコンベヤベルトや駆動チェーン等
からなる搬送手段上に載置されていて、搬送手段の駆動
によって各加熱ゾーンおよび徐冷ゾーン毎に断続的に加
熱炉11内を走行する。
【0014】加熱炉11は、ガラス板を成形し終わった
成形型30が加熱ゾーン101側へ返送される型返送ゾ
ーン12の上段に設けられており、装置全体として2段
構造を呈している。加熱炉11と型返送ゾーン12と
は、加熱炉11と型返送ゾーン12との間に成形型30
を移動させるリフタ13、13’を有する昇降ゾーン1
4、14’によって連結されている。昇降ゾーン14
は、加熱ゾーン101の入り口に隣接し、昇降ゾーン1
4’は、徐冷ゾーン105の出口に隣接している。
【0015】こうして、昇降ゾーン14にある成形型3
0にガラス板を載置し、リフタ13を上昇させることに
よって成形型30を上段に移送することができる。そし
て、昇降ゾーン14’にあるガラス板の成形の終わった
成形型30をリフタ13’下降させることによって下段
に移送し、成形型30からガラス板を回収し、このガラ
ス板を次の工程へ搬送する一方、成形型を返送すること
ができる。
【0016】加熱炉11には、所定位置に扉15、1
5’、15”が設けられている。すなわち、加熱炉11
の入り口91(加熱ゾーン101の前面)である加熱ゾ
ーン101と昇降ゾーン13との間、加熱ゾーン104
と徐冷ゾーン105との間および加熱炉11の出口95
(徐冷ゾーン105の後面)である徐冷ゾーン105と
昇降ゾーン13’との間に、炉内を閉空間に保つための
第2、第1、第3の扉15、15’、15”が設けられ
ている。これらの扉15、15’、15”は、成形型3
0が通過するときにのみ開き、その他のときには閉じる
ように構成されている。
【0017】加熱炉11の入り口91に設けられた第2
の扉15は、昇降ゾーン14からの成形型30の進行に
あわせて開く。成形型30が加熱炉11の加熱ゾーン1
01内に移動すると、扉15が閉まる。この扉15は、
加熱炉11内の熱が炉外に逃げないように、成形型30
が移動するときにのみ開くものである。
【0018】この後、成形型30が徐冷ゾーン105に
移動する際に、徐冷ゾーン105とその手前の加熱ゾー
ン104との間に設けられた第1の扉15’が、やはり
成形型30の進行にあわせて開く。徐冷ゾーン内の温度
は隣接する加熱ゾーン104の温度よりも低い。そこ
で、温度が異なる隣接した各々のゾーン内の温度を保つ
ために、第1の扉15’を設けるものである。
【0019】さらに、加熱炉11の出口95と昇降ゾー
ン14’との間には第3の扉15”が設けられていて、
やはり加熱炉内の温度を保つように構成されている。こ
の扉15”も、成形型30が徐冷ゾーン105から昇降
ゾーン14’に搬出されるときにのみ開くものである。
【0020】これらの扉15、15’、15”は上下に
開閉するもので、上方に開く際のガイドを含むように加
熱炉11の上方に囲い80が設けられている。こうし
て、炉内の温度が炉外に奪われることを防止する。な
お、加熱炉11の側面に囲いを設け、各扉のうちのいく
つかあるいはすべてが左右に開閉するように構成するこ
ともできる。成形装置の設置場所に応じて各扉の開閉方
向は適宜決定できるが、開閉機構の安定化を含めた開閉
機構の簡略化ができる点に鑑みて、上下に開閉させるこ
とが好ましい。
【0021】図2に、本発明のガラス板の成形装置の扉
を含む要部を示す。図2(a)はその要部概略正面断面
図であり、図2(b)はその要部概略断面図である。各
扉の開閉機構はそれぞれ適宜の機構でよいが、本例では
各扉の開閉機構はすべて同じに設定してある。図2で
は、代表して加熱ゾーン104と徐冷ゾーン105との
間にある第1の扉15’の機構を示している。
【0022】加熱ゾーン104と徐冷ゾーン105との
境界には、第1の扉15’が配されている。加熱ゾーン
104と徐冷ゾーン105との境界における炉壁84の
上側には、扉進退用開口82が設けられていて、扉1
5’が上下動可能なように加熱炉内側と囲い80側とを
連通している。囲い80は、扉進退用開口82側に向か
って開口する開口部を有する薄型の箱状を呈している。
そして、扉進退用開口82が内周側に含まれるように、
その開口部の開口端面が炉壁84の外側面に断熱材を介
して当接しており、扉15’が開いた際にこの箱内に扉
15’が収容されるようになっている。
【0023】囲い80は、そのブラケット部分(図示せ
ず)で炉壁84の外側面に断熱材を介して当接され、炉
壁84にボルト締めされている。上記の囲い80と炉壁
84との間に介在された断熱材は、両者の当接部分の熱
的シールを行っている。なお、囲い80は、断熱材を含
むボード材から形成されている。
【0024】扉15’は、その上部においてチェーンや
ワイヤ等の連結部材83を介して駆動手段81に連結さ
れていて、この駆動手段81の駆動によって上下動し、
加熱ゾーン104と徐冷ゾーン105との間を遮蔽・開
放させる。この駆動手段81には適宜のものを使用でき
るが、本例ではエアシリンダを駆動源として、スプロケ
ットを回転させて連結手段を巻き上げ、開放することに
よって扉15’を開閉させている。
【0025】本発明のように扉を設けることは、加熱炉
内の安定した所定の温度の確保のために有効である。特
に、上記の加熱ゾーン104と徐冷ゾーン105との間
に設けた扉15’は、特に所定の温度を保つために有効
である。すなわち、ガラス板に発生する応力をコントロ
ールするためには、ガラス板を適宜徐冷するものであ
る。そのためには、徐冷ゾーン内の温度を所定の温度に
保つ必要がある。一方で、加熱ゾーンと徐冷ゾーンとが
隣接する場合、加熱ゾーン内の熱が徐冷ゾーン内に伝わ
ると、徐冷ゾーンの温度を所定の温度に保つことができ
ない。
【0026】そこで、上記例のように加熱ゾーンと徐冷
ゾーンとの間に扉を設けて両者間を遮蔽し、必要時(成
形型を移送するとき)に扉が開くように構成することは
有効である。さらに、この扉を加熱ゾーンから徐冷ゾー
ンへ成形型が移送されるタイミングにあわせて開閉する
ように、成形型の搬送手段の駆動と扉の開閉機構の駆動
とを連動させることは、徐冷ゾーン内の所定温度保持に
特に有効である。この連動は、以下に示すように加熱ゾ
ーン104内での滞在時間が成形しようとするガラス板
の型式毎に適宜変更されるような場合、徐冷ゾーン内の
所定温度保持に大きく寄与する。
【0027】すなわち、本例では、加熱ゾーンのうち、
加熱炉11の入り口91から3つ目までの加熱ゾーン1
01〜103内には成形型30はそれぞれ一定時間滞在
する。一方、徐冷ゾーン105の直前の加熱ゾーン10
4での成形型30の滞在時間は可変となっている。これ
によって、得ようとするガラス板の曲げ形状に応じて加
熱時間を変更させるものである。このように構成するこ
とは、ガラス板を大きく(曲率半径を小さく)曲げる場
合には加熱ゾーン104での滞在時間を長く、小さく
(曲率半径を大きく)曲げる場合には加熱ゾーン104
での滞在時間を短くすることによって、型式毎に所望の
曲げ形状のガラス板を得られるので好ましい。そして、
このような好ましい態様を実現するために、本例のよう
に各ゾーン毎に断続的に成形型を加熱炉の上流から下流
へ搬送することは好ましい。
【0028】この滞在時間の調整について説明する。加
熱ゾーン101〜103において、成形型30はそれぞ
れ時間T0 滞在する。一方、加熱ゾーン104における
成形型30の滞在時間T1 は最大T0 であって、得よう
とするガラス板の曲げ形状に応じてT1 を短縮させる。
ところで、T1 <T0 で加熱ゾーン104から徐冷ゾー
ン105に成形型が搬送されると、加熱ゾーン104に
成形型30がない状態の場面が存在する。T1 経過後、
さらに(T0 −T1 )=T2 経過したときには、加熱ゾ
ーン103から加熱ゾーン104へ成形型30が搬送さ
れる。これにともなって搬送手段が駆動するため、成形
型30が載置されていない加熱ゾーン104における搬
送手段も駆動し、さらにこれにともなって徐冷ゾーン1
05における搬送手段も駆動する。このままでは、先行
して徐冷ゾーン105内に搬送された成形型上のガラス
板は、徐冷時間がT2 しかなく、充分な徐冷を与えられ
ない。
【0029】そこで、図3に示すように徐冷ゾーン10
5内に、一時的に搬送手段70の駆動が成形型30に伝
わらないように昇降手段16を備えることが好ましい。
すなわち、ある型式のガラス板を曲げ成形するとき、加
熱ゾーン101〜103内における成形型は、それぞれ
のゾーンにT0 滞在する。このとき、加熱ゾーン104
における成形型は、このゾーンにT1 滞在する。時間T
1 経過後、加熱ゾーン104内の成形型は徐冷ゾーン1
05に搬送される。一方、T1 <T0 であると、加熱ゾ
ーン101〜103内の成形型はまだそれぞれのゾーン
内に滞在している。
【0030】そして、時間T2 経過後に、加熱ゾーン1
01〜103内の成形型はそれぞれ隣の加熱ゾーンに搬
送される。この時点では、徐冷ゾーン105内のガラス
板にはT2 しか徐冷時間が与えられていない。このと
き、上記の搬送手段の駆動によって徐冷ゾーン105内
のガラス板が加熱炉11の外に搬送されないように、搬
送手段70から成形型30を昇降手段16によって上昇
させておく。こうして、上記の搬送手段70の駆動を成
形型30に与えないように搬送手段70と成形型30と
を離間させておくことができる。その後、搬送手段の駆
動が停止しているときに搬送手段70から離間された成
形型30を搬送手段70上に載置し、徐冷ゾーン105
から加熱炉11へ成形型30を搬送するときに、搬送手
段70の駆動が成形型30に伝えられる。
【0031】そして、時間T1 経過後、加熱ゾーン10
4内の次の成形型30が徐冷ゾーン105に搬送される
ときに、徐冷ゾーン内の成形型30が搬送手段70によ
って加熱炉11の外(昇降ゾーン)へ搬送される。な
お、この後、昇降ゾーンにおいて成形型はリフタによっ
て加熱炉の下方に移送され、成形されたガラス板は図1
の右側に向けて搬送され、成形型は型返送ゾーンを通っ
て加熱ゾーン101の手前の昇降ゾーンに向けて移送さ
れる。本例における第1、第3の扉は、上記の成形型の
搬送のタイミングにあわせて開閉されるものであり、こ
れによって加熱ゾーン104および徐冷ゾーン105の
温度を所望の温度に保つことができる。
【0032】上述のように、図2では、代表して加熱ゾ
ーン104と徐冷ゾーン105との間にある第1の扉1
5’の機構を示している。これは、第2、第3の扉1
5、15”は、以下に示す扉開閉用開口を炉壁に設けな
くても開閉させることができるのに対し、第1の扉1
5’は扉開閉用開口を炉壁に設ける必要があるからであ
る。すなわち、加熱炉11と昇降ゾーン14、14’と
の間には空隙をあけておいてもよい。この空隙によっ
て、第2、第3の扉15、15”は、他の部材(例えば
炉壁)に干渉することなく、加熱炉の出入口の前面に配
して昇降させることができるからである。なお、加熱炉
11と昇降ゾーン14、14’との間も閉空間とし、こ
の部位にも扉開閉用開口を設けることは、加熱炉内の温
度をより安定させることができ、加熱炉11と昇降ゾー
ン14、14’との間の成形型の移送をスムースにでき
るので、好ましい。
【0033】本発明における搬送手段には、モータ等の
駆動手段に連結された駆動チェーン、ベルト、ローラ等
を駆動させるもの等、これらの上に載置された成形型が
各ゾーンから次のゾーンへと断続的に搬送できる適宜の
ものを用いることができる。
【0034】加熱ゾーンおよび徐冷ゾーンには、断熱材
からなる炉壁に複数のヒータが配されていて、それぞれ
のゾーンが所定の温度に加熱される。加熱ゾーンは、ガ
ラス板の型式に応じてその温度が設定され、通常600
〜750℃程度に加熱される。徐冷ゾーンは、加熱され
たガラス板の温度やその型式に応じてその温度が設定さ
れ、通常400〜450℃程度に設定されている。な
お、ヒータのかわりにバーナを用いてゾーン内を加熱す
ることもできる。上記すべてのヒータをバーナにかえて
もよいが、一部をバーナにかえることもできる。
【0035】上記例では加熱炉内に4つに分割した加熱
ゾーンを設けているが、本発明のガラス板の成形装置の
設置場所等に応じて適宜の数に分割できる。各ゾーンに
おける各ヒータに温度分布を与え、これにあわせてガラ
ス板の各部位に温度分布を与えると、ガラス板の曲げ形
状をより精密にコントロールできる。大雑把には、ガラ
ス板の温度が高い部位はその曲率半径を小さく、低い部
位はその曲率半径が大きくなるようにできるため、ガラ
ス板に温度分布を形成することは所望の曲げ形状のガラ
ス板を得ることができるものである。そのため、この温
度分布を所望の分布にコントロールするためには、上記
の分割は4〜6程度が好ましい。
【0036】徐冷ゾーンにおいて成形型を搬送手段から
離間させ、再び載置させるための昇降手段には、エアシ
リンダ等によってゾーン外からゾーン内のピストンを上
下動させる等、適宜の治具を用いることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のガラス板の成形装置によれば、
加熱炉内の隣接する加熱ゾーンと徐冷ゾーンとの間に、
成形型の移動にともない開閉する第1の扉を設けている
ので、各々のゾーン内の温度を所定の温度に保てるガラ
ス板の成形装置を得ることができる。さらに、加熱ゾー
ンと徐冷ゾーンとの間に相当する加熱炉の炉壁に第1の
扉が加熱炉内側と加熱炉外側との間を進退可能とする扉
進退用開口が設けられていて、この扉進退用開口を加熱
炉外側から覆う扉進退用開口側に開口部を有する箱状の
囲いが炉壁外側面に当接していることによって、扉の開
閉にともない熱が加熱炉外に逃げることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス板の成形装置の一例を示す全体
概略断面図
【図2】本発明のガラス板の成形装置の一例を示す要部
概略正面断面図(a)、要部概略断面図(b)
【図3】本発明のガラス板の成形装置の一例を示す概略
部分正面断面図
【符号の説明】 11:加熱炉 12:型返送ゾーン 13、13’:リフタ 14、14’:昇降ゾーン 15、15’、15”:扉 30:成形型 70:搬送手段 80:囲い

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板を成形温度まで加熱する複数に分
    割された加熱ゾーンと該加熱炉の下流に配されていてガ
    ラス板を徐冷する徐冷ゾーンとを有するトンネル状の加
    熱炉と、加熱ゾーンの上流から前記複数の加熱ゾーンお
    よび徐冷ゾーンを経て徐冷ゾーンの下流へガラス板が載
    置された成形型を搬送する搬送手段とを少なくとも備え
    たガラス板の成形装置において、前記加熱ゾーンと徐冷
    ゾーンとの間に相当する加熱炉の炉壁には、成形型の出
    入りにともなって開閉する第1の扉が加熱炉内側と加熱
    炉外側との間を進退可能とする扉進退用開口が設けられ
    ていて、該扉進退用開口の外周に位置する炉壁外側面に
    は、扉進退用開口側に開口部を有する箱状の囲いが、そ
    の開口部の内周に扉進退用開口を含むように当接して加
    熱炉の外方に向けて突出するように設けられて、前記扉
    がその開状態において前記箱状の囲い内に収容されるよ
    うに構成されてなることを特徴とするガラス板の成形装
    置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段は、各加熱ゾーンおよび徐冷
    ゾーンに断続的に成形型を搬送するものであり、徐冷ゾ
    ーンに隣接する加熱ゾーンを除く各加熱ゾーン内におけ
    る成形型の滞在時間T0 は一定であり、徐冷ゾーンに隣
    接する加熱ゾーン内における成形型の滞在時間T1 はT
    0 以下に可変であって、この加熱ゾーンから徐冷ゾーン
    への成形型の移送にあわせて第1の扉が開くことを特徴
    とする請求項1記載のガラス板の成形装置。
  3. 【請求項3】前記加熱炉は成形されたガラス板が回収さ
    れた後の成形型を加熱炉の入り口へ返送する返送ゾーン
    の上段に設置されていて、加熱炉の入り口および加熱炉
    の出口には、返送ゾーンと加熱炉との間に成形型を昇降
    させるリフタを有する第1、第2の昇降ゾーンが隣接し
    て設けられ、前記搬送手段が加熱炉から第1、第2の昇
    降ゾーンに延在しており、第1の昇降ゾーンから加熱ゾ
    ーンへの成形型の移送および徐冷ゾーンから第2の昇降
    ゾーンへの成形型の移送にあわせて、第1の昇降ゾーン
    と加熱炉の入り口との間に配された第2の扉および加熱
    炉の出口と第2の昇降ゾーンとの間に配された第3の扉
    が開くことを特徴とする請求項1または2記載のガラス
    板の成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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