JPH06293862A - 難燃性シリコーンゲル組成物及びその硬化物 - Google Patents

難燃性シリコーンゲル組成物及びその硬化物

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JPH06293862A
JPH06293862A JP10738493A JP10738493A JPH06293862A JP H06293862 A JPH06293862 A JP H06293862A JP 10738493 A JP10738493 A JP 10738493A JP 10738493 A JP10738493 A JP 10738493A JP H06293862 A JPH06293862 A JP H06293862A
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JP
Japan
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cerium
bonded
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vinyl group
silicon
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JP10738493A
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Nobuo Hirai
信男 平井
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のシリコーンゲルの優れた特性を維持し、
難燃性にも優れたシリコーンゲル組成物を提供する。 【構成】(A) 特定のポリオルガノシロキサン、100 重量
部 (B) 特定のポリオルガノシロキサン共重合体、0〜200
重量部 (C) 特定のポリオルガノハイドロジェンシロキサン、ケ
イ素原子に結合せる水素原子の数の和が (A)、(B) のケ
イ素原子に結合せるビニル基1個に対して0.1〜5.0 個
となる量 (D) 白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒か
らなる群より選ばれる触媒、(A) 、(B) 、(C) の合計量
に対して触媒金属元素の量として0.01〜100ppmとなる量 (E) セリウムアセチルアセテートもしくはオクチル酸セ
リウム;金属セリウムに換算して0.001 〜0.7 重量部、
及び/又は酸化セリウムもしくは水酸化セリウム;金属
セリウムに換算して0.005 〜5重量部を含有する難燃性
シリコーンゲル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は難燃性シリコーンゲル組成
物及びその硬化物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】シリコーンゲルは、
電気絶縁性、耐熱性、防湿性、電気特性、安定性、柔軟
性など優れた性質を有するため、電気・電子分野、光学
・オプトエレクトロニクス、センサーなどの分野でコー
ティング剤やポッティング剤などの用途に広く使用され
ている。さらには建築の分野ではフィルターのシール材
などにも利用されてきた。中でも付加反応によって硬化
するシリコールゲル組成物は、常温または適切な加熱よ
り速やかに硬化する、硬化反応時に腐食性物質の放出が
ないなどの特性から特にこの分野における用途が大いに
広がっている。より具体的に述べれば、シリコールゲル
は、電気・電子分野では、部品のポッティング、封止用
として、特にパワートランジスター、IC、コンデンサ
ー等の制御用回路素子を被覆し、熱的及び機械的障害か
ら保護するための被覆材料として使用されている。とこ
ろで、これらの部品は、近年、小型化、大容量化の一途
をたどっている。これに伴い、これら電気・電子部品に
かかる負荷も増大しており、過大な負荷がかかった場合
に、大容量の通電により部品の発火、燃焼が起こりやす
いという問題が生じてきた。また、建築の分野に用いら
れる場合にあっても、耐火・難燃の材料が望まれてい
る。しかしながら、現状ではこのような問題に対応し得
るゲル状シリコーン組成物は殆ど提供されていなかっ
た。即ち、一般に、シリコーンゲルは他の硬化物と比較
して架橋点が多く本質的に燃えやすいという欠点があ
る。ここで、従来より、樹脂の難燃化を図るには、有機
ハロゲン系の難燃剤を配合することが知られているが、
これらは高温下においてハロゲンの有毒ガスを発生する
という問題があるため、ゲル状シリコーン組成物の場合
は適用し得なかった。一方、特開昭54−146897号公報に
は、付加反応型組成物に難燃性を付与する目的でセリウ
ム化合物を配合する技術が提示されている。しかしなが
ら、これは硬化によりゴム皮膜を形成するものであり、
硬化してゲルになる組成物においては、その最適配合量
等はそのまま適用できるものではなかった。本発明者は
このような問題点に対して、硬化してゲルになる組成物
に適量の粉砕石英、炭酸亜鉛、炭酸カルシウムなどの金
属炭酸塩及びカーボンブラックから選ばれた1種以上の
無機充填剤を配合することにより優れた難燃性を付与で
きることを見出し、特許出願した(特願平4−173292
号)。しかしながら、この方法によると、比重の大きい
粉末やカーボンブラックのような黒色粉末を用いるた
め、使用箇所によっては不適となり、更なる対策が求め
られていた。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、従来のシリコーンゲル
の優れた特性を維持し、難燃性にも優れたシリコーンゲ
ル組成物を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】本発明者は、このような組成物を得るべ
く検討を重ねた結果、シリコーンゲル組成物において、
特定のセリウム化合物を特定量配合した特定のシリコー
ン組成物が、従来のシリコーンゲルの特徴を損なわず、
且つ難燃性に優れることを見出し、ここに本発明をなす
に到った。本発明は、すなわち (A) ケイ素原子に結合せるビニル基が1分子中に平均
0.1〜10個存在し、ケイ素原子に結合せる残余の有機基
が脂肪族不飽和結合を含まぬ置換又は非置換の1価の炭
化水素基であり、25℃における粘度が50〜100000cPであ
るポリオルガノシロキサン、100 重量部 (B) (R')2SiO単位を含み又は含まず、(R')3SiO0.5 単位
とSiO2単位(式中R'は脂肪族不飽和結合を含有しない1
価の炭化水素基及びビニル基から選ばれた基を示す)よ
りなり、ケイ素原子の 2.5〜10モル%はケイ素原子に直
結するビニル基を有し、(R')3SiO0.5 単位:SiO2単位の
比が 0.4:1〜1:1であるポリオルガノシロキサン共
重合体、0〜200 重量部 (C) ケイ素原子に結合せる水素原子が1分子中に平均2
個を越える数存在し、ケイ素原子に結合せる残余の有機
基が置換または非置換の1価の炭化水素基であるポリオ
ルガノハイドロジェンシロキサン、ケイ素原子に結合せ
る水素原子の数の和が (A)、(B) のケイ素原子に結合せ
るビニル基1個に対して 0.1〜5.0 個となる量 (D) 白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒か
らなる群より選ばれる触媒、(A) 、(B) 、(C) の合計量
に対して触媒金属元素の量として0.01〜100ppmとなる量 (E) セリウムアセチルアセテートもしくはオクチル酸セ
リウム;金属セリウムに換算して0.001 〜0.7 重量部、
及び/又は酸化セリウムもしくは水酸化セリウム;金属
セリウムに換算して0.005 〜5重量部を含有する難燃性
シリコーンゲル組成物である。
【0005】以下に、本発明の各成分を説明する。(A)
成分のポリオルガノシロキサンは、ケイ素原子に結合せ
るビニル基を1分子中に平均 0.1〜10個含有するもので
ある。ビニル基の量が 0.1個より少ないと、架橋に与ら
ないポリオルガノシロサキンが増加して、硬化して得ら
れたゲル状物の物理的性質及び基材への粘着性が著しく
低下する。またビニル基の量が 10個より多いとシリコ
ーンゲルとしての柔らかさを発揮できなくなる。(A) の
ポリオルガノシロサキンのケイ素原子に結合せる上記ビ
ニル基以外の残余の有機基は脂肪族不飽和結合を含まぬ
置換又は非置換の1価の炭化水素基であり、具体的には
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミノ
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基の
ようなアルキル基、フェニル基のようなアリール基、β
−フェニルエチル基、β−フェニルプロピル基のような
アラルキル基、及びクロロメチル基、シアノエチル基、
3,3,3 −トリフルオロプロピル基のような置換炭化水素
基が例示されるが、合成の容易なこと、未硬化の状態で
取り扱いやすいこと、並びにゲル状物の耐熱性や物理的
性質から、メチル基であることが好ましい。また、耐寒
性を要求されるときは全有機基中の8モル%まで、特に
高い耐熱性、耐放射線性又は高い屈折率を要求されると
きは全有機基中の50モル%までのフェニル基を導入する
ことが推奨される。粘度は25℃において50〜100,000cP
、好ましくは 100〜5,000cP の範囲から選ばれる。ポ
ッティングに用いられるときは、 100〜1,500cP の範囲
が最も好ましい。50cPよりも低いと流れやすく、また反
応後の物理的性質が悪い。また100,000cP を越えると作
業性が悪くなる。(A) のポリオルガノシロキサンのシロ
キサン骨格は、直鎖状でも分岐状でもよく、また両者の
混合物でもよいが、合成の容易さと、ゲル状物に適度の
柔らかさを与えることから、実質的に直鎖状であること
が好ましい。少量の環状ポリオルガノシロキサンが共存
しても差し支えないが、ケイ素原子に結合せるビニル基
を有していたとしても反応性が低く、粘着性を持ったゲ
ル状物の形成には寄与しない。ポリオルガノシロキサン
中のビニル基は、分子の途中のケイ素原子、末端のケイ
素原子のいずれに結合していてもよいが、反応速度や反
応によるゲル状物形成効果から、末端のケイ素原子に結
合することが好ましい。このようなポリオルガノシロキ
サン(A) は、例えば両末端にケイ素原子に結合せるビニ
ル基を有するビニル基含有ポリオルガノシロキサンと、
ビニル基を含まぬ直鎖状ないし分岐状のポリオルガノシ
ロキサンを、必要があればビニル基を含まぬポリジオル
ガノシロキサンと共に前述の粘度範囲を実現する平均分
子量と該ビニル基の量を満足するように配合し、硫酸、
塩酸、活性白土などの酸触媒、又は水酸化カリウム、水
酸化テトラメチルアンモニウムなどのアルカリ触媒の存
在下に、常法によりシロキサンの切断、平衡化を行うこ
とによって合成される。この場合、原料の一部として環
状ポリシロキサン、特にビニル基を含まぬ環状ポリシロ
キサンを併用してもよい。平衡化の後、常法により触媒
を除去し、減圧で加熱することにより、副生した、ない
し未反応の低分子ポリオルガノシロキサンを除去して精
製される。
【0006】本発明における成分(B) のポリオルガノシ
ロキサン共重合体は、補強性充填剤を含有しなくても組
成物に十分な強度を与えるための成分で、脂肪族不飽和
結合を含有しない1価の炭化水素基又はビニル基である
R'基を有し、R'基の少なくとも前述した割合がビニル基
であるポリオルガノシロキサン共重合体である。ビニル
基でないR'基は成分(A) のR 基と同じ範囲のもの及びそ
の類似の基であり、その好ましい実施態様は脂肪族不飽
和結合を含有しない1価の炭化水素基の全てがメチル基
の場合である。ビニル基は(R')3SiO0.5 基の一部とし
て、または(R')2SiO基の一部として存在することがで
き、あるいはその両方に存在することもできる。共重合
体成分(B) 中の各種のシロキサン単位は、(R')3SiO0.5
単位:SiO2単位の比が0.4 :1〜1:1にあるように選
択される。(R')3SiO0.5 単位の比が0.4未満では、成分
(B) の安定性が悪くて制御よく合成することが困難であ
り、1を越えると硬化物に良好な機械的強度を与えるこ
とができない。(R')2SiO単位は共重合体中のシロキサン
単位の全数を基準にして0ないし10モル%に等しい量で
存在する。ケイ素結合ビニル基が共重合体中に位置して
いる場所には無関係に、ケイ素結合ビニル基は共重合体
成分(B) の2.5 ないし10.0モル%に等しい量で存在して
いるべきである。共重合体成分(B) は固体の樹脂状材料
であり、多くの場合はキシレン又はトルエンのごとき溶
媒中の溶媒として、かつ一般には30〜75重量%溶液とし
て製造さる。組成物の取り扱いを容易にするため、共重
合体成分(B) のこの溶液は通常ビニル鎖端ポリシロキサ
ン成分(A) の一部又は全部中に溶解し、得られた溶液よ
り溶媒を留去して成分(A) と共重合体成分(B) の混合物
を造ってもよいし、予め溶媒を除いた成分(B) を用いて
も構わない。成分(B) の量は、成分(A)100重量部に対し
て0〜200 重量部である。
【0007】本発明における(C) 成分のポリオルガノハ
イドロジェンシロキサンは、架橋剤として作用する。す
なわち、(C) 成分のケイ素原子に結合せる水素原子が
(D) 成分の触媒の存在下、(A),(B) 成分のビニル基に付
加反応し、ゲル状物を形成する。(C) 成分のポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサンは、網状構造を形成するた
め、ケイ素原子に結合せる水素原子が1分子中に平均2
個を越える数存在しなければならない。(C) 成分におけ
るこのような水素原子は分子末端分子の途中のいずれの
ケイ素原子に結合しても差し支えない。(C) 成分のケイ
素原子に結合せる有機基は、(A),(B) のケイ素原子に結
合せる有機基のうちビニル基以外のものとして挙げられ
たものとして挙げられたものと同様のものが例示される
が、合成の容易なことと耐熱性や物理的特性からメチル
基が好ましい。シロキサン骨格は直鎖状でも分岐状、環
状、網目状でもよい。(C) 成分の粘度は特に制限される
ものではないが、作業性及び合成の容易さから10000cp
以下が好ましい。(C) 成分の配合量は、(A),(B) 成分の
ケイ素原子に結合せるビニル基1個に対して(C) 成分中
のケイ素原子に結合せる水素原子の数の和が 0.1〜5.0
個、好ましくは 0.1〜2.0 個となる量である。
【0008】又、(C) 成分として、上記ケイ素原子に結
合せる水素原子が1分子中に平均2個を越える数存在す
るポリオルガノハイドロジェンシロキサン(以下、(C-
1) と言う)に加え、更に直接網状構造の形成にあずか
らないようにケイ素原子に結合せる水素原子が1分子中
に平均 0.1〜2個に制御されたポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサン(以下、(C-2) と言う)を併用してもよ
い。重合度の比較的小さい(A) 成分を用いる場合には、
(C-2) を併用することにより、シリコーンゲルの柔軟性
を維持させることができる。ここで、(C-2) を併用する
場合であっても、(C-1) との合計の量が上記範囲を満足
する必要がある。
【0009】本発明で用いられる(D) 成分の触媒は、
(A),(B) 成分のビニル基と(C) 成分のヒドロシリル基と
の間の付加反応を促進するためのもので、塩化白金酸、
アルコール変性塩化白金酸、白金とオレフィンとの錯
体、白金とケトン類との錯体、白金とビニルシロキサン
との錯体などで例示される白金系触媒、テトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム黒とト
リフェニルホスフィンとの混合物などで例示されるパラ
ジウム系触媒、あるいはロジウム系触媒が使用できる
が、触媒効果と取り扱いの容易さから、白金系触媒が好
ましい。(D) 成分の配合量は、(A) と(B) と(C) の合計
量に対し、触媒金属元素の量として0.01〜100ppmの範囲
となる量であり、好ましくは1〜30ppm である。
【0010】本発明における(E) 成分のセリウム化合物
は、(A) 〜(D) から成るシリコーンゲル組成物に難燃性
を付与するものである。このようなものとしては、セリ
ウムアセチルアセテート、酸化セリウム、オクチル酸セ
リウム及び水酸化セリウムが選択的に挙げられる。その
理由は、これらがセリウム化合物のうちでも物理的およ
び化学的に安定であり、取扱いが容易だからである。ま
た、その添加量も重要で、金属セリウムに換算して(A)
成分100 重量部に対して、セリウムアセチルアセテート
もしくはオクチル酸セリウム;0.001 〜0.7 重量部、及
び/又は酸化セリウムもしくは水酸化セリウム;0.005
〜5重量部である。下限量より少ないと難燃性を付与で
きず、上限量を越えると却って難燃性、更にゲルの特性
に悪影響を及ぼす。
【0011】本発明の組成物には、その他に煙霧質シリ
カ、沈澱シリカ、シリカエアロゲル、焼成シリカ、煙霧
質酸化チタンのような補強性充填剤を配合してもよく、
またアセチレン系化合物、アミン化合物、マレイン酸ジ
アリル、トリアリルイソシアヌレート、ニトリル化合物
又は有機過酸化物のような反応抑制剤の共存や室温で低
活性の白金系触媒を使用することにより単一容器内に保
存してもよく、また(C) 成分と(D) 成分を含む成分を別
個に保存しておき、使用直前に両成分を、均一に混合し
てもよい。
【0012】
【発明の効果】上述した本発明の難燃性シリコーンゲル
組成物によれば、難燃性に優れたゲル硬化物が得られ
る。従って、本発明の難燃ゲル硬化物を電気、電子部品
や半導体素子等の表面に形成することにより、またフィ
ルター等のシール剤等に形成することにより、万一発火
したときにも燃焼しずらい部品が得られる。更に、シリ
コーンゲルの用途によっては高度の透明性を要求される
場合があるが、本発明の難燃性シリコーンゲル組成物は
適度の透明性を有する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。尚、実施例
中、部とあるのは全て重量部を表わし、また、粘度とあ
るのは25℃における粘度を表わす。また、記号Me、Viは
それぞれ、メチル基、ビニル基を表わす。 実施例1〜11、比較例1〜7 以下に記すような材料を表1、2の配合により均一に混
合して実施例1〜11及び比較例1〜7の各組成物を調製
し、針入度及び難燃性を評価した。針入度の測定は、AS
TM D 1403 1/4 コーン稠度計を用いて行った。難燃性の
測定はシリコーンゲル組成物を加熱硬化させて得られた
シリコーンゲル成形品(100mm ×10mm×2mm)を試験片
とし、これを無風下に垂直に固定し、その試験片の下端
がブンゼンバーナの青色の炎(内炎9.5mm 、高さ19mm)
の内炎上部にわずかに接する位置で10秒間炎をあてて着
火し、消炎するまでの時間(秒)を測定した。結果を表
1、2に示す (A) 成分としてポリシロキサンI 平均式
【0014】
【化1】
【0015】で表されるビニル基を含有するポリジメチ
ルシロキサン 粘度800cP (A) 成分としてポリシロキサンII 平均式
【0016】
【化2】
【0017】で表わされるビニル基を含有するポリジメ
チルシロキサン 粘度1000cP (B) 成分として 60mol%のSiO2単位、 37.2mol%のMe3S
iO0.5 単位及び2.8mol%のMeViSiO2単位からなる共重合
体 (C) 成分としてケイ素原子に結合せる水素原子が一分子
中に8個存在するポリメチルハイドロジェンシロキサン
粘度30cP 併用する(C) 成分として
【0018】
【化3】
【0019】で表されるポリメチルハイドロジェンシロ
キサン 粘度18cP (D) 成分として 白金−1:塩化白金酸とテトラメチルテトラビニルシク
ロテトラシロキサンを加熱して得られたもの。 白金含有量:白金として2.0 重量% (E) 成分としてセリウムアセチルアセテート、酸化セリ
ウム、オクチル酸セリウム及び水酸化セリウム(表中の
配合量は、金属セリウムに換算した値である。)
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ケイ素原子に結合せるビニル基が1分
    子中に平均 0.1〜10個存在し、ケイ素原子に結合せる残
    余の有機基が脂肪族不飽和結合を含まぬ置換又は非置換
    の1価の炭化水素基であり、25℃における粘度が50〜10
    0000cPであるポリオルガノシロキサン、100 重量部 (B) (R')2SiO単位を含み又は含まず、(R')3SiO0.5 単位
    とSiO2単位(式中R'は脂肪族不飽和結合を含有しない1
    価の炭化水素基及びビニル基から選ばれた基を示す)よ
    りなり、ケイ素原子の 2.5〜10モル%はケイ素原子に直
    結するビニル基を有し、(R')3SiO0.5 単位:SiO2単位の
    比が 0.4:1〜1:1であるポリオルガノシロキサン共
    重合体、0〜200 重量部 (C) ケイ素原子に結合せる水素原子が1分子中に平均2
    個を越える数存在し、ケイ素原子に結合せる残余の有機
    基が置換または非置換の1価の炭化水素基であるポリオ
    ルガノハイドロジェンシロキサン、ケイ素原子に結合せ
    る水素原子の数の和が (A)、(B) のケイ素原子に結合せ
    るビニル基1個に対して 0.1〜5.0 個となる量 (D) 白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒か
    らなる群より選ばれる触媒、(A) 、(B) 、(C) の合計量
    に対して触媒金属元素の量として0.01〜100ppmとなる量 (E) セリウムアセチルアセテートもしくはオクチル酸セ
    リウム;金属セリウムに換算して0.001 〜0.7 重量部、
    及び/又は酸化セリウムもしくは水酸化セリウム;金属
    セリウムに換算して0.005 〜5重量部を含有する難燃性
    シリコーンゲル組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の難燃性シリコーンゲル組成
    物を硬化させてなる硬化物。
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