JPH0629106Y2 - 自動車用シートのヒンジ部構造 - Google Patents

自動車用シートのヒンジ部構造

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JPH0629106Y2
JPH0629106Y2 JP1989006295U JP629589U JPH0629106Y2 JP H0629106 Y2 JPH0629106 Y2 JP H0629106Y2 JP 1989006295 U JP1989006295 U JP 1989006295U JP 629589 U JP629589 U JP 629589U JP H0629106 Y2 JPH0629106 Y2 JP H0629106Y2
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hinge
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真悟 小先
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車用シートのシートボトムとシートバ
ックとを回転可能に連結するヒンジ部構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、自動車用シートのヒンジ部構造としては、一般に
第5図に示すようなものが知られている。これは図示し
ないシートボトムフレームの後端部に板状のヒンジブラ
ケット1aがほぼ上方に突出した状態で固定され、この
ヒンジブラケット1aにシートバックフレーム21が水
平軸回りに回転可能に連結され、これによってシートバ
ック2がシートボトム3に対して傾動可能に支持され
る。
上記ヒンジブラケット1aは鋼板により形成されるとと
もに、その表面は塗装処理がなされている。そして上記
ヒンジブラケット1aにはシートSのトンネル部Ta側
にヒンジ部カバー4aが取付けられ、シートSのドア側
にナックル(図示せず)などが取付けられている。上記
ヒンジ部カバー4aは合成樹脂により下方に開放された
縦長の袋状に形成され、あらかじめ上方からヒンジブラ
ケット1aに被せられることにより上記ヒンジブラケッ
ト1aに取付けられ、この状態でシートバックフレーム
21が取付けられている。これによりヒンジブラケット
1aの外部に露出している部分が遮蔽される。
近年、車高をできる限り低くしようとする傾向があり、
FR車の場合に地上高を小さくするとトンネル部が第6
図に示すように車室側に大きく突出することになる。こ
のためシートボトムフレームが第5図の場合よりもシー
トSのセンター側に配置され、これによりこのシートボ
トムフレームに固定されるヒンジブラケット1はその上
部がトンネルT側に張出すように屈曲形成される。した
がってヒンジ部カバー4bとしては、第7図に示すよう
に上記ヒンジブラケット1の外面形状に対応して屈曲さ
れた板部材が用いられ、このヒンジ部カバー4bはねじ
42bによってヒンジブラケット1に取付けられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の自動車用シートのヒンジ部構造において、ヒ
ンジブラケットが屈曲形成されている場合に板状のヒン
ジカバー4bが採用されているのは次の理由による。す
なわちヒンジ部カバーをヒンジブラケット1の屈曲部1
1に対応して屈曲した状態の袋状に合成樹脂により成形
するのはその型抜きが不能となる場合があるために難し
く、しかも屈曲した状態に形成された袋状のヒンジカバ
ーを上記屈曲したヒンジブラケット1に嵌込む作業も困
難となるためである。
ところが上記板状のヒンジ部カバー4bでは、第7図に
示すようにヒンジブラケット1やヒンジ部カバー4bの
周縁エッジ12,41bがシートバック2の表皮22と
接触するために、シートバック2の傾動操作のたびに上
記表皮22が擦れて損耗するおそれがある。またヒンジ
部カバー4bの取付けに際し、ねじ42bを締付ける必
要があるためにその作業に手間がかかるなどの欠点があ
る。
この考案は、このような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、屈曲したヒンジブラケットに対して
も、ヒンジ部カバーの取付けが容易で、かつその製造を
容易に行なうことができ、しかもヒンジブラケットの貫
通穴の縁部を覆うことができる自動車用シートのヒンジ
部構造を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案では、シートボト
ムの後端部に板状のヒンジブラケットがシートバック側
に突出するように固定され、このヒンジブラケットにシ
ートバックが水平軸回りに回転可能に取付けられ、上記
ヒンジブラケットはシートの外側方に凸となるように屈
曲形状されるとともに、上記ヒンジブラケットにカバー
が取付けられている自動車用シートのヒンジ部構造にお
いて、上記カバーは上記ヒンジブラケットとほぼ対応し
た形状であって、一端が開放された袋状に形成されると
ともに、長手方向の所定位置にヒンジブラケットの屈曲
部に沿って屈曲可能にスリットが切欠き形成され、上記
カバーにはその開放端部にべろ部が形成され、上記シー
トボトムの表皮トリムに形成した貫通穴を上記ヒンジブ
ラケットが貫通し、この貫通穴のシートバック側方の縁
部を覆うように上記べろ部が形成されているように構成
した 〔作用〕 上記構成によれば、袋状のヒンジ部カバーにはこのヒン
ジ部カバーが屈曲することができるようにスリットが形
成されているために、上記ヒンジ部カバーを屈曲したヒ
ンジブラケットに上方から嵌め込むだけで、上記ヒンジ
部カバーはヒンジブラケットの屈曲部に沿って上記スリ
ット形成位置で折れ曲がり、容易に取付けることができ
る。しかもヒンジ部カバーは袋状であっても、屈曲して
いない平面状態で製造することができるために合成樹脂
により容易にまたヒンジ部カバーの開放端部にべろ部を
形成し、シートボトムの表皮トリムに形成した貫通穴の
シートバック側方の縁部を覆うように上記べろ部を形成
すると、シートボトムの表皮トリムに形成した貫通穴の
開口縁を完全に覆い隠すことができて外観が向上し、ひ
っかかりやトリムの破れを防止することができる。
〔実施例〕
第1図において、シートボトム3のシートボトムフレー
ム31の後端部にはヒンジブラケット1が固定され、こ
のヒンジブラケット1にはヒンジ部カバー4が被せられ
た状態で、シートバックフレーム21からの回転支軸2
3が貫通され、この回転支軸23によってシートバック
2はシートボトム3に対して水平軸X回りに回転可能に
連結される。
上記ヒンジブラケット1は、第2図に示すようにシート
ボトム3の表皮トリム32に形成された貫通穴33から
上記表皮トリム32を突破ってほぼ上方に突出するよう
に配置され、この突出部分はトンネルT側に張出すよう
に屈曲された後、トンネルT側に凸に屈曲された屈曲部
11によって上部片14が上方に向って形成され、この
上部片14には回転支軸23(第1図参照)の支持穴1
3が貫通形成されている。
ヒンジ部カバー4は、第3図および第4図に示すように
ヒンジブラケット1の表皮トリム32からの突出部分の
正面形状とほぼ同様な形状を有する一対の正面壁部41
および背面壁部42と、両者を互いに所定の間隔に保つ
ように互いの周縁間に設けられた周壁部43とによって
構成され、合成樹脂による一体成形によって下面が開放
された縦長のキャップ状に形成される。上記正面壁部4
1、背面壁部42および周壁部43によって、ヒンジ部
カバー4はその内面がヒンジブラケット1の外面形状と
ほぼ同様で、その横断面形状が偏平な四角形に形成され
る。
このヒンジ部カバー4の上部には、貫通穴44がヒンジ
ブラケット1の支持穴13と対応するように正面壁部4
1と背面壁部42とに形成され、また背面壁部42と周
壁部43とにはスリット45がヒンジ部カバー4の側面
視で横V字形となるように切欠き形成されている。この
スリット45は、このスリット45を挟んでヒンジ部カ
バー4の上部と下部とが第4図に実線と1点鎖線とで示
すようにスリット45形成位置の正面壁部41を折曲ヒ
ンジとしてヒンジブラケット1の屈曲部11と対応して
屈曲することができるように構成されている。
そして上記ヒンジ部カバー4は、そのスリット45の開
口幅がヒンジブラケット1の屈曲部11によって小さく
なる方向に屈曲された状態で上記ヒンジブラケット1に
被せられている。
またヒンジ部カバー4の下端面には正面壁部41、背面
壁部42および周面壁部43などの端縁によって開口部
46が形成されるとともに、正面壁部41の端縁からべ
ろ部411が斜め下方に突出形成されている。このべろ
部411が表皮トリム32の貫通穴33のトンネルT側
の開口縁を覆うように上記ヒンジ部カバー4は構成され
ている。
なお、ヒンジ部カバー4のスリット45は、ヒンジブラ
ケット1の屈曲部11の屈曲度合に応じて、その開口幅
を増減させて形成すればよい。
また、シートバック2とシートボトム3とのドア側のヒ
ンジ部は、第1図に示すトンネルT側のヒンジ部とほぼ
同様にヒンジブラケットとシートバックフレームとが回
転支軸23によって回転可能に連結され、互いの連結部
に図示しないナックルが設けられ、このナックルによっ
てシートバック2を所望の傾倒状態に維持することがで
きるようにされている。
上記構成のヒンジ部構造において、ヒンジ部カバー4は
正面壁部41および背面壁部42がともに平面状態で、
両者間の空洞部が一直線状のままで成形することができ
るために、袋状であっても合成樹脂により容易に一体成
形することができる。
また上記ヒンジ部カバー4は、所定位置にスリット45
が切欠き形成されているために、第4図に示すようにそ
の開口部46からヒンジブラケット1に被せるだけで、
屈曲部11に沿ってスリット45形成位置の正面壁部4
1が折曲ヒンジとなって容易に折れ曲り、これによりヒ
ンジブラケット1に取付けることができる。しかも上記
ヒンジ部カバー4は屈曲部11に対応して屈曲するため
に上記ヒンジブラケット1を確実にカバーすることがで
きる。
さらに、ヒンジ部カバー4によってヒンジブラケット1
の表皮トリム32から外部に露出した部分の全外表面を
遮蔽することができるために、ヒンジブラケットに対し
て従来行なわれている塗装処理を省略することができ
る。しかも上記ヒンジブラケット1の周縁エッジ12も
ヒンジ部カバー4によってカバーされるので、シートバ
ック2の表皮22の損耗を確実に防止することができ
る。
またべろ部411によって表皮トリム32の貫通穴33
縁を覆うことができるので、この貫通穴33の穴明け加
工精度を比較的低くすることができるとともに、使用に
際して上記貫通穴33縁が引掛けられることにより破れ
が発生することを確実に防止することができる。
なお上記実施例では、1つのスリット45が形成された
ヒンジ部カバー4を用いているが、これに限らず、例え
ばヒンジブラケットの屈曲具合に応じて複数のスリット
が形成されたヒンジ部カバーを用いてもよい。
また上記実施例では、シートバックフレーム21をヒン
ジブラケット1のシートSセンター側に取付けるように
構成された場合を示したが、これに限らず、例えば逆の
側に配置して取付けるように構成してもよい。
〔考案の効果〕
この考案の自動車用シートのヒンジ部構造によれば、屈
曲形成されたヒンジブラケットに対しても、ヒンジ部カ
バーには所定位置にスリットが形成され、これによりヒ
ンジブラケットの屈曲部に沿って上記ヒンジ部カバーは
上記スリット形成位置で確実に折れ曲がるために、袋状
のヒンジ部カバーであっても上記ヒンジブラケットに単
に被せるだけで容易に取付けることができる。しかもこ
のヒンジ部カバーは袋状であっても、屈曲していない平
面状態で製造することができるために合成樹脂成形によ
り容易に製造することができる。
またヒンジ部カバーの開放端部にべろ部を形成し、シー
トボトムの表皮トリムに形成した貫通穴のシートバック
側方の縁部を覆うように上記べろ部を形成すると、開口
縁を完全に覆い隠すことができて外観が向上し、ひっか
かりやトリムの破れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を示す斜視図、第2図は第1図のシー
トボトムを示す分解斜視図、第3図は第1図のヒンジ部
カバーの拡大斜視図、第4図はヒンジ部カバーとヒンジ
ブラケットとを拡大して示す縦断面説明図、第5図は従
来のヒンジ部構造を示す斜視図、第6図は従来の他のヒ
ンジ部構造を示す斜視図、第7図は第6図のVII−VII線
における拡大断面説明図である。 1……ヒンジブラケット、2……シートバック、3……
シートボトム、4……ヒンジ部カバー、11……屈曲
部、45……スリット、46……開口部、S……シー
ト、X……水平軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートボトムの後端部に板状のヒンジブラ
    ケットがシートバック側に突出するように固定され、こ
    のヒンジブラケットにシートバックが水平軸回りに回転
    可能に取付けられ、上記ヒンジブラケットはシートの外
    側方に凸となるように屈曲形状されるとともに、上記ヒ
    ンジブラケットにカバーが取付けられている自動車用シ
    ートのヒンジ部構造において、上記カバーは上記ヒンジ
    ブラケットとほぼ対応した形状であって、一端が開放さ
    れた袋状に形成されるとともに、長手方向の所定位置に
    ヒンジブラケットの屈曲部に沿って屈曲可能にスリット
    が切欠き形成され、上記カバーにはその開放端部にべろ
    部が形成され、上記シートボトムの表皮トリムに形成し
    た貫通穴を上記ヒンジブラケットが貫通し、この貫通穴
    のシートバック側方の縁部を覆うように上記べろ部が形
    成されていることを特徴とする自動車用シートのヒンジ
    部構造。
JP1989006295U 1989-01-23 1989-01-23 自動車用シートのヒンジ部構造 Expired - Lifetime JPH0629106Y2 (ja)

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