JPH06293456A - 織機の布巻きロール交換装置 - Google Patents

織機の布巻きロール交換装置

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JPH06293456A
JPH06293456A JP7473393A JP7473393A JPH06293456A JP H06293456 A JPH06293456 A JP H06293456A JP 7473393 A JP7473393 A JP 7473393A JP 7473393 A JP7473393 A JP 7473393A JP H06293456 A JPH06293456 A JP H06293456A
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JP
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winding
cloth
roll
loom
drive unit
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JP7473393A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kojima
修一 小島
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Nissan Texsys Co Ltd
Original Assignee
Nissan Texsys Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、巻き付け不良を速やかに検
出できる手段を備えた織機の布巻きロール交換装置を提
供することにある。 【構成】 一対のローラ5、6を有する織機1の巻き取
り駆動部3にある布巻きロール8が満巻になったとき、
その布巻きロール8を駆動部3よりも前方に払い出し、
その後、空ロール16を巻き取り駆動部3に供給し、こ
の巻き取り駆動部3と払い出された布巻きロール8との
間で織布4を切断して、巻き取り駆動部3側切断部を前
記空ロール16に巻き付けるようにした織機の布巻きロ
ール交換装置であって、織布4の張力を検出する張力検
出手段100を設け、前記布巻きロール交換から所定時
間経過した時点で検出した検出値と、予め設けた設定値
とを制御手段120で比較して巻き付け不良か否かを判
断するようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の布巻きロール交
換装置に関し、さらに詳しくは、切断された織布を空ロ
ールへ巻き付ける際に発生する巻き付け不良を速やかに
検出することができる検出手段を備えた織機の布巻きロ
ール交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機の布巻きロール交換装置としては、
例えば特開平3ー69640号公報に記載された発明が
知られている。図12、13に基づいて、この布巻きロ
ール交換装置を説明する。
【0003】まず、織機の巻き取り駆動部に載置されて
いる布巻きロールに、織り出された織布が所定量巻き付
けられて満巻状態となる時期に、織機の制御装置または
工場の生産管理を行う制御装置が布巻きロールの交換を
指示する。この交換指示により、図12に示すように、
織布201の巻き付けられた布巻きロール202が、巻
き取り駆動部203の前後ローラ204、205よりも
前方に位置する布巻きロール保持部206に払い出さ
れ、続いて空ロール207が前後ローラ204、205
上に供給載置される。その後、織布201が巻き取り駆
動部203と布巻きロール保持部206との間で、カッ
タ208により布幅方向に切断される。
【0004】この切断後、織布201の巻き取り駆動部
側切断部(以下、切断部と称す)201aが、実線で示
すように、吹き上げノズル211からの矢印で示す空気
噴射により、新たに供給された空ロール207上に吹き
上げられ、前後ローラ204、205と一緒に回転する
空ロール207の回転によって、空ロール207と共に
移動し、空ロール207と後ローラ205との間を通過
する。その後、前後ローラ204、205の下に設けら
れた分離ノズル212の空気噴射により、後ローラ20
5から分離され、さらに吹き込みノズル213の空気噴
射とガイド体214の案内により、前ローラ204側に
誘導される。そして、ベントバー218側から前ローラ
204と空ロール207との間を通って送られている織
布201と空ロール207との間に引き込まれて、空ロ
ール207に巻き付けられるようになっている。また、
符号219、220はガイドバーである。
【0005】上述したように、特開平3ー69640号
公報に記載の織機の布巻きロール交換装置は、吹き上げ
ノズル211、分離ノズル212、吹き込みノズル21
3、ガイド体214などからなるガイド手段210の誘
導により、巧みに切断織布を空ロール207の外周に巻
き付けるようにしたので、布巻きロール202を自動で
交換することが可能となった。そして、布巻きロールの
交換に必要とされる作業者や停止時間を著しく削減する
ことに成功したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な優れたガイド手段を備えていても、長時間稼働した場
合に、巻き付け不良が発生することがある。これは織布
の個々の性質の相違によるもので、特に厚手の腰の強い
布種の場合に発生すると考えられる。
【0007】巻き付け不良につき図13を参照して説明
すると、巻き付け不良の主なものは、織布201aが
(1)破線221で示すように、空ロール207に沿わ
ずに後ローラ205を越えて送られる。(2)破線22
2に示すように、分離ノズル212の空気噴射にもかか
わらず、後ローラ205と十分に分離せずに、これに沿
って送られる。(3)破線223に示すように、吹き込
みノズル213の噴射にもかかわらず、ローラ204の
方に向かわずに、両ローラ204、205の間に閉じ込
められて詰まる。(4)織布201aとローラ205と
の間での摩擦力の不足により織布201aがスリップ
し、巻き付かないなどである。
【0008】上述したような巻き付け不良が発生した場
合は、速やかにこれを検出しないと、検出が遅れるほ
ど、巻き付いた織布の除去処理に時間がかかり、稼働率
の著しい低下を招くのみならず、最近は製織速度も極め
て高いので、かなりの長さの織布が廃棄されることにな
り、織布の損失も極めて大きいのである。このような損
失を防ぐため、例えば布巻きロールの両端部(織布が巻
かれていない部分)が、巻き付けが進むにつれて上昇す
ることに着目し、この高さの検出により巻き付け不良を
検出することも考えられるが、このような手段では、織
布が検出に十分な厚さになるまでに時間がかかり、巻き
付け不良を発見した時点での廃棄織布の損失も大きく、
結局実用化は困難であると考えられる。上述したよう
に、巻き付け不良の発生は避けられないが、発生した時
は速やかに検出することが極めて重要である。しかるに
自動検出により速やかに発見することは困難で、人手に
頼らざるを得ないのが現状である。
【0009】そこで、本発明の目的は、巻き付け不良を
速やかに検出できる手段を備えた織機の布巻きロール交
換装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1の発明)は、一対のローラを有す
る織機の巻き取り駆動部に位置する布巻きロールに巻き
付けられた織布が所定の巻き付け量になったとき、その
布巻きロールを前記巻き取り駆動部よりも前方に払い出
し、その後、空ロールを前記巻き取り駆動部に供給し、
この巻き取り駆動部と前記織機前方に払い出された布巻
きロールとの間で織布を切断し、この織布の巻き取り駆
動部側切断部を前記巻き取り駆動部に供給された空ロー
ルに巻き付ける織機の布巻きロール交換装置であって、
前記織機の織前から前記巻き取り駆動部の間に設けられ
て織布の張力を検出する張力検出手段と、この張力検出
手段が前記布巻きロール交換から所定時間経過した時点
で検出した検出値と設定値とを比較して巻き付け不良か
否かを判断する制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0011】また、他の発明(請求項2の発明)は、一
対のローラを有する織機の巻き取り駆動部に位置する布
巻きロールに巻き付けられた織布が所定の巻き付け量に
なったとき、その布巻きロールを前記巻き取り駆動部よ
りも前方に払い出し、その後、空ロールを前記巻き取り
駆動部に供給し、この巻き取り駆動部と前記織機前方に
払い出された布巻きロールとの間で織布を切断し、この
織布の巻き取り駆動部側切断部を前記巻き取り駆動部に
供給された空ロールに巻き付ける織機の布巻きロール交
換装置であって、前記巻き取り駆動部のモータの駆動状
態を検出する駆動状態検出手段と、この駆動状態検出手
段が布巻きロール交換から所定時間経過した時点で検出
した検出値と設定値とを比較して巻き付け不良か否かを
判断する制御手段とを有することを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明は、空ロールに織布が正常に巻き付いた
場合には、布巻きロール交換後、短時間内に、例えば主
軸が数回転する間に、織布の張力は製織条件に対応して
決まる一定の張力に到達することに基づいてなされたも
のである。短時間内に張力が安定するのは、巻き取りモ
ータは、所定のトルクを伝達する構成になっており、ロ
ール交換初期のように、織布の巻き付けが緩く、張力が
低い場合には速やかに所定の張力に達するように高速駆
動するからである。
【0013】そこで、本発明は、張力検出手段と、制御
手段とを設け、布巻きロールを交換してから所定時間経
過した時点の織布の張力を検出し、この検出値と予め設
けた設定値とを比較して巻き付け不良か否かを判断する
ように構成されている。従って、巻き付け不良を確実に
検出できるのみならず、布巻きロール交換後、速やかに
検出できるので、損傷した織布はわずかであり、これを
取り除く処理時間は短くてすむ。その結果織布の損失、
稼働時間の損失を従来より大幅に減少させることができ
る。また、確実に巻き付け不良を検出できるので、ロー
ル交換要員を従来よりさらに削減することができる。
【0014】また、他の発明は、空ロールに織布が正常
に巻き付いた場合には、布巻きロール交換後、短時間内
に、例えば主軸が数回転する間に、巻き取り駆動モータ
の回転状態は製織条件に対応して決まる一定の回転状態
に到達することに基づいてなされたものである。短時間
内に回転状態が安定するのは、巻き取りモータは、所定
のトルクを伝達する構成になっており、ロール交換初期
のように、織布の巻き付けが緩く、張力が低い場合には
速やかに所定の張力に達するように高速駆動するからで
ある。そこで、他の発明は、巻き取り駆動モータの回転
状態を検出する回転状態検出手段と、制御手段とを設
け、布巻きロールを交換してから所定時間経過した時点
の上記駆動モータの回転状態を検出し、この検出値と予
め設けた設定値とを比較して巻き付け不良か否かを判断
するように構成されている。従って、巻き付け不良を確
実に検出できるのみならず、布巻きロール交換後、速や
かに検出できるので、上記本発明の場合と同様な優れた
効果を奏することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら実施例に
より説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
側面視説明図、図2は同じく払い出し機構を示す拡大正
面視説明図、図3は同じく切断機構を断面して示す拡大
側面視説明図、図4は同じく切断機構を断面して示す拡
大正面視説明図、図5は同じく巻き付け機構を示す拡大
側面視説明図、図6は同じく張力検出手段の拡大正面視
説明図、図7は同じく張力検出手段の拡大下面視説明
図、図8は同じく張力検出手段の拡大側面視説明図、図
9は同じく制御手段のブロック説明図、図10は同じく
作用説明図、図11は他の実施例の構成を示す側面視説
明図、図12は従来例の構成説明図、図13は同じく巻
き付け不良説明図である。
【0017】本発明の実施例からなる織機の布巻きロー
ル交換装置Eは、一対のローラ5、6を有する織機1の
巻き取り駆動部3に位置する布巻きロール8に巻き付け
られた織布4が所定の巻き付け量になったとき、その布
巻きロール8を前記巻き取り駆動部3よりも前方に払い
出し、その後、空ロール16を前記巻き取り駆動部3に
供給し、この巻き取り駆動部3と前記織機1前方に払い
出された布巻きロール8との間で織布4を切断し、この
織布4の巻き取り駆動部3側切断部を前記巻き取り駆動
部3に供給された空ロール16に巻き付ける織機の布巻
きロール交換装置である。
【0018】そして、さらに本発明は、前記織機1の織
前9から前記巻き取り駆動部3の間に設けられて織布4
の張力を検出する張力検出手段100と、この張力検出
手段100が前記布巻きロール交換から所定時間経過し
た時点で検出した検出値と設定値とを比較して巻き付け
不良か否かを判断する制御手段120とを有することを
特徴としており、布巻きロール交換に際して巻き付け不
良が発生した場合に、速やかにこの不良発生を検出して
対処できるようにしたものである。
【0019】本実施例の詳細を説明する前に、本実施例
が設けられた織機の要部につき説明する。織機1のサイ
ドフレーム2の前下部には、巻き取り駆動部3が設けら
れている。巻き取り駆動部3は、周面が織布4に対して
摩擦力と耐久性とを有する合成ゴムのような素材で構成
された前後ローラ5、6を設けた、いわゆるサーフェス
ドライブタイプになっている。前後ローラ5、6のうち
の、いずれか一方が駆動され、他方が回転自在に支持さ
れた構成になっており、この実施例では後ローラ6が駆
動されるが、この後ローラ6は、サイドフレーム2の前
上部に横架されて回転するサーフェスローラ7に、チェ
ーン、タイミングベルトなどの動力伝達機構を介して連
結されて、駆動されるようになっている。前ローラ5
は、前後ローラ5、6上に跨がって載置された、紙筒状
の布巻きロール8を介して、後ローラ6の駆動により、
布巻きロール8と一緒に従動回転する。この布巻きロー
ル8には、織機1で織り出された織布4が、織前位置9
側からガイドバー10→サーフェスローラ7→プレスロ
ーラ11→ガイドバー12、13、14、15→布巻き
ロール8と前ローラ5との間を順次通って巻き付けられ
る。なお、本明細書においては、布が巻かれたロールを
布巻きロール8と称し、布の巻かれていないものを空ロ
ール16と称することにする。
【0020】本実施例は、空ロール供給機構20、払い
出し機構30、布巻きロール保持機構40、切断機構5
0、巻き付け機構80、巻き付け不良検出手段100お
よび制御手段120などから構成されている。
【0021】空ロール供給機構20は、巻き取り駆動部
3よりも上部に空ロール16を貯留しておき、満巻の布
巻きロール8が払い出された後に、空ロール16を巻き
取り駆動部3に供給するものである。この空ロール供給
機構20は、2個のチャンネル部材21を織機1の両サ
イドフレーム2の内側に開口が互いに対向するように取
り付けて構成したストッカ22を備えている。両チャン
ネル部材21は、対向している溝部で紙筒状の空ロール
16の両端部を移動可能に支持して貯留する空ロール通
路23を形成しており、また、織機1の前側から巻き取
り駆動部3に向かって傾斜して取り付けられている。
【0022】一方、空ロール通路23には、空ロール1
6の貯留放出を制御する出没自在なストッパ25が設け
られている。このストッパ25は空ロール通路23に対
し出没自在に支持されたピン26と、このピン26を出
没操作する電磁石体27とからなっている。そして、後
述する制御手段120から出される指令により電磁石体
27が付勢されると、空ロール通路23に突出している
ピン26が後退し、消勢されるとばねによりピン26は
前進する。すなわち、ストッカ22は、電磁石体27が
付勢されると空ロール16を転動落下させ、前後ローラ
5、6の間に送り込んで、両ローラ5、6上に載置し、
消勢されると空ロール16を係止貯留するようになって
いる。
【0023】払い出し機構30は、巻き取り駆動部3に
位置する布巻きロール8に対する織布4の巻き付け量が
所定量になったとき、その布巻きロール8を巻き取り駆
動部3から織機1の前方へ払い出すものである。この払
い出し機構30は、サイドフレーム2に両端部が回転自
在に支持された支持軸31を中心として前後方向へ揺動
可能な板状体からなる一対の払い出しアーム32を備え
ている。この一対の払い出しアーム32は、両サイドフ
レーム2に近接して設けられていると共に、支持軸31
にそれぞれ固定されており、支持軸31を介して両払い
出しアーム32は一体回転する。上記払い出しアーム3
2の自由端部には、押し出し部33が設けられている。
【0024】また、図2において左側の払い出しアーム
32には、アクチュエータとしてのエアーシリンダ34
の作動ロッド35が、ピン36を介して回転自在に連結
されている。エアーシリンダ34のシリンダボデイ37
は、サイドフレーム2に固定軸38で回転可能に取り付
けられている。エアーシリンダ34は、エアーシリンダ
34の図示しない空気供給経路に設けられた電磁駆動の
切り換え弁が織機1の制御手段120からの制御信号に
より切り換えられることにより、伸長駆動または縮小駆
動する。このエアーシリンダ34の伸長駆動により、払
い出しアーム32は、支持軸31を中心として、織機1
の後方の所定停止位置から織機1前方に往動する。この
往動によって、払い出しアーム32の押し出し部33
が、巻き取り駆動部3上の布巻きロール8の織布4より
も織機左右方向に突出する両端部を前方に押して、布巻
きロール8を前後ローラ5、6から後述する脚体部41
上に移載する。
【0025】この移載後、エアーシリンダ34が縮小駆
動することによって、払い出しアーム32は前後ローラ
5、6間よりも後方に復動し、図1に示すように所定停
止位置に停止する。なお、巻き取り駆動部3の前ローラ
5は、軸受け部材を介して上記支持軸31に回転自在に
取り付けられている。
【0026】布巻きロール保持機構40は、払い出し機
構30によって払い出される布巻きロール8を一時的に
保管するものである。この布巻きロール保持機構40
は、サイドフレーム2の前ローラ5よりも前方に位置す
る脚体部41を備えている。脚体部41の上部には、織
機1の横方向(図1の紙面の表裏方向)に延びる前横バ
ー42後横バー43を設けてある。前後横バー42、4
3は、払い出し機構30の払い出し動作によって、布巻
きロール8が巻き取り駆動部3から織機1の前方に払い
出されると、布巻きロール8に巻き付けられた織布4の
最外周下面を受け止めて支持する。
【0027】切断機構50は、後述する制御装置120
からの制御信号により、巻き取り駆動部3の前ローラ5
と布巻きロール保持機構40に移載された布巻きロール
8との間で、織布4を切断するものである。この切断機
構50は、両サイドフレーム2に横架されたベースプレ
ート51を備えており、このベースプレート51には断
面L形の支持部材52が取り付けられている。この支持
部材52の上には、織機1の左右方向に沿ってカッター
ガイド53が設けられている。
【0028】カッターガイド53の前部には、サイドフ
レーム2に横架された保護部材54が配置されている。
この保護部材54は、布巻きロール8が巻き取り駆動部
3から脚体部41に移載される過程で、布巻きロール8
を受け止めることにより、布巻きロール8が切断機構5
0と干渉するのを防止するものである。
【0029】カッターガイド53上には、切断ヘッド5
5が設けられている。この切断ヘッド55は、カッター
ボデイ56を備えており、これにはローラ57が取り付
けられている。このローラ57により切断ヘッド55全
体が、織機1の左右方向に移動可能になっている。カッ
ターボデイ56には、前後方向を回転軸線とした2個の
ボールベアリング58が同軸に、離間してはめ込まれて
おり、これらボールベアリング58の中間部にはタービ
ンブレード収納室60が形成されている。
【0030】一方、ボールベアリング58にはシャフト
61が嵌挿されており、このシャフト61には回転刃を
駆動するためのタービンブレード62が固定されてい
る。タービンブレード62は、シャフト61をボールベ
アリングに取り付けた際に、上記タービンブレード収納
室60に収納されるように、シャフト61に位置決め固
定されている。また、シャフト61がカッターボデイ5
6の後部外側から突出している部分には、回転刃63が
嵌められている。これら回転刃63、ボールベアリング
58、タービンブレード62、ボールベアリング58は
適宜なスペ−サを介してシャフト61に嵌め込まれてお
り、シャフト61の両端部に形成されたおねじに嵌まっ
たナットを締めることにより、シャフトと一体回転する
ように構成されている。
【0031】上記タービンブレード62は、短円柱部材
からなるブレード本体の外周面に複数の羽体を設けて構
成されており、また、このタービンブレード62を駆動
するために、タービンブレード収納室60に連通するイ
ンレット64と、タービンブレード収納室60に連通す
るアウトレット65とがカッターボデイ56に形成され
ている。インレット64には、ホース口66が装着され
ており、ホース口66には、ビニルチューブのような可
撓性を有する配管部材67の一端が接続されている。配
管部材67の他端は、図示しない加圧流体供給源を構成
するエアーポンプまたはエアータンクに、図示しない電
磁駆動型の切り換え弁を介して接続されている。
【0032】また、回転刃63は、カッターボデイ56
に装着されたカバー68で覆われており、このカバー6
8のカッターボデイ56よりも上方に位置している部分
には、回転刃62の一部を露出するスリット69が形成
されている。前記スリット69は、カバー68の左右に
配置されている。左スリット70は、カバー68の左端
から中央部側に向けて略U字形になっている。右スリッ
ト70は、カバー68の右端から中央部側に向けて略U
字形になっている。これらスリット70は、前後左右の
方向に解放されている。
【0033】切断ヘッド55を左右に移動させるヘッド
移動手段71は、サイドフレーム2に横架したベースプ
レート51に設けられている。ベースプレート51のカ
ッターガイド53よりも右端側には、モータ72が取り
付けられている。モータ72の駆動軸には、駆動プーリ
73が取り付けられている。ベースプレート51のカッ
ターガイド53よりも左端側には、従動プーリ74が回
転自在に取り付けられている。これら駆動プーリ73と
従動プーリ74とに跨がってワイヤ75が巻き掛けら
れ、ワイヤ75の駆動プーリ側端がスプリング76を介
してカッターボデイ56の右端部に取り付けられてい
る。ワイヤ75の従動側端が上記スプリング76と同様
な図示しないスプリングを介してカッターボデイ56の
左端部に取り付けられている。従って、モータ72の正
転駆動により、切断ヘッド55がカッターガイド53に
沿って、一方のサイドフレーム2から他方のサイドフレ
ーム2に向けて移動し、モータ72の逆転駆動により、
反対方向に移動する。なお、切断ヘッド55は、回転刃
63の布切断動作時以外は、上記織布4とサイドフレー
ム2との間の所定停止位置に停止している。
【0034】巻き付け機構80は、切断機構50によっ
て切断された織布4の巻き取り駆動部側切断部(以下、
切断部と称する)を、制御手段120からの制御信号に
より、巻き取り駆動部3に供給されて新たな布巻きロー
ルとなった空ロール16に巻き付けるものである。
【0035】この巻き付け機構80は、サイドフレーム
2の前下部に設けられており、吹上げノズル81、分離
ノズル82、吹き込みノズル83およびクロスガイド8
4で構成されている。吹上げノズル81は、織布4の切
断部4aを空ロール16上に向けて吹上げて重合させる
ものである。分離ノズル82は、空ロール16上に重合
した織布4の切断部4aが、空ロール16と後ローラ6
との間から下方に突出したときに、織布4の切断部4a
を後ローラ6から分離するものである。吹き込みノズル
83は、後ローラ6から分離した織布4の切断部4a
を、空ロール16と前ローラ5との間に吹き込むもので
ある。クロスガイド84は、吹き込みノズル83によっ
て、空ロール16と前ローラ5との間に吹き込まれる織
布4の前ローラ側切断部4aを、空ロール16と前ロー
ラ5との間に向けて案内するものである。
【0036】上記各ノズルの構造を説明すると、吹上げ
ノズル81は、前記ベースプレート51の後壁に、ブラ
ケット85を介して取り付けた丸パイプ86を備えてお
り、この丸パイプ86は、織布4の幅方向に略直状に延
びている。丸パイプ86の一端は、図示しない加圧空気
供給源としてのエアーポンプまたはエアータンクに図示
しない電磁駆動型の切り換え弁を介して接続されてお
り、他端は閉じられている。また、丸パイプ86の周壁
上後部には、噴射孔87が形成された複数の吹上げノズ
ルボデイ88を布幅方向に離間配置して取り付けてあ
る。吹上ノズルは上述したように構成されており、切り
換え弁の開閉により噴射、停止を行う。
【0037】分離ノズル82は、ベントバー15にブラ
ケット89を介して取り付けた角パイプ90を備えてお
り、角パイプ90は、織布4の布幅方向に略直状に延び
ている。この角パイプ90の一端は、前記エアーポンプ
または、エアータンクに上記とは別の図示しない電磁駆
動型の切り換え弁を介して接続されており、他端は閉じ
られている。また、角パイプ90の上壁面には、噴射孔
91が形成された複数の分離ノズルボデイ92が布幅方
向に離間配置して取り付けられている。分離ノズルは上
述のように構成されており、切り換え弁の開閉により噴
射停止を行う。
【0038】吹き込みノズル83は、噴射孔93が形成
された複数の吹き込みノズルボデイ94を、上記角パイ
プ90の前壁に布幅方向に離間配置して取り付けること
によって構成されている。クロスガイド84は、角パイ
プ90の吹き込みノズル83側下端から前ローラ5の周
面上部に向けて延びると共に、織布4の布幅と略同一の
横幅を有する板状体からなっており、角パイプ90の吹
き込みノズル83側下端にヒンジで回転可能に連結さ
れ、ブラケット89で傾斜状となるように支持されてい
る。
【0039】巻き付け不良検出手段100は、上記巻き
付け機構80により空ロール16に切断織布4aを巻き
付けた後、巻き付け不良があった場合に、空ロール16
の交換後、速やかに巻き付け不良を検出するものであ
る。本実施例においては、張力検出手段100をガイド
バー12とガイドバー13との間に設けて、織布の張力
の異常により巻き付け不良を検出している。
【0040】図6ないし図8において、張力検出手段1
00は、取り付け部材102を備えている。この取り付
け部材102は、板状体からなり、織機1への取り付け
部102aと、これに直角に折曲して形成した中間部1
02bと、この中間部102bの端部を直角に折曲して
取り付け部102aに対向して形成した軸受け部102
cとを有している。また、この取り付け部材102の取
り付け部102aと軸受け部102cとを貫通して作動
レバー104が回転自在に支持されている。この作動レ
バー104は、取り付け部102aと軸受け部102c
とに回転自在に支持されている軸部104aと、この軸
部104aを軸受け部102cの外側近傍から直角に折
曲して延在するレバー部104bと、このレバー部10
4bの自由端側をL形に折曲して形成した摺接部104
cとからなっている。また、中間部102bには近接セ
ンサ105が取り付けられており、検出側を軸受け部1
02cの切欠部分に臨ませて位置している。
【0041】また、作動レバー104には、軸受け部1
02cを挟んで、その外側には被検出体106が、内側
にはストッパ107が所定の角度(本実施例においては
140度)をなして取り付けられている。そして、織布
4が所定の張力を保っている場合には、図8に示すよう
に、被検出体106は、近接スイッチ105の検出側と
は対向しない位置に保たれており、設定張力以下になっ
た場合には、作動レバー104の回動により被検出体1
06が近接スイッチ105に対向すると共に、ストッパ
107が中間部102bの縁部102dに当接して被検
出体106の検出位置を保つようになっている。この検
出により近接スイッチ105から検出信号が出される
が、この信号は、後述する制御手段120に入力され
る。
【0042】制御手段120は入力手段により設定され
た所定巻取量、緯糸密度、織機主軸の回転数とか運転中
の停止期間などの運転条件により、巻き取り量が所定巻
き取り量となる時期を推定演算し、この演算された時期
により、空ロール供給機構20、払い出し機構30、布
巻きロール保持機構40、切断機構50、巻き付け機構
80および巻き付け不良検出手段100などの動作を制
御する。また、張力検出手段100の検出値に基づき、
巻き付け不良か否かの判断を行うものである。なお制御
手段120は、織機全体をホストコンピュータと協働し
て、制御するものであるが、本実施例においては、主と
して、巻き付け不良の検出について説明する。
【0043】制御手段120は、検出器121と、これ
に接続された記憶器122と、これに接続された演算器
123と、これに接続されたコントローラ124と、こ
のコントローラ124に接続された駆動部125と、上
記演算器123に接続された入力手段126などから構
成されている。
【0044】上記検出器121は、前記張力検出手段1
00の近接センサ105を初め、各種センサが接続され
ており、各センサの出力信号は検出器121に入力され
る。記憶器122は、検出器121からの信号が入力さ
れると、これらの値を記憶するが、一方、入力手段12
6やホストコンピュータから入力された設定値、例えば
上記検出張力と比較して巻き付け不良を判断するための
設定値とか、上記した払い出し時期の算定用データなど
が格納されている。
【0045】上記演算器123は、コントローラ124
の指令により、記憶器122のデータに基づいて演算を
行う。コントローラ124は駆動部125を介して各機
構の図示しない電磁駆動型切り換え弁、電磁石体27、
巻き付け不良をLEDの点灯で表示する表示器128、
巻き付け不良を知らせる図示しない警報器などが接続さ
れている。特に空ロール16への巻き付け開始から主軸
が所定数の回転を行った時点で張力検出手段100の近
接センサ105が検出信号を出力しているかどうかを検
出して、出力が無い場合は、正常の巻き付けと判断し、
出力を検出した場合は、巻き付け不良と判断する。な
お、ストレーンゲージを用いて張力を測定する場合は、
検出した張力値と設定値とを演算器で比較し、設定値以
上の場合は、正常に巻き付けが行われていると判断する
ように構成してもよい。
【0046】次に、本実施例の作動につき説明する。ま
ず、図1に示すように、払い出し機構30の払い出しア
ーム32が所定停止位置に停止し、空ロール供給機構2
0の係止部材であるピン26が空ロール通路23に進入
し、ストッカ22に空ロール16が貯留されている状態
において、織機1の運転により織り出された織布4が、
巻き取り駆動部3に位置して従動回転している布巻きロ
ール8に巻き取られている。そして、制御手段120で
推定演算された巻き付け量が所定巻き付け量になると、
織機1の運転を継続したまま、払い出し機構30のエア
ーシリンダ34を伸長駆動する。すると、布巻きロール
8を前後ローラ5、6上から布巻きロール保持機構40
側に押動する。これにより、図10に示すように、布巻
きロール8は、前ローラ5の上部から保護部材54の上
部を越えて布巻きロール保持機構40上に移載され、織
布4はベントバー15から前ローラ5→保護部材54を
経て布巻きロール8に連なっている。
【0047】そして、図1に示すように、エアーシリン
ダ34が縮小駆動し、そして、押し出し部33の上端が
ストッカ22からの空ロール16の落下経路よりも後方
に移動したところで、空ロール供給機構20が駆動し、
ピン26が空ロール通路23より後退する。これによ
り、空ロール16がストッカ22を滑って前後ローラ
5、6に向けて放出され、図10の仮想線示から実線示
のように前後ローラ5、6上に供給、載置される。ま
た、ピン26は、空ロール16がピン26を越した後
に、空ロール供給機構20の自己復帰により、ストッカ
22の空ロール通路23内に進入し、次の空ロール16
をストッカ22内に貯留する。
【0048】引き続き、織布4の一部が、空ロール16
と前ローラ5との間に挟まれ、布巻きロール保持機構4
0の脚体部41上に載置されている布巻きロール8に連
なっている状態において、切断機構50が一方のサイド
フレーム2から他方のサイドフレーム2に向けて移動す
る。これにより、前後ローラ5、6に載置されている空
ロール16と布巻きロール保持機構40上に載置されて
いる布巻きロール8との間で、織布4が切断される。
【0049】その後、巻き付け機構80が織布4の切断
部を前後ローラ5、6上の空ロール16に巻き付ける。
この過程において、図5に示すように、まず、吹き上げ
ノズル81から空気を矢印X1 方向に噴射して、織布4
の切断部4aを、実線示から点線示のように、空ロール
16上に重合させた後、吹き上げノズル43からの空気
噴射を停止する。すると、織布4の切断部4aは、前ロ
ーラ5と空ロール16との従動回転に連れて空ロール1
6上に重合したまま、後ローラ6側に移動する。そし
て、織布4の切断部4aは、後ローラ6と空ロール16
との間を通って仮想線示のように下方に突出する。この
とき、分離ノズル82と吹き込みノズル83とから空気
を矢印X2 、X3 方向に噴射する。すると、後ローラ6
と空ロール16との間から突出している織布4の切断部
4aが、分離ノズル82からの空気により、後ローラ6
から分離されて角パイプ90と空ロール16との間を通
って、クロスガイド84側に吹き寄せられた後、クロス
ガイド84に沿って流れる吹き込みノズル45からの空
気(矢印X4 )により、空ロール16と前ローラ5との
間に吹き込まれて、具体的にはベントバー15から前ロ
ーラ5に連なる織布4と空ロール16との間に吹き込ま
れて、空ロール16に巻き付けられる。この巻き付け完
了により、分離ノズル82と吹き込みノズル83とから
の空気噴射を停止する。
【0050】ところで、織布4の前ローラ側切断部が、
ベントバー15から連なる織布4と空ロール16との間
に吹き込まれて空ロール16に巻き付けられた際に、後
ローラ6と空ロール16とを通常回転したまま、ローラ
5を強制的に停止または、逆転して、織布4の切断部を
空ロール16に、よりしっかりと巻き付けるようにして
もよい。
【0051】この後、布巻きロール保持機構40に一時
的に保持された布巻きロール8は、図示しない搬送車に
移載され、工場の布巻きロール保管場所に運搬される。
また、空ロール供給機構20への空ロール16の供給
は、布巻きロール8の運搬中の搬送車とは別の搬送車で
自動供給するか、または、作業者が手動供給することに
より次回の布巻きロール交換に備える。これにより布巻
きロール交換作業の1サイクルが終了する。
【0052】次に上述した布巻きロール交換における巻
き付き不良検出につき説明する。満巻ロール8の払い出
し移載が始まると、張力検出手段100が取り付けられ
ている場所の織布4の張力は当然低下する。そこで、図
8に示すように、織布4が弛んで織布4cのようになっ
た場合は、作動レバーは時計方向に回動し、被検出体1
06は近接スイッチ105に対向し、ストッパ107が
中間部102bの縁102dに当接して止まった状態と
なり、検出信号が出される。しかし巻き取りが正常に行
われた場合は、巻き取り駆動部のモータ18が所定の張
力(トルク)が得られるまで、回転が速くなり、急速に
張力は回復し、予め設定した交換後の所定時間が経過す
るまでに、設定した張力に達し、被検出体106は検出
位置から離れ、近接スイッチ105の信号は停止する。
所定時間経過後においては、出力が検出されず正常と判
断される。
【0053】一方、巻き取り不良の場合は、モータ18
の回転が速くなっても、巻き込んでいないので張力は低
下したままで、検出信号は出されたままとなり、交換
後、所定の時間が経過した時点でのコントローラ124
の検出により巻き付け不良と判断される。そこで、駆動
部125を介して表示器128のLEDが点灯し、警報
器が作動する。
【0054】なお、本実施例では検出手段としてウエイ
トを利用したが、これに限定されず、ストレーンゲージ
などを用いてもよいことはもちろんである。本実施例の
ようにウエイトを用いた場合は、織布を傷めることはな
い。また、張力検出手段の取り付け位置は、本実施例の
位置に限定されず織布の張力を検出できる位置ならばよ
い。
【0055】次に、他の実施例を図11を参照して説明
する。本実施例は上記実施例とは巻き付け不良検出手段
150が相違しており、他の機構については同様なの
で、同一部位には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0056】本実施例は、巻き取り駆動モータの回転状
態により巻き付け不良を検出しており、具体的には巻き
取り駆動モータ18の回転速度を検出対象としている。
すなわち、巻き取り駆動モータ18に近接してエンコー
ダ151を設け、タイミングベルト152を介して駆動
モータ18の回転をエンコーダ151に伝えるようにな
っている。このエンコーダ151の出力パルスは制御手
段120の検出器121に入力される。
【0057】本実施例は織布4の張力が低い場合には、
巻き取り駆動モータ18の回転速度が速くなることに基
づいてなされたもので、布巻きロール交換から所定時間
経過した時点の回転速度を検出し、制御手段120で設
定値と比較する。そして、設定値より高い場合は、巻き
付け不良と判断する。本実施例は、巻き取りローラ6と
織布4とがスリップして巻き付け不良が発生した場合の
検出に適している。なお、モータ18の回転状態の検出
に、モータのトルク、温度などを検出対象としても良
い。また、巻き取りローラの回転を検出して、間接的に
巻き取り駆動モータ18の回転状態を検出するようにし
ても良い。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、空ロー
ルに織布が正常に巻き付いた場合には、布巻きロール交
換後、短時間内に、例えば主軸が数回転する間に、織布
の張力は製織条件に対応して決まる一定の張力に到達す
ることに基づいてなされたものである。短時間内に張力
が安定するのは、巻き取りモータは、所定のトルクを伝
達する構成になっており、ロール交換初期のように、織
布の巻き付けが緩く、張力が低い場合には速やかに所定
の張力に達するように高速駆動するからである。
【0059】そこで、本発明は、張力検出手段と、制御
手段とを設け、布巻きロールを交換してから所定時間経
過した時点の織布の張力を検出し、この検出値と予め設
けた設定値とを比較して巻き取り不良か否かを判断する
ように構成されている。従って、巻き付け不良を確実に
検出できるのみならず、布巻きロール交換後、速やかに
検出できるので、損傷した織布はわずかであり、これを
取り除く処理時間は短くてすむ。その結果織布の損失、
稼働時間の損失を従来より大幅に減少させることができ
る。また、確実に巻き取り不良を検出できるので、ロー
ル交換要員を従来よりさらに削減することができる。
【0060】また、他の発明は、空ロールに織布が正常
に巻き付いた場合には、布巻きロール交換後、短時間内
に、例えば主軸が数回転する間に、巻き取り駆動モータ
の回転状態は製織条件に対応して決まる一定の回転状態
に到達することに基づいてなされたものである。短時間
内に回転状態が安定するのは、巻き取りモータは、所定
のトルクを伝達する構成になっており、ロール交換初期
のように、織布の巻き付けが緩く、張力が低い場合には
速やかに所定の張力に達するように高速駆動するからで
ある。そこで、他の発明は、巻き取り駆動モータの回転
状態を検出する回転状態検出手段と、制御手段とを設
け、布巻きロールを交換してから所定時間経過した時点
の上記駆動モータの回転状態を検出し、この検出値と予
め設けた設定値とを比較して巻き取り不良か否かを判断
するように構成されている。従って、巻き付け不良を確
実に検出できるのみならず、布巻きロール交換後、速や
かに検出できるので、上記本発明の場合と同様な優れた
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す側面視説明
【図2】同じく払い出し機構を示す拡大正面視説明図
【図3】同じく切断機構を断面して示す拡大側面視説明
【図4】同じく切断機構を断面して示す拡大正面視説明
【図5】同じく巻き付け機構を示す拡大側面視説明図
【図6】同じく張力検出手段の拡大正面視説明図
【図7】同じく張力検出手段の拡大下面視説明図
【図8】同じく張力検出手段の拡大側面視説明図
【図9】同じく制御手段のブロック説明図
【図10】同じく作用説明図
【図11】他の実施例の構成を示す側面視説明図
【図12】従来例の構成説明図
【図13】同じく巻き付け不良説明図である。
【符号の説明】
1 織機 3 巻き取り駆動部 4 織布 4a 切断部 5、6 ローラ 8 布巻きロール 9 織前 16 空ロール 18 モータ 100 張力検出手段 120 制御手段 150 駆動状態検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のローラを有する織機の巻き取り駆
    動部に位置する布巻きロールに巻き付けられた織布が所
    定の巻き付け量になったとき、その布巻きロールを前記
    巻き取り駆動部よりも前方に払い出し、その後、空ロー
    ルを前記巻き取り駆動部に供給し、この巻き取り駆動部
    と前記織機前方に払い出された布巻きロールとの間で織
    布を切断し、この織布の巻き取り駆動部側切断部を前記
    巻き取り駆動部に供給された空ロールに巻き付ける織機
    の布巻きロール交換装置であって、 前記織機の織前から前記巻き取り駆動部の間に設けられ
    て織布の張力を検出する張力検出手段と、この張力検出
    手段が前記布巻きロール交換から所定時間経過した時点
    で検出した検出値と設定値とを比較して巻き付け不良か
    否かを判断する制御手段とを有することを特徴とした織
    機の布巻きロール交換装置。
  2. 【請求項2】 一対のローラを有する織機の巻き取り駆
    動部に位置する布巻きロールに巻き付けられた織布が所
    定の巻き付け量になったとき、その布巻きロールを前記
    巻き取り駆動部よりも前方に払い出し、その後、空ロー
    ルを前記巻き取り駆動部に供給し、この巻き取り駆動部
    と前記織機前方に払い出された布巻きロールとの間で織
    布を切断し、この織布の巻き取り駆動部側切断部を前記
    巻き取り駆動部に供給された空ロールに巻き付ける織機
    の布巻きロール交換装置であって、 前記巻き取り駆動部のモータの駆動状態を検出する駆動
    状態検出手段と、この駆動状態検出手段が布巻きロール
    交換から所定時間経過した時点で検出した検出値と設定
    値とを比較して巻き付け不良か否かを判断する制御手段
    とを有することを特徴とした織機の布巻きロール交換装
    置。
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JP (1) JPH06293456A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8515653B2 (en) 2007-12-11 2013-08-20 Bosch Corporation Drive control method of flow rate control valve in common rail type fuel injection control apparatus and common rail type fuel injection control apparatus
KR20190048570A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 전미진 과일보호용 봉지 제조장치

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