JPH0629019Y2

JPH0629019Y2 - 犬用トイレ

Info

Publication number: JPH0629019Y2
Application number: JP10683988U
Authority: JP
Inventors: 義一山本
Original assignee: 株式会社ボンビ
Priority date: 1988-08-11
Filing date: 1988-08-11
Publication date: 1994-08-10
Anticipated expiration: 2003-08-11
Also published as: JPH0229262U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この考案は、便床に敷設するシーツを強固に固定し、シ
ーツの取替えも容易な犬用トイレに関する。

（ロ）従来の技術従来、便床上のシーツを固定する手段としては、便床上
の対向する二点に、シーツを挟持するクリップを設ける
ことが知られている。

（ハ）考案が解決しようとする問題点しかし、上述のような構造であると、平面状のシーツを
二点のみで固定することとなり、犬が便器内で動きまわ
る度に、爪を引掛けるなどして、シーツが端から捲れ、
最終的には、シーツがクリップから外れてしまうことが
あり、シーツのない部分に犬が***をしてしまうという
問題点を有していた。

また、クリップがシーツ上の端部に有るため、クリップ
が犬の***物で汚れるにもかかわらず、シーツを取替え
る際には、この犬の***物で汚れたクリップを触らなけ
ればならなかった。

この考案の目的は、上述のような問題点を考慮して、便
床上のシートを強固に固定し、シーツを取替える作業が
容易で衛生的な犬用トイレの提供である。

（ニ）問題点を解決するための手段この考案は、シーツを敷設して使用する便床と、これを
囲繞する周壁とで構成する犬用トイレであって、前記周
壁の内部の対向する二辺周壁に、周壁の上下方向に摺動
可能な摺動体を形成し、該摺動体の下端縁に、前記便床
に敷設するシーツを押圧するシート押圧部を形成し、該
シーツ押圧部がシーツを押圧した状態で、摺動体の位置
を固定する固定手段を、摺動体の周縁に形成した犬用ト
イレであることを特徴とする。

（ホ）作用この考案の犬用トイレは、周壁内部の対向する二辺の周
縁に形成した、周壁の上下方向に摺動可能な摺動体を押
し下げ、摺動体の下端縁に形成したシーツ押圧部が便床
上のシーツを押圧する位置に於いて、摺動体を、これの
周縁に形成した固定手段を利用して固定する。

シーツを取替える際には、固定手段を解除して、摺動体
を上方へ摺動させることにより、シーツ押圧部をシーツ
より離して、シーツを解放する。

（ヘ）考案の効果この考案によれば、上方より、シーツの対向する二辺を
押圧するので、従来のように二点で固定するのと異な
り、広い範囲を押圧することで、より強固に固定するこ
とができる。

また、二点で固定した場合には、シーツの角が出ていた
が、二辺を押圧することで、シーツの角は、全て隠すこ
とができ、犬がシーツに爪を引掛けるなどしたときで
も、シーツは捲れることなく、したがって、シーツは外
れにくい。

さらに、シーツを取替える時には、従来はシーツの端に
位置する、犬の***物で汚れたクリップを手で操作する
ことでシーツを外していたが、固定手段を摺動体周縁に
形成することで、固定手段をシーツより遠ざけることが
でき、より衛生的にシーツを取替えることができる。

（ト）実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は犬用トイレを示し、第１図に於いて犬用トイレ１
は、正方形状の便床２と、これを囲繞する周壁３とで構
成している。

便床２は、内部を正方形状に周囲より一段高くして便床
部２ａを形成し、この上面には、第２図に示した、便床
２に敷くシーツ４のすべり止めとして凸部５…を多数形
成し、上述便床部２ａの外周の、便床部２ａに比し一段
高い部分を固定部２ｂとしている。

前述の周壁３は、第３図に示すように、断面逆Ｕ字状の
中空の二重壁構造にし、前述の固定部２ｂから二重壁構
造内側の内壁６を連接し、これを上端で湾曲させ、外壁
７へと連続させる。このとき、第１図に示すように、四
方を囲む周壁３のうちの一側壁８ａを犬の出入り口９と
して、低く形成している。

そして、この出入り口９の左右方向の二側壁８ｂ，８ｂ
から、これに沿って上下に摺動する摺動体１０を分割形
成する。

この摺動体１０は、側壁８ｂの三分の一程度の幅で、第
４図に示すように、内壁６下方から外壁７上部へ断面逆
Ｊ字状に形成し、摺動体１０の内壁６相当部分の両側端
に、内壁６に摺動するように、内壁６に形成した凸条１
１と嵌合対応する凹条１２を形成しており、外壁７上部
に相当する摺動体１０の先端部分に、内側方向に断面三
角形状に突出させ、係合凸部１３を形成している。

また、この摺動体１０の内壁６相当部分には、多数の通
気孔１４…を形成し、下端には、第１図に示すように、
便床２固定部２ｂの一辺と、その両端を少し湾曲させた
略平棒状の押え板１５をこの固定部２ｂに対応するよう
に連接している。

この押え板１５は、第３図に示すように、摺動体１０下
端から、便床２固定部２ｂ側へやや屈曲させて導出部１
６を形成し、その先方を下側へやや湾曲し、さらにその
先端を下方へ直角に屈曲してシーツ押圧部１７を形成し
ている。

一方、このように一体の摺動体１０と押え板１５とを固
定する側壁８ｂは、前述係合凸部１３に対応する位置
に、これと嵌合対応する係合凹部１８を形成し、第４図
に示すように、係合凹部１８の両側に下方への切込みを
入れて、弾力部１９，１９を形成している。

また、この弾力部１９，１９よりも側壁８ｂに沿って両
外側方向の側壁８ｂ内部には、第３図に示すような、前
述通気孔１４…の位置より下側に形成した底リブ２０の
位置まで、上端から縦リブ２１，２１を形成して、周囲
を囲まれたポケット２２を形成している。

このように構成した犬用トイレ１は、便床上にシーツ４
を広げ、摺動体１０に形成した凹条１２を、内壁６に形
成した凸条１１に嵌合させて、下方へ摺動し、最低位置
まで押し下げ、摺動体１０に形成した係合凸部１３を外
壁７の係合凹部１８に係止させる。

すると、摺動体１０下の押え板１５の下端に形成したシ
ーツ押圧部１７が便床２の固定部２ｂにおいて、シーツ
４の対向する二辺を押圧して、第３図に示すようにシー
ツを固定する。

シーツ４を取替えるには、外壁７の係合凹部１８下の弾
力部１９，１９に囲まれた部分を、内壁６方向に向かっ
て押すことで、係合凹部１８が中空状の側壁８ｂの内部
へ移動し、係合凹部１８が係合凸部１３から外れ、両者
の係止が解除されるので、このとき摺動体１０を上方へ
摺動させることでシーツ押圧部１７がシーツ４を解放す
る。

また、摺動体１０を取付ける前に、側壁８ｂ内に開放さ
れているポケット２２に消臭剤や、仕付け剤等の薬剤２
３を入れておく。

すると、消臭剤やしつけ剤の成分が通気孔１４…を通っ
て、周壁３内側へと流出する。

したがって、便床２上面の正方形状のシーツ４の二辺
を、四角が隠れる状態で固定するので、犬にシーツ４を
捲り上げられたりすることがなく、強固に固定できる。

また、シーツ４の取替えは、外壁７の一部分を内壁６の
方向へ向かって押すだけでシーツ４を解放し、取替える
ことができるので、とても簡単である。

さらに、中空状の周壁３内にポケット２２を形成し、消
臭剤やしつけ剤等の薬剤２３をを保持するようにしたた
めに、室内や、犬の衛生に大変有効である。

【図面の簡単な説明】図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は犬用トイレの斜視図、第２図はシーツを敷いた状態の犬用トイレの斜視図、第３図は第２図におけるＡ−Ａの断面図、第４図は固定手段を示す斜視図である。１…犬用トイレ、２…便床３…周壁、４…シーツ１０…摺動体、１３…係合凸部１７…シーツ押圧部、１８…係合凹部１９…弾力部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シーツを敷設して使用する便床と、これを
囲繞する周壁とで構成する犬用トイレであって、前記周壁の内部の対向する二辺周縁に、周壁の上下方向
に摺動可能な摺動体を形成し、該摺動体の下端縁に、前
記便床に敷設するシーツを押圧するシーツ押圧部を形成
し、該シーツ押圧部がシーツを押圧した状態で、摺動体
の位置を固定する固定手段を、摺動体の周縁に形成した犬用トイレ。